JP4724575B2 - レベル変換回路 - Google Patents

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本発明は、半導体集積回路等において、、低い電圧レベルを高い電圧レベルに変換するレベル変換回路に関するものである。
図7は、従来の半導体集積回路におけるレベル変換回路の構成例を示す回路図である。
このレベル変換回路は、基準電圧端子VSSに印加される基準電圧(例えば、0Vであり、以下「vss」という。)と電源電圧端子VDDに印加される電源電圧(例えば、2.5V程度であり、以下「vdd」という。)とに遷移する活性化信号(以下「en」という。)を入力する入力端子INを有している。入力端子INには、入力バッファ用のインバータ1が接続され、この出力端子側のノードN1に、信号反転用のインバータ2が接続されている。インバータ1,2は、vss及びvddが印加されると動作し、入力電圧の内の低レベル(以下「Lレベル」という。)のvssを高レベル(以下「Hレベル」という。)のvddに変換し、HレベルのvddをLレベルのvssに変換する回路である。このようなインバータ1の出力端子側のノードN1と、インバータ2の出力端子側のノードN2とには、レベル変換部10が接続され、このレベル変換部10の負出力ノードN14に、インバータからなる出力部20が接続されている。
レベル変換部10は、ノードN1,N2上のvssレベルとvddレベルに遷移する電圧を、vssレベルと高電圧(例えば、14.5V程度であり、以下「vpp」という。)レベルに遷移する電圧に変換して正出力ノードN13から出力すると共に、vddレベルとvssレベルに遷移する電圧に変換して負出力ノードN14から出力する回路であり、4個のP型MOSトランジスタ(以下「PMOS」という。)11〜14、及び4個のN型MOSトランジスタ(以下「NMOS」という。)15〜18を有している。
vddレベルからvppレベルへ立ち上がる駆動電圧(以下「veph」という。)が印加される駆動電圧端子VEPHと、基準電圧端子VSSとの間には、PMOS11のソース電極・ドレイン電極、PMOS13のソース電極・ドレイン電極、正出力ノードN13、NMOS15のドレイン電極・ソース電極、及び、NMOS16のドレイン電極・ソース電極が直列に接続されている。同様に、駆動電圧端子VEPHと基準電圧端子VSSとの間にも、PMOS12のソース電極・ドレイン電極、PMOS14のソース電極・ドレイン電極、負出力ノードN14、NMOS17のドレイン電極・ソース電極、及び、NMOS18のドレイン電極・ソース電極が直列に接続されている。
PMOS11は、ソース電極が基板電極に接続され、ゲート電極が負出力ノードN14に接続されている。PMOS12は、ソース電極が基板電極に接続され、ゲート電極が正出力ノードN13に接続されている。PMOS13は、基板電極が駆動電圧端子VEPHに接続され、ゲート電極がNMOS16のゲート電極、及びノードN1に接続されている。PMOS14は、基板電極が駆動電圧端子VEPHが接続され、ゲート電極がNMOS18のゲート電極、及びノードN2に接続されている。NMOS15は、ゲート電極が電源電圧端子VDDに接続され、基板電極がNMOS16の基板電極、及び基準電圧端子VSSに接続されている。同様に、NMOS17は、ゲート電極が電源電圧端子VDDに接続され、基板電極がNMOS18の基板電極、及び基準電圧端子VSSに接続されている。
出力部20は、レベル変換部10の負出力ノードN14上の電圧を駆動する回路であり、PMOS21,22、及びNMOS23,24を有している。駆動電圧端子VEPHと基準電圧端子VSSとの間には、PMOS21のソース電極・ドレイン電極、PMOS22のソース電極・ドレイン電極、出力端子OUT、NMOS23のドレイン電極・ソース電極、及びNMOS24のドレイン電極・ソース電極が直列に接続されている。PMOS21は、ソース電極が基板電極及びPMOS22の基板電極に接続され、ゲート電極が負出力ノードN14に接続されている。PMOS22は、ゲート電極が基準電圧端子VSSに接続されている。NMOS23は、ゲート電極が電源電圧端子VDDに接続され、基板電極がNMOS24の基板電極、及び基準電圧端子VSSに接続されている。NMOS24のゲート電極は、負出力ノードN14に接続されている。
図8は、従来の図7のレベル変換回路の動作波形図である。
以下、従来のレベル変換回路において、(A)初期状態の動作と、(B)活性化動作とについて説明する。
(A) 初期状態の動作
初期状態では、入力端子INに入力されるenはLレベルのvssであり、駆動電圧端子VEPHはvddレベルである。vssレベルのenは、インバータ1で反転され、この出力端子側のノードN1がHレベルのVddになり、これがインバータ2で反転され、この出力端子側のノードN2がLレベルのvssとなる。
vddがゲート電極に印加されるPMOS13はオフ状態であり、このPMOS13のドレイン電極と接続された正出力ノードN13への電流経路は切断される。vddがゲート電極に印加されるNMOS16はオン状態であり、vdd がゲート電極に印加されるNMOS15はオン状態であり、NMOS16のソース電極に接続された基準電圧端子VSSと、NMOS15のドレイン電極に接続された正出力ノードN13とが接続され、この正出力ノードN13はvssレベルになる。
vssがゲート電極に印加されるNMOS18はオフ状態であり、このNMOS18のソース電極に接続された基準電圧端子VSSからの電流経路は切断される。vssがゲート電極に印加されるPMOS14はオン状態であり、vssレベルの正出力ノードN13がゲート電極と接続されるPMOS12はオン状態であり、このPMOS12のソース電極に接続された駆動電圧端子VEPHと、PMOS14のドレイン電極に接続された負出力ノードN14とが接続され、この負出力ノードN14はvddレベルであるvephになる。
vddレベルの負出力ノードN14がゲート電極と接続されるPMOS21は、オフ状態であり、このPMOS21のソース電極に接続された駆動電圧端子VEPHからの電流経路は切断される。vddレベルの負出力ノードN14がゲート電極と接続されるNMOS24、はオン状態であり、vdd がゲート電極に印加されるNMOS23はオン状態であり、NMOS24のソース電極に接続された基準電圧端子VSSと、NMOS23のドレイン電極に接続された出力端子OUTとが接続され、この出力端子OUTはvssレベルになる。
(B) 活性化動作
enがvssレベルからvddレベルに遷移することにより、レベル変換部10は活性化され、駆動電圧端子VEPHは、vddレベルからvppレベルに遷移する。vddレベルであるenがインバータ1で反転され、この出力端子側のノードN1がLレベルのvssレベルになり、これがインバータ2で反転され、この出力端子側のノードN12がHレベルのvddレベルになる。
vddがゲート電極に印加されるPMOS14は、オフ状態であり、このPMOS14のドレイン電極と接続された負出力ノードN14への電流経路は切断される。vddがゲート電極に印加されるNMOS18はオン状態であり、vdd がゲート電極に印加されるNMOS17はオン状態であり、NMOS18のソース電極に接続された基準電圧端子VSSと、NMOS17のドレイン電極に接続された負出力ノードN14とが接続され、この負出力ノードN14はvssレベルになる。vssがゲート電極に印加されるNMOS16はオフ状態であり、このNMOS16のソース電極に接続された基準電圧端子VSSからの電流経路は切断される。
vssがゲート電極に印加されるPMOS13はオン状態であり、vssレベルである負出力ノードN14がゲート電極と接続されるPMOS11はオン状態であり、このPMOS11のソース電極に接続された駆動電圧端子VEPHと、PMOS13のドレイン電極に接続された正出力ノードN13とが接続され、この正出力ノードN13はvephレベルになる。vssレベルである負出力ノードN14がゲート電極と接続されるNMOS24はオフ状態であり、このNMOS24のソース電極に接続された基準電圧端子VSSからの電流経路は切断される。
vssレベルの負出力ノードN14がゲート電極と接続されるPMOS21はオン状態であり、vss がゲート電極に印加されるPMOS22はオン状態であり、PMOS21のソース電極に接続された駆動電圧端子VEPHと、PMOS22のドレイン電極に接続された出力端子OUTとが接続され、この出力端子OUTはvephレベルになる。
駆動電圧端子VEPHにおいて、vddレベルからvppレベルへの遷移が終了した時点で、正出力ノードN13はvppレベルに、出力端子OUTはvddレベルからvppレベルになる。
以上のような従来のレベル変換回路では、活性化動作において、出力部20の出力端子OUTからvppを出力する場合、これに対応して各PMOS11,13,21,22のゲート・ドレイン間及びゲート・ソース間にvppが加わることになる。ところが、PMOSのゲート酸化膜破壊ゲート・ドレイン間電圧BVgd及びゲート酸化膜破壊ゲート・ソース間電圧BVgsは、例えば、14V以下であるから、これよりも高いvpp(例えば、14.5V程度)が各PMOS11,13,21,22のゲート・ドレイン間及びゲート・ソース間に加わるため、PMOS11,13,21,22にゲート酸化膜破壊が発生するという問題がある。
このような問題を解決するために、例えば、MOSトランジスタのゲート酸化膜を厚くしたり、ゲート酸化膜を他の高耐圧性の絶縁膜に置き換えたり、あるいは、トランジスタサイズを大きくする等の対策が考えられる。しかし、これらの対策では、トランジスタの動作速度が低下する等の特性が低下したり、レベル変換回路の形成面積が大きくなったり、半導体製造工程が煩雑になる等の不都合が生じる。
そこで、例えば、次のような文献に記載された技術を利用することが考えられる。
特開平6−46360号公報 特開2001−326570号公報 特開2004−363843号公報
これらの特許文献1、2、3では、レベル変換部10を2段設け、低電圧から高電圧へのレベルシフトを2段階で行う技術が記載されている。
前記の特許文献1〜3の技術では、例えば、2段のレベル変換部の低電源電圧側をvssレベルに固定し、高電源電圧側を段階的に高くして、低電圧から高電圧へのレベルシフトを行っている。
しかしながら、このような技術を利用した場合、2段目のレベル変換部には高電源電圧が加わるので、この部分のトランジスタに生じるゲート酸化膜破壊を防止できないばかりか、出力段である出力部20には高電源電圧が加わっているので、依然としてこの部分のトランジスタに生じるゲート酸化膜破壊を防止することができない。
そのため、トランジスタの特性低下、形成面積の増大、半導体製造工程の煩雑化等といった不都合を生じることなく、高電圧が掛かるトランジスタのゲート酸化膜破壊を防止することが困難であった。
本発明のレベル変換回路は、第1のレベル変換部と、第2のレベル変換部と、出力部とを有している。前記第1のレベル変換部は、基準電圧が与えられる基準電圧端子と、前記基準電圧よりも高い電源電圧とこれよりも高い第1の高電圧とに遷移する第1の駆動電圧端子とを有し、前記基準電圧と前記電源電圧とに遷移する入力信号が入力されると、前記基準電圧と前記第1の高電圧とに遷移する第1の出力信号を出力する回路である。
前記第2のレベル変換部は、前記電源電圧が与えられる電源電圧端子と、前記電源電圧と前記第1の高電圧よりも高い第2の高電圧とに遷移する第2の駆動電圧端子とを有し、前記第1の出力信号を入力し、前記電源電圧と前記第2の高電圧とに遷移する第2の出力信号を出力する回路である。前記出力部は、前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号を入力し、前記第1及び第2の出力信号を駆動して、前記基準電圧と前記第2の高電圧とに遷移する第3の出力信号を出力する回路である。
本発明の他のレベル変換回路は、第1のレベル変換部と、第2のレベル変換部と、前記発明と同様の出力部とを有している。第1のレベル変換部は、基準電圧とこれよりも高い電源電圧とに遷移する入力信号を入力し、前記基準電圧と第1の高電圧とに遷移する第1の出力信号を出力する回路である。
前記第2のレベル変換部は、前記基準電圧と前記電源電圧とに遷移する制御信号が与えられる制御信号端子と、前記電源電圧と前記第1の高電圧よりも高い第2の高電圧とに遷移する駆動電圧端子とを有し、前記第1の出力信号を入力し、前記制御信号が前記基準電圧のときには、前記基準電圧と前記第2の高電圧とに遷移し、前記制御信号が前記電源電圧のときには、前記電源電圧と前記第2の高電圧とに遷移する第2の出力信号を出力する回路である。
請求項1、2に係る発明によれば、第1、第2のレベル変換部により2段階でレベルシフトするに際して、各段の高電源電圧側と低電源電圧側とを変化させてその間の電位差を所定の範囲に抑えているので、レベル変換回路を構成するトランジスタの特性低下、形成面積の増大、半導体製造工程の煩雑化等といった不都合を生じることなく、高電圧が掛かるトランジスタのゲート酸化膜等の素子破壊を的確に防止することができる。
請求項3、4に係る発明によれば、制御信号により、トランジスタの電極間にかかる高電圧を緩和でき、これにより、ゲート酸化膜等の素子破壊を的確に防止することができる。
請求項5、6に係る発明によれば、カップリング発生回路を用いたカップリング効果により、第2のレベル変換部の入出力ノード間に電位差を発生させ、この第2のレベル変換部の安定した活性化動作を実現できる。
半導体集積回路におけるレベル変換回路は、第1のレベル変換部と、第2のレベル変換部と、出力部とを有している。
前記第1のレベル変換部は、基準電圧が与えられる基準電圧端子と、前記基準電圧よりも高い電源電圧とこれよりも高い第1の高電圧とに遷移する第1の駆動電圧端子とを有し、前記基準電圧と前記電源電圧とに遷移する入力信号が入力されると、前記基準電圧と前記第1の高電圧とに遷移する第1の出力信号を出力する。
前記第2のレベル変換部は、前記電源電圧が与えられる電源電圧端子と、前記電源電圧と前記第1の高電圧よりも高い第2の高電圧とに遷移する第2の駆動電圧端子とを有し、前記第1の出力信号を入力し、前記電源電圧と前記第2の高電圧とに遷移する第2の出力信号を出力する。前記出力部は、前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号を入力し、前記第1及び第2の出力信号を駆動して、前記基準電圧と前記第2の高電圧とに遷移する第3の出力信号を出力する。
(実施例1の構成)
図1(A)、(B)は、本発明の実施例1の半導体集積回路におけるレベル変換回路の構成例を示す回路図であり、同図(A)は回路構成図、及び同図(B)はブロック構成図である。
このレベル変換回路は、vssレベル(例えば、0V)とvddレベル(例えば、2.5V程度)とに遷移する入力信号(例えば、en)を入力する入力端子INを有している。入力端子INには、入力バッファ用のインバータ31が接続され、この出力端子側のノードN31に、信号反転用のインバータ32が接続されている。インバータ31,32は、vss及びvddが印加されると動作し、入力電圧の内のレベルのvssをHレベルのvddに変換し、HレベルのvddをLレベルのvssに変換する回路である。このようなインバータ31の出力端子側のノードN31と、インバータ32の出力端子側のノードN32とには、第1のレベル変換部40が接続され、この第1のレベル変換部40の出力側に、第2のレベル変換部50が接続され、更に、この第2のレベル変換部50の出力側に、インバータからなる出力部60が接続されている。
第1のレベル変換部40は、ノードN31,N32上のvssレベルとvddレベルに遷移する電圧を、vssレベルと第1の高電圧(例えば、12.0V程度であり、以下「vpp1」という。)レベルに遷移する電圧に変換して第1の出力ノードである正出力ノードN43から出力すると共に、vddレベルとvssレベルに遷移する電圧に変換して負出力ノードN44から出力する回路であり、従来と同様に、4個のPMOS41〜44、及び4個のNMOS45〜48を有している。
電源投入によってvddレベルからvpp1レベルへ立ち上がる第1の駆動電圧(以下「vepl」という。)を印加する第1の駆動電圧端子VEPLと、基準電圧端子VSSとの間には、PMOS41のソース電極・ドレイン電極、PMOS43のソース電極・ドレイン電極、第1の出力ノードである正出力ノードN43、NMOS45のドレイン電極・ソース電極、及び、NMOS46のドレイン電極・ソース電極が直列に接続されている。同様に、第1の駆動電圧端子VEPLと基準電圧端子VSSとの間にも、PMOS42のソース電極・ドレイン電極、PMOS44のソース電極・ドレイン電極、負出力ノードN44、NMOS47のドレイン電極・ソース電極、及び、NMOS48のドレイン電極・ソース電極が直列に接続されている。
PMOS41は、ソース電極が基板電極に接続され、ゲート電極が負出力ノードN44に接続されている。PMOS42は、ソース電極が基板電極に接続され、ゲート電極が正出力ノードN43に接続されている。PMOS43は、基板電極が駆動電圧端子VEPLに接続され、ゲート電極がNMOS46のゲート電極、及びノードN31に接続されている。PMOS44は、基板電極が駆動電圧端子VEPLに接続され、ゲート電極がNMOS48のゲート電極、及びノードN32に接続されている。NMOS45は、ゲート電極が電源電圧端子VDDに接続され、基板電極がNMOS46の基板電極、及び基準電圧端子VSSに接続されている。同様に、NMOS47は、ゲート電極が電源電圧端子VDDに接続され、基板電極がNMOS48の基板電極、及び基準電圧端子VSSに接続されている。
第2のレベル変換部50は、第1のレベル変化部40内のノードN43,N44の出力信号である出力電圧を、vddレベルの電圧に変換して第2の出力ノードである負出力ノードN51から出力すると共に、vddレベルと第2の高電圧(例えば、14.5V程度であり、以下「vpp2」という。)レベルに遷移する電圧に変換して正出力ノードN52から出力する回路であり、2個のPMOS51,52、及び4個のNMOS53〜56を有している。
電源投入によってvddレベルからvpp2レベルへ立ち上がる第2の駆動電圧(例えば、veph)が印加される第2の駆動電圧端子VEPHと、基準電圧端子VSSとの間には、PMOS51のソース電極・ドレイン電極、正出力ノードN51、NMOS53のドレイン電極・ソース電極、及び、NMOS54のドレイン電極・ソース電極が直列に接続されている。同様に、第2の駆動電圧端VEPHと基準電圧端子VSSとの間にも、PMOS523のソース電極・ドレイン電極、正出力ノードN52、NMOS55のドレイン電極・ソース電極、及び、NMOS56のドレイン電極・ソース電極が直列に接続されている。
PMOS51は、ソース電極が基板電極に接続され、ゲート電極が負出力ノードN52に接続されている。PMOS52は、ソース電極が基板電極に接続され、ゲート電極が負出力ノードN51に接続されている。NMOS53は、ゲート電極が電源電圧端子VDDに接続され、基板電極がNMOS54の基板電極、及び基準電圧端子VSSに接続されている。NMOS54のゲート電極は、第1のレベル変換部40内の正出力ノードN43に接続されている。同様に、NMOS55は、ゲート電極が電源電圧端子VDDに接続され、基板電極がNMOS56の基板電極、及び基準電圧端子VSSに接続されている。NMOS56のゲート電極は、第1のレベル変換部40内の負出力ノードN44に接続されている。
出力部60は、第1のレベル変換部40内の負出力ノードN44の出力信号である出力電圧と、第2のレベル変換部50内の負出力ノードN51の出力信号である出力電圧とを駆動する回路であり、PMOS61,62、及びNMOS63,64を有している。第2の駆動電圧端子VEPHと基準電圧端子VSSとの間には、PMOS61のソース電極・ドレイン電極、PMOS62のソース電極・ドレイン電極、出力端子OUT、NMOS63のドレイン電極・ソース電極、及びNMOS64のドレイン電極・ソース電極が直列に接続されている。PMOS61は、ソース電極が基板電極及びPMOS62の基板電極に接続され、ゲート電極が第2のレベル変換部50内の負出力ノードN51に接続されている。PMOS62は、ゲート電極が電源電圧端子VDDに接続されている。NMOS63は、ゲート電極が電源電圧端子VDDに接続され、基板電極がNMOS64の基板電極、及び基準電圧端子VSSに接続されている。NMOS64のゲート電極は、第1のレベル変換部40内の負出力ノードN44、及び第2のレベル変換部50内のNMOS56のゲート電極に接続されている。
(実施例1の動作)
図2は、図1のレベル変換回路の動作波形図である。
以下、本実施例1のレベル変換回路において、(A)初期状態の動作と、(B)活性化動作とについて説明する。
(A) 初期状態の動作
初期状態では、入力端子INに入力されるenはLレベルのvss(=0V)であり、駆動電圧端子VEPLはvdd(例えば、2.5V)レベルであり、駆動電圧端子VEPHはvddレベルである。
入力端子INに入力されたLレベルのenは、インバータ31で反転され、この出力側のノードN31からHレベルのvddが出力される。このvddレベルは、インバータ32で反転され、この出力側のノードN32からLレベルのvssが出力される。ノードN31がゲート電極と接続された第1のレベル変換部40内のPMOS43はオフ状態であり、このPMOS43のドレイン電極と接続された正出力ノードN43への電流経路は切断される。ノードN31がゲート電極と接続されたNMOS46はオン状態であり、電源電圧端子VDD がゲート電極と接続されたNMOS45はオン状態であり、NMOS46のソース電極に接続された基準電圧端子VSSと、NMOS45のドレイン電極に接続された正出力ノードN43とが接続され、正出力ノードN43はvssレベルになる。
ノードN32がゲート電極と接続されたNMOS48はオフ状態であり、このNMOS48のソース電極に接続された基準電圧端子VSSからの電流経路は切断される。ノードN32がゲート電極と接続されたPMOS44はオン状態であり、vssレベルである正出力ノードN43がゲート電極と接続されたPMOS42はオン状態であり、このPMOS42のソース電極に接続された駆動電圧端子VEPLと、PMOS44のドレイン電極に接続された負出力ノードN44とが接続され、この負出力ノードN44はvddレベルのveplになる。
vssレベルの正出力ノードN43がゲート電極と接続された第2のレベル変換部50内のNMOS54はオフ状態であり、vddレベルの負出力ノードN44がゲート電極と接続されたNMOS56はオフ状態であり、正出力ノードN52と負出力ノードN51はハイ・インピータンス(以下「HiZ」という。)状態となる。vddレベルの負出力ノードN44がゲート電極と接続された出力部60内のNMOS64はオン状態であり、電源電圧端子VDD がゲート電極と接続されたPMOS62はオフ状態であり、出力部60の出力端子OUTはvssレベルになる。
(B) 活性化動作
入力端子INに入力されるenが、LレベルのvssからHレベルのvddに遷移することにより、レベル変換回路は活性化され、駆動電圧端子VEPLはvddレベルから立ち上がってvpp1(例えば、12.0V)レベルに遷移し、駆動電圧端子VEPHはvddレベルから立ち上がってvpp2(例えば、14.5V)レベルに遷移する。
Hレベルのenは、インバータ31で反転され、この出力側のノードN31からLレベルのvssが出力される。このvssレベルは、インバータ32で反転され、この出力側のノードN32からHレベルのvddが出力される。ノードN32がゲート電極と接続された第1のレベル変換部40内のPMOS44はオフ状態であり、このPMOS44のドレイン電極と接続された負出力ノードN44への電流経路は切断される。ノードN32がゲート電極と接続されたNMOS48はオン状態であり、電源電圧端子VDD がゲート電極と接続されたNMOS47はオン状態であり、NMOS48のソース電極に接続された基準電圧端子VSSと、NMOS17のドレイン電極に接続された負出力ノードN44とが接続され、この負出力ノードN44はvssレベルになる。
vssレベルのノードN31がゲート電極と接続されたNMOS46はオフ状態であり、このNMOS46のソース電極に接続された基準電圧端子VSSからの電流経路は切断される。ノードN31がゲート電極と接続されたPMOS43はオン状態であり、vssレベルの負出力ノードN44がゲート電極と接続されたPMOS41はオン状態であり、このPMOS41のソース電極に接続された駆動電圧端子VEPLと、PMOS43のドレイン電極に接続された正出力ノードN43とが接続され、この正出力ノードN43はveplレベルになる。
駆動電圧端子VEPLがvddレベルとNMOSの閾値電圧(以下「Vtn」という。)レベルの和を越えた時点で、veplレベルの正出力ノードN43がゲート電極と接続された第2のレベル変換部50内のNMOS54と、駆動電圧端子VEPLがゲート電極と接続されたNMOS53とがオン状態になり、負出力ノードN51はvddレベルになる。基準電圧端子VSSがゲート電極と接続されるNMOS56はオフ状態であり、このNMOS56のソース電極に接続された電源電圧端子VDDからの電流経路は切断される。vddレベルの負出力ノードN51がゲート電極と接続されたPMOS52はオン状態であり、このPMOS52のソース電極に接続された駆動電圧端子VEPHと、このPMOS52のドレイン電極に接続された正出力ノードN52とが接続され、この正出力ノードN52はvephレベルになる。
vssレベルの負出力ノードN44がゲート電極と接続された出力部60内のNMOS64はオフ状態であり、このNMOS64のソース電極に接続された基準電圧端子VSSからの電流経路は切断される。vddレベルの負出力ノードN51がゲート電極と接続されたPMOS61はオン状態であり、電源電圧端子VDDがゲート電極と接続されたPMOS62はオン状態であり、PMOS61のソース電極に接続された駆動電圧端子VEPHと、PMOS62のドレイン電極に接続された出力端子OUTとが接続され、この出力端子OUTはvephレベルになる。
駆動電圧端子VEPLのvddレベルからvpp1レベルへの遷移が終了した時点で、第1のレベル変換部40内の正出力ノードN43はvpp1レベルになる。駆動電圧端子VEPHのvddレベルからvpp2レベルへの遷移が終了した時点で、第2のレベル変換部50内の正出力ノードN52はvpp2レベルに、出力部60の出力端子OUTはvpp2レベルになる。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、vddレベルをvpp1レベルに変換する第1のレベル変換部40と、vpp1レベルをこれよりも高いvpp2レベルに変換する第2のレベル変換部50との構成により、vddレベルからvpp2レベルへのレベル変換を2段階で実施している。
第1のレベル変換部40において、NMOS46,48のソース電極に接続された低電源電圧端子側がvssレベルであり、PMOS43のゲート・ドレイン間電圧Vgdは高電圧vpp1である。第2のレベル変換部50において、NMOS54,56のソース電極に接続された低電源電圧端子側をvddレベルに持ち上げているので、PMOS51のゲート・ドレイン間電圧Vgd及びPMOS52のゲート・ソース間電圧Vgsは、vpp2レベルとvddレベルの差分(Vpp2-Vdd)となる。これに対応して、出力部60においても、PMOS62のゲート・ドレイン間電圧Vgd及びPMOS61のゲート・ソース間電圧Vgsは、vpp2レベルとvddレベルの差分(Vpp2-Vdd)となる。
よって、本実施例1を適用することにより、ゲート・ドレイン間電圧Vgd及びゲート・ソース間電圧Vgsをvddレベル分だけ緩和することができ、vpp2レベルが、PMOSのゲート酸化膜破壊ゲート・ドレイン間電圧Vbgd及びゲート酸化膜破壊ゲート・ソース間電圧Vbgsよりも高電圧である場合にも、PMOSのゲート酸化膜破壊を起こすことなく、レベル変換並びにレベル出力することが可能になる。
前記実施例1を適用した場合、第2のレベル変換部50内の正出力ノードN52と負出力ノードN51をHiZ状態で活性化動作させることになる。この活性化動作では、第2のレベル変換部50内の負出力ノードN51は、PMOS51と直列接続されたNMOS54とNMOS53の電流比により決定されることになり、この電流比はvddや動作温度等で変動する。電流比次第で負出力ノードN51がvssレベルとvddレベルの中間電位に固定され、PMOS51と直列接続されたNMOS54とNMOS53間で貫通電流が流れ続けることになり、駆動電圧端子VEPHが電圧降下を発生し、正常に動作しない虞がある。このような不都合を本実施例2では以下のようにして解消している。
(実施例2の構成)
図3は、本発明の実施例2の半導体集積回路におけるレベル変換回路の構成例を示す回路図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2のレベル変換回路では、実施例1のNMOS54,56のソース電極に、電源電圧端子VDDに代えて、vssレベルとvddレベルに変化する可変の制御信号(以下「int」という。)を入力する制御信号端INTを接続している。その他に構成は、実施例1と同様である。
(実施例2の動作)
図4は、図3のレベル変換回路の動作波形図であり、実施例1の動作を示す図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2は、前記実施例1において第2のレベル変換部50内の正出力ノードN52と負出力ノードN51が初期状態においてHiZ状態になるという不都合を解消するものであり、説明を簡単にするために、第2のレベル変換部50の動作についてのみ説明する。
本実施例2において、制御信号端子INTから入力されるintは非活性化状態でvssレベルである。入力端子INから入力されるenが、vssレベルからvddレベルに遷移することにより、レベル変換回路は活性化され、intはenの遷移から一定時間経過後、vssレベルからvddレベルに遷移する。
以下、第2のレベル変換部50において、(A)初期状態の動作と、(B)活性化動作とについて説明する。
(A) 初期状態の動作
第1のレベル変換部40内のvssレベルの正出力ノードN43がゲート電極と接続された第2のレベル変換部50内のNMOS54は、オフ状態である。第1のレベル変換部40内のveplレベルの負出力ノードN44がゲート電極と接続された第2のレベル変換部50内のNMOS56は、オン状態である。駆動電圧端子VEPLがゲート電極と接続されたNMOS55は、オン状態であり、NMOS56のソース電極に印加されるvssレベルであるintの入力端子と、NMOS55のドレイン電極に接続された正出力ノードN52とが接続され、この正出力ノードN52はvssレベルになる。
vssレベルの正出力ノードN52がゲート電極と接続されたPMOS51は、オン状態であり、駆動電圧端子VEPHとPMOS51のドレイン電極に接続された負出力ノードN51とが接続され、この負出力ノードN51はvephレベルになる。負出力ノードN51がゲート電極と接続されたPMOS52は、オフ状態になる。
(B) 活性化動作
活性化動作時、第1のレベル変換部40内の正出力ノードN43はvssレベルからveplレベルに遷移し、負出力ノードN44はveplレベルからvssレベルに遷移する。
第1のレベル変換部40内のvssレベルの負出力ノードN44がゲート電極と接続された第2のレベル変換部50内のNMOS56は、オフ状態である。veplレベルの正出力ノードN43がゲート電極と接続されたNMOS54は、オン状態であり、駆動電圧端子VEPLがゲート電極と接続されるNMOS53はオン状態である。
NMOS54のソース電極に接続されたvssレベルであるintの入力端子と、NMOS53のドレイン電極に接続された負出力ノードN51とが接続され、この負出力ノードN51はvssレベルになる。この負出力ノードN51がゲート電極と接続されたPMOS52はオン状態であり、駆動電圧端子VEPHと、PMOS52のドレイン電極に接続された正出力ノードN52とが接続され、この正出力ノードN52はvephレベルになる。正出力ノードN52 がゲート電極と接続されたPMOS51は、オフ状態になる。
駆動電圧端子VEPHのvddレベルからvpp2レベルへの遷移中に、intをvssレベルからvddレベルに遷移させる。この遷移により、負出力ノードN51はVssレベルからvddレベルに遷移する。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、intを初期状態においてvssレベルにすることにより、正出力ノードN52と負出力ノードN51をそれぞれvssレベル、vephレベルにすることが可能になる。更に、駆動電圧端子VEPHのvpp2レベルへの遷移中に、intをvssレベルからvddレベルに遷移させることにより、実施例1と同様に、ゲート・ドレイン間電圧Vgd及びゲート・ソース間電圧Vgsを緩和することが可能になる。
前記実施例2のレベル変換回路では、駆動電圧端子VEPHのvddレベルからvpp2レベルへの遷移中に、intをvssレベルからvddレベルに遷移させるタイミング制御が必要となる。このような制御を不要にするよう実施例1を改良したものが本実施例3である。
(実施例3の構成)
図5(A)、(B)は、本発明の実施例3の半導体集積回路におけるレベル変換回路の構成例を示す回路図であり、同図(A)は全体の回路構成図、及び同図(B)はそのカップリング発生回路のブロック構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3のレベル変換回路では、実施例1の第1のレベル変換部40内の正出力ノードN43及び負出力ノードN44と、電源電圧端子VDDとの間に、新たにカップリング発生回路70を追加している。
カップリング発生回路70は、第1のレベル変換部40の出力電圧をカップリングして第2のレベル変換部50の出力側へ出力する回路であり、NMOS71,72、及びN型MOSキャパシタ73,74を有し、正出力ノードN43と電源電圧端子VDDとの間に、そのMOSキャパシタ73及びNMOS71が直列に接続され、更に、負出力ノードN44と電源電圧端子VDDとの間に、そのMOSキャパシタ74及びNMOS72が直列に接続されている。
NMOS71は、ドレイン電極及びゲート電極が電源電圧端子VDDに共通に接続され、ソース電極が第2のレベル変換部50内の正出力ノードN52に接続され、基板電極が基準電圧端子VSSに接続されている。MOSキャパシタ73は、ソース電極及びドレイン電極が第1のレベル変換部40内の正出力ノードN43に共通に接続され、ゲート電極が正出力ノードN52に接続され、基板電極が基準電圧端子VSSに接続されている。
同様に、NMOS72は、ドレイン電極及びゲート電極が電源電圧端子VDDに共通に接続され、ソース電極が第2のレベル変換部50内の負出力ノードN51に接続され、基板電極が基準電圧端子VSSに接続されている。MOSキャパシタ74は、ソース電極及びドレイン電極が第1のレベル変換部40内の負出力ノードN44に共通に接続され、ゲート電極が負出力ノードN51に接続され、基板電極が基準電圧端子VSSに接続されている。
その他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例3の動作)
図6は、図5のレベル変換回路の動作波形図であり、実施例1の動作を示す図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3は、カップリング発生回路70を追加しているので、これに関連する第2のレベル変換部50の動作についてのみ説明する。
以下、第2のレベル変換部50において、(A)初期状態の動作と、(B)活性化動作とについて説明する。
(A) 初期状態の動作
ゲート電極が電源電圧端子VDDと接続されたNMOS71はオン状態であり、第2のレベル変換部50内の正出力ノードN52に初期電圧(Vdd-Vtn、但し、VtnはNMOSの閾値電圧)が印加される。ゲート電極が電源電圧端子VDDと接続されたNMOS72はオン状態であり、負出力ノードN51に初期電圧(Vdd-Vtn)が印加される。NMOS71とNMOS72が正出力ノードN52と負出力ノードN51に初期電圧として(Vdd−Vtn)を与える以外は、実施例1の初期状態と同じである。
(B) 活性化動作
enがvssレベルからvddレベルへ遷移すると、実施例1同様に、第1のレベル変換部40内の正出力ノードN43の電圧は、vssレベルからvddレベルへ遷移し、負出力ノードN44の電圧は、vddレベルからvssレベルへ遷移する。正出力ノードN43がドレイン電極とソース電極に接続されたMOSキャパシタ73は容量として働き、カップリング効果により、該MOSキャパシタ73のゲート電極と接続された第2のレベル変換部50内の正出力ノードN52を、電圧(Vdd−Vtn+ΔV2、但し、ΔV2はカップリングによる電圧上昇分)にする。負出力ノードN44がドレイン電極とソース電極に接続されたMOSキャパシタ74は容量として働き、カップリング効果により、該MOSキャパシタ74のゲート電極と接続された負出力ノードN51を電圧(Vdd−Vtn−ΔV1、但し、ΔV1はカップリングによる電圧下降分)にする。
これにより、正出力ノードN52と負出力ノードN51との間に電位差(ΔV1+ΔV2)が発生し、この電位差(ΔV1+ΔV2)が、正出力ノードN52がゲート電極に接続されたPMOS51と、負出力ノードN51がゲート電極に接続されたPMOS52との電流能力差になるため、第2のレベル変換部50は安定して動作することになる。
(実施例3の効果)
本実施例3によれば、MOSキャパシタ73,74のカップリング効果により、正出力ノードN52と負出力ノードN51間に電位差を発生させ、第2のレベル変換部50の安定した活性化動作を実現することが可能になる。
なお、本発明は、図示の実施例1〜3に限定されず、種々の変形や利用形態が可能である。この変形や利用形態としては、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
(a) 実施例では、1つのenを1つのインバータ31により取り込むようにしたが、このインバータ31に代えて、複数の入力が可能な否定論理和(NOR)ゲート、否定論理積(NAND)ゲート等の他の論理素子を設けても、上記実施例とほぼ同様の作用効果が得られる。
(b) 実施例では、レベル変換部40,50を2段構成にした例を説明したが、レベル変換部を3段以上にすることも可能であり、これにより、より高い電圧にレベル変換できる。
(c) 実施例の第1、第2のレベル変換部40,50、出力部60、及びカップリング発生回路70は、図示の回路構成に限定されず、図示以外の他の回路構成に変更しても良い。例えば、NMOSとPMOSを置換すると共に、これに対応して電源の極性を変更しても良い。又、MOSトランジスタに代えて、バイポーラトランジスタ等の他のトランジスタを用いて構成し、その他のトランジスタ中の絶縁膜等の破壊を防止するための回路にも適用が可能である。
本発明の実施例1の半導体集積回路におけるレベル変換回路の構成例を示す回路図である。 図1のレベル変換回路の動作波形図である。 本発明の実施例2の半導体集積回路におけるレベル変換回路の構成例を示す回路図である。 図3のレベル変換回路の動作波形図である。 本発明の実施例3の半導体集積回路におけるレベル変換回路の構成例を示す回路図である。 図5のレベル変換回路の動作波形図である。 従来の半導体集積回路におけるレベル変換回路の構成例を示す回路図である。 従来の図7のレベル変換回路の動作波形図である。
符号の説明
31,32 インバータ
40,50 レベル変換部
60 出力部
70 カップリング発生回路
VDD 電源電圧端子
VEPL,VEPH 駆動電圧端子
VPP1,VPP2 高電圧端子
VSS 基準電圧端子

Claims (6)

  1. 基準電圧が与えられる基準電圧端子と、前記基準電圧よりも高い電源電圧とこれよりも高い第1の高電圧とに遷移する第1の駆動電圧端子とを有し、前記基準電圧と前記電源電圧とに遷移する入力信号が入力されると、前記基準電圧と前記第1の高電圧とに遷移する第1の出力信号を出力する第1のレベル変換部と、
    前記電源電圧が与えられる電源電圧端子と、前記電源電圧と前記第1の高電圧よりも高い第2の高電圧とに遷移する第2の駆動電圧端子とを有し、前記第1の出力信号を入力し、前記電源電圧と前記第2の高電圧とに遷移する第2の出力信号を出力する第2のレベル変換部と、
    前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号を入力し、前記第1及び第2の出力信号を駆動して、前記基準電圧と前記第2の高電圧とに遷移する第3の出力信号を出力する出力部と、
    を有することを特徴とするレベル変換回路。
  2. 請求項1記載のレベル変換回路において、
    前記出力部は、前記基準電圧と、前記電源電圧と前記第2の高電圧とに遷移する前記第2の駆動電圧と、が印加されると動作状態になる構成にしたことを特徴とするレベル変換回路。
  3. 基準電圧とこれよりも高い電源電圧とに遷移する入力信号を入力し、前記基準電圧と第1の高電圧とに遷移する第1の出力信号を出力する第1のレベル変換部と、
    前記基準電圧と前記電源電圧とに遷移する制御信号が与えられる制御信号端子と、前記電源電圧と前記第1の高電圧よりも高い第2の高電圧とに遷移する駆動電圧端子とを有し、前記第1の出力信号を入力し、前記制御信号が前記基準電圧のときには、前記基準電圧と前記第2の高電圧とに遷移し、前記制御信号が前記電源電圧のときには、前記電源電圧と前記第2の高電圧とに遷移する第2の出力信号を出力する第2のレベル変換部と、
    前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号を入力し、前記第1及び第2の出力信号を駆動して、前記基準電圧と前記第2の高電圧とに遷移する第3の出力信号を出力する出力部と、
    を有することを特徴とするレベル変換回路。
  4. 請求項3記載のレベル変換回路において、
    前記第1のレベル変換部は、前記基準電圧と、前記電源電圧と前記第1の高電圧とに遷移する他の駆動電圧と、が印加されると動作し、
    前記出力部は、前記基準電圧Vssと、前記電源電圧と前記第2の高電圧とに遷移する前記駆動電圧と、が印加されると動作状態になる構成にしたことを特徴とするレベル変換回路。
  5. 基準電圧とこれよりも高い電源電圧とに遷移する入力信号が入力されると、前記基準電圧と第1の高電圧とに遷移する第1の出力信号を第1の出力ノードから出力する第1のレベル変換部と、
    前記第1の出力信号を入力し、前記電源電圧と第2の高電圧とに遷移する第2の出力信号を第2のノードから出力する第2のレベル変換部と、
    前記第1のノードの電圧をカップリングして前記第2のノードへ出力するカップリング発生回路と、
    前記第1の出力ノードの電圧及び前記第2の出力ノードの電圧を入力し、前記第1及び第2の出力ノードの電圧を駆動して、前記基準電圧と前記第2の高電圧とに遷移する第3の出力信号を出力端子から出力する出力部と、
    を有することを特徴とするレベル変換回路。
  6. 請求項5記載のレベル変換回路において、
    前記第1のレベル変換部は、前記基準電圧が与えられる基準電圧端子と、前記電源電圧と前記第1の高電圧とに遷移する第1の駆動電圧端子とを有し、
    前記第2のレベル変換部は、前記電源電圧が与えられる電源電圧端子と、前記電源電圧と前記第2の高電圧とに遷移する第2の駆動電圧端子とを有し、
    前記出力部は、前記基準電圧と、前記電源電圧と前記第2の高電圧とに遷移する前記第2の駆動電圧と、が印加されると動作状態になる構成にし、
    前記カップリング発生回路は、キャパシタを用いて構成したことを特徴とするレベル変換回路。
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