JP5353652B2 - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に採用されるディスクブレーキ装置に係り、特に、車両の前進制動後における後退制動時にブレーキパッドの裏板が支持体と当接することによって発生する当接音(クロンク音)を抑制することが可能なディスクブレーキ装置に関する。
この種のディスクブレーキ装置は、一般に、車輪と一体的に正逆回転可能なディスクロータと、車体に組付けられる支持体(例えば、マウンティングや、固定キャリパ)と、前記ディスクロータを挟持可能に配置されて前記支持体に対してロータ軸方向およびロータ周方向にて移動可能に組付けられる一対のブレーキパッドと、これら各ブレーキパッドの裏板を前記ディスクロータに向けて押動する押動部材(例えば、キャリパに組付けたピストンや、可動キャリパに設けた押動アーム等)とを備えるとともに、前記ディスクロータの正回転時(車両の前進回転時)にロータ回入側となる前記各ブレーキパッドにおける前記裏板のロータ周方向端部と前記支持体間に介装されて前記各ブレーキパッドをロータ回出側に付勢する板バネを備えていて、制動時には、前記押動部材が前記各ブレーキパッドを前記ディスクロータに向けて押動することにより、前記各ブレーキパッドのライニングが前記ディスクロータの被制動面に摺動可能に圧接して、前記ディスクロータが制動されるように構成されていて、例えば、下記特許文献1に記載されている。
特開平10−331883号公報
上記した特許文献1に記載されているディスクブレーキ装置においては、前記板バネが、前記裏板に固定される固定部と、この固定部に連続して延出形成された延出部を有していて、この延出部には、前記支持体に常に係合する係合部分と、この係合部分と前記固定部間にあって湾曲した湾曲部分と、前記係合部分より先端側にあって前記裏板が非制動位置にあるとき前記裏板または前記固定部から所定量離間しかつ前記裏板が非制動位置から前記支持体に向けてロータ回入側に移動することにより前記湾曲部分が非制動状態から所定量弾性変形したときに前記裏板または前記固定部に対して傾斜面にて摺動可能に接合する接合部分が形成されている。
このため、上記した特許文献1に記載されているディスクブレーキ装置においては、前記板バネによってバネ定数が小さい特性(湾曲部分と接合部分が非制動状態から所定量弾性変形して、接合部分が裏板または固定部に対して傾斜面にて摺動可能に接合するまでの特性)とバネ定数が大きい特性(接合部分が裏板または固定部に対して傾斜面にて摺動可能に接合した状態にて、湾曲部分が更に弾性変形するときの特性)の2段バネ特性が得られる。したがって、バネ定数が小さい特性にて、制動時におけるブレーキパッドのロータ軸方向での摺動抵抗を小さく抑えながら、バネ定数が大きい特性にて、上記した当接音(クロンク音)を効果的に抑制することが可能である。
ところで、上記した特許文献1に記載されているディスクブレーキ装置においては、板バネの接合部分が裏板または固定部に対して傾斜面にて摺動可能に接合する構成が採用されているため、かかる部位に油や摩耗粉が付着すると、これに起因して接合部分での摩擦係数が変化し、板バネの2段バネ特性が安定しなくて、所期の作用効果が得られないおそれがある。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、上記したディスクブレーキ装置において、前記板バネが、前記裏板に固定される固定部と、この固定部に連続して延出形成された延出部を有していて、この延出部には、前記支持体に常に係合する係合部分と、この係合部分と前記固定部間にあって湾曲した湾曲部分と、前記裏板が非制動位置にあるとき前記裏板または前記固定部から所定量離間しかつ前記裏板が非制動位置から前記支持体に向けてロータ回入側に移動することにより前記湾曲部分が非制動状態から所定量弾性変形したときに前記裏板または前記固定部に対して平面にて滑りなく接合する接合部分が形成されていることに特徴がある。
この場合において、前記接合部分は、前記固定部に近接する前記延出部の基端に設定されていることも可能である。この場合において、前記接合部分には、中抜き孔または切欠が形成されていること(バネ定数が小さい特性を得る場合において、バネ定数を容易に変更可能である)も可能である。また、前記接合部分は、前記延出部における前記係合部分より先端側に設定されていることも可能である。
本発明によるディスクブレーキ装置においては、車両の前進制動時、正回転のディスクロータがブレーキパッドによって挟持されて制動される。このため、このときには、ブレーキパッドがディスクロータの正回転時のロータ回入側に移動することはなく、板バネの湾曲部分と接合部分は非制動状態に維持される。かかる状態では、板バネの接合部分が裏板または固定部から所定量離間していて自由な移動(弾性変形)を許容されているため、板バネではバネ定数が小さい特性が得られる。したがって、前進制動時におけるブレーキパッドのロータ軸方向での摺動抵抗が小さく抑えられる。
一方、車両の前進制動後における後退制動時には、逆回転のディスクロータがブレーキパッドによって挟持されて制動されるため、ブレーキパッドがディスクロータの正回転時のロータ回入側に移動する。このため、このときには、ブレーキパッドの移動に伴って板バネの湾曲部分と接合部分が非制動状態から順次弾性変形する。かくして、板バネの湾曲部分と接合部分が非制動状態から所定量弾性変形すると、自由な移動を許容されていた板バネの接合部分が裏板または板バネの固定部に対して平面にて滑りなく接合して自由な移動を規制される。
したがって、その後の板バネは、その接合部分の移動を裏板または板バネの固定部によって規制された状態(接合部分の移動が裏板または固定部によって規制されていない場合に比して板バネのバネ定数が大きくされた状態)にて、板バネの湾曲部分のみが弾性変形する。このため、この後退制動時には、その初期において板バネのバネ定数が小さい特性が得られて、制動時におけるブレーキパッドのロータ軸方向での摺動抵抗を小さく抑えることが可能であり、その後期において板バネのバネ定数が大きい特性が得られて、ブレーキパッドの裏板が支持体と当接することによって発生する当接音(クロンク音)を効果的に抑制することが可能である。
上記した本発明によるディスクブレーキ装置においては、車両の前進制動後における後退制動時において、自由な移動を許容されていた板バネの接合部分が裏板または板バネの固定部に対して平面にて滑りなく接合して自由な移動を規制されることによって、板バネのバネ定数が小さい特性から大きい特性に切り替えられる。ところで、かかる作用は、板バネの接合部分に油や摩耗粉が付着している場合においても、油や摩耗粉が付着していない場合と同様の作用効果が得られるため、板バネの2段バネ特性が安定して得られ、常に所期の作用効果が得られる。
本発明によるディスクブレーキ装置の一実施形態を示す正面図である。 図1に示したディスクブレーキ装置の左斜め上方から見た斜視図である。 図1および図2に示したマウンティングとインナー側ブレーキパッドとパッドサポートと板バネ等の非制動時または前進制動時における関係を示した正面図である。 図3に示したマウンティングとインナー側ブレーキパッドとパッドサポートと板バネ等の後退制動時における初期の関係を示した正面図である。 図3に示したマウンティングとインナー側ブレーキパッドとパッドサポートと板バネ等の後退制動時における後期の関係を示した正面図である。 図3に示したインナー側ブレーキパッドの裏板と板バネの関係を示した拡大平面図である。 図4に示したインナー側ブレーキパッドの裏板と板バネの関係を示した拡大平面図である。 図5に示したインナー側ブレーキパッドの裏板と板バネの関係を示した拡大平面図である。 図1〜図8に示した板バネの2段バネ特性を示した線図である。 板バネの変形実施形態を示した図6相当の拡大平面図である。 板バネの変形実施形態を示した図7相当の拡大平面図である。 板バネの変形実施形態を示した図8相当の拡大平面図である。 図1〜図8に示した板バネの接合部分に中抜き孔が形成されている場合の斜視図である。 図1〜図8に示した板バネの接合部分に一対の切欠が形成されている場合の斜視図である。 図1〜図8に示した板バネの接合部分に中抜き孔や一対の切欠が形成されていない場合の斜視図である。
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図8は本発明を車両用の可動キャリパ型ディスクブレーキ装置に実施した実施形態を示していて、この実施形態のディスクブレーキ装置100は、車軸ハブ(図示省略の回転体)に組付けられて車輪(図示省略)と一体的に正逆回転可能なディスクロータ10(図1参照)と、車体(図示省略)に組付けられる支持体(マウンティング)20と、ディスクロータ10の外周部の一部分を跨ぐようにして配置されて支持体20に対してロータ軸方向に移動可能に組付けられた可動キャリパ30、この可動キャリパ30に組付けた単一のピストン40、インナー側ブレーキパッド50、アウター側ブレーキパッド60を備えている。
また、ディスクブレーキ装置100は、支持体20に組付けた一対のパッドサポート70,80を備えるとともに、ディスクロータ10の正回転時にロータ回入側(図1の左側)となる各ブレーキパッド50,60における裏板51,61のロータ周方向端部と支持体20間に介装されて各ブレーキパッド50,60をロータ回出側(図1の右側)に付勢する板バネ90(図2において丸で囲まれている)を備えている。
ディスクロータ10は、インナー側ブレーキパッド50のライニング52とアウター側ブレーキパッド60のライニング62によって挟持可能な環状の被制動面11を有している。また、ディスクロータ10は、被制動面11が制動時にインナー側ブレーキパッド50のライニング52およびアウター側ブレーキパッド60のライニング62によって挟持されることにより、回転を制動されるようになっている。このディスクロータ10は、車輪の前進回転時には、車輪と一体的に図1の時計方向に回転(正回転)し、図1の左方側が回入側となり、図1の右方側が回出側となる。
支持体20は、図1および図2に示したように、ディスクロータ10の一部の外周を跨ぐようにして設けられていて、インナー側ブレーキパッド50を支持するインナー側支持部21と、アウター側ブレーキパッド60を支持するアウター側支持部22を一体的に備えている。また、支持体20は、車体への取付部23を一体的に備えていて、この取付部23には一対の取付孔23a、23bが設けられている。
可動キャリパ30は、図1および図2に示したように、ディスクロータ10の一部の外周を跨ぐようにして設けられていて、インナー側にシリンダ部31を備え、アウター側に押動アーム部32を備えるとともに、これらを連結する一対の連結部33,34を備えている。また、可動キャリパ30は、インナー側に一対の支持アーム部35,36を備えていて、各支持アーム部35,36にボルト37,38を用いて組付けたロータ軸方向に延びる連結ピン(図示省略)を介して、支持体20にロータ軸方向に移動可能に組付けられている。
ピストン40は、可動キャリパ30のシリンダ部31に周知のように液密的かつロータ軸方向に摺動可能に組付けられていて、インナー側ブレーキパッド50をディスクロータ10に向けて押動可能に配置されている。また、ピストン40は、ディスクロータ10の制動時に、シリンダ部31との間に形成される油室にブレーキマスタシリンダ(図示省略)から供給される作動油によって押動されて、インナー側ブレーキパッド50をディスクロータ10に向けてロータ軸方向に押圧可能である。なお、ピストン40がインナー側ブレーキパッド50をディスクロータ10に向けてロータ軸方向に押動・押圧するときには、可動キャリパ30の押動アーム部32がアウター側ブレーキパッド60をディスクロータ10に向けてロータ軸方向に押動・押圧する。
インナー側ブレーキパッド50は、裏板51と、この裏板51に固着したライニング52と、裏板51の背面に組付けたシムプレート(図示省略)を備えている。また、インナー側ブレーキパッド50は、ディスクロータ10とピストン40間に配置されていて、裏板51にてパッドサポート70,80を介して支持体20にロータ軸方向およびロータ周方向に移動可能に組付けられている。
アウター側ブレーキパッド60は、裏板61と、この裏板61に固着したライニング62と、裏板61の背面に組付けたシムプレート63を備えている。また、アウター側ブレーキパッド60は、ディスクロータ10と可動キャリパ30の押動アーム部32間に配置されていて、裏板61にてパッドサポート70,80を介して支持体20にロータ軸方向およびロータ周方向に移動可能に組付けられている。
各パッドサポート70,80は、支持体20のインナー側支持部21およびアウター側支持部22に組付けられていて、各ブレーキパッド50,60をロータ軸方向およびロータ周方向に移動可能に支持するとともに、各ブレーキパッド50,60のロータ径方向移動を弾性的に規制している。
板バネ90は、アウター側ブレーキパッド60に組付けたものを例として図1〜図8に示したように、裏板61に弾性的に固定されるコ字状の固定部91と、この固定部91に連続して延出形成された延出部92を有している。延出部92は、支持体20に常に係合する係合部分92aと、この係合部分92aと固定部91間にあって湾曲した湾曲部分92bと、この湾曲部分92bと固定部91間にある接合部分92cを備えている。
接合部分92cは、固定部91に近接する延出部92の基端に設定されている。この接合部分92cは、裏板61が非制動位置(図3および図6に示した位置)にあるとき裏板61から所定量離間していて、裏板61が非制動位置から支持体20に向けてロータ回入側に移動することにより湾曲部分92bが非制動状態から所定量弾性変形したときに湾曲部分92bとともに弾性変形して(図4および図7参照)裏板61に対して平面にて滑りなく接合するように構成されている。このため、裏板61が図4および図7に示した状態から更に支持体20に向けてロータ回入側に移動するときには、湾曲部分92bのみが弾性変形する。
図3および図6に示した状態の板バネ90は、湾曲部分92bと接合部分92cが自由状態(図9の0点参照)から所定量弾性変形している(図9のA点参照)。また、図4および図7に示した状態の板バネ90は、図3および図6に示した状態(図7の破線参照)から湾曲部分92bと接合部分92cが所定量弾性変形していて、接合部分92cが裏板61に対して平面にて滑りなく接合している(図9のB点参照)。また、図5および図8に示した状態の板バネ90は、図4および図7に示した状態(図8の破線参照)から湾曲部分92bのみが所定量弾性変形していて、接合部分92cは裏板61に対して平面にて滑りなく接合したままである(図9のC点参照)。
したがって、この板バネ90では、図9にて示したような2段バネ特性(すなわち、湾曲部分92bと接合部分92cが弾性変形することにより得られるA−B間のバネ定数が小さい特性と、湾曲部分92bのみが弾性変形することにより得られるB−C間のバネ定数が大きな特性)が得られる。なお、図9に示した「S」は、アウター側ブレーキパッド60の裏板61が支持体20に対してロータ周方向に移動し得るストローク量(A点とC点間)を示していて、図9のA点では図3に示したように裏板61の回出側端部が支持体20に当接し、図9のC点では図5に示したように裏板61の回入側端部が支持体20に当接している。
上記のように構成したこの実施形態においては、車両の前進制動時、正回転のディスクロータ10が両ブレーキパッド50,60によって挟持されて制動される。このため、このときには、各ブレーキパッド50,60がディスクロータ10の正回転時のロータ回入側に移動することはなく、板バネ90の湾曲部分92bと接合部分92cは非制動状態に維持される。
かかる状態では、図3および図6に示したように、板バネ90の接合部分92cが裏板61から所定量離間していて自由な移動(弾性変形)を許容されているため、板バネ90ではバネ定数が小さい特性が得られる。したがって、前進制動時におけるブレーキパッド50,60のロータ軸方向での摺動抵抗が小さく抑えられる。
一方、車両の前進制動後における後退制動時には、逆回転のディスクロータ10が両ブレーキパッド50,60によって挟持されて制動されるため、各ブレーキパッド50,60がディスクロータ10の正回転時のロータ回入側に移動する。このため、このときには、各ブレーキパッド50,60の移動に伴って板バネ90の湾曲部分92bと接合部分92cが非制動状態から順次弾性変形する。かくして、板バネ90の湾曲部分92bと接合部分92cが非制動状態から所定量弾性変形すると、図4および図7に示したように、自由な移動を許容されていた板バネ90の接合部分92cが裏板61に対して平面にて滑りなく接合して自由な移動を規制される。
したがって、その後の板バネ90は、その接合部分92cの移動を裏板61によって規制された状態(接合部分92cの移動が裏板61によって規制されていない場合に比して板バネ90のバネ定数が大きくされた状態)にて、板バネ90の湾曲部分92bのみが弾性変形する。このため、この後退制動時には、その初期において板バネ90のバネ定数が小さい特性が得られて、制動時における各ブレーキパッド50,60のロータ軸方向での摺動抵抗を小さく抑えることが可能であり、その後期において板バネ90のバネ定数が大きい特性が得られて、各ブレーキパッド50,60の裏板51,61が支持体20と当接することによって発生する当接音(クロンク音)を効果的に抑制することが可能である。
上記した実施形態のディスクブレーキ装置100においては、車両の前進制動後における後退制動時において、自由な移動を許容されていた板バネ90の接合部分92cが裏板61に対して平面にて滑りなく接合して自由な移動を規制されることによって、板バネ90のバネ定数が小さい特性から大きい特性に切り替えられる。ところで、かかる作用は、板バネ90の接合部分92cに油や摩耗粉が付着している場合においても、油や摩耗粉が付着していない場合と同様の作用効果が得られるため、板バネ90の上記した2段バネ特性が安定して得られ、常に所期の作用効果が得られる。
上記した実施形態においては、図1〜図8に示した板バネ90を採用して本発明を実施したが、図1〜図8に示した板バネ90に代えて、図10〜図12に示した板バネ190を採用して本発明を実施することも可能である。板バネ190は、裏板61に弾性的に固定されるコ字状の固定部191と、この固定部191に連続して延出形成された延出部192を有している。延出部192は、支持体20に常に係合する係合部分192aと、この係合部分192aと固定部191間にあって湾曲した湾曲部分192bと、係合部分192aより先端側に設けた接合部分192cを備えている。
接合部分192cは、裏板61が非制動位置(図3相当の位置)にあるとき固定部191から所定量離間していて、裏板61が非制動位置から支持体20に向けてロータ回入側に移動することにより湾曲部分192bが非制動状態から所定量弾性変形したとき(図4相当のとき)に湾曲部分192bとともに弾性変形して固定部191に対して平面にて滑りなく接合するように構成されている。このため、裏板61が図4相当の状態から更に支持体20に向けてロータ回入側に移動するときには、湾曲部分192bのみが弾性変形する。
図10に示した状態の板バネ190は、湾曲部分192bと接合部分192cが自由状態から所定量弾性変形している。また、図11に示した状態の板バネ190は、図10に示した状態(図11の破線参照)から湾曲部分192bと接合部分192cが所定量弾性変形していて、接合部分192cが固定部191に対して平面にて滑りなく接合している。また、図12に示した状態の板バネ190は、図11に示した状態(図12の破線参照)から湾曲部分192bのみが所定量弾性変形していて、接合部分192cは固定部191に対して平面にて滑りなく接合したままである。
したがって、この板バネ190では、図9にて示したのと同様の2段バネ特性(すなわち、湾曲部分192bと接合部分192cが弾性変形することにより得られるバネ定数が小さい特性と、湾曲部分192bのみが弾性変形することにより得られるバネ定数が大きな特性)が得られる。
また、図1〜図9に示した上記実施形態においては、図15に示したように板バネ90の接合部分92cに中抜き孔や切欠等が形成されていないが、本発明の実施に際しては、図13に示したように、板バネ90の接合部分92cに中抜き孔92c1を形成して実施すること、または、図14に示したように、板バネ90の接合部分92cに一対の切欠92c2を形成して実施することも可能である。これらの場合には、中抜き孔92c1や切欠92c2等の大きさを適宜に変更することによって、バネ定数が小さい特性を得る場合のバネ定数を容易に変更可能であって、板バネ90の2段バネ特性を容易に変更することが可能である。
上記した各実施形態においては、板バネ90,190の固定部91,191がコ字状に形成されて裏板61に弾性的に固定されるように構成して実施したが、板バネの固定部がビス等の固定具を用いて裏板に固定されるように構成して実施することも可能である。また、上記した各実施形態においては、本発明を車両用の可動キャリパ型ディスクブレーキ装置に実施したが、本発明は車両用の固定キャリパ型ディスクブレーキ装置にも同様に実施することが可能である。
100…ディスクブレーキ装置、10…ディスクロータ、11…被制動面、20…支持体(マウンティング)、30…可動キャリパ、40…ピストン(押動部材)、50,60…ブレーキパッド、51,61…裏板、52,62…ライニング、70,80…パッドサポート、90…板バネ、91…固定部、92…延出部、92a…係合部分、92b…湾曲部分、92c…接合部分

Claims (4)

  1. 車輪と一体的に正逆回転可能なディスクロータと、車体に組付けられる支持体と、前記ディスクロータを挟持可能に配置されて前記支持体に対してロータ軸方向およびロータ周方向にて移動可能に組付けられる一対のブレーキパッドと、これら各ブレーキパッドの裏板を前記ディスクロータに向けて押動する押動部材とを備えるとともに、前記ディスクロータの正回転時にロータ回入側となる前記各ブレーキパッドにおける前記裏板のロータ周方向端部と前記支持体間に介装されて前記各ブレーキパッドをロータ回出側に付勢する板バネを備えていて、
    制動時には、前記押動部材が前記各ブレーキパッドを前記ディスクロータに向けて押動することにより、前記各ブレーキパッドのライニングが前記ディスクロータの被制動面に摺動可能に圧接して、前記ディスクロータが制動されるように構成されているディスクブレーキ装置において、
    前記板バネが、前記裏板に固定される固定部と、この固定部に連続して延出形成された延出部を有していて、
    この延出部には、前記支持体に常に係合する係合部分と、この係合部分と前記固定部間にあって湾曲した湾曲部分と、前記裏板が非制動位置にあるとき前記裏板または前記固定部から所定量離間しかつ前記裏板が非制動位置から前記支持体に向けてロータ回入側に移動することにより前記湾曲部分が非制動状態から所定量弾性変形したときに前記裏板または前記固定部に対して平面にて滑りなく接合する接合部分が形成されていることを特徴とするディスクブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載のディスクブレーキ装置において、前記接合部分は、前記固定部に近接する前記延出部の基端に設定されていることを特徴とするディスクブレーキ装置。
  3. 請求項2に記載のディスクブレーキ装置において、前記接合部分には、中抜き孔または切欠が形成されていることを特徴とするディスクブレーキ装置。
  4. 請求項1に記載のディスクブレーキ装置において、前記接合部分は、前記延出部における前記係合部分より先端側に設定されていることを特徴とするディスクブレーキ装置。
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