JP4918140B2 - 半導体圧力センサ - Google Patents

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Description

本発明は、気圧等の圧力を測定する半導体圧力センサに関する。
従来、自動車のタイヤ空気圧などを測定する半導体圧力センサとして、ダイヤフラム型の半導体圧力センサが知られている(特許文献1乃至6)。
従来の半導体圧力センサの断面構造を図6に示した。この半導体圧力センサは、第1シリコン基板111と第2シリコン基板113とが酸化膜112を挟んで積層され、第1シリコン基板111上に、ピエゾ素子103及び回路素子104がブリッジ回路を構成するように形成された、SOI(シリコン・オン・インシュレータ)基板からなる半導体基板110が用いられている。この半導体基板110は、第2シリコン基板113の表面(図では下面)に、フォトレジスト等よりなる積層膜を形成し、この積層膜をマスクとして第2シリコン基板113をドライエッチングして凹部(キャビティ)122を形成する。その後、積層膜をウエットエッチングにより除去し、凹部122が真空状態となるように、半導体基板110をシリコン基板又はガラス基板と接合する。
なお、ダイヤフラム121は、平面視矩形に、かつそのダイヤフラム121の各辺の中央上にピエゾ素子103がかかるように形成され、ブリッジ回路の中点電圧が、圧力測定電圧として出力される。
特開2001-358345号公報 特開2001-352078号公報 特開2002-208708号公報 特開平5-063211号公報 特開2002-071493号公報 特開2002-350259号公報
しかし従来の半導体圧力センサは、シリコン酸化膜除去工程において、積層膜の下層部分であるシリコン酸化膜を、フッ酸系エッチング液等を用いたウエットエッチングにより除去している。その際、酸化膜112は、第2シリコン基板113との境界部分がオーバーエッチングされて浸食部112aが形成されてしまう。この浸食部112aによりダイヤフラム121の大きさや位置が変化してしまう。オーバーエッチングによる浸食部112aの量、深さ等を制御するのは困難なので、ダイヤフラム121の大きさ、位置を制御することができなかった。そのため、ダイヤフラム121の輪郭とピエゾ素子103との相対的な位置ずれを生じ、またダイヤフラム121の形状誤差を生じて、圧力と中点電圧との相関関係が変化して、測定誤差を生じていた。
図7(A)、(B)にピエゾ素子103とダイヤフラム121の輪郭(各辺)との位置関係を示した。図7(A)は、ピエゾ素子103がダイヤフラム121の各辺の中央部にかかるように位置している、ずれを生じていない状態を示し、図7(B)は、ダイヤフラム121が位置ずれした状態(図では上方及び右方にずれた状態)を示した。図では、ダイヤフラム121の一辺を700[μm]、ピエゾ素子103の寸法を50×40[μm]に設定してある。
図8(A)、(B)は、ダイヤフラム121が位置ずれしていない場合と位置ずれした
場合における、圧力変化(50から100[kPa])と中点電位との関係をシミュレーションしたグラフである。図8(A)において、縦軸は中点電位[mV]、横軸は圧力[kPa]、黒菱形は設計値、四角形、三角形、Xはそれぞれダイヤフラムが縦横に、ずれ量5[μm]、10[μm]、15[μm]だけずれた場合における、圧力と中点電位との関係を示している。図8(B)は、前記ダイヤフラムが位置ずれした各場合におけるフルスケール変化率をシミュレーションしたグラフである。フルスケール変化率は、ダイヤフラム縦横ずれ無しのフルスケール値を基準として、各ずれ量の中点電位フルスケール値の比を算出している。
このシミュレーション結果から分かるように、ダイヤフラム121とピエゾ素子103の位置関係がずれる従来の半導体圧力センサは、圧力の変化とピエゾ素子の中点電位との相関関係が設計値からずれてしまい、誤差を発生してしまう問題があることが分かる。なお、ダイヤフラム121の大きさが設計値からずれた場合も同様に誤差を生じる。
そこで本発明は、ダイヤフラムとピエゾ素子との相対位置ずれ又はダイヤフラムの形状誤差が小さく、測定誤差の発生が少ない半導体圧力センサを得ることを目的とする。
かかる目的を達成する本発明は、2枚のシリコン基板が酸化膜を挟んで貼り合わされたSOI基板の一方のシリコン基板にキャビティが掘り込まれて形成され、他方のシリコン基板及び酸化膜によってダイヤフラムが形成された半導体圧力センサであって、前記一方のシリコン基板のキャビティの内側壁面には掘り方向に周期的な凹凸が形成されており、前記キャビティに臨むダイヤフラムの酸化膜は、キャビティの内壁側面を規制する前記一方のシリコン基板との境界部において、該一方のシリコン基板によるキャビティ径と同一径を有し、かつ該境界部からダイヤフラム中心に向けてキャビティ径を小径とする円弧断面を有し、かつこの円弧断面は、前記一方のシリコン基板の凹凸断面から連続的に形成されていることに特徴を有する。
前記キャビティに臨むダイヤフラムの酸化膜は、該ダイヤフラムの前記境界部から中央部分に向かって厚さが減少し、薄肉となる領域を有するように形成することが好ましい。この構成によれば、ダイヤフラムの感度誤差を小さくできる。
前記キャビティは平面視矩形、より好ましくは正方形とする。
本発明の半導体圧力センサにおいて、前記円弧断面は、前記キャビティを周回するように前記一方のシリコン基板との境界部分に沿って形成される。
前記SOI基板のダイヤフラム部分の回路側の面には、感応抵抗素子がブリッジ回路を構成するように、前記ダイヤフラムの輪郭に沿って形成されるのが実際的である。
前記キャビティの内壁側面は、前記ダイヤフラムに対して略直角に形成される。前記感応抵抗素子は、前記ダイヤフラムの歪みに応じて抵抗値が変化するピエゾ素子とすることができる。
以上の構成からなる本発明によれば、ダイヤフラムを構成する酸化膜に、キャビティの内壁側面を規制するシリコン基板との境界部分で円弧断面が形成されているので、ダイヤフラムの輪郭と感応抵抗素子との相対位置の精度が高く、誤差を発生し難い。
本発明を適用した半導体圧力センサの実施形態の主要部を図3の切断線I-Iに沿って示す断面図である。 同断面図において、キャビティの内壁を規制する一方のシリコン基板とキャビティに臨むダイヤフラム酸化膜の境界部分を拡大した断端面図である。 同半導体センサの要部を示す平面図である。 同半導体圧力センサの製造過程を説明する工程図である。 同半導体圧力センサにおいて、円弧断面の半径を変えて耐圧シミュレーションした結果をグラフで示す図である。 従来の半導体圧力センサを縦断して主要部を示す断面図である。 感応抵抗素子とダイヤフラムの輪郭との位置関係を説明する図である。 感応抵抗素子とダイヤフラムの位置ずれによる誤差の影響をシミュレーションしてグラフで示す図である。
符号の説明
10 SOI基板
11 第1シリコン基板(他方のシリコン基板)
12 シリコン酸化膜(酸化膜)
12a 円弧状断面
13 第2シリコン基板(一方のシリコン基板)
13a 内壁側面
14 シリコン酸化膜
15 パッシベーション膜
17 境界部
20 キャビティ
21 ダイヤフラム
22 ピエゾ素子(感応抵抗素子)
23 配線
31 ベース基板
本発明の最良な実施形態について、添付図を参照して説明する。図1はダイヤフラム型の半導体圧力センサにかかる本発明の実施形態の主要部を図3の切断線I-Iに沿って示す断面図、図2は、同断面図において、キャビティの内壁側面を規制するシリコン基板とキャビティに臨むダイヤフラム酸化膜の境界部分を拡大した断端面図、図3は同半導体圧力センサの要部を示す平面図である。
先ず、ピエゾ素子22、配線23及びパッド24が形成されたSOI(シリコン・オン・インシュレータ)基板10を用意する。このSOI基板10は、第1シリコン基板11と第2シリコン基板13とが、酸化膜であるシリコン酸化膜(Si02)12を介して貼り合わされている。第1シリコン基板11の回路面(上側面)には酸化膜としてシリコン酸化膜14が形成されていて、このシリコン酸化膜14の下に、ブリッジ回路を形成するように、感応抵抗素子としてのピエゾ素子22、ピエゾ素子22に導通した配線23及びパッド24が形成され、さらにピエゾ素子22、配線23及び第1シリコン基板11の表面を絶縁保護する、シリコンナイトライドSi34などによるパッシベーション膜15が形成されている。なお、各パッド24は、パッシベーション膜15から露出している。
SOI基板10には、第2シリコン基板13にその表面側からキャビティ(凹部)20を形成し、このキャビティ20の上面を構成するシリコン酸化膜12、第1シリコン基板11、シリコン酸化膜14及びパッシベーション膜15によってダイヤフラム21が形成されている。このダイヤフラム21は、図7に示したダイヤフラム同様に、平面視矩形(正方形)である(図3)。ピエゾ素子22は、ダイヤフラム21の矩形輪郭の各辺にかかる位置に形成されている。別言すれば、ピエゾ素子22の大部分がキャビティ20の上方に存在し、一部がキャビティ20の外周に位置するように形成されている。
このダイヤフラム21を構成する、キャビティ20に臨むシリコン酸化膜12は、キャビティ20の内壁側面13aを規制する第2シリコン基板13との境界部17において、第2シリコン基板13によるキャビティ径と同一径を有し、かつ該境界部17からダイヤフラム21の中心に向けてキャビティ径を小径とする円弧断面(丸み)12aを有している。さらにこの円弧断面12aは、該シリコン酸化膜12全周に渡ってキャビティ20内を周回するように連続的に形成されている。このような円弧断面12aが存在することにより、ダイヤフラム21の反り、歪みにより生じる反り応力の集中を緩和することができる。
以上の通り構成されたSOI基板10の第2シリコン基板13の表面(下面)にガラス基板又はSi基板からなるベース基板31が接合され、ダイヤフラム21とベース基板31との間のキャビティ20が密閉される。なおキャビティ20内は、真空とされる。
このダイヤフラム21が外面に付加される圧力に応じて歪むと、その歪みに応じてピエゾ素子22の抵抗値が変化し、このピエゾ素子22によって形成されたブリッジ回路の中点電位が変化する。このようにピエゾ素子22の抵抗値の変化によって変動する中点電位が、センサ出力として公知の測定装置に出力される。なお、この測定装置の少なくとも一部の回路をSOI基板10の回路面に形成してもよい。
次に、この半導体圧力センサの製造方法について、図4に示した、製造過程を示す工程図を参照して説明する。図4(A)は、ピエゾ素子22、配線23、シリコン酸化膜14及びパッシベーション層15が形成された、SOI基板10である。この段階でのSOI基板10は、通常はシリコンウエハ状態で供給される。
このSOI基板10に対して、先ず、ベース基板31との接合面となる第2シリコン基板13の表面を鏡面加工して、第2シリコン基板13を所定の厚さに形成する(図4(B))。このグラインド工程は、シリコンウエハの製造段階で施してもよい。
次に、ダイヤフラム21を形成する際のエッチング用のマスクとして、第2シリコン基板13の表面(下面)に下方から、レジスト等を成膜する。このレジスト膜16は、コーター等を使用して通常工程により成膜することができる。続いて、第2シリコン基板13の下面に形成されたレジスト膜16のうち、ダイヤフラム21を形成すべき領域に対応したレジスト膜16を露光して、所望のパターンからなるマスクを形成する(図4(C))。この実施形態では、平面視矩形のダイヤフラム21が形成されるパターンを形成する。
次に、レジスト膜16をマスクとして、第2シリコン基板13をドライエッチングしてキャビティ20を掘り、ダイヤフラム21を形成する(図4(D))。ここでは、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)プロセスで使用される公知のシリコンディープエッチング装置(Si-Deep Etcher)により、第2シリコン基板13の表面(図では下面)側から等方性エッチング、保護膜成膜及び異方向性エッチングという工程を繰り返して、第2シリコン基板13を掘り、キャビティ20を形成する。シリコンディープエッチング装置では、例えば、C48とSF6という二種類のガスを使用する。
この等方性エッチング、保護膜成膜及び異方性エッチング工程の繰り返しによるドライエッチングにより、キャビティ20の内壁側面13aには、掘り方向に周期的な凹凸が形成される(図2参照)。
第2シリコン基板13のエッチングが進み、シリコン酸化膜12まで達すると、シリコン酸化膜12がエッチングストッパーとなって、第2シリコン基板13に平面視矩形のキャビティ20が形成される(図3参照)。シリコン酸化膜12はさらにエッチングされて、所定厚のシリコン酸化膜12bが形成されるが、その際、このキャビティ20内のシリコン酸化膜12bと第2シリコン基板13との境界部17は、第2シリコン基板13によるキャビティ径と同一径を有し、かつ該境界部17からダイヤフラム21の中心に向けてキャビティ径を小径とする円弧断面12aを形成するようにエッチングされる。この円弧断面12aは、第2シリコン基板13の内壁側面13aの凹凸断面から連続的に形成され、キャビティ20を囲むように境界部17全周に亘って形成されている。したがって、シリコン酸化膜12bがオーバーエッチングされることがない。なお、キャビティ20内のシリコン酸化膜12bは、円弧断面12aからキャビティ20の中央に向かって徐々に厚さが減少し、中央部において最も薄肉となるように形成される。
さらに、この実施形態において、キャビティ20の内壁側面12a(内側面)はダイヤフラム21に対して略直角方向に形成されるので、キャビティ20の深さにかかわらず、キャビティ20の平面形状及びピエゾ素子22に対する相対位置を一定に保つことができる。
このドライエッチング工程により、キャビティ20の上面となるシリコン酸化膜12bと、第1シリコン基板11、及びパッシベーション膜15によってダイヤフラム21が形成される。
ダイヤフラム21を形成した後に、マスクであるレジスト膜16を、例えば公知のレジスト剥離により全面除去する(図4(E))。なお、このレジスト剥離工程を施しても、シリコン酸化膜12の円弧断面12aは維持される。
次に、レジスト膜16を全面除去した第2シリコン基板13の表面(下面)に、真空状態でベース基板31を接合する(図4(F))。これにより、ダイヤフラム21とベース基板31との間のキャビティ20が真空室とされ、絶対圧センサ構造が得られる。
さらに、必要に応じて、ベース基板31の表面(下面)をグラインドしてその厚さを調節する(図4(G))。そうして最後に、SOI基板10とベース基板31とが接合されたウエハをダイシングカットしてチップ単位に分断する。分断された各チップが、半導体圧力センサとなる。
この半導体圧力センサは、第1シリコン基板11の表面側から圧力が印加されると、ダイヤフラム21が歪み、このダイヤフラム21の歪みに応じてピエゾ素子22の抵抗値が変化して、ブリッジ回路の中点電位が変化する。この中点電位を公知の測定装置で測定し、所定の変換係数で変換することにより、圧力が測定される。
以上のように、本実施形態によれば、キャビティ20の内面を形成するシリコン酸化膜12に円弧断面12aが形成されているので、ダイヤフラム21の位置ずれや形状ずれを生じ難く、位置、形状誤差が非常に小さくなる。つまり、圧力と中点電位について設計上の特性を備えた半導体圧力センサが容易に得られる。
次に、前記半導体圧力センサの力学的特性について説明する。ここでは、本発明の実施形態について、キャビティ20のサイズ、ダイヤフラム21の厚み、円弧断面12aの半径及びダイヤフラム21の材質と、ダイヤフラム21への印加引張圧力と最大主応力の最大値との関係をシミュレーションして得た結果を説明する。
表1は、キャビティティサイズ、ダイヤフラムの厚さ、円弧断面の半径、ダイヤフラムの材質を示している。
<表1>
Figure 0004918140
このシミュレーションで使用するSi、SiO2の物性は、表2の通りである。
<表2>
Figure 0004918140
以上の条件に基づきシミュレーションした結果は、下記表3及び図5にグラフで示した通りである。なお、最大曲げ応力は、ダイヤフラムに1気圧相当の歪みが加わっていると仮定したときの円弧部分(図1の円弧断面12a)に発生する応力の最大値である。
<表3>
Figure 0004918140
このシミュレーション結果から、この実施形態の半導体圧力センサでは、円弧断面12aに作用する最大曲げ応力の最大値が、円弧断面12aの半径、2[μm]、5[μm]、10[μm]の順に小さくなることが分かった。このことより本実施形態の半導体圧力センサは、円弧断面12aを備えることにより最大主応力の最大値が小さく、応力が分散されるので応力集中による破損がなくなり、耐圧が高くなる。この実施形態において円弧断面12aの半径は、10[μm]程度が好ましい。また、円弧断面12aは、第2シリコン基板13よりも、シリコン酸化膜12にある方が好ましい。
以上の実施形態は、キャビティ20を真空とした絶対圧センサであるが、本発明は、ベース基板31に圧力導入口を形成して、キャビティ20を外部と連通させた差圧又はゲージ圧センサにも適用できる。
また、感応抵抗素子としてピエゾ素子を使用したが、ダイヤフラム21の歪みを検出できる素子であれば他の素子でもよい。さらに、ダイヤフラム21の形状も、圧力を受けて歪む形状であれば他の形状でもよく、感応抵抗素子の数、形成位置も限定されない。
精度のバラツキが小さく小型、薄型化が可能なので、携帯電話、PND(Portable Navigation Device)、腕時計、歩数計等、薄く小型で高精度が必要な気圧、大気圧測定用途に適用できる。

Claims (7)

  1. 2枚のシリコン基板が酸化膜を挟んで貼り合わされたSOI基板の一方のシリコン基板にキャビティが掘り込まれて形成され、他方のシリコン基板及び酸化膜によってダイヤフラムが形成された半導体圧力センサであって、
    前記一方のシリコン基板のキャビティの内側壁面には掘り方向に周期的な凹凸が形成されており、
    前記キャビティに臨むダイヤフラムの酸化膜は、キャビティの内壁側面を規制する前記一方のシリコン基板との境界部において、該一方のシリコン基板によるキャビティ径と同一径を有し、かつ該境界部からダイヤフラム中心に向けてキャビティ径を小径とする円弧断面を有し、
    かつこの円弧断面は、前記一方のシリコン基板の凹凸断面から連続的に形成されていることを特徴とする半導体圧力センサ。
  2. 請求項1記載の半導体圧力センサにおいて、前記キャビティに臨むダイヤフラムの酸化膜は、該ダイヤフラムの前記境界部から中央部分に向かって厚さが減少し、薄肉となる領域を有する半導体圧力センサ。
  3. 請求項1又は2記載の半導体圧力センサにおいて、前記キャビティは平面視矩形である半導体圧力センサ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項記載の半導体圧力センサにおいて、前記円弧断面は、前記キャビティの境界部全周に亘って形成されている半導体圧力センサ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項記載の半導体圧力センサにおいて、前記SOI基板のダイヤフラム部分には感応抵抗素子が、ブリッジ回路を構成するように前記ダイヤフラムの輪郭に沿って形成されている半導体圧力センサ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項記載の半導体圧力センサにおいて、前記キャビティの内壁側面は、前記ダイヤフラムに対して略直角に形成されている半導体圧力センサ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項記載の半導体圧力センサにおいて、前記感応抵抗素子は、前記ダイヤフラムの歪みに応じて抵抗値が変化するピエゾ素子である半導体圧力センサ。
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