JP5363145B2 - 透湿防水性布帛および繊維製品 - Google Patents
透湿防水性布帛および繊維製品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5363145B2 JP5363145B2 JP2009050600A JP2009050600A JP5363145B2 JP 5363145 B2 JP5363145 B2 JP 5363145B2 JP 2009050600 A JP2009050600 A JP 2009050600A JP 2009050600 A JP2009050600 A JP 2009050600A JP 5363145 B2 JP5363145 B2 JP 5363145B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fabric
- moisture
- permeable
- waterproof
- polyester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
[DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。]
ここで、前記加工糸の総繊度が16dtexよりも大きい場合は透湿防水性布帛の軽量性が損われるため好ましくない。また、該加工糸において、フィラメント数は特に限定されないが、3本以上(より好ましくは3〜10000本)であることが好ましい。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
[DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。]
なお、上記ポリマー中には、各種安定剤、紫外線吸収剤などが必要に応じて配合されていてもよい。
上記テトラメチレングリコールのモル分率のさらに好ましい範囲は、70モル%未満〜50モル%以上の範囲である。
ポリエーテル−エステル系エラストマーを布帛の片側面の一部にコーティングする方法としては、ポリエーテル−エステル系エラストマーを該エラストマーが溶解可能な溶剤で溶解した後に、該布帛表面上にコーティングし、乾式法、若しくは、湿式法により溶剤を除去することにより得られる。
エチレンホルマールを用いる場合は、該ポリエーテル−エステル系エラストマーを2〜30重量%、好ましくは、5〜20重量%の範囲で使用して、50〜60℃の温度でエチレンホルマールに溶解させ溶液を調合する。
得られたフィルムは、種々の方法、例えば、熱処理、ミシン掛け、あるいは、接着剤の使用により、基布となる布帛とラミネートすることができる。好ましくは、接着剤である。
また、前記透湿防水層の上に、例えば無機微粒子を含む透湿性高分子樹脂が全面にまたは部分的に積層されていてもよい。また、透湿防水層には目止めテープが貼られていてもよい。
その際、布帛Aを積層する方法としては縫製でもよいが、ウレタン系接着剤などの接着剤で接着させることが好ましい。
かかる繊維製品は前記の透湿防水性布帛を用いているので、優れた透湿防水性を呈するだけでなく、軽量性にも優れる。
<目付>
JISL1096 6.4により測定した。
<捲縮率>
供試フィラメント糸条を、周長が1.125mの検尺機のまわりに巻きつけて、乾繊度が3333dtexのかせを調製した。前記かせを、スケール板の吊り釘に懸垂して、その下部分に6gの初荷重を付加し、さらに600g(588cN)の荷重を付加したときのかせの長さL0を測定する。その後、直ちに、前記かせから荷重を除き、スケール板の吊り釘から外し、このかせを沸騰水中に30分間浸漬して、捲縮を発現させる。沸騰水処理後のかせを沸騰水から取り出し、かせに含まれる水分をろ紙により吸収除去し、室温において24時間風乾する。この風乾されたかせを、スケール板の吊り釘に懸垂し、その下部分に、600g(588cN)の荷重をかけ、1分後にかせの長さL1aを測定し、その後かせから荷重を外し、1分後にかせの長さL2aを測定する。供試フィラメント糸条の捲縮率(CP)を、下記式により算出する。
CP(%)=((L1a−L2a)/L0)×100
<カバーファクターCF>
下記式により、カバーファクターCFを求めた。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
[DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。]
<布帛Aの剥離テスト>
JIS L0217 103法により洗濯を24時間行い、布帛Aの剥離状況を目視判定した。
基布としてポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント仮撚捲縮加工糸84dtex/72filを経糸および緯糸に用いて公知の平組織の生機を織成した後、撥水加工を含む通常の染色工程にて分散染料により黒色に染色することにより、基布としてポリエステル織物(目付93gr/m2)を得た。その後、デュポン(株)製無孔質透湿性透明ポリエステルフィルム(商品名:アクティブレイヤー、厚み10μm)を、ウレタン系接着剤を用いて前記基布の片面にラミネーションすることにより透湿防水層を形成した。
得られた布帛は、軽量性に優れており、洗濯24時間でも布帛Aの剥離がなく非常に良好なものであった。
次いで、前記透湿防水性布帛を用いて、布帛Aを基布よりも人体側に位置するようスポーツウェアを縫製して着用したところ、透湿防湿性に優れ、また、軽量性にも優れるものであった。
布帛A側に透湿性ウレタン系樹脂をコーティングしない以外は実施例1と同様に行った。
得られた布帛(目付135gr/m2)は軽量性に優れるものの、洗濯24時間で織物Bの剥離が発生し耐久性にやや劣るものであった。
実施例1において、布帛Aとして、総繊度33dtex/12filのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントからなるトリコット(目付40gr/m2)を使用した以外は実施例1と同様に行った。
得られた布帛(目付170gr/m2)は、洗濯24時間でも布帛Aの剥離がなかったが、軽量性が損なわれたものであった。
実施例1において、布帛Aの組織をトリコット編物(80コース/2.54cm、70ウエール/2.54cm、目付20gr/m2)に変更すること以外は実施例1と同様にして透湿防水布帛を得た(目付150gr/m2)。
得られた布帛は、軽量性に優れており、洗濯24時間でも布帛Aの剥離がなく非常に良好なものであった。
次いで、前記透湿防水性布帛を用いて、布帛Aを基布よりも人体側に位置するようスポーツウェアを縫製して着用したところ、透湿防湿性に優れ、また、軽量性にも優れるものであった。
Claims (11)
- 基布の片面に透湿防水層が積層され、さらにその上に、総繊度が16dtex以下の加工糸を用いてなる布帛Aが積層されてなり、前記布帛Aの上に透湿性樹脂が全面または部分的に積層されてなることを特徴とする透湿防水性布帛。
- 前記加工糸が捲縮率10〜30%の仮撚捲縮加工糸である、請求項1に記載の透湿防水性布帛。
- 前記加工糸がポリエステルからなる、請求項1または2に記載の透湿防水性布帛。
- 前記布帛Aが、編密度が60〜120コース/2.54cmかつ40〜100ウエール/2.54cmの編物である、請求項1〜3のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
- 前記布帛Aが、下記式により定義されるカバーファクターCFが300〜5000の織物である、請求項1〜3のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
[DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWf
は緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。] - 前記基布が織物組織または編物組織を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
- 前記基布がポリエステル繊維で構成される、請求項1〜6のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
- 前記基布に撥水加工が施されてなる、請求項1〜7のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
- 前記透湿防水層が、厚さ2〜30μmの透湿防水性ポリエステルフィルムを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
- 前記透湿性樹脂がウレタン系樹脂である、請求項1〜9のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の透湿防水性布帛を用いてなる、スポーツウェア、アウトドアウェア、レインコート、紳士衣服、婦人衣服、作業衣、防護服、人工皮革、履物、鞄、カーテン、テント、寝袋、防水シート、およびカーシートの群より選ばれるいずれかの繊維製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009050600A JP5363145B2 (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 透湿防水性布帛および繊維製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009050600A JP5363145B2 (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 透湿防水性布帛および繊維製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010201811A JP2010201811A (ja) | 2010-09-16 |
JP5363145B2 true JP5363145B2 (ja) | 2013-12-11 |
Family
ID=42963780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009050600A Active JP5363145B2 (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 透湿防水性布帛および繊維製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5363145B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5602040B2 (ja) * | 2011-02-03 | 2014-10-08 | ミツカワ株式会社 | 積層体布帛 |
CN103917368B (zh) * | 2011-11-01 | 2015-11-25 | 日本戈尔有限公司 | 层合体布帛 |
JP5973220B2 (ja) * | 2012-04-26 | 2016-08-23 | 帝人フロンティア株式会社 | 透湿防水性布帛および繊維製品 |
JP6071246B2 (ja) * | 2012-05-18 | 2017-02-01 | 福井経編興業株式会社 | 透湿防水性生地 |
JP5596886B1 (ja) | 2012-12-17 | 2014-09-24 | 帝人フロンティア株式会社 | 布帛および繊維製品 |
JP6244352B2 (ja) * | 2013-04-05 | 2017-12-06 | 株式会社ト−ヨ | 多層構造体、多層構造体ユニット及びこれらを用いた防護衣 |
JP7132697B2 (ja) * | 2016-06-03 | 2022-09-07 | ユニチカトレーディング株式会社 | 積層生地、及びその製造方法 |
JPWO2018235668A1 (ja) * | 2017-06-21 | 2020-04-23 | 倉敷紡績株式会社 | 蓄熱性透湿防水布帛 |
IT201700117330A1 (it) * | 2017-10-17 | 2019-04-17 | Intellectual Sport Gear S R L | Tessuto a maglia strutturato e relativo sistema di realizzazione. |
KR102597193B1 (ko) | 2017-11-22 | 2023-11-03 | 데이진 프론티아 가부시키가이샤 | 다층 구조 패브릭 및 그 제조 방법 및 섬유 제품 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07258976A (ja) * | 1994-03-17 | 1995-10-09 | Unitika Ltd | 透湿性防水布帛の製造方法 |
JP3727199B2 (ja) * | 1999-07-28 | 2005-12-14 | 帝人ファイバー株式会社 | 透湿防水布帛の製造方法 |
JP3945304B2 (ja) * | 2002-04-23 | 2007-07-18 | 東レ株式会社 | 透湿防水加工布帛およびそれを用いてなる衣料 |
JP2005264345A (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-29 | Teijin Fibers Ltd | ポリエステル仮撚加工糸およびその製造方法 |
JP4007994B2 (ja) * | 2005-03-10 | 2007-11-14 | ジャパンゴアテックス株式会社 | 繊維製品 |
JP2007223046A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Fukuvi Chem Ind Co Ltd | 建材用透湿防水シート |
JP2007247085A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Teijin Fibers Ltd | 防透性に優れた仮撚加工糸及びその製造方法 |
JP2008144310A (ja) * | 2006-12-11 | 2008-06-26 | Seiren Co Ltd | 透湿防水性織物 |
JP4518087B2 (ja) * | 2007-03-07 | 2010-08-04 | 東洋紡績株式会社 | 透湿防水性生地 |
JP4896779B2 (ja) * | 2007-03-16 | 2012-03-14 | 帝人ファイバー株式会社 | 透湿防水性織物の製造方法および透湿防水性織物および繊維製品 |
JP2008291386A (ja) * | 2007-05-24 | 2008-12-04 | Teijin Fibers Ltd | 透湿防水性衣料 |
-
2009
- 2009-03-04 JP JP2009050600A patent/JP5363145B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010201811A (ja) | 2010-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5363145B2 (ja) | 透湿防水性布帛および繊維製品 | |
JP5973220B2 (ja) | 透湿防水性布帛および繊維製品 | |
WO2017038239A1 (ja) | 布帛および繊維製品 | |
JP5612702B2 (ja) | 織物および衣料 | |
JP7104221B2 (ja) | 空調服 | |
JP5161516B2 (ja) | 透湿防水性布帛 | |
JP4896779B2 (ja) | 透湿防水性織物の製造方法および透湿防水性織物および繊維製品 | |
JP2006264309A (ja) | 吸水により立体的に構造変化する多層構造体および繊維製品 | |
JP6975800B2 (ja) | 多層構造布帛およびその製造方法および繊維製品 | |
JP5178481B2 (ja) | 軽量織物および衣料 | |
JP6659394B2 (ja) | 遮熱性布帛および繊維製品 | |
JP2008297657A (ja) | キルテイング生地および寝具およびダウンジャケット | |
JP5231337B2 (ja) | 透湿防水性布帛および繊維製品 | |
JP2007296798A (ja) | 防水透湿性衣料 | |
JP5902391B2 (ja) | 保温性布帛および繊維製品 | |
JP5788661B2 (ja) | 透湿防水性布帛および繊維製品 | |
JP5350696B2 (ja) | 布帛および繊維製品 | |
JP2009161890A (ja) | 防水性織物および繊維製品 | |
JP5770983B2 (ja) | 側地用織物および繊維製品 | |
JP7111495B2 (ja) | 遮熱性布帛および繊維製品 | |
JP7267820B2 (ja) | 滑り止め布帛を用いてなるシューズ用インソール | |
JP3197820U (ja) | 側地 | |
JP6059419B2 (ja) | 蓄熱性布帛および繊維製品 | |
JP2011140724A (ja) | 蓄熱性布帛および繊維製品 | |
JP4427709B2 (ja) | 弾性編地およびその繊維製品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20110705 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20110705 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130108 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20130122 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130813 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130905 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5363145 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |