JP5361483B2 - タイヤ成型用金型の製造方法 - Google Patents
タイヤ成型用金型の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5361483B2 JP5361483B2 JP2009070370A JP2009070370A JP5361483B2 JP 5361483 B2 JP5361483 B2 JP 5361483B2 JP 2009070370 A JP2009070370 A JP 2009070370A JP 2009070370 A JP2009070370 A JP 2009070370A JP 5361483 B2 JP5361483 B2 JP 5361483B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casting
- mold
- ring
- tire
- tire molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
前記タイヤ成型用金型鋳造用のリング鋳型の一部として、前記タイヤ成型用金型の分割数以下で、複数の前記タイヤ成型用金型鋳造用の鋳型を略等間隔で配設し、かつ、略等間隔で配設された前記タイヤ成型用金型鋳造用の鋳型の間に、前記タイヤ成型用金型鋳造用の鋳型より高強度な材質を用いたダミー鋳型を嵌め込み、1リングまたは複数リングでタイヤ成型用金型1組分を鋳造するためのリング鋳型を組み立てる鋳型組立工程(a)と、
組み立てられた鋳型を用いて鋳造する鋳造工程(b)と、
得られたリング鋳物の押し湯を切断する切断工程(c)と、
押し湯切断後のリング鋳物を各セクターに分割する分割工程(d)と
得られた製品セグメントの外周を加工する加工工程(e)と、
加工された製品セグメントを組み立ててタイヤ成型用金型を形成するタイヤ成型用金型組立工程(f)と、を有することを特徴とするものである。上記構成とすることにより、鋳放し状態でのタイヤ成型用金型のリング鋳物の直径、真円度精度を向上させることができ、また、同リング鋳物を簡易に直径・真円度矯正が可能となり、さらに、鋳物の外周加工の自由度を高めることが可能となる。
本発明のタイヤ成型用金型の製造は、
1リングの鋳物内に前記タイヤ成型用金型の分割数以下で複数の製品用鋳型を略等間隔で配設し、かつ、前記製品用鋳型の間に前記製品用鋳型より高強度な材質を用いたダミー鋳型を嵌め込み、1リングまたは複数リングでタイヤ成型用金型1組分を組み立てる鋳型組立工程(a)と、
組み立てられた鋳型を用いて鋳造する鋳造工程(b)と、
得られたリング鋳物の押し湯を切断する切断工程(c)と、
押し湯切断後のリング鋳物を各セクターに分割する分割工程(d)と
得られた製品セグメントの外周を加工する加工工程(e)と、
加工された製品セグメントを組み立ててタイヤ成型用金型を形成するタイヤ成型用金型組立工程(f)と、を有する。
上記の鋳造工程(b)、切断工程(c)、分割工程(d)、加工工程(e)を経て、4個の製品セグメント6を鋳造する。さらに同様な工程を経て、別途4個の製品セグメント6を鋳造し、合計8個の製品セグメントを得る。組立工程(f)は、これら8個の製品セグメント6を組み立てて、一組のタイヤ成型用金型とする工程である。
(実施例1)
鋳型組立工程(a)において、1リングの鋳物内に、下記の製品用鋳型の製造例に従い作製した4個の製品用鋳型を略等間隔で配設し、そのタイヤ成型用鋳型の隙間にタイヤ成型用鋳型よりも高強度な材質からなるダミー鋳型を嵌め込んだ。その後、下記に示す鋳造例に従う鋳造工程(b)、切断工程(c)、分割工程(d)、加工工程(e)を経て、4個の製品セグメントを鋳造した。その後、同様の工程を経て、さらに4個の製品セグメントを鋳造し、合計8個で一組のタイヤ成型用金型を作製した(f)。タイヤ成型用金型作製にあたっての各条件は下記の表1に示すとおりである。なお、製品セグメントの製造に際して、直径拡張矯正はおこなっていない。
ダミー鋳型両端部に冷し金を埋設し、かつ、ダミー鋳型部の鋳物肉厚を製品用鋳型部より30mm薄く設定した以外は実施例1と同様にしてタイヤ成型用金型を作製した。
実施例1と同様に、鋳型組立工程(a)において、1リングの鋳物内に4個の製品用鋳型を略等間隔で配設し、タイヤ成型用鋳型の隙間にタイヤ成型用鋳型よりも高強度な材質からなるダミー鋳型を嵌め込んだ。その後、下記に示す鋳造例に従う鋳造工程(b)、切断工程(c)を経たのちに、鋳造したリング鋳物のダミー鋳型内側にエキスパンダーを配置し、ダミー部に外力を印加して、直径拡張矯正をおこなった。その後、分割工程(d)、加工工程(e)を経て、4個の製品セグメントを鋳造した。その後、同様の工程を経て、さらに4個の製品セグメントを鋳造し、合計8個で一組のタイヤ成型用金型を作製した(f)。
鋳型組立工程において、タイヤ成型用鋳型同士の間にダミー鋳型を配置することなく、セクショナルモールド鋳造法にてタイヤ成型用金型1組を1リングで鋳造した。鋳造したリング鋳物の内側にエキスパンダーを配置し、直径拡張矯正をおこなった。その後、リング鋳物を8等分にセクター分割をおこない、タイヤ成型用金型を作製した。なお、タイヤ成型用金型の端面には加工代は設けなかった。
トレッドパターンが形成された木型をコアフレーム内に配置し、コアフレーム内にチオコールを流し込むことにより、ゴム型の製造を行った。木型の材質は合成木材(基本収縮率設定:11.5/1000)、ゴム型は石膏裏打ち付きシリコーンゴム型(ゴム層肉厚15mm)とした。
図9に示すように、リング鋳物下側にリング状ランナー13、その上に8等配した出湯口14を設置した。リング鋳物への冷やし金は、外周円筒面全面(面積率100%)に配置し、下側平面にはドーナツ状内側面積率40%程度、上側平面には面積率10%とした。鋳造時の鋳型、冷やし金温度は200℃とし、鋳込み開始温度を680℃とした。押し湯はφ100で高さ200mmのものを8本等間隔となるように配置した。使用した製品用鋳型、ダミー鋳型、使用合金、鋳造方法および製品用鋳型の製造に使用したモデル材質、ゴム型を表2にまとめる。
図10は、弦寸法測定の説明図である。得られたそれぞれの製品セグメントの上弦寸法、中央弦寸法、下弦寸法を測定し、それぞれの図面寸法からの差の平均を算出した。併せて上弦寸法と下弦寸法の差を算出した。なお、弦寸法の図面値からの差は、
弦寸法差 = 鋳物実測寸法 − 図面寸法
で算出した。プラス数値の時、鋳物弦寸法は図面値より大きいことを意味する。また、上下間の差は、
上下間差 = 下弦寸法 − 上弦寸法
で算出した。プラス数値の時、上型の弦寸法の方が小さいことを意味する。
図11は、ネジレ測定の説明図である。鋳放し鋳物の真円度測定により、製品セグメントの上下両端部近傍4点(A〜D)における、理論寸法からの差分値を算出した。得られた差分値の絶対値の合計(|+A|+|−B|+|−C|+|+D|)をネジレ量として、ネジレの大小につき評価した。
図12は、円周方向反り測定の説明図である。真円度測定により、製品セグメントの円周方向での理論寸法からの凹凸量(X、Y)を算出し、円周方向反り量=−Xまたは+Yを評価した。
図13は、幅方向反り測定の説明図である。幅方向R形状測定により、製品セグメントの幅方向での理論寸法からの凹凸量(X、Y)を算出し、円周方向反り量=−Xまたは+Yを評価した。得られた結果を表3にまとめて示す。尚、表中弦寸法の図面値からの差は、製品セグメント実測寸法マイナス図面寸法で算出した。プラス数値のとき、鋳物弦寸法は図面値より大きいことを意味する。上下間の差は、下弦寸法マイナス上弦寸法で算出した。プラス値のとき、上型の弦寸法の方が小さいことを意味する。
2 ダミー鋳型
3 裏打ち材
4 リング鋳物
5 押し湯
6 製品セグメント
7 鋳造収縮拘束具
8 等凝固時間曲線
9 冷やし金
10 エキスパンダー
11 シャフト
12 カム爪
13 ランナー
14 出湯口
15 注湯口
Claims (4)
- 円周方向に複数に分割された構造を有するタイヤ成型用金型の製造方法において、
前記タイヤ成型用金型鋳造用のリング鋳型の一部として、前記タイヤ成型用金型の分割数以下で、複数の前記タイヤ成型用金型鋳造用の鋳型を略等間隔で配設し、かつ、略等間隔で配設された前記タイヤ成型用金型鋳造用の鋳型の間に、前記タイヤ成型用金型鋳造用の鋳型より高強度な材質を用いたダミー鋳型を嵌め込み、1リングまたは複数リングでタイヤ成型用金型1組分を鋳造するためのリング鋳型を組み立てる鋳型組立工程(a)と、
組み立てられた鋳型を用いて鋳造する鋳造工程(b)と、
得られたリング鋳物の押し湯を切断する切断工程(c)と、
押し湯切断後のリング鋳物を各セクターに分割する分割工程(d)と
得られた製品セグメントの外周を加工する加工工程(e)と、
加工された製品セグメントを組み立ててタイヤ成型用金型を形成するタイヤ成型用金型組立工程(f)と、を有することを特徴とするタイヤ成型用金型の製造方法。 - 前記鋳造工程(b)において、前記ダミー鋳型部分の鋳物を、前記タイヤ成型用金型鋳造用の鋳型部分の鋳物よりも早く凝固させる請求項1記載のタイヤ成型用金型の製造方法。
- 前記切断工程工程(c)の後に、鋳造したリング鋳物の前記ダミー鋳型内側に外力を印加して、直径拡張矯正を行った後、製品セグメントの外周加工を行う請求項1または2記載のタイヤ成型用金型の製造方法。
- 前記鋳型組立工程(a)において、前記ダミー部に出湯口および鋳込み口を優先的に配置した請求項1〜3のうちいずれか一項記載のタイヤ成型用金型の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009070370A JP5361483B2 (ja) | 2009-03-23 | 2009-03-23 | タイヤ成型用金型の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009070370A JP5361483B2 (ja) | 2009-03-23 | 2009-03-23 | タイヤ成型用金型の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010221245A JP2010221245A (ja) | 2010-10-07 |
JP5361483B2 true JP5361483B2 (ja) | 2013-12-04 |
Family
ID=43038994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009070370A Expired - Fee Related JP5361483B2 (ja) | 2009-03-23 | 2009-03-23 | タイヤ成型用金型の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5361483B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5427589B2 (ja) * | 2009-12-22 | 2014-02-26 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ成型金型の製造方法 |
CN103722132A (zh) * | 2012-10-10 | 2014-04-16 | 诺德轮毂制造有限公司 | 轮毂浇铸边模 |
JP6235915B2 (ja) * | 2014-01-21 | 2017-11-22 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ加硫用金型 |
JP2018187864A (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-29 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ用モールドの製造方法 |
JP2018187655A (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-29 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ用の成形モールドの製造方法 |
JP6930875B2 (ja) * | 2017-08-22 | 2021-09-01 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ加硫用金型の製造方法およびタイヤ加硫用金型 |
JP6993199B2 (ja) * | 2017-12-04 | 2022-01-13 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ成形用金型の鋳造装置 |
PL131167U1 (pl) * | 2022-12-29 | 2024-06-24 | Sieć Badawcza Łukasiewicz - Krakowski Instytut Technologiczny | Kokila do odlewania, zwłaszcza wzorców certyfikowanych materiałów odniesienia |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004042505A (ja) * | 2002-07-12 | 2004-02-12 | Ngk Insulators Ltd | タイヤ成形用金型の製造方法 |
JP3667723B2 (ja) * | 2002-08-30 | 2005-07-06 | 日本碍子株式会社 | タイヤ成形用金型の製造方法 |
JP4217590B2 (ja) * | 2003-11-28 | 2009-02-04 | 日本碍子株式会社 | タイヤ成形用金型に用いるピース金型の製造方法 |
-
2009
- 2009-03-23 JP JP2009070370A patent/JP5361483B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010221245A (ja) | 2010-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5361483B2 (ja) | タイヤ成型用金型の製造方法 | |
JP5545749B2 (ja) | タイヤ成形用金型の製造方法 | |
JP5243157B2 (ja) | タイヤ成型金型用鋳物の製造方法 | |
JP5427589B2 (ja) | タイヤ成型金型の製造方法 | |
JP4301510B2 (ja) | タイヤ成形用金型の製造方法 | |
JP6904783B2 (ja) | タイヤ加硫金型及びタイヤ加硫金型の製造方法 | |
JP4657065B2 (ja) | タイヤ成形用金型の製造方法 | |
JP4217590B2 (ja) | タイヤ成形用金型に用いるピース金型の製造方法 | |
JP5826319B2 (ja) | タイヤ成形用金型の製造方法 | |
JP3667723B2 (ja) | タイヤ成形用金型の製造方法 | |
JP5594122B2 (ja) | 鋳型及び鋳型を用いた鋳造方法、並びに鋳型の設計方法 | |
JP3895309B2 (ja) | タイヤ成形用金型の製造方法およびその製造方法で製造されるタイヤ成形用金型 | |
JP2006263980A (ja) | タイヤ加硫成型用金型の成形型、この成形型を使用したタイヤ加硫成型用金型の製造方法及びこのタイヤ加硫成型用金型を用いて製造したタイヤ | |
JP2010000715A (ja) | タイヤ加硫装置 | |
JP7311369B2 (ja) | タイヤ加硫金型の製造方法 | |
JP2008080512A (ja) | タイヤ成形金型用リング鋳物の真円度矯正方法 | |
JP3853222B2 (ja) | タイヤ成形用金型の製造方法 | |
JP2004025190A (ja) | 鋳物製品の製造方法および中間製品的鋳造品 | |
JP2006103079A (ja) | タイヤ成形用金型の製造方法 | |
JP5710222B2 (ja) | タイヤの製造方法 | |
JP2018187864A (ja) | タイヤ用モールドの製造方法 | |
JP4346466B2 (ja) | タイヤ加硫用金型の製造方法 | |
JPH02255267A (ja) | タイヤ成形用金型の製造方法 | |
JP2004223529A (ja) | ピース式タイヤモールドの製造方法 | |
JP2001232644A (ja) | タイヤ加硫成形用金型及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120305 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120828 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130607 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130805 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130903 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130903 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5361483 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |