JP5978629B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5978629B2
JP5978629B2 JP2012010493A JP2012010493A JP5978629B2 JP 5978629 B2 JP5978629 B2 JP 5978629B2 JP 2012010493 A JP2012010493 A JP 2012010493A JP 2012010493 A JP2012010493 A JP 2012010493A JP 5978629 B2 JP5978629 B2 JP 5978629B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
output
channel transistor
power supply
potential side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012010493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013150219A (ja
Inventor
正通 浅野
正通 浅野
俊介 汐留
俊介 汐留
洋行 松田
洋行 松田
保則 今井
保則 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2012010493A priority Critical patent/JP5978629B2/ja
Publication of JP2013150219A publication Critical patent/JP2013150219A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5978629B2 publication Critical patent/JP5978629B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Logic Circuits (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Description

この発明は、複数系統の電源電圧により動作する半導体集積回路に関する。
近年、半導体集積回路では、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor;金属−酸化膜−半導体構造のトランジスタ。以下、単にトランジスタという。)等の素子の微細化に伴って素子の耐圧が低下しており、半導体集積回路の電源電圧を下げる必要が出てきている。例えば、素子の加工技術が350nm程度のとき、半導体集積回路の電源電圧は3V〜5Vであったが、加工技術が130nm、65nmと微細化が進むにつれて、素子の耐圧が下がり、半導体集積回路の電源電圧は1.8V、1.2Vと下がってきている。
しかしながら、液晶やセンサ等を駆動するアナログ回路を含むシステムでは、アナログ回路を動作させるために3V電源あるいは5V電源等が必要である。このため、この種のアナログ回路を含むLSIチップを構成する場合、微細化された内部回路は1.2V等の低電圧電源にて動作させ、アナログ回路や入出力インタフェース回路は3V〜5Vで駆動させる等の多電源構成とすることが必要になっている。
また、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)に代表される不揮発性メモリは、電源を切っても情報が消えないことから、多くの用途に用いられている。しかし、この種の不揮発性メモリは、データの書き込みや消去に高電圧が必要である。従って、この種の不揮発性メモリでも多電源構成を採用している。
特開2006−140211号公報
従来、高速動作が必要であり、素子数が多いために微細化技術が必要なロジック回路等は、酸化膜の薄い低耐圧トランジスタにより構成し、入出力インターフェース回路や高電圧回路は酸化膜が厚い高耐圧トランジスタにより構成していた。
このように従来技術の下では、微細化に対応した標準トランジスタのほかに、高耐圧のトランジスタを作る必要があった。このため、酸化膜厚を複数種類作り変えてトランジスタを作る必要があり、工程数が多く、高価なプロセスとなっていた。また、複雑な製造工程となるため、歩留まりにも注意を払う必要があった。また、プロセスが高価であり、かつ、歩留まりが低いため、製品の価格が高くなるという問題があった。
また、不揮発性メモリ単体からなる製品を作る場合は、単にメモリの価格が高くなる問題のみが生じるが、不揮発性メモリとロジック回路やアナログ回路とを同一のチップに混載するような、いわゆるエンベデッド(Embedded)製品の場合は、さらに重要な問題が発生する。すなわち、メモリを構成する微細な標準トランジスタに加えて、酸化膜の厚い高耐圧トランジスタを構成するために、プロセスの熱工程が変更となり、メモリを構成する標準トランジスタの特性が変わってしまうという問題も起こる。特にメモリのセンスアンプ等のアナログ回路はトランジスタ特性にセンシティブであり、トランジスタの特性が変わると、その都度、チューニングする必要が生じる。このため、多くのアナログIPを保有している半導体メーカーでは、大きなロスとなる問題が生じる。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、微細化が可能な標準CMOSプロセスにより実現することが可能であり、高電圧動作が可能な半導体集積回路を提供することを目的とする。
この発明は、高電位側電源ノードおよび低電位側電源ノード間に直列に介挿された出力用Pチャネルトランジスタおよび出力用Nチャネルトランジスタを有する出力バッファを有し、前記高電位側電源ノードの電圧または前記高電位側電源ノードの電圧と前記低電位側電源ノードの電圧との中間の第1の中間電圧を選択し、高電位側論理信号として前記出力用Pチャネルトランジスタのゲートに供給し、前記高電位側電源ノードの電圧と前記低電位側電源ノードの電圧との中間の第2の中間電圧または前記低電位側電源ノードの電圧を選択し、低電位側論理信号として前記出力用Nチャネルトランジスタのゲートに供給することを特徴とする半導体集積回路の出力回路を提供する。
この発明によれば、出力用Pチャネルトランジスタのゲートには高電位側電源ノードの電圧または高電位側電源ノードの電圧と低電位側電源ノードの電圧との中間の第1の中間電圧が与えられるので、出力用Pチャネルトランジスタのゲート−基板間に加わる電圧を緩和することができる。また、出力用Nチャネルトランジスタのゲートには、高電位側電源ノードの電圧と低電位側電源ノードの電圧との中間の第2の中間電圧または低電位側電源ノードの電圧が与えられるので、出力用Nチャネルトランジスタのゲート−基板間に加わる電圧を緩和することができる。
なお、特許文献1は、トランジスタに加わるストレスの緩和を図った入力回路として図12に示すものを開示している。図12において、高電位側電源Vppおよび接地GND間に直列に介挿されたPチャネルトランジスタM4およびNチャネルトランジスタM2はインバータを構成している。そして、入力信号INが与えられるノードとPチャネルトランジスタM4のゲートとの間にはPチャネルトランジスタM3が介挿され、入力信号INが与えられるノードとNチャネルトランジスタM2のゲートとの間にはNチャネルトランジスタM1が介挿されている。そして、PチャネルトランジスタM3およびNチャネルトランジスタM1の各ゲートには電源電圧Vppと接地レベルGNDとの中間の電圧である遮断電圧VSHLD2およびVSHLD1が与えられる。
ここで、NチャネルトランジスタM1の閾値電圧がVthnである場合において、入力信号INのレベルを上昇させていくと、理想的にはNチャネルトランジスタM2のゲート電圧がVSHLD1−VthnになったときにNチャネルトランジスタM1がOFFとなり、NチャネルトランジスタM2のゲート電圧がVSHLD1−Vthnに維持される。また、PチャネルトランジスタM3の閾値電圧がVthpである場合において、入力信号INのレベルを低下させていくと、理想的にはPチャネルトランジスタM4のゲート電圧がVSHLD2+VthpになったときにPチャネルトランジスタM3がOFFとなり、PチャネルトランジスタM4のゲート電圧がVSHLD2+Vthpに維持される。
しかし、実際にはゲート−ソース間電圧が閾値電圧よりも小さい状況でもPチャネルトランジスタM3およびNチャネルトランジスタM1には微小な電流(オフリーク電流あるいはサブスレシュホルド電流)が流れる。従って、入力信号INを高電圧に立ち上げて、NチャネルトランジスタM1がOFFになった後、長時間が経過すると、NチャネルトランジスタM2のゲート電圧は入力信号INと同じ高電圧に充電される。従って、入力信号INが長時間に亙って高電圧を維持する状況では、NチャネルトランジスタM2に過大なゲート−基板間電圧が与えられるのを回避することができない。入力信号INを立ち下げた場合も同様である。
これに対し、本発明による出力回路では、上述のように、出力用Pチャネルトランジスタのゲートには高電位側電源ノードの電圧または高電位側電源ノードの電圧と低電位側電源ノードの電圧との中間の第1の中間電圧が常に与えられ、出力用Nチャネルトランジスタのゲートには、高電位側電源ノードの電圧と低電位側電源ノードの電圧との中間の第2の中間電圧または低電位側電源ノードの電圧が常に与えられる。従って、定常的に、出力用Pチャネルトランジスタのゲート−基板間に加わる電圧と、出力用Nチャネルトランジスタのゲート−基板間に加わる電圧を緩和することができる。
各種の電源電圧に対応したMOS集積回路におけるトランジスタの酸化膜厚と、その酸化膜の限界耐圧を示す図である。 標準CMOSプロセスにより製造されたCMOS回路の構成を示す断面図である。 ドレインおよびソースの両方のLDD領域を広げて耐圧を向上させた高耐圧CMOS回路の構成例を示す断面図である。 ドレインのLDD領域のみを広げて耐圧を向上させた高耐圧CMOS回路の構成例を示す断面図である。 この発明の第1実施形態である半導体集積回路の出力回路の構成を示す回路図である。 この発明の第2実施形態である半導体集積回路の出力回路の構成を示す回路図である。 この発明の第3実施形態である半導体集積回路の出力回路の構成を示す回路図である。 この発明の第4実施形態である半導体集積回路の出力回路の構成を示す回路図である。 この発明の第5実施形態である高電圧論理回路の構成を示す回路図である。 この発明の第6実施形態である半導体集積回路の出力回路の構成を示す回路図である。 この発明の第7実施形態である半導体集積回路の出力回路の構成を示す回路図である。 特許文献1に開示された入力回路の構成を示す回路図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<この発明において利用する高耐圧化技術>
この発明の各実施形態では、CMOS回路において一般的に用いられている高耐圧化技術を利用する。そこで、この発明の各実施形態の説明に先立ち、このCMOS回路の高耐圧化技術について説明する。
図1は各種の電源電圧に対応したMOS集積回路におけるトランジスタの酸化膜厚と、その酸化膜の限界耐圧(ゲート酸化膜がある時間で破壊する電圧)を示すものである。通常、10年間の動作保証が可能なMOS集積回路を実現するためには、酸化膜に印加される電界を5MeV(メガエレクトロンボルト)程度に設定するが、酸化膜に印加可能な電界の上限値はおおよそ8MeVに設定している。
図2は標準CMOSプロセスにより製造されたCMOS回路の構成を示す断面図である。このCMOS回路では、ホットエレクトロンの発生を抑えて、トランジスタの信頼性を向上させるために、LDD(Lightly Doped Drain;低濃度ドレイン)構造を採用している。このLDD構造は、ソース、ドレインとチャネルの間に低濃度の不純物領域を設けて、ここに高電界が集中しないようにした構造である。LDD構造のトランジスタを形成するためには、トランジスタのゲートの側壁にサイドウォール(一般的には酸化膜)を付加して、このサイドウォールの付加されたゲートをマスクとして、n−或いはp−をインプランテーションにより注入する。この場合、トランジスタをセルフアラインで製造することができ、トランジスタの所要面積の増加はない。図2に示す構成により例えばゲート耐圧が5VのCMOS回路を実現する場合、酸化膜を約90Å(オングストローム)くらいの膜厚とし、経時破壊耐圧(TDDB:Time Dependent Dielectric Breakdown)を6V程度に設定する。この場合、ドレイン耐圧(Breakdown)は、7V程度になる。
図3は、図2に示すCMOS回路のドレインおよびソースの両方の耐圧を向上させたHVDMOS(High Voltage Drain Metal Oxide Semiconductor)トランジスタの構成例を示す断面図である。この高耐圧CMOS回路では、図2におけるLDD領域(nあるいはpの領域)を広く取っている。このようにすることにより、ドレイン耐圧を容易に10V以上に向上させることができる。しかしながら、この構成は、ゲートと拡散領域を十分広く取る必要があり、レイアウト面積が大きくなるという欠点はある。この図3に示すように、ドレインおよびソースの両方のLDD領域を広げたPチャネルトランジスタおよびNチャネルトランジスタの構造は、両側高耐圧構造と呼ばれる。
図4は、図2に示すCMOS回路の各チャネルのトランジスタのドレイン側のLDD領域のみを広げた高耐圧構造を採用したHVDMOSトランジスタの構成例を示す断面図である。この構成例は、図3の構成例よりも面積増加が抑えられる利点がある。この図4に示すPチャネルトランジスタおよびNチャネルトランジスタの構造は、片側高耐圧構造と呼ばれる。
<第1実施形態>
図5はこの発明の第1実施形態であるCMOSLSIの出力回路の構成を示す回路図である。図5において、出力用Pチャネルトランジスタ31および出力用Nチャネルトランジスタ32は、いずれもドレインのLDD領域のみを広げた片側高耐圧構造のトランジスタである。出力バッファ30は、この出力用Pチャネルトランジスタ31および出力用Nチャネルトランジスタ32により構成された3V系の出力バッファである。ここで、出力用Pチャネルトランジスタ31は、電圧VDD=3Vが与えられる高電位側電源ノードにソースおよび基板(NWell)が接続され、出力用Nチャネルトランジスタ32は電圧VSS=0Vが与えられる低電位側電源ノードにソースおよび基板(PWell)が接続されている。そして、出力用Pチャネルトランジスタ31および出力用Nチャネルトランジスタ32は、ドレイン同士が共通接続されており、この共通接続点が出力回路の出力信号OUTを発生させる出力ノードとなっている。
本実施形態では、高電位側電源ノードの電圧VDD=3Vまたはこの高電位側電源ノードの電圧と低電位側電源ノードの電圧との間の中間電圧VCCを選択し、高電位側論理信号VGpとして出力用Pチャネルトランジスタ31のゲートに供給する。また、本実施形態では、中間電圧VCCまたは低電位側電源ノードの電圧VSS=0Vを選択し、低電位側論理信号VGnとして出力用Nチャネルトランジスタのゲートに供給する。
さらに詳述すると、本実施形態による出力回路は、出力バッファ30の前段に第1のプリドライバ10および第2のプリドライバ20を有している。ここで、第1のプリドライバ10は、電圧VDD=3Vが高電位側電源電圧として与えられ、中間電圧VCC=1.2Vが低電位側電源電圧として与えられるCMOSインバータにより構成されている。この第1のプリドライバ10のCMOSインバータは、入力信号INUを反転して出力する回路であり、1.2VをLowレベル、3VをHighレベルとする高電位側論理信号VGpを出力する。また、第2のプリドライバ20は、中間電圧VCC=1.2Vが高電位側電源電圧として与えられ、電圧VSS=0Vが低電位側電源電圧として与えられるCMOSインバータにより構成されている。この第2のプリドライバ20のCMOSインバータは、入力信号INLを反転して出力する回路であり、0VをLowレベル、1.2VをHighレベルとする低電位側論理信号VGnを出力する。
次に本実施形態の動作を説明する。本実施形態において、論理“1”の出力信号OUT=3Vを出力回路から出力させるときは、第1のプリドライバ10に対する入力信号INUが3V、第2のプリドライバ20に対する入力信号INLが1.2Vとされる。この結果、出力用Pチャネルトランジスタ31に対するゲート電圧VGpが1.2V、出力用Nチャネルトランジスタ32に対するゲート電圧VGnが0Vとなり、出力用Pチャネルトランジスタ31がON、出力用Nチャネルトランジスタ32がOFFとなって、出力信号OUTが3Vとなる。また、論理“0”の出力信号OUT=0Vを出力回路から出力させるときは、第1のプリドライバ10に対する入力信号INUが1.2V、第2のプリドライバ20に対する入力信号INLが0Vとされる。この結果、出力用Pチャネルトランジスタ31に対するゲート電圧VGpが3V、出力用Nチャネルトランジスタ32に対するゲート電圧VGnが1.2Vとなり、出力用Pチャネルトランジスタ31がOFF、出力用Nチャネルトランジスタ32がONとなって、出力信号OUTが0Vとなる。
ここで、出力用Pチャネルトランジスタ31に加わるストレスについて検討する。まず、出力信号OUTを3Vにするとき、出力用Pチャネルトランジスタ31は、ゲート電圧VGpが1.2V、基板(NWELL)の電圧が3Vなので、ゲート−基板(NWell)間電圧VGBが3V−1.2V=1.8Vとなる。このようにゲート−基板間電圧VGBが緩和されるので問題ない。
出力信号OUTを0Vにするときは、ゲート電圧VGpが3V、基板(NWell)の電圧が3Vなので、ゲート−基板(NWell)間電圧VGBは0Vとなり、耐圧は問題ない。なお、NWellの電圧が3Vなので、出力用Pチャネルトランジスタ31のドレイン(0V)とNWellとの間のPN接合に3Vのストレスが印加される。しかし、出力用Pチャネルトランジスタ31は、片側高耐圧構造であるので、この程度のストレスは問題ない。
次に出力用Nチャネルトランジスタ32に加わるストレスについて検討する。出力信号OUTを3Vにするとき、出力用Nチャネルトランジスタ32は、ゲート電圧VGnが0V、基板(PWell)の電圧が0Vなので、ゲート−基板間電圧VGBは0Vとなり、問題ない。一方、出力信号OUTを0Vにするとき、ゲート電圧VGnが1.2V、基板の電圧が0Vなので、出力用Nチャネルトランジスタ32のゲート−基板間電圧VGBは1.2Vとなる。このようにゲート−基板間電圧VGBが緩和されるので問題ない。
このように本実施形態では、0Vから3Vまでの高電圧を出力する出力バッファ30をゲート耐圧が1.2Vの標準MOSトランジスタにより構成することが可能である。
<第2実施形態>
図6はこの発明の第2実施形態であるCMOSLSIの出力回路の構成を示す回路図である。本実施形態では、上記第1実施形態(図5)の回路構成において、ゲート耐圧が5V程度のMOSトランジスタを使用し、かつ、出力バッファ30、第1のプリドライバ10および第2のプリドライバ20に与える各電源電圧を変更することにより、出力バッファ30を10Vの電源電圧で動作させている。
図6において、出力用Pチャネルトランジスタ31は、電圧VPP=10Vが与えられる高電位側電源ノードにソースおよび基板(NWell)が接続され、出力用Nチャネルトランジスタ32は電圧VSS=0Vが与えられる低電位側電源ノードにソースおよび基板(PWell)が接続されている。そして、出力用Pチャネルトランジスタ31および出力用Nチャネルトランジスタ32は、各々のドレインが出力信号OUTの出力ノードに共通接続されている。
本実施形態では、高電位側電源ノードの電圧VPP=10Vまたはこの高電位側電源ノードの電圧と低電位側電源ノードの電圧VSS=0Vとの間の第1の中間電圧VD5を選択し、高電位側論理信号VGpとして出力用Pチャネルトランジスタ31のゲートに供給する。また、本実施形態では、高電位側電源ノードの電圧VPP=10Vと低電位側電源ノードの電圧VSS=0Vとの間の第2の中間電圧VD3=3Vまたは低電位側電源ノードの電圧VSS=0Vを選択し、低電位側論理信号VGnとして出力用Nチャネルトランジスタ32のゲートに供給する。
さらに詳述すると、出力バッファ30の前段の第1のプリドライバ10は、電圧VPP=10Vが高電位側電源電圧VD10として与えられ、第1の中間電圧VD5=5Vが低電位側電源電圧として与えられるCMOSインバータにより構成されている。また、第2のプリドライバ20は、第1の中間電圧VD3=3Vが高電位側電源電圧として与えられ、電圧VSS=0Vが低電位側電源電圧VS0として与えられるCMOSインバータにより構成されている。
次に本実施形態の動作を説明する。本実施形態において、論理“1”の出力信号OUT=10Vを出力回路から出力させるときは、第1のプリドライバ10に対する入力信号INUが10V、第2のプリドライバ20に対する入力信号INLが3Vとされる。この結果、出力用Pチャネルトランジスタ31に対するゲート電圧VGpが5V、出力用Nチャネルトランジスタ32に対するゲート電圧VGnが0Vとなり、出力用Pチャネルトランジスタ31がON、出力用Nチャネルトランジスタ32がOFFとなって、出力信号OUTが10Vとなる。また、論理“0”の出力信号OUT=0Vを出力回路から出力させるときは、第1のプリドライバ10に対する入力信号INUが5V、第2のプリドライバ20に対する入力信号INLが0Vとされる。この結果、出力用Pチャネルトランジスタ31に対するゲート電圧VGpが10V、出力用Nチャネルトランジスタ32に対するゲート電圧VGnが3Vとなり、出力用Pチャネルトランジスタ31がOFF、出力用Nチャネルトランジスタ32がONとなって、出力信号OUTが0Vとなる。
ここで、出力用Pチャネルトランジスタ31に加わるストレスについて検討する。出力用Pチャネルトランジスタ31は、出力信号OUTが10Vのとき、ゲート電圧VGpが5V、基板(NWell)の電圧が10Vなので、ゲート−基板間電圧VGBが5Vとなり、電圧緩和が行われるので耐圧に関して問題はない。一方、出力信号OUTが0Vのときは、出力用Pチャネルトランジスタ31は、ゲートVGpが10V、基板(NWell)の電圧が10Vなので、ゲート−基板間電圧VGBが0Vとなり、耐圧は問題ない。また、出力信号OUTが0Vのときは、出力用Pチャネルトランジスタ31のドレインとNWellとの間に10Vのストレスが印加されるが、出力用Pチャネルトランジスタ31の耐圧は10V以上あるので問題はない。
次に出力用Nチャネルトランジスタ32に加わるストレスについて検討する。出力用Nチャネルトランジスタ32は、出力信号OUTが10Vのとき、ゲート電圧VGnが0V、基板(PWell)の電圧が0Vなので、ゲート−基板間電圧VGBは0Vとなり、電圧はかからない。一方、出力用Nチャネルトランジスタ32は、出力信号OUTが0Vのとき、ゲート電圧VGnが3V、基板の電圧が0Vなので、ゲート−基板間電圧VGBは3Vとなり、電圧緩和が行われるので耐圧に関して問題はない。
このように本実施形態によれば、0Vから10Vまでの高電圧を出力する出力バッファ30をゲート耐圧が5VのMOSトランジスタにより構成することが可能である。
<第3実施形態>
図7はこの発明の第3実施形態であるCMOSLSIの出力回路の構成を示す回路図である。本実施形態は上記第2実施形態(図6)における第1のプリドライバ10および第2のプリドライバ20の前段にレベルシフタ40を追加し、さらにその前段にインバータ71を追加したものである。
インバータ71およびレベルシフタ40内のインバータ72は、いずれもCMOSインバータであり、高電位側電源電圧VD3=3Vおよび低電位側電源電圧VS=0Vが与えられる。インバータ71は、0Vから3Vまでの振幅を持った入力信号INを論理反転して出力し、インバータ72はこのインバータ71の出力信号を論理反転して出力する。入力信号INが“0”(0V)である場合、インバータ71の出力信号は3V、インバータ72の出力信号は0Vとなる。また、入力信号INが“1”(3V)である場合、インバータ71の出力信号は0V、インバータ72の出力信号は3Vとなる。
レベルシフタ40において、Pチャネルトランジスタ41および42は、5Vのゲート耐圧を有するトランジスタである。このPチャネルトランジスタ41および42は、電源電圧VPP=10Vが与えられる高電位側電源ノードに各々のソースが接続されている。そして、Pチャネルトランジスタ41および42は、各々のゲートに互いの相手のドレインが接続されている。
Pチャネルトランジスタ43および44は、いずれもドレインのLDD領域のみが広がった片側高耐圧構造のトランジスタである。Pチャネルトランジスタ43は、Pチャネルトランジスタ41のドレインとPチャネルトランジスタ42のゲートの共通接続ノードN1にソースが接続されている。また、Pチャネルトランジスタ44は、Pチャネルトランジスタ42のドレインとPチャネルトランジスタ41のゲートの共通接続ノードN2にソースが接続されている。このノードN2に発生する電圧が第1のプリドライバ10に対して高電位側論理信号INUとして供給される。そして、Pチャネルトランジスタ43および44の各ゲートにはバイアス電圧VBIAS2が与えられている。このバイアス電圧VBIAS2は、5VからPチャネルトランジスタ43および44の閾値電圧Vthpだけ低下した電圧である。
従って、Pチャネルトランジスタ43は、ノードN1の電圧が5Vよりも低くなろうとすると、ゲート−ソース間電圧が閾値電圧Vthpよりも小さくなってOFFとなる。また、Pチャネルトランジスタ44は、ノードN2の電圧が5Vよりも低くなろうとすると、ゲート−ソース間電圧が閾値電圧Vthpよりも小さくなってOFFとなる。このようにバイアス電圧VBIAS2がゲートに与えられたPチャネルトランジスタ43および44は、ノードN1およびN2の下限電圧を5Vにする役割を果たす。
Nチャネルトランジスタ45および46、インバータ71および72は、低電位側論理信号INLに応じて、Pチャネルトランジスタ43または44の一方のドレインと低電位側電源ノード(VSS=0V)との間に電流路を形成するスイッチ手段を構成している。さらに詳述すると次の通りである。
Nチャネルトランジスタ45および46は、いずれもドレインのLDD領域のみが広がった片側高耐圧構造のトランジスタであり、各々のドレインがPチャネルトランジスタ43および44の各ドレインに各々接続されている。また、Nチャネルトランジスタ45のソースはインバータ71の出力ノードN3に、Nチャネルトランジスタ46のソースはインバータ72の出力ノードN4に各々接続されている。このインバータ72の出力ノードN4に発生する電圧が第2のプリドライバ20に対して低電位側論理信号INLとして供給される。そして、Nチャネルトランジスタ45および46の各ゲートにはバイアス電圧VBIAS3=3Vが与えられている。
従って、入力信号INが“0”(0V)であり、インバータ71の出力信号が3V、インバータ72の出力信号が0Vである場合、Nチャネルトランジスタ45はOFF、Nチャネルトランジスタ46はONとなる。また、入力信号INが“1”(3V)であり、インバータ71の出力信号が0V、インバータ72の出力信号が3Vである場合、Nチャネルトランジスタ45はON、Nチャネルトランジスタ46はOFFとなる。
Pチャネルトランジスタ47は、そのソースおよびドレインがPチャネルトランジスタ41のソースおよびドレインに各々接続されている。また、Pチャネルトランジスタ48は、そのソースおよびドレインがPチャネルトランジスタ42のソースおよびドレインに各々接続されている。そして、Pチャネルトランジスタ47および48の各ゲートにはバイアス電圧VBIAS1が与えられる。このバイアス電圧VBIAS1は電圧VPP=10VからPチャネルトランジスタ47および48の閾値電圧Vthpだけ低電位側電源電圧VSS=0V側にシフトした電圧である。
このバイアス電圧VBIAS1がゲートに与えられるPチャネルトランジスタ47および48には僅かなドレイン電流が流れる。図7に示す回路では、Pチャネルトランジスタ43および44を介してリーク電流が流れる場合にノードN1およびN2の電圧が降下する。Pチャネルトランジスタ47および48は、各々に流れる僅かなドレイン電流をノードN1およびN2に補充することにより、リーク電流に伴うノードN1およびN2の電圧降下を補償する役割を果たす。
次に本実施形態の動作を説明する。図7において、Pチャネルトランジスタ43および44のゲートには上述したバイアス電圧VBIAS2がゲートに与えられるので、ノードN1およびN2の電圧は、10Vと5Vの間の電圧となる。また、Nチャネルトランジスタ45および46のゲートには3Vのバイアス電圧VBIAS3が入力される。従って、インバータ72の出力ノードN4の電圧は3V以下の電圧となり、正常動作が可能となる。
入力信号INが“1”(3V)になると、ノードN3が0V、ノードN4が3Vとなり、第2のプリドライバ20に対する低電位側論理信号INLは3Vとなる。従って、出力用Nチャンネルトランジスタ32にゲート電圧VGn=0Vが供給される。そして、ノードN3が0V、ノードN4が3Vとなることから、Nチャネルトランジスタ45がON、Nチャネルトランジスタ46がOFFとなり、Pチャネルトランジスタ43がON、Pチャネルトランジスタ44がOFFとなる。従って、ノードN1は5V、ノードN2は10Vとなり、第1のプリドライバ10に対する高電位側論理信号INUは10Vとなる。従って、第1のプリドライバ10から出力用Pチャネルトランジスタ31にゲート電圧VGp=5Vが供給される。この結果、出力バッファ30では、出力用Pチャネルトランジスタ31がON、出力用Nチャネルトランジスタ32がOFFとなり、出力信号OUTが10Vとなる。
一方、入力信号INが“0”(0V)になると、ノードN3が3V、ノードN4が0Vとなり、第2のプリドライバ20に対する低電位側論理信号INLは0Vとなる。そして、ノードN3が3V、ノードN4が0Vとなることから、Nチャネルトランジスタ45がOFF、Nチャネルトランジスタ46がONとなり、Pチャネルトランジスタ43がOFF、Pチャネルトランジスタ44がONとなる。従って、ノードN1は10V、ノードN2は5Vとなり、第1のプリドライバ10に対する高電位側論理信号INUは5Vとなる。従って、第1のプリドライバ10から出力用Pチャネルトランジスタ31にゲート電圧VGp=10Vが供給される。この結果、出力バッファ30では、出力用Pチャネルトランジスタ31がOFF、出力用Nチャネルトランジスタ32がONとなり、出力信号OUTが0Vとなる。
本実施形態では、以上の動作において、全てのトランジスタに印加されるゲート−基板間電圧VGBを5V以下にすることができ、0Vから10Vまでの振幅を持った出力信号OUTを得ることができる。
なお、本実施形態では、リーク電流によりノードN1およびN2の電圧が低下するのを防止するため、定電流源として機能するトランジスタ47および48を設けた。しかし、定電流源として他の回路を利用してもよく、またリーク電流の制御が問題にならない範囲で、トランジスタ47および48の代わりに単なる抵抗を用いてもよい。
<第4実施形態>
図8はこの発明の第4実施形態であるCMOSLSIの出力回路の構成を示す回路図である。本実施形態は上記第3実施形態(図7)において、第1のプリドライバ10および第2のプリドライバ20を省略し、ノードN1の電圧を出力用Pチャネルトランジスタ31にゲート電圧VGpとして供給し、ノードN3の電圧を出力用Nチャネルトランジスタ32にゲート電圧VGnとして供給するようにしたものである。本実施形態によれば、第1のプリドライバ10および第2のプリドライバ20の分だけ素子数を減らし、上記第3実施形態と同様な効果を得ることができる。
<第5実施形態>
図9はこの発明の第5実施形態である高電圧論理回路の構成を示す回路図である。この高電圧論理回路において、出力バッファ300、310、320および330は、上記第1〜第4実施形態の出力バッファ30に相当する回路であり、高電位側電源ノード(電源電圧VDD)および低電位側電源ノード(電源電圧VSS)間に直列に介挿された出力用Pチャネルトランジスタおよび出力用Nチャネルトランジスタからなる。
インバータ81、82および83は、後述する第2の中間電圧が高電位側電源電圧として与えられ、低電位側電源ノードの電圧VSSが低電位側電源電圧として与えられるCMOS回路である。インバータ81、82および83は、入力信号IN0、IN1およびIN3を各々論理反転して出力する。レベルシフタ400、410および420は、図7のレベルシフタ40と同様な構成のレベルシフタであり、インバータ81、82および83の各出力信号が各々入力される。レベルシフタ400は、インバータ81の出力信号に基づいて、高電位側電源ノードの電圧VPPまたは高電位側電源ノードの電圧VPPと低電位側電源ノードの電圧VSSとの間の第1の中間電圧(この例ではVD5(=VPP/2)とする)を選択し、高電位側論理信号INU0として出力するとともに、高電位側電源ノードの電圧VPPと低電位側電源ノードの電圧VSSとの間の第2の中間電圧(この例ではVD3(<VPP/2)とする)または低電位側電源ノードの電圧VSSを選択し、低電位側論理信号INL0として出力する。同様にレベルシフタ410は、インバータ82の出力信号に基づいて高電位側論理信号INU1および低電位側論理信号INL1を出力し、レベルシフタ420は、インバータ83の出力信号に基づいて高電位側論理信号INU2および低電位側論理信号INL2を出力する。
論理回路100、110、120、130は、レベルシフタ400、410または420によって生成された高電位側論理信号を用いた論理演算を行う高電位側論理回路である。また、論理回路200、210、220、230は、レベルシフタ400、410または420によって生成された低電位側論理信号を用いた論理演算を行う低電位側論理回路である。
この例において、高電位側論理回路100と低電位側論理回路200の組はNAND回路を構成している。さらに詳述すると、高電位側論理回路100は、高電位側論理信号INU0およびINU1のNAND演算を行い、演算結果を示す論理信号として、上限電圧VPP、下限電圧VD5を有する高電位側論理信号を出力バッファ300の出力用Pチャネルトランジスタのゲートに出力する。また、低電位側論理回路200は、低電位側論理信号INL0およびINL1のNAND演算を行い、演算結果を示す論理信号として、上限電圧VD3、下限電圧VSSを有する低電位側論理信号を出力バッファ300の出力用Nチャネルトランジスタのゲートに出力する。
高電位側論理回路110と低電位側論理回路210の組も同様にNAND回路を構成している。高電位側論理回路110は、高電位側論理信号INU1およびINU2のNAND演算結果を示す高電位側論理信号を出力バッファ310の出力用Pチャネルトランジスタのゲートに出力する。また、低電位側論理回路210は、低電位側論理信号INL1およびINL2のNAND演算結果を示す低電位側論理信号を出力バッファ310の出力用Nチャネルトランジスタのゲートに出力する。
高電位側論理回路120および低電位側論理回路220の組はNOR回路を構成している。高電位側論理回路120は高電位側論理信号INU0およびINU2のNOR演算結果に基づいて出力バッファ320の出力用Pチャネルトランジスタを駆動し、後者の低電位側論理回路220は低電位側論理信号INL0およびINL2のNOR演算結果に基づいて出力バッファ320の出力用Nチャネルトランジスタを駆動する。
また、高電位側論理回路130および低電位側論理回路230の組はインバータを構成している。すなわち、高電位側論理回路130は高電位側論理信号INU1の論理反転結果に基づいて出力バッファ330の出力用Pチャネルトランジスタを駆動し、後者の低電位側論理回路230は低電位側論理信号INL1の論理反転結果に基づいて出力バッファ330の出力用Nチャネルトランジスタを駆動する。
なお、図9に示す論理回路はあくまでも一例であり、図示のものに限らず、あらゆる論理回路について、図9に示すような高電圧論理回路を実現することが可能である。
本実施形態は、特に少ない数の入力信号に基づいて多数の出力バッファを駆動するための論理演算を行う高電圧論理回路に有効である。本実施形態によれば、そのような高電圧論理回路を構成する場合に、面積の大きなレベルシフタの数を減らし、高電圧論理回路の全体としての面積を小さくすることができる。
<第6実施形態>
図10はこの発明の第6実施形態であるCMOSLSIの出力回路の構成を示す回路図である。本実施形態では、上記第5実施形態におけるレベルシフタ40が簡略化されたレベルシフタ50に変更されている。このレベルシフタ50において、Pチャネルトランジスタ51、52、53、54、57および58は、レベルシフタ40のPチャネルトランジスタ41、42、43、44、47および48と同様の構成を有し、これらのトランジスタと同様に動作する。Nチャネルトランジスタ55および56は、各々のドレインがPチャネルトランジスタ53および54の各ドレインに接続され、各々のソースに低電位側電源電圧VSS=0Vが与えられる。そして、Nチャネルトランジスタ55のゲートはインバータ71の出力ノードN3に、Nチャネルトランジスタ56のゲートはインバータ72の出力ノードN4に接続されている。
本実施形態によれば、Nチャネルトランジスタ55および56の各ドレイン電流は、インバータ71および72の出力ノードN3およびN4には流れず、低電位側電源ノード(VSS=0V)に流れ込む。従って、ノードN4に発生する電圧は、0Vから3Vまで完全に振り切る。このため、本実施形態では、上記第5実施形態における第2のプリドライバ20が不要であり、ノードN4に発生する電圧がゲート電圧VGnとして出力用Nチャネルトランジスタ32に供給される。また、インバータ71および72の出力ノードN3およびN4に電流を流す必要がないので、インバータ71および72のトランジスタサイズを小さくすることができ、出力回路の面積を小さくすることができる。
<第7実施形態>
図11はこの発明の第7実施形態であるCMOSLSIの出力回路の構成を示す回路図である。本実施形態は、上記第3実施形態(図7)における出力バッファ30を出力バッファ60に変更し、出力バッファを構成する各トランジスタに加わるストレスを緩和したものである。
上記第3実施形態において、出力用Pチャネルトランジスタ31は、出力信号OUTが0Vのとき、ドレインに0V、ゲートに10Vが印加され、最も大きなストレスが加わる。また、出力用Nチャネルトランジスタ32は、出力信号OUTが10Vのとき、ドレインに10V、ゲートに0Vが印加され、最も大きなストレスが加わる。
ここで、出力用Pチャネルトランジスタ31および出力用Nチャネルトランジスタ32のゲート酸化膜を90Å、ドレインノードプロファイルを低濃度に設定した場合、10Vの耐圧に問題ないが、ドレイン−ゲート間のリーク電流が増加する場合がある。
そこで、本実施形態における出力バッファ60では、図11に示すように、高電位側電源ノード(VPP)と出力信号VOUTの発生ノードとの間にPチャネルトランジスタ61および62が直列に介挿され、低電位側電源ノード(VSS)と出力信号VOUTの発生ノードとの間にNチャネルトランジスタ64および63が直列に介挿されている。
ここで、Pチャネルトランジスタ61およびNチャネルトランジスタ64は、各々5Vのゲート耐圧を有するトランジスタである。そして、Pチャネルトランジスタ61は、ソースおよび基板(NWell)が高電位側電源ノード(VPP)に接続され、ゲートに第1のプリドライバ10の出力信号が与えられる。また、Nチャネルトランジスタ64は、ソースおよび基板(PWell)が低電位側電源ノード(VSS)に接続され、ゲートに第2のプリドライバ20の出力信号が与えられる。
Pチャネルトランジスタ62およびNチャネルトランジスタ63は、いずれもドレインのLDD領域のみが広がった片側高耐圧構造のトランジスタである。そして、Pチャネルトランジスタ62は、ソースおよび基板(NWell)がPチャネルトランジスタ61のドレインに接続されている。また、Nチャネルトランジスタ63は、ソースおよび基板(NWell)がNチャネルトランジスタ64のドレインに接続されている。そして、Pチャネルトランジスタ62およびNチャネルトランジスタ63は、各々のドレイン同士が接続され、このドレイン同士の接続ノードが出力信号OUTを発生する出力ノードとなっている。
Pチャネルトランジスタ62およびNチャネルトランジスタ63は、バイアス電圧VDD5=VPP/2=5Vが各ゲートに与えられ、電圧緩和用のトランジスタとして機能する。
本実施形態によれば、Pチャネルトランジスタ61がONからOFFに変化して出力信号OUTが立ち下がる過程において、Pチャネルトランジスタ61のドレイン電圧が低下して5V+Vthp(VthpはPチャネルトランジスタ62の閾値電圧)になると、Pチャネルトランジスタ62がOFFになる。このため、Pチャネルトランジスタ61のドレイン電圧は、5V+Vthpより低くならない。また、Nチャネルトランジスタ64がONからOFFに変化して出力信号OUTが立ち上がる過程において、Nチャネルトランジスタ64のドレイン電圧が上昇して5V−Vthn(VthnはNチャネルトランジスタ63の閾値電圧)になると、Nチャネルトランジスタ63がOFFになる。このため、Nチャネルトランジスタ64のドレイン電圧は、5V−Vthnより高くならない。
このように本実施形態によれば、出力信号OUTが0Vであっても10Vであっても、Pチャネルトランジスタ61およびNチャネルトランジスタ64のゲート−ドレイン間の電圧が5Vよりも小さな電圧値に制限される。このため、Pチャネルトランジスタ61およびNチャネルトランジスタ64のゲートリーク電流が削減される。
<他の実施形態>
以上、この発明の第1〜第7実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)図6〜図11では電圧VD5の他に電圧VD3を発生させたが、電圧VD3と電圧VD5を同じ電圧にしてもよい。
(2)上記各実施形態では、高耐圧化のために片側高耐圧構造のトランジスタを用いたが、これに代えて、両側高耐圧構造のトランジスタを用いてもよい。
(3)上記第3〜第7実施形態では、入力論理信号と同じ上限電圧および下限電圧を有する低電位側論理信号を出力するとともに、入力論理信号よりも高電位の上限電圧および下限電圧を有する高電位側論理信号を出力するレベルシフタを用いた。すなわち、レベルシフタは、入力論理信号を高電位側にシフトした高電位側論理信号を出力した。しかし、そのようにする代わりに、入力論理信号と同じ上限電圧および下限電圧を有する高電位側論理信号を出力するとともに、入力論理信号を低電位側にシフトした低電位側論理信号を出力するレベルシフタを用いてもよい。そのようなレベルシフタは、図7に示すレベルシフタ40または図10に示すレベルシフタ50において、高電位側電源ノード(VPP)と低電位側電源ノード(VSS)とを入れ替え、PチャネルトランジスタをNチャネルトランジスタに、NチャネルトランジスタをPチャネルトランジスタに変更することにより実現することが可能である。
31,41,42,43,44,47,48,61,62……Pチャネルトランジスタ、32,45,46,63,64……Nチャネルトランジスタ、30,60……出力バッファ、10……第1のプリドライバ、20……第2のプリドライバ、40,50,400,410,420……レベルシフタ、71,72,81,82,83……インバータ、100,110,120,130……高電位側論理回路、200,210,220,230……低電位側論理回路。

Claims (3)

  1. 高電位側電源ノードおよび低電位側電源ノード間の電源電圧により動作する1または複数の出力バッファと、
    各々に対する入力論理信号に基づいて、前記高電位側電源ノードの電圧または前記高電位側電源ノードの電圧と前記低電位側電源ノードの電圧との間の第1の中間電圧を選択し、高電位側論理信号として出力するとともに、前記高電位側電源ノードの電圧と前記低電位側電源ノードの電圧との間の第2の中間電圧または前記低電位側電源ノードの電圧を選択し、低電位側論理信号として出力する複数のレベルシフタと、
    前記複数のレベルシフタが出力した高電位側論理信号の論理演算を行うことにより、前記1または複数の出力バッファを駆動する高電位側論理信号を出力する高電位側論理回路と、
    前記複数のレベルシフタが出力した低電位側論理信号の論理演算を行うことにより、前記1または複数の出力バッファを駆動する低電位側論理信号を出力する低電位側論理回路と
    を具備することを特徴とする高電圧論理回路。
  2. 前記レベルシフタは、
    前記高電位電源ノードに各々のソースが接続され、互いに相手のドレインが各々のゲートに接続された第1および第2のPチャネルトランジスタと、
    前記第1および第2のPチャネルトランジスタの各ドレインに各々のソースが接続され、前記第1の中間電圧から各々の閾値電圧を減算したバイアス電圧が各々のゲートに与えられた第3および第4のPチャネルトランジスタと、
    前記入力論理信号に基づいて前記第3のPチャネルトランジスタまたは第4のPチャネルトランジスタの一方のドレインと前記低電位側電源ノードとの間に電流路を形成することにより、前記第1のPチャネルトランジスタおよび前記第2のPチャネルトランジスタの各ドレイン電圧を前記第1の中間電圧から前記高電位側電源ノードの電圧までの範囲内において変化させるスイッチ手段とを具備し、
    前記第1のPチャネルトランジスタまたは前記第2のPチャネルトランジスタの一方のドレイン電圧を前記高電位側論理信号として出力することを特徴とする請求項1に記載の高電圧論理回路。
  3. 前記出力バッファは、前記高電位側電源ノードおよび低電位側電源ノード間に直列に介挿された出力用Pチャネルトランジスタおよび出力用Nチャネルトランジスタを有することを特徴とする請求項1または2に記載の高電圧論理回路。
JP2012010493A 2012-01-20 2012-01-20 半導体集積回路 Active JP5978629B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012010493A JP5978629B2 (ja) 2012-01-20 2012-01-20 半導体集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012010493A JP5978629B2 (ja) 2012-01-20 2012-01-20 半導体集積回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013150219A JP2013150219A (ja) 2013-08-01
JP5978629B2 true JP5978629B2 (ja) 2016-08-24

Family

ID=49047305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012010493A Active JP5978629B2 (ja) 2012-01-20 2012-01-20 半導体集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5978629B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5966402B2 (ja) * 2012-02-10 2016-08-10 凸版印刷株式会社 半導体集積回路
JP6102060B2 (ja) * 2012-02-23 2017-03-29 凸版印刷株式会社 半導体集積回路
KR102078291B1 (ko) * 2014-01-20 2020-02-19 에스케이하이닉스 주식회사 레벨 쉬프터
KR102246879B1 (ko) 2014-10-10 2021-04-30 삼성전자 주식회사 네거티브 레벨 시프팅 회로 및 이를 이용하는 소스 드라이버와 디스플레이 장치
JP6408443B2 (ja) * 2015-09-10 2018-10-17 東芝デバイス&ストレージ株式会社 レベルシフト回路及びドライバ回路
JP6643157B2 (ja) * 2016-03-22 2020-02-12 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
CN112201189B (zh) * 2020-09-10 2024-05-24 天钰科技股份有限公司 电位平移电路及具有电位平移电路的显示装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09116416A (ja) * 1995-10-18 1997-05-02 Hitachi Ltd 入出力バッファ回路
JP4610381B2 (ja) * 2005-03-16 2011-01-12 パナソニック株式会社 レベルシフト回路及びレベルシフト装置
JP4758726B2 (ja) * 2005-10-19 2011-08-31 パナソニック株式会社 レベルシフト回路
JP2007088488A (ja) * 2006-10-18 2007-04-05 Renesas Technology Corp 電界効果トランジスタ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013150219A (ja) 2013-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5978629B2 (ja) 半導体集積回路
JP4768300B2 (ja) 電圧レベル変換回路及び半導体集積回路装置
US7683668B1 (en) Level shifter
US8184489B2 (en) Level shifting circuit
US20180109255A1 (en) High voltage output driver with low voltage devices
US7425845B2 (en) Semiconductor integrated circuit
US7786760B2 (en) I/O buffer circuit
US6946892B2 (en) Level transforming circuit
KR20080049663A (ko) 반도체 집적 회로
KR20170110021A (ko) 반도체 장치
TWI382664B (zh) 具有3伏特輔助的5伏特容限積體電路信號墊
US9608604B2 (en) Voltage level shifter with single well voltage
US9054700B2 (en) Apparatus and methods of driving signal for reducing the leakage current
US7746145B2 (en) Level shift circuit capable of preventing occurrence of malfunction when low power supply fluctuates, and semiconductor integrated circuit including the circuit
JP5966402B2 (ja) 半導体集積回路
JP5838845B2 (ja) 半導体集積回路
JP2011103607A (ja) 入力回路
US7095249B2 (en) Semiconductor integrated circuit
US9479171B2 (en) Methods, circuits, devices and systems for integrated circuit voltage level shifting
JP3940743B2 (ja) 半導体集積回路装置およびレベル変換回路
US7135914B2 (en) High voltage CMOS switch with reduced high voltage junction stresses
KR100304675B1 (ko) 풀업및풀다운회로
JPH06326593A (ja) 半導体集積回路装置
JP2002300025A (ja) レベルシフト回路
JP6610223B2 (ja) 半導体集積回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5978629

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250