JP5354417B2 - レベルシフト回路 - Google Patents
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Description
図5において、出力回路1は、ハーフブリッジを構成する直列接続されたスイッチング素子XD1,XD2を備え、その両端に高電圧電源PSの出力電圧Eが印加されている。ハイサイドのスイッチング素子XD1には、例えばNチャネルまたはPチャネルのMOSトランジスタ、P型またはN型のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの素子が使用され、ローサイドのスイッチング素子XD2には、例えばNチャネルMOSトランジスタ、N型のIGBTなどの素子が使用される。ここでは、スイッチング素子XD1,XD2として、NチャネルMOSトランジスタもしくはN型のIGBTを適用するものとする。各スイッチング素子XD1,XD2には、ダイオードDH,DL(寄生ダイオードまたは転流用ダイオード)がそれぞれ逆並列接続されている。
レベルシフト回路は、ハイサイド駆動ユニット2のうちのハイサイドドライバ21および電源PS1を除く部分である。すなわち、レベルシフト回路は、抵抗LSR1とNチャネルMOSトランジスタHVN1からなる第1の直列回路、抵抗LSR2とNチャネルMOSトランジスタHVN2からなる第2の直列回路、ラッチ誤動作保護回路22、ラッチ回路23およびダイオードD1,D2より構成されている。ラッチ誤動作保護回路22は、一方の入力端子が上記第1の直列回路の直列接続点(第1の接続点)P1に接続され、他方の入力端子が上記第2の直列回路の直列接続点(第2の接続点)P2に接続されている。
上記レベルシフト回路は、ラッチ回路23の出力信号SHをレベルシフトされた信号としてハイサイドドライバ21に入力する。
NチャネルMOSトランジスタHVN1,HVN2のゲートには、レベルシフト回路への入力信号であるセット信号(set)、リセット信号(reset)がそれぞれ入力される。このセット信号(set)およびリセット信号(reset)は、低電圧系の信号である。
セット信号(set)は、ハイサイドのスイッチング素子XD1のオン期間の開始(オフ期間の終了)タイミングを指示する信号であり、リセット信号(reset)は、該スイッチング素子XD1のオフ期間の開始(オン期間の終了)タイミングを指示する信号である。
負荷RLは、第3の接続点P3と接地ラインL2の間に接続され、第3の接続点P3から出力される電力によって駆動される。
このとき、NチャネルMOSトランジスタHVN1,HVN2が共にオフしていると、後述のdv/dtノイズと呼ばれる誤信号が第1と第2の接続点P1,P2に重畳されて、これら第1と第2の接続点P1,P2が共に「L」レベルとなってしまう。第1と第2の接続点P1,P2が共に「L」レベルになると、ラッチ回路23(例えば、セットリセットフリップフロップによって構成される)の動作が不定となる不具合、すなわち、スイッチング素子XD1がオンかオフか不定となる不具合が生じることになる。なお、図7において、電圧VSが立ち上がる前のレベルシフトドレイン信号(setdrn,resdrn)は、図6のものと同じ正規の信号である。以下、dv/dtノイズについて説明する。
NチャネルMOSトランジスタHVN1,HVN2のソース・ドレイン間には、寄生容量Cds1,Cds2がそれぞれ存在するため、電圧Vbの変化が急である場合、第1と第2の接続点P1,P2の電圧それぞれの変化がこれに追いつかず、そのため、電圧Vbと接続点P1,P2の電圧との差が拡大する。これは、ラッチ回路23からみればその各入力端子の電圧が同時に下がることになる。上記のdv/dtノイズはこのようにして生ずる。
ラッチ誤動作保護回路22において、レベルシフトドレイン信号(setdrn)が入力される一方の入力端子は、NOR回路G1の一方の入力端子に接続されるとともに、インバータ回路G2を介してNAND回路G3の一方の入力端子に接続されている。また、レベルシフトドレイン信号(resdrn)が入力される他方の入力端子は、NOR回路G1の他方の入力端子に接続されるとともに、インバータ回路G4を介してNAND回路G5の一方の入力端子に接続されている。そして、NOR回路G1の出力端子は、インバータ回路G6を介してNAND回路G3の他方の入力端子およびNAND回路G5の他方の入力端子に接続されている。
すなわち、スイッチング素子XD2がオンされて、負荷RL(誘導性負荷で急には電流が切れないものとする)からコンバータの構成要素である出力回路1に電流が流れ込んでいる状態のとき(スイッチング素子XD2が電流吸い込み素子となっている状態のとき)にスイッチング素子XD2をオフすると、デッドタイムにおいて負荷RLから流れ込む電流の行き場が無くなるため、電圧VS のライン(接続点P3に接続されたライン)の浮遊容量がこの電流により充電されて急速に電圧VSが立ち上がることになる。
なお、電圧VSがスイッチング素子XD1に並列接続されているダイオードDHをオンさせる電圧(高電圧電源PSの出力電圧E+ダイオードDHの順方向電圧)まで上昇すると、このダイオードDHがオンして、負荷RLからダイオードDHを介して電源PSに電流が流れるようになる。
この場合、上記電圧VSの立ち上がりに伴って発生するdv/dtノイズによって各レベルシフトドレイン信号(setdrn-2、resdrn)が「L」レベルになっている状態、つまり、ラッチ誤動作保護回路22が保護動作している状態でセット信号(set-2) のレベルが「H」レベルになる。このため、該ラッチ誤動作保護回路22の保護動作期間が終了するまで(dv/dtノイズが発生している期間が終了するまで)このset信号(set-2)がラッチ回路23に伝達されず、そのため、ハイサイドドライバ21の出力信号HO-2が長い空白期間(tb(>ta))をおいて立ち上がることになる。
前記第1のスイッチ素子には、該第1のスイッチ素子をオンオフ制御する前記1次側の電圧系の信号が入力され、前記第2のスイッチ素子には、該第2のスイッチ素子をオンオフ制御する前記1次側の電圧系の信号が入力され、前記ラッチ誤動作保護回路は、前記第1、第2のスイッチ素子のいずれか一方がオンした場合に、前記第1、第2の接続点の電圧に基づき決定される信号を前記ラッチ回路に伝達し、前記第1、第2のスイッチが同時にオンした場合に、前記第1、第2の接続点の電圧に基づき決定される信号を前記ラッチ回路に伝達しないように構成され、前記論理ゲート回路は、前記第1、第2の接続点の電圧が共に前記論理ゲート回路の閾値より低い場合に前記第3、第4のスイッチ素子をオンさせるように構成される。
この場合、前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路は、前記2次側電圧系の高電圧側電源電圧と低電圧側電源電圧の間に直列接続され、前記第1の接続点が前記第1のPチャネルMOSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続されるとともに、前記第2の接続点が前記反転素子の入力端子に接続される。そして、前記反転素子の出力端子が前記第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路の接続点が前記ラッチ回路のデータ入力端子に接続される。
また、前記ラッチ回路は、例えば入力側と出力側との間に抵抗が接続されたバッファ回路によって構成される。その場合、前記バッファ回路は、直列に接続された2つの反転素子によって構成することができる。
そして、前記ラッチ回路の出力信号の反転信号が前記2次側電圧系の低電圧側電源電圧を有するとともに、前記第1のスイッチ素子および前記第3のスイッチ素子がオフしているときの前記第1の接続点の電圧が、前記2次側電圧系の高電圧側電源電圧から前記第4のPチャネルMOSトランジスタの閾値電圧を差し引いた電圧と、前記2次側電圧系の低電圧側電源電圧に前記第1の接続点電圧に対する前記ラッチ誤動作保護回路の閾値電圧を加算した電圧との間にあるよう、前記第1の抵抗と前記第3の抵抗の分圧比が定められる。
また、前記ラッチ回路の出力信号の非反転信号が前記2次側電圧系の低電圧側電源電圧を有するとともに、前記第2のスイッチ素子および前記第4のスイッチ素子がオフしているときの前記第2の接続点の電圧が、前記2次側電圧系の高電圧側電源電圧から前記第3のPチャネルMOSトランジスタの閾値電圧を差し引いた電圧と、前記2次側電圧系の低電圧側電源電圧に前記第2の接続点電圧に対する前記ラッチ誤動作保護回路の閾値電圧を加算した電圧との間にあるよう、前記第1の抵抗と前記第3の抵抗の分圧比が定められる。
本実施形態に係るレベルシフト回路は、図5に示す従来例のレベルシフト回路の構成要素にPチャネルMOSトランジスタPM1a,PM2aと、論理ゲート回路である2入力論理和回路OR1とを追加した構成を有する。
図3に示すように、セット信号(set-1)のレベルが「H」レベルになると、NチャネルMOSトランジスタHVN1がオンするので、第1の接続点P1から「L」レベルのレベルシフトドレイン信号(setdrn-1)が出力される。この場合、ラッチ誤動作保護回路22のラッチ誤動作保護機能が働かないので、ラッチ回路23がラッチ動作し、その結果、ハイサイドドライバ21の出力信号HO-1が回路22、23とハイサイドドライバ21に固有の遅延時間taだけ遅れて立ち上がってハイサイドのスイッチング素子XD1がオンする。
dv/dtノイズが発生している間、これらの動作が繰り返し行われるため、論理和回路OR1の出力信号およびレベルシフトドレイン信号(setdrn-1,resdrn)は振動した波形となる。ところで、上述のように、NチャネルMOSトランジスタHVN1がオンするとレベルシフトドレイン信号(setdrn-1)の振動は停止する。
この場合、上記電圧VSの立ち上がりに伴うdv/dtノイズが発生しているときに、つまり、論理和回路OR1の出力信号およびレベルシフトドレイン信号(setdrn-2,resdrn)が振動した波形を示している状態下でセット信号(set-2)が「H」レベルに変化する。セット信号(set-2)が「H」レベルになると、セット側のソース接地増幅回路を構成するNチャネルMOSトランジスタHVN1がオンするのでレベルシフトドレイン信号(setdrn-2) のレベルが「L」レベルになる。これにより、レベルシフトドレイン信号(resdrn) のレベルに振動により「H」レベルになるタイミングで、dv/dtノイズによる変化が起きている場合でもラッチ誤動作保護回路22によりブロックされることなく、セット信号(set-2)をラッチ回路23に伝達することが可能となる。
また、上記とは逆に、論理和回路OR1の出力信号OR-OUTの値が最大値になると(完全に「H」レベルになると)、MOSトランジスタPM1a,PM2aが完全にオフすることになるが、その場合、ラッチ誤動作保護回路22が本来のラッチ誤動作保護機能を発揮するように働くだけの状態になるので、ラッチ回路23にセット信号(set-2)が伝達されないことになる。
従って、実際は、論理和回路OR1の出力信号OR-OUTの振動波形の遷移領域(最大値、最小値のいずれでもない領域)でセット信号(set-2)がラッチ回路23に伝達されることになる。但し、各MOSトランジスタのオン抵抗値の設定によっては、出力信号OR-OUTの値が最小のときであっても、セット信号(set-2)をラッチ回路23に伝達することは可能である。
また、今までセット信号が「H」レベルになる場合について説明を行ってきたが、リセット信号(reset) のレベルが「H」レベルに変化されるときも同様に、ラッチ回路23にこのリセット信号(reset)が伝達される。
本実施形態に係るレベルシフト回路は、PチャネルMOSトランジスタPM1,PM2、抵抗LSR1b,LSR2bおよびインバータINVを追加した点と、図示する構成のラッチ誤動作保護回路22およびラッチ回路23を使用する点において図1に示すレベルシフト回路と相違している。
PチャネルMOSトランジスタPM1,PM2は、それぞれ抵抗LSR1a,LSR2a(図1に示す抵抗LSR1,LSR2に対応)に並列接続され、かつそれらのゲート端子が第2及び第1の接続点P2,P1にそれぞれ接続されている。
抵抗LSR1bは、一端が第1の接続点P1に接続され、他端がインバータINVの出力端子に接続されている。また、抵抗LSR2bは、一端が第2の接続点P2に接続され、他端がラッチ回路23の出力端子に接続されている。ラッチ回路23の出力端子には、インバータINVの入力端子も接続されている。
上記抵抗LSR1b,LSR2b、インバータINV、PチャネルMOSトランジスタPM1,PM2は、フィードバック回路を構成している。
なお、抵抗LSR1a,LSR2aは同じ抵抗値を有し、また、抵抗LSR1b,LSR2bは同じ抵抗値を有する。
このラッチ回路23は、入力信号、すなわちラッチ誤動作保護回路22の出力信号のレベルが「L」レベルまたは「H」レベルであればその値を記憶して出力し、ラッチ誤動作保護回路22の出力信号が高インピーダンスになると、高インピーダンスになる直前に記憶した値を保持・出力する機能を有する。
ラッチ誤動作保護回路22の出力端子におけるインピーダンスが高インピーダンスなると、ラッチ回路23が以前の状態を保持するので、dv/dtノイズの影響を免れることができる。
このように、本実施形態においては、dv/dtノイズが発生した際にラッチ誤動作保護回路22の出力インピーダンスが高くなってdv/dtノイズの影響が除去される。
ラッチ誤動作保護回路22の構成は図4に示すものに限定されるわけではない。すなわち、各レベルシフトドレイン信号(setdrn,resdrn)の電圧のレベルが「L」レベルになるとその出力インピーダンスが高くなり、それらの電圧の一方が 「L」レベルになると、それに対応するレベルの電圧を出力する構成のものであればよい。
図4において、抵抗LSR1b、LSR2bが抵抗LSR1a、LSR2aと接続されている第1の接続点P1、第2の接続点P2それぞれの側と反対の側では、抵抗LSR1bはインバータINVを介して、抵抗LSR2bは直接にラッチ回路23の出力側に接続されている。このため、この側での抵抗LSR1b、LSR2bの端子のレベルは、ラッチ回路23の出力信号の論理レベルに応じて、例えば、一方のレベルが「H」レベルであれば他方のレベルは「L」レベルとなる。そこで、第1の接続点P1、第2の接続点P2のうち、接続点と反対側の端子のレベルが「H」レベルとなっている抵抗に接続されている一方の接続点をH接続点とし、接続点と反対側の端子のレベルが「L」レベルとなっている抵抗に接続されている他方の接続点をL接続点とする。
抵抗LSR1a,LSR1bの分圧比および抵抗LSR2a,LSR2bの分圧比をこのように定めておくことにより、「ハイサイド駆動ユニット2−2への入力信号(set,reset)の端子の一方のみに「L」レベルの入力信号が入力されているときに、ラッチ誤動作保護回路22が入力信号をブロックしない」ということが保証される。
抵抗LSR1a,LSR2aの抵抗値が等しく、抵抗LSR1b,LSR2bの抵抗値が等しいものとし、かつ、PチャネルMOSトランジスタPM1,PM2のオン抵抗を一旦無視すると、ゲートが上記のH接続点(第1、第2の接続点P1,P2のうちの「H」レベルの接続点)に接続されているPチャネルMOSトランジスタのゲート・ソース間電圧はゼロである。また、ゲートがL接続点(接続点P1,P2のうちの「L」レベルの接続点)に接続されているPチャネルMOSトランジスタのゲート・ソース間電圧は、E1・Ra/(Ra+Rb)となる。なお、Raは抵抗LSR1a,LSR2aのいずれかの抵抗値であり、Rbは抵抗LSR1b,LSR2bのいずれかの抵抗値である。
従って、H接続点に接続されているNチャネルMOSトランジスタHVN1もしくはHVN2がオンしても、電圧Vbにある箇所と接地電圧にある箇所の間に貫通電流が流れることが防止される。
前記したように、NチャネルMOSトランジスタHVN1,HVN2のソース・ドレイン間には、寄生容量Cds1,Cds2が存在するので、上記オン抵抗RonはH接続点に対する時定数とL接続点に対する時定数とに相違をもたらし、前者の時定数を後者の時定数よりも小さくさせる。
なお、本実施形態のレベルシフト回路においても、図1に示すレベルシフト回路と同様に、スイッチング素子XD1のオン動作の遅延を抑制してダイオードDHによる電力ロスを低減するという効果が得られる。
また、本実施形態においても、ラッチ誤動作保護回路22として図8に示した構成のものを使用し、これに組み合わせるラッチ回路23としてセットリセット式のフリップフロップを使用することができる。
また、論理和回路OR1は上述の動作を実現する回路(論理ゲート回路)であればよく、単純な論理和回路(ORゲート回路)に限定するものではない。
2,2-1,2-2 ハイサイド駆動ユニット
3 ローサイド駆動ユニット
21 ハイサイドドライバ
22 ラッチ誤動作保護回路
22a インバータ
22b,22c PチャネルMOSトランジスタ
22d,22e NチャネルMOSトランジスタ
23 ラッチ回路
23a,23b インバータ
23c 抵抗
31 ローサイドドライバ
Cds1,Cds2 寄生容量
D1,D2,DH,DL ダイオード
PS1,PS2 電源
PM1,PM2,PM1a,PM2a PチャネルMOSトランジスタ
LSR1,LSR2,LSR1a,LSR2a,LSR1b,LSR2b 抵抗
HVN1,HVN2 NチャネルMOSトランジスタ
INV インバータ
OR1 論理ゲート回路(論理和回路)
RL 負荷
XD1, XD2 スイッチング素子
Claims (10)
- 1次側の電圧系からの入力信号を、前記1次側の電圧系とは異なる2次側電圧系で動作する系に伝達するレベルシフト回路であって、
前記2次側電圧系の高電圧側電源電圧と前記1次側電圧系の低電圧側電源電圧との間に接続された第1の抵抗および第1のスイッチ素子の直列回路と、
前記2次側電圧系の高電圧側電源電圧と前記1次側電圧系の低電圧側電源電圧との間に接続された第2の抵抗および第2のスイッチ素子の直列回路と、
前記2次側電圧系で動作し、前記第1の抵抗と前記第1のスイッチ素子との接続点である第1の接続点の電圧を入力するとともに、前記第2の抵抗と前記第2のスイッチ素子との接続点である第2の接続点の電圧を入力するラッチ誤動作保護回路と、
前記2次側電圧系で動作し、前記ラッチ誤動作保護回路の出力が入力されるラッチ回路と、
前記第1の抵抗に並列接続された第3のスイッチ素子と、
前記第2の抵抗に並列接続された第4のスイッチ素子と、
前記2次側電圧系で動作し、前記第1、第2の接続点の電圧が入力される論理ゲート回路と、
を有し、
前記第1のスイッチ素子には、該第1のスイッチ素子をオンオフ制御する前記1次側の電圧系の信号が入力され、前記第2のスイッチ素子には、該第2のスイッチ素子をオンオフ制御する前記1次側の電圧系の信号が入力され、
前記ラッチ誤動作保護回路は、前記第1、第2のスイッチ素子のいずれか一方がオンした場合に、前記第1、第2の接続点の電圧に基づき決定される信号を前記ラッチ回路に伝達し、前記第1、第2のスイッチ素子が同時にオンした場合に、前記第1、第2の接続点の電圧に基づき決定される信号を前記ラッチ回路に伝達しないように構成され、
前記論理ゲート回路は、前記第1、第2の接続点の電圧が共に前記論理ゲート回路の閾値より低い場合に前記第3、第4のスイッチ素子をオンさせることを特徴とするレベルシフト回路。 - 前記ラッチ回路の出力に応じて、前記第1と第2の接続点の一方の電圧を前記2次側電圧系の高電圧側電源電圧にプルアップするとともに他方の電圧を前記2次側電圧系の低電圧側電源電圧にプルダウンするフィードバック回路を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のレベルシフト回路。
- 前記フィードバック回路は、一端が前記第1の接続点に接続され他端に前記ラッチ回路の出力信号の反転信号が印加される第3の抵抗と、一端が前記第2の接続点に接続され他端に前記ラッチ回路の出力信号の非反転信号が印加される第4の抵抗とを備えることを特徴とする請求項2に記載のレベルシフト回路。
- 前記ラッチ誤動作保護回路は、前記第1、第2の接続点の電圧が共に前記ラッチ誤動作保護回路の閾値より低いときにその出力インピーダンスを高インピーダンスにするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のレベルシフト回路。
- 前記ラッチ誤動作保護回路は、反転素子と、第1および第2のPチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタ直列回路と、第1および第2のNチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたNチャネルMOSトランジスタ直列回路と、を有し、
前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路は、前記2次側電圧系の高電圧側電源電圧と低電圧側電源電圧の間に直列接続され、
前記第1の接続点が前記第1のPチャネルMOSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、
前記第2の接続点が前記反転素子の入力端子に接続され、
前記反転素子の出力端子が前記第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、
前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路の接続点が前記ラッチ回路のデータ入力端子に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のレベルシフト回路。 - 前記論理ゲート回路の閾値は、前記ラッチ誤動作保護回路の閾値以下に設定されていることを特徴とする請求項5に記載のレベルシフト回路。
- 前記ラッチ回路は、入力側と出力側との間に抵抗が接続されたバッファ回路からなることを特徴とする請求項4に記載のレベルシフト回路。
- 前記バッファ回路は、直列に接続された2つの反転素子からなることを特徴とする請求項7に記載のレベルシフト回路。
- 前記第1の抵抗に並列に接続された第3のPチャネルMOSトランジスタと、前記第2の抵抗に並列に接続された第4のPチャネルMOSトランジスタと、をさらに有し、
前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートが前記第2の抵抗と前記第4の抵抗の接続点に接続され、前記第4のPチャネルMOSトランジスタのゲートが前記第1の抵抗と前記第3の抵抗の接続点に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のレベルシフト回路。 - 前記ラッチ回路の出力信号の反転信号が前記2次側電圧系の低電圧側電源電圧を有するとともに、前記第1のスイッチ素子および前記第3のスイッチ素子がオフしているときの前記第1の接続点の電圧が、前記2次側電圧系の高電圧側電源電圧から前記第4のPチャネルMOSトランジスタの閾値電圧を差し引いた電圧と、前記2次側電圧系の低電圧側電源電圧に前記第1の接続点電圧に対する前記ラッチ誤動作保護回路の閾値電圧を加算した電圧との間にあるよう、前記第1の抵抗と前記第3の抵抗の分圧比を定め、
前記ラッチ回路の出力信号の非反転信号が前記2次側電圧系の低電圧側電源電圧を有するとともに、前記第2のスイッチ素子および前記第4のスイッチ素子がオフしているときの前記第2の接続点の電圧が、前記2次側電圧系の高電圧側電源電圧から前記第3のPチャネルMOSトランジスタの閾値電圧を差し引いた電圧と、前記2次側電圧系の低電圧側電源電圧に前記第2の接続点電圧に対する前記ラッチ誤動作保護回路の閾値電圧を加算した電圧との間にあるよう、前記第1の抵抗と前記第3の抵抗の分圧比を定めたことを特徴とする請求項9に記載のレベルシフト回路。
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