JP2017181434A - 応力センサ - Google Patents

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久 坂井
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Abstract

【課題】検出能力を向上する。【解決手段】応力センサ1は、第1領域101及び第1領域101よりも厚い第2領域102を有するダイヤフラム10と、ダイヤフラム10の第1領域101に配置された感応膜20と、感応膜20の変形に伴うダイヤフラム10の変形を検出する検出部40と、を備え、第1領域101は、第2領域102よりも薄い。【選択図】図2

Description

本発明は、応力センサに関する。
従来、ダイヤフラムを用いて圧力又は応力等を検出するセンサが知られている。例えば、特許文献1には、ダイヤフラムに加えられる圧力を、ダイヤフラムの撓みに基づいて検出する圧力センサが開示されている。
特開2015−143713号公報
しかしながら、ダイヤフラムを用いた応力センサにおいて、応力の検出能力が必ずしも高くない場合がある。
かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、検出能力を向上できる応力センサを提供することにある。
本発明の一実施形態に係る応力センサは、
第1領域及び該第1領域よりも厚い第2領域を有するダイヤフラムと、
前記ダイヤフラムの前記第1領域上に配置された感応膜と、
前記感応膜の変形に伴う前記ダイヤフラムの変形を検出する検出部と、を備える。
本発明の一実施形態に係る応力センサによれば、検出能力を向上できる。
本発明の実施形態に係る応力センサの概略構成を示す上面図である。 図1に示す応力センサのL−L線に沿った断面図である。 ガス分子が感応膜に吸着された際の図2に示す範囲Aの拡大図である。 本発明の実施形態に係る応力センサの変形例の概略構成を示す上面図である。 図4に示す応力センサのL−L線に沿った断面図である。 ガス分子が感応膜に吸着された際の図5に示す範囲Fの拡大図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る応力センサの製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る応力センサの製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る応力センサの製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る応力センサの製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る応力センサの製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る応力センサの製造工程を説明するための断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本発明に係る実施形態では、ダイヤフラムの面上に配置された膜(感応膜)への物質の吸着によって、ダイヤフラムが変形し、ダイヤフラムに応力が生じるものとして説明する。また、以下の説明で用いられる図は模式的なものである。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る応力センサ1の概略構成を示す上面図であり、図2は、図1に示す応力センサ1のL−L線に沿った断面図である。なお、本明細書では、z軸正方向が上側、z軸負方向が下側であるとして、以下説明する。
応力センサ1は、ダイヤフラム10と、感応膜20と、4個のピエゾ抵抗素子(検出部)40,41,42,43とを備える。感応膜20は、ダイヤフラム10の上面に配置される。応力センサ1は、感応膜20が流体中の特定の物質を吸着することにより、流体中の物質を検出する。本実施形態に係る応力センサ1には、例えば上面側から気体が吹きかけられる。応力センサ1は、吹きかけられた気体中に、検出対象となる所定のガス分子が含まれるか否かを検出できる。応力センサ1は、例えばSOI(Silicon on Insulator)基板を用いて製造される。応力センサ1の製造方法の一例については後述する。
ダイヤフラム10は、変形可能な部材である。ダイヤフラム10は、例えば、薄い基板である。ダイヤフラム10は、例えば、n型Si基板とすることができる。ダイヤフラム10は、図1に示すように、上面側から見て矩形状としてもよい。ダイヤフラム10は、その周囲において、ダイヤフラム10よりも厚い基板と一体として構成されている。ダイヤフラム10は、上面に配置された感応膜20が変形すると、感応膜20の変形の度合いに応じて変形する。
また、ダイヤフラム10において、z軸方向の長さ(以降、「厚さ」という)は一様でない。具体的には、ダイヤフラム10は、ダイヤフラムの中央を含む第1領域101と、第1領域101を囲む第2領域102を有している。そして、第1領域101は、第2領域102よりも薄い領域である。なお、以降の説明においては、例として、ダイヤフラム10の第1領域101を中央領域とし、第2領域102を外縁領域とする。
感応膜20は、検出対象となる物質がその表面に吸着されると、その物質との物理的な接触又はその物質との化学反応等によって、伸縮等して変形する。感応膜20には、検出対象となる物質に応じた材料が用いられる。感応膜20は、上面視においてダイヤフラム10の中央領域を覆うように配置される。
具体的には、感応膜20は、上面視において、該感応膜20の中心及び中心に近い部分を含む中央部がダイヤフラム10の中央領域の中央部に配置され、感応膜20の外縁21及外縁21に近い部分が中央領域の外縁部に配置される。感応膜20の厚さは、感応膜20に用いられる材料、検出対象となる物質等を考慮して適宜選択することができる。なお、感応膜20の外縁21は、外縁領域の上に位置していても構わない。
応力センサ1では、ダイヤフラム10の薄い中央領域の存在に起因して、検出対象となる物質が感応膜20に吸着された際に、ダイヤフラム10における感応膜20の外縁21が配置されている領域に生じる応力が大きくなる。この原理の詳細については、後述する。
ピエゾ抵抗素子40〜43は、自身が受ける応力によって抵抗値が変化する。ピエゾ抵抗素子40〜43は、例えばp型Siである。ピエゾ抵抗素子40〜43は、ダイヤフラム10がn型Siである場合には、ボロン(B)を拡散させて形成したものであってもよい。ピエゾ抵抗素子40〜43は、ダイヤフラム10上に配置される。本明細書において、ダイヤフラム10上に配置されるとは、平板状のダイヤフラム10の上面に配置された状態と、図2に示すようにダイヤフラム10の上面側においてダイヤフラム10に埋め込まれた状態とを含む。ピエゾ抵抗素子40〜43は、ダイヤフラム10上において、応力変化領域に位置する。ここで、応力変化領域とは、検出対象となる物質が感応膜20に吸着された際に、ダイヤフラム10の変形に伴い応力が大きく変化する領域である。応力変化領域は、例えば、ダイヤフラム10において感応膜20の外縁21が配置される領域及び該領域の近辺を含む。応力変化領域は、後述する図3において、一例として領域Dとして示されている。本実施形態では、図1に示すように、4個のピエゾ抵抗素子40〜43は、上面視において感応膜20の外縁21が位置する、ダイヤフラム10上の領域に沿って等間隔に配置されている。ピエゾ抵抗素子40〜43は、例えば、帯状である。
また、ピエゾ抵抗素子40〜43は、ホイートストンブリッジ回路を構成する。応力センサ1は、ピエゾ抵抗素子40〜43で構成されたホイートストンブリッジ回路から、ピエゾ抵抗素子40〜43の抵抗値の変化を電気信号として検出することで、検出対象となる物質の感応膜20への吸着を検出できる。なお、ホイートストンブリッジ回路は、必ずしも4個のピエゾ抵抗素子40〜43の全てを用いて構成する必要はなく、ピエゾ抵抗素子40〜43の何れか1個、2個又は3個を用いて構成してもよい。また、ピエゾ抵抗素子40〜43の何れか1個、2個又は3個を用いてホイートストンブリッジ回路を構成する際には、応力センサ1は、ホイートストンブリッジ回路に用いられる個数のピエゾ抵抗素子を、ダイヤフラム10上に備えるようにしてもよい。
なお、ピエゾ抵抗素子40〜43は、図1に示す例では、上面視において、ダイヤフラム10における感応膜20の外縁21が配置される領域に位置しているが、ピエゾ抵抗素子40〜43は応力変化領域に位置していればよい。従って、ピエゾ抵抗素子40〜43は、感応膜20の外縁21の内側又は外側に外縁21に沿って位置していてもよい。また、ピエゾ抵抗素子40〜43は、図1及び図2では、ダイヤフラム10の上面側に位置しているが、ダイヤフラム10の内部又は下面側に位置していてもよい。
また、本実施形態では、応力センサ1は4個のピエゾ抵抗素子40〜43を備えるが、応力センサ1が備えるピエゾ抵抗素子の個数は4個に限られない。応力センサ1は、検出対象となる物質を検出可能な任意の個数のピエゾ抵抗素子を備えていればよい。
また、ダイヤフラム10に生じる応力を検出する検出部として、ピエゾ抵抗素子の代わりに、他の圧電素子が用いられてもよい。
次に、感応膜20とダイヤフラム10に生じる応力との関係について、図3を参照して説明する。図3は、ガス分子2が感応膜20に吸着された際の図2に示す範囲Aの拡大図である。なお、ガス分子2は、応力センサ1を用いて検出する対象のガス分子を模式的に示すものである。
図3に示すように、ガス分子2が感応膜20に吸着されると、感応膜20が変形する。感応膜20の変形に伴い、ダイヤフラム10において感応膜20が配置された領域も変形する。一方、ダイヤフラム10における感応膜20が配置されていない領域は、感応膜20による変形が生じにくい。このように、外縁21を境にして感応膜20が配置されており、その影響を受けやすい領域(図3の領域B)と感応膜20が配置されていず、その影響を受けにくい領域(図3の領域C)とが形成される。
さらに、感応膜20の外縁21の近辺を除く中央部は、ダイヤフラム10の薄い領域(図3の領域E)上に配置されている。感応膜20がダイヤフラム10の厚い領域上に形成された場合、ガス分子2が感応膜20に吸着されると、感応膜20が変形しようとすると同時に、感応膜20の下にある厚いダイヤフラム10によってその変形を妨げる作用が強く働く。それに対し、ダイヤフラム10の薄い領域を覆う感応膜20に働く、変形を妨げる作用は比較的弱い。従って、ダイヤフラム10の薄い領域上に配置されている感応膜20の中央部は、厚い領域上に配置された場合と比較して変形の度合いがより大きくなる。
具体的には、ダイヤフラム10の領域Bは、感応膜20の中心側が上側に盛り上がった凸形状に変形する。特に、領域B内の領域Eにおいては、上述のように変形の度合いが大きいため、領域Bは全体としてより大きく変形する。一方、ダイヤフラム10の領域Cは、感応膜20の変形の影響をあまり受けないため、変形しにくく、例えばxy平面に対してほぼ平行なままである。このとき、領域Bと領域Cとの境界付近に存在する領域Dでは、図3に示すように、ダイヤフラム10が大きく変形する。そのため、領域Dでは、ダイヤフラム10の変形の度合いが大きくなり、当該箇所に生じる応力が大きくなる。そして、このように大きな応力が生じやすい領域Dにピエゾ抵抗素子40〜43が配置されているため、検出対象となる物質が感応膜20に吸着された際におけるピエゾ抵抗素子40〜43の変形も大きくなる。そのため、ピエゾ抵抗素子40〜43の抵抗値も、大きく変化しやすくなる。
以上のように、第1の実施形態に係る応力センサ1では、感応膜20はダイヤフラム10の薄い領域を覆うため、検出対象となる物質が感応膜20に吸着された際に、感応膜20が一様に厚いダイヤフラム10上に形成された場合と比較して、感応膜20の変形の度合いがより大きくなる。このように、薄い領域を覆う部分の感応膜20が大きく変化することにより、応力変化領域に生じる応力もより大きくなる。従って、応力変化領域である、感応膜20の外縁21の近辺に位置するピエゾ抵抗素子40〜43の抵抗値の変化もより大きくなる。これにより、応力センサ1では、検出対象となる物質が感応膜20に吸着された際に、ダイヤフラム10に生じる応力の検出能力を向上させることができる。そのため、応力センサ1では、検出対象となる物質の検出能力を向上させることができる。従って、応力センサ1によれば、検出能力を向上できる。
また、ダイヤフラム10の外縁領域を厚くすることによってダイヤフラム10の強度を高めることができ、これにより応力センサ1の製造における歩留りを向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係るダイヤフラム10の第1領域101では、中央部が外縁部よりも薄くなっている。さらに、本実施形態に係るダイヤフラム10の第1領域101では、外縁部から中央部に向かうにつれて薄くなっている。また、本実施形態に係るダイヤフラム10の第1領域101の上面は平面であり、第1領域101の下面は曲面である。また、本実施形態に係る第1領域101の形状は、感応膜20の形状と相似形でもよい。
また、感応膜20の外縁21は、第1領域101に配置されていてもよい。その結果、ダイヤフラム10の変形の度合いを向上させることができる。また、ピエゾ抵抗素子40〜43は、第1領域101に配置されていてもよい。
第1領域101は、感応膜20よりも薄い領域を有していてもよい。その結果、感応膜20の変形によって、ダイヤフラム10の変形の度合いを向上させることができる。また、第2領域102は、感応膜20よりも厚い領域を有していてもよい。その結果、ダイヤフラム10の強度を向上させることができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る応力センサ1aの概略構成を示す上面図である。なお、図4に示す構成要素において、図1及び図2に示す構成要素と同一の構成要素は同一符号を付し、その説明を省略する。
応力センサ1aは、ダイヤフラム10aと、感応膜20aと、ピエゾ抵抗素子40,41,42,43とを備える。
第2の実施形態における感応膜20aは、一部に貫通領域30を有する。本実施形態では、感応膜20aは、円形状であり、中央部に貫通領域30を有する。
ダイヤフラム10aは、図5に示すように、第1の実施形態におけるダイヤフラム10と同様に厚さは一様ではなく、ダイヤフラム10aの中央に近い領域であるほど薄く、中央から遠い領域であるほど厚い。
ピエゾ抵抗素子40〜43は、ダイヤフラム10a上において、応力変化領域に位置する。本実施形態において、応力変化領域は、例えば、貫通領域30の縁31及び縁31の近辺を含む。縁31の近辺は、上面視において、縁31を基準に、貫通領域30の内側の領域と外側の領域とを含む。図4に示す例では、4個のピエゾ抵抗素子40〜43は、上面視において縁31上に配置されている。
なお、ピエゾ抵抗素子40〜43は、図4に示す例では、上面視においてダイヤフラム10a上の縁31が配置されている領域に位置しているが、ピエゾ抵抗素子40〜43は応力変化領域に位置していればよい。従って、ピエゾ抵抗素子40〜43は、貫通領域30の外側又は内側に縁31に沿って位置していてもよい。
ここで、第2の実施形態における、感応膜20aとダイヤフラム10aに生じる応力との関係について、図6を参照して説明する。図6は、ガス分子2が感応膜20aに吸着された際の図6に示す範囲Fの拡大図である。なお、ガス分子2は、応力センサ1aを用いて検出する対象のガス分子を模式的に示すものである。
図6に示すように、ガス分子2が感応膜20aに吸着されると、感応膜20aが変形する。感応膜20aの変形に伴い、ダイヤフラム10aにおいて感応膜20aが配置された領域も変形する。一方、ダイヤフラム10aにおける貫通領域30には、感応膜20aが配置されていないため、感応膜20aによる変形が生じにくい。このように、縁31を基準に貫通領域30の内側(図6の領域G)と外側(図6の領域H)とで、感応膜20aの影響を受けにくい領域Gと受けやすい領域Hとが形成される。
具体的には、ダイヤフラム10aの領域Hは、感応膜20aが上側に盛り上がった凸形状に変形する。一方、ダイヤフラム10aの領域Gは、感応膜20aの変形の影響をあまり受けないため、変形しにくく、例えばxy平面に対してほぼ平行なままである。このとき、領域Gと領域Hとの境界付近に存在する領域Iでは、図6に示すように、ダイヤフラム10aが大きく変形する。そのため、領域Iでは、ダイヤフラム10aの変形の度合いが大きくなり、当該箇所に生じる応力が大きくなる。そして、このように大きな応力が生じやすい領域Iにピエゾ抵抗素子40〜43が配置されているため、検出対象となる物質が感応膜20aに吸着された際におけるピエゾ抵抗素子40〜43の変形も大きくなる。そのため、ピエゾ抵抗素子40〜43の抵抗値も、大きく変化しやすくなる。
さらに、感応膜20aの中央部はダイヤフラム10aの薄い領域(図6の領域J)上に配置されている。感応膜20aがダイヤフラム10aの厚い領域上に配置された場合、物質が感応膜20aに吸着されると、感応膜20aが変形しようとすると同時に、感応膜20aに接触しているダイヤフラム10aによってその変形を妨げる作用が強く働く。それに対し、薄い領域を覆う感応膜20aの領域には変形を妨げる作用は比較的、弱い。従って、ダイヤフラム10aの薄い領域上に配置されている感応膜20aの中央部は、ダイヤフラム10aの厚い領域上に配置されている場合と比較して変形の度合いがより大きくなり、この変形の度合いが大きい領域に配置されているピエゾ抵抗素子40〜43はより大きく変形する。
第2の実施形態に係る応力センサ1aにおいて、その他の構成及び効果は、第1の実施形態に係る応力センサ1と同様である。さらに、第2の実施形態に係る応力センサ1aでは、ダイヤフラム10a上において、厚い領域である周辺領域ではなく薄い領域である中央領域に検出部40〜43が配置される。このため、検出部40〜43は、厚い周辺領域の変形より大きい、薄い中央領域の変形を検出することになる。従って、第2の実施形態における検出部40〜43は、それぞれ第1の実施形態における検出部40〜43よりさらに大きな変形を検知することができ、そのため、第2の実施形態に係る応力センサ1aは、検出能力がさらに向上する。
(本実施形態に係る応力センサの製造工程)
次に、本発明の第1及び第2の実施形態に係る応力センサの製造工程の一例について、図7〜図12を参照して説明する。なお、図7〜図12に示す各構成要素において、同一の構成要素には同一符号を付す。
(1)SOI基板の準備
まず、応力センサの製造に用いるSOI基板を準備する。図7に、本発明の第1及び第2の実施形態に係る応力センサの製造に用いるSOI基板の概略構造を示す。図7に示すように、SOI基板100は、第1基板110と、SiO層111と、第2基板112とを備える。第1基板110及び第2基板112は、Si基板である。第1基板110は、ダイヤフラムとして機能させるものであり、第2基板112よりも薄い。SOI基板100では、第2基板112上にSiO層111が配置され、SiO層111上に第1基板110が配置されている。SOI基板100は、例えばいわゆる貼り合わせ法によって製造される。なお、以下では、第1基板110はn型であるとする。
(2)拡散配線(高ドープ層)の形成
次に、図7に示すSOI基板100に、拡散配線を形成する。図8に示すように、第1基板110上にマスクパターン200を形成した後、イオン注入法によってマスクパターン200の開口部に高濃度のボロン(B)を注入し、拡散配線41a,41b,43a,43bを形成する。
(3)ピエゾ抵抗素子(低ドープ層)の形成
図8に示すマスクパターン200を除去した後、ピエゾ抵抗素子40〜43を形成する。図9に示すように、第1基板110上にマスクパターン201を形成した後、イオン注入法によってマスクパターン201の開口部に低濃度のボロン(B)を注入し、ピエゾ抵抗素子40〜43を形成する。
(4)金属配線の形成
図9に示すマスクパターン201を除去し、所定のパターンの絶縁層310a、310bを積層した後、アルミニウム等の金属配線を形成する。図10(a)に示すように、第1基板110上の全面にスパッタによって金属(例えばアルミニウム)を堆積させ、金属層300(例えばアルミニウム層)を形成する。次に、図10(b)に示すように、金属層300上にマスクパターン202を形成する。その後、図10(c)に示すように、マスクパターン202により保護されていない金属層300をエッチングすることにより、金属配線300a,300bを形成する。金属配線300a等及び拡散配線41a等による接続によって、ピエゾ抵抗素子40〜43は、ホイートストンブリッジ回路を構成する。
(5)ダイヤフラムの形成
SOI基板100の上下を反転させた後、ダイヤフラムを形成する。図11(a)に示すように、第2基板112上にマスクパターン203を形成した後、マスクパターン203により保護されていない第2基板112を、ドライエッチングして凹部400を形成する。このとき、SiO層111がストップ層の役割を果たすように、予めドライエッチングの条件を設定する。その後、ドライエッチングの条件を変更し、図11(b)に示すように、SiO層111を除去してダイヤフラム10Aを形成する。そして、ドライエッチングの条件を変更して、マスクパターン203により保護されていない第1基板110をドライエッチングすると、図11(b)に示すように、中央領域が外縁領域に比較して薄くなる。なお、第1及び第2の実施形態において多様なダイヤフラムについて説明したが、図11(b)では、ダイヤフラム10Aと表記している。
(6)感応膜の形成
図11(b)に示すマスクパターン203を除去し、さらにSOI基板100の上下を反転させた後、感応膜20Aを形成する。図12に示すように、感応膜材料をダイヤフラム10A上に塗布した後、乾燥させて感応膜20Aを形成する。なお、第1及び第2の実施形態において多様な感応膜について説明したが、図12では、感応膜20Aと表記している。
また、第2の実施形態に記載したような応力センサ1aを形成する場合、上記(2)及び(3)の工程において、後の工程で形成される感応膜20Aの貫通領域30の近辺に拡散配線41a,41b,43a,43b及びピエゾ抵抗素子40〜43を形成する。また、上記(4)の工程では、貫通領域30の近辺に形成された拡散配線41a,43bに接続する金属配線300a,300bを形成する。また、上記(6)の工程においてダイヤフラム10a上における貫通領域30が位置する領域を除く領域に感応膜材料を塗布する。
なお、ここでは第1基板110がn型であるとして説明したが、例えば第1基板110がp型である場合には、上記(2)拡散配線(高ドープ層)の形成及び(3)ピエゾ抵抗素子(低ドープ層)の形成において、ボロン(B)に替えてリン(P)を注入する。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1,1a 応力センサ
10,10A,10a ダイヤフラム
30 貫通領域
20,20A,20a 感応膜
21,21A,21a 外縁
31 縁
40,41,42,43 ピエゾ抵抗素子(検出部)
41a,41b,43a,43b 拡散配線
100 SOI基板
101 第1領域
102 第2領域
110 第1基板
111 SiO
112 第2基板
200,201,202,203 マスクパターン
300 金属層
300a,300b 金属配線
310a,310b 絶縁層
400 凹部

Claims (5)

  1. 第1領域及び該第1領域よりも厚い第2領域を有するダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムの前記第1領域上に配置された感応膜と、
    前記感応膜の変形に伴う前記ダイヤフラムの変形を検出する検出部と、を備える、応力センサ。
  2. 前記第1領域は前記ダイヤフラムの中央部を含む領域であり、前記第2領域は前記第1領域を囲む領域である、請求項1に記載の応力センサ。
  3. 前記感応膜は、貫通領域を有し、
    前記検出部は、前記ダイヤフラムにおいて、前記貫通領域による応力変化が生じる応力変化領域に配置される、請求項1又は2に記載の応力センサ。
  4. 前記検出部は、前記ダイヤフラムにおける前記感応膜の外縁が配置されている領域に位置する、請求項1又は2に記載の応力センサ。
  5. 前記検出部はピエゾ抵抗素子を含んで構成される、請求項1から4の何れか一項に記載の応力センサ。
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