JP2016141517A - かご床調整機構、乗りかご及びエレベータ - Google Patents

かご床調整機構、乗りかご及びエレベータ Download PDF

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Abstract

【課題】ガイドレールの破損を防ぐことができると共に、乗りかごの沈下及び跳ね上がりを防止することができるかご床調整機構、乗りかご及びエレベータを提供する。
【解決手段】かご床調整機構10は、可動床11と、床駆動部12と、床位置検出部13と、制御部と、を備えている。床駆動部12は、可動床11を昇降可能に支持する。床位置検出部13は、乗り場床201に対する可動床11の位置を検出する。制御部は、床位置検出部13の検出信号に基づいて床駆動部12を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗り場床に対する乗りかごのかご床の高さを調整するかご床調整機構、及びこのかご床調整機構を備えた乗りかご、並びにこの乗りかごを備えたエレベータに関するものである。
一般的に、比較的大型の荷物が乗りかごに搬入又は搬出されると、乗りかごの積載量が大きく変化するため、乗りかごに連結されたロープが伸縮する。そのため、乗りかごのかご床と、乗りかごが停止した階の乗り場床との間に段差が生じていた。
人や荷物が搬入又は搬出する際に乗りかごのかご床と乗り場床との段差を解消するために、例えば、特許文献1に記載されているような技術が提案されている。この特許文献1には、かごにブレーキを付設し、このかごブレーキのブレーキシューは、ダンパー付きのブレーキアームを介してかごに連結され、かごガイドレールに当接して制動力を発生させるエレベータが記載されている。
そして、特許文献1に記載されたエレベータは、かごブレーキをかごの着床時に作動させることにより、乗客の乗降によって上下動するかごの振動を、ダンパーをもって抑制している。
特開2011−42411号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、比較的大型の荷物が乗りかごに搬入される場合には、かごブレーキのブレーキシューに非常に大きな力を加える必要があった。その結果、特許文献1に記載された技術では、ブレーキシューとの摩擦により、ガイドレールが破損するおそれがあった。
さらに、特許文献1に記載された技術では、かごブレーキを解放した際に、ロープに対して大きな力の変化が作用し、ロープが大きく伸縮する。その結果、乗りかごが大きく沈下したり、跳ね上がったりする可能性があった。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、ガイドレールの破損を防ぐことができると共に、乗りかごの沈下及び跳ね上がりを防止することができるかご床調整機構、乗りかご及びエレベータを提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のかご床調整機構は、エレベータの乗りかごに設けられ、可動床と、床駆動部と、床位置検出部と、制御部と、を備えている。可動床は、乗りかごのかご室内に設置される。床駆動部は、可動床を昇降可能に支持する。床位置検出部は、建築構造物における乗りかごが停止する階の乗り場床に対する可動床の位置を検出する。制御部は、床位置検出部の検出信号に基づいて床駆動部を制御する。
本発明の乗りかごは、エレベータに設けられ、人や荷物が搬入及び搬出されるかご室と、かご室にもうけられるかご床調整機構と、を備えている。かご床調整機構は、上述したかご床調整機構が用いられる。
また、本発明のエレベータは、建築構造物に設けた昇降路内を昇降動作する乗りかごを備えたエレベータであって、乗りかごと、乗りかごにロープを介して連結される釣合錘と、ロープを巻き掛けることにより乗りかごを昇降させる巻上機と、を備えている。乗りかごは、上述した乗りかごが用いられる。
本発明のかご床調整機構、乗りかご及びエレベータによれば、ガイドレールの破損を防ぐことができると共に、乗りかごの沈下及び跳ね上がりを防止することができる。そして、簡単な構成で、乗りかごの床の高さを乗り場床に対して調整することができる。
本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベータを示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる乗りかごを示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる乗りかごを示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる乗りかごにおけるかご検出部を示すもので、図4Aは平面図、図4Bは遮光片を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるかご床調整機構の制御系を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる乗りかごにおいて荷物を搬入する際の状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベータにおける搬入及び搬出動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベータにおける搬入及び搬出動作の他の例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態例にかかるかご床調整機構を有する乗りかごを示す概略構成図である。
以下、本発明のかご床調整機構、乗りかご及びエレベータの実施の形態例について、図1〜図9を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1−1.エレベータの構成例
まず、本発明の第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベータの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例のエレベータの構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のエレベータ1は、建築構造物200内に形成された昇降路110内を昇降動作する。エレベータ1は、人や荷物を載せる乗りかご120と、ロープ130と、釣合錘140と、巻上機100とを備える。昇降路110は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室160が設けられている。
巻上機100は、機械室160に配置され、ロープ130を巻き掛けることにより乗りかご120を昇降させる。また、巻上機100の近傍には、ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
釣合錘140は、乗りかご120における無積載時の質量とほぼ同じ質量に設定されている。そのため、乗りかご120内に物や人が積載されていない無積載時では、乗りかご120側と釣合錘140側のロープ130の張力比は、1となる。これにより、無積載時における巻上機100の出力を低く抑えることが可能である。
乗りかご120は、中空の略直方体状に形成されている。乗りかご120は、ロープ130を介して、釣合錘140と連結され、昇降路110内を昇降する。また、建築構造物200における乗りかご120が停止する各階には、乗り場床201と、この乗り場床201から人や荷物が乗りかご120へ出入りする出入り口202が設けられている。出入り口202には、不図示の扉部が開閉可能に配置されている。
<乗りかごの構成>
次に、図2及び図3を参照して本例の乗りかご120について説明する。
図2は、本例の乗りかごの内部の様子を示す概略構成図、図3は、本例の乗りかごを示す断面図である。
図2及び図3に示すように、乗りかご120は、かご室2と、扉部3と、操作盤9と、かご床調整機構10と、かご位置検出部18と、を備えている。かご室2は、中空の直方体状に形成されている。また、かご室2には、一面が開口した出入り口2aが設けられている。そして、かご室2の内部空間には、出入り口2aから人や荷物が出入りされる。この出入り口2aには、扉部3が開閉可能に設置されている。
また、かご室2は、固定床5と、天井6と、側板7と、枠体8とを、有している。固定床5は、矩形状に形成されており、かご室2の床面となる。天井6は、矩形状に形成されている。天井6は、固定床5に対して鉛直方向に対向し、かご室2の鉛直方向の上部に配置される。
側板7は、固定床5の周囲を囲むように配置され、固定床5に対して垂直に立設されている。また、側板7の一部には、出入り口2aが設けられている。側板7には、乗りかご120を操作する操作盤9が設けられている。そして、固定床5及び側板7は、枠体8により支持されている。
図2及び図3に示すように、かご床調整機構10は、可動床11と、2つの床駆動部12,12と、床位置検出部13と、ガイド部材14と、制御部20(図5参照)を有している。2つの床駆動部12,12は、固定床5の上面に設けられている。2つの床駆動部12,12は、固定床5の両端部に配置されている。2つの床駆動部12,12の上部には、可動床11が設けられている。
可動床11は、矩形状の平板状の部材により形成されている。可動床11の大きさは、固定床5の大きさと略等しくなるように設定されている。可動床11は、2つの床駆動部12.12により昇降可能に支持されている。この可動床11の上面には、人や荷物が載置される。また、可動床11と側板7との間には、ガイド部材14が設けられている。
ガイド部材14は、2つの床駆動部12,12が配置された箇所を除いた残りの2辺に配置される。これにより、可動床11が傾くことなく昇降方向に沿って昇降させることができる。なお、ガイド部材14を設けなくても本例のかご床調整機構10を構成することができるものである。
さらに、本例では、床駆動部12を2つ設けた例を説明したが、床駆動部12の数は、これに限定されるものではなく、床駆動部12は、少なくとも1つだけ設けていればよい。床駆動部12を1つだけ設ける場合、床駆動部12は、可動床11及び固定床5の略中央に配置することが好ましい。
図3に示すように、乗りかご120及び乗り場床201には、床位置検出部13が設けられている。
床位置検出部13は、発光部16と、発光部16が照射した光を検知する受光部17からなる光センサである。本例のかご床調整機構10では、発光部16は、乗りかご120のかご室2に設けられている。また、発光部16は、不図示の連動機構により可動床11の昇降動作に連動して昇降する。すなわち、可動床11が上昇すると、発光部16も上昇し、可動床11が下降すると発光部16も下降する。
なお、発光部16がかご室2内に設置されている場合、側板7には、発光部16から照射された光が通過する通過窓が設けられる。
受光部17は、建築構造物200における乗り場床201の近傍に固定されている。また、受光部17が発光部16からの光を受光した際に、乗り場床201の高さと可動床11の高さが一致する位置に、受光部17は配置されている。すなわち、受光部17によって発光部16から照射された光を受光した場合、乗り場床201の高さと可動床11の高さが一致していることを検出することができる。
なお、本例では、受光部17を乗り場床201の近傍に配置した例を説明したが、これに限定されるものではなく、受光部17は、昇降路110内における乗りかご120が停止する箇所に配置されていればよい。
さらに、本例では、発光部16を乗りかご120に設け、受光部17を建築構造物200に設けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、発光部16を建築構造物200に設け、受光部17を乗りかご120に設けてもよい。この場合、受光部17は、可動床11と共に連動するように乗りかご120に昇降可能に設けられ、発光部16は、建築構造物200に固定される。
また、本例では、床位置検出部13として光センサを用いた例を説明したが、乗りかご120が停止した階の乗り場床201に対する可動床11の位置を検出できるものであれば、光センサに限定されるものではない。床位置検出部13としては、例えば、乗り場床201に設けた検出部に対して、可動床11側に設けた突出部が接触することで、可動床11の位置を検出する機械式の位置検出部を適用してもよい。
また、乗りかご120の上部には、後述するかご位置検出部18の遮光部材22が設置されている。かご位置検出部18は、乗りかご120が建築構造物200に対して停止した階を検出するものである。
図4A及び図4Bは、かご位置検出部18を示す図である。
図4Aに示すように、かご位置検出部18は、2つの検出部材21A,21Bと、遮光部材22と、を有している。本例では、検出部材21A,21Bは、昇降路110における乗りかご120が停止する各階に設けられ、遮光部材22は、乗りかご120に設けられている。なお、検出部材21A,21Bを乗りかご120に設け、遮光部材22を昇降路110における乗りかご120が停止する各階に設けてもよい。
2つの検出部材21A,21Bは、昇降路110の壁面において昇降方向と直交する水平方向に並べて配置されている。第1検出部材21A及び第2検出部材21Bは、互いに同一の構成を有しているため、ここでは、第1検出部材21Aについて説明する。第1検出部材21Aは、光を照射する発光部と、発光部が照射した光を検知する受光部からなる光センサである。発光部と受光部は、水平方向に互いに対向して配置されている。
遮光部材22は、一対の遮光片23A,23Bを有している。一対の遮光片23A,23Bは、水平方向に互いに対向して配置されている。一対の遮光片23A,23Bは、平板状に形成されている。第1遮光片23Aは、第1検出部材21Aの発光部と受光部の間に挿入され、第2遮光片23Bは、第2検出部材21Bの発光部と受光部に挿入される。
そして、発光部から照射した光が遮光片23A,23Bによって遮光されることで、乗りかご120が停止した階が検出される。そして、かご位置検出部18は、検出信号を制御部20に出力する
図4Bに示すように、第1遮光片23Aには、切り欠き部23aが形成されている。切り欠き部23aは、第1遮光片23Aにおける昇降方向の下側半分を切り欠くことで形成されている。図4B乗りかご120が任意の階に停止し、第1検出部材21Aに第1遮光片23Aが挿入された際、切り欠き部23aの昇降方向の下端部は、第1検出部材21Aの発光部から照射された光21aと対向する。
また、乗りかご120が停止した階の乗り場に対して基準位置よりも昇降方向の上方に移動した場合、遮光部材22も乗りかご120と共に基準位置よりも昇降方向の上方に移動する。このとき、第1遮光片23Aが基準位置よりも昇降方向の上方に移動するため、第1検出部材21Aの発光部と受光部の間が開放される。
これにより、乗りかご120が基準位置よりも昇降方向の上方に移動したことを検出することができる。なお、第2検出部材21Bの発光部と受光部の間は、第2遮光片23Bが挿入されているため、乗りかご120がどの階に停止したかを識別することができる。
さらに、乗りかご120が停止した階の乗り場に対して基準位置よりも昇降方向の下方に移動した場合、遮光部材22も乗りかご120と共に基準位置よりも昇降方向の下方に移動する。このとき、第1遮光片23Aが基準位置よりも昇降方向の下方に移動するため、第1検出部材21Aの発光部から照射された光21aは、第1遮光片23Aによって遮られる。これにより、乗りかご120が基準位置よりも昇降方向の下方に移動したことを検出することができる。
図5は、乗りかご120の制御系を示すブロック図である。
図5に示すように、かご床調整機構10の制御部20には、かご位置検出部18と、床位置検出部13と、床駆動部12が接続されている。制御部20は、床位置検出部13及びかご位置検出部18が検出した検出信号に基づいて床駆動部12の駆動を制御する。
1−2.搬入及び搬出の動作の一例
次に、図6及び図7を参照して上述した構成を有するかご床調整機構10、乗りかご120及びエレベータ1を用いた搬入及び搬出の動作の一例について説明する。
図6は、乗りかご120のかご室2に荷物が搬入される際の状態を示す断面図、図7は搬入及び搬出動作の一例を示すフローチャートである。
なお、図6に示すように、乗りかご120が所定の階に停止し、荷物M1が搬入又は搬出される際には、乗りかご120の可動床11と乗り場床201を連結する連結部材30が配置される。この連結部材30は、乗り場床201に設けられている建屋側ドアシル203を保護するために設けられる。
図7に示すように、乗りかご120が所定の階に停止し、乗りかご120の扉部3及び乗り場側の扉部が開くと、荷物M1の搬入又は搬出が開始される(ステップS11)。そして、荷物M1が搬入又は搬出されると、乗りかご120の積載量が変化する。そのため、図6に示すように、荷物M1が乗りかご120のかご室2内に搬入されると、乗りかご120に荷重が加わることで、乗りかご120に連結されたロープ130が伸びる。
また、荷物M1が乗りかご120のかご室2内から乗り場側へ搬出されると、乗りかご120に加わっていた荷重が除かれるため、伸びていたロープ130が縮む。その結果、乗りかご120の可動床11と乗り場床201の間に段差が発生する(ステップS12)。
次に、制御部20は、かご位置検出部18からの検出信号に基づいて、乗り場に対して乗りかご120の位置が下か否かを判断する(ステップS13)。例えば、図6に示すように、乗りかご120に荷物M1が搬入されると、ロープ130が伸びる。そのため、乗りかご120は、基準位置よりも昇降方向の下方に移動する。そして、図4Bに示すように、第1検出部材21Aの発光部から照射された光21aは、第1遮光片23Aによって遮られる。これにより、制御部20は、乗りかご120が基準位置よりも昇降方向の下方に移動したことを検出することができる。
また、乗りかご120から荷物M1が搬出されると、伸びていたロープ130が縮むため、乗りかご120は、現在の位置よりも昇降方向の上方に移動する。そして、図4Bに示すように、第1検出部材21Aの発光部と受光部は、第1遮光片23Aの切り欠き部23aの開口と対向する。そして、第1検出部材21Aの受光部は、発光部から照射された光を受光する。これにより、制御部20は、乗りかご120が現在の位置よりも昇降方向の上方に移動したことを検出することができる。
次に、制御部20は、ステップS13において、乗りかご120の位置が乗り場に対して下方に移動したと判断した場合(ステップS13のYES判定)、制御部20は、床駆動部12を駆動させて可動床11を昇降方向の上方に向けて上昇させる(ステップS14)。
次に、制御部20は、床位置検出部13からの検出信号に基づいて、可動床11の高さが乗り場床201の高さと一致したか否かを判断する(ステップS15)。ここで、可動床11が上昇し、床位置検出部13の受光部17が発光部16から照射された光を受光した場合、制御部20は、可動床11の高さと乗り場床201の高さが一致したと判断する。
そして、制御部20は、ステップS15において、可動床11の高さが乗り場床201の高さと一致したと判断した場合(ステップS15のYES判定)、制御部20は、床駆動部12の駆動を停止させる。そのため、可動床11の上昇が停止する(ステップS16)。
また、制御部20は、ステップS15において、可動床11の高さが乗り場床201の高さと一致していないと判断した場合(ステップS15のNO判定)、制御部20は、ステップS14に戻り、床駆動部12の駆動を継続させる。すなわち、床位置検出部13の受光部17が発光部16から照射された光を受光するまで、可動床11は、昇降方向に沿って上昇する。
さらに、制御部20は、ステップS13において、乗りかご120の位置が乗り場に対して下方ではないと判断した場合(ステップS13のNO判定)、制御部20は、床駆動部12を駆動させて可動床11を昇降方向に下方に向けて下降させる(ステップS17)。
次に、制御部20は、床位置検出部13からの検出信号に基づいて、可動床11の高さが乗り場床201の高さと一致したか否かを判断する(ステップS18)。そして、制御部20は、ステップS18において、可動床11の高さが乗り場床201の高さと一致したと判断した場合(ステップS18のYES判定)、制御部20は、床駆動部12の駆動を停止させる。そのため、可動床11の下降が停止する(ステップS19)。
また、制御部20は、ステップS18において、可動床11の高さが乗り場床201の高さと一致していないと判断した場合(ステップS18のNO判定)、制御部20は、ステップS17に戻り、床駆動部12の駆動を継続させる。すなわち、床位置検出部13の受光部17が発光部16から照射された光を受光するまで、可動床11は、昇降方向に沿って下降する。
そして、ステップS16及びステップS19の処理が終了すると、乗りかご120の扉部3及び乗り場側の扉部が閉まり、荷物M1の搬入又は搬出作業が完了する。
本例のかご床調整機構10、乗りかご120及びエレベータ1によれば、簡単な構成で、荷物や人が搬入及び搬出された際に生じる乗りかご120の床の高さと、乗り場床201の間に段差を解消せることができる。
本例のかご床調整機構10、乗りかご120及びエレベータ1によれば、搬入及び搬出時に乗りかご120の位置を固定していないため、固定解除時のロープ130の伸縮によって発生する乗りかご120のはね上がりや沈下を防ぐことができる。さらに、ガイドレールを挟持するブレーキ機構を設ける必要がないため、比較的大型の荷物が搬入されたとしてもガイドレールが破損するおそれがない。
さらに、従来のエレベータのように巻上機を動作させることなく、乗り場床201の高さに対して、乗りかご120の床の高さを調整することができる。
1−3.搬入及び搬出の動作の他の例
次に、図8を参照して、上述した構成を有するかご床調整機構10、乗りかご120及びエレベータ1を用いた搬入及び搬出の動作の一例について説明する。
図8は、搬入及び搬出動作の他の例を示すフローチャートである。
まず、図8に示すように、乗りかご120が所定の階に停止し、乗りかご120の扉部3及び乗り場側の扉部が開くと、荷物M1の搬入又は搬出が開始される(ステップS31)。そして、荷物M1が乗りかご120に対して搬入又は搬出されると、乗りかご120の積載量が変化し、乗りかご120の可動床11と乗り場床201の間に段差が発生する(ステップS32)。
次に、制御部20は、かご位置検出部18からの検出信号に基づいて、乗り場に対して乗りかご120の位置が下か否かを判断する(ステップS33)。そして、制御部20は、ステップS33において、乗りかご120の位置が乗り場に対して下方に移動したと判断した場合(ステップS33のYES判定)、制御部20は、床駆動部12を駆動させて可動床11を昇降方向の上方に向けて上昇させる(ステップS34)。
次に、制御部20は、床位置検出部13からの検出信号に基づいて、可動床11の高さが乗り場床201の高さと一致したか否かを判断する(ステップS35)。そして、制御部20は、ステップS35において、可動床11の高さが乗り場床201の高さと一致したと判断した場合(ステップS35のYES判定)、制御部20は、床駆動部12の駆動を停止させる。そのため、可動床11の上昇が停止する(ステップS36)。
制御部20は、ステップS35において、可動床11の高さが乗り場床201の高さと一致していないと判断した場合(ステップS35のNO判定)、制御部20は、ステップS34に戻り、床駆動部12の駆動を継続させる。
次に、制御部20は、扉部3が閉戸したか否かを判断する(ステップS37)。制御部20は、ステップS37において、扉部3が閉戸していないと判断した場合(ステップS37のNO判定)、ステップS33の処理まで戻る。また、制御部20は、ステップS37において、扉部3が閉戸した判断した場合(ステップS37のYES判定)、荷物M1の搬入又は搬出作業が完了する。
また、制御部20は、ステップS33において、乗りかご120の位置が乗り場に対して下方ではないと判断した場合(ステップS33のNO判定)、制御部20は、床駆動部12を駆動させて可動床11を昇降方向の下方に向けて下降させる(ステップS38)。
次に、制御部20は、床位置検出部13からの検出信号に基づいて、可動床11の高さが乗り場床201の高さと一致したか否かを判断する(ステップS39)。そして、制御部20は、ステップS39において、可動床11の高さが乗り場床201の高さと一致したと判断した場合(ステップS39のYES判定)、制御部20は、床駆動部12の駆動を停止させる。そのため、可動床11の下降が停止する(ステップS40)。
また、制御部20は、ステップS39において、可動床11の高さが乗り場床201の高さと一致していないと判断した場合(ステップS39のNO判定)、制御部20は、ステップS38に戻り、床駆動部12の駆動を継続させる。
次に、制御部20は、ステップS37の処理と同様に、扉部3が閉戸したか否かを判断する(ステップS41)。ステップS37において、扉部3が閉戸していないと判断した場合(ステップS41のNO判定)、ステップS33の処理まで戻る。また、制御部20は、ステップS41において、扉部3が閉戸した判断した場合(ステップS41のYES判定)、荷物M1の搬入又は搬出作業が完了する。
上述したように、図8に示す動作例では、扉部3が開いてから閉じるまでの間、かご床調整機構10により乗りかご120の床の高さを調整している。そのため、乗りかご120が同じ階に停止している際に、人や荷物を搬出した後に、続けて新たな人や荷物が乗りかご120が搬入することが場合でも乗りかご120の床の高さを乗り場床201に対して調整することができる。
さらに、上述した図8に示す動作例では、人や荷物の搬入又は搬出時に、ロープ130が伸縮する等により、乗り場床201に対する可動床11の相対的な位置が反転して場合でも、対応することが可能である。
2.第2の実施の形態例
次に、図9を参照して本発明の第2の実施の形態例にかかるかご床調整機構について説明する。
図9は、第2の実施の形態例にかかるかご床調整機構を有する乗りかごを示す概略構成図である。
この第2の実施の形態例にかかるかご床調整機構60が、第1の実施の形態例にかかるかご床調整機構10と異なる点は、床駆動部の数である。そのため、ここでは、床駆動部について説明し、第1の実施の形態例にかかるかご床調整機構10と共通する部分については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図9に示すように、かご床調整機構60は、可動床61と、3つの床駆動部62,62,62と、不図示の制御部を有している。3つの床駆動部62,62,62は、固定床5の上面に設けられている。3つの床駆動部62,62,62は、固定床5における出入り口2a側の端部を除く残りの3つの端部に配置されている。そして、この3つの床駆動部62,62,62の上部には、可動床61が設けられている。
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかるかご床調整機構10と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するかご床調整機構60によっても、上述した第1の実施の形態例にかかるかご床調整機構10と同様の作用及び効果を得ることができる。
上述した第2の実施の形態例にかかるかご床調整機構60では、床駆動部62を3つ設けて、可動床61を3点で支持している。そのため、第2の実施の形態例にかかるかご床調整機構60では、ガイド部材を設けることなく、可動床61を安定して支持することができる。その結果、人や荷物が搬入又は搬出する際や、可動床61が昇降動作する際に、可動床61が傾くことを防ぐことができる。
床駆動部62の数は、3つに限定されるものではなく、床駆動部62を4つ以上設けてもよい。床駆動部62を4つ設ける場合は、固定床5の四隅に床駆動部62を配置することが好ましい。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施の形態例では、かご床調整機構を乗りかごに固定した例を説明したが、これに限定されるものではなく、かご床調整機構を乗りかごに対して着脱可能に設置してもよい。すなわち、比較的大型の荷物を搬入又は搬出する際にのみ、かご床調整機構を乗りかごに取り付ける。そして、大型の荷物の搬入又は搬出作業が終了すると、かご床調整機構を乗りかごから取り外すようにしてもよい。これにより、大型の荷物の搬入又は搬出作業が行われない通常時の乗りかご及びエレベータの構成を簡略化することができ、乗りかごが昇降動作する際の処理も簡略化することが可能となる。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…エレベータ、 2…かご室、 2a…出入り口、 3…扉部、 5…固定床、7…側板、 8…枠体 10,60…かご床調整機構、 11,61…可動床、 12,62…床駆動部、 13…床位置検出部、 14…ガイド部材、 16…発光部、 17…受光部、 18…かご位置検出部、 20…制御部、 21A,21B…検出部材 22…遮光部材、 23A…第1遮光片、 23B…第2遮光片、 23a…切り欠き部、 100…巻上機、 110…昇降路、 130…ロープ、 140…釣合錘、 200…建築構造物、 201…乗り場床、 M1…荷物

Claims (6)

  1. エレベータの乗りかごに設けられるかご床調整機構において、
    前記乗りかごのかご室内に設置される可動床と、
    前記可動床を昇降可能に支持する床駆動部と、
    建築構造物における前記乗りかごが停止する階の乗り場床に対する前記可動床の位置を検出する床位置検出部と、
    前記床位置検出部の検出信号に基づいて前記床駆動部を制御する制御部と、
    を備えたかご床調整機構。
  2. 前記乗りかごには、前記建築構造物における前記乗りかごが停止した階を検出するかご位置検出部が設けられており、
    前記制御部は、前記かご位置検出部が検出した前記乗り場床に対する前記乗りかごの位置情報に基づいて前記可動床を上昇又は下降させるかを判断する
    請求項1に記載のかご床調整機構。
  3. 前記制御部は、前記乗りかごに設けた扉部が閉じるまで、前記床駆動部を駆動させて前記可動床の高さを調整する
    請求項1に記載のかご床調整機構。
  4. 前記床駆動部は、前記可動床に3つ以上設けられる
    請求項1に記載のかご床調整機構。
  5. エレベータに設けられる乗りかごにおいて、
    人や荷物が搬入及び搬出されるかご室と、
    かご室に設けられるかご床調整機構と、を備え、
    前記かご床調整機構は、
    前記かご室内に設置される可動床と、
    前記可動床を昇降可能に支持する床駆動部と、
    建築構造物における前記乗りかごが停止する階の乗り場床に対する前記可動床の位置を検出する床位置検出部と、
    前記床位置検出部の検知信号に基づいて前記床駆動部を制御する制御部と、
    を備えた乗りかご。
  6. 建築構造物に設けた昇降路内を昇降動作する乗りかごを備えたエレベータにおいて、
    前記乗りかごと、
    前記乗りかごにロープを介して連結される釣合錘と、
    前記ロープを巻き掛けることにより前記乗りかごを昇降させる巻上機と、を備え、
    前記乗りかごは、
    人や荷物が搬入及び搬出されるかご室と、
    前記かご室に設けられるかご床調整機構と、を備え、
    前記かご床調整機構は、
    前記かご室内に設置される可動床と、
    前記可動床を昇降可能に支持する床駆動部と、
    前記建築構造物における前記乗りかごが停止する階の乗り場床に対する前記可動床の位置を検出する床位置検出部と、
    前記床位置検出部の検知信号に基づいて前記床駆動部を制御する制御部と、
    を備えたエレベータ。
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