JP5364533B2 - インプリントシステムおよびインプリント方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インプリントシステムおよびインプリント方法に関する。
半導体装置、光学素子、バイオ関連製品、ハードディスクドライブに組み込まれる磁気記録媒体などの微細構造体を安価に大量生産できる技術としてインプリント法が知られている。インプリント法は、電子ビームリソグラフィ法などにより凹凸状の三次元パターンが形成されたインプリント型(テンプレート、スタンパ、モールドなどとも称される)を基体表面に形成された樹脂などからなる被転写層へ機械的に押し付けることにより、三次元パターンを被転写層に転写する技術である。
この様なインプリント法においては、被転写層は、押圧時には転写ができる程度に柔らかく離型時には転写された形状を保持できる程度に固化しているようにされる。
そのため、例えば、基体・被転写層とインプリント型とが加熱された状態においてインプリント型を被転写層に押しつけ、押しつけた後に冷却して離型させる熱インプリント法、室温においてインプリント型を被転写層に強い力で押しつける室温インプリント法、インプリント型を光硬化性樹脂からなる被転写層に押しつけた状態で紫外線などの光を照射して被転写層を固化させる光インプリント法などが提案されている。
ここで、インプリント型と被転写層との間に気体が入り込むとインプリント型に形成された三次元パターンの凹部に樹脂(被転写層)が充填されない部分が生じ、転写性が悪化するおそれがある。そのため、減圧環境下においてインプリント型を被転写層に押しつけることでインプリント型と被転写層との間に気体が入り込むことを抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、生産性を考慮して短時間の内にインプリント型と被転写層との間にある気体を完全に除去することは困難である。そのため、減圧環境下においてインプリント型を被転写層に押しつける技術では、高い生産性のもと転写性の向上に限界が生じていた。
特開2005−101201号公報
本発明は、転写性を向上させることができるインプリントシステムおよびインプリント方法を提供する。
本発明の一態様によれば、基体の表面に被転写層を形成する形成部と、前記被転写層にパターンを転写するインプリント部と、前記形成部に対して、前記被転写層に対する溶解度が空気よりも低い第1の気体を供給する第1の気体供給部と、前記インプリント部に対して、前記被転写層に対する溶解度が空気よりも高い第2の気体を供給する第2の気体供給部と、前記第1の気体の供給と、前記第2の気体の供給と、を制御する制御部と、を備えることを特徴とするインプリントシステムが提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、基体の表面に被転写層を形成する工程と、前記被転写層にパターンを転写する工程と、を有し、前記被転写層を形成する工程において前記被転写層に対する溶解度が空気よりも低い第1の気体を供給し、前記パターンを転写する工程において前記被転写層に対する溶解度が空気よりも高い第2の気体を供給すること、を特徴とするインプリント方法が提供される。
本発明によれば、転写性を向上させることができるインプリントシステムおよびインプリント方法が提供される。
第1の実施形態に係るインプリントシステムを例示するための模式図である。 比較例に係るインプリント部の作用を例示するための模式工程断面図である。 充填の様子を例示するための模式図である。 第2の実施形態に係るインプリントシステムを例示するための模式図である。 本実施の形態に係るインプリント方法について例示をするためのフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について例示をする。
図1は、第1の実施形態に係るインプリントシステムを例示するための模式図である。 また、図2は、比較例に係るインプリント部の作用を例示するための模式工程断面図である。
なお、図2に例示をするものは、インプリント型を紫外線硬化性樹脂からなる被転写層に押しつけた状態で紫外線を照射して被転写層を固化させる光インプリント法、いわゆるUV(Ultraviolet)インプリント法を用いる場合である。
まず、図2に例示をする比較例に係るインプリント部の作用について説明する。
図2(a)に示すように、表面に紫外線硬化性樹脂からなる被転写層102が形成された基体101をインプリント型23のパターン部23aと対向させるようにして載置する。
次に、図2(b)に示すように、図示しない移動部によりインプリント型23の位置を変化させてインプリント型23のパターン部23aを被転写層102に機械的に押しつける。
次に、図2(c)に示すように、パターン部23aを被転写層102に押し付けた状態で紫外線Lを照射して被転写層102を固化させることで、三次元パターンが転写された被転写層102aを形成する。
次に、図2(d)、(e)に示すように、図示しない移動部によりインプリント型23の位置を変化させてインプリント型23を離型させる。
ここで、インプリント型23のパターン部23aを被転写層102に押しつける際に、インプリント型23と被転写層102との間に気体A(例えば、空気)が入り込むと、パターン部23aの凹部に紫外線硬化性樹脂が充填されない部分が生じる(図2(b)を参照)。
そのため、この様な状態で被転写層102を固化させると、図2(d)、(e)に示すように転写された三次元パターンに欠陥が生じたり、転写精度が悪化したりすることになる。 そして、図2(f)に示すように、欠陥を有していたり転写精度が悪い被転写層102aを用いてプラズマエッチング処理Pなどを行う場合には、基体101に形成されるパターンの寸法精度が悪化したり、欠陥が生じたりすることになる。
この場合、減圧環境下においてインプリント型23のパターン部23aを被転写層102に押しつけるようにすれば、インプリント型23と被転写層102との間に気体が入り込むことを抑制することができる。
しかしながら、インプリント型23と被転写層102との間にある気体を短時間の内に完全に除去することは難しい。そのため、減圧環境下においてインプリント型23を被転写層102に押しつける技術では、高い生産性のもと転写性の向上に限界がある。
次に、図1に戻って本実施の形態に係るインプリントシステム1について例示をする。 なお、図1に例示をするインプリントシステム1は、インプリント型23を紫外線硬化性樹脂からなる被転写層102に押しつけた状態で紫外線を照射して被転写層102を固化させる光インプリント法、いわゆるUV(Ultraviolet)インプリント法を用いて転写を行うものである。
図1に示すように、インプリントシステム1には、基体101の表面に被転写層102を形成する形成部10、被転写層102に三次元パターンを転写するインプリント部20、形成部10とインプリント部20との間における基体101の搬送を行う搬送部30、形成部10と搬送部30に対して被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1を供給する気体供給部40、インプリント部20に対して被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2を供給する気体供給部50、被転写層102の温度を制御する温度制御部29、制御部60が設けられている。
形成部10には、チャンバ11、吐出部12、収納容器13、載置部14、移動部15、排気部16などが設けられている。
チャンバ11は、気体供給部40から供給された被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1による雰囲気を維持可能となっている。チャンバ11の内部には、吐出部12と載置部14とが互いに対向するようにして設けられている。そのため、載置部14の載置面に基体101を保持させた際には、吐出部12と、基体101の被転写層102が形成される面とが互いに対向するようになる。また、チャンバ11は、搬送部30のチャンバ31と連通している。
吐出部12は、収納容器13から供給された液状の材料103を載置部14に載置された基体101の表面に向けて吐出する。吐出部12としては、例えば、インクジェット装置、スプレー装置などを例示することができる。なお、インクジェット装置、スプレー装置などにより液状の材料103が基体101の表面に液滴状に吐出されたとしても、それぞれの液滴が自然流動を生じることにより薄膜(被転写層102)が形成されることになる。
収納容器13は、被転写層102を形成するための液状の材料103を収納する。本実施の形態においては、いわゆるUV(Ultraviolet)インプリント法を用いて転写を行うため、材料103は液状の紫外線硬化性樹脂となる。収納容器13と吐出部12とは配管13aを介して接続され、収納容器13から吐出部12に液状の材料103を供給することができるようになっている。また、収納容器13と収納部41とは配管43bを介して接続され、被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1を収納容器13内に充填することができるようになっている。なお、図示しない昇降部により収納容器13の位置を変化させて収納容器13内の液面の位置を吐出部12内の液面の位置より高くすることで液状の材料103を供給するようにしてもよいし、気体G1により液状の材料103を圧送するようにしてもよい。また、図示しないポンプなどを設けて液状の材料103を供給するようにしてもよい。
載置部14は、図示しない静電チャックなどの保持部を有し、載置面に載置された基体101を保持する。なお、図示しない保持部は例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。例えば、機械的なチャック、真空チャックなどとすることもできる。
移動部15は、所定の平面内における載置部14の位置を変化させる。この場合、載置部14は案内部15a上に移動可能に設けられ、移動部15により案内部15aに沿ってその位置を変化させることができるようになっている。なお、図1に例示をしたものの場合には、載置部14の位置を変化させるようにしているが、吐出部12の位置を変化させるようにしてもよい。すなわち、移動部15は、吐出部12と載置部14との相対的な位置を変化させるものであればよい。また、移動方式は例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
排気部16は、チャンバ11内の気体をチャンバ11外に排出する。排気部16は必ずしも設ける必要はないが、排気部16を設けるようにすればチャンバ11内の気体(例えば、空気)を気体G1に容易に置換することができる。なお、チャンバ11内の圧力や排気量などを制御する制御手段を適宜設けるようにすることもできる。また、本実施の形態においては、排気部16によりチャンバ11を介してチャンバ31の内部が排気されるが、排気部を別途設けてチャンバ31の内部が直接排気されるようにしてもよい。
インプリント部20には、チャンバ21、保持部22、インプリント型23、載置部24、移動部25、排気部26、照光部27、開閉扉28などが設けられている。
チャンバ21は、気体供給部50から供給された被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2による雰囲気を維持可能となっている。チャンバ21の内部には、保持部22と載置部24とが互いに対向するようにして設けられている。そのため、載置部24の載置面に基体101を保持させた際には、保持部22に保持されたインプリント型23のパターン部23aと、基体101に形成された被転写層102とが互いに対向するようになる。また、チャンバ21は、開閉扉28を介して搬送部30のチャンバ31と連通している。
保持部22は、インプリント型23を保持する。インプリント型23の保持方法としては特に限定されるものではなく、例えば、機械的な保持方法、電磁力や静電気力を利用した保持方法などを例示することができる。
インプリント型23は、平板状を呈する基部23bと、基部23bの一方の主面に形成された凹凸状のパターン部23aとを有する。インプリント型23の形式は特に限定されるものではなく、例えば、いわゆるハードモールドやソフトモールドなどとしたり、パターン部23aと基部23bとの間に柔らかい材料からなる層を設けたものなどとしたりすることができる。
ハードモールドとしては石英、ニッケル(Ni)、シリコン(Si)などの硬い材料を用いて形成されたものを例示することができる。また、ソフトモールドとしてはポリジメチルシロキサン(Polydimethylsiloxane:PDMS)、メタクリル酸メチル樹脂(Polymethylmethacrylate:PMMA)などの柔らかい材料を用いて形成されたものを例示することができる。また、パターン部23aと基部23bとの間に柔らかい材料からなる層を設けたものとしては、パターン部23aと基部23bとが例えば、石英、ニッケル(Ni)、シリコン(Si)などの高剛性で硬さの硬い材料から形成され、パターン部23aと基部23bとの間に設けられた層がポリジメチルシロキサン(Polydimethylsiloxane:PDMS)、メタクリル酸メチル樹脂(Polymethylmethacrylate:PMMA)などの柔らかい材料から形成されたものを例示することができる。
この場合、ハードモールドは、硬い材料から形成されているため解像度やパターン転写精度が高い。しかしながら、平坦度の低い基体101上において転写を行う場合、基体101の歪みに対応しきれず大面積を一括して転写することが困難となるおそれがある。
ソフトモールドは、柔らかい材料から形成されているため基体101の歪みに対応することができる。そのため、大面積を一括して転写することが可能となる。しかしながら、解像度やパターン転写精度がハードモールドと比べて低くなる。
パターン部23aと基部23bとの間に柔らかい材料からなる層を設けたものは、柔らかい材料からなる層が撓むことで基体101の歪みに対応することができる。また、パターン部23aが硬い材料から形成されているため解像度やパターン転写精度を高めることができる。しかしながら、構成が複雑となるのでインプリント型23の製造が難しく製造コストも高くなる。
そのため、インプリント型23の材質や構成などは、基体101の平坦度や大きさ、製品の製造コストなどを考慮して適宜変更するようにすることが好ましい。
ただし、本実施の形態においては、いわゆるUV(Ultraviolet)インプリント法を用いた転写を行うので、インプリント型23は紫外線を透過させることのできる材質(例えば、石英など)から形成されている。
載置部24は、図示しない静電チャックなどの保持部を有し、載置面に載置された基体101を保持する。なお、図示しない保持部は例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。例えば、機械的なチャック、真空チャックなどとすることもできる。また、図示しない移動部を設けて所定の平面内における載置部24の位置を変化させるようにすることもできる。この場合、保持部22の位置を変化させるようにしてもよい。すなわち、図示しない移動部は、保持部22と載置部24との相対的な位置を変化させるものであればよい。
移動部25は、載置部24に対する保持部22の位置を変化させる。そして、保持部22に保持されたインプリント型23を基体101の表面に形成された被転写層102へ機械的に押し付けることができるようになっている。移動部25としては、例えば、動力源として空圧や油圧を利用したものなどを例示することができる。ただし、移動部25の駆動方式は例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
排気部26は、チャンバ21内の気体をチャンバ21外に排出する。排気部26は必ずしも設ける必要はないが、排気部26を設けるようにすればチャンバ21内の気体(例えば、空気)を気体G2に容易に置換することができる。
本実施の形態においては、いわゆるUV(Ultraviolet)インプリント法を用いた転写を行うので、紫外線を照射するための照光部27が設けられている。
開閉扉28は、チャンバ21と搬送部30のチャンバ31との連通部分に設けられている。この場合、開閉扉28を閉じることで、気体G1がチャンバ21内に流入することが妨げられる。また、開閉扉28を開放することで被転写層102が形成された基体101をチャンバ21内に搬入することができるようになる。
温度制御部29は載置部24の内部に設けられ、載置面に載置、保持された基体101を介して被転写層102の温度を制御する。そして、被転写層102の温度を制御することで被転写層102から放出される気体G2の量を制御する。なお、被転写層102から放出される気体G2の量の制御に関しては後述する。
温度制御部29は、被転写層102の加熱と冷却とを行うことができるものとすることができる。例えば、流体を循環させて加熱と冷却とを行うもの、ペルティエ効果を利用するもの、ジュール熱を利用した加熱と冷却媒体を循環させて冷却とを行うものなどを例示することができる。ただし、加熱と冷却の方式は例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、温度制御部29は、加熱と冷却のいずれか一方を行うものとすることもできる。ただし、加熱と冷却とを行うものとすれば温度制御の精度を高めることができるとともに、温度制御に要する時間を短縮することができる。
搬送部30には、チャンバ31、移動部32、搬送アーム33などが設けられている。 チャンバ31は、気体供給部40から供給された被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1による雰囲気を維持可能となっている。チャンバ31の一端はチャンバ11と連通し、他端は開閉扉28を介してチャンバ21と連通している。チャンバ11の内部には、移動部32が設けられている。
移動部32は、搬送アーム33を進退させて載置部14から載置部24に被転写層102が形成された基体101を受け渡す。
搬送アーム33の先端には、基体101を保持する図示しない保持部が設けられている。図示しない保持部は、例えば、静電チャック、機械的なチャック、真空チャックなどとすることができる。ただし、これらに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
気体供給部40には、収納部41、制御弁42、制御弁43などが設けられている。
収納部41は、被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1を収納するとともに、気体G1を供給することができるようになっている。例えば、収納部41は昇圧された気体G1を収納する圧力ボンベなどとすることができる。ただし、これに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
気体G1は、被転写層102を形成する材料103に応じて適宜選定される。例えば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、クリプトン(Kr)ガス、アルゴン(Ar)ガス、ヘリウム(He)ガス、ネオン(Ne)ガスなどの希ガス、酸素(O)ガス、一酸化炭素(CO)ガス、窒素(N)ガス、テトラフルオロカーボン(CF)などとすることができる。本発明者らの得た知見によれば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、ヘリウム(He)ガスが被転写層102に対する溶解度がより低い気体となる。そのため、気体G1をヘリウム(He)ガスとすることがより好ましい。
また、収納部41とチャンバ11とが制御弁42を介して配管44aで接続されている。そして、収納部41と収納容器13とが制御弁43を介して配管44bで接続されている。制御弁42は、チャンバ11への気体G1の供給と停止を制御する。制御弁43は、収納容器13への気体G1の供給と停止を制御する。なお、制御弁42、制御弁43の他にも気体G1の圧力や流量などを制御する図示しない制御手段を適宜設けるようにすることができる。
本実施の形態においては、チャンバ11を介してチャンバ31に気体G1が供給されるが、制御弁や配管などを別途設けて収納部41からチャンバ31に直接気体G1が供給されるようにしてもよい。なお、必ずしもチャンバ11やチャンバ31の内部が気体G1により満たされる必要はなく、少なくとも吐出された材料103により形成された被転写層102が覆われる程度であればよい。
気体供給部50には、収納部51、制御弁52などが設けられている。
収納部51は、被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2を収納するとともに、気体G2を供給することができるようになっている。例えば、収納部51は昇圧された気体G2を収納する圧力ボンベなどとすることができる。ただし、これに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
気体G2は、被転写層102を形成する材料103に応じて適宜選定される。例えば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、アンモニア(NH)ガス、塩化水素(HCl)ガス、二酸化硫黄(SO)ガス、二酸化炭素(CO)ガスなどとすることができる。本発明者らの得た知見によれば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、被転写層102や基体101に与える影響をも考慮して、気体G2を二酸化炭素(CO)ガスとすることがより好ましい。
また、収納部51とチャンバ21とが制御弁52を介して配管53で接続されている。制御弁52は、チャンバ21への気体G2の供給と停止を制御する。なお、制御弁52の他にも気体G2の圧力や流量などを制御する図示しない制御手段を適宜設けるようにすることができる。なお、必ずしもチャンバ21の内部が気体G2により満たされる必要はなく、少なくとも材料103により形成された被転写層102が覆われる程度であればよい。
制御部60は、吐出部12、載置部14、移動部15、排気部16、載置部24、移動部25、排気部26、照光部27、開閉扉28、温度制御部29、移動部32、制御弁42、制御弁43、制御弁52などと電気的に接続され、それぞれの動作を制御する。
そして、例えば、制御部60は、制御弁42の開閉制御を行うことで気体G1の供給と停止を制御したり、制御弁43の開閉制御を行うことで気体G2の供給と停止を制御したり、温度制御部29の制御を行うことで被転写層102の温度を制御したりする。
また、例えば、後述するように、制御部60は、被転写層102を形成する際には気体G1を供給し、パターンを転写する際には気体G2を供給するように制御を実行する。また、制御部60は、パターンを転写する際には被転写層102の温度が室温よりも低くなるように制御を実行する。
次に、インプリントシステム1の作用について例示をする。
まず、形成部10のチャンバ11に設けられた図示しない搬送口を介して、図示しない搬送装置により基体101がチャンバ11内に搬入され、載置部14の載置面に載置される。載置された基体101は載置部14に設けられた図示しない保持部により保持され、移動部15により載置部14(基体101)が所定の位置に移動する。
次に、図示しない搬送口が閉じられ、排気部16によりチャンバ11内、チャンバ31内の気体が排出される。そして、制御弁42を介して気体供給部40からチャンバ11内へ被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1(例えば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合にはヘリウム(He)ガスなど)が供給される。また、気体G1は、チャンバ11を介して搬送部30のチャンバ31内にも供給される。また、制御弁43を介して気体供給部40から収納容器13に気体G1が供給される。この際、気体供給部40から供給された気体G1により収納容器13が満たされるので、収納容器13に収納された材料103に気体が溶解することが抑制される。そして、収納容器13に収納された液状の材料103は、吐出部12に供給される。
次に、載置部14の載置面に載置された基体101の表面に向けて吐出部12から液状の材料103が吐出される。基体101の表面に液滴状に吐出された材料103は、自然流動により拡がることで薄膜(被転写層102)が形成される。この際、気体供給部40から供給された気体G1により被転写層102が覆われるので、被転写層102に気体が溶解することが抑制される。
そして、移動部15により基体101の位置を移動させることで、基体101上の所定の領域または全面に被転写層102が形成されるようにする。
次に、開閉扉28を開いて形成部10の載置部14からインプリント部20の載置部24に被転写層102が形成された基体101を受け渡す。すなわち、移動部32により搬送アーム33を進退させて載置部14から載置部24に基体101を受け渡す。受け渡されたことで載置部24の載置面に載置された基体101は図示しない保持部により保持される。
次に、開閉扉28が閉じられ、排気部26によりチャンバ21内の気体が排出される。そして、制御弁52を介して気体供給部50からチャンバ21内に被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2(例えば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には二酸化炭素(CO)ガスなど)が供給される。この際、気体供給部50から供給された気体G2により被転写層102、インプリント型23のパターン部23aが覆われる。
次に、移動部25により保持部22に保持されたインプリント型23を移動し、パターン部23aを基体101の表面に形成された被転写層102へ機械的に押し付ける。押し付けられた被転写層102はパターン部23aに充填される。
図3は、充填の様子を例示するための模式図である。
図3(a)に示すように、パターン部23aを被転写層102へ押し付ける前の気体G2の圧力をPとする。
次に、図3(b)に示すように、パターン部23aを被転写層102へ押し付けると毛細管現象により被転写層102がパターン部23aに充填されていく。この際、毛管力をPcとすると、被転写層102の界面を上昇させる力はP+Pcとなる。
図3(c)に示すように、被転写層102の界面が上昇することでパターン部23a内に入り込んだ気体G2の圧力が上昇し、被転写層102の界面を上昇させる力P+Pcと気体G2の圧力Pが釣り合った位置で界面の上昇が停止する。
ここで、気体G2は、被転写層102に対する溶解度が高いものとされているので、図3(d)に示すように、気体G2が被転写層102に溶解する。
そして、パターン部23a内に入り込んだ気体G2が被転写層102に溶解することで、被転写層102の界面がさらに上昇し、被転写層102がパターン部23aに充填される。この場合、前述したように、被転写層102の形成、材料103の収納、被転写層102が形成された基体101の搬送を被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1中で行うようにしているので、被転写層102中に溶解している気体の量を低減させることができる。そのため、気体G2を被転写層102に容易に溶解させることができる。
次に、照光部27によりインプリント型23を介して被転写層102に紫外線が照射される。紫外線が照射されることで被転写層102が固化される。
ここで、パターン部23a内に入り込んだ気体G2を被転写層102に溶解させる際には、被転写層102の温度を低くして一度溶解させた気体G2が被転写層102から放出される量を低減させるようにすることが好ましい。その様にすれば、パターン部23aの凹部に被転写層102を充填する時間を短縮することができる。
本発明者らの得た知見によれば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、被転写層102の温度を室温以下(25℃以下)とすれば一度溶解させた気体G2が被転写層102から放出される量を低減させることができる。
そのため、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、温度制御部29により基体101を介して被転写層102の温度が室温以下(25℃以下)となるように制御するようにしている。
次に、インプリント型23を離型させる。すなわち、移動部25により保持部22に保持されたインプリント型23を移動し、パターン部23aを被転写層102から離隔させる。
ここで、被転写層102に溶解している気体G2の量が余り多くなると、ボイドが発生したり、アッシング処理時にポッピングが発生したりする要因となるおそれがある。
そのため、本実施の形態においては、温度制御部29により基体101を介して被転写層102の温度を上昇させて、溶解している気体G2を放出させるようにしている。この場合、例えば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、被転写層102の温度を100℃程度まで上昇させるようにすることが好ましい。
なお、被転写層102の温度を上昇させて、溶解している気体G2を放出させることは、インプリント型23を離型させる際、およびインプリント型23を離型させた後の少なくともいずれかにおいて行うようにすることができる。
この場合、インプリント型23を離型させる際に被転写層102の温度を上昇させて、溶解している気体G2を放出させるようにすれば、放出された気体G2により離型が容易となる。
被転写層102への転写が終了した場合には、図示しない搬送装置により転写が終了した基体103が搬出される。
本実施の形態に係るインプリントシステム1によれば、被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2中においてインプリント型23のパターン部23aを被転写層102に押し付けることができる。そのため、インプリント型23と被転写層102との間に入り込んだ気体G2を被転写層102に溶解させることができる。その結果、パターン部23aの凹部に被転写層102が充填されない部分が生じることを抑制することができる。
また、被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2中に被転写層102、パターン部23aがあればよいので、チャンバ21内の気体を完全に除去する場合と比べて加工時間を短くすることができる。そのため、高い生産性のもと転写性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態に係るインプリントシステム1によれば、被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1中で基体101の表面に被転写層102を形成することができる。そのため、被転写層102に溶解している気体の量を減らすことができるので、前述した被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2を被転写層102に容易に溶解させることができる。
この場合、被転写層102を形成させるための材料103の収納や、被転写層102が形成された基体101の搬送を被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1中で行うようにすることができるので、被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2を被転写層102にさらに容易に溶解させることができる。
また、被転写層102の温度を制御することができるので、被転写層102に溶解した気体G2の放出量を制御することができる。
例えば、パターン部23a内に入り込んだ気体G2を被転写層102に溶解させる際に、被転写層102の温度を低くすることで(材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には室温以下(25℃以下))、一度溶解させた気体G2が被転写層102から放出される量を低減させることができる。そのため、パターン部23aの凹部に被転写層102を充填する時間を短縮することができる。
また、インプリント型23を離型させる際、またはインプリント型23を離型させた後に被転写層102の温度を上昇させることで、溶解している気体G2を放出させるようにすることができる。そのため、ボイドが発生したり、アッシング処理時にポッピングが発生したりすることを抑制することができる。
なお、図1に例示をしたインプリントシステム1は、形成部10とインプリント部20とが1つずつ設けられた場合であるがこれに限定されるわけではない。例えば、形成部10とインプリント部20とを複数設け、搬送部30によりそれぞれの間の搬送を行うようにすることもできる。
次に、第2の実施形態に係るインプリントシステムについて例示をする。
図4は、第2の実施形態に係るインプリントシステムを例示するための模式図である。なお、図1に例示をしたものと同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図4に例示をするインプリントシステム70は、基体101の表面に被転写層102を形成する形成部と、被転写層102に三次元パターンを転写するインプリント部とが1つのチャンバ71に設けられた場合である。
インプリントシステム70には、チャンバ71、吐出部12a、収納容器13、移動部15b、保持部22、インプリント型23、載置部24、移動部25、排気部26、照光部27、温度制御部29、気体供給部40、気体供給部50、制御部60aなどが設けられている。
チャンバ71は、気体供給部40から供給された気体G1、気体供給部50から供給された気体G2による雰囲気を維持可能となっている。
吐出部12aは、収納容器13から供給された液状の材料103を載置部24に載置された基体101の表面に向けて吐出する。吐出部12aとしては、例えば、インクジェット装置、スプレー装置などを例示することができる。吐出部12aと収納容器13とは可撓性の配管13bを介して接続され、収納容器13から吐出部12aに液状の材料103を供給することができるようになっている。
移動部15bは、載置部24の載置面と略平行な方向に吐出部12aの位置を変化させる。この場合、吐出部12aには案内部15cが接続され、案内部15cにより移動方向を規制しつつ吐出部12aの位置を変化させることができるようになっている。
制御部60aは、吐出部12a、移動部15b、載置部24、移動部25、排気部26、照光部27、温度制御部29、制御弁42、制御弁43、制御弁52などと電気的に接続され、それぞれの動作を制御する。
そして、例えば、制御部60aは、制御弁42の開閉制御を行うことで気体G1の供給と停止を制御したり、制御弁43の開閉制御を行うことで気体G2の供給と停止を制御したり、温度制御部29の制御を行うことで被転写層102の温度を制御したりする。
また、例えば、制御部60aは、被転写層102を形成する際には気体G1を供給し、パターンを転写する際には気体G2を供給するように制御を実行する。また、制御部60aは、パターンを転写する際には被転写層102の温度が室温よりも低くなるように制御を実行する。
次に、インプリントシステム70の作用について例示をする。
まず、チャンバ71に設けられた図示しない搬送口を介して、図示しない搬送装置により基体101がチャンバ71内に搬入され、載置部24の載置面に載置される。載置された基体101は載置部24に設けられた図示しない保持部により保持される。
次に、図示しない搬送口が閉じられ、排気部26によりチャンバ71内の気体が排出される。そして、制御弁42を介して気体供給部40からチャンバ71内へ被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1(例えば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合にはヘリウム(He)ガスなど)が供給される。また、制御弁43を介して気体供給部40から収納容器13に気体G1が供給される。この際、気体供給部40から供給された気体G1により収納容器13が満たされるので、収納容器13に収納された材料103に気体が溶解することが抑制される。そして、収納容器13に収納された液状の材料103は、吐出部12aに供給される。
次に、移動部15bにより吐出部12aが所定の位置に移動する。そして、載置部24の載置面に載置された基体101の表面に向けて吐出部12aから液状の材料103が吐出される。基体101の表面に液滴状に吐出された材料103は、自然流動により拡がることで薄膜(被転写層102)が形成される。この際、気体供給部40から供給された気体G1により被転写層102が覆われるので、被転写層102に気体が溶解することが抑制される。
そして、移動部15bにより吐出部12aの位置を移動させることで、基体101上の所定の領域または全面に被転写層102が形成されるようにする。
次に、排気部26によりチャンバ71内の気体G1が排出される。そして、制御弁52を介して気体供給部50からチャンバ71内に被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2(例えば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には二酸化炭素(CO)ガスなど)が供給される。この際、気体供給部50から供給された気体G2により被転写層102、インプリント型23のパターン部23aが覆われる。
次に、移動部25により保持部22に保持されたインプリント型23を移動し、パターン部23aを基体101の表面に形成された被転写層102へ機械的に押し付ける。パターン部23aを被転写層102へ押し付けると毛細管現象により被転写層102がパターン部23aに充填されていく。
ここで、気体G2は、被転写層102に対する溶解度が高いものとされているので、パターン部23a内に気体G2が入り込んだとしても入り込んだ気体G2を被転写層102に溶解させることができる。
また、パターン部23a内に入り込んだ気体G2を被転写層102に溶解させる際には、被転写層102の温度を低くして一度溶解させた気体G2が被転写層102から放出される量を低減させるようにする。その様にすれば、パターン部23aの凹部に被転写層102を充填する時間を短縮することができる。
例えば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、温度制御部29により基体101を介して被転写層102の温度が室温以下(25℃以下)となるように制御する。
次に、照光部27によりインプリント型23を介して被転写層102に紫外線が照射される。紫外線が照射されることで被転写層102が固化される。
次に、インプリント型23を離型させる。すなわち、移動部25により保持部22に保持されたインプリント型23を移動し、パターン部23aを被転写層102から離隔させる。
ここで、インプリント型23を離型させる際、およびインプリント型23を離型させた後の少なくともいずれかにおいて、温度制御部29により基体101を介して被転写層102の温度を上昇させて、溶解している気体G2を放出させる。例えば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、被転写層102の温度を100℃程度まで上昇させる。その様にすれば、被転写層102に溶解している気体G2の量を低減させることができるので、ボイドの発生やアッシング処理時におけるポッピングの発生などを抑制することができる。
この場合、インプリント型23を離型させる際に被転写層102の温度を上昇させて、溶解している気体G2を放出させるようにすれば、放出された気体G2により離型が容易となる。
被転写層102への転写が終了した場合には、図示しない搬送装置により転写が終了した基体103が搬出される。
本実施の形態に係るインプリントシステム70においても前述したインプリントシステム1と同様の効果を享受することができる。また、本実施の形態によれば、インプリントシステム1に設けられている搬送部30を設ける必要はない。そのため、スペース効率を向上させることができる。
なお、図1や図4に例示をしたインプリントシステムにおいては、被転写層102の形成にインクジェット装置(インクジェット法)、スプレー装置(スプレー法)などを用いる場合を例示したがこれに限定されるわけではない。基体101の表面に薄膜(被転写層102)を形成することができるものを適宜選択することができる。例えば、ディスペンス法、スピンコート法、ロールコータ法などを実施可能な装置を用いて基体101の表面に被転写層102を形成するようにすることができる。ディスペンス法、スピンコート法、ロールコータ法などを実施可能な装置については、既知の技術を適用することができるのでこれらの説明は省略する。
また、図1や図4で例示をしたインプリントシステムにおいては、いわゆるUV(Ultraviolet)インプリント法を実施可能な装置を用いて転写を行う場合を例示したがこれに限定されるわけではない。例えば、熱インプリント法、室温インプリント法を実施可能な装置を用いて転写を行うようにすることができる。
この場合、熱インプリント法においては、材料103を熱可塑性樹脂などとし、被転写層102を加熱、軟化させた状態でインプリント型23のパターン部23aを機械的に押し付け、押し付けた状態で冷却、固化させることで転写を行うようにすればよい。この際、被転写層102の加熱や冷却は温度制御部29により行うようにすることができる。
また、室温インプリント法においては、室温においてインプリント型23を被転写層102に強い力で押し付けるようにすればよい。この際、インプリント型23の押し付けは移動部25により行うようにすることができる。
また、図1や図4に例示をしたインプリントシステムにおいては、チャンバ(チャンバ11、チャンバ21、チャンバ31、チャンバ71)が設けられる場合を例示したがこれに限定されるわけではない。被転写層102が覆われるように気体G1、気体G2を供給するようにすれば必ずしもチャンバを設ける必要はない。ただし、チャンバを設けるようにすれば気流などの外乱要因の影響を抑制したり、気体G1、気体G2の消費量を抑制したりすることができる。
また、図1や図4に例示をしたインプリントシステムにおいては、インプリント型23と被転写層102との大きさが略同一の場合を例示したがこれに限定されるわけではない。例えば、インプリント型23が被転写層102より小さい場合に、押し付ける領域を変化させて繰り返しインプリント処理する方法(いわゆるステップアンドリピート)についても適用させることができる。
次に、本実施の形態に係るインプリント方法について例示をする。
図5は、本実施の形態に係るインプリント方法について例示をするためのフローチャートである。
まず、被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1の雰囲気中において基体101の表面に液状の材料103を供給して被転写層102を形成する(ステップS1)。
この際、被転写層102を形成するための材料103は、気体G1の雰囲気中に収納されているようにすることが好ましい。
気体G1は、被転写層102を形成する材料103に応じて適宜選定される。例えば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、クリプトン(Kr)ガス、アルゴン(Ar)ガス、ヘリウム(He)ガス、ネオン(Ne)ガスなどの希ガス、酸素(O)ガス、一酸化炭素(CO)ガス、窒素(N)ガス、テトラフルオロカーボン(CF)などとすることができる。本発明者らの得た知見によれば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、ヘリウム(He)ガスが被転写層102に対する溶解度がより低い気体となる。そのため、気体G1としてヘリウム(He)ガスを用いるようにすることがより好ましい。
この様にすれば、被転写層102や材料103に気体が溶解することが抑制されるので被転写層102中に溶解している気体の量を低減させることができる。そのため、ステップS2において気体G2を被転写層102に容易に溶解させることができる。
次に、被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2の雰囲気中においてインプリント型23のパターン部23aを被転写層102へ機械的に押し付ける(ステップS2)。
気体G2は、被転写層102を形成する材料103に応じて適宜選定される。例えば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、アンモニア(NH)ガス、塩化水素(HCl)ガス、二酸化硫黄(SO)ガス、二酸化炭素(CO)ガスなどとすることができる。本発明者らの得た知見によれば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、被転写層102や基体101に与える影響をも考慮して、気体G2として二酸化炭素(CO)ガスを用いるようにすることがより好ましい。
この様にすれば、パターン部23a内に気体G2が入り込んだとしても入り込んだ気体G2を被転写層102に溶解させることができる。
また、被転写層102の温度を低くして一度溶解させた気体G2が被転写層102から放出される量を低減させるようにする。例えば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、被転写層102の温度を室温以下(25℃以下)とすることができる。
次に、被転写層102を固化させる(ステップS3)。
次に、インプリント型23を離型させる(ステップS4)。
ここで、インプリント型23を離型させる際、およびインプリント型23を離型させた後の少なくともいずれかにおいて、被転写層102の温度を上昇させて、溶解している気体G2を放出させる。例えば、材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には、被転写層102の温度を100℃程度まで上昇させる。その様にすれば、被転写層102に溶解している気体G2の量を低減させることができるので、ボイドの発生やアッシング処理時におけるポッピングの発生などを抑制することができる。
この場合、インプリント型23を離型させる際に被転写層102の温度を上昇させて、溶解している気体G2を放出させるようにすれば、放出された気体G2により離型が容易となる。
すなわち、本実施の形態に係るインプリント方法は、基体101の表面に被転写層102を形成する工程と、被転写層102にパターンを転写する工程と、を有し、被転写層102を形成する工程において被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1を供給し、パターンを転写する工程において被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2を供給するようにしている。
この場合、パターンを転写する工程において被転写層102の温度が室温よりも低くなるようにすることができる。
本実施の形態によれば、インプリント型23と被転写層102との間に入り込んだ気体G2を被転写層102に溶解させることができる。そのため、パターン部23aの凹部に被転写層102が充填されない部分が生じることを抑制することができる。
また、被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2中に被転写層102、パターン部23aがあればよいので、雰囲気中の気体を完全に除去する場合と比べて加工時間を短くすることができる。そのため、高い生産性のもと転写性の向上を図ることができる。
また、被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1中で基体101の表面に被転写層102を形成するようにしているため、被転写層102に溶解している気体の量を減らすことができる。そのため、被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2を被転写層102に容易に溶解させることができる。
この場合、被転写層102を形成させるための材料103の収納や、被転写層102が形成された基体101の搬送を被転写層102に対する溶解度が空気よりも低い気体G1中で行うようにすれば、被転写層102に対する溶解度が空気よりも高い気体G2を被転写層102にさらに容易に溶解させることができる。
また、パターン部23a内に入り込んだ気体G2を被転写層102に溶解させる際に、被転写層102の温度を低くすることで(材料103が「レジスト(紫外線硬化性樹脂)」である場合には室温以下(25℃以下))、一度溶解させた気体G2が被転写層102から放出される量を低減させることができる。そのため、パターン部23aの凹部に被転写層102を充填する時間を短縮することができる。
また、インプリント型23を離型させる際、またはインプリント型23を離型させた後に被転写層102の温度を上昇させることで、溶解している気体G2を放出するようにしているので、ボイドが発生したり、アッシング処理時にポッピングが発生したりすることを抑制することができる。
なお、被転写層102の形成にはインクジェット法、スプレー法、ディスペンス法、スピンコート法、ロールコータ法などを適宜用いることができる。
また、転写には光インプリント法(例えば、いわゆるUV(Ultraviolet)インプリント法など)、熱インプリント法、室温インプリント法などを適宜用いることができる。
次に、本実施の形態に係る微細構造体の製造方法について例示をする。
微細構造体の製造方法としては、例えば、半導体装置の製造方法を例示することができる。ここで、半導体装置の製造工程には、いわゆる前工程における成膜・レジストマスクの形成・エッチング・レジスト除去などにより基体(ウェーハ)表面にパターンを形成する工程、検査工程、洗浄工程、熱処理工程、不純物導入工程、拡散工程、平坦化工程などがある。また、いわゆる後工程においては、ダイシング、マウンティング、ボンディング、封入などの組立工程、機能や信頼性の検査工程などがある。
この場合、例えば、レジストマスクの形成において前述したインプリントシステム、インプリント方法を用いることで高い生産性のもと転写性の向上を図ることができる。また、生産性の向上、生産コストの低減などをも図ることができる。
なお、前述した本実施の形態に係るインプリントシステム、インプリント方法以外のものは、各工程における既知の技術を適用できるので、それらの詳細な説明は省略する。
また、微細構造体の製造方法の一例として、半導体装置の製造方法を例示したがこれに限定されるわけではない。例えば、光学素子、バイオ関連製品、ハードディスクドライブに組み込まれる磁気記録媒体、液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイ、位相シフトマスク、MEMS分野におけるマイクロマシーンなどの分野においても適応が可能である。
以上、本実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、インプリントシステム1、インプリントシステム70などが備える各要素の形状、寸法、数、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 インプリントシステム、10 形成部、11 チャンバ、12 吐出部、13 収納容器、14 載置部、15 移動部、16 排気部、20 インプリント部、21 チャンバ、22 保持部、23 インプリント型、23a パターン部、24 載置部、25 移動部、26 排気部、27 照光部、28 開閉扉、29 温度制御部、30 搬送部、40 気体供給部、41 収納部、42 制御弁、43 制御弁、50 気体供給部、51 収納部、52 制御弁、60 制御部、60a 制御部、70 インプリントシステム、71 チャンバ、12a 吐出部、15b 移動部、101 基体、102 被転写層、103 材料、G1 気体、G2 気体

Claims (5)

  1. 基体の表面に被転写層を形成する形成部と、
    前記被転写層にパターンを転写するインプリント部と、
    前記形成部に対して、前記被転写層に対する溶解度が空気よりも低い第1の気体を供給する第1の気体供給部と、
    前記インプリント部に対して、前記被転写層に対する溶解度が空気よりも高い第2の気体を供給する第2の気体供給部と、
    前記第1の気体の供給と、前記第2の気体の供給と、を制御する制御部と、を備えることを特徴とするインプリントシステム。
  2. 前記制御部は、前記被転写層を形成する際には前記第1の気体を供給し、前記パターンを転写する際には前記第2の気体を供給するように制御を実行すること、を特徴とする請求項1記載のインプリントシステム。
  3. 前記被転写層の温度を制御する温度制御部をさらに備え、
    前記温度制御部は、前記パターンを転写する際には前記被転写層の温度が室温よりも低くなるようにすること、を特徴とする請求項1または2に記載のインプリントシステム。
  4. 基体の表面に被転写層を形成する工程と、
    前記被転写層にパターンを転写する工程と、
    を有し、
    前記被転写層を形成する工程において前記被転写層に対する溶解度が空気よりも低い第1の気体を供給し、
    前記パターンを転写する工程において前記被転写層に対する溶解度が空気よりも高い第2の気体を供給すること、を特徴とするインプリント方法。
  5. 前記パターンを転写する工程において前記被転写層の温度が室温よりも低くなるようにすること、を特徴とする請求項4記載のインプリント方法。
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