JP3346978B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

エレベータの制御装置

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JP3346978B2
JP3346978B2 JP09169496A JP9169496A JP3346978B2 JP 3346978 B2 JP3346978 B2 JP 3346978B2 JP 09169496 A JP09169496 A JP 09169496A JP 9169496 A JP9169496 A JP 9169496A JP 3346978 B2 JP3346978 B2 JP 3346978B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、かご枠に対してか
ごを支える防振ゴムの撓みによる着床誤差を補正する機
能を有したエレベータの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータの着床制御は、かご
が着床階前の所定距離に到着した後に、かごの速度制御
を行い着床するようにしている。
【0003】図7は、エレベータの制御装置の従来例を
示すものである。エレベータのかご5は防振ゴム10を
介してかご枠15により支持されている。そして、かご
枠15には着床位置検出器13が設けられ、かご5の昇
降路に設けられた着床検出板12にて、かご5が目的階
床前の所定距離に到達したことを検出する。
【0004】また、かご枠15には主ロープが取り付け
られ主ロープの他端にはつり合いおもり6が取り付けら
れている。主ロープは電動機14にて駆動されこれによ
りかご5が昇降する。この電動機14は電動機制御手段
2により制御される。一方、かご枠15の底部には、か
ご荷重を検出するための荷重検出器11が設けられ、速
度制御手段1に入力されている。
【0005】このようなエレベータの着床制御は以下の
ようになされる。すなわち、着床検出板12及び着床位
置検出器13により、かご枠15に搭載されたかご5が
目的階床前の所定距離に到着したと検出されたときは、
速度制御手段1はかごの走行距離に対応したパルスを発
生するパルス発生器7からのパルスにより、現在のかご
位置を演算する。また、着床階前の所定距離にて動作す
る着床位置検出器13の動作により、着床までの残距離
を検知することができる。この残距離と、エレベータ走
行により変化するパルス発生器7からのパルスをカウン
トすることで着床までの速度指令を速度制御手段1で行
う。
【0006】図8に示すように、1つのかご枠15に2
つのかご5a、5bを有したダブルデッキエレベータの
着床制御も、図7の場合と同様に着床制御を行ってい
る。
【0007】ところで、着床位置制御中はかご5は減速
中であり、かご内荷重やかご自重、あるいは主ロープ本
数により、主ロープに延びが生じることがあるので、そ
の延びを補正するようにしている。荷重検出器11でか
ご内荷重を検出しているのはそのためである。すなわ
ち、着床位置検出器13の動作時のかご位置は、主ロー
プの延びが吸収される着床時のかご位置までの距離に対
して、主ロープ延び分の距離の誤差を含んでいる。そこ
で、かご内荷重、かご自重、減速度等を考慮し、速度制
御手段1は主ロープ延び量を算出して着床補正を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の着床制御では、以下に示す問題点があった。すな
わち、エレベータのかご5はかご枠15に設定された防
振ゴム10の上に配置されているために、かご内負荷す
なわちかご内荷重により防振ゴム10のたわみ量分だ
け、かご床が上下することになる。通常、防振ゴム10
はかご室振動を防止するため、最大積載時に約3mm沈
み込む物を使用している。たとえば、24人乗りであれ
ば(65Kg×24=1600kg)に約3mm沈み込
む物を使用している。
【0009】ところで、着床位置までの制御を開始する
動作点となる着床位置検出器13はかご床に設置してあ
り、かご内荷重によらず常に一定である。このため、か
ご内荷重によりかご床が沈み込んだ分、実際に着床した
場合に最大約3mmの着床誤差を生じてしまう。着床誤
差は大きい程エレベータ利用者へのサービスが低下して
しまうため、かご内荷重によるかご床の変位量を考慮し
た着床を行う必要がある。特に、車椅子利用者がエレベ
ータを利用する場合には、着床時に段差があるとエレベ
ータの利用が円滑に行えない。
【0010】そこで、特開平4ー182282号公報に
示されるように、防振ゴムの撓みを演算し、その撓み量
に基づいて所要減速距離を補正し着床制御を行うように
したものがある。これによれば、防振ゴムの撓みによる
着床位置の誤差は吸収できるが、目的階で乗客の乗り降
りがあるとかご荷重が変動するので、乗客の乗り降り後
には着床誤差が生じてしまう。また、1つのかご枠に2
つのかごを有したダブルデッキエレベータの場合には、
一方のかごの着床誤差をなくすように制御を行った場合
には、他方のかごに着床誤差が生じることになる。
【0011】本発明の目的は、エレベータ着床時の着床
誤差を許容範囲に収め、乗客へのサービス向上を図るこ
とのできるエレベータの制御装置を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、かご
内荷重を検出する荷重検出器と、かごの走行距離に対応
してパルスを発生するパルス発生器と、かごが目的階床
前の所定距離に到達すると動作する着床位置検出器と、
着床位置検出器が動作したとき荷重検出器により検出し
たかご内荷重に基づいてかご床変位量を演算するかご床
変位演算手段と、かごの呼び個数に基づいて目的階での
降車人員を推定するかご呼び演算手段と、かご呼び演算
手段で推定された降車人員に基づいてかご床変位量を補
正する変位量補正手段と、着床位置検出器が動作したと
きパルス発生器で検出されたかご走行距離及び変位量補
正手段で補正されたかご床変位量に基づいてかごの目的
階床までの距離に対応する速度指令を出力する速度制御
手段と、速度制御手段からの速度指令に基づいてかごの
昇降用電動機を制御する電動機制御手段とを備えてい
る。
【0013】請求項1の発明では、かご内荷重によるか
ご床の沈み込み量を演算し、かご呼び個数に基づいてか
ごより降車する人員を推定し、その推定した人員が降り
ることにより変化するかご床変位量に補正する。そし
て、その補正されたかご床変位量に基づいて着床時の誤
差をなくす。これにより、防振ゴムによるかご床変位量
を吸収すると共に乗客の降車による着床位置誤差も小さ
くすることができる。
【0014】請求項2の発明は、エレベータかご枠に上
下2つのかごを設置したダブルデッキエレベータの2つ
のかごに対しかご内荷重を検出する荷重検出器をそれぞ
れ設け、かごの走行距離に対応してパルスを発生するパ
ルス発生器と、かごが目的階床前の所定距離に到達する
と動作する着床位置検出器と、着床位置検出器が動作し
たとき2つのかごのそれぞれの荷重検出器により検出し
たかご内荷重に基づいてそれぞれのかご床変位量を演算
するかご床変位演算手段と、2つのかごのかご床変位量
を平均化したかご床変位量を出力する変位量補正手段
と、着床位置検出器が動作したときパルス発生器で検出
されたかご走行距離及び変位量補正手段で演算されたか
ご床変位量に基づいてかごの目的階床までの距離に対応
する速度指令を出力する速度制御手段と、速度制御手段
からの速度指令に基づいてかごの昇降用電動機を制御す
る電動機制御手段とを備えている。
【0015】請求項2の発明では、ダブルデッキエレベ
ータにおける着床制御にて、上下かごそれぞれの荷重に
よるそれぞれのかご床の沈み込み量を演算し、その各々
のかご床変位量を平均化して着床位置を補正する。これ
により、上下2つのかごの双方について、着床時の着床
位置誤差を許容範囲に収める。
【0016】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、かごの呼び個数により2つのかごのそれぞれについ
て降車人員を推定するかご呼び演算手段を設け、変位量
補正手段は、かご呼び演算手段で推定されたそれぞれの
降車人員に基づいて2つのかごのかご床変位量をそれぞ
れ補正し、その補正された2つのかごの各々のかご床変
位量を平均化したかご床変位量を速度制御手段に出力す
るようにしたものである。
【0017】請求項3の発明では、ダブルデッキエレベ
ータにおける着床制御にて、上下各々かご呼びの個数に
より各々のかごより降車する人員を推定し、推定した人
員が降りることにより変化するかご床変位量を演算し、
上下かごの変位量を平均化して着床位置の補正を行う。
これにより、着床時の着床位置誤差、さらには乗客の降
車による着床位置誤差を小さくする。
【0018】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
の発明において、変位量補正手段は、かご呼び演算手段
が特殊呼びを検知したときは、2つのかごのうち特殊呼
びに応答するかごを優先した着床位置となるようにかご
床変位量を補正するようにしたものである。
【0019】請求項4の発明では、ダブルデッキエレベ
ータにおける着床制御にて、車椅子呼び等の特殊呼びを
検知し、その特殊呼びに応答するかごの着床位置の補正
を他方のかごより優先して行う。これにより、特殊呼び
応答かごの着床位置誤差をなくすことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す構成図で
ある。図7に示した従来のエレベータの制御装置に対
し、着床位置検出器13が動作したとき荷重検出器11
により検出したかご内荷重に基づいてかご床変位量を演
算するかご床変位演算手段3と、ホール呼びボタン8及
びかご呼びボタン9からのかごの呼び個数に基づいて目
的階での降車人員を推定するかご呼び演算手段4と、こ
のかご呼び演算手段で推定された降車人員に基づいてか
ご床変位量を補正する変位量補正手段16とを設けたも
のである。
【0021】図1において、エレベータのかご5は防振
ゴム10を介してかご枠15により支持されている。そ
して、かご枠15には着床位置検出器13が設けられ、
かご5の昇降路に設けられた着床検出板12にて、かご
5が目的階床前の所定距離に到達したことを検出する。
また、かご枠15には主ロープが取り付けられ主ロープ
の他端にはつり合いおもり6が取り付けられている。主
ロープは電動機14にて駆動されこれによりかご5が昇
降する。この電動機14は電動機制御手段2により制御
される。
【0022】一方、かご枠15の底部には、かご荷重を
検出するための荷重検出器11が設けられ、かご床変位
演算手段3に入力されている。かご床変位演算手段3
は、着床位置検出器13が動作したとき作動し、荷重検
出器11により検出したかご内荷重に基づいて、防振ゴ
ム10の撓みによるかご床変位量を演算する。また、ホ
ール呼びボタン8及びかご5内のかご呼びボタン9から
のかご呼び信号は、呼び演算手段4に入力され、この呼
び演算手段4にてそのかご呼びの個数に応じて目的階で
の降車人員を推定する。
【0023】変位量補正手段16は、かご呼び演算手段
4で推定された降車人員に基づいて、かご床変位演算手
段3で演算されたかご床変位量を補正する。そして、そ
の補正されたかご床変位量は、速度制御手段1に出力さ
れる。速度制御手段1は、着床位置検出器13が動作し
たとき、パルス発生器7で検出されたかご走行距離及び
変位量補正手段16で補正されたかご床変位量に基づい
て、かごの目的階床までの距離に対応する速度指令を出
力する。そして、電動機制御手段2は、速度制御手段1
からの速度指令に基づいて、かご5の昇降用電動機14
を制御する。これにて、かご5は防振ゴム10の撓み及
び目的階での乗客の乗り降りに応じた着床制御が可能と
なる。
【0024】ここで、着床位置検出器13は、通常、図
2に示すように階床に取り付けられた着床検出板12の
取り付け位置調整により、各階レベル±Xmmの距離に
て動作する。エレベータ防振ゴム10は、かご枠15と
かご5との間に設置されるが、かご内負荷すなわち乗車
人数による荷重により防振ゴム10が沈み込むことにな
る。この沈み込み量(かご床変位量)は、エレベータの
最大積載荷重がとなったときに、約3mmとなるような
防振ゴム10である場合が床振動を抑制するためにも最
適である。
【0025】ところで、エレベータの着床制御は、着床
位置検出器13が動作する点、すなわち目的階レベルよ
り±Xmmの距離だけ走行するように、速度制御手段1
はパルス発生器7からの信号を演算する。そして、速度
制御手段1よりその演算結果である速度指令が電動機制
御手段2へ出力される。
【0026】ここで、かご5内に満員の乗客が乗ってい
る場合には、かご床が約3mm沈み込んでいるため、着
床位置検出器13が動作した地点からXmm走行させて
も上昇時で3mmだけ着床レベル手前の位置となる。一
方、下降時で3mmだけ着床レベルを行き過ぎてしま
う。
【0027】そこで、この第1の実施の形態では、かご
内荷重を荷重検出器11より入力し、かご床変位演算手
段3にてその荷重によるかご床の沈み込み量を演算し、
変位量補正手段16にて、その沈み込み量を着床位置検
出器13が動作してから走行する距離に対して補正する
ことにより着床位置を合わせる。
【0028】図3は、第1の実施の形態によるエレベー
タ制御装置の演算内容を示す処理フローチャートであ
る。まず、かご床変位演算手段3は荷重検出器11から
のかご内荷重を入力しかご内荷重を演算する(S2
1)。このかご内荷重データにより防振ゴム10の撓み
量(沈み込み量)を演算する(S22)、つまり、最大
積載荷重が1600kgで、防振ゴム10の撓み量が3
mmであった場合、かご内荷重がYkgであったとする
と、かご床の変位量Zは(1)式のごとくなる。
【0029】 Zmm=(3mm×Ykg)/1600kg …(1) 例えば、荷重が1600kgであった場合には、かご床
の変位量は3mmとなる。この変位量3mmは、変位量
補正手段16に入力され着床位置の補正に用いられる。
【0030】次に、呼び演算手段4は、ホール呼びボタ
ン8及びかご呼びボタン9からのかご呼び信号を確認す
る。すなわち、かご呼び信号が有るか否かを判断する
(S23)。かご呼び信号がない場合には、その旨が呼
び演算手段4より変位量補正手段16に通知され、変位
量補正手段16はかご床変位演算手段3で演算されたか
ご床変位量を補正するための演算を行う(S24)。こ
れにより、速度制御手段1は、着床位置検出器13が動
作してから(X+Z)mm走行するようにかご5を制御
する。
【0031】つまり、図4に示すように、着床位置検出
器が時点t1で動作したとき、通常は曲線32のように
かご速度を制御していたものを、点線で示す曲線33と
なるようにかご速度を制御し、かご床変位量を補正して
速度制御する。これにより、通常の着床位置34に対
し、防振ゴム10の沈み込み量(かご変位量)を考慮し
た着床位置35に停止させることができる。以上の説明
は、かご呼び信号がない場合であり、通常、乗客が乗っ
ていない場合である。したがって、かごを所定の目的階
に着床させる場合の制御である。
【0032】一方、呼び演算手段4がかご呼び信号が有
ると判定したときは、その旨を変位量補正手段16に通
知する。変位量補正手段16はかご呼び信号が有るとき
は、その呼び個数により降車する人員を推定する(S2
5)。これは、かご床の沈み込み量はかご内荷重にて変
化し、かご内乗客が降車すると沈み込み量も変化するの
で、着床時およびかご内乗客降車時の両方にて着床位置
レベルのずれを補正するためである。
【0033】エレベータ乗車時において、乗客は目的階
のかご呼びボタンを必ず押す。そこで、その呼び個数に
より降車する人員を推定する。たとえば、最大積載負荷
である1600kgの人員が乗ったかご呼びが1個のみ
登録されていた場合、エレベータ着床時には全員が降車
するものと推定される。このとき、着床時と全員降車時
ではかご床変位量が3mm変化(上昇)する。そこで、
エレベータ着床時に、この変位量を補正して着床位置レ
ベルのずれを均等化を図る(S26)。
【0034】すなわち、着床位置検出器13が動作して
から、(X+3/2)mmだけ走行させる。したがっ
て、エレベータ着床時に着床位置レベルの下1.5m
m、乗員降車時に着床位置レベルの上1.5mmとな
る。
【0035】以上述べたように、この第1の実施の形態
によれば、かご呼び個数に基づいて降車人員を推定し、
その推定した降車人員に基づいて防振ゴムの撓みによる
かご床変位量を補正するようにしたので、より適正な着
床制御が可能となる。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図5は本発明の第2の実施の形態を示す構成図であ
る。図1に示した第1の実施の形態では、通常のシング
ルデッキエレベータについてのものであったが、この第
2の実施の形態は、かご枠15に2つのかご室5a、5
bを設置したダブルデッキエレベータについてのもので
ある。
【0037】図5において、エレベータかご5a、5b
は、それぞれかご枠15と防振ゴム10a、10bにて
結合されている。また、荷重検出器11a、11b及び
かご呼びボタン9a、9bも各々のかご毎に設置され
る。その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と
同一であるので、同一要素には同一符号を付しその説明
は省略する。
【0038】図6は、第2の実施の形態におけるエレベ
ータ制御装置の処理内容を示す処理フローチャートであ
る。まず、かご床変位演算手段3は、かご内荷重を上下
かご5a、5bについて、それぞれ演算し(S51)、
上下かご5a、5bについて各々の防振ゴム10a、1
0bの撓み量(沈み込み量)を演算する(S52)。一
方、呼び演算手段4は、かご呼びが有るか否かを判定し
(S53)、かご呼びがなければ、特殊呼びが有るか否
かを判定する(S54)。ここで、特殊呼びとは、例え
ば車椅子ボタンによる呼び等である。そして、特殊呼び
がなければ、変位量補正手段16は、上下かご5a、5
bのそれぞれのかご床変位量を平均化して着床補正を行
う(S55)。
【0039】たとえば、上かご5aの変位量が3mm、
下かご5bの変位量が1mmであった場合、着床位置検
出器13の動作点より、{X+(3+1)/2}mm=
(X+2)mm走行して着床するように制御する。これ
により、上下かごの着床位置の誤差は平均化され、上下
かご5a、5bの各々の着床位置レベルのずれを平均化
して着床させることができる。
【0040】また、処理ステップS54にて、特殊呼び
が車椅子呼びである場合、車椅子呼びに応答するかご5
については、変位量補正手段16は、そのかご5の着床
位置レベルを優先したかご床変位量を補正する。すなわ
ち、車椅子利用者は、ホールとかご5間の位置関係にレ
ベルずれがあると、乗車や降車がしずらいため、車椅子
呼びのかご5の着床レベルを優先して制御する。たとえ
ば、上かご5aの変位量が3mm、下かご5bの変位量
が1mmであった場合、下かご5bが車椅子呼びに応答
するものであるとすると、速度制御手段1は着床位置検
出器13の動作点より、(X+1)mm走行して着床す
るよう制御する。
【0041】また、処理ステップS53にてかご呼びが
あったと判定されたときは、さらに上下かご5a、5b
共に呼び有りか否かを判定し(S57)、上下かご5
a、5bの双方の呼びではなく、どちらか一方のかご呼
びである場合には、シングルデッキエレベータの場合と
同様に、かご呼び有のかご5の降車推定人数分を考慮し
た着床補正を行う(S58)。
【0042】一方、処理ステップS57にて、上下かご
5a、5bの双方のかご呼びがあると判定された場合に
は、特殊呼びすなわち車椅子呼びが有るか否かを判定す
る(S59)。そして、その呼びに車椅子呼びがある
と、車椅子呼びの有るかご5の着床位置を優先して着床
補正を行う(S62)。また、処理ステップS59の判
定にて、上下かご5a、5bの各々のかご呼びが特殊呼
びではなく、一般呼びであった場合には、上下かご5
a、5bについて、別々に降車人数を推定し(S6
0)、推定したかご床変位位置を平均化して着床補正を
行う(S61)。
【0043】以上述べたように、第2の実施の形態によ
れば、2つのかごを有するダブルデッキエレベータにつ
いて、通常の呼びに対しては着床位置誤差が平均化する
ように着床制御を行い、特殊呼びに対しては、その呼ば
れたかごの着床制御を優先して行うので、適正な着床制
御を行うことができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるエレ
ベータ制御装置は、エレベータかご内荷重によるかご床
変位量を考慮して着床位置制御を行うと共に、目的階で
の乗客の降車人員を推定して着床制御に反映させるの
で、着床時の着床位置レベルのずれを適正に制御するこ
とが可能となり、乗客へのサービス向上が期待できる。
【0045】また、ダブルデッキエレベータの上下かご
の着床制御については、上下かごの着床位置誤差が平均
化するように制御し、また、車椅子呼び等の特殊呼びに
対して、呼ばれたかごを優先して制御するので、車椅子
利用者へのサービス向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図2】着床位置検出器の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ
の制御装置の処理内容を示す処理フローチャートであ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態における着床制御を
行った場合のかご速度の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるエレベータ
の制御装置の処理内容を示す処理フローチャートであ
る。
【図7】シングルデッキエレベータの従来例の構成図で
ある。
【図8】ダブルデッキエレベータの従来例の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 速度制御手段 2 電動機制御手段 3 かご床変位演算手段 4 呼び演算手段 5 かご 6 つり合いおもり 7 パルス発生器 8 ホール呼びボタン 9 かご呼びボタン 10 防振ゴム 11 荷重検出器 12 着床検出板 13 着床位置検出器 14 電動機 15 かご枠 16 変位量補正手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】かご内荷重を検出する荷重検出器と、かご
    の走行距離に対応してパルスを発生するパルス発生器
    と、前記かごが目的階床前の所定距離に到達すると動作
    する着床位置検出器と、前記着床位置検出器が動作した
    とき前記荷重検出器により検出したかご内荷重に基づい
    てかご床変位量を演算するかご床変位演算手段と、前記
    かごの呼び個数に基づいて目的階での降車人員を推定す
    るかご呼び演算手段と、前記かご呼び演算手段で推定さ
    れた降車人員に基づいて前記かご床変位量を補正する変
    位量補正手段と、前記着床位置検出器が動作したとき前
    記パルス発生器で検出された前記かご走行距離及び前記
    変位量補正手段で補正されたかご床変位量に基づいて前
    記かごの目的階床までの距離に対応する速度指令を出力
    する速度制御手段と、前記速度制御手段からの速度指令
    に基づいて前記かごの昇降用電動機を制御する電動機制
    御手段とを備えたことを特徴とするエレベータの制御装
    置。
  2. 【請求項2】エレベータかご枠に上下2つのかごを設置
    したダブルデッキエレベータの前記2つのかごに対しか
    ご内荷重を検出する荷重検出器をそれぞれ設け、かごの
    走行距離に対応してパルスを発生するパルス発生器と、
    前記かごが目的階床前の所定距離に到達すると動作する
    着床位置検出器と、 前記着床位置検出器が動作したとき前記2つのかごのそ
    れぞれの荷重検出器により検出したかご内荷重に基づい
    てそれぞれのかご床変位量を演算するかご床変位演算手
    段と、 前記かご呼び演算手段で推定されたそれぞれの降車人員
    に基づいて前記2つのかごのかご床変位量をそれぞれ補
    正しその補正された2つのかごの各々のかご床変位量を
    平均化したかご床変位量を出力する変位量補正手段と、 前記着床位置検出器が動作したとき前記パルス発生器で
    検出された前記かご走行距離及び前記変位量補正手段で
    演算されたかご床変位量に基づいて前記かごの目的階床
    までの距離に対応する速度指令を出力する速度制御手段
    と、前記速度制御手段からの速度指令に基づいて前記か
    ごの昇降用電動機を制御する電動機制御手段とを備えた
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
  3. 【請求項3】前記変位量補正手段は、前記かご呼び演算
    手段が特殊呼びを検知したときは、前記2つのかごのう
    ち前記特殊呼びに応答するかごを優先した着床位置とな
    るようにかご床変位量を補正するようにしたことを特徴
    とする請求項2に記載のエレベータの制御装置。
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