JP5357469B2 - 半導体圧力センサ - Google Patents

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Description

本発明は、気圧等の圧力を測定する半導体圧力センサに関する。
従来、自動車のタイヤ空気圧などを測定する半導体圧力センサとして、ダイヤフラム型の半導体圧力センサが知られている(特許文献1)。
従来の半導体圧力センサの断面構造を図11に示した。この半導体圧力センサは、第1シリコン基板111と第2シリコン基板113とが酸化膜112を挟んで積層され、第1シリコン基板111上に、ゲージ抵抗101がブリッジ回路を構成するように形成された、SOI(シリコン・オン・インシュレータ)基板からなる半導体基板110が用いられている。この半導体基板110は、第2シリコン基板113の表面(図では下面)から、酸化膜112に達するキャビティ122が形成されている。第1シリコン基板111の表面には、ゲージ抵抗101も覆うように酸化膜(パッシベーション膜)114が形成されているが、ゲージ抵抗101部分の厚さのみ、酸化膜112と同等の厚さに薄く形成されている。キャビティ122の天井部分の酸化膜112、第1シリコン基板111及び酸化膜114がダイヤフラム121を構成している。
この従来例では、酸化膜114と酸化膜112とがゲージ抵抗101に重複する部位以外では同じ膜厚に設定されているので、シリコンと酸化膜114との熱膨張係数差によってダイヤフラム121に生じる熱応力を低減することができるとされている。
しかし従来の半導体圧力センサは、ダイヤフラム121に圧力がかかると、凹部122の内側面とダイヤフラム121の裏面(酸化膜112)とが接合された境界角部に応力が集中して、この境界角部から破損しやすかった。
かかる従来技術の問題に鑑みて本発明は、衝撃または衝撃的な圧力変化を受けてもダイヤフラムが破損し難い半導体圧力センサを得ることを目的とする。
かかる目的を達成する本発明は、2枚のシリコン基板が酸化膜を挟んで貼り合わされたSOI基板の一方のシリコン基板にキャビティが形成され、少なくとも他方のシリコン基板によってダイヤフラムが形成され、該ダイヤフラム周縁に複数のセンサ素子が配置された半導体圧力センサであって、前記他方のシリコン基板の表面に少なくとも前記複数のセンサ素子を覆う保護膜を有し、この保護膜によって、該複数のセンサ素子よりも前記ダイヤフラムの内周側に段差を設けたこと、及びこの段差は、平面視で、前記ダイヤフラムの平面形状との相似形、円形、またはダイヤフラムの平面形状よりも辺数が多い凸多角形であって、前記一方のシリコン基板の前記キャビティの輪郭の内側に内包されていること、に特徴を有する。
より具体的な態様によれば、2枚のシリコン基板が酸化膜を挟んで貼り合わされたSOI基板の一方のシリコン基板にキャビティが形成され、少なくとも他方のシリコン基板によってダイヤフラムが形成され、該ダイヤフラム周縁に複数のセンサ素子が配置された半導体圧力センサであって、前記他方のシリコン基板の表面に該表面全体を覆う保護膜を有し、前記ダイヤフラム上の保護膜に、前記ダイヤフラムの平面形状よりも小さい面積の平面形状を呈する凹部が形成されていること、及びこの凹部の内周面は、平面視で、前記ダイヤフラムの平面形状との相似形、円形、またはダイヤフラムの平面形状よりも辺数が多い凸多角形であって、前記一方のシリコン基板の前記キャビティの輪郭の内側に内包されていること、に特徴を有する。
別の態様によれば、2枚のシリコン基板が酸化膜を挟んで貼り合わされたSOI基板の一方のシリコン基板にキャビティが形成され、少なくとも他方のシリコン基板によってダイヤフラムが形成され、該ダイヤフラム周縁に複数のセンサ素子が配置された半導体圧力センサであって、前記他方のシリコン基板の表面に少なくとも前記複数のセンサ素子を覆う保護膜を有し、この保護膜に、前記ダイヤフラムの平面形状よりも小さい面積の平面形状で該ダイヤフラムを露出させる開口部を設けたこと、及びこの開口部の内周面は、平面視で、前記ダイヤフラムの平面形状との相似形、円形、またはダイヤフラムの平面形状よりも辺数が多い凸多角形であって、前記一方のシリコン基板の前記キャビティの輪郭の内側に内包されていること、に特徴を有する。
前記開口部の平面形状は、前記ダイヤフラムの平面形状と相似形であることが好ましい。例えば、前記ダイヤフラムの平面形状が一辺の長さXの正方形である場合は、前記開口部の平面形状は、前記ダイヤフラムと中心位置を一致させた正方形とし、各辺の長さAを1/2X≦Aとする。
以上の構成からなる本発明によれば、ダイヤフラムに衝撃または衝撃的な圧力変化が加わると、ダイヤフラムの前記凹部または前記開口部の内周面によって衝撃が分散され、キャビティとダイヤフラムとを接続する端部への応力集中が減少して破損が防止される。
本発明の最良の実施形態について、添付図を参照して説明する。図1は、ダイヤフラム型の半導体圧力センサに適用した本発明の第1実施形態の主要部を示す平面図、図2は、図1の切断線II−IIに沿って切断して要部を示す断面図である。
この半導体圧力センサのピエゾ素子22は、SOI(Silicon on Insulator)基板10に形成されている。このSOI基板10は、第1シリコン基板11と第2シリコン基板13とが、酸化膜であるシリコン酸化膜(SiO2)12を介して貼り合わされている。第1シリコン基板11の回路面(上側面)には、ブリッジ回路を形成するように、感応抵抗素子として複数のピエゾ素子22が埋設形成されている。不図示であるが、複数のピエゾ素子22の周囲はシリコン酸化膜で埋められており、該シリコン酸化膜上に、各ピエゾ素子22に接続する配線及びパッドが形成されている。さらに回路面には、ピエゾ素子22、配線及び第1シリコン基板11の表面を絶縁保護する保護膜として、シリコンナイトライドSi34などによるパッシベーション膜15が全面的に形成されている。なお、各パッドは、パッシベーション膜15から露出している。
SOI基板10には、第2シリコン基板13にその表面側からキャビティ(凹部)20が形成され、このキャビティ20の上面を構成するシリコン酸化膜12、第1シリコン基板11及びパッシベーション膜15によってダイヤフラム21が形成されている。
このダイヤフラム21は、平面視矩形(正方形)であり、その矩形の輪郭をダイヤフラム輪郭線21aとして示した(図1)。ピエゾ素子22は、ダイヤフラム輪郭線21aの各辺にかかる位置に形成されている。別言すれば、ピエゾ素子22の大部分がキャビティ20の上方に存在し、一部がキャビティ20の外周に位置するように形成されている。なお、ダイヤフラム21の外周領域、つまりダイヤフラム輪郭線21aの外周領域は、圧力変化によって変形しない固定領域23になっている。
さらにこの第1実施形態では、ダイヤフラム輪郭線21aの内側領域のパッシベーション膜15に、ダイヤフラム21の中央部分の厚みが薄くなるように凹部41を形成して、ダイヤフラム21をその断面において段差を有する形状とした。この凹部41の平面形状は、ダイヤフラム輪郭線21aと相似形で小さい正方形であって、ピエゾ素子22よりもさらに内周側に位置する寸法である。パッシベーション膜15の厚さは、例えば、ピエゾ素子22上では1〜2μm、凹部41ではピエゾ素子22部分に比して半分程度の0.5〜1μmが好ましい。
この凹部41は、パッシベーション膜15に、凹部41となる部分を囲むようにその外周部分をマスキングしてエッチングすることにより形成できる。
以上の通り構成されたSOI基板10の第2シリコン基板13の表面(下面)にガラス基板又はSi基板からなるベース基板31が接合され、ダイヤフラム21とベース基板31との間のキャビティ20が密閉される。なおキャビティ20内は、真空とされる。
このダイヤフラム21が外面に付加される圧力に応じて歪むと、その歪みに応じてピエゾ素子22の抵抗値が変化し、このピエゾ素子22によって形成されたブリッジ回路の中点電位が変化する。このようにピエゾ素子22の抵抗値の変化によって変動する中点電位が、センサ出力として公知の測定装置に出力される。
ここで、ダイヤフラム21に衝撃または衝撃的な圧力変化が加わると、ダイヤフラム21は、凹部41の内周面41bがあることにより衝撃が分散され、キャビティ20の端部20aへの応力伝達の集中が減少するので、端部20aの破損が防止される。
図2において、凹部41の底面41aと内周面41b、内周面41bとダイヤフラム21の表面は角を成しているが、丸みをつけるか、内周面41bを斜面にすることが好ましい。また、凹部41の底面41aは平坦としてあるが、中央に向かって徐々に深くなる、つまりダイヤフラム21が中心に向かって徐々に薄くなるように形成してもよい。
図3及び図4には、さらに凹部41の別の実施例を示した。図3に示される凹部42は、平面視形状が円形である。その中心は、ダイヤフラム輪郭線21aの中心と一致している。図4に示される凹部43は、平面視、正八角形である。そうしてこの正八角形の各辺が、ダイヤフラム輪郭線21aの各辺と平行に対向し、角部と対向している。これら凹部42、43を備えた場合も、上述の凹部41を備えた場合と同様に、ダイヤフラム21に衝撃または衝撃的な圧力変化が加わると、ダイヤフラム21は先ず、凹部42、43の中央部分が変形するのでキャビティ20の端部20aへの応力が分散され、端部20aのシリコン酸化膜12、第1シリコン基板11の破損が防止される。
凹部41、42、43の平面視形状、大きさはこれらの実施例に限定されない。例えば、凹部41の形状は、第1シリコン基板11の結晶方位より2度程度ずらすことで、結晶方位に沿った亀裂の進行を抑制できる。
図5は、ダイヤフラム型の半導体圧力センサに適用した本発明の第2実施形態の主要部を示す平面図、図6は、図5の切断線VI−VIに沿って切断して要部を示す断面図である。この第2実施形態は、第1実施形態のダイヤフラム21上のパッシベーション膜15を一部除去して該除去部分に第1シリコン基板11を露出させる開口部51を設け、この開口部51により、ダイヤフラム21をその断面において段差を有する形状とした実施形態である。
開口部51の平面形状は、ダイヤフラム輪郭線21aと相似形で小さい正方形であって、ピエゾ素子22よりもさらに内周側に位置する寸法に設定してある。開口部51の中心位置とダイヤフラム21の中心位置は一致させる。開口部51の各辺の長さ寸法Aの下限は、ダイヤフラム21の各辺の長さ寸法Xとしたとき、1/2X≦Aであることが好ましい。長さ寸法Aが1/2X未満であると、開口部51による応力分散の効果が小さくなる。別言すれば、パッシベーション膜15は、少なくともピエゾ素子22を覆い、かつ、ダイヤフラム21の輪郭線21aから長さ寸法1/4Xまでの範囲に存在するように設ける。
開口部51は、第1シリコン基板11の回路面上にパッシベーション膜15を全面的に形成した後、パッシベーション膜15に、開口部51となる部分を囲むようにその外周部分をマスキングしてエッチングすることにより形成できる。あるいは、開口部51となる部分をマスキングしておき、その外周部分のみにパッシベーション膜15を成膜することにより形成できる。
この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、ダイヤフラム21に衝撃または衝撃的な圧力変化が加わると、ダイヤフラム21は、開口部51の内周面51bがあることにより衝撃が分散され、キャビティ20の端部20aへの応力伝達の集中が減少するので、端部20aの破損が防止される。
図5において、開口部51の内周面51bと第1シリコン基板11の表面(ダイヤフラム21の表面)は直角をなしているが、丸みをつけても、内周面51bを斜面にしてもよい。図7に、開口部51の別の実施例として、内周面51b’を、第1シリコン基板11の表面から45°傾けた斜面で形成した開口部51’を示す。開口部51’は、エッチングにより形成する場合、内周面51b’を第1シリコン基板11に対して垂直な面とするよりも斜面とするほうが製造容易である。
開口部51の平面形状は、ダイヤフラム21との相似形状や正方形状に限らず、種々の変形が可能であり、例えばダイヤフラム21と中心位置を一致させた平面視円形(図3)や、各辺を、ダイヤフラム輪郭線21aの各辺と平行に対向させ、角部と対向させた平面視、正八角形(図4)とすることもできる。
図8は、開口部51の位置及びエッジ形状を異ならせた半導体圧力センサにおいて、圧力印加時にダイヤフラム21が受ける応力を測定した結果を示している。この応力測定は、図9(a)〜(e)に示される半導体圧力センサについて、ピエゾ素子22のダイヤフラム内周側のエッジ位置にかかる応力を測定したものである。応力測定点Pと応力集中点Fを図9に示す。
図9(a)の半導体圧力センサは、第1シリコン基板11上に凹凸のない均一なパッシベーション膜15を有する第1比較例である。この第1比較例では、ダイヤフラム21の輪郭線21a上に最も応力が集中していた。第1シリコン基板11上にパッシベーション膜15が全く存在していない場合も、この第1比較例と同等の測定結果が得られた。
図9(b)の半導体圧力センサは、開口部51をピエゾ素子22よりも内側に設け、開口部51の内周面51bを第1シリコン基板11に対して垂直な面とした第1実施例である。具体的に開口部51は、ピエゾ素子22から40μm内側に設けてある。この第1実施例では、ダイヤフラム21の輪郭線21aよりも内側に位置する、開口部51の内周面(パッシベーション膜15のエッジ)に最も応力が集中していた。
図9(c)の半導体圧力センサは、開口部51をピエゾ素子22より内側に設け、開口部51の内周面51bを第1シリコン基板11に対して45°傾けた斜面とした第2実施例である。具体的に開口部51は、ピエゾ素子22から40μm内側に設けてある。この第2実施例においても、ダイヤフラム21の輪郭線21aよりも内側に位置する、開口部51の内周面(パッシベーション膜15のエッジ)に最も応力が集中していた。
図9(d)の半導体圧力センサは、開口部51をピエゾ素子22より外側に設け、開口部51の内周面51bを第1シリコン基板11に対して垂直な面とした第2比較例である。具体的に開口部51は、ピエゾ素子22から40μm外側に設けてある。この第2比較例では、第1比較例と同様に、ダイヤフラム21の輪郭線21a上に最も応力が集中していた。
図9(e)の半導体圧力センサは、開口部51をピエゾ素子22より外側に設け、開口部51の内周面51bを第1シリコン基板11に対して45°傾けた斜面とした第3比較例である。具体的に開口部51は、ピエゾ素子22から40μm外側に設けてある。この第3比較例においても、第1、第2比較例と同様に、ダイヤフラム21の輪郭線21a上に最も応力が集中していた。第2比較例と第3比較例は、開口部51の内周面51bの角度のみ異ならせたものである。
図8をみると、開口部51をピエゾ素子22よりも外側に設けた第2比較例と第3比較例では、開口部51を有さない第1比較例に比べて、圧力印加時にダイヤフラム21の受ける応力は若干増大しており、耐圧性は低下することがわかる。これに対し、開口部51をピエゾ素子22よりも内側に設けた第1実施例と第2実施例では、上記第1〜第3比較例に比べて、圧力印加時にダイヤフラム21の受ける応力が減少しており、圧力が大きくなるほど第1〜第3比較例との差が大きくなることがわかる。よって、ダイヤフラム21の第1シリコン基板11を露出させる開口部51をピエゾ素子22より内側に設けることで、ピエゾ素子22のエッジにかかる応力を低減させることでき、耐圧性が向上することが明らかである。
また、図8において第1実施例と第2実施例または第2比較例と第3比較例に注目すると、いずれも同様の結果が得られている。第1実施例と第2実施例及び第2比較例と第3比較例は、開口部51の内周面51bの角度のみ異ならせたものである。よって、開口部51の内周面51bの角度によって、圧力印加時にダイヤフラム21の受ける応力は変わらないことが明らかである。内周面51bを垂直な面としても斜面としても、ピエゾ素子22のエッジにかかる応力を低減させることでき、耐圧性は向上する。
図10は、パッシベーション膜15の形状を異ならせた半導体圧力センサにおいて、圧力印加時にダイヤフラム21が受ける応力を測定した結果を示している。この応力測定は、上記第1比較例と第3〜第5実施例において、ピエゾ素子22のダイヤフラム内周側のエッジ位置にかかる応力を測定したものである。
第1比較例では、上述のように、凹凸のない均一なパッシベーション膜15が第1シリコン基板11上に全面的に形成されている。この第1比較例の測定結果は図8に示す結果と同一である。
第3実施例は、図1及び図2に示されるように、第1シリコン基板11上に全面的に形成されたパッシベーション膜15に、ピエゾ素子22より内側に位置させて、平面視正方形状の凹部41を設けた半導体圧力センサである。凹部41の各辺は600μmである。
第4実施例は、図3に示されるように、パッシベーション膜15が第1シリコン基板11上に全面的に形成されていて、このパッシベーション膜15に、ピエゾ素子22より内側に位置させて、平面視円形状の凹部41を設けた半導体圧力センサである。凹部41の直径は600μmである。
第5実施例は、平面視円形状の開口部51をピエゾ素子22より内側に設けた半導体圧力センサである。開口部51の直径は600μmである。
図10から明らかなように、凹部41または開口部51を介してダイヤフラム21をその断面において段差を有する形状とした第3〜第5実施例は、段差のないダイヤフラム21を備えた第1比較例に比べて、圧力印加時にダイヤフラム21の受ける応力が減少し、耐圧性が向上している。
以上の実施形態は、キャビティ20を真空とした絶対圧センサであるが、本発明は、ベース基板31に圧力導入口を形成して、キャビティ20を外部と連通させた差圧またはゲージ圧センサにも適用できる。
本発明を適用した半導体圧力センサの実施形態の要部を示す平面図である。 同実施形態の主要部を図1の切断線II−IIに沿って示す断面図である。 同実施形態における凹部の別の実施例を示す平面図である。 同実施形態における凹部のさらに別の実施例を示す平面図である。 本発明を適用した半導体圧力センサの別実施形態の要部を示す平面図である。 同実施形態の主要部を図5の切断線VI−VIに沿って示す断面図である。 同実施形態における開口部の別の実施例を示す断面図である。 開口部の位置及びエッジ形状を異ならせた半導体圧力センサにおいて、圧力印加時にダイヤフラムにかかる応力の大きさを示すグラフである。 (a)〜(e)図8の応力測定に用いた半導体圧力センサを説明する斜視断面図である。 パッシベーション膜の形状を異ならせた半導体圧力センサにおいて、圧力印加時にダイヤフラムにかかる応力の大きさを示すグラフである。 従来の半導体圧力センサを縦断して主要部を示す断面図である。
符号の説明
10 SOI基板
11 第1シリコン基板(他方のシリコン基板)
12 シリコン酸化膜(酸化膜)
13 第2シリコン基板(一方のシリコン基板)
15 パッシベーション膜(保護膜)
20 キャビティ
20a 端部
21 ダイヤフラム
21a ダイヤフラム輪郭線
22 ピエゾ素子
31 ベース基板
41 42 43 凹部
41a 底面
41b 内周面
51 開口部
51b 内周面

Claims (4)

  1. 2枚のシリコン基板が酸化膜を挟んで貼り合わされたSOI基板の一方のシリコン基板にキャビティが形成され、少なくとも他方のシリコン基板によってダイヤフラムが形成され、該ダイヤフラム周縁に複数のセンサ素子が配置された半導体圧力センサであって、
    前記他方のシリコン基板の表面に少なくとも前記複数のセンサ素子を覆う保護膜を有し、この保護膜によって、該複数のセンサ素子よりも前記ダイヤフラムの内周側に段差を設けたこと、
    前記段差は、平面視で、前記ダイヤフラムの平面形状との相似形、円形、またはダイヤフラムの平面形状よりも辺数が多い凸多角形であって、前記一方のシリコン基板の前記キャビティの輪郭の内側に内包されていること、
    を特徴とする半導体圧力センサ。
  2. 2枚のシリコン基板が酸化膜を挟んで貼り合わされたSOI基板の一方のシリコン基板にキャビティが形成され、少なくとも他方のシリコン基板によってダイヤフラムが形成され、該ダイヤフラム周縁に複数のセンサ素子が配置された半導体圧力センサであって、
    前記他方のシリコン基板の表面に該表面全体を覆う保護膜を有し、前記ダイヤフラム上の保護膜に、前記ダイヤフラムの平面形状よりも小さい面積の平面形状を呈する凹部が形成されていること、及び
    前記凹部の内周面は、平面視で、前記ダイヤフラムの平面形状との相似形、円形、またはダイヤフラムの平面形状よりも辺数が多い凸多角形であって、前記一方のシリコン基板の前記キャビティの輪郭の内側に内包されていること、
    を特徴とする半導体圧力センサ。
  3. 2枚のシリコン基板が酸化膜を挟んで貼り合わされたSOI基板の一方のシリコン基板にキャビティが形成され、少なくとも他方のシリコン基板によってダイヤフラムが形成され、該ダイヤフラム周縁に複数のセンサ素子が配置された半導体圧力センサであって、
    前記他方のシリコン基板の表面に少なくとも前記複数のセンサ素子を覆う保護膜を有し、この保護膜に、前記ダイヤフラムの平面形状よりも小さい面積の平面形状で該ダイヤフラムを露出させる開口部を設けたこと、及び
    前記開口部の内周面は、平面視で、前記ダイヤフラムの平面形状との相似形、円形、またはダイヤフラムの平面形状よりも辺数が多い凸多角形であって、前記一方のシリコン基板の前記キャビティの輪郭の内側に内包されていること、
    を特徴とする半導体圧力センサ。
  4. 請求項3記載の半導体圧力センサにおいて、前記ダイヤフラムの平面形状は一辺の長さXの正方形をなし、前記開口部の平面形状は、前記ダイヤフラムと中心位置を一致させた正方形をなし、該正方形の各辺の長さAは1/2X≦Aである半導体圧力センサ。
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