以下に、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。これらの実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るレベルシフト回路10の回路図である。図1に示すように、レベルシフト回路10は、NchMOSトランジスタ(第1導電型の第1トランジスタ)Mn1と、NchDMOSトランジスタ(第1導電型の第11トランジスタ)Mn2と、NchMOSトランジスタ(第1導電型の第2トランジスタ)Mn11と、NchDMOSトランジスタ(第1導電型の第12トランジスタ)Mn12と、PchDMOSトランジスタ(第2導電型の第3トランジスタ)Mp3と、PchMOSトランジスタ(第2導電型の第4トランジスタ)Mp4と、PchDMOSトランジスタ(第2導電型の第7トランジスタ)Mp5と、PchDMOSトランジスタ(第2導電型の第5トランジスタ)Mp13と、PchMOSトランジスタ(第2導電型の第6トランジスタ)Mp14と、PchDMOSトランジスタ(第2導電型の第8トランジスタ)Mp15と、インバータINV1と、を備える。レベルシフト回路10は、半導体集積回路として構成されている。
NchMOSトランジスタMn1,Mn11及びPchMOSトランジスタMp4,Mp14は、相対的に低耐圧のトランジスタである。
DMOSトランジスタは、二重拡散MOSトランジスタである。従って、NchDMOSトランジスタMn2,Mn12、及び、PchDMOSトランジスタMp3,Mp5,Mp13,Mp15は、NchMOSトランジスタMn1,Mn11等と比較して、高耐圧であり、大きい寄生容量を有する。
つまり、NchDMOSトランジスタMn2,Mn12、及び、PchDMOSトランジスタMp3,Mp5,Mp13,Mp15のそれぞれの耐圧は、NchMOSトランジスタMn1,Mn11及びPchMOSトランジスタMp4,Mp14のそれぞれの耐圧より高い。
NchMOSトランジスタMn1は、第1電圧(0V、接地電圧)が供給される第1ノードN1に接続されたソース(第1電極)と、ドレイン(第2電極)と、入力信号Sinが供給されるゲート(制御電極)と、を有する。
NchDMOSトランジスタMn2は、第3電圧Vs1が供給されるゲート(制御電極)を有し、NchMOSトランジスタMn1のドレインと、ノードN2との間に接続されている。具体的には、NchDMOSトランジスタMn2のソースは、NchMOSトランジスタMn1のドレインに接続され、NchDMOSトランジスタMn2のドレインは、ノードN2に接続されている。第3電圧Vs1は、第1電圧(0V)と第2電圧Vinとの間の電圧値を有しており、NchMOSトランジスタMn1等の耐圧に応じて決められる。
インバータINV1は、低耐圧の論理回路で構成され、入力信号Sinを反転させて、反転信号SinBを出力する。インバータINV1は、第3電圧Vs1と第1電圧(0V)とが供給されて動作する。入力信号Sin及び反転信号SinBは、第1電圧(0V)と第3電圧Vs1との間で変化する。
NchMOSトランジスタMn11は、第1ノードN1に接続されたソース(第1電極)と、ドレイン(第2電極)と、インバータINV1から入力信号Sinの反転信号SinBが供給されるゲート(制御電極)と、を有する。
NchDMOSトランジスタMn12は、第3電圧Vs1が供給されるゲート(制御電極)と、ソースと、ドレインと、を有し、NchMOSトランジスタMn11のドレインと、ノードN3との間に接続されている。具体的には、NchDMOSトランジスタMn12のソースは、NchMOSトランジスタMn11のドレインに接続され、NchDMOSトランジスタMn12のドレインは、ノードN3に接続されている。
NchMOSトランジスタMn1,Mn11、NchDMOSトランジスタMn2,Mn12及びインバータINV1は、ローサイドブロック11を構成している。
PchMOSトランジスタMp4は、第2電圧Vinが供給される第2ノードN4に接続されたソース(第1電極)と、第1出力信号So1を出力する第3ノードN5に接続されたドレイン(第2電極)と、ゲート(制御電極)と、を有する。
PchDMOSトランジスタMp3は、第3ノードN5に接続されたソース(第1電極)と、ノードN2に接続されたドレイン(第2電極)と、第4電圧(第2電圧Vin−電圧Vs2)が供給されるゲート(制御電極)と、を有する。電圧Vs2は、PchDMOSトランジスタMp3のゲートと第2ノードN4との間に供給されている。
第4電圧(第2電圧Vin−電圧Vs2)は、第1電圧(0V)と第2電圧Vinとの間の電圧値を有し、必要とする第1及び第2出力信号So1,So2のローレベルの電圧に応じて決められる。
PchDMOSトランジスタMp5は、第2ノードN4に接続されたソース(第1電極)と、ノードN2に接続されたドレイン(第2電極)と、PchMOSトランジスタMp4のゲートに接続されたゲート(制御電極)と、を有する。つまり、PchDMOSトランジスタMp5は、直列接続されたPchDMOSトランジスタMp3及びPchMOSトランジスタMp4に対して並列接続されている。これにより、より多くの電流をノードN2に供給できる。
PchMOSトランジスタMp14は、第2ノードN4に接続されたソース(第1電極)と、第2出力信号So2を出力する第4ノードN6及びPchMOSトランジスタMp4のゲートに接続されたドレイン(第2電極)と、第3ノードN5に接続されたゲート(制御電極)と、を有する。第2出力信号So2は、第1出力信号So1の反転信号である。
PchDMOSトランジスタMp13は、第4ノードN6に接続されたソース(第1電極)と、ノードN3に接続されたドレイン(第2電極)と、バイアス電圧(Vin−Vs2)が供給されるゲート(制御電極)と、を有する。
PchDMOSトランジスタMp15は、第2ノードN4に接続されたソース(第1電極)と、ノードN3に接続されたドレイン(第2電極)と、第3ノードN5に接続されたゲート(制御電極)と、を有する。つまり、PchDMOSトランジスタMp15は、直列接続されたPchDMOSトランジスタMp13及びPchMOSトランジスタMp14に対して並列接続されている。これにより、より多くの電流をノードN3に供給できる。
PchMOSトランジスタMp4,Mp14、PchDMOSトランジスタMp3,Mp5,Mp13,Mp15は、ハイサイドブロック12を構成している。
次に、レベルシフト回路10の動作を説明する。
図2は、図1のレベルシフト回路10の信号の波形図である。図2は、第2電圧Vin=12V、第3電圧Vs1=5V、電圧Vs2=5Vであり、入力信号Sinがローレベル(0V)からハイレベル(5V)に変化する場合の波形を示す。第2電圧Vin等の電圧値は、この例に限定されない。
時刻t0より前では、入力信号Sinはローレベルであるため、NchMOSトランジスタMn1はオフであり、NchMOSトランジスタMn11はオンである。そのため、NchDMOSトランジスタMn2はオフであり、NchDMOSトランジスタMn12はオンである。これにより、ノードN2の電圧V_N2及び第1出力信号So1はハイレベル(12V)であり、ノードN3の電圧V_N3はローレベル(0V)であり、第2出力信号So2はローレベル(7V+Vgs)である。ここでVgsは、PchDMOSトランジスタMp13のゲート・ソース間電圧を表す。また、PchDMOSトランジスタMp3,Mp5及びPchMOSトランジスタMp4はオンであり、PchDMOSトランジスタMp13,Mp15及びPchMOSトランジスタMp14はオフである。
時刻t0において、入力信号Sinはローレベル(0V)からハイレベル(5V)に変化する。これにより、NchMOSトランジスタMn1及びNchDMOSトランジスタMn2はオンし、NchMOSトランジスタMn11及びNchDMOSトランジスタMn12はオフする。NchMOSトランジスタMn1及びNchDMOSトランジスタMn2のオンにより、電圧V_N2は、12Vから0Vに低下していく。
また、時刻t0の直後においてPchDMOSトランジスタMp3及びPchMOSトランジスタMp4はオンであるため、電圧V_N2の低下に応じて第1出力信号So1も低下していく。第1出力信号So1が低下すると、PchMOSトランジスタMp14がオンして、第2出力信号So2は上昇する。第2出力信号So2が上昇することにより、PchDMOSトランジスタMp13もオンする。PchDMOSトランジスタMp13がオンし、NchMOSトランジスタMn11及びNchDMOSトランジスタMn12がオフなので、電圧V_N3は0Vから12Vに上昇していく。そして、PchMOSトランジスタMp4はオフし、PchDMOSトランジスタMp3もほぼオフになる。
ところで、ノードN3には、高耐圧のPchDMOSトランジスタMp13,Mp15のドレインと、高耐圧のNchDMOSトランジスタMn12のドレインとが接続されているため、ノードN3の寄生容量(図示せず)は、他のノードと比較して大きい。ノードN2の寄生容量についても同様である。
ここで、第1出力信号So1が低下することにより、PchMOSトランジスタMp14と共にPchDMOSトランジスタMp15もオンする。これにより、PchDMOSトランジスタMp15が流す電流によってノードN3の寄生容量が充電され、電圧V_N3の上昇が早められる。
そして、時刻t1以降、第1出力信号So1はローレベル(7V+Vgs)で安定し、第2出力信号So2及び電圧V_N3はハイレベル(12V)で安定する。ここでは、PchDMOSトランジスタMp3,Mp13のゲート・ソース間電圧Vgsは、互いにほぼ等しいとしている。
図3は、図1のレベルシフト回路10の信号の他の波形図である。図3では、図2と同じ電圧条件において、入力信号Sinがハイレベルからローレベルに変化する場合の波形を示す。
動作原理は図2と同様であり、第2出力信号So2が低下することにより、PchMOSトランジスタMp4と共にPchDMOSトランジスタMp5もオンする。これにより、PchDMOSトランジスタMp5が流す電流によってノードN2の寄生容量(図示せず)が充電され、電圧V_N2の上昇が早められる。
従って、時刻t1以降、第2出力信号So2はローレベル(7V+Vgs)で安定し、第1出力信号So1及び電圧V_N2はハイレベル(12V)で安定する。
このように、レベルシフト回路10によって、低電圧側の入力信号Sin(ローレベル:0V、ハイレベル:5V)を、高電圧側の第1及び第2出力信号So1,So2(ローレベル:7V+Vgs、ハイレベル:12V)にレベルシフトすることができる。
ここで、比較例のレベルシフト回路について説明する。図4は、比較例のレベルシフト回路の回路図である。比較例のレベルシフト回路では、PchDMOSトランジスタMp5,Mp15が設けられていない点において図1と異なる。
図5は、比較例のレベルシフト回路の信号の波形図である。図6は、比較例のレベルシフト回路の信号の他の波形図である。図5は、図3に対応し、図6は、図4に対応する。図2,3,5,6において、横軸のスケールは互いに同一である。
図5に示すように、入力信号Sinがローレベル(0V)からハイレベル(5V)に変化した後、電圧V_N3が0Vから上昇する時、図2と比較して、ノードN3の寄生容量の充電に長い時間を必要とする。その理由は、ノードN3の寄生容量の充電が、PchDMOSトランジスタMp13及びPchMOSトランジスタMp14を流れる電流のみによって行われるためである。
また、電圧V_N3が高くなるに従い、PchDMOSトランジスタMp13及びPchMOSトランジスタMp14のドレイン・ソース間電圧が低くなり、PchDMOSトランジスタMp13及びPchMOSトランジスタMp14の電流駆動能力が低くなる。このことによっても、ノードN3の寄生容量の充電に長い時間を必要とする。
そのため、電圧V_N3がハイレベル(12V)になる時刻t2は、図2の時刻t1より遅くなる。従って、第2出力信号So2がローレベル(7V+Vgs)からハイレベル(12V)になるまでに、図2よりも長い時間を必要とする。また、第2出力信号So2がハイレベルになるまでの期間において、第2出力信号So2の波形が図2より歪んでいる。
図6に示すように、入力信号Sinがハイレベルからローレベルに変化する場合も同様である。
このように、本実施形態では、第2出力信号So2に応じてオン又はオフに切り替えられるPchDMOSトランジスタMp5と、第1出力信号So1に応じてオン又はオフに切り替えられるPchDMOSトランジスタMp15とが設けられている。そのため、電圧V_N2がローレベルからハイレベルになる時にPchDMOSトランジスタMp5によりノードN2の寄生容量を充電でき、電圧V_N3がローレベルからハイレベルになる時にPchDMOSトランジスタMp15によりノードN3の寄生容量を充電できる。
また、電圧V_N3が高くなるに従い、ノードN3と第2ノードN4との間に直列接続されたPchDMOSトランジスタMp13及びPchMOSトランジスタMp14の電流駆動能力が低くなっても、ノードN3と第2ノードN4との間に1つ設けられたPchDMOSトランジスタMp15の電流駆動能力は、低くなり難い。PchDMOSトランジスタMp5についても同様である。
これにより、電圧V_N2及び電圧V_N3は、比較例より高速にローレベルからハイレベルに上昇する。よって、第1及び第2出力信号So1、So2は、ローレベルからハイレベルに高速に切り替わることができる。
従って、第1及び第2出力信号So1,So2の遅延を減少させることができる。また、第1及び第2出力信号So1,So2の波形の歪みを改善することもできる。即ち、信号伝達特性を改善できる。
また、本実施形態では、NchMOSトランジスタMn1のドレインとノードN2との間にNchDMOSトランジスタMn2が接続され、NchMOSトランジスタMn11のドレインとノードN3との間にNchDMOSトランジスタMn12が接続され、入力信号Sinに応じて低耐圧のNchMOSトランジスタMn1,Mn11をスイッチングさせるようにしている。これにより、入力信号Sinに応じて高耐圧のDMOSトランジスタをスイッチングさせる場合と比較して、入力信号Sinが切り替わる時に流れるスイッチング電流を小さくすることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態の回路構成を簡略化している。
図7は、第2の実施形態に係るレベルシフト回路10Aの回路図である。図7では、図1と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。レベルシフト回路10Aは、NchMOSトランジスタMn1に代えてNchDMOSトランジスタ(第1トランジスタ)Mn6を備え、NchMOSトランジスタMn11に代えてNchDMOSトランジスタ(第2トランジスタ)Mn16を備え、NchDMOSトランジスタMn2,Mn12を備えていない点において、第1の実施形態と異なる。つまり、ローサイドブロック11Aの構成が簡略化されている。
NchDMOSトランジスタMn6のドレインは、ノードN2に直接的に接続されている。NchDMOSトランジスタMn16のドレインは、ノードN3に直接的に接続されている。
NchDMOSトランジスタMn6,Mn16、及び、PchDMOSトランジスタMp3,Mp5,Mp13,Mp15のそれぞれの耐圧は、PchMOSトランジスタMp4,Mp14のそれぞれの耐圧より高い。
本実施形態でも、基本的な動作原理は第1の実施形態と同じである。従って、第1及び第2出力信号So1,So2の遅延を減少させて、第1及び第2出力信号So1,So2を高速に切り替えることができる。
また、本実施形態によれば、第1の実施形態よりもMOSトランジスタの数を減らしているので、回路面積を小さくすることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、高電圧側の入力信号Sinを低電圧側の第1及び第2出力信号So1,So2にレベルシフトする点において、第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図8は、第3の実施形態に係るレベルシフト回路10Bの回路図である。図8に示すように、レベルシフト回路10Bは、PchMOSトランジスタ(第1導電型の第1トランジスタ)Mp101と、PchDMOSトランジスタ(第1導電型の第11トランジスタ)Mp102と、PchMOSトランジスタ(第1導電型の第2トランジスタ)Mp111と、PchDMOSトランジスタ(第1導電型の第12トランジスタ)Mp112と、NchDMOSトランジスタ(第2導電型の第3トランジスタ)Mn103と、NchMOSトランジスタ(第2導電型の第4トランジスタ)Mn104と、NchDMOSトランジスタ(第2導電型の第7トランジスタ)Mn105と、NchDMOSトランジスタ(第2導電型の第5トランジスタ)Mn113と、NchMOSトランジスタ(第2導電型の第6トランジスタ)Mn114と、NchDMOSトランジスタ(第2導電型の第8トランジスタ)Mn115と、インバータINV11と、を備える。
PchMOSトランジスタMp101は、第1電圧Vinが供給される第1ノードN1に接続されたソース(第1電極)と、ドレイン(第2電極)と、入力信号Sinが供給されるゲート(制御電極)と、を有する。
PchDMOSトランジスタMp102は、第3電圧(Vin−Vs2)が供給されるゲート(制御電極)を有し、PchMOSトランジスタMp101のドレインと、ノードN2との間に接続されている。具体的には、PchDMOSトランジスタMp102のソースは、PchMOSトランジスタMp101のドレインに接続され、PchDMOSトランジスタMp102のドレインは、ノードN2に接続されている。第3電圧(Vin−Vs2)は、第1電圧Vinと第2電圧(0V、接地電圧)との間の電圧値を有する。
インバータINV11は、低耐圧の論理回路で構成され、入力信号Sinを反転させて、反転信号SinBを出力する。インバータINV11は、第1電圧Vinと第3電圧(Vin−Vs2)とが供給されて動作する。入力信号Sin及び反転信号SinBは、第1電圧Vinと、第3電圧(Vin−Vs2)との間で変化する。
PchMOSトランジスタMp111は、第1ノードN1に接続されたソース(第1電極)と、ドレイン(第2電極)と、インバータINV11から入力信号Sinの反転信号が供給されるゲート(制御電極)と、を有する。
PchDMOSトランジスタMp112は、第3電圧(Vin−Vs2)が供給されるゲート(制御電極)と、ソースと、ドレインと、を有し、PchMOSトランジスタMp111のドレインと、ノードN3との間に接続されている。具体的には、PchDMOSトランジスタMp112のソースは、PchMOSトランジスタMp111のドレインに接続され、PchDMOSトランジスタMp112のドレインは、ノードN3に接続されている。
PchMOSトランジスタMp101,Mp111、PchDMOSトランジスタMp102,Mp112及びインバータINV11は、ハイサイドブロック11Bを構成している。
NchMOSトランジスタMn104は、第2電圧(0V)が供給される第2ノードN4に接続されたソース(第1電極)と、第1出力信号So1を出力する第3ノードN5に接続されたドレイン(第2電極)と、ゲート(制御電極)と、を有する。
NchDMOSトランジスタMn103は、第3ノードN5に接続されたソース(第1電極)と、ノードN2に接続されたドレイン(第2電極)と、第4電圧Vs1が供給されるゲート(制御電極)と、を有する。第4電圧Vs1は、第2電圧(0V)と第1電圧Vinとの間の電圧値を有する。
NchDMOSトランジスタMn105は、第2ノードN4に接続されたソース(第1電極)と、ノードN2に接続されたドレイン(第2電極)と、NchMOSトランジスタMn104のゲートに接続されたゲート(制御電極)と、を有する。つまり、NchDMOSトランジスタMn105は、直列接続されたNchDMOSトランジスタMn103及びNchMOSトランジスタMn104に対して並列接続されている。これにより、より多くの電流をノードN2から第2ノードN4に流すことができる。
NchMOSトランジスタMn114は、第2ノードN4に接続されたソース(第1電極)と、第2出力信号So2を出力する第4ノードN6及びNchMOSトランジスタMn104のゲートに接続されたドレイン(第2電極)と、第3ノードN5に接続されたゲート(制御電極)と、を有する。
NchDMOSトランジスタMn113は、第4ノードN6に接続されたソース(第1電極)と、ノードN3に接続されたドレイン(第2電極)と、第4電圧Vs1が供給されるゲート(制御電極)と、を有する。
NchDMOSトランジスタMn115は、第2ノードN4に接続されたソース(第1電極)と、ノードN3に接続されたドレイン(第2電極)と、第3ノードN5に接続されたゲート(制御電極)と、を有する。つまり、NchDMOSトランジスタMn115は、直列接続されたNchDMOSトランジスタMn113及びNchMOSトランジスタMn114に対して並列接続されている。これにより、より多くの電流をノードN3から第2ノードN4に流すことができる。
NchMOSトランジスタMn104,Mn114、NchDMOSトランジスタMn103,Mn105,Mn113,Mn115は、ローサイドブロック12Bを構成している。
このように、本実施形態では、第1の実施形態のMOSトランジスタの導電型を逆にし、それに応じて第1ノードN1と第2ノードN4に供給する電圧を逆にしている。
このレベルシフト回路10Bの基本的な動作原理は、第1の実施形態と同じである。
このように、本実施形態では、第2出力信号So2に応じてオン又はオフに切り替えられるNchDMOSトランジスタMn105と、第1出力信号So1に応じてオン又はオフに切り替えられるNchDMOSトランジスタMn115とが設けられている。そのため、電圧V_N2がハイレベルからローレベルになる時にNchDMOSトランジスタMn105によりノードN2の寄生容量を放電でき、電圧V_N3がハイレベルからローレベルになる時にNchDMOSトランジスタMn115によりノードN3の寄生容量を放電できる。よって、第1の実施形態と同様に、第1及び第2出力信号So1,So2を高速に切り替えることができる。
また、高電圧側の入力信号Sinを、低電圧側の第1及び第2出力信号So1,So2にレベルシフトすることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、第3の実施形態の回路構成を簡略化している。
図9は、第4の実施形態に係るレベルシフト回路10Cの回路図である。図9では、図8と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。レベルシフト回路10Cは、PchMOSトランジスタMp101に代えてPchDMOSトランジスタ(第1トランジスタ)Mp106を備え、PchMOSトランジスタMp111に代えてPchDMOSトランジスタ(第2トランジスタ)Mp116を備え、PchDMOSトランジスタMp102,Mp112を備えていない点において、第3の実施形態と異なる。つまり、ハイサイドブロック11Cの構成が簡略化されている。
PchDMOSトランジスタMp106のドレインは、ノードN2に直接的に接続されている。PchDMOSトランジスタMp116のドレインは、ノードN3に直接的に接続されている。
PchDMOSトランジスタMp106,Mp116、及び、NchDMOSトランジスタMn103,Mn105,Mn113,Mn115のそれぞれの耐圧は、NchMOSトランジスタMn104,Mn114のそれぞれの耐圧より高い。
本実施形態でも、基本的な動作原理は第3の実施形態と同じである。従って、第1及び第2出力信号So1,So2の遅延を減少させて、第1及び第2出力信号So1,So2を高速に切り替えることができる。
また、本実施形態によれば、第3の実施形態よりもMOSトランジスタの数を減らしているので、回路面積を小さくすることができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、第1及び第2出力信号So1,So2のローレベルの電圧レベルを安定化するようにしている点において、第1の実施形態と異なる。
図10は、第5の実施形態に係るレベルシフト回路10Dの回路図である。図10では、図1と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。レベルシフト回路10Dは、図1の構成に加え、NchMOSトランジスタ(第1導電型の第9トランジスタ)Mn7と、NchMOSトランジスタ(第1導電型の第10トランジスタ)Mn17と、を更に備える。NchMOSトランジスタMn7,Mn17は、ハイサイドブロック12Dに設けられている。
NchMOSトランジスタMn7は、第3ノードN5に接続されたドレイン(第1電極)と、第4電圧(Vin−Vs2)が供給されるソース(第2電極)と、第4ノードN6に接続されたゲート(制御電極)と、を有する。NchMOSトランジスタMn7は、第2出力信号So2により制御され、第3ノードN5のインピーダンスを下げるように設けられている。
NchMOSトランジスタMn17は、第4ノードN6に接続されたドレイン(第1電極)と、第4電圧(Vin−Vs2)が供給されるソース(第2電極)と、第3ノードN5に接続されたゲート(制御電極)と、を有する。NchMOSトランジスタMn17は、第1出力信号So1により制御され、第4ノードN6のインピーダンスを下げるように設けられている。
第1の実施形態においては、第3ノードN5の第1出力信号So1がローレベルの時、PchMOSトランジスタMp4がオフであり、PchDMOSトランジスタMp3もほぼオフであり、第3ノードN5は第4電圧(Vin−Vs2)より概ねPchDMOSトランジスタMp3のVgsだけ高い信号レベルになっている。つまり、ローレベルの第1出力信号So1は、ハイインピーダンスであり、不安定になっている。また図2に示すように、第1出力信号So1は、時刻t0の直後において一時的に、第4電圧(Vin−Vs2)にVgsを加えた信号レベルよりも低下し、不安定になる。
同様に、第4ノードN6の第2出力信号So2がローレベルの時、第4ノードN6はハイインピーダンスになっている。よって、第4ノードN6の第2出力信号So2は、不安定になっている。
そのため、第1の実施形態においては、第3ノードN5又は第4ノードN6がハイインピーダンスの不安定な状態のとき、他の配線との容量結合の存在により、他の配線の信号の変化に応じて、第1出力信号So1又は第2出力信号So2の信号レベルが変化する可能性がある。即ち、ノイズ耐性が不十分な可能性がある。また、第1及び第2出力信号So1,So2のハイレベルとローレベルとの差は、第2電圧Vinと第4電圧(Vin−Vs2)との差より概ねVgsだけ減少しているので、後段の回路のマージンが減少する。このように、第1の実施形態では、信号伝達特性を改善する余地がある。第2から第4の実施形態でも同様である。
本実施形態では、NchMOSトランジスタMn7,Mn17を設けたことにより、このような点を改善できる。
図11は、図10のレベルシフト回路10Dの信号の波形図である。図12は、図10のレベルシフト回路10Dの信号の他の波形図である。図11は、図2に対応し、図12は、図3に対応する。
図11に示すように、時刻t0より後の第1出力信号So1がローレベル付近にある時、7Vより高い第2出力信号So2によりNchMOSトランジスタMn7がオンして、7V(第4電圧)が第3ノードN5に供給される。従って、第1出力信号So1のローレベルは、7V(第4電圧)に安定する。
また、図12に示すように、時刻t0より後の第2出力信号So2がローレベル付近にある時、7Vより高い第1出力信号So1によりNchMOSトランジスタMn17がオンして、7V(第4電圧)が第4ノードN6に供給される。従って、第2出力信号So2のローレベルは7V(第4電圧)に安定する。
このように、第3及び第4ノードN5,N6は、ローレベルの時にハイインピーダンスになっていない。そのため、第3ノードN5又は第4ノードN6と他の配線との容量結合が存在していても、他の配線の信号の変化に応じて第1出力信号So1又は第2出力信号So2の信号レベルが変化し難い。従って、ノイズ耐性を改善できる。
また、第1及び第2出力信号So1,So2のローレベルを第1の実施形態よりも低下させることができるので、第1及び第2出力信号So1,So2のハイレベルとローレベルとの差を大きくできる。
また、図2と比較して、時刻t0の後に第1出力信号So1が7Vより低い信号レベルに一時的に低下する際、低下量を小さくできる。従って、第1及び第2出力信号So1,So2の波形品質を向上できる。
このように、本実施形態によれば、信号伝達特性を改善できる。なお、第1の実施形態の効果も得られる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態では、第5の実施形態の回路構成を簡略化している。
図13は、第6の実施形態に係るレベルシフト回路10Eの回路図である。図13では、図10と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。レベルシフト回路10Eは、NchMOSトランジスタMn1に代えてNchDMOSトランジスタ(第1トランジスタ)Mn6を備え、NchMOSトランジスタMn11に代えてNchDMOSトランジスタ(第2トランジスタ)Mn16を備え、NchDMOSトランジスタMn2,Mn12を備えていない点において、第5の実施形態と異なる。つまり、ローサイドブロック11Aの構成が簡略化されている。
NchDMOSトランジスタMn6のドレインは、ノードN2に直接的に接続されている。NchDMOSトランジスタMn16のドレインは、ノードN3に直接的に接続されている。
本実施形態でも、基本的な動作原理は第5の実施形態と同じである。従って、第5の実施形態と同様に、ノイズ耐性を改善できる。
また、本実施形態によれば、第5の実施形態よりもMOSトランジスタの数を減らしているので、回路面積を小さくすることができる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態は、第1及び第2出力信号So1,So2のハイレベルの電圧レベルを安定化するようにしている点において、第3の実施形態と異なる。
図14は、第7の実施形態に係るレベルシフト回路10Fの回路図である。図14では、図8と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。レベルシフト回路10Fは、図8の構成に加え、PchMOSトランジスタ(第1導電型の第9トランジスタ)Mp107と、PchMOSトランジスタ(第1導電型の第10トランジスタ)Mp117と、を更に備える。PchMOSトランジスタMp107,Mp117は、ローサイドブロック12Fに設けられている。
PchMOSトランジスタMp107は、第3ノードN5に接続されたドレイン(第1電極)と、第4電圧Vs1が供給されるソース(第2電極)と、第4ノードN6に接続されたゲート(制御電極)と、を有する。
PchMOSトランジスタMp117は、第4ノードN6に接続されたドレイン(第1電極)と、第4電圧Vs1が供給されるソース(第2電極)と、第3ノードN5に接続されたゲート(制御電極)と、を有する。
本実施形態の基本的な動作原理は、第5の実施形態と同じである。即ち、第1出力信号So1がハイレベルの時、ローレベルの第2出力信号So2によりPchMOSトランジスタMp107がオンして、第1出力信号So1のハイレベルは第4電圧Vs1に安定する。また、第2出力信号So2がハイレベルの時、ローレベルの第1出力信号So1によりPchMOSトランジスタMp117がオンして、第2出力信号So2のハイレベルは第4電圧Vs1に安定する。従って、第5の実施形態と同様に、ノイズ耐性を改善できる。
また、第3の実施形態と同様に、高電圧側の入力信号Sinを、低電圧側の第1及び第2出力信号So1,So2にレベルシフトすることができる。
(第8の実施形態)
第8の実施形態では、第7の実施形態の回路構成を簡略化している。
図15は、第8の実施形態に係るレベルシフト回路10Gの回路図である。図15では、図14と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。レベルシフト回路10Gは、PchMOSトランジスタMp101に代えてPchDMOSトランジスタ(第1トランジスタ)Mp106を備え、PchMOSトランジスタMp111に代えてPchDMOSトランジスタ(第2トランジスタ)Mp116を備え、PchDMOSトランジスタMp102,Mp112を備えていない点において、第7の実施形態と異なる。つまり、ローサイドブロック11Cの構成が簡略化されている。
PchDMOSトランジスタMp106のドレインは、ノードN2に直接的に接続されている。PchDMOSトランジスタMp116のドレインは、ノードN3に直接的に接続されている。
本実施形態でも、基本的な動作原理は第7の実施形態と同じである。従って、第7の実施形態の効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、第7の実施形態よりもMOSトランジスタの数を減らしているので、回路面積を小さくすることができる。
なお、第1の実施形態の効果を得る必要が無ければ、第5及び第6の実施形態においてPchDMOSトランジスタMp5,Mp15は設けられていなくてもよく、第7及び第8の実施形態においてNchDMOSトランジスタMn105,Mn115は設けられていなくてもよい。
また、以上の各実施形態では、高耐圧のMOSトランジスタとしてDMOSトランジスタを用いる一例について説明したが、これに限らない。高耐圧のMOSトランジスタとして、他の名称のMOSトランジスタを用いてもよい。
(第9の実施形態)
第9の実施形態は、第1及び第3の実施形態のレベルシフト回路10,10Bを用いたモータードライバ(ドライバ回路)100に関する。
図16は、第9の実施形態に係るモータードライバ100の概略的な構成を示すブロック図である。モータードライバ100は、昇圧回路20と、入力バッファ回路30と、制御回路40と、レベルシフト部50と、ハイサイドドライバ60と、ローサイドドライバ70と、レベルシフト部80と、NchDMOSトランジスタ(スイッチ素子)Mn201〜Mn206と、を備える。
昇圧回路20は、電圧Vbatを昇圧して、第2電圧Vinを生成する。
入力バッファ回路30は、イネーブル信号ENと、モーターM1を制御するための入力信号IN1〜IN6とに従って、制御信号S1を生成する。
制御回路40は、制御信号S1に従って、制御信号D1〜D6を生成する。
入力バッファ回路30と制御回路40は、第3電圧Vs1と第1電圧(0V)とが供給されて動作する。そのため、制御信号S1,D1〜D6は、ローレベルが第1電圧(0V)であり、ハイレベルが第3電圧Vs1である。
レベルシフト部50は、制御信号D1〜D3を、高電圧側の制御信号D1A〜D3Aにレベルシフトする。制御信号D1A〜D3Aは、ローレベルが第4電圧(Vin−Vs2)であり、ハイレベルが第2電圧Vinである。
レベルシフト部50は、3つの第1の実施形態のレベルシフト回路10を有する。各レベルシフト回路10には、制御信号D1〜D3のうちの対応する信号が入力信号Sinとして供給され、第1及び第2出力信号So1,So2を制御信号D1A〜D3Aのうちの対応する信号として出力する。つまり、制御信号D1A〜D3Aは、差動信号である。なお、レベルシフト回路10に代えて、第2,第5又は第6の実施形態のレベルシフト回路10A,10D,10Eを用いてもよい。
ハイサイドドライバ60は、第2電圧Vinと第4電圧(Vin−Vs2)とが供給されて動作し、制御信号D1A〜D3Aに応じて駆動信号H1〜H3を生成する。
ローサイドドライバ70は、第3電圧Vs1と第1電圧(0V)とが供給されて動作し、制御信号D4〜D6に応じて駆動信号L1〜L3を生成する。
NchDMOSトランジスタMn201は、駆動信号H1が供給されるゲートと、電圧Vbatが供給されるドレインと、モーターM1の第1入力ノードに接続されるソースと、を有する。
NchDMOSトランジスタMn202は、駆動信号H2が供給されるゲートと、電圧Vbatが供給されるドレインと、モーターM1の第2入力ノードに接続されるソースと、を有する。
NchDMOSトランジスタMn203は、駆動信号H3が供給されるゲートと、電圧Vbatが供給されるドレインと、モーターM1の第3入力ノードに接続されるソースと、を有する。
NchDMOSトランジスタMn204は、駆動信号L1が供給されるゲートと、NchDMOSトランジスタMn201のソースに接続されるドレインと、第1電圧(0V)が供給されるソースと、を有する。
NchDMOSトランジスタMn205は、駆動信号L2が供給されるゲートと、NchDMOSトランジスタMn202のソースに接続されるドレインと、第1電圧(0V)が供給されるソースと、を有する。
NchDMOSトランジスタMn206は、駆動信号L3が供給されるゲートと、NchDMOSトランジスタMn203のソースに接続されるドレインと、第1電圧(0V)が供給されるソースと、を有する。
このように、NchDMOSトランジスタMn201〜Mn203は、それぞれ、第1出力信号So1及び第2出力信号So2に基づいて駆動される。
レベルシフト部80は、駆動信号H1〜H3を、低電圧側の制御信号D1B〜D3Bにレベルシフトする。制御信号D1B〜D3Bは、ローレベルが第1電圧(0V)であり、ハイレベルが第3電圧Vs1である。
レベルシフト部80は、3つの第3の実施形態のレベルシフト回路10Bを有する。各レベルシフト回路10Bには、駆動信号H1〜H3のうちの対応する信号が入力信号Sinとして供給され、第1及び第2出力信号So1,So2を制御信号D1B〜D3Bのうちの対応する信号として出力する。つまり、制御信号D1B〜D3Bは、差動信号である。なお、レベルシフト回路10Bに代えて、第4,第7又は第8の実施形態のレベルシフト回路10C,10F,10Gを用いてもよい。
制御回路40は、制御信号D1B〜D3B及び駆動信号L1〜L3に従って、制御信号D1〜D6のタイミングを調整する。
このように、本実施形態によれば、第1の実施形態のレベルシフト回路10と、第3の実施形態のレベルシフト回路10Bとによって信号をレベルシフトしているので、駆動信号H1〜H3及び制御信号D1B〜D3Bを高速に切り替えることができる。従って、モーターM1を精密に制御することができる。
なお、レベルシフト回路10,10A〜10Gは、上述したモータードライバ100に限らず、信号のレベルシフトが必要な各種回路に用いることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。