JP2000085316A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

Info

Publication number
JP2000085316A
JP2000085316A JP10259987A JP25998798A JP2000085316A JP 2000085316 A JP2000085316 A JP 2000085316A JP 10259987 A JP10259987 A JP 10259987A JP 25998798 A JP25998798 A JP 25998798A JP 2000085316 A JP2000085316 A JP 2000085316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
tread
tire
highly conductive
volume resistivity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10259987A
Other languages
English (en)
Inventor
Iwao Suzuki
巌 鈴木
Yuichi Nishimaki
優一 西牧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP10259987A priority Critical patent/JP2000085316A/ja
Publication of JP2000085316A publication Critical patent/JP2000085316A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性を損なわず、設備投資を抑えて優れた
低転がり抵抗と路面への十分な静電気放電特性とを両立
させる空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 トレッド部は低導電性ゴムのトレッドゴ
ムと、その内側の高導電性ゴムのトレッドアンダークッ
ションゴムと該ゴムからトレッド部表面まで放射方向に
延びる高導電性ゴム層とを有し、トレッドアンダークッ
ションゴムは0.2〜1.0mm の厚さとトレッドゴム内面幅
の70%以上の幅とを有し、tan δが0 .15〜0.25であり
体積抵抗率ρが105 〜109 Ω・cmのゴム物性を有し、高
導電性ゴム層は体積抵抗率ρが104 〜106 Ω・cmのゴム
物性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気入りタイ
ヤ、より詳細には低転がり抵抗空気入りラジアルタイヤ
に関し、特に、低転がり抵抗性と、車両に発生する静電
気の路面に対する有効な放電性とを両立させることがで
きる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】車両、なかでも乗用車やトラック及びバ
スなどに発生帯電する静電気は乗員に対する電撃ショッ
クに止まらず、時には火花放電による車両故障や車両火
災の原因となるが、通常、空気入りタイヤに使用する各
部ゴムには導電性に優れるカーボンブラックが多量に配
合されているため、車両に発生する静電気はタイヤを介
し路面に放電されるため、上記のような不具合は発生し
ないのが普通である。
【0003】ところが最近は経済性の面ばかりでなく特
に環境保全の観点から車両の一層の低燃費化要望が格段
に高まり、この要望に対応するため空気入りタイヤにも
従来にも増した低転がり抵抗タイヤの要求が強まってい
る。この要求の有力な解決手段としてトレッドゴムを主
とするゴムに、低転がり抵抗には不利な高ヒステリシス
ロス特性を有するカーボンブラックの大部分を低ヒステ
リシスロス特性のシリカに置換したゴムが積極的に採用
される傾向にある。
【0004】しかしカーボンブラック配合量を大幅に減
少させるか又は微量とし多量のシリカを配合したトレッ
ドゴムは電気抵抗値が大幅に上昇し、その結果、車両の
静電気の帯電量が増し先に述べた火花放電による車両故
障や車両火災のうれいが生じ、そこまでゆかなくとも人
体への電撃ショックや車両搭載のラジオ受信にノイズ障
害が発生するなどの不具合が生じるようになった。
【0005】車両と路面との間で静電気を放電する役目
を空気入りタイヤに代わり、車両の導電性材料と直接接
触させた静電気放電手段を車両に設ければ済むとはい
え、静電気放電手段は路面と擦れ合ったり衝突し合った
りするので摩滅や破損の都度、交換の手間を要する上、
摩滅や破損により放電効果を失っても気付かずにいれば
上記の問題が生じるなど、必ずしも万全な静電気放電手
段とは言いがたい。またトレッド部表面に高導電性ゴム
の薄いセメント層を形成する手段も試みられているが、
これはタイヤの生産性を低下させ、かつタイヤの走行が
進むにつれ接地部のセメント層が磨滅するので高導電性
の持続性に欠け、糊塗的手段に過ぎない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記不具合回
避のため、例えば特開平8−34204号公報では、ト
レッドゴムの中央領域を除く領域にシリカ主体配合のト
レッドゴムを配置すると共に中央領域に従来のカーボン
ブラック多量配合になる高導電性ゴムストリップを配置
した押出トレッドゴムの適用タイヤを提案している。こ
の提案によれば通常のカーボンブラック配合になるベー
スゴムと結合する高導電性ゴム領域をトレッドゴム中に
設けているので、確かに静電気放電効果を有する低転が
り抵抗空気入りタイヤを提供することができる。
【0007】また特開平9−30212号公報は、低導
電性トレッドゴム両側にそれぞれ高導電性ゴムのトレッ
ドウイングを設け、各トレッドウイングはその一方側が
トレッド表面のショルダ領域を覆い、他方側をサイドウ
ォールゴムに結合させる空気入りタイヤを提案し、特開
平9−71112号公報は、低導電性トレッドゴムのタ
イヤ半径方向内側の高導電性ゴム層と、このゴム層に結
合しトレッドゴム表面に1箇所以上で現れる高導電性ゴ
ム部材とを備える空気入りタイヤを提案している。
【0008】しかし前記各公報が提案する空気入りタイ
ヤは、トレッドゴムをシリカ主体配合として低転がり抵
抗タイヤとしているのに、高導電性ゴム部材をトレッド
ゴムの一部に適用するため、高導電性ゴム部材の高ヒス
テリシスロス特性により折角の低転がり抵抗特性を大幅
に損ねる問題を抱えている。このことは、低転がり抵抗
特性を少しでも高めることが要求されている現在の傾向
に対し看過し得ない問題である。なおこれまで述べた空
気入りタイヤは主としてラジアルプライタイヤのことで
ある。
【0009】従ってこの発明の請求項1〜3に記載した
発明は、タイヤ生産の作業性を損ねることなく、また従
来の製造設備に大幅な改造を施したり、製造設備を新設
することなく、高度な低転がり抵抗特性と、路面に対す
る良好な放電特性とを両立させることができる空気入り
タイヤ、特に空気入りラジアルタイヤを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載した発明は、一対のビー
ド部及び一対のサイドウォール部と、両サイドウォール
部に連なるトレッド部とを有し、これら各部を補強する
1プライ以上のゴム被覆コード層よりなるカーカスと、
トレッド部を強化する2層以上のゴム被覆コード交差層
よりなるベルトとを備える空気入りタイヤにおいて、ト
レッド部は、タイヤ半径方向外側の低導電性ゴムからな
るトレッドゴムと、タイヤ半径方向内側の高導電性ゴム
からなるシート状トレッドアンダークッションゴムと、
該トレッドアンダークッションゴムからトレッド部表面
まで放射方向に延びる高導電性ゴム層との複合ゴム層を
有し、トレッドアンダークッションゴムは、0.2〜
1.0mmの範囲内の厚さと、トレッドゴム内面幅の7
0%以上の幅とを有し、かつ25℃におけるtanδが
0.15〜0.25の範囲内にあり、25℃における体
積抵抗率ρが105 〜109 Ω・cmの範囲内にあるゴ
ム物性を有し、高導電性ゴム層は、25℃における体積
抵抗率ρが104 〜106 Ω・cmの範囲内にあるゴム
物性を有することを特徴とする空気入りタイヤである。
【0011】上記のトレッドゴムには、単一の配合組成
になる単一トレッドゴムの場合と、互いに配合組成が異
なるキャップゴムとベースゴムとの複合ゴムの場合とが
あり、いずれのトレッドゴムもその両側にウイング状の
ミニサイドウォールゴムを備える場合と、備えない場合
との双方がある。トレッドゴムの単一トレッドゴム及び
キャップゴムは全て、シリカ主体配合、そして少量のカ
ーボンブラックの従たる配合になり、低導電性を示すゴ
ムであり、ベースゴムとミニサイドウォールゴムとはカ
ーボンブラック配合とする一方で、その配合量を極力減
らし、低ヒステリシスロス特性と低導電性とを有するゴ
ムである。
【0012】請求項1に記載した発明を実施するに当
り、好適には、請求項2に記載した発明のように、高導
電性ゴム層は、トレッド部の中央領域内に位置し、請求
項3に記載した発明のように、トレッドアンダークッシ
ョンゴムが、高導電性ゴム層と同一ゴムからなるもので
ある。ここにトレッド部の中央領域とはトレッド幅の1
/4幅をタイヤ赤道面両側にそれぞれ振り分けた領域を
指す。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の空気入りタイヤ
の実施の形態例を図1〜図4に基づき説明する。図1
は、この発明の空気入りラジアルタイヤの左半断面図で
あり、図2は、トレッド部における複合ゴムの別の例の
模式的断面図であり、図3は、図2に示すゴム例とは別
の複合ゴム例の模式的断面図であり、図4は、図2、3
に示すゴム例とは別のゴム例の模式的断面図である。
【0014】図1において、空気入りラジアルタイヤ
(以下タイヤという)は、一対のビード部1(片側のみ
示す)と、一対のサイドウォール部2(片側のみ示す)
と、両サイドウォール部2に連なるトレッド部3とを有
し、ビード部1内に埋設したビードコア4相互間にわた
り一対のビード部1、一対のサイドウォール部2及びト
レッド部3を補強する1プライ以上(図示例は2プラ
イ)のゴム被覆コード層よりなるカーカス5と、トレッ
ド部3を強化する2層以上(図示例は2層)のゴム被覆
コード交差層よりなるベルト6を備える。
【0015】カーカス5のプライコードは、乗用車用タ
イヤの場合はナイロンコード、ポリエステルコードなど
の有機繊維コードであり、トラック及びバス用タイヤの
場合はスチールコードであり、これらプライコードは慣
例に従うカーボンブラック配合の高導電性ゴムで被覆し
てカーカスプライとする。ベルト6の各層のコードはス
チールコードとし、このスチールコードも慣例に従うカ
ーボンブラック配合の高導電性ゴムで被覆してベルト6
のコード層とし、互いに隣り合う層のコードはタイヤ赤
道面Eを挟み互いに交差する配列とする。
【0016】トレッド部3は、タイヤ半径方向(以降は
半径方向と略す)最外側にキャップゴム7と、その半径
方向内側のベースゴム8と、キャップゴム7及びベース
ゴム8の両側に位置する一対のウイング状ミニサイドウ
ォールゴム9と、ベースゴム8の半径方向内側のトレッ
ドアンダークッションゴム10との複合ゴム層を有す
る。ここでトレッドゴムは、ミニサイドウォールゴム9
を含み、トレッドアンダークッションゴム10を除くゴ
ム部分とする。
【0017】キャップゴム7は、低転がり抵抗特性を発
揮させるため従来の高ヒステリシスロス特性を有するカ
ーボンブラックの配合量を大幅に減量し、減量させたカ
ーボンブラックに見合うゴム補強効果を発揮させるに十
分な量のシリカを配合したゴムであり、ベースゴム8
は、低転がり抵抗特性発揮が主たる役割であるからカー
ボンブラックを最小限度に止めて配合することが必要で
あり、よって低導電性ゴムである。またミニサイドウォ
ールゴム9は、サイドウォールゴム11と接合し、耐屈
曲疲労性に富む配合組成ゴムとする必要があるため最小
限度のカーボンブラック配合とし、キャップゴム7及び
ベースゴム8それぞれとは異なるゴムである。
【0018】ここに、トレッドアンダークッションゴム
10(図1で斜線を付す)は、ゴム補強剤に従来のカー
ボンブラックのみを充当するか又は主としてカーボンブ
ラックを充当して高導電性ゴムとした上で、0.2〜
1.0mmの範囲内の厚さと、トレッドゴムの総幅Tw
の70%以上の幅Cwとを有するものとし、ベルト6の
最外側コード層に直接接合する。またトレッドアンダー
クッションゴム10は、そのゴム物性として、25℃に
おけるtanδが0.15〜0.25の範囲内にあり、
かつ25℃における体積抵抗率ρが105 〜109 Ω・
cmの範囲内にあるものとする。
【0019】さらにトレッド部3は、トレッドアンダー
クッションゴム10と接合し、該ゴムからトレッド部3
の表面3t、すなわち踏面3tまで放射方向に延びる幅
狭の高導電性ゴム層12(図1で斜線を付す)を備える
ものとする。該ゴム層12は、ゴム補強剤に所定配合
量、例えば60〜70重量部数のカーボンブラックのみ
を配合して導電性を高め、高導電性ゴム層12の25℃
における体積抵抗率ρは104 〜106 Ω・cmの範囲
内にある。また高導電性ゴム層12のタイヤ回転軸方向
厚さtは0.1〜3.0mmの範囲内が適合する。
【0020】ビード部1を構成するゴムと、カーカス5
及びベルト6それぞれの被覆ゴムとは高導電性ゴムから
なるので、金属ホイールに組み付けたタイヤのトレッド
部3の高導電性ゴム層12の踏面3tと車両との間は、
トレッドアンダークッションゴム10を介して電気抵抗
値が小さく、よって車両に発生する静電気はタイヤを介
し路面に容易に放電される。
【0021】その一方で、トレッドアンダークッション
ゴム10は損失正接tanδの値が0.15〜0.25
の範囲内と小さいのでタイヤの転がり抵抗をそれほど損
なうことはなく、トレッドゴムの低転がり抵抗特性を十
分に活かすことができ、タイヤの優れた低転がり抵抗特
性と十分な静電気放電特性とを両立させることが可能と
なる。
【0022】またトレッドアンダークッションゴム10
は薄いシート状ゴム部材であるから、タイヤ製造の際
に、ゴムシート部材は圧延により高能率で容易に準備す
ることができ、このゴムシート部材をタイヤ成型の際に
ベルト6の構成部材の外周に張合わせれば済み、タイヤ
製造の作業性を著しく損なうこともない。さらにこの発
明ではトレッドアンダークッションゴム10を高導電性
ゴム層12と同じゴムとすることができ、この場合は下
記するようにトレッドアンダークッションゴム10は高
導電性ゴム層12と一緒に押出すことができるので、上
記のゴムシート部材の製造や張付けは不要となるので作
業性は格段に向上する。
【0023】また図1に示すキャップゴム7、ベースゴ
ム8及びミニサイドウォールゴム9は従来のトリプル
(3基)タイプの押出装置の押出ヘッドに小型押出機を
取付け、この小型押出機に高導電性ゴム層12又は、同
一ゴム質のトレッドアンダークッションゴム10及び高
導電性ゴム12となる未加硫高導電性ゴムを供給し、こ
の未加硫高導電性ゴムをキャップゴム7、ベースゴム8
及びミニサイドウォールゴム9となる未加硫低導電性ゴ
ムと共に一体に押出し、この一体押出トレッドを成型部
材として用いれば押出装置の大幅改造やクォドルップル
(4基)押出装置を新設せずとも済み、多額な設備投資
の必要はなく経済的である。
【0024】図2〜図4は、図1に示すトレッドゴム
7、8、9をより簡単な構成とした例のトレッドゴムを
示し、図2に示すトレッドゴムは、ベースゴムと一対の
ミニサイドウォールゴムとを同一の低導電性ゴム8Aと
した例であり、図3に示すトレッドゴムは、ベースゴム
8を省き単一キャップゴム7と一対のミニサイドウォー
ルゴム9とした例であり、図4に示すトレッドゴムは、
ベースゴム8と一対のミニサイドウォールゴム9とを省
いた単一キャップゴム7のみとした例であり、いずれの
例も高導電性ゴム層12は、トレッドアンダークッショ
ンゴム10と結合し、踏面3tに現れている。
【0025】図2に示すトレッドゴム7、8A、トレッ
ドアンダークッションゴム10及び高導電性ゴム層12
の場合と、図3に示すトレッドゴム7、9トレッドアン
ダークッションゴム10及び高導電性ゴム層12の場合
とは、前記したトリプルタイプ押出装置に小形押出機を
取付けた装置により全体を一体化して押出した未加硫ゴ
ムを成型の際に適用すれば作業性は向上し、そうでなけ
れば別に準備したトレッドアンダークッションゴム10
用ゴムシート部材を成型時に張付ける。トレッドアンダ
ークッションゴム10と高導電性ゴム層12とが同一ゴ
ム質の際は従来のトリプルタイプ押出装置のみの使用で
済む。
【0026】図4に示すトレッドゴム7、トレッドアン
ダークッションゴム10及び高導電性ゴム層12の場合
は、トリプルタイプ押出装置の使用で済み、トレッドア
ンダークッションゴム10用ゴムシート部材の張付けは
不要であり、トレッドアンダークッションゴム10と高
導電性ゴム層12とを同一ゴム質とすれば従来のデュア
ル押出装置の使用で十分である。
【0027】
【実施例】乗用車用ラジアルプライタイヤで、サイズは
195/65R15であり、トレッドゴムを除く構成は
図1に示すところに従い、実施例1は図1に示すトレッ
ドゴム7、8、9と高導電性ゴム層12を、実施例2は
図2に示すトレッドゴム7、8Aと高導電性ゴム層12
を、実施例3は図3に示すトレッドゴム7、9と高導電
性ゴム層12を、実施例4は図4に示すトレッドゴム7
と高導電性ゴム層12をそれぞれ適用した。
【0028】トレッドアンダークッションゴム10は、
ゲージを0.3mmとし、幅Cw=0.85×Twと
し、トレッドアンダークッションゴム10と高導電性ゴ
ム層12のゴムは同一ゴムとし、このゴムは後述の符号
Jのゴムであり、tanδ=0.22、体積抵抗率ρ=
1.0×105 Ω・cmである。高導電性ゴム層12の
厚さtは1.5mmとした。カーカス5は2プライの1
670D/2のポリエステルコードのゴム被覆層であ
り、ベルト6は2層のスチールコードのゴム被覆層であ
る。
【0029】実施例1〜4のタイヤの効果を評価するた
め、高導電性ゴム層12を備えていない従来例1〜3の
タイヤと、高導電性ゴム層をベースゴムと踏面3tとの
間に設けた従来例4、5のタイヤとを準備した。従来例
1〜5のタイヤはトレッドゴムを除き。他は全て実施例
に合わせた。
【0030】実施例1〜4のタイヤと従来例1〜5のタ
イヤを供試タイヤとして、 (i)転がり抵抗の測定; (ii) 新品タイヤでの25℃におけるビード部1からト
レッド部踏面3tまでの電気抵抗値(Ω)の測定; (iii)トレッドゴム50%摩耗時のタイヤの25℃にお
けるビード部1からトレッド部踏面3tまでの電気抵抗
値(Ω)の測定; 但し、上記(ii) 項及び(iii)項の電気抵抗値(Ω)
は、金属製のリムに組み付けたタイヤを金属製平板に所
定荷重で押圧した上で、リムと平板との間の電気抵抗を
測定したときの値である。 (iv) 作業性評価; (v)設備投資評価; を実施した。これら(i)〜(v)の結果を、各供試タイヤ
のトレッドゴム構成及び高導電性ゴム層12の諸元と共
に表1に示す。
【0031】表1では、トレッドアンダークッションゴ
ム10をTUCゴムと略記し、転がり抵抗を係数であら
わしRRCと略記し、このRRCを従来例1のタイヤを
100とする指数表示とした。値は大なるほど良い。ま
た作業性評価、設備(投資)評価は、悪いは×印、良い
は○印、非常に良いは◎印で記載した。
【0032】また表1において、符号Fはシリカ配合の
低ヒステリシスロス低導電性ゴムであり、符号Gはカー
ボンブラック配合の低ヒステリシスロス低導電性ゴムで
あり、符号H、Jはカーボンブラック配合の高ヒステリ
シスロス高導電性ゴムである。符号Jは前述の通りta
nδ=0.22、25℃での体積抵抗率ρ=1×10 5
・cmのゴムである。なお先に述べた導電性向上を狙っ
た高導電性ゴムのセメントは従来例2のタイヤのみに塗
布した。実施例1〜3のタイヤ及び従来例1〜5のタイ
ヤに適用したミニサイドウォールゴムはカーボンブラッ
ク配合の全て同一ゴムである。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示す結果から、実施例1、2のタイ
ヤは従来例タイヤ1と全く変わらぬ低転がり抵抗特性を
備え、実施例3、4のタイヤでも僅かな低下率に止ま
り、しかも新品タイヤとトレッドゴム50%摩耗時のタ
イヤとで変わらぬ良好な導電性を示し、従来例タイヤに
比し低転がり抵抗特性と路面に対する良好な放電特性と
の両立が達成されていることが分かる。また作業性及び
設備面でのチェック結果も従来例タイヤと同等以上の好
結果を示している。
【0035】
【発明の効果】この発明の請求項1〜4に記載した発明
によれば、作業性を損なうことなく、かつ多額な設備投
資を伴うことなく、優れた低転がり抵抗特性と良好な路
面への放電特性とを両立させることが可能な空気入りタ
イヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態例の空気入りタイヤの左
半断面図である。
【図2】この発明による他の例のトレッドゴムとトレッ
ドアンダークッションゴムとの模式的断面図である。
【図3】図2に示す例とは別のトレッドゴムとトレッド
アンダークッションゴムとの模式的断面図である。
【図4】他の例のトレッドゴムとトレッドアンダークッ
ションゴムとの模式的断面図である。
【符号の説明】
1 ビード部 2 サイドウォール部 3 トレッド部 3t 踏面 4 ビードコア 5 カーカス 6 ベルト 7 キャップゴム 8 ベースゴム 9 ミニサイドウォールゴム 10 トレッドアンダークッションゴム 11 サイドウォールゴム 12 高導電性ゴム層 t 高導電性ゴム厚さ Tw トレッドゴム最大幅 Cw トレッドアンダークッションゴム幅 E タイヤ赤道面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のビード部及び一対のサイドウォー
    ル部と、両サイドウォール部に連なるトレッド部とを有
    し、これら各部を補強する1プライ以上のゴム被覆コー
    ド層よりなるカーカスと、トレッド部を強化する2層以
    上のゴム被覆コード交差層よりなるベルトとを備える空
    気入りタイヤにおいて、 トレッド部は、タイヤ半径方向外側の低導電性ゴムから
    なるトレッドゴムと、タイヤ半径方向内側の高導電性ゴ
    ムからなるシート状トレッドアンダークッションゴム
    と、該トレッドアンダークッションゴムからトレッド部
    表面まで放射方向に延びる高導電性ゴム層との複合ゴム
    層を有し、 トレッドアンダークッションゴムは、0.2〜1.0m
    mの範囲内の厚さと、トレッドゴム内面幅の70%以上
    の幅とを有し、かつ25℃におけるtanδが0.15
    〜0.25の範囲内にあり、25℃における体積抵抗率
    (ρ)が105〜109 Ω・cmの範囲内にあるゴム物
    性を有し、 高導電性ゴム層は、25℃における体積抵抗率(ρ)が
    104 〜106 Ω・cmの範囲内にあるゴム物性を有す
    ることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 高導電性ゴム層は、トレッド部の中央領
    域内に位置する請求項1に記載した空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 トレッドアンダークッションゴムが、高
    導電性ゴム層と同一ゴムからなる請求項1又は2に記載
    した空気入りタイヤ。
JP10259987A 1998-09-14 1998-09-14 空気入りタイヤ Pending JP2000085316A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10259987A JP2000085316A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10259987A JP2000085316A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 空気入りタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000085316A true JP2000085316A (ja) 2000-03-28

Family

ID=17341717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10259987A Pending JP2000085316A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000085316A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1175992A2 (en) * 2000-07-19 2002-01-30 Bridgestone Corporation Method of producing tread for tire
US7029544B2 (en) 2000-09-15 2006-04-18 Bridgestone Firestone North American Tire, Llc Conductive pathways in tire treads for reduced static charge buildup
EP1859966A1 (en) * 2005-03-16 2007-11-28 Bridgestone Corporation Pneumatic tire
JP2009006975A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
WO2009022564A1 (ja) * 2007-08-10 2009-02-19 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. 空気入りタイヤ
WO2009060647A1 (ja) * 2007-11-05 2009-05-14 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. 空気入りタイヤ
US7819152B2 (en) * 2005-02-15 2010-10-26 The Goodyear Tire & Rubber Company Pneumatic tire with tread having electrically conductive component underlying and extending through its tread
EP2529956A1 (en) * 2010-01-26 2012-12-05 Bridgestone Corporation Pneumatic tire for motorcycle
US8381781B2 (en) 2007-08-10 2013-02-26 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire
US8869856B2 (en) 2007-06-15 2014-10-28 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire
US9193221B2 (en) 2008-10-17 2015-11-24 Michelin Recherche Et Technique S.A. Tire comprising a conducting wire passing through electrically non-conducting crown reinforcing plies, device and associated method
WO2018043055A1 (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
WO2020129972A1 (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 株式会社ブリヂストン タイヤ、車両給電装置及び移動体
JP2020097285A (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 株式会社ブリヂストン タイヤ、車両給電装置及び移動体

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1175992A2 (en) * 2000-07-19 2002-01-30 Bridgestone Corporation Method of producing tread for tire
EP1175992A3 (en) * 2000-07-19 2003-10-01 Bridgestone Corporation Method of producing tread for tire
US7029544B2 (en) 2000-09-15 2006-04-18 Bridgestone Firestone North American Tire, Llc Conductive pathways in tire treads for reduced static charge buildup
US7819152B2 (en) * 2005-02-15 2010-10-26 The Goodyear Tire & Rubber Company Pneumatic tire with tread having electrically conductive component underlying and extending through its tread
EP1859966A1 (en) * 2005-03-16 2007-11-28 Bridgestone Corporation Pneumatic tire
EP1859966A4 (en) * 2005-03-16 2008-11-19 Bridgestone Corp TIRE
US8869856B2 (en) 2007-06-15 2014-10-28 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire
JP2009006975A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
WO2009022564A1 (ja) * 2007-08-10 2009-02-19 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. 空気入りタイヤ
US8381781B2 (en) 2007-08-10 2013-02-26 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire
US8336589B2 (en) 2007-11-05 2012-12-25 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire with electrically conductive rubber material
WO2009060647A1 (ja) * 2007-11-05 2009-05-14 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. 空気入りタイヤ
US9193221B2 (en) 2008-10-17 2015-11-24 Michelin Recherche Et Technique S.A. Tire comprising a conducting wire passing through electrically non-conducting crown reinforcing plies, device and associated method
EP2529956A1 (en) * 2010-01-26 2012-12-05 Bridgestone Corporation Pneumatic tire for motorcycle
EP2529956A4 (en) * 2010-01-26 2014-04-02 Bridgestone Corp AIR TIRES FOR A MOTORCYCLE
WO2018043055A1 (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
CN109641486A (zh) * 2016-09-02 2019-04-16 横滨橡胶株式会社 充气轮胎
JPWO2018043055A1 (ja) * 2016-09-02 2019-06-27 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
CN113246663A (zh) * 2016-09-02 2021-08-13 横滨橡胶株式会社 充气轮胎
US11279181B2 (en) 2016-09-02 2022-03-22 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire
WO2020129972A1 (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 株式会社ブリヂストン タイヤ、車両給電装置及び移動体
JP2020097285A (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 株式会社ブリヂストン タイヤ、車両給電装置及び移動体
CN113226783A (zh) * 2018-12-17 2021-08-06 株式会社普利司通 轮胎、车辆供电装置以及移动体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4755255B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5172686B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4996613B2 (ja) 空気入りタイヤ
CN103857542B (zh) 充气轮胎
JP5160432B2 (ja) 空気入りタイヤ
US9333812B2 (en) Pneumatic tire with tread having cap portion, base portion and conductive portion
JP5344098B1 (ja) 空気入りタイヤ
EP2394826B1 (en) Pneumatic tire
EP2487051B1 (en) Pneumatic tire
JP4908905B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2000085316A (ja) 空気入りタイヤ
JP6589640B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP2837511B1 (en) Pneumatic tire
JP5259332B2 (ja) 空気入りタイヤ
US10688827B2 (en) Pneumatic tire
US10639944B2 (en) Pneumatic tire
JP2009292162A (ja) 空気入りタイヤ
JP7512633B2 (ja) タイヤ
JP2018111371A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050803

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080617