JP5161516B2 - 透湿防水性布帛 - Google Patents

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Description

本発明は、結露防止性を有する透湿防水性布帛および該透湿防水性布帛を用いてなる繊維製品に関する。
従来、スポーツ衣料やユニフォーム衣料などに使用されている透湿防水性布帛において、透湿性および防水性を備えた樹脂製の薄膜が広く使用されている。例えば、織編物などの基布に直接に積層された多孔質または無孔質ポリウレタンをコーティングしたものや、ポリウレタンなどの多孔質または無孔質樹脂製フィルムを接着剤により基布にラミネーションしたものなどがある。多孔質樹脂製薄膜はその孔の大きさにより、また、無孔質樹脂製薄膜の場合は孔が無いものの吸湿性物質を含有することで親水性とし、雨やその他の水を通さず、湿気(水蒸気)を通すことにより透湿防水性を呈している。
しかしながら、これらの従来の透湿防水性布帛では、衣服として使用し汗をたくさんかいた場合やテント等で使用した場合に、布帛内部の湿度が上がり布帛の防水層側に結露が発生し、着用快適性が損なわれたり外観が損なわれるという問題があった。
他方、肌や内側の衣服との磨耗から透湿防水層を保護するため、トリコットや織物を透湿防水層に接着したり、高分子樹脂を部分的に積層する方法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。しかしながら、これらのトリコット、織物、高分子樹脂などでは吸水性や保水性が十分でないため、結露防止や汗の拡散などに十分に対応できるものではなかった。
なお、繊維径が1000nm以下の極細繊維を用いて織物を織成することにより、透湿防水性織物を得ることは、例えば特許文献3などで提案されている。また、緯二重織物などの二層構造織物を用いて防水性織物を得ることは、例えば特許文献4などで提案されている。
特開2006−248052号公報 特許第3718422号公報 特開2007−2364号公報 特開2001−348754号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は結露防止性を有する透湿防水性布帛および該透湿防水性布帛を用いてなる繊維製品を提供することにある。
本発明者は、基布の片面に透湿防水層が積層された透湿防水性布帛において、透湿防水層に単繊維径が1.5μm以下の極細繊維を含む布帛を積層することにより、結露を防止できることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「基布の片面に透湿防水層が積層され、該透湿防水層の基布とは反対面に、単繊維径が1.5μm以下の極細繊維を含む布帛Aが積層されてなることを特徴とする透湿防水性布帛。」が提供される。
その際、前記極細繊維の単繊維径が10〜1000nmの範囲内であることが好ましい。また、前記極細繊維がポリエステルからなることが好ましい。また、前記布帛Aに他の繊維としてポリエステル仮撚捲縮加工糸が含まれることが好ましい。また、前記布帛Aが織物組織または編物組織を有することが好ましい。
本発明の透湿防水性布帛において、前記基布がポリエステル繊維で構成されることが好ましい。また、かかる基布が織物組織を有することが好ましい。また、かかる基布に撥水加工が施されていることが好ましい。
本発明の透湿防水布帛において、前記透湿防水層が、厚さ2〜30μmの透湿防水性ポリエステルフィルムを含むことが好ましい。また、布帛A表面における吸水性が、JIS L−1907に記載された滴下法により測定して2秒以下であることが好ましい。
本発明によれば、結露防止性を有する透湿防水性布帛および該透湿防水性布帛を用いてなる繊維製品が得られる。
本発明の透湿防水性布帛において、基布の片面に透湿防水層が積層され、該透湿防水層の基布とは反対面上に、単繊維径が1.5μm以下の極細繊維を含む布帛Aが積層されている。
ここで、前記極細繊維の単繊維径が1.5μm以下(より好ましくは10〜1000nm)であることが肝要である。該単繊維径が1.5μmよりも大きいと、布帛Aが水分を含んだ際に水分の拡散速度が十分でないため、結露を生じるおそれがあり好ましくない。ここで、単繊維の断面形状が丸断面以外の異型断面である場合には、外接円の直径を単繊維径とする。なお、単繊維径は、透過型電子顕微鏡で繊維の横断面を撮影することにより測定が可能である。
前記極細繊維において、フィラメント数は特に限定されないが、水分の拡散速度を高める上で500本以上(より好ましくは2000〜10000本)であることが好ましい。また、極細繊維の総繊度(単繊維繊度とフィラメント数との積)としては、5〜150dtexの範囲内であることが好ましい。
前記極細繊維の繊維形態は特に限定されないが、摩耗耐久性の点で長繊維(マルチフィラメント糸)であることが好ましい。単繊維の断面形状も特に限定されず、丸、三角、扁平、中空など公知の断面形状でよい。また、通常の空気加工、仮撚捲縮加工が施されていてもさしつかえない。
前記極細繊維を形成するポリマーの種類としては特に限定されず、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリ乳酸、ステレオコンプレックスポリ乳酸などの通常の繊維形成性ポリマーでよい。なかでも、ポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ステレオコンプレックスポリ乳酸、第3成分を共重合させたポリエステルなどが好ましく例示される。かかるポリエステルとしては、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステルであってもよい。さらには、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルでもよい。該ポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよい。
布帛Aは前記の極細繊維のみで構成されていてもよいが、極細繊維と、単繊維径が1.5μmよりも大きい他の繊維とで構成されていてもよい。これら極細繊維と他の繊維とは、混繊糸として、また、交織や交編されて布帛Aに含まれていてもよい。その際、他の繊維がポリエステル仮撚捲縮加工糸であることが好ましい。
布帛Aの布帛組織は特に限定されず織物、編物、不織布などいずれでもよい。なかでも、摩耗耐久性の点で織物または編物が好ましい。また、布帛Aを織物または編物とすることにより、高級な外観をも呈し好ましい。ここで、織物組織および編物組織としては、よこ編組織としては、平編、ゴム編、両面編、パール編、タック編、浮き編、片畔編、レース編、添え毛編等が例示され、たて編組織としては、シングルデンビー編、シングルアトラス編、ダブルコード編、ハーフ編、ハーフベース編、サテン編、ハーフトリコット編、裏毛編、ジャガード編等などが例示され、織物組織としては、平織、綾織、朱子織等の三原組織、変化組織、たて二重織、よこ二重織等の片二重組織、たてビロードなどが例示されるがこれらに限定されない。層数も単層でもよいし、2層以上の多層でもよい。
本発明の透湿防水性布帛において、基布を構成する繊維は特に限定されず、ポリエステル繊維、アセテート繊維、ポリアミド繊維、アラミド繊維、炭素繊維、綿や羊毛などの天然繊維などいずれでもよい。なかでも、ポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ステレオコンプレックスポリ乳酸、第3成分を共重合させたポリエステルなどからなるポリエステル繊維が50重量%以上(特に好ましくは100重量%)基布に含まれることがリサイクル性の点で好ましい。なお、かかるポリエステルとしては、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステルであってもよい。さらには、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルでもよい。該ポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよい。
前記基布を構成する繊維形態は特に限定されないが、透湿防水層との接着性の点で長繊維(マルチフィラメント糸)であることが好ましい。単繊維の断面形状も特に限定されず、丸、三角、扁平、中空など公知の断面形状でよい。また、通常の空気加工、仮撚捲縮加工が施されていてもさしつかえない。単糸繊維繊度、総繊度、フィラメント数は特に限定されないが、ソフトな風合いを得る上で、それぞれ単糸繊維繊度0.1〜2.0dtex、総繊度30〜200dtex、フィラメント数30〜200本の範囲内であることが好ましい。
前記基布の布帛組織は特に限定されず織物、編物、不織布などいずれでもよい。なかでも、引裂き強力の強さの点で織物または編物が好ましい。特に織物が好ましい。織物組織としては、平織、綾織、朱子織等の三原組織、変化組織、たて二重織、よこ二重織等の片二重組織、たてビロードなどが例示されるがこれらに限定されない。層数は単層でもよいし、2層以上の多層でもよい。前記基布の目付けとしては、30〜900g/m(より好ましくは40〜700g/m)の範囲内であることが好ましい。
また、前記基布には、通常の染色加工、減量加工、起毛加工、撥水加工、蓄熱加工、吸汗加工などの後加工を適宜施しても良い。その際、染色に用いる染料は分散染料、カチオン性染料など特に限定はされないが、カチオン性染料はカチオン性染料で染色可能な繊維を選択する必要があるため、より汎用性が高い分散染料を染色に用いるほうが好適である。また、撥水加工に用いられる撥水剤としては、パラフィン系撥水剤やポリシロキサン系撥水処理剤、フッ素系撥水処理剤などの公知のものが使用でき、その処理も一般に行われているパディング法、スプレー法などの公知の方法で行えばよい。
本発明の透湿防水性布帛において、基布の片面に積層される透湿防水層としては、透湿性を有するウレタン樹脂からなるフィルム、ウレタン樹脂コーティング、アクリル樹脂コーティング、ポリテトラフロロエチレン樹脂フィルム、ポリエステルフィルムなどがあげられが限定されるものではない。特に、ケミカルリサイクル処理により再度ポリエステルの原料として再生可能であり何度でもリサイクル使用できる点で省資源かつ環境保全できる点より、より好ましくは無色透明のポリエステルフィルムであるほうがよい。
かかるポリエステルフィルムとしては、ポリエーテル−エステル系エラストマーやPBT(ポリブチレンテレフタレート)からなるポリエステルフィルムが好適に用いられる。また、上記フィルムは透湿性を有するが、該フィルムは多孔質でもよいが、透湿性を有するポリエステルを主成分とする無孔質フィルムであることが好ましい。多孔質フィルムである場合、無色透明にはなり得ないからである。ポリエステルに透湿性を付与するには、特に限定されるものではないが、ポリエチレングリコールなどの吸湿性材料をポリエステルに共重合する方法が好適に用いられる。
上記ポリエーテル−エステル系エラストマーは、長鎖エステル単位および短鎖エステル単位からなり、該短鎖エステル単位は、全ポリエーテル−エステル系エラストマーの30〜70重量%の範囲にあることが好ましい。上記短鎖エステル単位の割合が、30重量%未満であるポリエーテル−エステル系エラストマーは比較的低融点であって、加工性が不良であり、また、該短鎖エステル単位が、70重量%を超えるポリエーテル−エステル系エラストマーの場合には、比較的高融点であり、加工性が不良である。
前記ポリエーテル-エステル系エラストマーの酸成分は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、3−スルホイソフタル酸ナトリウムなどの芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸、コハク酸、シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸、ダイマー酸などの脂肪族ジカルボン酸、または、これらのエステル形成性誘導体から選ばれた少なくとも1種が挙げられるが、好ましくは、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、またはこれらのエステル形成性誘導体が例示される。
もちろん、このような酸成分の一部(通常は、全酸成分を基準として30モル%以下)は、他のジカルボン酸成分やオキシカルボン酸成分で置換されていてもよい。
なお、上記ポリマー中には、各種安定剤、紫外線吸収剤などが必要に応じて配合されていてもよい。
次に、前記ポリエーテル−エステル系エラストマーの長鎖エステル単位のグリコール成分としては、ポリエチレングリコール、ポリ1,2−プロピレングリコール、ポリ1,3−プロピレングリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重合体、エチレンオキシドとテトラヒドロフランとの共重合体などのポリアルキレングリコールのうち少なくとも1種が挙げられるが、満足できる透湿性を得るためにはポリエチレングリコールが最も好ましく例示され、その平均分子量が600〜8,000の範囲にあるものが好ましい。上記平均分子量が600未満であると、満足できる機械的物性が得られず、一方、該平均分子量が8,000を超えた場合には、相分離のためにポリエーテル-エステルの調製において問題を引き起こす場合がある。
また、ポリエーテル−エステル系エラストマーの短鎖エステル単位のグリコール成分は、エチレングリコールおよびテトラメチレングリコールからなり、該エチレングリコールおよびテトラメチレングリコール中に占めるテトラメチレングリコールのモル分率が70モル%未満のものが好ましく使用される。上記テトラメチレングリコールが70モル%を超えると、コート層又はフィルム層自体は柔軟となるが、布帛とのモジュラス差が大きすぎるため、耐揉み性が悪く、コート層およびフィルム層と布帛の界面に剥離が生じやすい。
上記テトラメチレングリコールのモル分率のさらに好ましい範囲は、70モル%未満〜50モル%以上の範囲である。
このようなポリエーテル−エステル系エラストマーが少なくとも布帛の片側面の一部にコーティングされるか、若しくは、ポリエーテル−エステル系エラストマーからなるフィルムが少なくとも基布の片側面にラミネートされていることが好ましい。
ポリエーテル−エステル系エラストマーを布帛の片側面の一部にコーティングする方法としては、ポリエーテル−エステル系エラストマーを該エラストマーが溶解可能な溶剤で溶解した後に、該布帛表面上にコーティングし、乾式法、若しくは、湿式法により溶剤を除去することにより得られる。
該ポリエーテル−エステル系エラストマーが溶解可能な溶剤としては、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、エチレンホルマール、トルエン、クロロホルム、塩化メチレンの1種、又は、2種以上の有機溶剤が挙げらが、低沸点および毒性を考慮した場合、エチレンホルマールを使用するものが最も好ましい。
エチレンホルマールを用いる場合は、該ポリエーテル−エステル系エラストマーを2〜30重量%、好ましくは、5〜20重量%の範囲で使用して、50〜60℃の温度でエチレンホルマールに溶解させ溶液を調合する。
また、布帛上にコーティングする方法としては、通常のコーティング法、例えば、ナイフコーター等を用いて行えばよいが、コーティングの量としては、コーティング層が5〜50μm、好ましくは、10〜20μmの範囲となるように行えばよい。該コーティング層が5μm未満の場合には、均一な皮膜を形成することが困難であり、また、50μmを超える場合には風合として弾性が強くなり、また、透湿性も低下するので好ましくない。
該エチレンホルマールを除去する方法としては、乾式法と湿式法とがあるが、乾式法においては、温度:70〜170℃の乾熱条件下、好ましくは、温度:70〜150℃の範囲で行われる。湿式法においては、ポリエステル 系エラストマーが不溶で、エチレンホルマールが可溶な溶液、例えば、温水中にてエチレンホルマールを抽出した後、乾燥を行う。
また、ポリエーテル−エステル系エラストマーからなるフィルムを作成する方法としては、公知の方法、例えば、インフレーション法やダイ押出し法により得た、厚さが好ましくは2〜30μm、さらに好ましくは5〜20μmの均一なフィルムを使用するものがよい。上記フィルムの厚さが2μm未満の場合には、ラミネートの作業が困難となり均一な耐水圧が得られないおそれがあり、また透湿防水層の強度が著しく低下してしまい、一方、フィルムの厚さが30μmを超える場合には、透湿性が低下するおそれがあり、また防水透湿層の曲げ硬さが硬くなってしまうことで布帛全体が硬くなってしまう。
なお、ポリエステルフィルムに用いられるポリエステルとしては、上記以外に、例えば「主として結晶性芳香族ポリエステル単位からなるハードセグメントと、主として脂肪族ポリエーテル単位および/または脂肪族ポリエステル単位からなるソフトセグメントとを主たる構成成分とするポリエステルブロック共重合体」であってもよい。このポリエステルブロック共重合体の詳細は、例えば特開平11−170461号公報の段落「0009」〜「0015」に詳述されている。
得られたフィルムは、種々の方法、例えば、熱処理、ミシン掛け、あるいは、接着剤の使用により、基布となる布帛とラミネートすることができる。好ましくは、接着剤である。
上記基布となる布帛と透湿防水性フィルムとの接着剤としては、ポリエーテルエステル系エラストマーなどのポリエステル樹脂からなる接着剤がリサイクル効率の上で好適ではあるが、重量比率が少ないので、ポリウレタン系接着剤であってもよい。
また、前記透湿防水層の上に、例えば無機微粒子を含む透湿性高分子樹脂が全面にまたは部分的に積層されていてもよい。
本発明の透湿防水性布帛において、前記透湿防水層上に前記布帛Aが積層されている。すなわち、本発明の透湿防水性布帛において、基布、透湿防水層、布帛Aがこの順に配されている。
その際、布帛Aを積層する方法としては縫製でもよいが、ウレタン系接着剤などの接着剤で接着させることが好ましい。
本発明の透湿防水性布帛は例えば以下の方法により製造することができる。まず、例えば特開2007−2364号公報に開示されているような極細繊維を製造する。すなわち、まず、海成分ポリマーとしては、繊維形成性の良好なポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエチレンなどを用意する。例えば、アルカリ水溶液易溶解性ポリマーとしては、ポリ乳酸、超高分子量ポリアルキレンオキサイド縮合系ポリマー、ポリエチレングルコール系化合物共重合ポリエステル、ポリエチレングリコール系化合物と5−ナトリウムスルホン酸イソフタル酸の共重合ポリエステルが好適である。なかでも、5−ナトリウムスルホイソフタル酸6〜12モル%と分子量4000〜12000のポリエチレングルコールを3〜10重量%共重合させた固有粘度が0.4〜0.6のポリエチレンテレフタレート系共重合ポリエステルが好ましい。
一方、島成分ポリマーは、繊維形成性のポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、第3成分を共重合させたポリエステルなどのポリエステルなどを用意する。該ポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよい。
上記の海成分ポリマーと島成分ポリマーからなる海島型複合繊維は、溶融紡糸時における海成分の溶融粘度が島成分ポリマーの溶融粘度よりも大きいことが好ましい。また、島成分の径は、10〜1000nmの範囲とすることが好ましい。その際、島成分の形状が真円でない場合は外接円の直径を求める。前記の海島型複合繊維において、その海島複合重量比率(海:島)は、40:60〜5:95の範囲が好ましく、特に30:70〜10:90の範囲が好ましい。
次いで、前記の海成分ポリマーと島成分ポリマーとを用い溶融紡糸する。溶融紡糸に用いられる紡糸口金としては、島成分を形成するための中空ピン群や微細孔群を有するものなど任意のものを用いることができる。吐出された海島型断面複合繊維マルチフィラメント糸は、冷却風によって固化され、好ましくは400〜6000m/分で溶融紡糸された後に巻き取られる。得られた未延伸糸は、別途延伸工程をとおして所望の強度・伸度・熱収縮特性を有する複合繊維とするか、あるいは、一旦巻き取ることなく一定速度でローラーに引き取り、引き続いて延伸工程をとおした後に巻き取る方法のいずれでも構わない。かかる海島型複合繊維マルチフィラメント糸において、単糸繊維繊度、フィラメント数、総繊度としてはそれぞれ単糸繊維繊度0.5〜10.0dtex、フィラメント数5〜75本、総繊30〜170dtexの範囲内であることが好ましい。
次いで、前記極細繊維を用いて布帛Aを常法により製編織する。そして、該布帛にアルカリ水溶液処理を施し、前記海島型複合繊維の海成分をアルカリ水溶液で溶解除去することにより、海島型複合繊維フィラメント糸を単繊維径が1.5μm以下の極細繊維とする。その際、アルカリ水溶液処理の条件としては、濃度3〜4%のNaOH水溶液を使用し55〜65℃の温度で処理するとよい。
次いで、前記のように基布の片面に形成された透湿防水層に、該布帛Aを接着剤等を用いて貼り付けるか縫着することにより本発明の透湿防水性布帛が得られる。なお、透湿防水層には目止めテープが貼られていてもよい。
ここで、透湿防水性布帛をケミカルリサイクルし、再度、ポリエステル原料として再生する上で、布帛全体のポリエステルが重量比50%以上(さらに好ましくは70%以上)でることが好ましい。ポリエステルの重量比率が50%より小さいとリサイクル効率が低下してしまいコストアップやエネルギー消費量アップしてしまう。リサイクル効率を上げるためにはできる限りポリエステル比率を高めるほうがよい。そのため、透湿防水性布帛の構成は特に限定されるものではないが、ポリエステル繊維のみからなる基布およびポリエステルフィルムで構成することが好ましい。また、基布とフィルムをラミネーションする接着剤もポリエステル系樹脂であることが好ましい。さらに、透湿防水層の上にさらに樹脂を積層する場合も該樹脂がポリエステル系樹脂であることが好ましい。
かくして得られた透湿防水性布帛において、基布の片面に透湿防水層が積層され、該透湿防水層の上に単繊維径が1.5μm以下の極細繊維を含む布帛Aが積層されているので、該布帛Aが水分を含んだ際、水分が布帛A内を速やか拡散するため結露が発生しにくい。また同時に、該布帛Aが人体の肌に接触しても、肌とのはりつきやべとつきが抑制される。
次に、本発明によれば、前記の透湿防水性布帛を、布帛Aが人体側となるよう用いてなる、スポーツウェア、アウトドアウェア、レインコート、紳士衣服、婦人衣服、作業衣、防護服、人工皮革、履物、鞄、カーテン、テント、寝袋、防水シート、およびカーシートの群より選ばれるいずれかの繊維製品が提供される。
本発明の繊維製品は前記の透湿防水性布帛を用いているので、結露が発生しにくい。
次に、本発明の実施例および比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
<溶解速度>海・島ポリマーの各々0.3Φ−0.6L×24Hの口金にて1,000〜2,000m/分の紡糸速度で糸を巻き取りし、さらに残留伸度が30〜60%の範囲になるように延伸して、84dtex/24filのマルチフィラメントを作製した。これを各溶剤にて溶解しようとする温度で浴比100にて溶解時間と溶解量から、減量速度を算出した。
<単繊維径>布帛A表面を電子顕微鏡で写真撮影した後、n数5で単繊維径を測定しその平均値を求めた。
<吸水性>結露防止性の代用特性として布帛A表面の吸水性をJIS L−1907に記載された滴下法により測定した。
<目付>JISL1096 6.4により測定した。
<風合い>試験者3人により布帛A表面の風合いを官能検査し、3級:さらさらとした風合いである、2級:普通である、1級:凹凸が大きくざらざらした風合いである、の3段階に評価した。の
[実施例1]
基布として通常のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント仮撚捲縮加工糸84
dtex/72filを経糸および緯糸に用いて公知の緯2重織組織の生機を織成した後、撥水加工を含む通常の染色工程にて分散染料により黒色に染色することにより、基布としてポリエステル織物(目付93gr/m)を得た。その後、デュポン(株)製無孔質透湿性透明ポリエステルフィルム(商品名:アクティブレイヤー、厚み10μm)をウレタン系接着剤で、前記基布の片面にラミネーションすることにより透湿防水層を形成した。
一方、島成分としてポリエチレンテレフタレート、海成分として5−ナトリウムスルホイソフタル酸6モル%と数平均分子量4000のポリエチレングリコール6重量%を共重合したポリエチレンテレフタレートを用い(溶解速度比(海/島)=230)、海:島=40:60、島数=500の海島型複合未延伸繊維を、紡糸温度280℃、紡糸速度1500m/分で溶融紡糸して一旦巻き取った。得られた未延伸糸を、延伸温度80℃、延伸倍率2.5倍でローラー延伸し、次いで150℃で熱セットして巻き取った。得られた海島型複合延伸糸は50dtex/10filであり、透過型電子顕微鏡TEMによる繊維横断面を観察したところ、島の形状は丸形状でかつ島の径は720nmであった。
該海島型複合延伸糸とポリエチレンテレフタレート仮撚捲縮加工糸33dtex/36fil(帝人ファイバー(株)製)を用い、常法の方法によりトリコット生機を得た。その後、15%のアルカリ減量を施した後、98℃で精錬を行い、130℃にて染色加工を行った。染色加工の際に吸汗加工を同時に施した。次いで、130℃で3分間乾燥後170℃で45秒間熱処理を行い、布帛A(裏材)用のトリコットを得た。
その後、前記ポリエステルフィルム上に該トリコットをウレタン系接着剤でラミネーションし、透湿防水性布帛を得た。得られた布帛は、肌側(布帛A側)から見てポリエステルフィルム上に積層されたトリコットの柄が見え、大変外観がよいものとなった。また、布帛Aの表面はさらさらとした風合い(3級)であった。また、布帛Aに含まれる極細繊維の単繊維径は720nm、また、布帛Aに含まれるポリエチレンテレフタレート仮撚捲縮加工糸の単繊維径は9.2μmであった。また、布帛Aに含まれる極細繊維の重量割合は布帛Aの全重量に対し52重量%であった。 さらに、布帛A表面の吸水性(ウィッキング性)を測定したところ、1秒以下と大変良好であった。
また、該透湿防水性布帛を、布帛Aが肌側となるよう用いてスポーツウェア(Tシャツ)を縫製したところ、結露が発生せず、また着用時にべとつかないものであった。
[比較例1]
布帛A(裏材)として、ポリエチレンテレフタレート仮撚捲縮加工糸33dtex/36fil(帝人ファイバー(株)製)のみを用いてトリコット生機を編成したこと以外は実施例1と同様に行った。
得られた布帛は、肌側(布帛A側)から見てポリエステルフィルム上に積層されたトリコットの柄が見え、大変外観がよいものとなったが、布帛A表面は凹凸が大きくざらざらした風合い(1級)であった。さらに、布帛A表面の吸水性(ウィッキング性)を測定したところ、3秒とよくないものであった。
また、該透湿防水性布帛を、布帛Aが肌側となるよう用いてスポーツウェア(Tシャツ)を縫製したところ、結露が発生した。また着用時にべとつくものであった。
本発明によれば、結露防止性を有する透湿防水性布帛および該透湿防水性布帛を用いてなる繊維製品が提供され、その工業的価値は極めて大である。

Claims (10)

  1. 基布の片面に透湿防水層が積層され、該透湿防水層の基布とは反対面に、単繊維径が1.5μm以下の極細繊維を含む布帛Aが積層されてなることを特徴とする透湿防水性布帛。
  2. 前記極細繊維の単繊維径が10〜1000nmの範囲内である、請求項1に記載の透湿防水性布帛。
  3. 前記極細繊維がポリエステルからなる、請求項1または2に記載の透湿防水性布帛。
  4. 前記布帛Aに他の繊維としてポリエステル仮撚捲縮加工糸が含まれる、請求項1〜3のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
  5. 前記布帛Aが織物組織または編物組織を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
  6. 前記基布がポリエステル繊維で構成される、請求項1〜4のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
  7. 前記基布が織物組織を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
  8. 前記基布に撥水加工が施されてなる、請求項1〜7のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
  9. 前記透湿防水層が、厚さ2〜30μmの透湿防水性ポリエステルフィルムを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
  10. 布帛A表面における吸水性が、JIS L−1907に記載された滴下法により測定して2秒以下である、請求項1〜9のいずれかに記載の透湿防水性布帛。
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