JP6713321B2 - 応力センサ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
ダイヤフラムと、
前記ダイヤフラムの面上に配置された感応膜と、
前記ダイヤフラムにおいて前記感応膜の外縁付近の領域に位置する検出部と、を備え、
前記感応膜は、中央部と、該中央部の外側に位置し該中央部よりも厚みが大きい外側部とを有する。
ダイヤフラム上に検出部を形成するステップと、
前記ダイヤフラムの面上に親水性または疎水性のうち一方の材料を環状に塗布した環状領域を形成するステップと、
前記ダイヤフラムの面上の前記環状領域の内側に親水性または疎水性のうち他方を有する感応膜を形成するステップと、を含み、
前記感応膜は、中央部と、該中央部の外側に位置し該中央部よりも厚みが大きい外側部とを有し、
前記検出部は、前記ダイヤフラムにおいて前記感応膜の外縁付近の領域に位置する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る応力センサ1の概略構成を示す上面図であり、図2は、図1に示す応力センサ1のL−L線に沿った断面図である。なお、本明細書では、z軸正方向が上側、z軸負方向が下側であるとして、以下説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る応力センサ1aの概略構成を示す上面図であり、図5は、図4に示す応力センサ1のL−L線に沿った断面図である。なお、図4及び図5に示す構成要素において、図1及び図2に示す構成要素と同一の構成要素は同一符号を付し、その説明を省略する。
次に、本発明の第1の実施形態に係る応力センサの製造工程の一例について、図6〜図12を参照して説明する。なお、図6〜図12に示す各構成要素において、同一の構成要素には同一符号を付す。
まず、応力センサの製造に用いるSOI基板を準備する。図6に、本発明の第1の実施形態に係る応力センサの製造に用いるSOI基板の概略構造を示す。図6に示すように、SOI基板100は、第1基板110と、SiO2層111と、第2基板112とを備える。SOI基板100では、第2基板112上にSiO2層111が配置され、SiO2層111上に第1基板110が配置されている。SOI基板100は、例えばいわゆる貼り合わせ法によって製造される。なお、以下では、第1基板110はn型であるとする。
次に、図6に示すSOI基板100に、拡散配線を形成する。図7に示すように、第1基板110上にマスクパターン200を形成した後、イオン注入法によってマスクパターン200の開口部に高濃度のボロン(B)を注入し、拡散配線41a,41b,43a,43bを形成する。
図7に示すマスクパターン200を除去した後、ピエゾ抵抗素子40〜43を形成する。図8に示すように、第1基板110上にマスクパターン201を形成した後、イオン注入法によってマスクパターン201の開口部に低濃度のボロン(B)を注入し、ピエゾ抵抗素子40〜43を形成する。
図8に示すマスクパターン201を除去し、所定のパターンの絶縁層310a,310bを積層した後、アルミニウム等の金属配線を形成する。図9(a)に示すように、第1基板110上の全面にスパッタによって金属(例えばアルミニウム)を堆積させ、金属層300(例えばアルミニウム層)を形成する。次に、図9(b)に示すように、金属層300上にマスクパターン202を形成する。その後、図9(c)に示すように、マスクパターン202により保護されていない金属層300をエッチングすることにより、金属配線300a,300bを形成する。金属配線300a等及び拡散配線41a等による接続によって、ピエゾ抵抗素子40〜43は、ホイートストンブリッジ回路を構成する。
図9(c)に示すマスクパターン202を除去した後、凸部30を形成する。凸部30は、図10に示すように、第1基板110上に形成される。凸部30は、例えば、図9(a)〜(c)に示した方法と同様の方法により、スパッタにより堆積させた凸部の材料を、マスクパターンにしたがってエッチングすることにより形成することができる。
SOI基板100の上下を反転させた後、ダイヤフラムを形成する。図11(a)に示すように、第2基板112上にマスクパターン204を形成した後、マスクパターン204により保護されていない第2基板112を、ドライエッチングして凹部400を形成する。このとき、SiO2層111がストップ層の役割を果たすように、予めドライエッチングの条件を設定する。その後、ドライエッチングの条件を変更し、図11(b)に示すように、SiO2層111を除去してダイヤフラムを形成する。
図11(b)に示すマスクパターン204を除去し、さらにSOI基板100の上下を反転させた後、感応膜20を形成する。図12に示すように、感応膜材料をダイヤフラム10上における凸部30に囲まれた領域に塗布した後、乾燥させて感応膜20を形成する。このように、凸部30に囲まれた領域に感応膜材料を塗布すると、広がろうとする液体状の感応膜材料が凸部30によって堰き止められるため、外側部20Bの厚みが、中央部20Aの厚みよりも大きい形状となる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る応力センサの製造工程の一例について説明する。なお、第2の実施形態に係る応力センサの製造工程は、「(5)凸部の形成」および「(7)感応膜の形成」について、第1の実施形態に係る応力センサの製造工程と異なる。
第2の実施形態においては、図9(c)に示すマスクパターン202を除去した後、親水性または疎水性のどちらか一方の特性を有する材料を環状に塗布した領域を作成する。なお、親水性とは、感応膜20の材料の化学種や置換基が、水(H2O)との間で水素結合などで結合することを指す。また、疎水性とは、感応膜20の材料が、親水性と逆の極性を有していることを指す。
第1の実施形態の場合と同様に、マスクパターン204を除去し、さらにSOI基板100の上下を反転させた後、感応膜20を形成する。このとき、感応膜材料を環状領域内に塗布した後、乾燥させて感応膜20を形成する。そして、感応膜材料としては、親水性または疎水性のうち、環状領域を形成する材料とは異なる特性のものを使用する。その結果、環状領域に囲まれた領域に感応膜材料を塗布すると、広がろうとする液体状の感応膜材料が環状領域によってはじかれて、環状領域よりも内側に感応膜材料を留めることができる。その結果、感応膜の形成の効率を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る応力センサの製造工程の変形例について説明する。本変形例については、上記の「(5A)環状領域の形成」および「(7A)感応膜の形成」について、上記例と異なる。
本例においては、図9(c)に示すマスクパターン202を除去した後、親水性または疎水性のどちらか一方の特性を有する材料を塗布した感応膜領域を作成する。なお、感応膜領域とは、後の工程において感応膜が塗布される領域をいう。また、感応膜領域は、感応膜と同一の平面形状であればよい。
第1の実施形態の場合と同様に、マスクパターン204を除去し、さらにSOI基板100の上下を反転させた後、感応膜20を形成する。このとき、感応膜材料を感応膜領域に塗布した後、乾燥させて感応膜20を形成する。そして、感応膜材料としては、親水性または疎水性のうち、感応膜領域を形成する材料とは同一の特性のものを使用する。その結果、感応膜領域に感応膜材料を塗布すると、広がろうとする液体状の感応膜材料が感応膜領域から流れ出ることを低減することができる。その結果、感応膜の形成の効率を向上させることができる。
2 ガス分子
10 ダイヤフラム
20 感応膜
20A 中央部
20B 外側部
21 外縁
30 凸部
40,41,42,43 ピエゾ抵抗素子(検出部)
41a,41b,43a,43b 拡散配線
100 SOI基板
110 第1基板
111 SiO2層
112 第2基板
200,201,202,204 マスクパターン
300 金属層
300a,300b 金属配線
310a,310b 絶縁層
400 凹部
Claims (2)
- ダイヤフラム上に検出部を形成するステップと、
前記ダイヤフラムの面上に親水性または疎水性のうち一方の材料を環状に塗布した環状領域を形成するステップと、
前記ダイヤフラムの面上の前記環状領域の内側に親水性または疎水性のうち他方を有する感応膜を形成するステップと、を含み、
前記感応膜は、中央部と、該中央部の外側に位置し該中央部よりも厚みが大きい外側部とを有し、
前記検出部は、前記ダイヤフラムにおいて前記感応膜の外縁付近の領域に位置する、応力センサの製造方法。 - ダイヤフラムと、
前記ダイヤフラムの面上に位置する感応膜と、
前記ダイヤフラムの面上に位置して、親水性または疎水性のうち一方を有する環状領域と、
前記ダイヤフラムにおいて前記感応膜の外縁付近の領域に位置する検出部と、を備え、
前記感応膜は、
前記環状領域の内側に、親水性または疎水性のうち他方を有する感応膜であり、
中央部と、該中央部の外側に位置し該中央部よりも厚みが大きい外側部とを有する、応力センサ。
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JP2016072697A JP6713321B2 (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 応力センサ及びその製造方法 |
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JP2017181440A JP2017181440A (ja) | 2017-10-05 |
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