JP5364084B2 - インクジェット装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクを吐出するインクジェット装置に関する。
インクジェット装置は、入力信号に応じて必要なときに必要な量のインクを塗布することができるヘッドを有する装置として知られる。特に圧電(ピエゾ)方式のインクジェット装置は、幅広い種類のインクを、高精度に制御しながら塗布することができることから、現在、積極的に開発が行われている。
一般的にピエゾ方式のインクジェット装置は、インク供給流路と、インク供給流路と連通しかつノズルを有する複数のインク室と、インク室内に充填されたインクに圧力を加えるピエゾ素子とで構成される(例えば特許文献1〜3参照)。インクジェット装置では、ピエゾ素子に駆動電圧を印加すると、ピエゾ素子が機械的に歪む。これにより、インク室内のインクに圧力が加わり、ノズルからインク滴を吐出する。
また、インクジェット装置の内部のインクにエアーが混入したり、インクジェット装置のノズルが目詰まりしたりして、適切なインク吐出ができないことがある。そこで、インクジェット装置に、インク室と連通し、かつインク室から排出されたインクが流れるインク排出流路を設け、ポンプなどのインク循環装置を用いて、インクを、インク供給流路からインク排出流路に流す技術が知られている(例えば特許文献4参照)。
図1は、特許文献4に開示されたインク循環型インクジェット装置の模式図である。図1に示されるように、特許文献4に開示されたインクジェット装置は、インク供給流路10とインク排出流路11と、インク室12A〜12Cを有する。インク室12A〜12Cは、それぞれインク供給流路10およびインク排出流路11と連通している。つまり、インク室12A〜12Cは、連通口16A〜16Cを介してインク供給流路10と連通し;連通口17A〜17Cを介してインク排出流路11と連通している。また、インク室12A〜12Cには、それぞれアクチュエータ13A〜13Cが配置されており、ノズル14A〜14Cが形成されている。
図1に示されるように、インク供給口50から供給され、インク供給流路10を流れるインクは、各インク室12A〜12Cに提供される。各インク室12A〜12Cに提供されたインクの一部は、アクチュエータ13A〜13Cの作用により、ノズル14A〜14Cから液滴として吐出され;残りのインクは、インク排出流路11に提供され、インク排出口51から排出される。
このように、インクをインク室内を通して、インク供給流路からインク排出流路に流すことで、インク室には常に新しいインクが供給され、インクにエアーが混入したり、ノズルが目詰まりしたりすることを防止することができる。
また、特許文献4の技術では、インクの循環圧力は、ポンプなどのインク循環装置によって供給されていたが、第1ピエゾ素子と、第2ピエゾ素子と、を設けて;第1ピエゾ素子と、第2ピエゾ素子とを所定のタイミングで駆動させることで、インクに循環圧力を供給する方法も知られている(例えば特許文献5および特許文献6参照)。
特開2001−121693号公報 特開平07−251504号公報 特開2008−23793号公報 特開2009−126012号公報 特開2007−175921号公報 特開2004−084584号公報
しかしながら、特許文献4のように、インク室と連通したインク排出流路を設けた場合、ピエゾ素子が駆動することによって生じた力が、インク排出流路に逃げてしまうことがあった。このため、インク排出流路を有するインク循環型インクジェット装置では、ピエゾ素子の駆動エネルギに対するインクの吐出エネルギの割合(エネルギ効率)が低下してしまう。したがって、循環型のインクジェット装置では、インクを吐出するために、より大きなエネルギが必要となる。
このように、従来の循環型インクジェット装置では、高いエネルギ効率でインクを吐出することができなかった。
本発明の目的は、高いエネルギ効率で、インクを吐出することができるインク循環型インクジェット装置を提供することである。
本発明者は、インク室とインク排出室とを接続するインク出口流路にアクチュエータを設け、インク出口流路の横断面の面積を制御することで、上記課題を解決できることを見出し、さらに検討を加えて本発明を完成させた。
すなわち本発明は、以下に示すインクジェット装置に関する。
[1]インクが流れるインク供給流路と、
インク入口流路を介して前記インク供給流路と連通し、前記インク供給流路から供給されたインクを収容し、インクを吐出するノズルを有するインク室と、
インク出口流路を介して前記インク室と連通し、前記インク室から排出されたインクが流れるインク排出流路と、
前記インク供給流路から、前記インク室を通って、前記インク排出流路にインクが流れるように、前記インクに圧力を加える、インク循環装置と、
前記インク室の壁面を振動させ、かつ前記ノズルと対向して前記ノズルの位置を覆うように配置される前記第1アクチュエータと、を有するインクジェット装置であって、
前記インク入口流路の横断面の最小面積をS1、前記インク出口流路の横断面の最小面積をS2、前記インク室の前記インクの吐出方向に垂直な断面の面積S3としたとき、前記S1、S2、S3の関係は、S3>S1>S2であり、かつ、
前記インク出口流路の横断面の最小面積S2を変化させる第2アクチュエータをさらに有する、インクジェット装置。
[2]前記インク室は、前記ノズルが形成されたノズルプレートから構成された底面と、前記ノズルプレートと対向する天井プレートから構成された天面と、前記ノズルプレートおよび前記天井プレートに挟まれたスペーサから構成された側面と、を有し、前記インク出口流路と前記インク室との接続部および前記インク入口流路と前記インク室との接続部は、前記インク室の側面に設けられ、前記インク出口流路と前記インク室との接続部は、前記インク入口流路と前記インク室との接続部よりも、前記ノズルプレート側に位置する、[1]に記載のインクジェット装置。
[3]前記インク室は、前記ノズルが形成されたノズルプレートから構成された底面と、前記ノズルプレートと対向する天井プレートから構成された天面と、前記ノズルプレートおよび前記天井プレートに挟まれたスペーサから構成された側面と、を有し、前記インク入口流路およびインク出口流路は直線状であり、前記インク出口流路と前記インク室との接続部および前記インク入口流路と前記インク室との接続部は、前記インク室の側面に設けられ、前記インク入口流路と前記インク室との接続部と、前記インク出口流路と前記インク室との接続部とは対向し、前記インク入口流路を通過する直線は、前記インク出口流路も通過する、[1]に記載のインクジェット装置。
[4]前記インク循環装置は、レギュレータである、[1]〜[3]のいずれか一つに記載のインクジェット装置。
本発明のインクジェット装置は、インク循環型インクジェット装置であるにもかかわらず、高いエネルギ効率で、インクを吐出することができる。
従来のインクジェット装置の模式図 実施の形態1のインクジェット装置の斜視図 実施の形態1のインクジェット装置の断面図 実施の形態1のインクジェット装置の断面図 実施の形態1のインクジェット装置の断面の一部拡大図 実施の形態2のインクジェット装置の断面図 実施の形態3のインクジェット装置の断面図 実施の形態4のインクジェット装置の断面図 実施の形態4のインクジェット装置の振動板を示す図 実施の形態5のインクジェット装置の断面図 実施の形態6のインクジェット装置の断面図 参考の形態のインクジェット装置の断面図
本発明のインクジェット装置は、複数のインク室を有するドロップオンデマンド型の圧電式インクジェット装置である。
ドロップオンデマンド型のインクジェット装置は、入力信号に応じて必要なときに必要な量のインクを塗布することができる。また、本発明のインクジェット装置は、インク室内をインクが流れるインク循環型のインクジェット装置である。
本発明のインクジェット装置は、1)インク供給流路と、2)インク室と、3)インク排出流路と、4)インク入口流路およびインク出口流路と、5)インク循環装置と、6)第1アクチュエータおよび第2アクチュエータと、を有する。以下、インクジェット装置のそれぞれの構成要素について説明する。
1)インク供給流路
インク供給流路は、インク室に供給するインクが流れる流路である。インク供給流路は、外部からインクが供給されるインク導入口を有していてもよい。インク供給流路内を流れるインク供給量は、特に限定されず、数ml/minであっても、それ以上であってもよい。インク供給流路を流れるインクは、分配され、複数のインク室のそれぞれに供給される。
2)インク室
インク室は、インク入口流路を介してインク供給流路と連通し、インク供給流路から供給されたインクを収容するための空間である。インク室とインク供給流路とはインク入口流路によって接続されている。1のインク供給流路およびインク排出流路に連通するインク室の最大数は、通常1024個である。
またインク室は、収容されたインクを吐出するためのノズルを有する。ノズルは、外部と連通した、吐出口である。1つのインク室は、1つのノズルを有してもよいし、2以上のノズルを有していてもよい。インク室内のインクは、ノズルから外部に吐出される。ノズルの径は、特に限定されず、例えば10〜100μm程度であり、約20μmでありうる。
インク室は、インク室の底面を構成するノズルプレートと、インク室の天面を構成する天井プレートと、ノズルプレートと天井プレートによって挟まれ、インク室の側面を構成するスペーサと、を貼り合わせることで形成される(図2参照)。ここでインク室の側面とは、インク室の壁面のうちインクの吐出方向に平行な面を意味する。
3)インク排出流路
インク排出流路は、インク出口流路を介してインク室に連通し、インク室から排出されたインクが流れる流路である。インク室とインク排出流路とはインク出口流路によって接続されている。インク排出流路は、外部にインクを排出するためのインク排出口を有していてもよい。
4)インク入口流路およびインク出口流路
インク入口流路は、インク供給流路とインク室とを繋ぐ流路であり;インク出口流路はインク室とインク排出流路とを繋ぐ流路である。より具体的には、インク入口流路は、インク供給流路とインク室との間のインク流路のうち、横断面(インクの流れ方向に垂直な断面)の面積(以下単に「横断面積」とも称する)が最も小さい領域を意味し;インク出口流路は、インク室とインク排出流路とインク室との間のインク流路のうち、横断面積が最も小さい領域を意味する。
インク入口流路およびインク出口流路は、屈曲していても直線状であってもよいが、直線状であることが好ましい。インク入口流路およびインク出口流路が、屈曲すると、インク入口流路およびインク出口流路の流路抵抗が増加し、インクジェット装置内をインクが循環しにくくなるからである。
インク入口流路の長さは特に限定されないが、例えば、0.5〜5.0mmである。同様にインク出口流路の長さは特に限定されないが、例えば0.5〜4.0mmである。
また、インク出口流路の横断面積は、インク入口流路の横断面積とは同じであってもよいが、インク出口流路の横断面積は、インク入口流路の横断面積よりも小さいことが好ましい(図3参照)。具体的には、インク入口流路の横断面積は、1000〜7500μmであり、インク出口流路の横断面積は、500〜5000μmであり、インク出口流路の横断面積は、インク入口流路の横断面積よりも、500〜3000μm小さいことが好ましい。
このように、インク出口流路の横断面積を小さくすることで、後述する第2アクチュエータでインク出口流路の横断面積を縮小しやすくなる。また、インク出口流路の横断面積を、インク入口流路の横断面積よりも小さくすることで、インク出口流路の流路抵抗を、インク入口流路の流路抵抗よりも大きくすることができる。これにより、インク出口流路からインク室内にインクが逆流することを防止することができる(実施の形態1参照)。
また、インク入口流路の横断面積は、インク室のインクの吐出方向に垂直な断面(以下単に「インク室の横断面積」とも称する)よりも小さいことが好ましい。このように、インク室の横断面積を、インク入口流路の横断面積よりも大きくすることで、インク室の流路抵抗がインク入口流路の流路抵抗よりも小さくなり、インク入口流路から円滑にインク室にインクが供給されることができる。
インク室とインク入口流路との接続部(以下「入口接続部」とも称する)およびインク室とインク出口流路との接続部(以下「出口接続部」とも称する)は、インク室の側面に設けられることが好ましい。入口接続部および出口接続部をインク室の側面に設けることで、後述する第1アクチュエータによって生じた吐出方向の力が、インク入口流路およびインク出口流路に逃げにくくなり、強い力でインクを吐出することが可能になる。
一方、入口接続部および出口接続部がインク室の側面ではなく、例えばインク室の底面(ノズルプレート)に設けられると、第1アクチュエータによって生じた吐出方向(ノズルプレート方向)の力が、インク入口流路およびインク出口流路に逃げてしまい、インクの吐出力が弱まる。
入口接続部および出口接続部の相対的な位置関係は、特に限定されない。例えば、出口接続部は、入口接続部よりもノズル側に位置してもよいし(実施の形態1〜3参照)、入口接続部と出口接続部とは対向していてもよい(実施の形態4、5参照)。
5)インク循環装置
インク循環装置は、インク供給流路から、インク室を通ってインク排出流路にインクが流れるように、インクに圧力を加える。すなわち、本発明では、インクが、インク供給流路、インク入口流路、インク室、インク出口流路、インク排出流路の順で流れる。このため、本発明では、インク室内には常に新しいインクが供給される。このように、インク室内に常に新しいインクを供給することで、インク室内のインクのよどみや詰り、エアーの混入などを防止することができる。インク室内のインクの流量は、10〜100ml/minであることが好ましい。本発明のインクジェット装置では、インクジェット装置のインクを、装置作動中に絶えず循環させることが好ましい。
インクに圧力を供給するには、ポンプを用いてもよいが、圧縮空気を利用して圧力を供給するレギュレータを用いることが好ましい。レギュレータを用いることで駆動圧力が一定になり、インクの循環速度が安定するからである。
インク室に収容されるインクの種類は、特に限定されず、製造物の種類によって適宜選択される。例えば、製造物が有機ELパネルや液晶パネルである場合、インク室に収容されるインクの例には、発光材料などの有機発光物質を含む溶液などの高粘度のインクが含まれる。上述のように、本発明のインクジェット装置は強い吐出力を有するので、高粘度のインクであっても十分に塗布できる。
6)第1アクチュータおよび第2アクチュエータ
第1アクチュエータおよび第2アクチュエータは、駆動電圧を含む制御信号を実際の動きに変換する作動装置である。
本発明におけるアクチュエータは、薄膜ピエゾ素子であっても、積層ピエゾ素子であってもよいが、積層ピエゾ素子であることが好ましい。薄膜ピエゾは、入力に対する出力応答が速いが、出力が低くなりがちである。そのため、薄膜ピエゾの駆動は、吐出するべきインクの粘度によってばらつきやすい。
一方、積層ピエゾは、入力に対する出力応答が遅いが、出力を高めやすい。そのため積層ピエゾは、吐出するべきインクの粘度に影響を受けにくく、安定して駆動することができる。積層ピエゾ素子の高さ(積層方向の長さ)は、通常、100〜1000μmである。
積層ピエゾは、ピエゾプレート上にチタン酸ジルコニウム酸鉛(PZT)のシートと導電膜とを複数積層して駆動体を作製し、そして駆動体を分割することで作製されればよい。駆動体を分割するには、回転ブレードが組み込まれたダイシング装置を用いればよい。
第1アクチュエータは、インク室の壁面を変位させる。第1アクチュエータがインク室の壁面を変位させることで、インク室内の圧力を制御する。これによりインク室内にインクを補給したり、ノズルからインクを吐出させたりする。第1アクチュエータが変位させるインク室の壁面は、インク室の天面であってもよいし(実施の形態1参照)、インク室の側面であってもよい(実施の形態2、3参照)。
また、第1アクチュエータが変位させるインク室の壁面は、振動板(ダイヤフラム)であってもよい。また、第1アクチュエータの頂面がインク室の壁面を構成してもよい。
第2アクチュエータは、インク出口流路の横断面積を変化させる。より具体的には、第2アクチュエータは、インクの出口流路の横断面積を縮小させる。第2アクチュエータの構造は第1アクチュエータの構造と同じであってもよいが、異なっていてもよい。例えば駆動時の第2アクチュエータの伸縮率は、駆動時の第1アクチュエータの伸縮率より小さくてもよい。
第2アクチュエータを駆動させるタイミングは、第1アクチュエータを駆動させるタイミングと同じであってもよいが、異なっていてもよい。すなわち、第1アクチュエータがインク室内のインクに圧力を加え始めるのと同時に、第2アクチュエータがインク出口流路の横断面の面積を小さくし始めてもよいし;第1アクチュエータがインク室内のインクに圧力を加え始めるのと異なる時点で、第2アクチュエータがインク出口流路の横断面の面積を小さくし始めてもよい。
第1アクチュエータおよび第2アクチュエータを異なるタイミングで駆動させる場合は、第1アクチュエータよりも先に第2アクチュエータを駆動させることが好ましい。すなわち、インク室内のインクに圧力を加え始める前に、インク出口流路の横断面の面積を小さくし始めることが好ましい。
このように、インク室内のインクに圧力を加える時にインク出口流路の横断面積を小さくするため、第1アクチュエータの駆動によって生じた力が、インク出口流路を通って、インク排出流路に逃げることを抑制することができ、第1アクチュエータの駆動エネルギの損失を抑制することができる。したがって、本発明のインクジェット装置およびインクの吐出方法は、高粘度のインクであっても、高いエネルギ効率で吐出することができる。
また、本発明のインクジェット装置は、上述の主要構成部材を具備する他、公知のインクジェット装置の部材を適宜有する。例えば、インクを塗布する対象物を載置して移動するための移動ステージなどを有する。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明するが、本発明はこれらの実施の形態により限定されない。
(実施の形態1)
図2は、実施の形態1のインクジェット装置100の斜視図を示す。図2に示されるようにインクジェット装置100は、インク供給流路101と、インク排出流路102と、複数のインク室110と、インク循環装置(不図示)とを有する。また、インク供給流路101はインク導入口103を有する。インク排出流路102はインク排出口104を有する。
また、インクジェット装置100は、ノズル111が形成されたノズルプレート120と、スペーサ123と、および天井プレート121とを貼り合わせることで形成される。
図3は、図2に示されたインクジェット装置100のA線による断面図である。図4は、図2に示されたインクジェット装置100のB線による断面図(上面図)である。図3および図4における矢印は、インクの流れ方向を表す。
図3および図4に示すように、インクジェット装置100は、インク室110、インク入口流路107、インク出口流路108、第1アクチュエータ113、および第2アクチュエータ114をさらに有する。
また、図5Aは、図4に記載された領域Zの拡大図である。図5Aに示されるように、インク供給流路101の最下流部は、テーパー形状であることが好ましい。また、インク供給流路101の最下流部の角は、曲面であってもよい(図5B参照)。このように、インク供給流路101の最下流部を、テーパー形状とすることで、インク供給流路101の最下流部にインクが滞留することを防止することができる。
インク室110は、ノズル111が形成されたノズルプレート120から構成される底面と、スペーサ123から構成される側面と、天井プレート121から構成される天面とを有する。インク室110は、インク入口流路107を介してインク供給流路101に連通しており、インク出口流路108を介してインク排出流路102に連通している。インク入口流路107およびインク出口流路108は、屈曲しない直線状の流路である。
インク室110とインク入口流路107との接続部107aおよびインク室110とインク出口流路108との接続部108aは、インク室の側面に設けられている。また、本実施の形態では、出口接続部108aが、入口接続部107aよりもノズルプレート120側に位置する。
また、インク室110の横断面積(インクの吐出方向Xに垂直な断面の面積)S3は、インク入口流路107の横断面積S1よりも大きい。また、インク出口流路108の横断面積S2は、インク入口流路107の横断面積S1よりも小さい。従って、本実施の形態では以下の式が成り立つ。
S3>S1>S2
第1アクチュエータ113は、インク室110の壁面を変位させる。具体的には、本実施の形態では、第1アクチュエータ113は、インク室110の天面を形成する振動板130を振動させる。
第2アクチュエータ114はインク出口流路108の横断面積を縮小させる。具体的には、本実施の形態では、第2アクチュエータ114は、インク出口流路108の天面を形成する振動板140を振動させる。
次に、図3および図4を参照しながら、本実施の形態のインクジェット装置100の動作について説明する。
まず、インクタンク(図示せず)からインク供給流路101にインクを供給する。インクタンクは圧力調節機構(図示せず)を有することが好ましい。インクタンクが圧力調節機構を有することで、インクタンク内のインクが消費され、インクタンク内のインク液面が下がっても、インクタンクからインク供給流路101にインクを一定の圧力で供給することができる。圧力調節機構は、インクタンクの高さを調節し、インク液面の高さを一定にすることで、供給されるインクの圧力を一定にしてもよい。
インク供給流路101に供給されたインクは、インク入口流路107を通じてインク室110に供給される。インク室110に供給されたインクは、さらにインク出口流路108を通ってインク排出流路102に排出される。このため、インク室110内を、インクが入口接続部107aから、出口接続部108aにまで流れる。これにより、インク室110内には常に新しいインクが供給される。
また、インク室110での横断面積S3は、インク入口流路107の横断面積S1よりも大きい。このためインク室110の流路抵抗は、インク入口流路107の流路抵抗よりも低いので、インクはインク入口流路107からインク室110内にスムーズに供給される。
また、本実施の形態では、インク出口流路108とインク室110との出口接続部108aは、インク入口流路107とインク室110との入口接続部107aよりもノズル側に設けられている。このため、本実施の形態では、インク室110内をインクが流れる方向は、インクがノズル111から吐出される方向X(吐出方向X)と同じである。このためインク室110内のインクには予め吐出方向Xと同じ方向の力が作用している。
次に、第1アクチュエータ113に駆動電圧を加える。これにより、第1アクチュエータ113が伸長し、振動板130が第1アクチュエータ113によってインクの吐出方向Xに押され、インク室110の容量が縮小する。これにより、インク室110内のインクに、吐出方向Xの圧力が加わる。
このとき、第2アクチュエータ114にも駆動電圧を加える。第2アクチュエータ114にも駆動電圧を加えるタイミングは、第1アクチュエータ113と同じであってもよいし、異なっていてもよい。第2アクチュエータ114に駆動電圧を加えることで、振動板140が第2アクチュエータ114に押され、インク出口流路108の横断面積S2が縮小する。インク出口流路108の横断面積S2が縮小することで、インク出口流路108の流路抵抗が高まる。
このように第1アクチュエータ113の駆動時に、第2アクチュエータ114を駆動し、インク出口流路108の流路抵抗を高めることで、第1アクチュエータ113の駆動によって生じた力が、インク出口流路108を通って、インク排出流路102に逃げることを抑制することができる。これにより、第1アクチュエータ113の駆動によって生じた力を、効率よくインクの吐出力に変換することができる。これにより、第1アクチュエータ113の駆動エネルギの損失を抑制することができ、強い力でインクを吐出することができる。
また、本実施の形態では、インク室110内では、インクが吐出方向Xに流れているため、インク室110内のインクには、予め吐出方向Xと同じ方向の力が作用している。このため、インク室110内のインクは、インクに予め作用しているX方向の力と、第1アクチュエータ113が駆動することによって生じた力とが合成した力によって吐出される。このように、本実施の形態では、インク室110内をインクが流れる力をインク吐出力として利用できるため、より強い力でインクを吐出することができる。
インクの吐出後、第1アクチュエータ113の駆動電圧を解除すると、第1アクチュエータが収縮し、インク室110の容積が増大する。インク室110の容積が増大すると、インク室110内の圧力が低下し、インク室110内にインクが供給される。上述のように、インク出口流路108の横断面積S2は、インク入口流路107の横断面積S1よりも小さい。このため、インク入口流路107の流路抵抗は、インク出口流路108の流路抵抗よりも低く、インク室110には、インク入口流路107のみからインクが供給され、インク出口流路108からインク室110内にインクが逆流することはない。各インク室のインク入口流路内の圧力とインク出口流路内の圧力との差は、一定であることが好ましい。しかし、インク出口流路108からインク室110内にインクが逆流すると、各インク室のインク入口流路内の圧力とインク出口流路内の圧力との差が、インク室間でばらつき、各インク室110のノズルから吐出されるインクの量がばらついてしまう。
(実施の形態2)
実施の形態1では、第1アクチュエータがインク室の天面を変位させる例について説明した。実施の形態2では、第1アクチュエータがインク室の側面(インクの吐出方向に沿った面)を変位させる例について説明する。
図6Aは、本実施の形態のインクジェット装置200のA線(図2参照)による断面図であり;図6Bは、本実施の形態のインクジェット装置200のB線(図2参照)による断面図である。
図6Aに示されるように、本実施の形態のインクジェット装置200は、第1アクチュエータ113がインク室110の側面のうち天井プレート121側の領域を変位させるように設けられている以外は、実施の形態1のインクジェット装置100と同じである。
また、本実施の形態では、第1アクチュエータ113によって変位されるインク室110の側面は、振動板130によって構成されている。また、第1アクチュエータ113が伸長する方向は、インク入口流路107内をインクが流れる方向Yと同じである。
実施の形態1のように、第1アクチュエータ113がインク室110の天面を変位させ、かつインク入口流路107がインク室110の天面近傍に設けられているインクジェット装置100では、第1アクチュエータ113の駆動によって生じた力の一部がインク入口流路107に逃げやすい。
一方で、本実施の形態のように、第1アクチュエータ113がインク室110のインク入口流路107が接続した側面を変位させる場合、第1アクチュエータ113の駆動によって生じる力は、インク入口流路107とは反対方向のベクトルを有する。このため、第1アクチュエータ113がインク室110のインク入口流路107が接続した側面を変位させる場合、第1アクチュエータ113の駆動によって生じる力がインク入口流路107に逃げにくい。
このように、本実施の形態では、第1アクチュエータ113の駆動によって生じた力がインク入口流路107に逃げることを防止することができ、第1アクチュエータ113の駆動エネルギの損失を抑制することができる。
(実施の形態3)
実施の形態2では、第1アクチュエータがインク室の側面のうち、天面近傍の領域を変位させる形態について説明した。実施の形態3では、第1アクチュエータがインク室の側面のうち、ノズルプレート近傍の領域を変位させる形態について説明する。
図7は、実施の形態3のインクジェット装置300の断面図である。図7に示されるように、実施の形態3のインクジェット装置300は、第1アクチュエータ113が、インク室110の側面のうち、ノズルプレート120近傍の領域を変位させる以外は、実施の形態2のインクジェット装置200と同じである。
このように、本実施の形態では、第1アクチュエータ113とノズル111との距離が近いので、第1アクチュエータ113の駆動によって生じた力がノズル111まで伝わる時間が短い。このため、第1アクチュエータ113の駆動と、ノズル111からのインクの吐出のタイムラグが縮まり、インクジェット装置のインク吐出の応答性が向上する。
また、第1アクチュエータ113とノズル111との距離が近いので、第1アクチュエータ113の駆動によって生じた力は、減衰することなくノズル111に伝わる。これにより、強い力でインクを吐出することが可能になる。
このように、本実施の形態によれば、実施の形態2の効果に加えて、インク吐出の応答性の向上およびインクの吐出力のさらなる向上が見込まれる。
(実施の形態4)
実施の形態1〜3では、出口接続部が入口接続部よりもノズル側に位置する形態について説明した。実施の形態4では、入口接続部と出口接続部とが対向する形態について説明する。
図8Aは実施の形態4のインクジェット装置400のA線(図2参照)による断面図であり、図8Bは、実施の形態4のインクジェット装置400のB線(図2参照)による断面図である。
図8Aおよび図8Bに示されるように、インクジェット装置400では、入口接続部107aと出口接続部108aとが対向する。また、入口接続部107aおよび出口接続部108aは、天面近傍に位置する。
本実施の形態では、インク入口流路107およびインク出口流路108は、屈曲しない直線状の流路である。さらにインク入口流路107を通過する直線Yは、インク出口流路108も通過する。
このように、インク入口流路107およびインク出口流路108が同一直線上に位置することで、インク入口流路107からインク出口流路108へのインクの流れを円滑にすることができる。これによりインクジェット装置内のインクの循環がよりスムーズになり、高粘度のインクを供給する場合であっても、低い循環圧力で、インクジェット装置内にインクを循環させることができる。
一方、インク入口流路107からインク出口流路108へのインクの流れが円滑であると、インク室110のノズル近傍付近でインクが滞留するおそれがある。しかし、本実施の形態では、インク出口流路108の横断面積S2が、インク室110の横断面積S3よりも狭く、インク出口流路108の流路抵抗が、インク室110の流路抵抗よりも大きい。このため、インク入口流路107からインク室110に流入したインクは、インク室110内を循環した後に、インク出口流路108に流入する。このため、本実施の形態では、インク室110内にインクが滞留することはない。
また、本実施の形態では、第1アクチュエータ113と第2アクチュエータ114とが、同一の振動板130を振動させる。
図9Aは、図8Aのインクジェット装置の四角Zで囲まれた領域の拡大図である。図9Aに示されるように、振動板130の第1アクチュエータ113と第2アクチュエータ114との間の領域には、複数のパンチ穴131が形成されている。
また複数のパンチ穴131は、振動板130の第1アクチュエータ113と第2アクチュエータ114との間の領域に規則的に配列されている(図9Bおよび図9C参照)。また、パンチ穴131の形状は、円形であってもよいし(図9B)、六角形であってもよい(図9C)。パンチ穴131の形状を、六角形とすることで、パンチ穴131をハニカム状に配列することができ、パンチ穴131を振動板130に高密度に配列することができる。
このように、振動板130の第1アクチュエータ113と第2アクチュエータ114との間の領域に、パンチ穴131を形成することで、第1アクチュエータ113が駆動によって生じた振動が、パンチ穴131によって遮断され、第2アクチュエータ114側に伝わりにくい。これにより、第1アクチュエータ113と第2アクチュエータ114との間の干渉を低減することができ、第1アクチュエータ113と第2アクチュエータ114とが同一の振動板130を振動させる場合であっても、それぞれのアクチュエータを高精度で制御することが可能になる。
このように、本実施の形態によれば、よりスムーズな循環が可能になることから、インク内の異物やノズル詰りをより効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態では、第1アクチュエータ113および第2アクチュエータ114が天面プレートに設けられる。このため本実施のインクジェット装置は簡便に製造することができる。
また、本実施の形態では、実施の形態1〜3のようにノズルプレート近傍のインク室の側面に入口接続部および出口接続部が位置しないので、ノズルプレートとスペーサとを強固に接合することができ、ノズルプレートの剛性を高めることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態4では、第1アクチュエータがインク室の天面を変位させる例について説明した。実施の形態5では、第1アクチュエータがインク室の側面(インクの吐出方向に沿った面)を変位させる例について説明する。
図10Aは実施の形態5のインクジェット装置500のA線(図2参照)による断面図であり、図10Bは、実施の形態5のインクジェット装置500のB線(図2参照)による断面図である。
図10Aおよび図10Bに示されるように、インクジェット装置500は、第1アクチュエータ113がインク室110の側面を変位させるように設けられている以外は、実施の形態4のインクジェット装置400と同じである。第1アクチュエータ113によって変位されるインク室110の側面は、振動板130によって構成されている。第1アクチュエータ113が伸長する方向は、インク入口流路107内をインクが流れる方向と同じである。
実施の形態4のように、第1アクチュエータ113がインク室110の天面を変位させ、かつインク入口流路107がインク室110の天面近傍に設けられているインクジェット装置400では、第1アクチュエータ113の駆動によって生じた力の一部がインク入口流路107に逃げやすい。
一方で、本実施の形態のように、第1アクチュエータ113がインク室110のインク入口流路107が接続した側面を変位させる場合、第1アクチュエータ113の駆動によって生じる力は、インク入口流路107とは反対方向のベクトルを有する。このため、第1アクチュエータ113がインク室110のインク入口流路107が接続した側面を変位させる場合、第1アクチュエータ113の駆動によって生じる力がインク入口流路107に逃げにくい。
このように、本実施の形態では、第1アクチュエータ113の駆動によって生じた力がインク入口流路107に逃げることを防止することができ、より強い力でインクを吐出することができる。
(実施の形態6)
実施の形態1〜5では、インク供給流路およびインク排出流路の流路幅が一定である形態について説明した。実施の形態6では、インク供給流路およびインク排出流路の流路幅が変化する形態について説明する。
図11は、実施の形態6のインクジェット装置600のB線(図2参照)による断面図である。図11に示されるように、本実施の形態のインクジェット装置600は、インク供給流路101がインクの流れに沿って徐々に狭くなっており、インク排出流路102がインクの流れに沿って徐々に広くなっている以外は、実施の形態1のインクジェット装置100と同じである。
インク供給流路101を流れるインクは、インクの流れに沿ってインク供給流路101に接続したインク室110に供給される。したがって、インク供給流路101内を流れるインクは、インクの流れに沿って徐々に減少する。このため、インク供給流路101の横断面積が一定であると、インク供給流路101の下流側でインクの圧力が低下し、インク室110にインクを供給できなくなる恐れがある。
また、インク排出流路102を流れるインクは、インクの流れに沿って徐々に増加する。このため、インク排出流路102の横断面積が一定であると、インク供給流路101の下流側でインクの圧力が増加し、インク室110からインクを排出できなくなる恐れがある。
しかし本実施の形態のようにインク供給流路101をインクの流れに沿って徐々に狭くし、かつインク排出流路102をインクの流れに沿って徐々に広くすることで、全てのインク室110に均一な量のインクを供給し、全てのインク室110から均一な量のインクを排出することができる。
(参考の形態)
実施の形態1〜6では、インクジェット装置が第1アクチュエータおよび第2アクチュエータを有する形態について説明した。参考の形態では、インクジェット装置が第1アクチュエータのみを有する形態について説明する。
図12は参考の形態のインクジェット装置700の、A線(図2参照)による断面図である。図12に示されるように、参考の形態のインクジェット装置は、第2アクチュエータを有さない以外は、実施の形態4のインクジェット装置400と同じである。
図12に示されるようにインクジェット装置700では、入口接続部107aと出口接続部108aとが対向する。また、本実施の形態では、入口接続部107aおよび出口接続部108aは、天面近傍に位置する。
また、本参考の形態では、インク入口流路107およびインク出口流路108は、屈曲しない直線状の流路である。さらにインク入口流路107を通過する直線Yは、インク出口流路108も通過する。
このように、インク入口流路107およびインク出口流路108が一直線上に位置することで、インク入口流路107からインク出口流路108へのインクの流れを円滑にすることができる。これによりインクジェット装置内のインクの循環がよりスムーズになり、高粘度のインクを供給する場合であっても、低い循環圧力で、インクジェット装置内にインクを循環させることができる。
本発明のインク循環型インクジェット装置は、インクの吐出力が強いため、粘度の高いインクを、被塗布物に安定して塗布することができる。このため、本発明のインクジェット装置は、例えば有機ELディスプレイパネルの製造における有機発光材料を塗布形成するためのインクジェット装置として好ましく用いられる。
100、200、300、400、500、600、700 インクジェット装置
101 インク供給流路
102 インク排出流路
103 インク導入口
104 インク排出口
107 インク入口流路
107a 入口接続部
108 インク出口流路
108a 出口接続部
110 インク室
111 ノズル
112 吐出口
113 第1アクチュエータ
114 第2アクチュエータ
120 ノズルプレート
130、140 振動板
131 パンチ孔

Claims (4)

  1. インクが流れるインク供給流路と、
    インク入口流路を介して前記インク供給流路と連通し、前記インク供給流路から供給されたインクを収容し、インクを吐出するノズルを有するインク室と、
    インク出口流路を介して前記インク室と連通し、前記インク室から排出されたインクが流れるインク排出流路と、
    前記インク供給流路から、前記インク室を通って、前記インク排出流路にインクが流れるように、前記インクに圧力を加える、インク循環装置と、
    前記インク室の壁面を振動させ、かつ前記ノズルと対向して前記ノズルの位置を覆うように配置される前記第1アクチュエータと、を有するインクジェット装置であって、
    前記インク入口流路の横断面の最小面積をS1、前記インク出口流路の横断面の最小面積をS2、前記インク室の前記インクの吐出方向に垂直な断面の面積S3としたとき、前記S1、S2、S3の関係は、S3>S1>S2であり、かつ、
    前記インク出口流路の横断面の最小面積S2を変化させる第2アクチュエータをさらに有する、インクジェット装置。
  2. 前記インク室は、
    前記ノズルが形成されたノズルプレートから構成された底面と、
    前記ノズルプレートと対向する天井プレートから構成された天面と、
    前記ノズルプレートおよび前記天井プレートに挟まれたスペーサから構成された側面と、を有し、
    前記インク出口流路と前記インク室との接続部および前記インク入口流路と前記インク室との接続部は、前記インク室の側面に設けられ、
    前記インク出口流路と前記インク室との接続部は、前記インク入口流路と前記インク室との接続部よりも、前記ノズルプレート側に位置する、請求項1に記載のインクジェット装置。
  3. 前記インク室は、
    前記ノズルが形成されたノズルプレートから構成された底面と、
    前記ノズルプレートと対向する天井プレートから構成された天面と、
    前記ノズルプレートおよび前記天井プレートに挟まれたスペーサから構成された側面と、を有し、
    前記インク入口流路およびインク出口流路は直線状であり、
    前記インク出口流路と前記インク室との接続部および前記インク入口流路と前記インク室との接続部は、前記インク室の側面に設けられ、
    前記インク入口流路と前記インク室との接続部と、前記インク出口流路と前記インク室との接続部とは対向し、前記インク入口流路を通過する直線は、前記インク出口流路も通過する、請求項1に記載のインクジェット装置。
  4. 前記インク循環装置は、レギュレータである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット装置。
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