JP5402852B2 - レベルシフト回路 - Google Patents

レベルシフト回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5402852B2
JP5402852B2 JP2010143826A JP2010143826A JP5402852B2 JP 5402852 B2 JP5402852 B2 JP 5402852B2 JP 2010143826 A JP2010143826 A JP 2010143826A JP 2010143826 A JP2010143826 A JP 2010143826A JP 5402852 B2 JP5402852 B2 JP 5402852B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential
channel mos
circuit
mos transistor
connection point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010143826A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011139423A (ja
Inventor
正志 赤羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2010143826A priority Critical patent/JP5402852B2/ja
Priority to US12/926,500 priority patent/US8351235B2/en
Publication of JP2011139423A publication Critical patent/JP2011139423A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5402852B2 publication Critical patent/JP5402852B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/0175Coupling arrangements; Interface arrangements
    • H03K19/0185Coupling arrangements; Interface arrangements using field effect transistors only
    • H03K19/018507Interface arrangements
    • H03K19/018521Interface arrangements of complementary type, e.g. CMOS

Description

本発明は、入力1次側の動作電位とは異なる動作電位で動作する2次側の系に信号を伝達するレベルシフト回路に関する。
スイッチング素子が直列に接続され、高電位系電源で駆動されるハーフブリッジ回路などにおいては、高電位側のスイッチング素子を低電位系の信号により駆動するために、レベルシフト回路が用いられる。
図19は従来のレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の構成例を示す図である。図19において、100はスイッチング素子であるSWL,SWHが直列に接続された出力回路であり、高電圧の電源Einから電源を供給されている。SWLは低電位側のスイッチング素子で、例えばNチャネルMOSトランジスタ,N型のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などであり、SWHは高電位側のスイッチング素子で、例えばNチャネルまたはPチャネルのMOSトランジスタ,P型またはN型のIGBTなどである。以下では、SWLとSWHがNチャネルMOSトランジスタである場合について説明を行う。
110は、レベルシフト回路,レベルシフト回路の出力を受けて高電位側のスイッチング素子SWHをオンオフ制御する駆動素子DRVHおよび電源E1(以下、その出力電圧もE1で表す。)からなる高電位側駆動回路である。レベルシフト回路は高電位側駆動回路110のうち駆動素子DRVHおよび電源E1を除く部分であり、抵抗R1(その抵抗値もR1で表す。)とNチャネルMOSトランジスタMN1の直列回路,抵抗R2(その抵抗値もR2で表す。)とNチャネルMOSトランジスタMN2の直列回路、記憶素子としてのフリップフロップFF、入力が抵抗R1とNチャネルMOSトランジスタMN1の接続点である第1接続点Vsetb(以下、その電位もVsetbで表す。)に接続され出力がフリップフロップFFのセット入力端子Sに接続されたインバータ(反転素子)INV1、入力が抵抗R2とNチャネルMOSトランジスタMN2の接続点である第2接続点Vrstb(以下、その電位もVrstbで表す。)に接続され出力がフリップフロップFFのリセット入力端子Rに接続されたインバータINV2、およびダイオードD1,D2より構成され、フリップフロップの出力端子Qから出力される信号Sがレベルシフト回路によりレベルシフトされた信号として駆動素子DRVHに入力されている。駆動素子DRVHの出力はスイッチング素子であるSWHのゲート端子に接続されている。フリップフロップFF、駆動素子DRVHおよび電源E1の低電位側電源端子はスイッチング素子であるSWL,SWHの接続点Vsw(以下、その電位もVswで表す。)に接続され、フリップフロップFFおよび駆動素子DRVHは電源E1から電源の供給を受けている。また、インバータINV1,INV2も同様に電源E1から電源の供給を受けている。
抵抗R1とNチャネルMOSトランジスタMN1の直列回路、および抵抗R2とNチャネルMOSトランジスタMN2の直列回路の一端はそれぞれ電源E1の高電位側端子に接続された電源ラインVb(以下、その電位もVbで表す。)に接続され、他端はそれぞれ接地電位(GND)に接続されている。NチャネルMOSトランジスタMN1,MN2のゲートには、高電位側駆動回路110のレベルシフト回路への入力信号であるパルス信号PON,POFFが入力されている。ダイオードD1,D2は、そのアノードがスイッチング素子SWLとSWHの接続点Vswに接続され、カソードがそれぞれ第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbに接続されている。このダイオードD1,D2は、インバータINV1,INV2への入力電圧Vsetb,Vrstbが電位Vsw以下にならないようクランプし、インバータINV1,INV2に過電圧が入力されないよう保護するためのものである。
120は低電位側のスイッチング素子SWLをオンオフ制御する駆動素子DRVLおよび電源E2からなる低電位側駆動回路である。駆動素子DRVLは電源E2から電源の供給を受け、駆動素子DRVLに入力される信号Sを増幅してスイッチング素子SWLのゲート端子に入力する。この構成により、信号SがH(High)レベルのときスイッチング素子SWLがオン(導通)し、L(Low)レベルのときスイッチング素子SWLがオフ(遮断)する。すなわち、信号Sはスイッチング素子SWLのオンオフを直接指示する信号である。
高電位側駆動回路110に入力される入力信号PON,POFFは、信号Sと異なり、信号PONがスイッチング素子SWHのオン期間の開始(オフ期間の終了)タイミングを指示する信号であり、POFFがスイッチング素子SWHのオフ期間の開始(オン期間の終了)タイミングを指示する信号である。図20にレベルシフト動作を説明するためのタイミングチャートを示す。信号PONがHになるとNチャネルMOSトランジスタMN1がオンしてVsetbがLとなり、これがインバータINV1に入力されてその出力がHとなる。これによりフリップフロップFFがセットされて信号SがHになり、スイッチング素子SWHがオンとなる。また、信号POFFがHになると、NチャネルMOSトランジスタMN2がオンしてVrstbがLとなり、これがインバータINV2に入力されてその出力がHとなり、これによりフリップフロップFFがリセットされて信号SがLになり、スイッチング素子SWHがオフとなる。
スイッチング素子SWL,SWHは、両者ともオフするデッドタイムを除いて相補的にオンオフし(一方がオンのとき、他方がオフする。)、スイッチング素子SWLがオンのとき接続点Vswの電位Vswは接地電位となり、スイッチング素子SWHがオンのとき接続点Vswの電位Vswは高電圧電源Einの出力電圧(これもEinで表す。)となる。
また、RLはハーフブリッジ回路から電力の供給を受ける負荷であり、上記接続点Vswと接地電位の間に接続されている。
ここで、スイッチング素子SWLがオンの状態からスイッチング素子SWHがオンの状態に切り替わるときについて考える。このとき接続点Vswの電位Vswは、接地電位から高電圧のEinに急激に切り替わる。このときNチャネルMOSトランジスタMN1,MN2がオフしていると、図21に示すように、dv/dtノイズと呼ばれる誤信号がVsetb,Vrstbに重畳されて両者が共にLとなってしまうため(なお、NチャネルMOSトランジスタMN1,MN2がオンしていると、オンしていることにより結局Vsetb,VrstbはLになる。)、フリップフロップFFにセット信号とリセット信号が同時に入力されてフリップフロップFFの出力が不定となる不具合、すなわちスイッチング素子SWHがオンかオフか不定となる不具合が生じてしまう。なお、図21において、電位Vswが立ち上がる前のVsetbとVrstbは、図20のものと同じ正規の信号である。以下、dv/dtノイズについて説明する。
電源ラインVbの電位は電位Vswに定電圧E1を加算したものになるので、電位Vswが立ち上がると電位Vbも同様に立ち上がる(両者の微分係数は等しい。)。すなわち、抵抗R1とNチャネルMOSトランジスタMN1の直列回路、および抵抗R2とNチャネルMOSトランジスタMN2の直列回路に印加される電圧Vbが増加することになる。一方、NチャネルMOSトランジスタMN1,MN2のソース・ドレイン間に寄生容量Cds1,Cds2が存在するため、電位Vbの変化が急であるとVsetbとVrstbの電位変化がこれに追いつかず、電位Vbと電位Vsetb,Vrstbの差が拡大してしまう。これは、インバータINV1,INV2からみれば入力電圧が下がることになる。これがdv/dtノイズである。以下、これに関する理論的な解析を行う。
図22にdv/dtノイズを解析するためのモデルを示す。このモデルは抵抗R(その抵抗値もRで示す。)とコンデンサC(その容量値もCで示す。)の直列回路であり、電位V(t)と接地電位の間に接続されている。抵抗Rが図19に示す抵抗R1,R2に相当し、Cが寄生容量Cds1.Cds2に相当する。また、電位V(t)は電位Vbに相当する。dv/dtノイズはNチャネルMOSトランジスタMN1,MN2がオフしているときに問題となるので、このモデルではチャネルMOSトランジスタMN1,MN1はオフしているものとして無視している。また、図19のダイオードD1,D2も本モデルでは無視している。抵抗RとコンデンサCの接続点の電位をVx(これは図19の電位Vsetb,Vrsrbに相当する。)とし、V(t)とVxの初期値をVoとする。この初期値は、図19の回路において、スイッチング素子SWLがオン、スイッチング素子SWHがオフとなっていて、電位Vb,VxがVoで一定の定常状態に相当する。電圧Voは電位Vsw=0のときの電位Vbであるので、電圧E1に相当する。この初期値に対し、電位V(t)が急増するとVxがどのように変化するかを解析する。
図22において、抵抗Rに流れる電流がコンデンサCで積分されて電位Vxが変化する。これを定式化すると次の(1)式となる。
Figure 0005402852
(1)式を微分すると次の(2)式が得られる。
Figure 0005402852
急増するV(t)を(3)式で表す。ここでkは定数で、電源ラインVbの電位の時間微分値=電位Vswの時間微分値に相当する。
Figure 0005402852
(3)式を(2)式に代入すると次の(4)式となる。
Figure 0005402852
(4)式がこのモデルに対する状態方程式となる。この微分方程式の一般解は次の(5)式で与えられる。
Figure 0005402852
(5)式においてA,Bは定数である。まず、(5)式を微分し、これにより次の(6)式を得る。
Figure 0005402852
(5)式と(6)式を(4)式に代入すると次の(7)式が得られる。
Figure 0005402852
(7)式の中辺と右辺より、定数Aの値が次の(8)式で与えられる。
Figure 0005402852
(8)式を(5)式に代入すると、Vxは次の(9)式となる。
Figure 0005402852
ここで、上述のVxの初期値がVoという条件を(9)式に代入すると次式が得られる。
Figure 0005402852
これより、定数Bの値が次の(11)式で与えられる。
Figure 0005402852
(11)式を(9)式に代入すると、Vxに対し最終的に次の(12)式が得られる。
Figure 0005402852
(3)式と(12)式より、電圧(V(t)−Vx)は次の(13)式となる。
Figure 0005402852
(13)式がdv/dtノイズの大きさを表す式である。(13)式で得られるdv/dtノイズの値が大きくなると、図19に示すインバータINV1,INV2に対する入力レベルがL(Low)となってインバータINV1,INV2の出力が反転する。(13)式から分かるように、dv/dtノイズは定数kが大きいほど、すなわち電位Vswの変化が急であるほど大きくなる。従い、定数kはdv/dtノイズの大きさを示す定数となる。
なお、電位Vbは(3)式のように、いつまでも上昇を続ける訳ではなく、Ein+E1に達するとその値に留まる。この電位Vbの動きを表す電位V(t)のモデルを図23に示す。図23においてVmはEin+E1に相当する値であり、t1は電位V(t)がVmに達する時刻である。電位V(t)がVmで一定となる時刻t1以降の電位Vswの挙動に関する解析を以下に示す。
時刻t1におけるVxの値をV1とすると、(1)式と同様に(14)式が成り立つ。
Figure 0005402852
これより(2)式と同様に(15)式が導かれる。
Figure 0005402852
(15)式の一般解は次の(16)式で与えられる。なお、Dは定数である。
Figure 0005402852
時刻t1でVx=V1となる初期条件からDを求めると、最終的にVxは次の(17)式で表される。
Figure 0005402852
これよりdv/dtノイズを表すV(t)−Vx=Vm−Vxは次の(18)式となる。
Figure 0005402852
(18)式より、V(t)が一定となると、dv/dtノイズは時定数CRの指数関数で減衰することが分かる。
上述のように。このdv/dtノイズが発生するとフリップフロップFFにセット信号とリセット信号が同時入力されてしまうという不具合が生じるので、この不具合を防止するための提案が従来よりなされている(例えば、特許文献1など。)。図24により、特許文献1に記載されている、dv/dtノイズによる誤動作の防止機能を備えた従来のハーフブリッジ回路について説明する。図19と同じ部位には同じ符号を付してその説明は省略する。図24の図19に対する相違点は、図24のダイオードD1,D2を廃し、ツェナーダイオードZD1とPチャネルMOSトランジスタMP10を抵抗R1に並列に接続し、ツェナーダイオードZD2とPチャネルMOSトランジスタMP20を抵抗R2に並列に接続するとともに、R1>R2としたことである。なお、PチャネルMOSトランジスタMP10のゲートは第2接続点Vrstbに接続され、PチャネルMOSトランジスタMP20のゲートは第1接続点Vsetbに接続されている。
ここで、ツェナーダイオードZD1,ZD2はダイオードD1,D2に替りインバータINV1,INV2に対する入力電圧を制限するためのものであり、dv/dtノイズによる誤動作防止機能はR1>R2としたことに拠っている。すなわち、(13)式に示すようにdv/dtノイズの大きさは抵抗値R1,R2にも拠っているので、抵抗値が大きいほどdv/dtノイズが大きくなる。そこで、R1>R2としておくと、図25に示すように、dv/dtノイズが発生する際には常にVsetb<Vrstbとなり、セット入力が勝ってフリップフロップFFをセットされた状態に保つことができるというものである。これは、dv/dtノイズが発生するのは電位Vswが急増するとき、すなわちフリップフロップFFがセットされて高電位側のスイッチング素子SWHがオンしているときに限るという前提にたつものであり、セット状態を保とうとするものである。なお、PチャネルMOSトランジスタMP10,MP20はVsetb<Vrstbという状態を拡大するためのものである。すなわち、dv/dtノイズが発生したときの電位Vsetb,Vrstbは図25のようになるので、VrstbをプルアップするPチャネルMOSトランジスタMP10のオン抵抗はVsetbをプルアップするPチャネルMOSトランジスタMP20のオン抵抗より小さくなり、Vsetb,Vrstbの電位差が拡大されることになる。
しかしながら、ソフトスイッチングを行う際に生じる共振により、フリップフロップFFがリセットされているときにもdv/dtノイズが発生することがあり、上記の従来のハーフブリッジ回路ではこれに対応できない。これに対処できるようにしたのが、特許文献1に示されている別の従来のハーフブリッジ回路である。図26にその構成を示す。
図26の回路については、図24と同じ部位には同じ符号を付してその説明を省略する。図26の回路の図24の回路に対する相違点は、PチャネルMOSトランジスタMP10のゲートをフリップフロップFFの状態信号の出力端子Qに接続し、PチャネルMOSトランジスタMP20のゲートを状態信号の反転出力端子QBに接続したことにある。また、R1=R2としている。この構成により、フリップフロップFFがセットされて高電位側のスイッチング素子SWHがオンしているときはPチャネルMOSトランジスタMP20がオン、PチャネルMOSトランジスタMP10がオフとなっていて、dv/dtノイズが発生するとVsetb<VrstbとなってフリップフロップFFはセット状態が保たれる。従い、高電位側のスイッチング素子SWHのオン状態が保たれる。また、フリップフロップFFがリセットされて高電位側のスイッチング素子SWHがオフしているときはPチャネルMOSトランジスタMP10がオン、PチャネルMOSトランジスタMP20がオフとなっていて、dv/dtノイズが発生するとVsetb>VrstbとなってフリップフロップFFはリセット状態が保たれる。従い、高電位側のスイッチング素子SWHのオフ状態が保たれる。すなわち、高電位側のスイッチング素子SWHがオンオフいずれの状態であっても、その状態を保つことができるというものである。
特許第3550453号明細書(図23など)
しかしながら、図26に示す従来のハーフブリッジ回路では、PチャネルMOSトランジスタMP10,MP20のいずれかが必ずオンしている。そして、フリップフロップFFの状態を反転させるためには、NチャネルMOSトランジスタMN1,MN2のうち、オンしているPチャネルMOSトランジスタに接続されている側のNチャネルMOSトランジスタをオンさせなければならない。従い、電位Vbと接地電位の間に接続されているPチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタの両方がオンしてしまうので、貫通電流が流れてしまうという問題がある。また、2つのMOSトランジスタがオンしているときの電位Vsetb,VrstbがインバータINV1,INV2に対しLレベルとなることを保証するためには、NチャネルMOSトランジスタMN1,MN2のオン抵抗をPチャネルMOSトランジスタMP10,MP20のオン抵抗より小さくしておく必要がある。NチャネルMOSトランジスタMN1,MN2は高耐圧MOSトランジスタで通常のMOSトランジスタよりオン抵抗が高いため、オン抵抗を下げるためにそのサイズ(ゲート幅)を大きくしなければならない。これにより、貫通電流がさらに大きくなるとともに半導体チップサイズも増大してしまうという問題が生じる。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、高電位側のスイッチング素子SWHがオンオフいずれの状態であっても有効にdv/dtノイズによる誤動作を対策することができるとともに、貫通電流の発生を抑制することのできるレベルシフト回路を提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、1次側の電位系からの入力信号を、前記1次側の電位系とは異なる2次側電位系で動作する系に伝達するレベルシフト回路であって、前記2次側電位系の高電位側電源電位と前記1次側電位系の低電位側電源電位との間に接続された第1の抵抗回路および第1のスイッチ素子を備える第1の直列回路と、前記2次側電位系の高電位側電源電位と前記1次側電位系の低電位側電源電位との間に接続された第2の抵抗回路および第2のスイッチ素子を備える第2の直列回路と、前記2次側電位系で動作し、前記第1の直列回路の前記第1の抵抗回路と前記第1のスイッチ素子との接続点である第1接続点の電位を第1の入力とし、前記第2の直列回路の前記第2の抵抗回路と前記第2のスイッチ素子との接続点である第2接続点の電位を第2の入力とする伝達回路と、前記2次側電位系で動作し前記伝達回路の出力が入力される記憶素子と、前記記憶素子の出力に応じて、前記第1接続点と前記第2接続点の一方を前記2次側電位系の高電位側電源電位にプルアップするとともに他方を前記2次側電位系の低電位側電源電位にプルダウンするフィードバック回路と、を有し、前記第1および前記第2のスイッチ素子には、前記第1および前記第2のスイッチ素子のオンオフを制御する前記1次側の電位系の信号がそれぞれ入力され、前記第1および前記第2のスイッチのいずれか一方のみがオンすると前記伝達回路は前記第1の入力および前記第2の入力に基づき決定される信号を前記記憶素子に伝達し、前記伝達回路の前記第1の入力および前記第2の入力が前記第1および前記第2のスイッチが同時にオンするときもしくはそれと同等の状態になると前記伝達回路は前記第1の入力および第2の入力に基づき決定される信号を前記記憶素子に伝達しないことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において前記第1の抵抗回路は第1の抵抗からなり、前記第2の抵抗回路は第2の抵抗からなり、前記フィードバック回路は、一端が前記第1接続点に接続され他端に前記記憶素子の反転信号が印加される第3の抵抗と、一端が前記第2接続点に接続され他端に前記記憶素子の正転信号が印加される第4の抵抗からなることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記伝達回路の前記第1の入力および前記第2の入力が前記第1および前記第2のスイッチが同時にオンするときもしくはそれと同等の状態になると前記伝達回路はその出力を高インピーダンスとすることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、前記伝達回路は、反転素子と、第1および第2のPチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタ直列回路と、第1および第2のNチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたNチャネルMOSトランジスタ直列回路と、を有し、前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路は前記2次側電位系の高電位側電源電位と低電位側電源電位の間に直列に接続されていて、前記第1接続点が前記第1のPチャネルMOSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、前記第2接続点が前記反転素子の入力端子に接続され、前記反転素子の出力端子が前記第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路の接続点が前記記憶素子のデータ入力端子に接続されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、前記記憶素子は、入出力間に抵抗が接続されたバッファ回路からなることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記バッファ回路は直列に接続された2つの反転素子からなることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記第1の抵抗に並列に接続された第3のPチャネルMOSトランジスタと、前記第2の抵抗に並列に接続された第4のPチャネルMOSトランジスタと、をさらに有し、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートが前記第2の抵抗と前記第4の抵抗の接続点に接続され、前記第4のPチャネルMOSトランジスタのゲートが前記第1の抵抗と前記第3の抵抗の接続点に接続されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明において、前記記憶素子の反転信号が前記2次側電位系の低電位側電源電位であるとともに前記第1のスイッチ素子がオフしているときの前記第1接続点の電位が、前記2次側電位系の高電位側電源電位から前記第4のPチャネルMOSトランジスタの閾値電圧を差し引いた電位と、前記2次側電位系の低電位側電源電位に前記第1接続点電位に対する前記伝達回路の閾値電圧を加算した電位との間にあるよう、前記第1の抵抗と前記第3の抵抗の分圧比を定め、前記記憶素子の正転信号が前記2次側電位系の低電位側電源電位であるとともに前記第2のスイッチ素子がオフしているときの前記第2接続点の電位が、前記2次側電位系の高電位側電源電位から前記第3のPチャネルMOSトランジスタの閾値電圧を差し引いた電位と、前記2次側電位系の低電位側電源電位に前記第2接続点電位に対する前記伝達回路の閾値電圧を加算した電位との間にあるよう、前記第1の抵抗と前記第3の抵抗の分圧比を定めたことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項7に係る発明において、前記伝達回路の前記第1の入力および前記第2の入力が前記第1および前記第2のスイッチが同時にオンするときもしくはそれと同等の状態になると前記伝達回路はその出力を高インピーダンスとすることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項9に係る発明において、前記伝達回路は、反転素子と、第1および第2のPチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタ直列回路と、第1および第2のNチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたNチャネルMOSトランジスタ直列回路と、を有し、前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路は前記2次側電位系の高電位側電源電位と低電位側電源電位の間に直列に接続されていて、前記第1接続点が前記第1のPチャネルMOSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、前記第2接続点が前記反転素子の入力端子に接続され、前記反転素子の出力端子が前記第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路の接続点が前記記憶素子のデータ入力端子に接続されていることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項10に係る発明において、前記記憶素子は、入出力間に抵抗が接続されたバッファ回路からなることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項11に係る発明において、前記バッファ回路は直列に接続された2つの反転素子からなることを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第1の抵抗回路は直列接続された第1の抵抗および第5の抵抗からなり、前記第2の抵抗回路は直列接続された第2の抵抗および第6の抵抗からなり、前記フィードバック回路は、前記第1の抵抗に並列に接続された第3のPチャネルMOSトランジスタと、前記第2の抵抗に並列に接続された第4のPチャネルMOSトランジスタと、前記2次側電位系の高電位側電源電位と前記第1接続点の間に接続された第5のPチャネルMOSトランジスタと、前記2次側電位系の高電位側電源電位と前記第2接続点の間に接続された第6のPチャネルMOSトランジスタと、一端が前記第2接続点および前記第5のPチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され他端が前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートに接続される第7の抵抗と、一端が前記第1接続点および前記第6のPチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され他端が前記第4のPチャネルMOSトランジスタのゲートに接続される第8の抵抗と、を有し、前記第7の抵抗の他端に前記記憶素子の正転信号が印加され、前記第8の抵抗の他端に前記記憶素子の反転信号が印加されることを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項13に係る発明において、前記伝達回路の前記第1の入力および前記第2の入力が前記第1および前記第2のスイッチが同時にオンするときもしくはそれと同等の状態になると前記伝達回路はその出力を高インピーダンスとすることを特徴とする。
請求項15に係る発明は、請求項14に係る発明において、前記伝達回路は、反転素子と、第1および第2のPチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタ直列回路と、第1および第2のNチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたNチャネルMOSトランジスタ直列回路と、を有し、前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路は前記2次側電位系の高電位側電源電位と低電位側電源電位の間に直列に接続されていて、前記第1接続点が前記第1のPチャネルMOSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、前記第2接続点が前記反転素子の入力端子に接続され、前記反転素子の出力端子が前記第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路の接続点が前記記憶素子のデータ入力端子に接続されていることを特徴とする。
請求項16に係る発明は、請求項15に係る発明において、前記記憶素子は、入出力間に抵抗が接続されたバッファ回路からなることを特徴とする。
請求項17に係る発明は、請求項16に係る発明において、前記バッファ回路は直列に接続された2つの反転素子からなることを特徴とする。
請求項18に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第1の抵抗回路は第1の抵抗からなり、前記第2の抵抗回路は第2の抵抗からなり、前記フィードバック回路は、直列接続された第9の抵抗および第10の抵抗からなる第1の直列抵抗回路と、直列接続された第11の抵抗および第12の抵抗からなる第2の直列抵抗回路を有し、前記第1の直列抵抗回路の一端は前記第1接続点に接続され、前記第2の直列抵抗回路の一端は前記第2接続点に接続され、前記第9の抵抗と第10の抵抗との接続点が前記第4のPチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、前記第11の抵抗と第12の抵抗との接続点が前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、前記第1の直列抵抗回路の他端に前記記憶素子の反転信号が印加され、前記第2の直列抵抗回路の他端に前記記憶素子の正転信号が印加されることを特徴とする。
請求項19に係る発明は、請求項18に係る発明において、前記伝達回路の前記第1の入力および前記第2の入力が前記第1および前記第2のスイッチが同時にオンするときもしくはそれと同等の状態になると前記伝達回路はその出力を高インピーダンスとすることを特徴とする。
請求項20に係る発明は、請求項19に係る発明において、前記伝達回路は、反転素子と、第1および第2のPチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタ直列回路と、第1および第2のNチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたNチャネルMOSトランジスタ直列回路と、を有し、前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路は前記2次側電位系の高電位側電源電位と低電位側電源電位の間に直列に接続されていて、前記第1接続点が前記第1のPチャネルMOSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、前記第2接続点が前記反転素子の入力端子に接続され、前記反転素子の出力端子が前記第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路の接続点が前記記憶素子のデータ入力端子に接続されていることを特徴とする。
請求項21に係る発明は、請求項20に係る発明において、前記記憶素子は、入出力間に抵抗が接続されたバッファ回路からなることを特徴とする。
請求項22に係る発明は、請求項21に係る発明において、前記バッファ回路は直列に接続された2つの反転素子からなることを特徴とする。
本発明のレベルシフト回路によれば、1次側の電位系の信号が入力されるとともに第1の抵抗回路および第2の抵抗回路でそれぞれ2次側電位系の高電位側電源電位にプルアップされる第1および第2のスイッチ素子と、第1の抵抗回路と第1のスイッチ素子との接続点である第1接続点の電位を第1の入力とし、第2の抵抗回路と第2のスイッチ素子との接続点である第2接続点の電位を第2の入力とする伝達回路と、伝達回路の出力が入力されてレベルシフトされたデータを記憶する記憶素子を有し、当該記憶素子の出力に応じ、フィードバック回路により第1接続点と前記第2接続点の一方を前記2次側電位系の高電位側電源電位にプルアップするとともに他方を前記2次側電位系の低電位側電源電位にプルダウンすることにより、上記第1および第2のスイッチ素子をプルアップもしくはプルダウンする合成抵抗の抵抗値を上記記憶素子の出力に従い変化させて、貫通電流を発生させることなくdv/dtノイズによる誤動作を対策することができる。
なお、第1および第2のスイッチ素子には、そのオンオフを制御する1次側の電位系の信号がそれぞれ入力され、第1および第2のスイッチのいずれか一方のみがオンすると伝達回路は第1の入力および第2の入力に基づき決定される信号を記憶素子に伝達し、伝達回路の第1の入力および第2の入力が第1および第2のスイッチが同時にオンするときもしくはそれと同等の状態になると、伝達回路は第1の入力および第2の入力に基づき決定される信号を記憶素子に伝達しない
本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の第1の実施例(実施例1)を示す図である。 実施例1のH接続点に対する解析モデルを示す図である。 実施例1のL接続点に対する解析モデルを示す図である。 実施例1においてdv/dtノイズが発生したときの第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位の変化の様子を説明するための図である。 実施例1においてdv/dtノイズが発生したときの第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位の変化の様子を説明するための別の図である。 実施例1においてdv/dtノイズが発生したときの第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位の変化の様子を説明するためのさらに別の図である。 本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の第2の実施例(実施例2)を示す図である。 実施例2のH接続点に対する解析モデルを示す図である。 実施例2においてdv/dtノイズが発生したときの第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位の変化の様子を説明するための図である。 本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の第3の実施例(実施例3)を示す図である。 実施例3のレベルシフト回路の動作について説明するための図である。 本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の第4の実施例(実施例4)を示す図である。 実施例4において、ラッチ回路30がリセットされてその出力がLレベルとなっているときの、第1接続点Vsetbおよび第2接続点Vrstbの電位を決定する部分の等価回路である。 実施例3,4において、入力信号PON=HもしくはPOFF=Hが入力されたときの、接続点Vswに対する第1接続点Vsetbおよび第2接続点Vrstbの電位差(Vsetb−Vsw),(Vrstb−Vsw)の応答を示す図である。 本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の第5の実施例(実施例5)を示す図である。 実施例5のレベルシフト回路の動作について説明するための図である。 実施例5においてdv/dtノイズが発生したときの過渡応答について説明するための図である。 実施例5において、入力信号PON=HもしくはPOFF=Hが入力されたときの、接続点Vswに対する第1接続点Vsetbおよび第2接続点Vrstbの電位差(Vset−Vsw),(Vrstb−Vsw)の応答を示す図である。 従来のレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の構成例を示す図である。 レベルシフト動作を説明するためのタイミングチャートである。 dv/dtノイズについて説明するためのタイミングチャートである。 dv/dtノイズを解析するためのモデルを示す図である。 電位Vbの動きを表す電位V(t)のモデルを示す図である。 特許文献1に記載されている、dv/dtノイズによる誤動作防止機能を備えた従来のハーフブリッジ回路について説明するための図である。 dv/dtノイズへの対策について説明するための図である。 特許文献1に示されている別の従来のハーフブリッジ回路について説明するための図である。
以下、図面を用いて本発明のレベルシフト回路について説明する。
図1は本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の第1の実施例である。図19,24,26と共通する部位には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図1に示すハーフブリッジ回路は、インバータINV1を廃し、伝達回路20(インバータINV2はここに組み込まれている。)を新たに設け、フリップフロップFFに替えてインバータINV3,INV4および抵抗R3からなるラッチ回路30を設けるとともに、インバータINV5,INV6によりラッチ回路30の出力Sの反転出力および正転出力を得て、これらの出力を抵抗R4,R5を介して第1の抵抗回路を構成する抵抗R1とNチャネルMOSトランジスタMN1の接続点である第1接続点Vsetb,および第2の抵抗回路を構成する抵抗R2とNチャネルMOSトランジスタMN2の接続点である第2接続点Vrstbに接続したことが、図19,24,26のハーフブリッジ回路に対する主たる相違点となっている。また、インバータINV1,INV2に対する入力電圧を制限する素子としては、図19と同じダイオードD1,D2を適用しているが、これに替えて図24,26と同じツェナーダイオードZD1,ZD2を適用してもよい(以下の実施例においても同様である。)。ここでは、インバータINV5,INV6および抵抗R4,R5がフィードバック回路を構成している。また、抵抗R1,R2,R4,R5の抵抗値については、R1=R2,R4=R5としている。
伝達回路20は、電源E1から電源の供給を受けるPチャネルMOSトランジスタMP1,MP2およびNチャネルMOSトランジスタMN3,MN4の直列回路とインバータINV2から構成されている。インバータINV2の入力端子は第2接続点Vrstbに接続され、インバータINV2の出力端子はPチャネルMOSトランジスタMP2とNチャネルMOSトランジスタMN4のゲートに接続されている。PチャネルMOSトランジスタMP2とNチャネルMOSトランジスタMN3の接続点が伝達回路20の出力端子であり、この出力端子がラッチ回路30の入力端子に接続されている。また、第1接続点Vsetbと、PチャネルMOSトランジスタMP1とNチャネルMOSトランジスタMN3のゲートとが接続されている。また、インバータINV2も電源E1から電源の供給を受けている。
ラッチ回路30は、直列に接続されたインバータINV3,INV4、およびインバータINV3の入力端子とインバータINV4の出力端子間に接続された抵抗R3から構成されている。また、ラッチ回路30も電源E1から電源の供給を受けている。インバータINV3への入力がラッチ回路30の入力となっているとともに、インバータINV4の出力がラッチ回路30の出力となっている。
ラッチ回路30は、入力がLまたはHであればその値を記憶して出力し、入力が高インピーダンスになると、入力が高インピーダンスになる直前に記憶した値を保持・出力する回路である。
伝達回路20は、dv/dtノイズが発生した場合、すなわち電位Vsetb,Vrstbが共にLレベルになるとき、出力を高インピーダンスにしてラッチ回路30に影響を与えないようにする回路である。すなわち、電位Vsetb,Vrstbが共にLレベルであると、NチャネルMOSトランジスタMN3とPチャネルMOSトランジスタMP2がともにオフするので、伝達回路20の出力端子であるPチャネルMOSトランジスタMP2とNチャネルMOSトランジスタMN3の接続点は高インピーダンスになる。入力が高インピーダンスとなるので、ラッチ回路30は以前の状態を保持し、dv/dtノイズの影響を免れることができる。また、高電位側駆動回路10に外部から入力信号PON=LかつPOFF=Lが入力されているとき、すなわち電位Vsetb,Vrstbが共にHレベルのときも、PチャネルMOSトランジスタMP1とNチャネルMOSトランジスタMN4がオフすることにより伝達回路20の出力は高インピーダンスになり、ラッチ回路30は以前の状態を保持しつづける。
伝達回路20およびラッチ回路30に関する状態図を表1に示す。表1において、ラッチ入力、すなわち伝達回路20の出力のHi−Zは高インピーダンスを意味する。表1から分かるように、高電位側駆動回路10に対する入力信号PON,POFFの一方のみが入力されている状態(一方のみがHとなっている状態)、すなわち電位Vsetb,Vrstbの一方がLで他方がHの場合は、伝達回路20からラッチ回路30に入力信号PON,POFFの情報を伝えるようになっている。すなわち、入力信号PONのみがHになっている場合は伝達回路20の出力(ラッチ入力)がHとなり、入力信号POFFのみがHになっている場合は伝達回路20の出力(ラッチ入力)がLとなる。
Figure 0005402852
このように、本実施例においては、dv/dtノイズが発生すると伝達回路20の出力を高インピーダンスにすることによりdv/dtノイズの影響を除去している。なお、表1において入力信号PON,POFFが共にHになっている状態は、dv/dtノイズが発生していることを便宜的に示すためのものであり、実際に外部から入力信号PON,POFF=Hの信号が入力されているわけではない。また、PチャネルMOSトランジスタMP1とMP2の接続順序、および/またはNチャネルMOSトランジスタMN3とMN4の接続順序は入れ替えてもよい。
また、伝達回路20の構成は図1に示すものに限定されるわけではない。伝達回路への入力VsetbおよびVrstbが、NチャネルMOSトランジスタMN1,MN2が同時にオンするときもしくはそれと同等の状態になるとその出力を高インピーダンスとし、片方のみオンしているときはそれに対応するレベルの電圧を出力するものであればよい。
図1において、抵抗R4,R5の抵抗R1,R2と接続されていない側の端子の電位は、一方がHレベルであれば他方はLレベルとなっている。また、第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbのうち、当該接続点に接続されている抵抗R4もしくはR5の他端がHレベルとなっている接続点をH接続点とし、他端がLレベルとなっている接続点をL接続点とする。なお、以降の実施例では、直接もしくは抵抗を介してLレベルに接続されている方をL接続点とし、他方をH接続点としている。ここで、抵抗R4の他端がHレベル、抵抗R5の他端がLレベルとなっているとする。電位Vswを基準とすると、電位Vsetbは電圧E1と等しくなり、Hレベルであることは明確である。一方、電位Vrstbは電圧E1を抵抗R2,R5で分圧した値(=E1・R5/(R2+R5))となる。このとき、この値が伝達回路20にとってHレベルであるように、すなわち電位Vrstbに対する伝達回路20の閾値電圧となるインバータINV2の閾値電圧より高くなるよう抵抗R2,R5の分圧比を定めておく。
抵抗R4の他端がLレベル、抵抗R5の他端がHレベルとなっている場合についても、電圧E1の抵抗R1,R4による分圧電圧が伝達回路20にとってHレベルであるよう抵抗R1,R4の分圧比を定めておく。すなわち、Vsetb=E1・R4/(R1+R4)が、MOSトランジスタMP1,MN3で構成されるインバータの閾値電圧、すなわち電位Vsetbに対する伝達回路20の閾値電圧より高くなるようにしておく。抵抗R1,R4の分圧比および抵抗R2,R5の分圧比をこのように定めておくことにより、上記の「高電位側駆動回路10に外部から入力信号PON=LかつPOFF=Lが入力されているとき、伝達回路20の出力は高インピーダンスになり、ラッチ回路30は以前の状態を保持しつづける。」ことが保証される。
次に、dv/dtノイズが発生したときの動作について解析を行う。この場合、第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbに関しては、当該接続点がH接続点かL接続点であるかによって異なるモデルが適用される。まず、H接続点の場合を考える。この場合の解析モデルは図2のようになる。
図2において、抵抗Raは抵抗R1,R2(のいずれか)に相当し、抵抗Rbは抵抗R4,R5(のいずれか)に相当し、その他は図22に示す解析モデルと同じである。図22のモデルと同様に、V(t)とVxの初期値をVoとして、電位V(t)が急増するとVxがどのように変化するかを解析する。なお、本モデルにおいてもV(t)を(3)式で表す。
図2において、抵抗Ra,Rbに流れる電流がコンデンサCで積分されて電位Vxを変化させる。これは、図22の抵抗Rが、並列接続された抵抗Ra,Rbからなる合成抵抗に置き換わったということである。これより、(12)式の導出と同様に次の(19)式を導出することができる。
Figure 0005402852
ここで、Rabは次式で与えられる合成抵抗値である。
Figure 0005402852
これよりdv/dtノイズを表すV(t)−Vxは次の(21)式となる。
Figure 0005402852
次に、電位VbがEin+E1に達して一定となった後の動作を解析する。VmをEin+E1に相当する値とし、t1を電位V(t)がVmに達する時刻とすると、(17)式と同様に次の(22)式を導出することができる。
Figure 0005402852
これよりdv/dtノイズを表すV(t)−Vx=Vm−Vxは次の(23)式となる。
Figure 0005402852
以上がH接続点の場合である。次にL接続点について解析する。その場合のモデルは図3のようになる。ここでも、図22のモデルと同様に、V(t)とVxの初期値をVoとして、電位V(t)が急増するとVxがどのように変化するかを解析する。なお、本モデルにおいてもV(t)を(3)式で表す。
図3において、電位V(t)から抵抗Raを介して流れる電流がコンデンサCを充電し、抵抗Rbを介して電位Vswに流れる電流がコンデンサCを放電させ、その差引の電流が積分されて電位Vxを変化させる。電位Vsw=Vb−E1=V(t)−Voであるから、これを定式化すると次の(24)式となる。
Figure 0005402852
(24)式を微分して(3)式を代入し、整理すると次の微分方程式を得ることができる。
Figure 0005402852
ここでも図22のモデルと同様に、V(t)とVxの初期値をVoとして、電位V(t)が急増するとVxがどのように変化するかを解析するために、V(t)として(3)式を用いた。(12)式や(19)式の導出と同様に、(25)式より次の(26)式が導出される。
Figure 0005402852
これより、dv/dtノイズを表すV(t)−Vxは次の(27)式となる。
Figure 0005402852
次に、電位VbがEin+E1に達して一定となった後の動作を解析する。ここでもVmをEin+E1に相当する値とし、t1を電位V(t)がVmに達する時刻とすると、(24)式と同様に次の(28)式が成り立つ。
Figure 0005402852
(28)式を微分して整理すると次の微分方程式を得ることができる。
Figure 0005402852
これより、(17)式や(22)式の導出と同様に次の(30)式を導出することができる。
Figure 0005402852
これより、dv/dtノイズを表すV(t)−Vx=Vm−Vxは次の(31)式となる。
Figure 0005402852
以上の解析結果を基に、dv/dtノイズが生じたときの電位Vsetb,Vrstbの挙動について説明する。
まず、図23に示す時刻t=t0〜t1では、第1接続点Vsetb,第2接続点VrstbのうちのH接続点の電位と電位Vbとの差は(21)式に従って変化する。一方、第1接続点Vsetb,第2接続点VrstbのうちのL接続点の電位と電位Vbとの差は(27)式に従って変化する。(21)式と(27)式とを比較すると、両者はRaVo/(Ra+Rb)の差があるので、L接続点の電位はH接続点の電位に対しより低下することが分かる。
また、時刻t1以降では、H接続点の電位と電位Vbの差は(23)式に従い変化し、L接続点の電位と電位Vbの差は(31)式に従い変化する。(23)式と(31)式を見れば分かるように、両者の時定数はどちらも同じCRabである。
さらに、(21)式,(27)式でt=0とした値と、(23)式と(31)式でt=∞とした値を計算して第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位と電位Vbの差の初期値と最終値を求めると、H接続点の電位と電位Vbの差は0から始まって0に終わり、L接続点の電位と電位Vbの差はVoRa/(Ra+Rb)から始まってVoRa/(Ra+Rb)に終わることが分かる。
以上の結果を踏まえ、dv/dtノイズが発生したときの第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位の変化の様子を図4,5,6に示す。図4,5,6はいずれも、上からラッチ回路30の出力Sの電位と電位Vswの差(S−Vsw)、電位Vsw、および電位Vswを基準電位としたときの第1接続点Vsetbと第2接続点Vrstbの電位である(Vsetb−Vsw)と(Vrstb−Vsw)を示すグラフである。なお、横軸は時刻t、図中に示すVthはインバータ2およびMOSトランジスタMP1,MN3で構成されるインバータの閾値電圧である(両者の閾値電圧が同一である必要はないが、説明の簡単化のために等しいとした。)。
図4はラッチ回路30の出力SがHレベルであり、dv/dtノイズの大きさを示す定数kが小さい場合の第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位変化を示す図である。SがHレベルであることから、VsetbがL接続点、VrstbがH接続点となる。定数kが小さいことから電位Vrstbは閾値電圧Vth以下にはならず、電位Vsetbのみが閾値電圧Vth以下となる。これは、dv/dtノイズが発生してもラッチ回路30は必ずセットされるので、S=Hが保たれることを意味する。
図5は、ラッチ回路30の出力SがLレベルであり、dv/dtノイズの大きさを示す定数kが小さい場合の第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位変化を示す図である。SがLレベルであることから、第1接続点VsetbがH接続点、第2接続点VrstbがL接続点となる。定数kが小さいことから電位Vsetbは閾値電圧Vth以下にはならず、電位Vrstbのみが閾値電圧Vth以下となる。これは、dv/dtノイズが発生してもラッチ回路30は必ずリセットされるので、S=Lが保たれることを意味する。
図6はラッチ回路30の出力SがHレベルであり、dv/dtノイズの大きさを示す定数kが大きい場合の第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位変化を示す図である。定数kが大きい、すなわちdv/dtノイズが大きいため、第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位は両者とも閾値電圧Vth以下になる。なお、(Vrstb−Vsw)および(Vsetb−Vsw)がゼロ以下にならないのは、ダイオードD1,D2の働きによるものである(ダイオードD1,D2の順方向電圧は無視している。)。
第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位が両者とも閾値電圧Vth以下になるときは、上述のように伝達回路20の出力が高インピーダンスとなり、ラッチ回路30のデータは保護される。また、(20)式と(26)式との比較、および(22)式と(30)式との比較より、第1接続点Vsetbの電位は必ず第2接続点Vrstbの電位より低いので(両者がそれぞれダイオードD1,D2でクランプされて、両者の電位が等しくなっているときを除く。)、第1接続点Vsetbの電位は第2接続点Vrstbの電位より先に閾値電圧Vth以下になり、後から閾値電圧Vth以上になる。すなわち、第2接続点Vrstbの電位だけが閾値電圧Vth以下になることがないので、ラッチ回路30がリセットされることはなく、逆に第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位が立ち上がるときにラッチ回路30が再セットされる形になるので、dv/dtノイズが発生してもS=Hが保たれる。同様に、ラッチ回路30の出力SがLレベルであるときに大きなdv/dtノイズが発生してもS=Lが保たれる。すなわち、本実施例によれば、dv/dtノイズの大きさによらずラッチ回路30の状態(データ)を保つことができる。
また、第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbと電位Vbの間には何らかの抵抗(R1,R2,R1とR4の合成抵抗,R2とR5の合成抵抗、のいずれかの抵抗。)が接続されるので、電位Vbと接地電位が短絡されて短絡電流が流れることがない。
上述のように、実施例1のレベルシフト回路では、L接続点の電位がH接続点の電位に対し、先に閾値電圧Vth以下になるとともに後から閾値電圧Vth以上になることにより、ラッチ回路30の状態が保たれる。H接続点の電位とL接続点の電位がそれぞれ閾値電圧Vthと等しくなる時間の時間差が大きいほど、dv/dtノイズに対する誤動作防止のマージンが大きくなる。実施例2のレベルシフト回路は、この時間差をより大きくするものであり、以下図面を用いて説明する。
図7に、本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の第2の実施例を示す。図1と共通する部位には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図7に示すハーフブリッジ回路は、第1および第2の抵抗回路を構成する抵抗R1,R2にそれぞれPチャネルMOSトランジスタMP3,MP4を並列に接続し、抵抗R1とR4の接続点をPチャネルMOSトランジスタMP4のゲートに接続し、抵抗R2とR5の接続点をPチャネルMOSトランジスタMP3のゲートに接続したことが、図1の構成と異なっている。すなわち、PチャネルMOSトランジスタMP3,MP4のゲートはH接続点もしくはL接続点に接続されている。本実施例では、インバータINV5,INV6、抵抗R4,R5およびPチャネルMOSトランジスタMP3,MP4がフィードバック回路を構成している。図2,3のモデルに従い、抵抗R1,R2の抵抗値に関しR1=R2=Rbとし、抵抗R4,R5の抵抗値に関しR4=R5=Rbとし、PチャネルMOSトランジスタMP3,MP4のオン抵抗を一旦無視すると、ゲートがH接続点に接続されているPチャネルMOSトランジスタのゲート・ソース間電圧はゼロであり、ゲートがL接続点に接続されているPチャネルMOSトランジスタのゲート・ソース間電圧はE1・Ra/(Ra+Rb)となる。この値をPチャネルMOSトランジスタMP3,MP4の閾値電圧よりやや大きい値にしておくと、ゲートがL接続点に接続されているMOSトランジスタは有限のオン抵抗Ronをもち、このオン抵抗Ronが抵抗R1もしくはR2に並列接続される構成となる。例えば、E1=15V、PチャネルMOSトランジスタMP3,MP4の閾値電圧を2.5V、R1=R2=Rb=10kΩ、R4=R5=Rb=45kΩとすると、E1・Ra/(Ra+Rb)=2.7Vとなり、閾値電圧より0.2Vだけ大きくなる。
なお、上記のようにMOSトランジスタのゲート・ソース間電圧となるE1・Ra/(Ra+Rb)がPチャネルMOSトランジスタMP3,MP4の閾値電圧に近い値となるようにするので、抵抗Ronはゼロでない有限の値となり、H接続点に接続されているNチャネルMOSトランジスタMN1もしくはMN2がオンしても電位Vbと接地電位の間に貫通電流が流れることはない。
ゲートがL接続点に接続されたMOSトランジスタのオン抵抗Ronが、抵抗R1もしくはR2に並列接続された場合のモデルは図8のようになる。なお、図8は、抵抗Ronが付加された以外は図2と同じであり、抵抗Raに並列接続されたMOSトランジスタのゲートがL接続点に接続されていれば抵抗Rbの他端はHレベルとなり、このモデルがH接続点のものであることを示している。一方、L接続点にドレインが接続されたMOSトランジスタのゲートはH接続点に接続され、当該MOSトランジスタがオフとなって無視できるので、L接続点のモデルは図3と同じものとなる。
図8からも分かるように、電位VxのH接続点とV(t)との間に接続される抵抗Ra,Rbに対し、さらに抵抗Ronを並列付加するので、H接続点とV(t)の間の合成抵抗値Rabon=RaRbRon/(RaRb+RbRon+RonRa)は、(20)式に示す抵抗値Rabより小さくなる。このモデルの動作を記述する式は、実施例1におけるH接続点の電位Vxの動作を記述する(26),(27),(30),(31)式の抵抗Rabをより小さい抵抗Rabonに置換したものになる。
一方、L接続点には抵抗Ronが関係しないので、L接続点の動作の記述に関しては実施例1で導出した(19),(21),(22),(23)式がそのまま適用できる。すなわち、これらの式中に出てくる抵抗値は実施例2でもRabのままとなる。すなわち、H接続点の動作を記述する式における時定数CRabonがL接続点に対する時定数CRabより小さくなるので、H接続点の電位はL接続点の電位より速く変化することになる。その様子を図9に示す。
図9は、図6と同様に、ラッチ回路30の出力SがHレベルであり、dv/dtノイズの大きさを示す定数kが大きい場合の、第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位変化を示す図である。定数kが大きい、すなわちdv/dtノイズが大きいため、第1接続点Vsetb,第2接続点Vrstbの電位は両者とも閾値電圧Vth以下になる。このとき、上述のように時定数の違いから、H接続点に対応する(Vsetb−Vsw)の方がL接続点に対応する(Vrstb−Vsw)より速く変化するため、両者の電位が立ち上がるときにそれぞれ閾値電圧Vthと等しくなる時間の時間差が大きくなって最後はラッチ回路30が元の値を保つようにセットもしくはリセットされるので、dv/dtノイズに対する誤動作防止をより確実にすることができる。なお、ラッチ回路30の出力SがLレベルの場合については、(Vsetb−Vsw)と(Vrstb−Vsw)が入れ替わるだけであるので、説明は省略する。
図1,7に示す実施例1,実施例2のレベルシフト回路において、抵抗R4,R5のうちL接続点に接続されている抵抗は、抵抗R1もしくはR2とともに電源ラインVbおよび接続点Vsw間に接続される直列回路を構成して、常に電流が流れる状態となる。dv/dtノイズが発生したときには第1接続点Vsetbおよび第2接続点Vrstbの電位をできるだけ速く元の状態に戻す必要があるが、そのためには抵抗R1〜4の抵抗値を小さくしておく必要がある。しかしながら、抵抗R1〜4の抵抗値を小さくすると、これらの抵抗を介して電源ラインVb・接続点Vsw間に流れる電流が増加してしまい、消費電流の増加が問題になることがある。実施例3のレベルシフト回路はこの消費電流の増加に対処するものである。
図10に、本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の第3の実施例を示す。図1,7と共通する部位には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図10に示すハーフブリッジ回路は、第1の抵抗回路を抵抗R1とR6の直列回路で構成し、第2の抵抗回路を抵抗R2とR7の直列回路で構成している。抵抗R1,R2に対しPチャネルMOSトランジスタMP3,MP4がそれぞれ並列に接続され、インバータINV6,INV5の出力端子がそれぞれPチャネルMOSトランジスタMP3,MP4のゲート端子に接続されている。PチャネルMOSトランジスタMP5は、ソース端子が電源ラインVbに接続され、ドレイン端子が第1接続点Vsetbに接続され、ゲート端子が第2接続点Vrstbおよび抵抗R5を介してインバータINV6の出力端子に接続されている。PチャネルMOSトランジスタMP6は、ソース端子が電源ラインVbに接続され、ドレイン端子が第2接続点Vrstbに接続され、ゲート端子が第1接続点Vsetbおよび抵抗R4を介してインバータINV5の出力端子に接続されている。本実施例では、実施例2とは異なり、PチャネルMOSトランジスタMP3,MP4のゲートは抵抗を介さずインバータINV6,INV5に直接接続されている。本実施例では、インバータINV5,INV6、抵抗R4〜R7およびPチャネルMOSトランジスタMP3〜MP6がフィードバック回路を構成している。 図11により、本実施例のレベルシフト回路の動作について説明する。図11は、ラッチ回路30がリセットされてその出力SがLレベルとなっているときの、すなわち、インバータINV5の出力がHレベルで第1接続点VsetbがH接続点であり、インバータINV6の出力がLレベルで第2接続点VrstbがL接続点である場合の、第1接続点Vsetbおよび第2接続点Vrstbの電位を決定する部分の等価回路である。
図11において破線で示す抵抗R1およびPチャネルMOSトランジスタMP4,MP6は、無視してよい素子である。すなわち、抵抗R1については、PチャネルMOSトランジスタMP3のゲート電位が電位Vsw(Lレベル)となっていてPチャネルMOSトランジスタMP3が完全にオンしているため、抵抗R1の両端が短絡されている状態となっている。また、PチャネルMOSトランジスタMP4,MP6については、そのゲート電位が電位Vb(Hレベル)になっているため完全にオフしていて、存在しないと同様の状態になっている。
パルス信号PON,POFFがLレベルでNチャネルMOSトランジスタMN1,MN2はオフしているものとして(特に断りのない限り、以下同様。)、図11の回路状態について説明する。第1接続点Vsetbに接続されている素子は全て電位Vbにプルアップするものであるから、第1接続点Vsetbの電位はVbとなっている。すなわち、第1接続点VsetbはH接続点になっている。第1接続点VsetbがHレベルとなっているため、PチャネルMOSトランジスタMP6はオフしている。これより、第2接続点Vrstbと電位Vswの電位差は、電位Vbと電位Vswの電位差を抵抗R2とR7の直列回路と抵抗R5とで分圧したものになっている。第2接続点Vrstbの電位がPチャネルMOSトランジスタMP5のゲート端子に入力されているため、PチャネルMOSトランジスタMP5のソース・ドレイン間は有限の抵抗値のオン抵抗を有することになり、第1接続点Vsetbはこのオン抵抗と抵抗R6の並列抵抗により電位Vbにプルアップされている状態となっている。
抵抗を介して電位Vbから電位Vswに流れる電流Ileakの大きさについて、実施例2と実施例3について比較する。まず、実施例2において、PチャネルMOSトランジスタMP3,MP4の閾値電圧との兼ね合いでR1=R2=10kΩ,R4=R5=45kΩとする。また、Vb−Vsw=10Vとする。実施例3に関する上記の説明と同様に、第2接続点VrstbがL接続点であるとすると、電流Ileakの大きさは、10/(10,000+45,000)=0.181A=181mAとなる。
実施例3において、H接続点である第1接続点Vsetbを電位Vbにプルアップするメインの抵抗である抵抗R6の抵抗値を、実施例2の抵抗R1(これも第1接続点Vsetbを電位Vbにプルアップするメインの抵抗であり、過渡特性を支配する。)と同じ10kΩとする。一方、PチャネルMOSトランジスタMP5,MP6の閾値電圧との兼ね合いで決めるべきは、抵抗R2,R7の直列抵抗と抵抗R5の抵抗の比であるので、抵抗R7の抵抗値が決められていても(パルス信号PON,POFFに対し、両者同じ応答が得られるように、抵抗7の抵抗値は抵抗R6の抵抗値と同じにする。)、抵抗R2とR5の抵抗値を調整することにより、電流Ileakを決める抵抗R2,R7およびR4の直列抵抗の抵抗値を大きくすることができる。(実施例2のR2:R5)=10:45=(実施例3の(R2+R7):R5)とし、電位Vbと電位Vsw間の抵抗値を実施例2の10倍とすると、R2=90kΩ,R5=450kΩが得られる。この場合、電流Ileak=18.1mAとなり、大幅に消費電流を減少させることができる。
この状態で、dv/dtノイズが発生したときの過渡応答について考える。dv/dtノイズが発生したときの第1接続点Vsetbのモデルは図8と同じであり、その挙動はその図8のモデルに対する解析結果に従う。また、dv/dtノイズが発生したときの第2接続点Vrstbのモデルは図3と同じであり、その挙動は図3のモデルに対する解析結果に従う。
図3のモデルに対するdv/dtノイズの挙動を示す(27)式,(31)式において、合成抵抗Rabを決める抵抗Ra,Rbの値がそれぞれ実施例2の10倍となっているから(実施例2におけるRaはR2であり、実施例3におけるRaはR2+R7である。また、Rbは実施例2,3ともR5である。)、合成抵抗Rabの値も10倍となり、時定数も10倍となる。従い、ラッチ回路30がリセット状態にあるときにdv/dtノイズが発生すると、実施例3の第2接続点Vrstbの過渡特性は実施例2の場合よりゆっくりしたものになる。
これに対し、図8のモデルについては、合成抵抗Rabonを決める抵抗Ra,Rb,Ronの値のうち、Ra(10kΩ),Ron(PチャネルMOSトランジスタのオン抵抗)の2つが同じもしくはほぼ同じであり、抵抗Rbはこれらより大きい値なので、3つの抵抗を並列接続した合成抵抗Rabonの大きさは実施例2,3でほぼ等しい。これより、ラッチ回路30がリセット状態にあるときにdv/dtノイズが発生するときの第1接続点Vsetbの過渡特性は、実施例2と実施例3とでほぼ同等となることが分かる。従い、ラッチ回路30がリセット状態にあるときにdv/dtノイズが発生すると、実施例1,2に比べ、第2接続点Vrstbの応答がよりゆっくりになる。すなわち第1接続点Vsetbに対しより長くLレベルを保つため、実施例1,2よりリセット状態を保持しやすいものにもなっている。
ラッチ回路30がセットされてその出力SがHレベルとなっているときの、すなわち、インバータINV5の出力がLレベルで第1接続点VsetbがL接続点であり、インバータINV6の出力がHレベルで第2接続点VrstbがH接続点である場合の説明も上記と同様であるので、詳細な説明は省略する。この場合、dv/dtノイズが発生すると、第1接続点Vsetbが、第2接続点Vrstbに対しより長くLレベルを保つため、実施例1,2よりセット状態を保持しやすいものにもなっている。
上記より、本実施例3は、消費電流が少なく、ラッチ回路30の状態を保ちやすいものになっていることがわかる。
図12に本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の第4の実施例を示す。図12に示す第4の実施例は、図10に示す実施例3の変形例であり、抵抗R1およびPチャネルMOSトランジスタMP3の並列回路と抵抗R6との接続関係、並びに、抵抗R2およびPチャネルMOSトランジスタMP4の並列回路と抵抗R7との接続関係を逆転させたものである。また、図13は、ラッチ回路30がリセットされてその出力SがLレベルとなっているときの、第1接続点Vsetbおよび第2接続点Vrstbの電位を決定する部分の等価回路である。
図13は図11と実質等しいものになっていて、これからも分かるように、図12の回路の機能・動作は図10のものと同じなので、本実施例4に関する詳細な説明は省略する。
第3,第4の実施例において、入力信号PON=HとPOFF=Hが入力されたときの、接続点Vswに対する第1接続点Vsetbおよび第2接続点Vrstbの電位差(Vsetb−Vsw),(Vrstb−Vsw)の応答を図14に示す。dv/dtノイズではないので、入力信号PON,POFFが同時にHレベルになることはない。入力信号PON=Hが入力されると第1接続点VsetbがL接続点になり、入力信号POFF=Hが入力されると第2接続点VrstbがL接続点になる。L接続点の動作モデルは、実施例3におけるdv/dtノイズに関する説明と同様に図3と同じであり、L接続点の挙動は図3のモデルに対する解析結果に従う。実施例3において説明したように、図3のモデルにおける抵抗Ra,Rbは、Ra=R1+R6,Rb=R4(第1接続点VsetbがL接続点の場合)もしくはRa=R2+R7,Rb=R5(第2接続点VrstbがL接続点の場合)となる。ここで、抵抗R1,R2,R4〜R7の抵抗値を実施例3で説明したものと同じとすると、L接続点の応答を定める時定数は実施例2の10倍となる。
実施例3,4においては、抵抗値R5,R6の抵抗値の大きさを抑えることによりH接続点の応答の速さを保ちつつ、抵抗R1,R2,R4,R5の抵抗値を大きくすることにより消費電流を小さくすることができる。しかしながら、抵抗R1,R2,R4,R5の抵抗値を大きくすればするほどL接続点の応答が遅くなるので、高速動作が必要な用途には適さなくなってくる。また、図14にも示すように、L接続点の電位は、第1接続点Vsetbもしくは第2接続点Vrstbが入力される次段回路の電源(Vb(H)とVsw(L))に対し中間電位となるため、分圧比(R4/(R4+R1+R6)、R5/(R5+R2+R7))の設定によっては、次段回路にリーク電流(貫通電流)が流れる可能性がある。
これらの点を改良したのが、図15に示す本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の第5の実施例である。図15において、図1,7,10,12と共通する部位には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図15に示すハーフブリッジ回路は、第1の抵抗回路を抵抗R1で構成し、第2の抵抗回路を抵抗R2で構成している。抵抗R1,R2に対しPチャネルMOSトランジスタMP3,MP4がそれぞれ並列に接続されている。インバータINV5の出力端子は、直列に接続された抵抗R8,R9を介して第1接続点Vsetbに接続されている。インバータINV6の出力端子は、直列に接続された抵抗R10,R11を介して第2接続点Vrstbに接続されている。また、抵抗R8,R9の接続点はPチャネルMOSトランジスタMP4のゲート端子に接続され、抵抗R10,R11の接続点はPチャネルMOSトランジスタMP3のゲート端子に接続されている。本実施例では、インバータINV5,INV6、抵抗R8〜R11およびPチャネルMOSトランジスタMP3,MP4がフィードバック回路を構成している。図16により、本実施例のレベルシフト回路の動作について説明する。図16は、ラッチ回路30がリセットされてその出力SがLレベルとなっているときの、すなわち、インバータINV5の出力がHレベルでインバータINV6の出力がLレベルである場合の、第1接続点Vsetbおよび第2接続点Vrstbの電位を決定する部分の等価回路である。
ここでも入力信号PON,POFFがLレベルでNチャネルMOSトランジスタMN1,MN2はオフしているものとして、図11の回路状態について説明する。まず、第1接続点Vsetbに接続されている素子は全て電位Vbにプルアップするものであるから、その電位はVbとなっている。すなわち、第1接続点VsetbはH接続点になっている。このため、図16において破線で示すPチャネルMOSトランジスタMP4は、無視してよい素子である。すなわち、第1接続点Vsetbの電位がVb(Hレベル)となっているから、PチャネルMOSトランジスタMP4のゲート電位も電位Vb(Hレベル)になっていて、PチャネルMOSトランジスタMP4は完全にオフして存在しないと同様の状態になっているからである。
PチャネルMOSトランジスタMP4がオフしているため、第2接続点Vrstbと電位Vswの電位差は、電位Vbと電位Vswの電位差を抵抗R2と抵抗R11、R10の直列回路とで分圧したものになっている。後述のように、分圧比(R11+R10)/(R2+R11+R10)は1に近い値に設定されるので、第2接続点Vrstbの電位は電位Vbにほぼ等しくなる。このため、第2接続点Vrstbの電位が入力される次段回路においてリーク電流が発生する虞がない。なお、第2接続点Vrstbの電位は電位Vbに近いものの、電位Vbより低いので、第2接続点VrstbがL接続点となる。PチャネルMOSトランジスタMP3のゲート電位となる抵抗R10とR11との接続点の電位と電位Vswとの電位差は、電位Vbと電位Vswの電位差を抵抗R2とR11の直列回路と抵抗R10とで分圧したものになっている。そのため、PチャネルMOSトランジスタMP3のソース・ドレイン間は有限の抵抗値のオン抵抗を有することになり、第1接続点Vsetbはこのオン抵抗,抵抗R1および抵抗R8,R9の直列回路からなる並列抵抗により電位Vbにプルアップされている状態となっている。
抵抗を介して電位Vbから電位Vswに流れる電流Ileakの大きさについて、実施例2と実施例5について比較する。まず、実施例2において、PチャネルMOSトランジスタMP3,MP4の閾値電圧との兼ね合いでR1=R2=10kΩ,R4=R5=45kΩとする。また、Vb−Vsw=10Vとする。実施例5に関する上記の説明と同様に、第2接続点VrstbがL接続点であるとすると、電流Ileakの大きさは、10/(10,000+45,000)=0.181A=181mAとなる。
実施例5において、まず抵抗R1,R2の値を実施例2の抵抗R1,R2と同じ10kΩとする。一方、PチャネルMOSトランジスタMP3,MP4の閾値電圧との兼ね合いで決めるべきは、抵抗R2,R11の直列抵抗と抵抗R10の抵抗の比、もしくは抵抗R1,R9の直列抵抗と抵抗R8の抵抗の比であるので、抵抗R1,R2の抵抗値が決められていても、抵抗R8〜R11の抵抗値を調整することにより、電流Ileakを決める抵抗R2,R11およびR10の直列抵抗並びに抵抗R1,R7およびR8の直列抵抗の抵抗値を大きくすることができる。(実施例2のR2:R5)=10:45=(実施例5の(R2+R11):R10)とし、電位Vbと電位Vsw間の抵抗値を実施例2の10倍とすると、R11=90kΩ,R10=450kΩが得られる。同様に、R9=90kΩ,R8=450kΩが得られる。この場合、電流Ileak=18.1mAとなり、大幅に消費電流を減少させることができる。また、このときの分圧比(R11+R10)/(R2+R11+R10)は0.98となり、上述のように1に近い値となる。
この状態で、dv/dtノイズが発生したときの過渡応答について図17により説明する。dv/dtノイズが発生したときの第1接続点Vsetbのモデルは図8と同じであり、その挙動は図8のモデルに対する解析結果に従う。また、dv/dtノイズが発生したときの第2接続点Vrstbのモデルは図3と同じであり、その挙動は図3のモデルに対する解析結果に従う。
図3のモデルに対するdv/dtノイズの挙動を示す(27),(31)式において、合成抵抗Rabを決める抵抗Raは実施例2と同じR2=10kΩである。また、RbはR10+R11=540kΩとなる。Ra<<Rbなので合成抵抗Rabの値はほぼRaに等しく(正確には9.8kΩ)となり、時定数も実施例2のものにほぼ等しくなる。
これに対し、図8のモデルについては、合成抵抗Rabonを決める抵抗Ra,Rb,Ronの値のうち、Ra(R1=10kΩ),Ron(PチャネルMOSトランジスタのオン抵抗)の2つが同じもしくはほぼ同じであり、抵抗Rbはこれらより大きい値(R8+R9=540kΩ)なので、3つの抵抗を並列接続した合成抵抗Rabonの大きさは実施例2,5でほぼ等しい。これより、ラッチ回路30がリセット状態にあるときにdv/dtノイズが発生するときの、本実施例の第1接続点Vsetbおよび第2接続点Vrstbの過渡特性は実施例2のものに近く、第2接続点Vrstbの方がより長く低電圧の状態を保つ。このため、ラッチ回路30がリセット状態にあるときにdv/dtノイズが発生すると、ラッチ回路30はリセット状態を保つようになる。
ラッチ回路30がセットされてその出力がHレベルとなっているときの、すなわち、インバータINV5の出力がLレベルでインバータINV6の出力がHレベルである場合の動作も同様であるので、詳細な説明は省略するが、ラッチ回路30がセット状態にあるときにdv/dtノイズが発生すると、第1接続点Vsetbの方がより長く低電圧の状態を保ち、ラッチ回路30はセット状態を保つようになる。
また、実施例5において、入力信号PON=HとPOFF=Hが入力されたときの、接続点Vswに対する第1接続点Vsetbおよび第2接続点Vrstbの電位差(Vsetb−Vsw),(Vrstb−Vsw)の応答を図18に示す。図14に示す第3,第4の実施例のものよりはるかに応答性がよくなっていて、高速動作に適したものになっている。
本実施例によれば、dv/dtノイズによる誤動作を実施例2と同様に対策できるとともに、消費電流を実施例2のものより大幅に減少させることができる。また、実施例3,4のように、消費電流を削減するほどL接続点の応答が遅くなることもなく、高速動作に適したものになっている。さらに、L接続点の電位が、第1接続点Vsetbもしくは第2接続点Vrstbが入力される次段回路の電源(Vb(H)とVsw(L))に対し中間電位となって、次段回路にリーク電流(貫通電流)が流れることもない。
表2,3に、電圧(Vb−Vsw)を10Vとしたときの抵抗R1,R2,R8〜R11による消費電流、およびdv/dtノイズに対する誤動作耐量を決める抵抗比((R1+R9):R8、および(R2+R11):R10)に対する要求仕様に対し、算出された各抵抗の抵抗値を示す。表2は抵抗比を10:45としたときのものであり、表3は抵抗比を5:50としたときのものである。
Figure 0005402852
Figure 0005402852
10,110 高電位側駆動回路
20 伝達回路
30 ラッチ回路
100 出力回路
120 低電位側駆動回路
C コンデンサ
Cds1,Cds2 寄生容量
D1,D2 ダイオード
DRVH,DRVL 駆動素子
E1 電源またはその電圧
E2,Ein 電源
FF フリップフロップ
INV1〜INV6 インバータ(反転素子)
MN1〜MN4 NチャネルMOSトランジスタ
MP1〜MP6 PチャネルMOSトランジスタ
ON,POFF レベルシフト回路への入力信号
R,R1〜R11,Ra,Rb 抵抗
RL 負荷
SWH,SWL スイッチング素子
Vb 電源ラインもしくはその電位
Vsw 接続点もしくはその電位
Vsetb 第1接続点もしくはその電位
Vrstb 第2接続点もしくはその電位

Claims (22)

  1. 1次側の電位系からの入力信号を、前記1次側の電位系とは異なる2次側電位系で動作する系に伝達するレベルシフト回路であって、
    前記2次側電位系の高電位側電源電位と前記1次側電位系の低電位側電源電位との間に接続された第1の抵抗回路および第1のスイッチ素子を備える第1の直列回路と、
    前記2次側電位系の高電位側電源電位と前記1次側電位系の低電位側電源電位との間に接続された第2の抵抗回路および第2のスイッチ素子を備える第2の直列回路と、
    前記2次側電位系で動作し、前記第1の直列回路の前記第1の抵抗回路と前記第1のスイッチ素子との接続点である第1接続点の電位を第1の入力とし、前記第2の直列回路の前記第2の抵抗回路と前記第2のスイッチ素子との接続点である第2接続点の電位を第2の入力とする伝達回路と、
    前記2次側電位系で動作し前記伝達回路の出力が入力される記憶素子と、
    前記記憶素子の出力に応じて、前記第1接続点と前記第2接続点の一方を前記2次側電位系の高電位側電源電位にプルアップするとともに他方を前記2次側電位系の低電位側電源電位にプルダウンするフィードバック回路と、
    を有し、
    前記第1および前記第2のスイッチ素子には、前記第1および前記第2のスイッチ素子のオンオフを制御する前記1次側の電位系の信号がそれぞれ入力され、前記第1および前記第2のスイッチのいずれか一方のみがオンすると前記伝達回路は前記第1の入力および前記第2の入力に基づき決定される信号を前記記憶素子に伝達し、前記伝達回路の前記第1の入力および前記第2の入力が前記第1および前記第2のスイッチが同時にオンするときもしくはそれと同等の状態になると前記伝達回路は前記第1の入力および第2の入力に基づき決定される信号を前記記憶素子に伝達しないことを特徴とするレベルシフト回路。
  2. 前記第1の抵抗回路は第1の抵抗からなり、
    前記第2の抵抗回路は第2の抵抗からなり、
    前記フィードバック回路は、一端が前記第1接続点に接続され他端に前記記憶素子の反転信号が印加される第3の抵抗と、一端が前記第2接続点に接続され他端に前記記憶素子の正転信号が印加される第4の抵抗からなることを特徴とする請求項1に記載のレベルシフト回路。
  3. 前記伝達回路の前記第1の入力および前記第2の入力が前記第1および前記第2のスイッチが同時にオンするときもしくはそれと同等の状態になると前記伝達回路はその出力を高インピーダンスとすることを特徴とする請求項2に記載のレベルシフト回路。
  4. 前記伝達回路は、反転素子と、第1および第2のPチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタ直列回路と、第1および第2のNチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたNチャネルMOSトランジスタ直列回路と、を有し、
    前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路は前記2次側電位系の高電位側電源電位と低電位側電源電位の間に直列に接続されていて、
    前記第1接続点が前記第1のPチャネルMOSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、
    前記第2接続点が前記反転素子の入力端子に接続され、
    前記反転素子の出力端子が前記第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、
    前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路の接続点が前記記憶素子のデータ入力端子に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のレベルシフト回路。
  5. 前記記憶素子は、入出力間に抵抗が接続されたバッファ回路からなることを特徴とする請求項4に記載のレベルシフト回路。
  6. 前記バッファ回路は直列に接続された2つの反転素子からなることを特徴とする請求項5に記載のレベルシフト回路。
  7. 前記第1の抵抗に並列に接続された第3のPチャネルMOSトランジスタと、前記第2の抵抗に並列に接続された第4のPチャネルMOSトランジスタと、をさらに有し、
    前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートが前記第2の抵抗と前記第4の抵抗の接続点に接続され、前記第4のPチャネルMOSトランジスタのゲートが前記第1の抵抗と前記第3の抵抗の接続点に接続されていることを特徴とする請求項2に記載のレベルシフト回路。
  8. 前記記憶素子の反転信号が前記2次側電位系の低電位側電源電位であるとともに前記第1のスイッチ素子がオフしているときの前記第1接続点の電位が、前記2次側電位系の高電位側電源電位から前記第4のPチャネルMOSトランジスタの閾値電圧を差し引いた電位と、前記2次側電位系の低電位側電源電位に前記第1接続点電位に対する前記伝達回路の閾値電圧を加算した電位との間にあるよう、前記第1の抵抗と前記第3の抵抗の分圧比を定め、
    前記記憶素子の正転信号が前記2次側電位系の低電位側電源電位であるとともに前記第2のスイッチ素子がオフしているときの前記第2接続点の電位が、前記2次側電位系の高電位側電源電位から前記第3のPチャネルMOSトランジスタの閾値電圧を差し引いた電位と、前記2次側電位系の低電位側電源電位に前記第2接続点電位に対する前記伝達回路の閾値電圧を加算した電位との間にあるよう、前記第1の抵抗と前記第3の抵抗の分圧比を定めたことを特徴とする請求項7に記載のレベルシフト回路。
  9. 前記伝達回路の前記第1の入力および前記第2の入力が前記第1および前記第2のスイッチが同時にオンするときもしくはそれと同等の状態になると前記伝達回路はその出力を高インピーダンスとすることを特徴とする請求項7に記載のレベルシフト回路。
  10. 前記伝達回路は、反転素子と、第1および第2のPチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタ直列回路と、第1および第2のNチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたNチャネルMOSトランジスタ直列回路と、を有し、
    前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路は前記2次側電位系の高電位側電源電位と低電位側電源電位の間に直列に接続されていて、
    前記第1接続点が前記第1のPチャネルMOSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、
    前記第2接続点が前記反転素子の入力端子に接続され、
    前記反転素子の出力端子が前記第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、
    前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路の接続点が前記記憶素子のデータ入力端子に接続されていることを特徴とする請求項9に記載のレベルシフト回路。
  11. 前記記憶素子は、入出力間に抵抗が接続されたバッファ回路からなることを特徴とする請求項10に記載のレベルシフト回路。
  12. 前記バッファ回路は直列に接続された2つの反転素子からなることを特徴とする請求項11に記載のレベルシフト回路。
  13. 前記第1の抵抗回路は直列接続された第1の抵抗および第5の抵抗からなり、
    前記第2の抵抗回路は直列接続された第2の抵抗および第6の抵抗からなり、
    前記フィードバック回路は、前記第1の抵抗に並列に接続された第3のPチャネルMOSトランジスタと、前記第2の抵抗に並列に接続された第4のPチャネルMOSトランジスタと、前記2次側電位系の高電位側電源電位と前記第1接続点の間に接続された第5のPチャネルMOSトランジスタと、前記2次側電位系の高電位側電源電位と前記第2接続点の間に接続された第6のPチャネルMOSトランジスタと、一端が前記第2接続点および前記第5のPチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され他端が前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートに接続される第7の抵抗と、一端が前記第1接続点および前記第6のPチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され他端が前記第4のPチャネルMOSトランジスタのゲートに接続される第8の抵抗と、を有し、
    前記第7の抵抗の他端に前記記憶素子の正転信号が印加され、
    前記第8の抵抗の他端に前記記憶素子の反転信号が印加されることを特徴とする請求項1に記載のレベルシフト回路。
  14. 前記伝達回路の前記第1の入力および前記第2の入力が前記第1および前記第2のスイッチが同時にオンするときもしくはそれと同等の状態になると前記伝達回路はその出力を高インピーダンスとすることを特徴とする請求項13に記載のレベルシフト回路。
  15. 前記伝達回路は、反転素子と、第1および第2のPチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタ直列回路と、第1および第2のNチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたNチャネルMOSトランジスタ直列回路と、を有し、
    前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路は前記2次側電位系の高電位側電源電位と低電位側電源電位の間に直列に接続されていて、
    前記第1接続点が前記第1のPチャネルMOSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、
    前記第2接続点が前記反転素子の入力端子に接続され、
    前記反転素子の出力端子が前記第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、
    前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路の接続点が前記記憶素子のデータ入力端子に接続されていることを特徴とする請求項14に記載のレベルシフト回路。
  16. 前記記憶素子は、入出力間に抵抗が接続されたバッファ回路からなることを特徴とする請求項15に記載のレベルシフト回路。
  17. 前記バッファ回路は直列に接続された2つの反転素子からなることを特徴とする請求項16に記載のレベルシフト回路。
  18. 前記第1の抵抗回路は第1の抵抗からなり、
    前記第2の抵抗回路は第2の抵抗からなり、
    前記フィードバック回路は、直列接続された第9の抵抗および第10の抵抗からなる第1の直列抵抗回路と、直列接続された第11の抵抗および第12の抵抗からなる第2の直列抵抗回路を有し、
    前記第1の直列抵抗回路の一端は前記第1接続点に接続され、
    前記第2の直列抵抗回路の一端は前記第2接続点に接続され、
    前記第9の抵抗と第10の抵抗との接続点が前記第4のPチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、
    前記第11の抵抗と第12の抵抗との接続点が前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、
    前記第1の直列抵抗回路の他端に前記記憶素子の反転信号が印加され、
    前記第2の直列抵抗回路の他端に前記記憶素子の正転信号が印加されることを特徴とする請求項1に記載のレベルシフト回路。
  19. 前記伝達回路の前記第1の入力および前記第2の入力が前記第1および前記第2のスイッチが同時にオンするときもしくはそれと同等の状態になると前記伝達回路はその出力を高インピーダンスとすることを特徴とする請求項18に記載のレベルシフト回路。
  20. 前記伝達回路は、反転素子と、第1および第2のPチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタ直列回路と、第1および第2のNチャネルMOSトランジスタが直列に接続されたNチャネルMOSトランジスタ直列回路と、を有し、
    前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路は前記2次側電位系の高電位側電源電位と低電位側電源電位の間に直列に接続されていて、
    前記第1接続点が前記第1のPチャネルMOSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、
    前記第2接続点が前記反転素子の入力端子に接続され、
    前記反転素子の出力端子が前記第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、
    前記PチャネルMOSトランジスタ直列回路と前記NチャネルMOSトランジスタ直列回路の接続点が前記記憶素子のデータ入力端子に接続されていることを特徴とする請求項19に記載のレベルシフト回路。
  21. 前記記憶素子は、入出力間に抵抗が接続されたバッファ回路からなることを特徴とする請求項20に記載のレベルシフト回路。
  22. 前記バッファ回路は直列に接続された2つの反転素子からなることを特徴とする請求項21に記載のレベルシフト回路。
JP2010143826A 2009-12-04 2010-06-24 レベルシフト回路 Active JP5402852B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010143826A JP5402852B2 (ja) 2009-12-04 2010-06-24 レベルシフト回路
US12/926,500 US8351235B2 (en) 2009-12-04 2010-11-23 Level shift circuit

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009276806 2009-12-04
JP2009276806 2009-12-04
JP2010143826A JP5402852B2 (ja) 2009-12-04 2010-06-24 レベルシフト回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011139423A JP2011139423A (ja) 2011-07-14
JP5402852B2 true JP5402852B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=44081873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010143826A Active JP5402852B2 (ja) 2009-12-04 2010-06-24 レベルシフト回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8351235B2 (ja)
JP (1) JP5402852B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10063226B2 (en) 2016-03-17 2018-08-28 Fuji Electric Co., Ltd. Level shift circuit

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5595204B2 (ja) * 2010-09-29 2014-09-24 三菱電機株式会社 スイッチング素子の駆動回路
JP5459412B2 (ja) * 2010-11-25 2014-04-02 富士電機株式会社 半導体基板中の抵抗を利用するレベルシフト回路
CN103065680A (zh) * 2011-10-20 2013-04-24 上海新储集成电路有限公司 一种基于相变存储单元的可编程电平转换器及其实现方法
JP5880225B2 (ja) 2012-04-02 2016-03-08 富士電機株式会社 半導体装置
JP5900125B2 (ja) 2012-04-12 2016-04-06 富士電機株式会社 半導体基板中の寄生抵抗を利用するレベルシフト回路
EP2937997B1 (en) * 2013-06-25 2018-11-28 Fuji Electric Co., Ltd. Signal transmission circuit
CN106134080B (zh) * 2014-10-01 2019-01-08 富士电机株式会社 电平移位电路
CN107078733B (zh) * 2015-04-09 2020-09-08 富士电机株式会社 驱动电路
US9641169B2 (en) 2015-07-31 2017-05-02 Infineon Technologies Austria Ag Conveying information between high side and low side driver
US10425078B2 (en) * 2016-09-09 2019-09-24 Mosway Technologies Limited High-side power switch control circuit
IT201700096772A1 (it) * 2017-08-29 2019-03-01 St Microelectronics Srl Circuito traslatore di livello, dispositivo e procedimento corrispondenti
CN108806583B (zh) * 2018-07-05 2020-12-01 京东方科技集团股份有限公司 移位寄存器单元、驱动方法、移位寄存器和显示装置
JP7379834B2 (ja) * 2019-03-11 2023-11-15 富士電機株式会社 駆動回路
WO2020202898A1 (ja) 2019-03-29 2020-10-08 富士電機株式会社 駆動回路
JP2021082887A (ja) 2019-11-15 2021-05-27 富士電機株式会社 スイッチング制御回路
US20230412172A1 (en) * 2020-11-19 2023-12-21 Rohm Co., Ltd. Level-shift circuit and power supply

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS596628A (ja) * 1982-07-05 1984-01-13 Oki Electric Ind Co Ltd トライステ−ト論理回路
KR100255962B1 (ko) * 1995-11-03 2000-05-01 윤종용 3-상태회로의 출력 안정화회로
JP3550453B2 (ja) * 1995-12-20 2004-08-04 株式会社日立製作所 インバータ装置
JP3429937B2 (ja) * 1996-01-12 2003-07-28 三菱電機株式会社 半導体装置
JP3635975B2 (ja) * 1999-03-02 2005-04-06 富士電機デバイステクノロジー株式会社 レベルシフト回路
JP4088466B2 (ja) * 2002-03-19 2008-05-21 三菱電機株式会社 パワーデバイスの駆動回路
US6977528B2 (en) * 2002-09-03 2005-12-20 The Regents Of The University Of California Event driven dynamic logic for reducing power consumption
JP2007180797A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd レベルシフト回路
TW200943723A (en) * 2008-04-14 2009-10-16 Inergy Thechnolgoy Inc High side driving circuit
JP5326927B2 (ja) * 2009-08-19 2013-10-30 富士電機株式会社 レベルシフト回路
JP5466545B2 (ja) * 2010-03-17 2014-04-09 株式会社 日立パワーデバイス レベルシフト回路、および電力変換装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10063226B2 (en) 2016-03-17 2018-08-28 Fuji Electric Co., Ltd. Level shift circuit

Also Published As

Publication number Publication date
US8351235B2 (en) 2013-01-08
US20110134710A1 (en) 2011-06-09
JP2011139423A (ja) 2011-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5402852B2 (ja) レベルシフト回路
JP5354417B2 (ja) レベルシフト回路
JP5825144B2 (ja) 半導体装置およびハイサイド回路の駆動方法
JP2014053895A (ja) レベルシフトデバイス
JP5326927B2 (ja) レベルシフト回路
US7724045B2 (en) Output buffer circuit
CN102983847B (zh) 一种宽电源电压低功耗定时器电路
JP4978094B2 (ja) 出力バッファ回路
JP5389762B2 (ja) レベルシフト回路
JP6303060B1 (ja) ゲート駆動回路
CN107168433B (zh) 输出电路
JP4774287B2 (ja) 出力回路
US20100117690A1 (en) Semiconductor device
JP4796437B2 (ja) 発振回路
US10666257B1 (en) Failsafe, ultra-wide voltage input output interface using low-voltage gate oxide transistors
JP4724575B2 (ja) レベル変換回路
JP5071077B2 (ja) 出力回路および半導体装置
JP2019036818A (ja) 出力回路
US10734995B1 (en) Output circuit
JP2006025085A (ja) Cmos駆動回路
JP5689778B2 (ja) 入力回路
JP7295787B2 (ja) ゲート駆動回路用電源回路
JP2010045522A (ja) 半導体装置
JP4055707B2 (ja) 駆動回路
JP2024046842A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110422

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5402852

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250