JP5358625B2 - 建物/自動車の統合管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、建物/自動車の統合管理システムに関するものである。
従来から、あらかじめ認証された電子キー等の携帯装置を用い、その携帯装置を所持したユーザが自動車のドアに近づくだけでドアの施錠及び解錠を行うシステム(いわゆるキーレスシステム)が実用化されている。このキーレスシステムでは、電子キーが自動車に近づく際に、携帯装置に内蔵された通信回路によってIDコード(認証情報)の照合が行われ、そのIDコードが正しいことを条件に、車両のドアロック装置のロック解除などが行われる。
上記のようなキーレスシステムは、住宅等の建物においても適用が提案されており、電子キー等の携帯装置を所持したユーザが玄関ドアに近づくことで玄関ドアの施錠及び解錠が自動で行われるようになっている(例えば、特許文献1参照)。また、電子キー等の携帯装置を自動車と建物とで共用することも考えられている。
ところで近年では、住宅等の建物における快適性の向上や、車両運転時における安全性の向上が望まれている。加えて、建物や自動車において防犯機能の向上が望まれている。この点、既存のシステムでは、共通の携帯装置(電子キー等)使って建物及び自動車の双方において施解錠を可能とすることでユーザの利便性を向上させているものの、快適性や安全性を向上させたり、高い防犯性を確保したりする点で改善の余地が残されている。
特開2003−227256号公報
本発明は、建物及び自動車で共用可能な携帯装置を用いた建物/自動車の統合管理システムにおいて、建物及び自動車での快適性、安全性の向上や、高い防犯性の確保を実現することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施形態において対応する構成例を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.本発明の建物/自動車の統合管理システムでは、建物(住宅10)に建物側制御装置(住宅側コントローラ16)を設けるとともに、自動車(自動車20)に車両側制御装置(車両側コントローラ25)を設け、これら各制御装置に対して携帯装置(電子キー30)がそれぞれ通信可能となっている。そして、携帯装置が建物側制御装置から逐次取得した建物側情報と、同じく携帯装置が車両側制御装置から逐次取得した車側情報とを、建物側制御装置及び車両側制御装置で相互に活用可能としている。
従前のシステムにおいて建物側制御装置と車両側制御装置とでは、各々個別に情報が取り扱われていた。これに対し上記構成によれば、建物側制御装置で車側情報を活用でき、車両側制御装置で建物側情報を活用できる。例えば、ユーザが建物を出て自動車に乗り込む際において、車内の環境等を直前の建物内環境に合わせたりすることができる。一方、ユーザが自動車を降りて建物に入る際において、建物内の環境等を直前の車内環境に合わせたりすることができる。また、建物や自動車の状態をユーザの体調等に合わせたりすることができる。これにより、建物及び自動車での快適性や安全性が向上する。さらに、建物側及び自動車側で相互に情報活用することで、携帯装置が正規に使用されたものであることなどを判定でき、防犯性を高めることが可能となる。
手段2.携帯装置を所持したユーザが建物を出て自動車に乗り込む際に、携帯装置が建物側情報を建物側制御装置から取得して車両側制御装置に送信し、携帯装置を所持したユーザが自動車から降りて建物に入る際に、携帯装置が車側情報を車両側制御装置から取得して建物側制御装置に送信すると良い。なお、携帯装置は、建物側制御装置から取得した建物側情報や、車両側制御装置から取得した車側情報を記憶(保有)するためのメモリを有している。
この場合、携帯装置を所持したユーザが建物と自動車との間で行き来する際に、建物側情報や車側情報の受け渡しが行われる。これにより、ユーザが建物から出て自動車に乗り込んだ後、又はユーザが自動車から降りて建物に入った後には、直ぐさま建物側情報や車側情報が有効利用できる。
手段3.建物側制御装置は、携帯装置から受信した車側情報に基づいて建物内の機能機器(ドアロック装置15、空調装置18など)を作動させると良い。この場合、ユーザが自動車から降りて建物に入る際に、ユーザの操作を待たずに、空調装置等を自動でかつ適正に作動開始させることができる。これにより、利便性、快適性を大幅に向上させることができる。
手段4.建物の出入り口ドア(玄関ドア11)に建物ロック装置(ドアロック装置15)を設置した建物/自動車の統合管理システムにおいて、建物側制御装置は、携帯装置から受信した車側情報に基づいて建物ロック装置によるドア施錠又は解錠を行うと良い。車側情報に基づいて建物ドアの施解錠を行うことで、多様でかつ従来にない防犯機能を付加することができる。
なおこの場合、上記ドア施解錠処理を、従来から行われている認証コード(IDコード)等の照合によるドア施解錠処理に付随させて実施すると良い。これにより、従来のドア施解錠処理に比して防犯性を高めることができる。
手段5.建物側制御装置は、車側情報として、ユーザによる車両運転中の車両走行距離情報、運転時間情報、下車時刻情報の少なくともいずれかを携帯装置から受信し、その受信情報に基づいて建物ロック装置によるドア施錠又は解錠を行うと良い。この場合、車両走行距離情報、運転時間情報、下車時刻情報に矛盾や偽りがないことを確認することで、携帯装置がユーザにより正規に使用されていること(すなわち、他者が窃取又は拾得して使用したものでないこと)を判断することが可能となる。
手段6.建物側制御装置は、車側情報として、ユーザによる車両運転中の渋滞情報、夜間走行情報など、自動車の運転に伴う疲れ度合いを表す情報を携帯装置から受信し、その疲れ度合いを表す情報に基づいて建物内機能機器(風呂設備19など)の運転状態を疲れ癒しモードすると良い。例えば、ユーザが渋滞道路を長時間運転したり、長時間夜間走行を行ったりした場合には、疲れ度合いが大きいと考えられる。かかる場合において建物内機能機器を作動させて疲労回復を図るようにする。より具体的には、「疲れ癒しモード」においては、建物内の風呂設備を作動させて入浴準備を行ったり、香り発生装置を作動させて癒し効果のある香りにより疲れを癒したりすると良い。
手段7.車両側制御装置は、携帯装置から受信した建物側情報に基づいて自動車内の機能機器(ドアロック装置23、空調装置など)を作動させると良い。この場合、ユーザが建物から出て自動車に乗り込む際に、ユーザの操作を待たずに、空調装置等を自動でかつ適正に作動開始させることができる。これにより、利便性、快適性を大幅に向上させることができる。
手段8.自動車の搭乗用ドアに車両ロック装置(ドアロック装置23)を設置した建物/自動車の統合管理システムにおいて、車両側制御装置は、携帯装置から受信した建物側情報に基づいて前記車両ロック装置によるドア施錠又は解錠を行うと良い。建物側情報に基づいて車両ドアの施解錠を行うことで、多様でかつ従来にない防犯機能を付加することができる。
なおこの場合、上記ドア施解錠処理を、従来から行われている認証コード(IDコード)等の照合によるドア施解錠処理に付随させて実施すると良い。これにより、従来のドア施解錠処理に比して防犯性を高めることができる。
手段9.車両側制御装置は、建物側情報として、ユーザの外出回数情報、外出していた時間情報、外出時刻情報の少なくともいずれかを携帯装置から受信し、その受信情報に基づいて車両ロック装置によるドア施錠又は解錠を行うと良い。この場合、ユーザの外出回数情報、外出していた時間情報、外出時刻情報に矛盾や偽りがないことを確認することで、携帯装置がユーザにより正規に使用されていること(すなわち、他者が窃取又は拾得して使用したものでないこと)を判断することが可能となる。
手段10.車両側制御装置は、建物側情報に基づいて車載動力源(エンジンやモータ)の始動を許可又は禁止すると良い。これにより、多様でかつ従来にない防犯機能(イモビ機能)を付加することができる。
手段11.車両側制御装置は、建物側情報として、ユーザが建物内にいた時の睡眠情報、体調情報、飲酒情報の少なくともいずれかを携帯装置から受信し、その受信情報に基づいて警告、又は車載動力源の運転制限を行うと良い。例えば、ユーザが睡眠不足であったり、体調が悪かったり、飲酒していたりした場合には、自動車の運転に適していないと考えられる。かかる場合において警告や車載動力源の運転制限を行うことで、車両運転に関する安全性の向上を図ることができる。なお、車載動力源の運転制限には、車両速度の制限や動力源の始動禁止が含まれる。
手段12.自動車に設けた車両側制御装置(車両側コントローラ25)と通信可能とした携帯装置(電子キー30)に対し通信可能となる建物側制御装置(住宅側コントローラ16)を備えた建物(住宅10)において、建物側制御装置は、携帯装置が車両側制御装置から逐次取得した車側情報を用いて建物内の機能機器等(ドアロック装置15、空調装置18など)を作動させるようにしている。
上記構成の建物によれば、建物側制御装置で車側情報を活用し、建物での快適性や防犯性の向上を図ることができる。例えば、ユーザが自動車を降りて建物に入る際において、建物内の環境等を直前の車内環境に合わせたりすることができる。また、建物の状態をユーザの体調等に合わせたりすることができる。さらに、携帯装置が正規に使用されたものであることなどを判定でき、防犯性を高めることが可能となる。
手段13.建物に設けた建物側制御装置(住宅側コントローラ16)と通信可能とした携帯装置(電子キー30)に対し通信可能となる車両側制御装置(車両側コントローラ25)を備えた自動車(自動車20)において、車両側制御装置は、携帯装置が建物側制御装置から逐次取得した建物側情報を用いて車載の機能機器等(ドアロック装置23、空調装置など)を作動させるようにしている。
上記構成の自動車によれば、建物側制御装置で車側情報を活用し、自動車での快適性や防犯性の向上を図ることができる。例えば、ユーザが建物を出て自動車に乗り込む際において、車内の環境等を直前の建物内環境に合わせたりすることができる。また、自動車の状態をユーザの体調等に合わせたりすることができる。さらに、携帯装置が正規に使用されたものであることなどを判定でき、防犯性を高めることが可能となる。
電子キーシステムの概要を示す図。 住宅側コントローラ、車両側コントローラ及びキーコントローラの電気的な構成を示すブロック図。 ユーザが住宅及び自動車間で行き来する場合の情報伝達の様子を示す略図。 住宅側コントローラが実行する玄関ドアの施解錠制御処理を示すフローチャート。 (a)は玄関ドアの解錠処理を示すフローチャート、(b)は住宅内設備の自動制御処理を示すフローチャート。 車両側コントローラが実行する車両ドアの施解錠制御処理を示すフローチャート。 車両ドアの施錠処理を示すフローチャート。 車両側コントローラが実行する始動許可処理を示すフローチャート。 キーコントローラが実行する情報送受信処理を示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、住宅と自動車とで共用できる電子キーを使って電子キーシステムを構築するものとしており、本システムでは、電子キーによって住宅及び自動車の施解錠や、住宅及び自動車の間での各種情報の相互交換などが適宜実施できるようになっている。
図1に示すように、住宅10には玄関ドア11が設けられており、この玄関ドア11を通じて人が出入りできるようになっている。玄関ドア11には、ドア開閉を検出する玄関ドアセンサ12が設けられている。また、玄関ドア11の屋内側及び屋外側にはそれぞれ人検知センサ13,14が設けられている。人検知センサ13,14は、それぞれ屋内側の所定エリア、屋外側の所定エリアを検知エリアとして人の有無を検知する。この場合、玄関ドアセンサ12の検出結果と人検知センサ13,14の検出結果によれば、玄関ドア11付近にいるユーザがこれから外出するのか、又は外出から帰ってきたのかが判定できるようになっている。加えて、玄関ドア11には、当該玄関ドア11の施錠及び解錠(ロック及びアンロック)を行うためのドアロック装置15が設けられている。
また、住宅10内には、電子キー30との間で各種情報の送受信を行うための通信機能や、玄関ドア11の施解錠を行うための施解錠制御機能などを有するコントローラ(以下、住宅側コントローラという)16が設けられている。
その他、住宅10内には、照明器具17や空調装置18や浴室内の風呂設備19など、各種の住宅内設備が設置されており、これら各設備は、図示しないLANケーブルや電力線などの通信媒体を介して住宅側コントローラ16に電気的に接続されている。この場合、照明器具17や空調装置18や風呂設備19などの各設備は住宅側コントローラ16によって自動制御可能となっている。なお、住宅側コントローラ16と住宅内の各設備とを接続する通信手段は有線通信のみならず無線通信であっても良い。
自動車20は、動力源としてエンジンやモータ等を備えており、ユーザによる所定の始動操作に伴いエンジン等が始動されるとともに、そのエンジン等の運転によって走行する。自動車20には、車両ドアの開閉を検出する車両ドアセンサ21が設けられるとともに、例えば車外のドア付近にいる人を検出する人検知センサ22が設けられている。加えて、自動車20には、車両ドアの施錠及び解錠(ロック及びアンロック)を行うためのドアロック装置23が設けられている。
また、自動車20には、電子キー30との間で各種情報の送受信を行うための通信機能や、車両ドアの施解錠を行うための施解錠制御機能などを有するコントローラ(以下、車両側コントローラという)25が設けられている。
なお周知のとおり、自動車20には、エンジンの運転や変速機の変速動作などを制御する各種のコントローラ(エンジン制御ECUやトランスミッション制御ECUなど)が搭載されているが、ここではその図示及び詳細な説明は省略する。ただし、上記の車両側コントローラ25とエンジン制御用のコントローラ等とは、車両内通信システムにより相互に通信可能となっており、各コントローラが所有する情報は適宜送受信されるようになっている。
電子キー30は、ユーザUが通常持ち歩くことができるサイズのキー型の携帯装置であり、電子キー30には、住宅10や自動車20との間で各種情報の送受信を行うための通信機能を有するコントローラ(以下、キーコントローラという)31が内蔵されている。なお、電子キー30の形態は任意であり、カード型としたり、リストバンド式として人体に装着できるものとしたりすることも可能である。
図2は、住宅側コントローラ16、車両側コントローラ25及びキーコントローラ31の電気的な構成を示すブロック図である。
住宅側コントローラ16は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)41と、送信回路42と、受信回路43とが設けられている。一例として、送信回路42はLF送信回路にて構成されており、マイコン41から入力される信号を所定周波数の電波(LF信号)に変調し、LFアンテナ42aを介して電子キー30に送信する。また、受信回路43はRF受信回路にて構成されており、RFアンテナ43aを介して電子キー30から受信したRF信号を復調し、該復調した信号をマイコン41に出力する。
住宅側コントローラ16には玄関ドアセンサ12や人検知センサ13,14から検出信号が入力され、住宅側コントローラ16は、上記各センサの検出信号に基づいてドアロック装置15による玄関ドア11の施解錠制御を実施する。この施解錠制御に際し、住宅側コントローラ16からドライバ回路(図示略)に施錠指令信号又は解錠指令信号が出力され、そのドライバ回路の駆動によりドアロック装置15において施錠動作又は解錠動作が行われる。これにより、玄関ドア11が施錠又は解錠される。
また、住宅側コントローラ16は、ユーザの外出時又は帰宅時において、都度の状況に応じて照明器具17や空調装置18や風呂設備19などの各設備の自動制御を実施する。
なお図示は省略するが、住宅側コントローラ16には所定の電源電圧(例えば5V)を生成する電源回路や、マイコン41の動作を監視する監視回路(例えばウオッチドック回路)が設けられている。
また、車両側コントローラ25は、周知のマイコン51(上述のマイコン41と同様)と、送信回路52と、受信回路53とが設けられている。一例として、送信回路52はLF送信回路にて構成されており、マイコン51から入力される信号を所定周波数の電波(LF信号)に変調し、LFアンテナ52aを介して電子キー30に送信する。また、受信回路53はRF受信回路にて構成されており、RFアンテナ53aを介して電子キー30から受信したRF信号を復調し、該復調した信号をマイコン51に出力する。
車両側コントローラ25には、車両ドアセンサ21や人検知センサ22から検出信号が入力され、車両側コントローラ25は、上記各センサの検出信号に基づいてドアロック装置23による車両ドアの施解錠制御を実施する。この施解錠制御に際し、車両側コントローラ25からドライバ回路(図示略)に施錠指令信号又は解錠指令信号が出力され、そのドライバ回路の駆動によりドアロック装置23において施錠動作又は解錠動作が行われる。これにより、車両ドアが施錠又は解錠される。
なお図示は省略するが、車両側コントローラ25には所定の電源電圧(例えば5V)を生成する電源回路や、マイコン51の動作を監視する監視回路(例えばウオッチドック回路)が設けられている。
キーコントローラ31は、周知のマイコン61(上述のマイコン41と同様)と、受信回路62と、送信回路63とが設けられている。一例として、受信回路62はLF受信回路にて構成されており、LFアンテナ62aを介して住宅側コントローラ16や車両側コントローラ25から受信したLF信号を復調し、該復調した信号をマイコン61に出力する。また、送信回路63はRF送信回路にて構成されており、マイコン61から入力される信号を所定周波数の電波(RF信号)に変調し、RFアンテナ63aを介して住宅側コントローラ16や車両側コントローラ25に送信する。
また、キーコントローラ31のメモリには、電子キー30ごとに固有のIDコード(認証情報)が記憶保持されており、キーコントローラ31による情報送信時には、上記IDコードが付加された電子情報が住宅側コントローラ16や車両側コントローラ25に対して送信される。
こうして電子キー30が固有のIDコードを有する構成に相応して、住宅側コントローラ16や車両側コントローラ25のメモリには、該当する電子キー30のIDコードと同一のIDコードが記憶保持されている。なお、住宅側コントローラ16及び車両側コントローラ25において、IDコードは、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM等に記憶保持されている。
その他、キーコントローラ31には、バッテリ65が設けられるとともに、このバッテリ65を電源として作動するランプ部(LED)66や、ユーザが押し操作することで閉成されるロックスイッチ67や、ユーザが押し操作することで閉成されるアンロックスイッチ68が設けられている。
また本実施形態では、ユーザが住宅10内に居る時に、住宅10やユーザに関する各種情報を住宅側コントローラ16が取得して逐次記憶するとともに、ユーザが自動車20を運転している時に、自動車20やユーザに関する各種情報を車両側コントローラ25が取得して逐次記憶する。そして、住宅10及び自動車20において、各々取得した情報を相互に活用する。
ユーザが住宅10内に居る時には、例えば以下の各情報(住宅側情報)が逐次取得される。
(a1)ユーザの帰宅時刻、外出時刻等の時刻情報、
(a2)ユーザの外出回数情報、
(a3)ユーザの睡眠情報、
(a4)ユーザの体調情報、
(a5)ユーザの飲酒情報、
(a6)空調装置18の設定温度など、住宅内の環境情報、
(a7)ユーザが聴いていた音楽の楽曲情報、等々。
なお、ユーザの睡眠情報、体調情報、飲酒情報は、例えばユーザが人体に装着した人体センサの検出信号に基づいて求められると良い。楽曲情報については、曲名やアーティストの情報だけでなく、楽曲データそのものがメモリにダウンロードされても良い。
また、ユーザが自動車20を運転している時には、例えば以下の各情報(車側情報)が逐次取得される。
(b1)車両の走行距離情報、
(b2)車両の走行開始時刻、走行終了時刻等の時刻情報、
(b3)走行した道路の渋滞情報(渋滞比率を含む)、
(b4)夜間走行した距離又は時間情報、
(b5)休憩無しで連続走行した距離又は時間情報、
(b6)エンジン等の始動操作(イグニッション操作)を実行した始動回数情報、
(b7)車内空調装置の設定温度など、自動車内の環境情報、
(b8)ユーザが聴いていた音楽の楽曲情報、等々。
なお、渋滞情報は、車速データに基づいて算出されるか、或いはナビゲーション装置等から得られる情報により算出されると良い。例えば、渋滞比率は、全走行時間に占める渋滞時間(微少車速で連続走行した時の走行時間)の比率である。また、夜間走行情報は、ヘッドライトの点灯時間から推定されると良い。
ここで、電子キー30を所持したユーザUが住宅10から出て自動車20に乗り込む際には、図3の(a)に示すように、ユーザUの在宅中に住宅側コントローラ16が取得した各種情報が電子キー30により仲介されて車両側コントローラ25に送信される。また逆に、電子キー30を所持したユーザUが自動車20を降りて住宅10に入る際には、図3の(b)に示すように、ユーザUの車両運転中に車両側コントローラ25が取得した各種情報が電子キー30により仲介されて住宅側コントローラ16に送信される。
次に、住宅側コントローラ16、車両側コントローラ25及びキーコントローラ31において各々実行される演算処理についてフローチャートを参照しつつ詳細に説明する。
図4は、玄関ドア11の施解錠制御処理を示すフローチャートであり、本処理は、玄関ドア11付近で人検知センサ13,14によりユーザが検出されたことをトリガとして住宅側コントローラ16によって実行される。
図4において、ステップS101では、ユーザが外出するのか、又はユーザが外出から帰ってきたかを判定する外出/帰宅判定を実施する。このとき、外出/帰宅の判定は、玄関ドアセンサ12と人検知センサ13,14との両方の検出結果に基づいて行われる。具体的には、
(1)屋内側の人検知センサ13によるユーザ検出、玄関ドアセンサ12によるドア開放検出、屋外側の人検知センサ14によるユーザ検出がこの記載順序で行われた場合には、外出時であると判定する。
(2)屋内側の人検知センサ13によるユーザ検出や玄関ドアセンサ12によるドア開放検出とは無関係に、屋外側の人検知センサ14によるユーザ検出が行われた場合には、帰宅時であると判定する。
外出時である場合にはステップS102がYESとなり、ステップS103に進む。ステップS103では、ユーザが住宅10内に滞在していた時に取得した各種情報を電子キー30に対して送信する。具体的には、上述した(a1)〜(a7)などの住宅側情報を電子キー30に送信する。
その後、ステップS104では、住宅10のドアロック装置15に対して施錠指令信号を出力し玄関ドア11を施錠する。ステップS105では、照明器具17や空調装置18などの電源OFF処理を実行する。つまりこのとき、ユーザの外出後に照明器具17や空調装置18などの電源がONのままである場合にはそれらの電源を自動遮断する。ただし、ユーザの外出後にも別の人が住宅内に残っている場合には、電源ONのままにすると良い。
また、帰宅時である場合には、ステップS102がNOでかつステップS106がYESとなり、ステップS107に進む。ステップS107では、自動車20の運転中に取得した各種情報(車側情報)を電子キー30から受信したか否かを判定する。なおこのとき、帰宅時である場合には、住宅側コントローラ16から電子キー30に情報送信の要求(リクエスト信号)が送信され、その要求に応えて電子キー30から車側情報が返信されるようになっている。そして、車側情報を受信していればステップS108に進み、玄関ドア11の解錠処理を実施する。ただしその詳細は後述する。続くステップS109では、照明器具17や空調装置18や風呂設備19といった住宅内設備の自動制御を実施する。ただしその詳細は後述する。
上記図4のステップS108における玄関ドア解錠処理は、例えば図5の(a)に示す手順にて行われる。すなわち、ステップS201では、所定の認証処理を実行する。この認証処理は、電子キー30のキーコントローラ31から送信されてくるIDコードが正規コードであるか否かを判定する処理であり、受信したIDコードと住宅側コントローラ16側で記憶しているIDコードとを照合し、それら各コードが一致すれば正規の電子キー30であると判定する。このとき、IDコードが一致すれば、ステップS202を肯定して後続のステップS203に進み、IDコードが不一致であれば、ステップS202を否定してそのまま本処理を終了する。
また、電子キー30自体は正規なものであっても、その電子キー30が窃取又は拾得されたものである可能性があり、かかる場合、電子キー30が保有する各種情報が矛盾したものとなる可能性がある。そこで、ステップS203,S204では、電子キー30からの受信情報(車側情報)に基づいて、電子キー30が正規に使用されているものか否かを判定する。ここでは一例を示すが、ステップS203では、走行距離情報を用い、「前回受信した走行距離≦今回受信した走行距離<所定の上限距離」が成立するか否かを判定する。また、ステップS204では、ユーザが車両走行を終了した時刻(又は下車した時刻)からの経過時間が所定の有効時間内であるか否かを判定する。
そして、ステップS203,S204が共に肯定された場合には後続のステップS205に進み、ステップS203,S204のいずれかが否定された場合にはそのまま本処理を終了する。ステップS205では、玄関ドア11のドアロック装置15に対して解錠指令信号を出力して玄関ドア11を解錠する。ステップS203,S204のいずれかが否定される場合には、電子キー30からの受信情報に矛盾が生じている、すなわち電子キー30が窃取又は拾得された可能性があるとして玄関ドア11の解錠を禁止する。
なお、上記ステップS203,S204による判定手法は一例であり、これ以外の手法も採用可能である。例えば、ユーザが運転していた時間(運転時間情報)を電子キー30から受信し、その運転時間情報に矛盾や偽りがないことを確認することで、電子キー30がユーザにより正規に使用されていること(すなわち、他者が窃取又は拾得して使用したものでないこと)を判定するようにしても良い。
上記図5(a)の処理によれば、車側情報を用いて玄関ドア11の施解錠を行うというかつて無い技術の採用により、優れた防犯性が実現できる。特に、IDコード認証によるドア施解錠処理と組み合わせて実施することにより、IDコード認証にのみを行う従来のドア施解錠処理に比して防犯性を高めることができる。
また、上記図4のステップS109における住宅内機器の自動制御処理は、例えば図5の(b)に示す手順にて行われる。すなわち、ステップS221では、玄関ドア11が解錠済みであるか否かを判定する。そして、解錠済みであればステップS222に進み、照明器具17や空調装置18を都度の環境に応じて作動させる。例えば、夜間であれば自動で照明器具17をONさせる。また、ユーザが自動車20に乗っていた時の車室内の設定温度と同じ温度に空調装置18の設定温度を調整し、その設定温度にて空調装置18を作動させる。
その後、ステップS223では、ユーザの疲れ度合いの大小を判定する。例えば、渋滞情報、夜間走行情報、無休憩走行情報に基づいて疲れ度合いを推定する。このとき、渋滞時間が長いほど(渋滞比率が大きいほど)、夜間走行時間が長いほど、又は無休憩走行時間が長いほど、疲れ度合いが大きいと判定すると良い。疲れ度合いが大きいと判定した場合、ステップS224に進み、住宅内機器の運転状態を疲れ癒しモードとする。具体的には、風呂設備19を自動で作動させ、直ぐにでも風呂に入れるようにする。これにより、ユーザは自動車20の運転で疲れた体を癒すことができる。
帰宅時において、いずれの住宅内設備を自動で作動させるかは任意であり、上記以外に、自動車20内で聴いていた楽曲情報に基づいて、それと同じ楽曲を住宅10内のオーディオ機器により自動再生したりすることも可能である。また、疲れ癒しモードにおいて、香り発生装置(図示略)を作動させて癒し効果のある香りにより疲れを癒したりすることも可能である。
上記図5(b)の処理によれば、ユーザが自動車20から降りて住宅10に入る際に、ユーザの操作を待たずに、空調装置18や風呂設備19等を自動でかつ適正に作動開始させることができる。これにより、利便性や快適性が大幅に向上する。また、車側情報(渋滞情報や夜間走行情報など)により疲れ度合いを判定し、その疲れ度合いに応じて疲れ癒しモードが起動されるため、十分な疲労回復効果が期待できる。
図6は、車両ドアの施解錠制御処理を示すフローチャートであり、本処理は、車両ドア付近で人検知センサ22によりユーザが検出されたことをトリガとして車両側コントローラ25によって実行される。
図6において、ステップS301では、ユーザが自動車20から降りたのか、又は自動車20に乗るのかを判定する下車/乗車判定を実施する。このとき、下車/乗車の判定は、車両ドアセンサ21と人検知センサ22との両方の検出結果に基づいて行われる。具体的には、
(1)車両ドアセンサ21によるドア開放検出、車外側の人検知センサ22によるユーザ検出がこの記載順序で行われた場合には、下車時であると判定する。
(2)車両ドアセンサ21によるドア開放検出とは無関係に、車外側の人検知センサ22によるユーザ検出が行われた場合には、乗車時であると判定する。
下車時である場合にはステップS302がYESとなり、ステップS303に進む。ステップS303では、自動車20の運転中に取得した各種情報を電子キー30に対して送信する。具体的には、上述した(b1)〜(b8)などの車側情報を電子キー30に送信する。
その後、ステップS304では、自動車20のドアロック装置23に対して施錠指令信号を出力し車両ドアを施錠する。
また、乗車時である場合には、ステップS302がNOでかつステップS305がYESとなり、ステップS306に進む。ステップS306では、在宅中に取得した各種情報(住宅側情報)を電子キー30から受信したか否かを判定する。なおこのとき、乗車時である場合には、車両側コントローラ25から電子キー30に情報送信の要求(リクエスト信号)が送信され、その要求に応えて電子キー30から住宅側情報が返信されるようになっている。そして、住宅側情報を受信していればステップS307に進み、車両ドアの解錠処理を実施する。
上記ステップS307における車両ドア解錠処理は、例えば図7に示す手順にて行われる。すなわち、ステップS401では、所定の認証処理を実行する。この認証処理は、電子キー30のキーコントローラ31から送信されてくるIDコードが正規コードであるか否かを判定する処理であり、受信したIDコードと車両側コントローラ25側で記憶しているIDコードとを照合し、それら各コードが一致すれば正規の電子キー30であると判定する。このとき、IDコードが一致すれば、ステップS402を肯定して後続のステップS403に進み、IDコードが不一致であれば、ステップS402を否定してそのまま本処理を終了する。
また、電子キー30自体は正規なものであっても、その電子キー30が窃取又は拾得されたものである可能性があり、かかる場合、電子キー30が保有する各種情報が矛盾したものとなる可能性がある。そこで、ステップS403,S404では、電子キー30からの受信情報(在宅中に取得した各種情報)に基づいて、電子キー30が正規に使用されているものか否かを判定する。ここでは一例を示すが、ステップS403では、ユーザの外出回数情報を用い、「前回受信した外出回数≦今回受信した外出回数<所定の上限回数」が成立するか否かを判定する。また、ステップS404では、ユーザが外出した時刻からの経過時間が所定の有効時間内であるか否かを判定する。
そして、ステップS403,S404が共に肯定された場合には後続のステップS405に進み、ステップS403,S404のいずれかが否定された場合にはそのまま本処理を終了する。ステップS405では、車両ドアのドアロック装置23に対して解錠指令信号を出力して車両ドアを解錠する。ステップS403,S404のいずれかが否定される場合には、電子キー30からの受信情報に矛盾が生じている、すなわち電子キー30が窃取又は拾得された可能性があるとして車両ドアの解錠を禁止する。
なお、上記ステップS403,S404による判定手法は一例であり、これ以外の手法も採用可能である。例えば、ユーザが外出していた時間(外出時間情報)を電子キー30から受信し、その運転時間情報に矛盾や偽りがないことを確認することで、電子キー30がユーザにより正規に使用されていること(すなわち、他者が窃取又は拾得して使用したものでないこと)を判定するようにしても良い。
また、自動車20に搭乗後においては、住宅側情報に基づいてエンジン等の始動を許可又は禁止すると良い。例えば、車両側コントローラ25により図8に示す始動許可処理を実行する。
図8において、ステップS501では、住宅側情報としてユーザの睡眠情報、体調情報、飲酒情報を取得したか否かを判定し、これらの情報を取得したことを条件に後続のステップS502に進む。ステップS502では、ユーザの睡眠情報、体調情報、飲酒情報に基づいて自動車20の運転を許可するか禁止するかを判定する。このとき、夜間における睡眠時間が僅かである、体調が悪い、住宅内で飲酒した(体内アルコール量が基準値以上である)のいずれかにも該当しない場合には、ステップS503に進み、エンジン等の始動を許可する。また、上記のいずれかに該当する場合には、ステップS504に進み、エンジン等の始動を禁止する。
ただし、睡眠時間が僅かである、又は体調が悪いという条件でエンジン等の始動が完全に不可になると、ユーザにとって不都合になる場合が生じると考えられる。故に、睡眠時間が僅かである、又は体調が悪いと判定した場合には、直ちにエンジン始動禁止とするのではなく、音声やランプ等による警告などを行うようにしても良い。或いは、睡眠時間が僅かである、又は体調が悪いと判定した場合には、車両の出力制限(速度制限)を行うようにしても良い。
図9は、キーコントローラ31により定期的に実行される情報送受信処理である。
ステップS601では、住宅側コントローラ16から住宅側情報を受信したか否かを判定する。YESの場合、ステップS602に進んで受信処理を実行する。このとき、上述した(a1)〜(a7)などの住宅側情報をキーコントローラ31内のメモリに記憶する。
また、ステップS601がNOの場合においてステップS603では、車両側コントローラ25から車側情報を受信したか否かを判定する。YESの場合、ステップS604に進んで受信処理を実行する。このとき、上述した(b1)〜(b8)などの車側情報をキーコントローラ31内のメモリに記憶する。
その後、ステップS605では、住宅側コントローラ16から情報送信の要求があったか否かを判定する。YESの場合、ステップS606に進み、車側情報を住宅側コントローラ16に送信する。このとき、今回送信する車側情報を暗号化し、その暗号化後の車側情報を住宅側コントローラ16に送信すると良い。
また、ステップS605がNOの場合においてステップS607では、車両側コントローラ25から情報送信の要求があったか否かを判定する。YESの場合、ステップS608に進み、住宅側情報を車両側コントローラ25に送信する。このとき、今回送信する住宅側情報を暗号化し、その暗号化後の住宅側情報を車両側コントローラ25に送信すると良い。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
電子キー30(キーコントローラ31)が住宅側コントローラ16から逐次取得した住宅側情報と、同じく電子キー30(キーコントローラ31)が車両側コントローラ25から逐次取得した車側情報とを、各コントローラ16,25で相互に活用可能としたため、ユーザが自動車20を降りて住宅10に入る際において、玄関ドア11の解錠処理を適正に実施できる(図5(a)の処理フロー参照)。また、住宅内設備の自動制御により快適性の向上を図ることができる(図5(b)の処理フロー参照)。他方、ユーザが住宅10を出て自動車20に乗り込む際には、車両ドアの解錠処理を適正に実施できる(図7の処理フロー参照)。
ユーザが住宅10と自動車20との間で行き来する際に、住宅側情報や車側情報の受け渡しが適時自動で行われるため、ユーザが住宅10から出て自動車20に乗り込んだ後、又はユーザが自動車20から降りて住宅10に入った後には、直ぐさま住宅側情報や車側情報が有効利用できる。したがって、所望とする利便性や快適性が実現できるようになる。
なお、本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記実施の形態では、ユーザが自動車20に乗り込む際において車内機能設備の自動制御を行うことの説明を省いたが、その車内機能設備の自動制御を採用しても良い。具体的には、電子キー30から受信した住宅側情報に基づいて車内機能機器(ドアロック装置23、空調装置、オーディオ装置など)を作動させる。この場合、ユーザが住宅10から出て自動車20に乗り込む際に、ユーザの操作を待たずに、空調装置等を自動でかつ適正に作動開始させることができる。これにより、利便性、快適性を大幅に向上させることができる。
住宅側コントローラ16と車両側コントローラ25との間で各種情報(住宅側情報、車側情報)を送受信する際、受信側のコントローラで欲しい情報を指定するようにしても良い。例えば、自動車20に乗り込む際、通勤で自動車を使うのかレジャーで自動車を使うのかによって住宅側情報の受信内容を変更し、各々異なる情報を指定する。ちなみに、1週間の曜日により通勤かレジャーかを判定したり、ナビゲーション装置などに入力指定される行き先により通勤かレジャーかを判定したりすると良い。また、自動車20に乗り込む人数に応じて住宅側情報の受信内容を変更することも可能である。
本システムとして、ユーザの健康状態監視機能を付加するようにしても良い。具体的には、自動車20のハンドルに生体センサを内蔵しておき、ユーザがハンドルを握ることで各種状態(脈、血圧、体脂肪等)を計測する。そして、その計測情報を車両側コントローラ25に逐次送信するとともに、電子キー30を介して住宅側コントローラ16にも送信するようにする。又は、ユーザの腕などに装着したリストバンド式の生体センサを用い、ユーザの各種状態(脈、血圧、体脂肪等)を計測する。そして、その計測情報を住宅側コントローラ16や車両側コントローラ25のいずれか一方に逐次送信するとともに、電子キー30を介して他方のコントローラにも送信するようにする。この場合、上記の計測情報(健康管理情報)を住宅側情報又は車側情報とし、ドア施解錠制御や各種設備機器の自動制御など、各種の制御に用いると良い。
その他、車両運転時の反応時間、危険運転回数等を計測し、その計測情報を車両側コントローラ25に逐次送信するとともに、電子キー30を介して住宅側コントローラ16にも送信することも可能である。
ユーザが住宅10から出て自動車20に乗り込む際において、電子キー30の通信情報により住宅10側の施錠処理が完了したことを条件に、自動車20の車両ドアを解錠させるようにしても良い。このとき、住宅10側の施錠が未完であれば、音声やランプ等による警告などを行うと良い。
また、ユーザが自動車20を降りて住宅10に入る際において、電子キー30の通信情報により自動車20側の施錠処理が完了したことを条件に、住宅10の玄関ドアを解錠させるようにしても良い。このとき、住宅10側の施錠が未完であれば、音声やランプ等による警告などを行うと良い。
車両側コントローラ25で取得したダイアグ情報(故障診断情報)を住宅側コントローラ16に伝達し、住宅10側に設けたネットワークシステム(インターネット等)によりダイアグ情報をディーラ等に送信する構成としても良い。
電子キー30自体の移動の履歴を逐次記憶し、その移動の履歴情報に基づいて住宅10側又は自動車20側で施解錠制御を実施するようにしても良い。具体的には、電子キー30に歩数計(電子歩数計)のような移動検知手段を付加し、ユーザが持ち歩く際にその移動距離を計測する。かかる場合、電子キー30の移動の履歴情報の正当性を判定し、正当である場合に住宅10や自動車20のドア解錠を許可すると良い。
住宅側コントローラ16、車両側コントローラ25及びキーコントローラ31の間で実行される通信手法は、無線通信が可能となる通信形態であれば任意に適用できる。例えば、Bluetooth(登録商標)やUWB(Ultra Wide Band)などを適用することが可能である。
10…住宅、11…玄関ドア、15…ドアロック装置、16…住宅側コントローラ、18…空調装置、19…風呂設備、20…自動車、23…ドアロック装置、25…車両側コントローラ、30…電子キー、31…キーコントローラ、U…ユーザ。

Claims (3)

  1. 出入り口ドアの施錠及び解錠を行う建物ロック装置と、所定の住宅内設備とが、建物内の機能機器として設置された建物に適用され、
    前記建物に設けた建物側制御装置と、自動車に設けた車両側制御装置と、これら各制御装置に対してそれぞれ通信可能となる携帯装置とを用いた建物/自動車の統合管理システムであって、
    前記建物側制御装置は、
    前記携帯装置が前記車両側制御装置から取得した車側情報を当該携帯装置から受信し、その車側情報に基づいて、前記建物ロック装置によるドア施錠又は解錠を含む、前記機能機器の自動制御を実施するものであるとともに
    前記車側情報のうち、ユーザによる車両運転中の渋滞情報、夜間走行情報など、自動車の運転に伴う疲れ度合いを表す情報に基づいて、前記住宅内設備を自動で作動させるものであり、
    前記建物ロック装置によるドア解錠を行った場合に、前記住宅内設備を自動で作動させるか否かの判定を、前記疲れ度合いを表す情報に基づいて行うことを特徴とする建物/自動車の統合管理システム。
  2. 前記建物側制御装置は、前記車側情報のうち、ユーザによる車両運転中の車両走行距離情報に基づいて、車両走行距離が所定の許容範囲内にあるか否かを判定し、前記車両走行距離が前記許容範囲内にある場合に前記建物ロック装置を解錠し、前記許容範囲内にない場合に前記建物ロック装置を解錠しないことを特徴とする請求項に記載の建物/自動車の統合管理システム。
  3. 前記建物側制御装置は、前記車側情報のうち、ユーザが車両走行を終了した時刻を含む下車時刻情報に基づいて、下車時刻が所定の有効時間帯にあるか否かを判定し、前記下車時刻が前記有効時間帯にある場合に前記建物ロック装置を解錠し、前記有効時間帯にない場合に前記建物ロック装置を解錠しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の建物/自動車の統合管理システム。
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