JP5354745B2 - リチウムイオン二次電池用熱暴走抑制剤及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池用熱暴走抑制剤及びリチウムイオン二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5354745B2
JP5354745B2 JP2010027603A JP2010027603A JP5354745B2 JP 5354745 B2 JP5354745 B2 JP 5354745B2 JP 2010027603 A JP2010027603 A JP 2010027603A JP 2010027603 A JP2010027603 A JP 2010027603A JP 5354745 B2 JP5354745 B2 JP 5354745B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lithium ion
ion secondary
secondary battery
thermal runaway
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010027603A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011165501A (ja
JP2011165501A5 (ja
Inventor
泰衡 趙
洋 大西
義一 宮田
達郎 中村
政尚 田中
有由香 竹崎
哲男 境
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Vilene Co Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Vilene Co Ltd, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical Japan Vilene Co Ltd
Priority to JP2010027603A priority Critical patent/JP5354745B2/ja
Publication of JP2011165501A publication Critical patent/JP2011165501A/ja
Publication of JP2011165501A5 publication Critical patent/JP2011165501A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5354745B2 publication Critical patent/JP5354745B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Cell Separators (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池用熱暴走抑制剤及びリチウムイオン二次電池に関する。
近年の電子技術の進歩に伴い、カメラ一体型VTR、携帯電話、ラップトップコンピューター等の小型のポータブル電子機器が開発され、それらに使用するためのポータブル電源として、小型且つ軽量で高エネルギー密度の二次電池の開発が強く要請されている。
このような要請に応える二次電池としては、理論上高電圧を発生でき、且つ高エネルギー密度を有するリチウム、ナトリウム等の軽金属を負極活物質として用いる非水電解液二次電池が期待されている。中でも、リチウムイオンの挿入・脱離を、非水系電解液を介して行うリチウムイオン二次電池は、水溶液系電解液二次電池であるニッケル・カドミウム電池、ニッケル・水素電池、鉛蓄電池と比較して、高出力及び高エネルギー密度を実現できるものとして活発に研究開発が進められている。
このリチウムイオン二次電池においては、内在するエネルギーが大きいため、内部短絡・外部短絡などの異常時に高い安全性が求められており、この安全対策のために、ポリオレフィン系微孔膜がセパレータとして使用されている。このポリオレフィン系微孔膜は異常発熱時に無孔化が進行し、リチウムイオンを流さない機能(シャットダウン機能)を有すると考えられているためである。しかしながら、このような安全対策を講じていても異常発熱が止まらず、電池温度がポリオレフィン系微孔膜の融点以上になると、ポリオレフィン系微孔膜が収縮又は溶融し、電極同士が接触してショートしてしまい、発火する場合が考えられた。
そこで、本願出願人は「ビニルアルコール単位部分の量として電池容量1mAhあたり0.3mg以上のビニルアルコール系ポリマー又はその誘導体を内蔵するリチウムイオン二次電池」を提案した(特許文献1)。
国際公開2009/025332号パンフレット
この特許文献1のリチウムイオン二次電池は高温状態での電池電圧を下げることができ、しかも高温状態に曝された後、再度充電することのできない、安全性の優れるものであった。しかしながら、高温状態となった場合に、速やかに電池電圧を下げることができた方がより安全であるため、そのようなリチウムイオン二次電池が待ち望まれていた。
本発明は上述のような状況に鑑みてなされたものであり、高温状態となった場合に、速やかに電池電圧を下げることのできるリチウムイオン二次電池用熱暴走抑制剤、及びその熱暴走抑制剤を内蔵する、より安全性の高いリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
本発明は、
[1]容器内に、アルコール含有ポリビニルアルコール水溶液が封入されたリチウムイオン二次電池用熱暴走抑制剤、
[2]前記熱暴走抑制剤を内蔵するリチウムイオン二次電池、
[3]前記熱暴走抑制剤が、ビニルアルコール単位部分の量として、電池容量1mAhあたり0.3mg以上の量で内蔵されている、[2]のリチウムイオン二次電池
に関する。
アルコール含有ポリビニルアルコール水溶液は、ポリビニルアルコール水溶液よりも少量で、リチウムイオン二次電池が高温状態になった場合に、速やかに電池電圧を下げることができる。
本発明のリチウムイオン二次電池用熱暴走抑制剤(以下、単に「熱暴走抑制剤」と表記することがある)は、容器内に、アルコールを含有するポリビニルアルコール(以下、「PVA」と表記することがある)の水溶液が封入されたものである。本発明は、PVAが固体状態ではなく、水溶液の状態にあり、更にアルコールを含有することによって、高温状態になった場合に、速やかに電池電圧を下げることができ、安全性に優れることを見出したものである。なお、発明者らは、電池の異常発熱時には、水の比熱が高いため、電池内部における温度上昇が緩やかになる効果もあると考えている。
本発明のPVA水溶液を構成するPVAはビニルアルコール単位[−CH(OH)−CH−]を基本とするポリマーである。なお、重合度、けん化度は特に限定するものではないが、重合度は100〜10,000であることができ、好ましくは300〜5,000であり、より好ましくは500〜3,000である。また、PVAのけん化度は60〜98%であることができ、好ましくは70〜98%のPVAを用いる。
本発明においては、PVAを水に溶解させたPVA水溶液を使用しているが、その濃度等は特に限定するものではない。
アルコールとしては、アルコール分子内の炭素数が多くなると反応性(熱暴走抑制効果)が劣る傾向があるため、炭素数が10個以下のアルコールが好ましい。このようなアルコールとして、例えば、メタノール、エタノール、2−エトキシエタノール、n−オクタノール、2−メトキシエタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノールなどを挙げることができる。
アルコールの含有量は1〜20mass%であるのが好ましい。1mass%未満であると、アルコールを含有していることによる、高温状態における電圧降下作用を十分に発揮できない傾向があるためである。他方で、20mass%を超えるとポリビニルアルコールが析出しやすくなり、ポリビニルアルコールの流動性が乏しくなる結果、熱暴走抑制機能の発現に要する時間が長くなる傾向があるためである。
本発明の熱暴走抑制剤は上述のようなアルコール含有PVA水溶液が容器内に封入されていることによって、アルコール含有PVA水溶液を直接、電解液に添加した場合に生じる各種の不都合(例えば、フッ化水素の生成や電解液の分解など、電解液の変質)を防止することができる。なお、短絡時等の異常発熱時にはアルコール含有PVA水溶液による電池電圧降下作用を奏するように、容器からアルコール含有PVA水溶液が漏洩する必要がある。したがって、容器には、リチウムイオン二次電池の電解液と反応及び浸かされず、しかも異常発熱時には溶融するなどして、アルコール含有PVA水溶液を漏洩する材質のものである必要がある。通常、電解液として、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートの混合溶媒にLiPFを溶解させたもの等が使用され、また、日常における電池使用温度は60℃以下程度であるため、容器の材質としては、前記のような電解液と反応及び浸かされず、しかも安全をみて80℃以上の融点を有するものが好ましい。なお、容器の融点が高すぎると、熱暴走を抑制することが困難になる場合があるため、融点は150℃以下であるのが好ましい。より具体的には、容器の材質として、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、エチレン系共重合体(例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体)などのエチレン系樹脂を挙げることができる。
なお、本発明の熱暴走抑制剤における容器は前記作用を奏する限り、その形、大きさ等は特に限定するものではない。
なお、本発明において「封入」とは、80℃未満の温度において、容器内のアルコール含有PVA水溶液が漏洩しない状態にあることをいう。
このような本発明の熱暴走抑制剤の製造方法は、特に限定するものではないが、例えば、所望の大きさの容器を準備し、容器内にアルコール含有PVA水溶液を注入した後、ヒートシールなどの方法により封入することができる。また、常法により、マイクロカプセル化することもできる。
本発明のリチウムイオン二次電池は上述のような熱暴走抑制剤を内蔵するものである。そのため、異常発熱して高温状態になったとしても、速やかに電池電圧を下げることのできる、安全性の高い、リチウムイオン二次電池である。
熱暴走抑制剤の内蔵量は、ビニルアルコール単位部分の量として、電池容量1mAhあたり0.3mg以上の量で済み、ポリビニルアルコール水溶液よりも少量で済む。好ましくは電池容量1mAhあたり0.4mg以上であり、より好ましくは0.5mg以上である。熱暴走抑制剤の内蔵量の上限は電池内に内蔵できる限り、特に限定されるものではないが、例えば、小型のポータブル電子機器、ハイブリット自動車(HEV)及び電気自動車(PEV)のリチウムイオン二次電池の様に、体積が限られた電池に内蔵することを考慮すると、例えば、電池容量1mAhあたり100mg以下である。
なお、「ビニルアルコール単位部分の量」は、PVAの量とPVAにおけるビニルアルコール単位の比率から算出することができ、例えば、PVA量がM(g)で、けん化度がS(%)である場合、このPVAのビニルアルコール単位部分の量は[M×(S/100)=MS/100]である。
本発明のリチウムイオン二次電池は上述のような熱暴走抑制剤を内蔵するものであるが、電池の異常発熱により熱暴走抑制剤からアルコール含有PVA水溶液が漏洩した時に、電解液とアルコール含有PVA水溶液とが接触する場所であれば、どこに内蔵していても良いが、例えば、電池の内壁、蓋付近、管底などに配置することができる。特に、漏洩前から熱暴走抑制剤が電解液と接触する場所に内蔵していれば、効率的に電解液とアルコール含有PVA水溶液とが接触できるため好適である。なお、マイクロカプセル化した場合のように、セパレータ(例えば、不織布セパレータ)に熱暴走抑制剤を担持させることができると、異常発熱時にアルコール含有PVA水溶液が電極間に存在することになるため、より効果が高い。
本発明のリチウムイオン二次電池は、前述のような熱暴走抑制剤を内蔵していること以外は、従来のリチウムイオン二次電池と同様の構成とすることができる。例えば、正極として、リチウムやナトリウム含有遷移金属化合物や硫黄系化合物のスラリーを集電材に担持させたもの等を使用し、負極として、リチウム金属やリチウムと合金になる材料(例えば、スズ系合金、シリコン系合金などの材料)、及びリチウムを吸蔵、放出可能なポリアセン、炭素材料(例えば、カーボン、天然黒鉛や人造黒鉛など)、バナジウム系化合物、チタン酸リチウム系化合物を集電材に担持させたもの等を使用し、電解質として、非水系電解液(例えば、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートの混合溶媒にLiPFを溶解させた電解液)等を使用することができる。また、リチウムイオン二次電池のセル構造も特に限定するものではなく、例えば、円筒型、角型、コイン型などであることができる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1)
(1)正極の作製;
正極活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO)粉末90mass%と、アセチレンブラック5mass%と、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)5mass%を、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)中に分散させ、スラリーを調製した。得られたスラリーを厚さ20μmのアルミ箔上に塗工し、温度140℃で30分間乾燥した後にプレスして、正極を作製した。
(2)負極の作製;
負極活物質として天然黒鉛粉末90mass%と、PVdF10mass%をNMP中に分散させてスラリーを調製した。得られたスラリーを厚さ15μmの銅箔上に塗工し、温度140℃で30分間減圧乾燥した後にプレスして、負極を作製した。
(3)非水電解液;
エチレンカボネート(EC)とジエチルカボネート(DEC)の混合溶媒(体積比1:1)に、LiPFを1.0mol/Lとなるように溶解させた非水電解液[1M LiPF−EC/DEC(体積比1:1);キシダ化学(株)製]を用意した。
(4)セパレータ;
ポリプロピレン製微孔膜(Celgard(登録商標)2400;セルガード製)を、セパレータとして用意した。
(5)アルコール含有PVA水溶液の調製;
バイアル瓶に純水44.5gとPVA粉末(けん化度:96mol%以上、平均重合度:1000、和光純薬工業(株))5gを入れた後、ふたを閉め、温度100℃で加熱しながら攪拌し、PVAを溶解させた。PVAが完全に溶解したことを確認し、温度を下げてPVA水溶液を常温に戻した。その後、得られたPVA水溶液に脱水メタノール(99.8%以上、和光純薬工業(株))0.5gを加えた後、ふたを閉め、常温で再度攪拌し、1mass%メタノールを含有する、10mass%濃度のPVA水溶液を調製した。
(6)熱暴走抑制剤の作製;
市販のポリエチレン製袋(ジェイフィルム(株)製、融点:122℃)を切り開いた後、大きさ2cm×1.5cmの長方形に切断し、2枚のポリエチレンフィルムを得た。次いで、これらポリエチレンフィルム2枚を重ね合わせた後、長方形フィルムの三辺に相当する箇所を熱融着して、長方形の容器(袋)を作製した。
次いで、この容器(袋)に前記メタノール含有PVA水溶液を注入した後、前記長方形の残りの一辺に相当する箇所を熱融着して、38.0mgのメタノール含有PVA水溶液を封入した熱暴走抑制剤を作製した。なお、メタノール含有PVA水溶液の封入量は、封入前後における質量から算出した。
(7)電池の作製;
上記正極、負極、非水電解液、セパレータ及び熱暴走抑制剤を用いて、リチウムイオン二次電池(ラミネート型)を作製した。なお、熱暴走抑制剤は端子側とは反対方向の端部に配置した。また、熱暴走抑制剤のビニルアルコール単位部分の量は電池容量1mAh当たり0.57mgであった。
(実施例2〜15、比較例4)
純水の量、ポリビニルアルコール量(PVAの種類(重合度およびけん化度)は実施例1と同じ)、アルコール量、封入量、及びビニルアルコール単位部分の電池容量1mAh当たりの量を表1のようにしたこと以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池(ラミネート型)を作製した。なお、アルコールの種類としては、実施例13でエタノールを、実施例14で2−エトキシエタノールを使用したこと以外は、実施例1と同じメタノールを使用した。
Figure 0005354745
(比較例1)
実施例1の熱暴走抑制剤に替えて、容器(袋)を使用することなく、ポリビニルアルコール粉末(けん化度:96%、重合度:1000、和光純薬工業(株)製)を直接添加したこと以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池(ラミネート型)を作製した。なお、ポリビニルアルコール粉末のビニルアルコール単位部分の量は電池容量1mAh当たり0.67mgであった。
(比較例2)
ポリビニルアルコール粉末(けん化度:96%、平均重合度:1000、和光純薬工業(株))を純水に溶解させ、15mass%の紡糸溶液を調製し、この紡糸溶液を静電紡糸法により紡糸し、平均繊維径250nmのナノファイバー不織布(目付:4.5g/m2、厚さ:22μm)を作製した。なお、静電紡糸は電圧27kV、吐出量1mL/h、噴射距離9cmの条件で行った。
このナノファイバー不織布を切断した後、セパレータと重ね、電極間に配置したこと以外は実施例1と同様(熱暴走抑制剤は使用せず)にして、リチウムイオン二次電池(ラミネート型)を作製した。なお、ナノファイバー不織布のビニルアルコール単位部分の量は電池容量1mAh当たり0.62mgであった。
(比較例3)
熱暴走抑制剤を電池内に配置しないこと以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池(ラミネート型)を作製した。
(高温安全性試験)
各実施例及び比較例のリチウムイオン二次電池を、3−4.2Vの電圧範囲で、0.2Cの定電流充放電を5サイクル実施し、電池が正常に作動することを確認した後、以下の高温安全性試験を行った。
高温安全性試験は、0.2Cの定電流で4.2Vまで充電し、さらに定電圧法で5時間充電を継続して満充電状態にした後、電池を温度140℃に設定した熱風オーブン中に保持し、開回路電圧(OCV)変化を測定し、電池電圧が2Vになるまでの時間を計測した。この結果は表1に示す通りであった。
表1から明らかなように、電池容量1mAhあたりのビニルアルコール単位部分の量が同程度であれば、アルコール含有量が多い方が、電池電圧が2Vになるまでの時間が短く、安全性に優れることがわかった。
本発明のリチウムイオン二次電池はカメラ一体型VTR、携帯電話、ラップトップコンピューター等の電子機器の電源として使用することができる。

Claims (2)

  1. 容器内に、アルコール含有ポリビニルアルコール水溶液が封入されたリチウムイオン二次電池用熱暴走抑制剤。
  2. 請求項1に記載の熱暴走抑制剤を内蔵するリチウムイオン二次電池。
JP2010027603A 2010-02-10 2010-02-10 リチウムイオン二次電池用熱暴走抑制剤及びリチウムイオン二次電池 Expired - Fee Related JP5354745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010027603A JP5354745B2 (ja) 2010-02-10 2010-02-10 リチウムイオン二次電池用熱暴走抑制剤及びリチウムイオン二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010027603A JP5354745B2 (ja) 2010-02-10 2010-02-10 リチウムイオン二次電池用熱暴走抑制剤及びリチウムイオン二次電池

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011165501A JP2011165501A (ja) 2011-08-25
JP2011165501A5 JP2011165501A5 (ja) 2012-12-06
JP5354745B2 true JP5354745B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=44595937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010027603A Expired - Fee Related JP5354745B2 (ja) 2010-02-10 2010-02-10 リチウムイオン二次電池用熱暴走抑制剤及びリチウムイオン二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5354745B2 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5457558A (en) * 1977-10-17 1979-05-09 Kuraray Co Ltd Manufacture of molded polyvinyl alcohol-type hydrous gel article
JPH06283206A (ja) * 1993-03-30 1994-10-07 Canon Inc マイクロカプセル含有電池
JPH10270084A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Seiko Instr Inc 非水電解質二次電池
JPH10340739A (ja) * 1997-06-04 1998-12-22 Toyota Motor Corp リチウムイオン2次電池
WO1999031750A1 (en) * 1997-12-18 1999-06-24 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Adhesive for cells, a cell using the same and a process for producing cells
JP2003219858A (ja) * 2002-01-30 2003-08-05 Tokai Corp 携帯灰皿
WO2009025332A1 (ja) * 2007-08-22 2009-02-26 Japan Vilene Company, Ltd. リチウムイオン二次電池
JP5218967B2 (ja) * 2008-06-11 2013-06-26 三菱重工業株式会社 二次電池
JP5330847B2 (ja) * 2009-02-03 2013-10-30 三菱重工業株式会社 二次電池
JP5504456B2 (ja) * 2009-02-18 2014-05-28 日本バイリーン株式会社 リチウムイオン二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011165501A (ja) 2011-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5195499B2 (ja) 非水電解質二次電池
US7965062B2 (en) Method and apparatus for charging nonaqueous electrolyte secondary battery
JP4517440B2 (ja) リチウムイオン固体電解質二次電池
JP2002343430A (ja) 非水電解液二次電池
TW200532963A (en) Nonaqueous electrolyte and nonaqueous electrolyte secondary battery
JP2006085912A (ja) 非水電解質二次電池
CN101849315B (zh) 锂离子二次电池
CN107004898A (zh) 蓄电装置
JP2014007117A (ja) Li系二次電池
JP4438137B2 (ja) 電池の製造方法
JP2000331715A (ja) 非水系二次電池
JP5618156B2 (ja) 密閉型リチウム二次電池の製造方法
JP5354740B2 (ja) リチウムイオン二次電池用熱暴走抑制剤及びリチウムイオン二次電池
JP2000348760A (ja) 非水電解液およびそれを用いた二次電池
JP2002025620A (ja) 非水電解質二次電池
JP5840429B2 (ja) リチウムイオンキャパシタ
CN114585662B (zh) 组合物
JP5354745B2 (ja) リチウムイオン二次電池用熱暴走抑制剤及びリチウムイオン二次電池
WO2006018989A1 (ja) 非水電解液電池の電解液用添加剤、電池用非水電解液及び非水電解液電池
JP7071699B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP2018067482A (ja) リチウムイオン二次電池及びその製造方法
WO2002067355A1 (fr) Batterie lithium - polymere
JP4736329B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP2006086060A (ja) 二次電池の製造法
JP2019071255A (ja) 電気化学デバイス及び電気化学デバイスパック

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121022

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121022

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121012

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5354745

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees