JP5355367B2 - ダブルデッキエレベータ及びダブルデッキエレベータの制御方法 - Google Patents

ダブルデッキエレベータ及びダブルデッキエレベータの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ダブルデッキエレベータ及びダブルデッキエレベータの制御方法に関し、特に、内かごの着床精度の向上に関する。
従来、上下かごそれぞれのドアゾーン内存在を確実に検出可能な間隔可変ダブルデッキエレベータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されているダブルデッキエレベータにおいては、昇降路に外かご枠位置検出板及び内かご位置検出板が設置されている。また、外かご枠には、外かご枠位置検出板に対向したときに動作する外かご枠位置検出器が設置され、上下かごには、内かご位置検出板に対向したときに動作する内かご位置検出器が設置されている。そして、外かご枠位置検出器並びに上下かごにそれぞれ対向した内かご位置検出器の検知結果に基づき、エレベータのドア装置に戸開動作を指令する制御装置を備えている。
また、他のかご位置検出方式を有するかご間隔可変ダブルデッキエレベータとして、上下かごに、かご間隔を検出するための光電式のかご間隔検出器が設けられており、また、調速機等に設けられたロータリーエンコーダからなるかご位置検出器によって上下かごが行き先階に到着したかどうかを検出するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−10174号公報 特開平10−279231号公報
特許文献1、特許文献2に記載されている方式は、いずれも外かご枠着床の際に、外かご枠の位置検出器を基準として着床制御している。そのため、上下かごの着床が均等になる反面、上下かごどちらか一方の着床精度を高めることは難しい。また、乗客が乗降する際のかご支持部品の伸縮により生じる、階床とかご間のレベルずれを補正することが難しい。尚、乗客の乗降によるかご支持部品の伸縮の課題は、上下かごがロープによって連結されている場合に特に顕著である。
本発明は、上記課題に基づいてなされたものであり、より着床精度の高いかご間隔可変ダブルデッキエレベータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、昇降路内を昇降する外かご枠に少なくとも2つの内かごが前記昇降路内を昇降する方向に並べて配置されているダブルデッキエレベータであって、前記外かご枠を昇降させる電動機と、前記2つの内かごの少なくとも一方を変位させて前記2つの内かごの間隔を調整する内かご間調整機構と、前記内かごに設けられ、前記昇降路において各階の乗り場に応じた位置に配置された位置検知板に対向したことを検知する位置検知板検知部と、前記ダブルデッキエレベータの動作を制御する制御装置と、前記2つの内かごの積載量を検知する積載量検知部とを含み、前記制御装置は、行き先階に応じた前記2つの内かごの間隔の規定値に基づいて前記内かご間調整機構を制御し、前記位置検知板検知部による前記位置検知板の検知状態に基づいて前記電動機を停止させることにより前記内かごの前記各階の乗り場の階床への着床を行い、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態と、前記2つの内かごに夫々設けられた前記位置検知板検知部のうち、前記電動機を停止させるための判断基準とすべき一方の位置検知板検知部とが関連付けられた情報を記憶しており、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態に基づいて前記情報を検索することにより、前記2つの内かごに夫々設けられた前記位置検知板検知部のうち、いずれの前記位置検知板検知部の検知状態に基づいて前記電動機を停止させるかを決定することを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、昇降路内を昇降する外かご枠に少なくとも2つの内かごが前記昇降路内を昇降する方向に並べて配置されているダブルデッキエレベータであって、前記外かご枠を昇降させる電動機と、前記2つの内かごの少なくとも一方を変位させて前記2つの内かごの間隔を調整する内かご間調整機構と、前記内かごに設けられ、前記昇降路において各階の乗り場に応じた位置に配置された位置検知板に対向したことを検知する位置検知板検知部と、前記ダブルデッキエレベータの動作を制御する制御装置と、前記2つの内かごの積載量を検知する積載量検知部とを含み、前記制御装置は、行き先階に応じた前記2つの内かごの間隔の規定値に基づいて前記内かご間調整機構を制御し、前記位置検知板検知部による前記位置検知板の検知状態に基づいて前記電動機を停止させることにより前記内かごの前記各階の乗り場の階床への着床を行い、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態と、前記規定値を調整するための調整値とが関連付けられた情報を記憶しており、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態に基づいて前記情報を検索することにより、前記規定値を調整するための調整値を決定して、前記2つの内かごの間隔の規定値を調整することを特徴とする。
また、前記制御装置は、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態に基づいて前記2つの内かごにおける乗客の乗降を予測し、その予測結果に基づいて乗客の乗降により生じる前記内かごの位置ずれを相殺するように前記2つの内かごの間隔の規定値を調整することが好ましい。
また、前記内かごに設けられた操作部は、行先階を指定するための行先階指定ボタンを含み、前記制御装置は、前記内かごに設けられた操作部の操作状態として、次に停止する予定の階が前記行先階指定ボタンにおいて行先階として指定されているか否かを参酌することが好ましい。
また、前記各階の乗り場に設けられた操作部は、前記内かごを呼ぶための内かご呼びボタンを含み、前記制御装置は、前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態として、次に停止する予定の階の乗り場に設けられた前記内かご呼びボタンにおいて前記内かごが呼ばれているか否かを参酌することが好ましい。
また、前記制御装置は、前記2つの内かごのいずれか一方のみを使用する運転の場合、使用する内かごに設けられた前記位置検知板検知部の検知状態に基づいて前記電動機を停止させることが好ましい。
また、本発明の他の態様は、昇降路内を昇降する外かご枠に少なくとも2つの内かごが前記昇降路内を昇降する方向に並べて配置されているダブルデッキエレベータの制御方法であって、前記ダブルデッキエレベータは、前記外かご枠を昇降させる電動機と、前記2つの内かごの少なくとも一方を変位させて前記2つの内かごの間隔を調整する内かご間調整機構と、前記内かごに設けられ、前記昇降路において各階の乗り場に応じた位置に配置された位置検知板に対向したことを検知する位置検知板検知部と、前記ダブルデッキエレベータの動作を制御する制御装置と、前記2つの内かごの積載量を検知する積載量検知部とを含み、行き先階に応じた前記2つの内かごの間隔の規定値に基づいて前記内かご間調整機構を制御し、前記位置検知板検知部による前記位置検知板の検知状態に基づいて前記電動機を停止させることにより前記内かごの前記各階の乗り場の階床への着床を行い、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態と、前記2つの内かごに夫々設けられた前記位置検知板検知部のうち、前記電動機を停止させるための判断基準とすべき一方の位置検知板検知部とが関連付けられた情報を参照し、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態に基づいて前記情報を検索することにより、前記2つの内かごに夫々設けられた前記位置検知板検知部のうち、いずれの前記位置検知板検知部の検知状態に基づいて前記電動機を停止させるかを決定することを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、昇降路内を昇降する外かご枠に少なくとも2つの内かごが前記昇降路内を昇降する方向に並べて配置されているダブルデッキエレベータの制御方法であって、前記ダブルデッキエレベータは、前記外かご枠を昇降させる電動機と、前記2つの内かごの少なくとも一方を変位させて前記2つの内かごの間隔を調整する内かご間調整機構と、前記内かごに設けられ、前記昇降路において各階の乗り場に応じた位置に配置された位置検知板に対向したことを検知する位置検知板検知部と、前記ダブルデッキエレベータの動作を制御する制御装置と、前記2つの内かごの積載量を検知する積載量検知部とを含み、行き先階に応じた前記2つの内かごの間隔の規定値に基づいて前記内かご間調整機構を制御し、前記位置検知板検知部による前記位置検知板の検知状態に基づいて前記電動機を停止させることにより前記内かごの前記各階の乗り場の階床への着床を行い、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態と、前記規定値を調整するための調整値とが関連付けられた情報を参照し、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態に基づいて前記情報を検索することにより、前記規定値を調整するための調整値を決定して、前記2つの内かごの間隔の規定値を調整することを特徴とする。
本発明によれば、より着床精度の高いかご間隔可変ダブルデッキエレベータを提供することができる。
本発明の実施形態に係るダブルデッキエレベータのかご箇所拡大図である。 本発明の実施形態に係るダブルデッキエレベータの全体構成図である。 本発明の実施形態に係る制御装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るテーブル記憶部に記憶されている情報を示す図である。 本発明の実施形態に係る制御態様の例を示す表である。 本発明の実施形態に係る制御態様の例を示す表示である。 本発明の実施形態に係る位置検出器を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る位置検出器とかご位置検出板との位置関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るかご間隔調整パターンの決定動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るかご間隔調整パターンの決定動作を示すフローチャートである。
図1は、本実施形態に係るかご間隔可変ダブルデッキエレベータのかご箇所の拡大図であり、図2は全体図である。本実施形態に係るダブルデッキエレベータは、階間寸法の不揃いな建物等に設置され、図1に示すように、外かご枠1内に上かご2及び下かご3が配置され、上かご2及び下かご3にかご間調整機構が設けられている。このかご間調整機構は、ロープ14により繋がれた上かご2と下かご3を上下反対方向に同じ距離だけ走行させる巻上機4である。
巻上機4は、かご間隔調整制御装置5によって駆動される。即ち、巻上機4及びかご間隔調整制御装置5が内かご間調整機構として機能する。上かご2及び下かご3には、夫々かご間距離測定装置9が設けられており、かご間隔調整制御装置5は、上下かごに設けられたかご間距離測定装置9の測定結果に基づいて上下かごの間隔を認識して、上下かごが所望の間隔となる様に巻上機4を駆動する。
また、上かご2及び下かご3にはかご位置検知器7が設けられており、各階床に設けられているかご位置検知板8を検知して信号を出力する。そして、同じく上下かごに設けられているドア制御装置6が、かご位置検知器7の出力信号に基づいてドアの開閉を制御する。即ち、かご位置検知板8が位置検知板として機能し、かご位置検知器7が位置検知板検知部として機能する。かご位置検知器7及びかご位置検知板8の詳細については、後に詳述する。
このように構成されたかご間隔可変ダブルデッキエレベータにおいて、図2に示すように、外かご枠1は、主索13により釣合おもり11と繋がれている。主索13は、電動機10によって駆動される。電動機10は、制御装置12によって制御され、これにより、外かご枠1と釣合おもり11が互いに反対方向に昇降する。尚、上かご2及び下かご3には、夫々積載量検知機構が設けられており、制御装置12は、この積載量検知機構が出力する信号に基づいて、上かご2及び下かご3の積載量を認識することができる。上記積載量検知機構が積載量検知部として機能するものであり、例えば荷重検出器を用いることができる。
ここで、制御装置12の機能構成について、図3を参照して説明する。図3は、制御装置12の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御装置12は、ドア開閉制御部121、電動機制御部122、操作信号取得部123、積載量検知部124、かご間隔通知部125及びテーブル記憶部126を含む。
ドア開閉制御部121は、上下かごに夫々設けられているドア制御装置6に、ドアの開閉に関する命令を入力する。また、ドア開閉制御部121は、ドア制御装置6を介して、かご位置検知器7の検知信号を取得し、電動機制御部122及びかご間隔通知部125に入力する。電動機制御部122は、ドア開閉制御部121、動作信号取得部123及び積載量検知部124から入力される情報に基づいて電動機10を制御する。特に、電動機制御部122は、ドア開閉制御部121から入力されるかご位置検知機7の検知信号に基づいて、上下かごの各階床への着床を判断し、電動機10を停止させる。
操作信号取得部123は、上下かご内のドア開閉ボタン、行先階指定ボタンや、各階床のホールに設けられた呼びボタン等の操作ボタンの押下に応じた信号を取得し、電動機制御部122及びかご間隔通知部125に入力する。積載量検知部124は、上下かごに設けられた図示しない積載量検知機構が出力する信号を取得し、上下かご夫々の積載量を検知して電動機制御部122及びかご間隔通知部125に入力する。
かご間隔通知部125は、操作信号取得部123から入力された情報に基づいて行先階を判断し、テーブル記憶部126から行先階に応じたかご間隔の情報を読み出してかご間調整制御装置5に通知する。また、かご間隔通知部125は、積載量検知部124から入力される信号及び操作信号取得部123から入力される各階及びかご内のボタン押下状態に応じて、かご間隔を調整する。
テーブル記憶部126は、上かご及び下かごの停止階に応じた、かご間隔の規定値を記憶している記憶部である。図4に、テーブル記憶部126が記憶している情報の例を示す。図4に示すように、テーブル記憶部126は、各データを識別する“ID”、上下かごの停止階を示す“上かご”、“下かご”及び上下かごの停止階に応じた“かご間隔”の情報を含む。例えば、上かごが“2階”、下かごが“1階”に停止する場合、上下かごの間隔は“L”である。
このようなダブルデッキエレベータにおいて、本実施形態に係る要旨は、かご間隔通知部125が、操作信号取得部123及び積載量検知部124から入力された情報に基づいてテーブル記憶部126から読み出した“かご間隔”の値を調整し、電動機制御部122が、ドア開閉制御部121及び積載量検知部124から入力された情報に基づいて、上下かごの着床を判断する際の態様を変更することにある。以下、本実施形態に係るダブルデッキエレベータの制御について説明する。
図5は、積載量検知部124の検知結果及び操作信号取得部123から入力された情報に基づく制御ルールの表(以降、制御ルール表とする)を示す図である。図5に示すように、本実施形態に係る制御ルール表では、上下かご夫々の“積載量”、かご内の操作ボタンの操作状態を示す“かご内呼び”、各階床に設けられた操作ボタンの操作状態を示す“ホール呼び”を条件として、夫々の条件毎の“補正パターン”が定められている。
図5に示す制御ルール表において、“積載量”が“多”とは、積載量検知部124が積載量検知機構の検知信号に基づいて検知した積載量が所定の閾値以上であることを示す。また、“かご内呼び”が“あり”とは、かご内の行先階指定ボタンにおいて、次の停止階を行先階としてボタンを押下した人がいることを示す。また、“ホール呼び”が“あり”とは、次の停止階のホールに設けられた操作ボタンにおいて、エレベータに乗るためにボタンを押下した人がいることを示す。
尚、上記所定の閾値としては、例えば積載可能重量の80%の値を用いることができる。かごと着床間の位置ずれは、かごを支えるロープ14の伸縮によって生じるものであり、ロープ14が積載量100%で5mm伸びるとすると、80%積載時はおよそ4mm伸びることになる。従って、積載量が80%から減少した時のロープ14の伸縮量の影響は大きいと言えるため、80%を基準とすることにより、効果的な判断を行うことができる。
本実施形態に係る制御ルールにおいて、例えばID“001”のルールの場合、上かごは積載量が“多”であり、かご内呼び及びホール呼びがあり、下かごは積載量が“少”であり、かご内呼びがなく、ホール呼びがあることが適用条件であり、その際に適用する補正パターンは“パターンC”である。図6に、各補正パターンの詳細を示す。図6に示すように、補正パターンCは、「かご間隔−α」、即ち、テーブル記憶部126から読み出したかご間隔よりも間隔を狭くし、且つ上かごに設けられたかご位置検知機の検知信号に基づいて電動機10が着床を判断する。
具体的には、上述したID“001”のルールの場合、上かごは、積載量が所定の閾値以上の状態でかご内呼びもホール呼びもあるため、積載量は大きくは変わらないことが予測され、かごの位置も変わらないことが予測されるため、着床制御は上かごのかご位置検知に基づいて行うべきことが判断される。他方、下かごは、積載量が所定の閾値未満の状態でかご内呼びはないがホール呼びがあるため、積載量が増え、ロープが伸びることによって位置が下がることが予測される。従って、上下かごの間隔を狭くすることによって、基準の高さよりも若干高い位置で下かごを着床させ、積載量が増えた後の階床とのずれ量を相殺する。
また、ID“002”の場合、上かごは積載量が“多”で、かご内呼びがあり、ホール呼びがなく、下かごは積載量が“少”でかご内呼びがなく、ホール呼びがある。この場合、上かごは人が降りるだけであるため、積載量が減ってロープが縮み、かご位置が上がることが予測される。他方、下かごは人が乗るだけであるため、積載量が増えてロープが伸び、かご位置が下がることが予測される。
従って、ID“002”のルールの場合は、予め定められたパターンに従ってかご間隔を調整するのではなく、人の乗降に応じて適宜かご間隔を狭めることが好ましい。即ち、かご間隔通知部125が、ドア開閉制御部121から入力されるかご位置検知器の検知信号に従い、かご間隔を狭める旨の命令をかご間調整制御装置5に出力する。この他、かご間調整制御装置5が、かご間距離測定装置9の出力信号に基づいて、自動的にかご間を調整するようにしても良い。
また、ID“003”の場合、上かごは積載量が“多”で、かご内呼び及びホール呼びがあり、下かごは積載量が“少”で、かご内呼び及びホ−ル呼びがない。この場合、上下かご共に積載量が大きく変わらず、かご位置も大きくずれないことが予測されるため、補正は不要である。
また、ID“004”の場合、上かごは積載量が“多”で、かご内呼びがあり、ホール呼びがなく、下かごは積載量が“少”で、かご内呼び及びホ−ル呼びがなく、補正パターンはパターンBである。この場合、上かごは人が降りるだけであるため、積載量が減ってロープが縮み、かご位置が上がることが予測される。他方、下かごは人の乗降がないため、積載量は変わらず、かご位置も変わらないことが予測される。
従って、図6に示されるように、パターンBの場合、着床制御は、かご位置の変わらない下かごに設けられたかご位置検知器の検知信号に基づいて行う。また、上かごのかご位置が上がることによってかご間隔が広がるため、それを相殺するために、テーブル記憶部126から読み出したかご間隔を狭く調整する。
このように、電動機制御部122は、積載量検知部124から入力された“積載量”の情報及び操作信号取得部123から入力された“かご内呼び”及び“ホール呼び”の情報に基づいて、上下かごいずれに設けられたかご位置検知器の検知信号を着床制御に用いるかを判断する。これにより、上下かごいずれか一方の着床精度を高めるべき場合において特に有効である。
また、かご間隔通知部125は、積載量検知部124から入力された“積載量”の情報及び操作信号取得部123から入力された“かご内呼び”及び“ホール呼び”の情報に基づいて、テーブル記憶部126から読み出したかご間隔の調整要否及び調整量を判断する。これにより、乗降によって生じるかご位置のずれ量を最少化することができる。
図5及び図6に示すようなルールは、は、かごの積載量が少ない状態で着床し積載量が大きく増えた場合や、かごの積載が多い状態で着床し積載が大きく減る場合に、最もかごの浮き沈みの量が変動することに着目し、上かご2及び下かご3各々の積載量と、かご内及びホールの呼びにより予想される積載の変化によって、乗降時のかごと階床間との位置ずれの状態を予測し、そのずれ量を最少にするためのかご間隔及び着床制御に用いるかご位置検知器7を予め決定するものである。これにより、乗降時の積載量変化による位置ずれ量を最小にする着床制御が可能となる。
尚、図5及び図6において説明したルールは一例であり、他のルールを適用することも可能である。例えば、上下かごいずれのかご位置検知器7を用いて着床制御を行うかの判断においては、上述した乗降による位置ずれが少ないことが予想される場合の他、車椅子の乗客がいる場合等、着床精度を高めるべき要因があることを考慮することもできる。
次に、本実施形態に係るかご位置検知器7及びかご位置検知板8について説明する。図7は、本実施形態に係るかご位置検知器7を示す斜視図である。図7に示すように、本実施形態に係るかご位置検知器7は、発光部7a及び検知部7bを含む。図7に示すように、発光部7aと検知部7bとは対向するように配置されており、発光部7aから照射された光線を検知部7bが受光するように構成されている。そして、外かご枠1及び上下かごが移動することにより、各階に設けられたかご位置検知板が発光部7aと検知部7bとの間を遮蔽し、検知部7bが光線を受光しなくなる。これにより、かご位置検知器7は、上下かごが各階に着床したことを判断する。
ここで、本実施形態に係るかご位置検知器7及びかご位置検知板8は、かご位置のずれを判断可能な構成を有している。その構成について、図8(a)〜(c)を参照して説明する。図8(a)〜(c)は、本実施形態に係るかご位置検知器7とかご位置検知板8との位置関係及びかご位置検知器7の検知範囲を示す図である。図8(a)〜(c)に示すように、かご位置検知器7の発光部7a及び検知部7bは、水平方向に“A”、“B”、“C”の3つの検知範囲を有している。即ち、発光部7aは、“A”、“B”、“C”夫々の範囲において発光素子を有している。また、検知部7bは、“A”、“B”、“C”夫々の範囲毎にセンサを有している。
また、かご位置検知板8は、図8(a)〜(c)に示すように、上述した“A”、“B”、“C”夫々の検知範囲における検知結果に基づいてかごのずれを判断可能な特殊な形状をしている。図8(a)は、かご位置がずれていない場合のかご位置検知器7とかご位置検知板8との位置関係を示している。この場合、“A”、“B”、“C”夫々の検知範囲は全てかご位置検知板8によって遮蔽されている。即ち、検知部7bは、いずれの検知範囲においても受光しない。これにより、かご位置検知器7は、そのかごが適正な高さに位置していることを示す信号を出力する。
図8(b)は、かご位置が適正な高さよりも高めにずれている場合の位置関係を示している。この場合、“A”、“B”の検知範囲は遮蔽されているが、“C”の範囲は遮蔽されていないため、“C”の範囲に設けられた検知部7bのセンサは受光する。これにより、かご位置検知器7は、そのかごが適正な高さよりも高めにずれていることを示す信号を出力する。
図8(c)は、かご位置が適正な高さよりも低めにずれている場合の位置関係を示している。この場合、“A”、“C”の検知範囲は遮蔽されているが、“B”の範囲は遮蔽されていないため、“B”の範囲に設けられた検知部7bのセンサは受光する。これにより、かご位置検知器7は、そのかごが適正な高さよりも低めにずれていることを示す信号を出力する。尚、図5において説明した“適宜補正”の補正パターンの場合、このようなかご位置検知器7の検知信号に基づいて、上下かごの間隔を補正することができる。
次に、本実施形態に係るダブルデッキエレベータにおける制御装置12の動作について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係るダブルデッキエレベータにおいて、昇降命令が発生した場合の制御装置12の処理を示すフローチャートである。図9に示すように、かご内のボタン操作若しくはホールでのボタン操作により、昇降命令が入力され、操作信号取得部123が昇降命令を取得し(S901)、目的階が決定すると、かご間隔通知部125が、テーブル記憶部126から、行先階に応じたかご間隔情報を取得する(S902)。
そして、かご間隔通知部125及び電動機制御部122は、図5において説明したルールに従い、ドア開閉制御部121、操作信号取得部123及び積載量検知部124から入力される情報に基づいてかご間隔調整パターンを決定する(S903)。S903の詳細例については、後に詳述する。
かご間隔調整パターンが決定されると、かご間隔通知部125は、決定されたパターンに従ってかご間隔を調整し(S904)、かご間調整制御装置5に通知する。そして、電動機制御部122は、上下かごが夫々の行先階に着床するように電動機10を駆動する(S905)。
電動機制御部122が電動機10を駆動して外かご枠1を昇降させることにより、S903において決定されたパターンに従って着床が判断されると(S906/YES)、ドア開閉制御部121が、ドア制御装置6を介して、上下かご夫々のかご位置検知器7の検知信号を取得し、上下かご共にドア開閉が可能なゾーン(以降、ドアゾーンとする)、即ち、図8(a)の状態にあるか否か確認する(S907)。
S907の結果、上下かご共にドアゾーン内であれば(S907/YES)、ドア開閉制御部121は、ドア制御装置6にドア開放の命令を送信する。これにより、上下かごに設けられたドア制御装置6が、上下ドア夫々を駆動し(S908)、ドアが開放される。他方、S907の結果、上下かご共にドアゾーン内でなければ(S907/NO)、ドア開閉制御部121から通知を受けたかご間隔通知部125が、かご間調整制御装置5にかご間隔を通知し、かご間調整制御装置5がかご間隔を調整して(S909)、再度S907からの処理を繰り返す。このような処理により、昇降命令が発生した場合の制御装置12の処理が完了する。
次に、S903における処理の詳細例について、図10、図11を参照して説明する。図10、図11は、S903の処理の詳細例を示すフローチャートである。尚、本実施形態において、S903の処理は、電動機制御部122及びかご間隔通知部125が夫々実行するが、何れか一方が実行した上で、他方はその実行結果を取得するようにしても良い。また、制御装置12内における他の部位がS903の処理を実行し、電動機制御部122及びかご間隔通知部125がその実行結果を取得するようにしても良い。以下の説明においては、電動機制御部122による処理として説明するが、かご間隔通知部125や他の部位による処理の場合も同様である。
図10に示すように、まず電動機制御部122は、積載量検知部124から入力された情報に基づき、上かご積載量が所定の閾値以上であるか否かを判断する(S1001)。S1001の判断の結果、上かごの積載量が閾値未満であれば(S1001/NO)、図11のフローを実行する(S1002)。上かご積載量が閾値以上であれば(S1001/YES)、次に、電動機制御部122は、下かご積載量が所定の閾値未満であるか否か判断する(S1003)。
S1003の判断の結果、下かご積載量が閾値未満であれば(S1003/YES)、次に、電動機制御部122は、操作信号取得部123から入力される情報に基づき、上かご2内の行先階ボタンのうち、現在の目的階を指定するボタンが押下されているか否か、即ち、上かご内の呼びがあるか否かを判断する(S1004)。
S1003の判断の結果、下かご積載量が閾値以上である場合(S1003/NO)、若しくは、S1004の判断の結果、上かご内の呼びがない場合(S1004/NO)、電動機制御部122は、補正不要と判断し(S1008)、処理を終了する。他方、S1004の判断の結果、上かご内の呼びが有る場合(S1004/YES)、次に、電動機制御部122は、操作信号取得部123から入力される情報に基づき、上かごの目的階におけるホールの呼びボタンが押下されているか否か、即ち、上かごのホール呼びがあるか否かを判断する(S1005)。
S1005の判断の結果、上かごのホール呼びがある場合(S1005/YES)、次に、電動機制御部122は、操作信号取得部123から入力される情報に基づき、下かごの目的階におけるホールの呼びボタンが押下されているか否か、即ち、下かごのホール呼びがあるか否かを判断する(S1006)。そして、下かごのホール呼びがあれば(S1006/YES)、電動機制御部122は、補正パターンをパターンCと判断し(S1007)、処理を終了する。他方、下かごのホール呼びがなければ(S1006/NO)、電動機制御部122は、補正不要であると判断し(S1008)、処理を終了する。
また、S1005の判断の結果、上かごのホール呼びがなければ(S1005/NO)、次に、電動機制御部122は、S1006と同様に、下かごのホール呼びがあるか否か判断する(S1009)。そして、S1009の判断の結果、下かごのホール呼びがあれば(S1009/YES)、電動機制御部122は、予め補正するのではなく、適宜補正として判断し(S1010)、処理を終了する。また、S1009の判断の結果、下かごのホール呼びがなければ(S1009/NO)、電動機制御部122は、補正パターンをパターンBと判断し(S1011)、処理を終了する。
次に、図10のS1001において、上かご積載量が所定の閾値未満であった場合(S1001/NO)の処理について、図11を参照して説明する。この場合、電動機制御部122は、積載量検知部124から入力された情報に基づき、下かご積載量が所定の閾値以上であるか否かを判断する(S1101)。S1101の判断の結果、下かご積載量が閾値未満であった場合(S1101/NO)、電動機制御部122は、補正不要と判断し(S1106)、処理を終了する。
S1101の判断の結果、下かご積載量が閾値以上である場合(S1101/YES)、次に、電動機制御部122は、操作信号取得部123から入力される情報に基づき、下かごのかご内呼びがあるか否か判断する(S1102)。S1102の判断の結果、下かごのかご内呼びがなければ(S1102/NO)、電動機制御部122は、補正不要と判断し(S1106)、処理を終了する。
S1102の判断の結果、下かごのかご内呼びがあれば(S1102/YES)、次に、電動機制御部122は、操作信号取得部123から入力される情報に基づき、下かごの目的階におけるホールの呼びボタンが押下されているか否か、即ち、下かごのホール呼びがあるか否かを判断する(S1103)。
S1103の判断の結果、下かごのホール呼びがある場合(S1103/YES)、次に、電動機制御部122は、操作信号取得部123から入力される情報に基づき、上かごの目的階におけるホールの呼びボタンが押下されているか否か、即ち、上かごのホール呼びがあるか否かを判断する(S1104)。そして、上かごのホール呼びがあれば(S1104/YES)、電動機制御部122は、補正パターンをパターンDと判断し(S1105)、処理を終了する。他方、上かごのホール呼びがなければ(S1104/NO)、電動機制御部122は、補正不要であると判断し(S1106)、処理を終了する。
また、S1103の判断の結果、下かごのホール呼びがなければ(S1103/NO)、次に、電動機制御部122は、S1104と同様に、上かごのホール呼びがあるか否か判断する(S1107)。そして、S1107の判断の結果、上かごのホール呼びがあれば(S1107/YES)、電動機制御部122は、予め補正するのではなく、適宜補正として判断し(S1108)、処理を終了する。また、S1107の判断の結果、上かごのホール呼びがなければ(S1107/NO)、電動機制御部122は、補正パターンをパターンAと判断し(S1109)、処理を終了する。
このような処理により、本実施形態に係るかご間隔調整パターンの決定処理が完了する。尚、図10、図11に示す処理は一例であり、他の処理に従ってかご間隔調整パターンを決定することも可能である。また、図5及び図6に示すような情報を含むテーブルを電動機制御部122が記憶しており、操作信号取得部123及び積載量検知部124から入力される情報を検索キーとして図5に示す情報を絞り込むことにより、何れの補正パターンを適用するか判断することも可能である。
以上、説明したように、本実施形態によれば、制御装置12が電動機10の停止を判断する際、従来のように外かご枠1に設けられる位置検知機構ではなく、上下かごに設けられたかご位置検知器7の検知信号に基づいて判断するため、エレベータの動作状況に応じて、上下かごいずれかの着床精度を高めることができる。従って、より着床精度の高いかご間隔可変ダブルデッキエレベータを提供することができる。
尚、上記実施形態においては、図5において説明したように、積載量の判断として、所定の閾値よりも積載量が多いか少ないかの二段階で判断したが閾値を2つ以上設け、3段階以上で判断しても良い。この場合、図6において“+α”や“−α”として説明したかご間隔の調整量は、積載量に応じて複数の調整量を設定することが好ましい。
また、上記実施形態においては、図5に示すようなテーブルに基づいて、上下かごいずれに設けられたかご位置検知器7の信号を参照して着床制御を行うかを判断する場合を例として説明した。この他、例えば、上下かごのうち一方のみを用いる運転においては、使用しないかごの着床精度は不要であるため、使用するかごに設けられたかご位置検知器7の信号を参照して着床制御を行うことが好ましい。
1 外かご枠、
2 上かご、
3 下かご、
4 かご間調整機構、
5 かご間調整制御装置、
6 ドア制御装置、
7 かご位置検知器、
8 かご位置検知板、
9 かご間距離測定装置、
10 電動機、
11 釣合おもり、
12 制御装置、
13 主索、
14 ロープ、
121 ドア開閉制御部、
122 電動機制御部、
123 操作信号取得部、
124 積載量検知部、
125 かご間隔通知部、
126 テーブル記憶部

Claims (8)

  1. 昇降路内を昇降する外かご枠に少なくとも2つの内かごが前記昇降路内を昇降する方向に並べて配置されているダブルデッキエレベータであって、
    前記外かご枠を昇降させる電動機と、
    前記2つの内かごの少なくとも一方を変位させて前記2つの内かごの間隔を調整する内かご間調整機構と、
    前記内かごに設けられ、前記昇降路において各階の乗り場に応じた位置に配置された位置検知板に対向したことを検知する位置検知板検知部と、
    前記ダブルデッキエレベータの動作を制御する制御装置と、
    前記2つの内かごの積載量を検知する積載量検知部とを含み、
    前記制御装置は、
    行き先階に応じた前記2つの内かごの間隔の規定値に基づいて前記内かご間調整機構を制御し、前記位置検知板検知部による前記位置検知板の検知状態に基づいて前記電動機を停止させることにより前記内かごの前記各階の乗り場の階床への着床を行い、
    前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態と、前記2つの内かごに夫々設けられた前記位置検知板検知部のうち、前記電動機を停止させるための判断基準とすべき一方の位置検知板検知部とが関連付けられた情報を記憶しており、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態に基づいて前記情報を検索することにより、前記2つの内かごに夫々設けられた前記位置検知板検知部のうち、いずれの前記位置検知板検知部の検知状態に基づいて前記電動機を停止させるかを決定することを特徴とするダブルデッキエレベータ。
  2. 昇降路内を昇降する外かご枠に少なくとも2つの内かごが前記昇降路内を昇降する方向に並べて配置されているダブルデッキエレベータであって、
    前記外かご枠を昇降させる電動機と、
    前記2つの内かごの少なくとも一方を変位させて前記2つの内かごの間隔を調整する内かご間調整機構と、
    前記内かごに設けられ、前記昇降路において各階の乗り場に応じた位置に配置された位置検知板に対向したことを検知する位置検知板検知部と、
    前記ダブルデッキエレベータの動作を制御する制御装置と
    前記2つの内かごの積載量を検知する積載量検知部とを含み、
    前記制御装置は、
    行き先階に応じた前記2つの内かごの間隔の規定値に基づいて前記内かご間調整機構を制御し、前記位置検知板検知部による前記位置検知板の検知状態に基づいて前記電動機を停止させることにより前記内かごの前記各階の乗り場の階床への着床を行い、
    前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態と、前記規定値を調整するための調整値とが関連付けられた情報を記憶しており、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態に基づいて前記情報を検索することにより、前記規定値を調整するための調整値を決定して、前記2つの内かごの間隔の規定値を調整することを特徴とするダブルデッキエレベータ。
  3. 前記制御装置は、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態に基づいて前記2つの内かごにおける乗客の乗降を予測し、その予測結果に基づいて乗客の乗降により生じる前記内かごの位置ずれを相殺するように前記2つの内かごの間隔の規定値を調整することを特徴とする請求項2に記載のダブルデッキエレベータ。
  4. 前記内かごに設けられた操作部は、行先階を指定するための行先階指定ボタンを含み、
    前記制御装置は、前記内かごに設けられた操作部の操作状態として、次に停止する予定の階が前記行先階指定ボタンにおいて行先階として指定されているか否かを参酌することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載のダブルデッキエレベータ。
  5. 前記各階の乗り場に設けられた操作部は、前記内かごを呼ぶための内かご呼びボタンを含み、
    前記制御装置は、前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態として、次に停止する予定の階の乗り場に設けられた前記内かご呼びボタンにおいて前記内かごが呼ばれているか否かを参酌することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載のダブルデッキエレベータ。
  6. 前記制御装置は、前記2つの内かごのいずれか一方のみを使用する運転の場合、使用する内かごに設けられた前記位置検知板検知部の検知状態に基づいて前記電動機を停止させることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載のダブルデッキエレベータ。
  7. 昇降路内を昇降する外かご枠に少なくとも2つの内かごが前記昇降路内を昇降する方向に並べて配置されているダブルデッキエレベータの制御方法であって、
    前記ダブルデッキエレベータは、
    前記外かご枠を昇降させる電動機と、
    前記2つの内かごの少なくとも一方を変位させて前記2つの内かごの間隔を調整する内かご間調整機構と、
    前記内かごに設けられ、前記昇降路において各階の乗り場に応じた位置に配置された位置検知板に対向したことを検知する位置検知板検知部と、
    前記ダブルデッキエレベータの動作を制御する制御装置と、
    前記2つの内かごの積載量を検知する積載量検知部とを含み、
    行き先階に応じた前記2つの内かごの間隔の規定値に基づいて前記内かご間調整機構を制御し、
    前記位置検知板検知部による前記位置検知板の検知状態に基づいて前記電動機を停止させることにより前記内かごの前記各階の乗り場の階床への着床を行い、
    前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態と、前記2つの内かごに夫々設けられた前記位置検知板検知部のうち、前記電動機を停止させるための判断基準とすべき一方の位置検知板検知部とが関連付けられた情報を参照し、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態に基づいて前記情報を検索することにより、前記2つの内かごに夫々設けられた前記位置検知板検知部のうち、いずれの前記位置検知板検知部の検知状態に基づいて前記電動機を停止させるかを決定することを特徴とするダブルデッキエレベータの制御方法。
  8. 昇降路内を昇降する外かご枠に少なくとも2つの内かごが前記昇降路内を昇降する方向に並べて配置されているダブルデッキエレベータの制御方法であって、
    前記ダブルデッキエレベータは、
    前記外かご枠を昇降させる電動機と、
    前記2つの内かごの少なくとも一方を変位させて前記2つの内かごの間隔を調整する内かご間調整機構と、
    前記内かごに設けられ、前記昇降路において各階の乗り場に応じた位置に配置された位置検知板に対向したことを検知する位置検知板検知部と、
    前記ダブルデッキエレベータの動作を制御する制御装置と
    前記2つの内かごの積載量を検知する積載量検知部とを含み、
    行き先階に応じた前記2つの内かごの間隔の規定値に基づいて前記内かご間調整機構を制御し、
    前記位置検知板検知部による前記位置検知板の検知状態に基づいて前記電動機を停止させることにより前記内かごの前記各階の乗り場の階床への着床を行い、
    前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態と、前記規定値を調整するための調整値とが関連付けられた情報を参照し、前記積載量検知部による検知結果及び前記内かごに設けられた操作部の操作状態並びに前記各階の乗り場に設けられた操作部の操作状態に基づいて前記情報を検索することにより、前記規定値を調整するための調整値を決定して、前記2つの内かごの間隔の規定値を調整することを特徴とするダブルデッキエレベータの制御方法
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