JP4061736B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輪とともに回転するディスクロータをマウンティングにより支持されたパッドで押圧することにより、制動動作を行う自動車用のディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両のブレーキとして使用されるディスクブレーキとしては、特開平07−125337号公報に開示されるように、
車両の車輪と一体に回転するディスクロータと、
前記ディスクロータの外周を跨ぎ並設される第1及び第2支持腕を有するマウンティングと、
前記両支持腕の互いに対向する部分にそれぞれ形成され、前記ディスクロータの軸方向に延在されると共に、互いに対向する側に向けて開口し、少なくとも底面と前記ディスクロータの回転面に対して平行で且つ前記両支持腕を通る前記ディスクロータの半径方向に垂直な方向で対向する対向面とにより囲まれるガイド溝と、
前記両支持腕間に配設され、前記第1支持腕に設けられた前記ガイド溝に摺動可能に嵌合すると共に少なくとも前記第1支持腕に設けられた前記ガイド溝の前記対向面及び前記底面とにそれぞれ対向する面を備える第1凸部及び前記第2支持腕に設けられた前記ガイド溝に摺動可能に嵌合するとともに少なくとも前記第2支持腕に設けられた前記ガイド溝の前記対向面及び前記底面とにそれぞれ対向する面を備える第2凸部を有し、前記ディスクロータの軸方向に付勢されて前記ディスクロータの前記回転面にその一側面で接触することにより前記ディスクロータの回転を抑制するパッドと、
前記第1支持腕の前記第1ガイド溝に配設され、前記第1ガイド溝の前記対向面の内で一方の対向面と前記第1凸部において前記一方の対向面に対向する第1の面との間に位置する支持部と、前記第1ガイド溝の前記対向面の他方の対向面と前記第1凸部において前記他方の対向面に対向する第2の面との間に位置するとともに前記第1凸部を前記一方の対向面に向けて付勢する付勢部と、前記第1ガイド溝の前記底面と前記第1凸部の前記底面に対向する第3の面との間に位置すると共に前記支持部と前記付勢部とを接続する接続部とを備えるパッドサポートと、
を備えるものが知られている。
【0003】
このディスクブレーキは、パッドがディスクロータの軸方向に付勢されてディスクロータの回転面にその一側面で接触することにより、ディスクロータの回転が抑制される。
【0004】
更に、パッドサポートの付勢部がパッドの第1凸部を第1ガイド溝の一方の対向面に向けて付勢することにより、パッドのマウンティングに対するディスクロータの回転面に対して平行で且つ両支持腕の並設される方向に垂直な方向でのがたつきが抑制される。
【0005】
【発明が解決するための課題】
しかしながら、上述した従来のディスクブレーキは、回転するディスクロータにパッドが当接すると、パッドとディスクロータとの間に生じる摩擦力によってパッドがマウンティングの第1支持腕に向けて移動される状況が生じる。このような場合には、パッドサポートの接続部を介して第1ガイド溝の底面とパッドの第1凸部の第3の面とが当接することにより当接音が生じる虞が有る。
【0006】
本発明は、パッドとマウンティングとの当接音の低減を可能とするディスクブレーキを提供することを、その技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、第1の手段として、車両の車輪と一体に回転するディスクロータと、前記ディスクロータの外周を跨ぐと共に前記ディスクの直径方向に並設される第1及び第2支持腕を有するマウンティングと、前記両支持腕の互いに対向する部分にそれぞれ形成され、前記ディスクロータの軸方向に延在されると共に、互いに対向する側に向けて開口し、少なくとも底面と前記ディスクロータの回転面に対して平行で且つ前記両支持腕が並設される方向に垂直な方向で対向する対向面とにより囲まれる第1及び第2ガイド溝と、前記両支持腕間に配設され、前記第1支持腕に設けられた前記第1ガイド溝に摺動可能に挿入されると共に少なくとも前記第1ガイド溝の前期対向面および前記底面とにそれぞれ対向する面を備える第1凸部及び前記第2支持腕に設けられた前記第2ガイド溝に摺動可能に挿入されるとともに少なくとも前記第2ガイド溝の前記対向面及び前記底面とにそれぞれ対向する面を備える第2凸部を有し、前記ディスクロータの軸方向に付勢されて前記ディスクロータの前記回転面にその一側面で接触することにより前記ディスクロータの回転を抑制するパッドと、前記第1ガイド溝に配設され、前記第1ガイド溝の前記対向面の内で一方の対向面と前記第1凸部において前記一方の対向面に対向する第1の面との間に位置する支持部と、前記第1ガイド溝の前記対向面の他方の対向面と前記第1凸部において前記他方の対向面に対向する第2の面との間に位置するとともに前記第1凸部を前記一方の対向面に向けて付勢する第1付勢部と、前記第1ガイド溝の前記底面と前記第1凸部の前記底面に対向する第3の面との間に位置すると共に前記支持部と前記付勢部とを接続する接続部とを備えるパッドサポートと、を備えるディスクブレーキにおいて、前記支持部と前記接続部との結合部は、前記パッドが前記両支持腕が並設される方向で且つ前記第1支持腕側に移動された際に、少なくとも前記第1凸部の第1の面と前記第3の面との連結部が前記結合部に当接すると共に前記連結部が前記結合部を摺動することにより、前記パッドが前記第1ガイド溝の前記他方の対向面側に移動可能となるように形成されていることを特徴とするディスクブレーキを構成した。
【0008】
好ましくは、第2の手段として、前記結合部は、前記第1ガイド溝の前記一方の対向面側から前記底面側に向けて延在される平板状を呈していることを特徴とする第1の手段のディスクブレーキが望ましい。
【0009】
好ましくは、第3の手段として、前記パッドサポートは、前記パッドを前記第2支持腕に向けて付勢可能な第2付勢部を備えていることを特徴とする第1又は第2の手段のディスクブレーキが望ましい。
【0010】
好ましくは、第4の手段として、前記第2付勢部は、前記接続部と前記第1付勢部とを繋ぐと共に前記第1ガイド溝の底面側から前記他方の対向面側に向けて延在される平板状を呈することを特徴とする第3の手段のディスクブレーキが望ましい。
【0011】
好ましくは、第5の手段として、前記第1凸部の第1の面は前記第1ガイド溝の前記底面寄りの部分に前記第1ガイド溝の前記一方の対向面に向けて突出すると共に少なくとも前記支持部に当接する第1突起部を備えたことを特徴とする第4の手段のディスクブレーキが望ましい。
【0012】
好ましくは、第6の手段として、前記接続部と第1凸部との間に前記パッドを前記第2支持腕に向けて付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする請求項3〜請求項の手段の何れか一に記載のディスクブレーキが望ましい。
【0013】
好ましくは、第7の手段として、前記第1凸部の前記第3の面は前記第1ガイド溝の前記他方の対向面寄りの部分に前記第1ガイド溝の前記底面に向けて突出すると共に前記第2付勢部に当接可能な第2突起部を有していることを特徴とする第1の手段〜第6の手段の何れか一に記載のディスクブレーキが望ましい。
【0014】
好ましくは、第8の手段として、前記パッドサポートは前記パッドを前記第2支持腕に向けて付勢可能な第2付勢部を備え、前記接続部と第1凸部との間に配設されると共に前記パッドを前記第2支持腕に向けて付勢する付勢部材を備え、前記第2付勢部と前記第1凸部との間には初期状態において所定量のクリアランスが設けられていることを特徴とする第1の手段又は第2の手段のディスクブレーキが望ましい。
【0015】
好ましくは、第9の手段として、前記パッドサポートは、前記支持部と、前記結合部と、前記接続部と、前記第1付勢部とが金属材の平板から一体的に形成されて成ることを特徴とする第1の手段〜第の手段の何れか一に記載のディスクブレーキが望ましい。
【0016】
第1の手段のディスクブレーキは、パッドが両支持腕が並設される方向で且つ第1支持腕側に移動された際に連結部が結合部を摺動することにより、パッドが第1ガイド溝の他方の対向面側に移動可能とされる。
【0017】
第2の手段のディスクブレーキは、第1の手段の作用に加えて、パッドが両支持腕が並設される方向で且つ第1支持腕側に移動された際に連結部が平板状の結合部を摺動することにより、パッドが第1ガイド溝の他方の対向面側に移動可能とされる。
【0018】
第3の手段のディスクブレーキは、第1の手段又は第2の手段の作用に加えて、第2付勢部材によりパッドが第2支持腕に向けて付勢される。
【0019】
第4の手段のディスクブレーキは、第3の手段の作用に加えて、平板状の第2付勢部にパッドが当接することによりパッドが第2支持腕に向けて付勢される。パッドと第2付勢部との当接に際して、少なくとも接続部と結合部と支持部とが、接続部の第2付勢部側端部を中心としてディスクロータの回転方向で且つパッド側に回転して倒れ込もうとする。この倒れ込みが行われる際に、連結部が結合部に当接するとともに結合部上を摺動することにより、支持部、結合部、及び接続部の倒れ込みが抑制される。
【0020】
第5の手段のディスクブレーキは、第4の手段の作用に加えて、少なくとも接続部と結合部と支持部とが、接続部の第2付勢部側端部を中心としてディスクロータの回転方向で且つパッド側に回転して倒れ込む際に、第1凸部と支持部との当接箇所から第1ガイド溝の一方の対向面までの距離を短くする。
【0021】
第6の手段のディスクブレーキは、第3の手段〜第5の手段の何れか一に記載の作用に加えて、付勢部材によりパッドが第2支持腕に向けて付勢される。加えて、付勢部材によりパッドサポートが第1支持腕側に付勢されることから、パッドサポートのがたつき、或いは、パッドサポートのディスクロータの回転方向での倒れ込みを抑制する。
【0022】
第7の手段のディスクブレーキは、第1の手段〜第6の手段の何れか一に記載の作用に加えて、パッドとディスクロータとの当接に伴ってパッドが支持腕に当接することにより、パッドがディスクロータの回転方向に回転可能とされ、パッドの回転に伴ってパッドとマウンティングとが当接することにより、パッドとマウンティングとの間に摺動抵抗が生じる。
【0023】
第8の手段のディスクブレーキは、第1の手段又は第2の手段の作用に加えて、初期状態においてはパッドは付勢部材により第2支持腕に向けて付勢され、ディスクロータにパッドが当接することによりパッドが第1支持腕にむけて移動される際には、第2付勢部にパッドが当接することにより、パッドは付勢手段及び第2付勢部により第2支持腕側に付勢される。
【0024】
第9の手段のディスクブレーキは、第1の手段〜第8の手段の何れか一に記載の作用に加えて、支持部と、結合部と、接続部と、第1付勢部とが金属材の平板から一体的に形成される。
【0025】
【実施の形態】
以下、本発明を実施の形態により具体的に説明する。
【0026】
(実施の形態1)
図1は本発明の一実施の形態のディスクブレーキ1の上面図であり、図2は図1のディスクブレーキ1をディスクロータ2の外側から見た正面図であり、図3は図2のA−A線での断面図である。図1〜図3に示すように、このディスクブレーキ1は、車輪(図示省略)と一体回転するディスクロータ2と、ディスクロータ2の内側(図1中上側)及び外側(図1中下側)にそれぞれ配置されているインナパッド6及びアウタパッド7と、車両の非回転部分(図示省略)にボルトで固定されており両パッド6、7をディスクロータ2の軸方向(図1中上下方向)に移動可能に案内し両パッド6、7に加わるブレーキトルクを直接に受けるマウンティング3と、マウンティング3にディスクロータ2の軸方向へ摺動可能に支持されていてアウタパッド7をその外側(図1中下側)からディスクロータ2の外側回転面に押圧する摺動シリンダ4と、摺動シリンダ4のシリンダボア4a内に摺動可能に嵌合されていてブレーキ室4bのブレーキ圧によりインナパッド6をその内側(図1中上側)からディスクロータ2の内側回転面に押圧する有底筒状のピストン5と、マウンティング3内に配設されて両パッド6、7のマウンティング3内でのがたつきを抑制するパッドサポート8、8’とを有している。摺動シリンダ4もブレーキ圧室4bのブレーキ圧によりアウタパッド7をその外側からディスクロータ2の外側回転面に押圧するものである。
【0027】
マウンティング3は、ディスクロータ2の外周を跨ぎディスクロータ2の直径径方向(図1、図2中左右方向)に並設される一対の第1支持腕31、第2支持腕32を有している。両支持腕31、32はディスクロータ2の直径方向に延在されるブリッジ部33、33’により一体的に連結されている。又、両支持腕31、32の間には、摺動シリンダ4がディスクロータ2の外周を跨いで配設されている。
【0028】
図4は図2のアウタパッド7と第1支持腕31の当接部の拡大図である。図1〜図4に示すように、第1支持腕31と第2支持腕32との互いに対向する部分には、ディスクロータ2の軸方向(図2中前後方向)に延在する第1ガイド溝31aと第2ガイド溝32aとが夫々形成されている。
【0029】
第1ガイド溝31aは第2支持腕32側に開口し、底面31aaと、ディスクロータ2の回転面に対して平行で且つ両支持腕31、32が並設される方向に垂直な方向(図4中上下方向)で対向する対向面31ab、31acとにより囲まれている。
【0030】
第2ガイド溝32aも第1ガイド溝31aと同様にして形成されており、第1支持腕31側に開口し、底面と、ディスクロータ2の回転面に対して平行で且つ両支持腕31、32が並設される方向に垂直な方向(図2中上下方向)で対向する対向面とにより囲まれている。即ち、第1ガイド溝31a及び第2ガイド溝32aは互いに対向する側に向けて開口するように形成されているものである。
【0031】
アウタパッド7はマウンティング3の両支持腕31、32の間で且つディスクロータ2の回転面の外側に配設されている。アウタパッド7は、第1支持腕31に対向する部分に第1支持腕31が和に突出する第1凸部71と、第2支持腕32に対向する部分に第2支持腕32側に向けて突出する第2凸部72とを有している。
【0032】
第1凸部71は第1ガイド溝31aに、ディスクロータ2の軸方向、両支持腕31、32が並設される方向(図4中左右方向)及びディスクロータ2の回転面に平行で且つ両支持腕31、32が並設される方向に対して垂直な方向に移動可能に挿入されており、第2凸部72も第1凸部71と同様にして第2ガイド溝32aに挿入されている。
【0033】
第1凸部71及び第2凸部72はディスクロータ2の軸方向垂直方向断面が略矩形状を呈しており、第1ガイド溝31a及び第2ガイド溝32aは第1凸部71及び第2凸部72に対応した形状とされている。
【0034】
第1凸部71は、第1ガイド溝31aのディスクロータ2の外周側(図4中上側)の対向面31abに対向する第1面71bと、ガイド溝31aのディスクロータ2の内周側(図4中下側)の対向面31acに対向する第2面71cと、ガイド溝31aの底面31aaに対向する第3面71aとを有している。
【0035】
アウタパッド7の第2凸部72も第1凸部71と同様にして形成されており、又、インナパッド6にもアウタパッド7と同様にして、第1ガイド溝31a及び第2ガイド溝32に組付けられる第1及び第2凸部が形成されている。
【0036】
図5は図4のパッドサポート8のパッド6、7側から見た正面図である。図1〜図5に示すように、第1支持腕31とインナパッド6及びアウタパッド7との間にはパッドサポート8が配設されている。
【0037】
パッドサポート8は、第1ガイド溝31a内でアウタパッド7の第1凸部71に対向配置されるアウタサポート部81と、第1ガイド溝31a内でインナパッド6の第1凸部に対向配置されるインナサポート部82と、ディスクロータ2の外周を跨ぐと共にアウタサポート部81とインナサポート部82とを一体的に連結するブリッジ部83とを有している。パッドサポート8は、アウタサポート部81、インナサポート部82、及びブリッジ部83から金属板材から一体的に形成されている。
【0038】
アウタサポート部81は、第1支持腕31の第1ガイド溝31aの対向面31abと第1凸部71の第1面71bとの間に位置する平板状の支持部81aと、対向面31acと第2面71cとの間に位置するとともに第1凸部71を対向面31abに向けて付勢する第1付勢部81cと、底面31aaと第3面71aとの間に位置すると共に支持部81aと第1付勢部81cとを接続する平板状の接続部81bとを備えている。
【0039】
第1付勢部81cは両支持腕31、32の並設方向に延在される板状を呈し、接続部81bと接続する接続端部から自由端部に向けて対向面31acから対向面31abへと向かうようにして湾曲形成されている。
【0040】
支持部81aと接続部81bとは結合部81dによって結合されている。結合部81dは、対向面31abから底面31aaに向けて傾斜して延在される平板状を呈している。アウタサポート部81は金属板材から一体的に形成されている。
【0041】
インナサポート部82もアウタサポート部81と同様にして形成されている。第2支持腕32と両パッド6、7との間に配設されるパッドサポート8’もパッドサポート8と略同様にして形成されているが、パッドサポート8’はパッドサポート8において形成されている結合部81dを備えてはいないものである。
【0042】
第1付勢部31acは湾曲して形成されていることからばね作用を有している。マウンティング3の第1ガイド溝31aにパッドサポート8のアウタサポート部81及びインナサポート部82が組付けられ、次いでアウタパッド7の第1凸部71がパッドサポート8のアウタサポート部81を介して第1ガイド溝31に嵌合されると、第1付勢部31acのばね作用によって第1凸部71が第1ガイド溝31aの対向面31abに向けて付勢され、第1凸部71の第1面71bとガイド溝31aの対向面31abとがアウタサポート部81の支持部81aを介して当接することになる。
【0043】
第2凸部72、或いは、インナパッド6の第1及び第2凸部も又第1凸部71と同様にしてパッドサポート8、8’により付勢されるようになる。従って、インナパッド6及びアウタパッド7のマウンティング3内におけるディスクロータ2の回転面に平行で且つ両支持腕31、32の並設方向に垂直な方向(図2中上下方向)でのがたつきが抑制されることになる。
【0044】
図2に示す矢印Xはディスクロータ2の車両前進時の回転方向を示している。即ち、第1支持腕31及びパッドサポート8は車両前進時におけるディスクロータ2の回転回入側に配置されており、第2支持腕32及びパッドサポート8’は車両前進時におけるディスクロータ2の回転回出側に配置されているものである。
【0045】
次いでディスクブレーキ1の作動を説明する。図6は通常時及び車両後退時のブレーキ作用時におけるアウタパッド7の第1凸部71部分の拡大図である。図6に示す実線は通常時の第1支持腕31に対する第1凸部71の位置を示しており、点線は車両後退時のブレーキ作用時における第1支持腕31に対する第1凸部71の位置を示している。図1〜図6に示すように、非制動作動時、即ち、通常時において、両パッド6、7は前述したようにしてパッドサポート8、8’からf1の付勢力を受けてディスクロータ2の径方向外周側(図2及び図6中上側)に向けて付勢されていることから、マウンティング3内におけるがたつきが抑制されている。
【0046】
ディスクブレーキ1において、車両の前進時に制動作動が行われ、摺動シリンダ4とピストン5とで形成されたブレーキ室4bにブレーキ圧が付与されるとことで、ピストン5がインナパッド6の内側面に当接してインナパッド6をディスクロータ2に向けて押圧するとともに摺動シリンダ4の爪部4cがアウタパッド7の外側面に当接してアウタパッド7をディスクロータ2に向けて押圧する。
【0047】
両パッド6、7が押圧付勢されることによりインナパッド6の外側面がディスクロータ2の内側回転面に当接し、アウタパッド7の内側面がディスクロータ2の外側回転面に当接してディスクロータ2の回転が抑制される。
【0048】
このパッド6、7とディスクロータ2との当接において、アウターパッド7に着目した場合、アウターパッド7とディスクロータ2との当接によりアウターパッド7に加わるブレーキトルクF(図2中)はマウンティング3の第2支持腕32により受けられる。同様にしてインナパッド6に加わるブレーキトルクも第2支持腕32により受けられることになる。
【0049】
車両の後退時における制動作動時には、アウタパッド7にブレーキトルクFとは逆向きの力が加わり、アウタパッド7は第1支持腕31側(図6中左側)に移動される。アウタパッド7が第1支持腕31側に移動される際に、第1凸部71の第3面71aと第1面71bとの連結部、即ち、第1凸部71のディスクロータ2の半径方向外側の角部71dがパッドサポート8の結合部81dに当接すると共に角部71dが結合部81dを摺動することになる。
【0050】
アウタパッド7の第1支持腕31側への移動に際して、第1凸部71の角部71dがパッドサポート8の結合部81d上を摺動することにより、図6中の点線で示されるように、アウタパッド7は、第1支持腕31側へ移動されると共に第1ガイド溝31の対向面31ac側、換言すれば、ディスクロータ2の半径方向内周側(図6中下側)へと移動されることになる。
【0051】
アウタパッド7がディスクロータ2の半径方向内周側へ移動されることにより、パッドサポート8の第1付勢部81cは第1凸部71により通常時に比して第1ガイド溝31aの対向面31ac側に更に撓まされることから、その付勢力がf1からf2へと増大されることになる。
【0052】
加えて、第1凸部71の角部71dが結合部81d上を摺動することにと伴って生じる角部71dと結合部81dとの間の摩擦により、アウタパッド7の第1支持腕31への移動速度が緩和される。
【0053】
即ち、角部71dと結合部81dとの間に生じる摩擦力及び第1付勢部31acの付勢力のf1からf2への増大により、アウタパッド7の第1支持腕31側への移動に際する摺動抵抗が増大されることになる。従って、後退制動時におけるアウタパッド7の第1支持腕31への移動が抑制され、ひいは、アウタパッド7と第1支持腕31との当接音が軽減されることになる。
【0054】
インナパッド6においてもアウタパッド7と同様な作用が働くことにより、インナパッド6と第1支持腕31との当接音が軽減される。
【0055】
以上説明したように、本実施の形態のディスクブレーキ1によれば、車両の後退制動時における両パッド6、7とマウンティング3との当接音を軽減することを可能としている。
【0056】
更に、パッドサポート8の結合部81dを斜面状に形成したことから簡素な構成とでき、パッドサポート8の形成をより容易なものとすることを可能としている。
【0057】
更に、パッドサポート8のアウタサポート部81及びインナサポート部82は金属板材から一体的に形成可能とされていることから、部品点数の減少及びそれに伴う組付け作業能率の向上、或いは、コストの低減を可能としている。
【0058】
従って、パッド6、7とマウンティング3との当接音の低減を可能とするディスクブレーキ1を提供することを可能としている。
【0059】
本実施の形態においては、ディスクブレーキ1はシングルシリンダ型であるが、特にこの構成に限定されるものではなく、例えば、オポーズドシリンダ型に適用した本発明のディスクブレーキにおいても同様の作用効果が得られる。
【0060】
又、本実施の形態においては、第1支持腕31及び第2支持腕32にはそれぞれ第1ガイド溝31a及び第2ガイド溝32aがそれぞれ各一つずつ形成されているが、特にこの構成に限定するものではなく、例えば、第1支持腕及び第2支持腕にそれぞれ第1ガイド及び第2ガイド溝がそれぞれ各二つず形成された本発明のディスクブレーキにおいても同様の作用効果が得られる。
【0061】
又、本実施の形態においては、パッドサポート8はアウタサポート部81とインナサポート部82とを一体的に備える構成とされているが、特にこの構成に限定されるものではなく、例えば、アウタサポート部81とインナサポート部82とを別体で有するパッドサポートを備えた本発明のディスクブレーキにおいても同様の作用効果が得られる。
【0062】
(実施の形態2)
図7は本発明の一実施の形態のディスクブレーキのアウタパッド7とマウンティング3との当接部分の拡大図である。実施の形態1と同様の部材には同符号が付してある。パッドサポート8の構成以外は実施の形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0063】
便宜的に実施の形態1に示す図1〜図3を用いて説明する。図1〜図3及び図7に示すように、パッドサポート8のアウタサポート部81は、第1支持腕31の第1ガイド溝31aの対向面31abと第1凸部71の第1面71bとの間に位置する平板状の支持部81aと、対向面31acと第2面71cとの間に位置するとともに第1凸部71を対向面31abに向けて付勢する第1付勢部81cと、底面31aaと第3面71aとの間に位置すると共に支持部81aと第1付勢部81cとを接続する平板状の接続部81bと、支持部81aと接続部81bとを結合する結合部81dと、接続部81bと第1付勢部81cとを繋ぐ第2付勢部81eとを備えている。
【0064】
第2付勢部81eは、第1支持腕31の第1ガイド溝31aの底面31aa側から対向面31ac側に向けて延在される平板状を呈している。アウタサポート部81は金属板材から一体的に形成されている。又、インナサポート部82もアウタサポート部81と同様にして形成されている。
【0065】
第1支持腕31にパッドサポート8が組付けられ、次いでアウタパッド7の第1凸部71がパッドサポート8を介して第1ガイド溝31aに挿入されると、第1凸部71において特に、第1凸部71の第2面71cと第3面71aとの連結部、即ち、角部71eが第2付勢部81eに当接することになる。
【0066】
第1凸部71の第1ガイド溝31への組付けにおいて、第1凸部71のディスクロータ2の径方向内周側(図7中下側)の角部71eがパッドサポート8の第2付勢部81eに当接されると共に、第2付勢部81eが第2付勢部81eの接続部81b側端部を支点としてアウタパッド7により底面31aa側に撓まされることになる。
【0067】
従って、第2付勢部81eは、その復元力により第1凸部71ひいてはアウタパッド7を第2支持腕32側に向けて付勢力f3で付勢することになる。アウタパッド7が第2支持腕32側に付勢されることにより、アウタパッド7の第2凸部72の第3面が第2ガイド溝32の底面にパッドサポート8’を介して当接される。
【0068】
従って、第2付勢部81eにより、アウタパッド7のマウンティング3に対する両支持腕31、32が並設される方向でのがたつきが抑制されることになる。インナパッド6もアウタパッド7と同様に作用される。
【0069】
図7に示す初期状態において、第2付勢部81eは接続部81b側端部を支点としてアウタパッド7により底面31aa側に撓まされていることから、アウタサポート部81において、接続部81bの第2付勢部81e側端部を中心点として、特に、支持部81aと、結合部81dと、接続部81bとがディスクロータの回転方向で且つアウタパッド71側へ、換言すれば、図7中時計回りに倒れ込もうとする。
【0070】
この倒れ込みに際して、第1凸部71の第3面71aと第1面71bとの連結部である角部71dが傾斜面である結合部81dに当接し、更には、角部71dが結合部81d上を摺動することになる。
【0071】
角部71dが結合部81d上を摺動することにより、支持部81a及び結合部81dは第1凸部71から対向面31ab側へ付勢する力を受けるようになる。支持部81a及び結合部81dが第1凸部71から付勢力を受けることにより、支持部81a及び結合部81d、ひいては接続部81bの倒れ込みが抑制されることになる。
【0072】
従って、支持部81a、接続部81b、及び結合部81dとの倒れ込みが抑制されることにより、支持部81、接続部81b、及び結合部81dの倒れ込みに伴う底面31aaと第2付勢部81eとの間の傾斜角の減少、即ち、第2付勢部81eの付勢力の低下を抑制することが可能となる。
【0073】
更には、支持部81、接続部81b、及び結合部81dの倒れ込みに伴って生じる支持部81aの対向面31abと第1面71bとの間でのディスクロータ2の回転面に平行で且つ両支持腕31、32の並設方向に対して垂直な方向(図7中上下方向)でのばね作用、及びそれに伴って生じるアウタパッド7の振動に起因するブレーキ鳴きの発生を抑制することを可能としている。
【0074】
車両の前進時における制動時において、アウタパッド7には第2支持腕32側へ移動されるトルクFが生じる。しかしながら、アウタパッド7は第2付勢部81eにより初期状態において第2凸部72と第2ガイド溝32の底面とが当接していることから、制動時にアウタパッド7が第2支持腕32に向けて移動されることはなく、従って、アウタパッド7と第2支持腕32との当接音が生じることはない。
【0075】
車両後退時における制動時において、アウタパッド7にブレーキトルクFとは逆向きの力が加わり、アウタパッド7は第1支持腕31側(図7中左側)に移動されようとする。しかしながら、アウタパッド7は第2付勢部81eにより第2支持腕32側に付勢力を受けていることから、アウタパッド7の第1支持腕231側への移動は抑制され、アウタパッド7とマウンティング3との当接が防止、或いは、緩和され、アウタパッド7とマウンティング3との当接音が低減されることになる。
【0076】
インナサポート部82もアウタサポート部81と同様にして作用する。
【0077】
以上説明したように、本実施の形態のディスクブレーキによれば、車両前進時の制動時において、パッド6、7と第2支持腕32とにおいて当接音が生じる虞を低減している。
【0078】
更に、第2付勢部81dの付勢力の低下を抑制可能なことから、マウンティング3内におけるパッド6、7のがたつきの抑制を確実なものとでき、加えて、車両後退時の制動時におけるパッド6、7とマウンティング3との当接音の低減を可能としている。
【0079】
更に、パッドサポート8の両サポート部81、82における倒れ込みを抑制可能とし、ひいては、ブレーキ鳴きの低減を可能としている。
【0080】
その他の作用効果は実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
【0081】
(実施の形態3)
図8は本発明の一実施の形態のディスクブレーキ1をディスクロータ2の外側から見た正面図であり、図9は図8のアウタパッド7とマウンティング3との当接部分の拡大図である。実施の形態1及び実施の形態2と同様の部材には同符号が付してある。パッド6、7の第1及び第2凸部の構成以外は実施の形態1及び実施の形態2と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0082】
便宜的に図1、図3を用いて説明する。図1、図3、図8及び図9に示すように、アウタパッド7の第1凸部71の第1面71bは、底面31aa寄りの部分に対向面31abに向けて突出すると共に少なくとも支持部81aに当接する第1突起部71baを備え、第3面71aは対向面31ac寄りの部分に底面31aaに向けて突出すると共に第2付勢部81eに当接する第2突起部71aaを有している。
【0083】
アウタパッド7の第2凸部72も第1凸部71と同様にして形成されており、又、インナパッド6にもアウタパッド7と同様にして、第1及び第2凸部が形成されている。
【0084】
図9に示す初期状態において、第2付勢部81eは接続部81b側端部を支点としてアウタパッド7により底面31aa側に撓まされていることから、アウタサポート部81において、接続部81bの第2付勢部81e側端部を中心点として、特に、支持部81aと、結合部81dと、接続部81bとがディスクロータ2の回転方向で且つアウタパッド7側へ、即ち、図9中時計回りに倒れ込もうとする。この倒れ込みに際して、第1凸部71の第3面71aと第1面71bとの連結部である角部71dが傾斜面である結合部81dに当接し、更には、角部71dが結合部81d上を摺動することになる。
【0085】
角部71dが結合部81d上を摺動することにより、支持部81a及び結合部81dは第1凸部71から対向面31ab側へ付勢する力を受けるようになる。支持部81a及び結合部81dが第1凸部71から付勢力を受けることにより、支持部81a及び結合部81d、ひいては接続部81bの倒れ込みが抑制されることになる。
【0086】
従って、支持部81a、接続部81b、及び結合部81dとの倒れ込みが抑制されることにより、支持部81、接続部81b、及び結合部81dの倒れ込みに伴う底面31aaと第2付勢部81eとの間の傾斜角の減少、即ち、第2付勢部81eの付勢力の低下を抑制することが可能となる。
【0087】
更には、支持部81、接続部81b、及び結合部81dの倒れ込みに伴って生じる支持部81aの対向面31abと第1面71bとの間でのディスクロータ2の回転面に平行で且つ両支持腕31、32の並設方向に対して垂直な方向(図9中上下方向)でのばね作用、及びそれに伴って制動時に生じるアウタパッド7の振動に起因するブレーキ鳴きの発生を抑制することを可能としている。
【0088】
更には、万一、支持部81a、接続部81b、及び結合部81dが倒れ込む場合にも、第1凸部71には第1突起部71baが形成されていることから、第1凸部71における支持部81aとの当接箇所は依然として第1突起部71baのみとなり、第1突起部71baと支持部81bとの当接箇所から対向面31abまでのディスクロータ2の回転面に平行で且つ両支持腕31、32の並設方向に垂直な方向での距離を極めて短いものとできる。
【0089】
従って、支持部81aのばね作用も極めて小さなものとできることから、アウタパッド7の振動を抑制するとともに制動時におけるブレーキ鳴きの低減を可能としている。
【0090】
車両の前進時における制動作動時において、特にアウタパッド7に着目した場合、アウタパッド7とディスクロータ2との当接によりアウタパッド7に加わるブレーキトルクF(図8中)はマウンティング3の第2支持腕32により受けられる。第2支持腕32がブレーキトルクFを受ける部分は、第2ガイド溝32aの底面のアウタパッド7の第2凸部72の第2突起部72baがパッドサポート8’を介して当接する部分である。
【0091】
ここで、第2支持腕32がブレーキトルクFを受ける部分を通り、両支持腕31、32の並設方向に平行な直線b−bは、両支持腕31、32の並設方向に平行で、アウタパッド7と爪部4cとの当接中心O、Oを通る二点鎖線a−aからずれていることから、アウタパッド7とディスクロータ2とが当接するブレーキ作用時には、アウタパッド7に回転モーメントM(図8中)が加わり、アウタパッド7は図8中において時計回りに回転し、アウタパッド7の第1凸部71の第1突起部71baがパッドサポート8の支持部8aを介して第1ガイド溝31aの対向面31abに積極的に当接されることになる。
【0092】
第1突起部71baが対向面31abに積極的に当接されることにより、第1突起部71baと対向面31abとの間には大きな摩擦力が発生し、この摩擦力によりアウタパッド7の振動、特にディスクロータ2の軸方向の振動が減衰され、もってブレーキ鳴きが抑制されることになる。
【0093】
車両の後退時におけるブレーキ作用時には、アウタパッド7に回転モーメントMとは逆向きの力が加わり、アウタパッド7は反時計回りに回転し、アウタパッド7の第2凸部の第1突起部72baが第2ガイド溝32aの対向面に積極的に当接されることになる。第1突起部72baが積極的に対向面に当接されることにより、第1突起部72baと対向面との間には大きな摩擦力が発生し、この摩擦力によりアウタパッド7の振動、特にディスクロータ2の軸方向の振動が減衰され、もってブレーキ鳴きが抑制されることになる。
【0094】
インナパッド6においてもアウタパッド7と同様の作用効果が得られる。
【0095】
以上説明したように、本実施の形態のディスクブレーキ1によれば、万一にも支持部81a、結合部81d、及び接続部81bの倒れ込みが起こっても、第1凸部71に第1突起部71baが形成されていることによりブレーキ鳴きを低減することができる。
【0096】
更に、第1凸部71には第2突起部71aaが形成されていることから、ブレーキ作動時においてアウタパッド7に回転モーメントMを付与することができ、もってブレーキ鳴きを低減することを可能としている。
【0097】
その他の作用効果は実施の形態1及び実施の形態2と同様であるので説明は省略する。
【0098】
(実施の形態4)
図10は、本発明の一実施の形態のディスクブレーキ1のディスクロータ2の外側から見た正面図であり、図11は、図10のアウタパッド7の第1凸部71とマウンティング3との当接部の拡大図であり、図12は、図11のアウタパッド7及びアウタサポート部81のディスクロータ2の軸方向での断面図である。スプリング9以外は実施の形態3と略同様であるので詳細な説明は省略する。尚、実施の形態1〜3と同様の部材には同符号が付してある。
【0099】
図10〜図12に示すように、アウタパッド7の第1凸部71とパッドサポート8のアウタサポート部81との間にはスプリング9が配設されている。スプリング9は金属材の一枚板から形成されており、アウタサポート部81の接続部81bに当接する当接部9aと、湾曲形成されたバネ作用部9bと、アウタパッド7の第1凸部71に係合する係合部9cとを有している。
【0100】
図10〜図12に示す初期状態において、アウタパッド7は、スプリング9により第2支持腕32側(図10中右側)へ付勢力f4でもって付勢されており、又、アウタパッド7は、パッドサポート8のアウタサポート部81の第2付勢部81eにより付勢力f3でもって第2支持腕32側に付勢されている。従って、スプリング9及び第2付勢部81eからの付勢力を受けることにより、アウタパッド7の第2凸部72が第2ガイド溝32の底面に当接されることになる。
【0101】
即ち、アウタパッド7のマウンティング3における両支持腕31、32の並設方向(図10中左右方向)でのがたつきが抑制されることになり、特に、アウタパッド7はスプリング9及び第2付勢部81eにより(f3+f4)の付勢力でもって付勢されることから、アウタパッド7のがたつきをより抑制することができる。
【0102】
更に、スプリング9はアウタパッド7を付勢力f4で第2支持腕32側へ付勢する一方で、パッドサポート8のアウタサポート部81を第1支持腕31側(図12中左側)へアウタパッド7に対する付勢力f4と同等の力で付勢するものである。
【0103】
スプリング9によりアウタサポート部81の特に接続部81bが第1ガイド溝31の底面31aaに当接するようにして第1支持腕32側に付勢されることから、接続部81bの第2付勢部81e側端部を中心点としたディスクロータ2の回転方向で且つアウタパッド7側へ、換言すれば、図11中時計回りでの支持部81a、接続部81b、及び結合部81dの倒れ込みが抑制されることになる。即ち、スプリング9は、支持部81a、接続部81b、及び結合部81dの倒れ込みを抑制するとともに、ひいては、ブレーキ鳴きの発生を抑制しているものである。
【0104】
インナパッド6とパッドサポート8のインナサポート部との間にもアウタパッド7側と同様なスプリングが配設されており、インナパッド6側においてもアウタパッド7側と同様の作用効果が得られる。
【0105】
以上説明したように、本実施の形態のディスクブレーキ1によれば、アウタパッド7のマウンティング3内におけるがたつきをより抑制することを可能としている。
【0106】
更に、パッドサポート8の支持部81a、接続部81b、及び結合部81dの倒れ込みを更に抑制可能とし、ひいては、ブレーキ鳴きを更に低減可能としている。
【0107】
その他の作用効果は、実施の形態1〜実施の形態3と同様であるので説明は省略する。
【0108】
本実施の形態によれば、スプリング9は、一枚板の金属材から形成されているが、特にこの構成に限定されるものではなく、要するに、アウタパッド7、ひいては、パッドサポート8を付勢可能なものであれば良い。
【0109】
(実施の形態5)
図13は、本発明の一実施の形態のディスクブレーキのアウタパッド7とマウンティング3との当接部の拡大図である。第1凸部71の角部71eと第2付勢部81eとの間にクリアランスが設けられる以外は、実施の形態5と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0110】
便宜的に図10を用いて説明する。図13に示す初期状態において、第1凸部71の角部71eと第2付勢部81eとの間には、距離Y分のクリアランスが設けられている。即ち、初期状態のおいてアウタパッド7はスプリング9によってのみ第2支持腕32側(図10中右側)へ付勢されているものである。
【0111】
従って、アウタパッド7が受ける付勢力はスプリング9の付勢力f4のみとなることから、制動時においてアウタパッド7の第2凸部72と第2ガイド溝32の底面との間に生じる摩擦力は、スプリング9と第2付勢部81eとの付勢力を受ける実施の形態5においてアウタパッド7の第2凸部72と第2ガイド溝32の底面とに制動時に生じる摩擦力に比して小さくすることができる。従って、制動時におけるアウタパッド7の特に第2ガイド溝32での摺動、ひいては、ディスクロータ2側への移動をより滑らかに行うことができる。
【0112】
車両後退時における制動作動時において、アウタパッド7は第1支持腕31側へ移動されることになる。アウタパッド7が第1支持腕31側へ移動されることにより、第1凸部71の角部71eが第2付勢部81eに当接し、アウタパッド7は第2付勢部81eから付勢力を受けるようになる。
【0113】
アウタパッド7が第2付勢部81eにより第2支持腕32側に付勢されることから、車両後退時における制動作動時において、アウタパッド7の第1支持腕331側への移動が抑制され、ひいては、アウタパッド7の第1凸部71と第1ガイド溝31の底面31aaとのアウタサポート部81を介した当接が抑制されると共に、アウタパッド7とマウンティング3との当接音が低減されることになる。
【0114】
インナパッド6側においても同様の作用が得られる。
【0115】
以上説明したように、本実施の形態のディスクブレーキ1によれば、アウタパッド7の移動をより滑らかに行うことを可能とし、ディスクブレーキ1の作動応答性を向上することを可能としている。
【0116】
以上、本発明を上記実施の態様に則して説明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものではなく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものである。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、パッドの第1ガイド溝の他方の対面側への移動により、結合部と連結部との間に摩擦力が生じるとともに第1付勢部の付勢力が増大されることになる。これらによって、パッドの第1支持腕側への移動が抑制され、ひいては、パッドとマウンティングとの当接音を軽減することを可能としている。
【0118】
従って、パッドとマウンティングとの当接音の低減を可能とするディスクブレーキを提供することを可能としている。
【0119】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、パッドサポートの結合部を簡素な構成とでき、パッドサポートの形成をより容易なものとすることを可能としている。
【0120】
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加えて、パッドのマウンティングにおける両支持腕の並設方向でのがたつきが抑制されると共に、パッドが第2支持腕側へ移動される際に、パッドと第2支持腕とにおいて当接音が生じる虞を低減している。
【0121】
請求項4の発明によれば、請求項3の発明の効果に加えて、支持部、結合部、及び接続部の倒れ込みが抑制されることにより、第2付勢部の付勢力の低下の抑制及びパッドの振動に伴って生じるブレーキ鳴きを低減することを可能としている。
【0122】
更に、パッドサポートの第2付勢部を簡素な構成とでき、パッドサポートの形成をより容易なものとすることを可能としている。
【0123】
請求項5の発明によれば、請求項4の発明の効果に加えて、パッドの振動を抑制すると共に、ひいては、ブレーキ鳴きの低減を可能としている。
【0124】
請求項6の発明によれば、請求項3〜請求項5の何れか一に記載の発明の効果に加えて、パッドのマウンティングにおける両支持腕の並設方向でのがたつきが更に抑制されると共に、パッドが第2支持腕側へ移動される際に、パッドと第2支持腕とにおいて当接音が生じる虞を更に低減している。
【0125】
加えて、パッドサポートの倒れ込みを抑制可能とし、ひいては、ブレーキ鳴きの低減を可能としている。
【0126】
請求項7の発明によれば、請求項1〜請求項6の何れか一に記載の発明の効果に加えて、パッドの振動を更に抑制可能とし、ブレーキ鳴きをより抑制可能なものとできる。
【0127】
請求項8の発明によれば、請求項3又は請求項4の発明の効果に加えて、パッドのディスクロータへの移動に際して、パッドと第2支持腕との間に生じる摩擦力を低減でき、ひいては、ディスクブレーキの作動を滑らかなものとすることができる。
【0128】
請求項9の発明によれば、請求項1〜請求項8の何れか一に記載の発明の効果に加えて、パッドサポートを簡素な構成とでき、組付け作業能率の向上及びコストの低減を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のディスクブレーキ1の上面図。
【図2】図1のディスクブレーキ1の正面図。
【図3】図2のディスクブレーキ1のA−A線での断面図
【図4】図2のアウタパッド7とマウンティング3との当接部の拡大図。
【図5】図2のパッドサポート8の拡大図。
【図6】図4の非作動時及び作動時における第1凸部71のマウンティング3に対する位置を示す図。
【図7】実施の形態2のディスクブレーキのパッドとマウンティング3との当接部の拡大図。
【図8】実施の形態3のディスクブレーキ1の正面図。
【図9】図8のアウタパッド7とマウンティング3との当接部の拡大図。
【図10】実施の形態4のディスクブレーキ1の正面図。
【図11】図10のアウタパッド7とマウンティング3との当接部の拡大図。
【図12】図11の断面図。
【図13】実施の形態5のディスクブレーキのアウタパッド7とマウンティング3との当接部の拡大図。
【符号の説明】
1 ディスクブレーキ
2 ディスクロータ
3 マウンティング
31 第1支持腕 31a 第1ガイド溝
31aa 底面 31ab 対向面
31ac 対向面
32 第2ガイド溝
4 摺動シリンダ 4c 爪部
5 ピストン
6 インナパッド
7 アウタパッド
71 第1凸部 71a 第3面
71b 第1面 71ba 第1突起部
71c 第2面 71d 角部
71e 角部 72 第2凸部
8 パッドサポート
81 アウタサポート部 81a 支持部
81b 接続部 81c 第1付勢部
81d 結合部 81e 第2付勢部
82 インナサポート部 83 ブリッジ部
9 スプリング

Claims (9)

  1. 車両の車輪と一体に回転するディスクロータと、前記ディスクロータの外周を跨ぐと共に前記ディスクの直径方向に並設される第1及び第2支持腕を有するマウンティングと、前記両支持腕の互いに対向する部分にそれぞれ形成され、前記ディスクロータの軸方向に延在されると共に、互いに対向する側に向けて開口し、少なくとも底面と前記ディスクロータの回転面に対して平行で且つ前記両支持腕が並設される方向に垂直な方向で対向する対向面とにより囲まれる第1及び第2ガイド溝と、前記両支持腕間に配設され、前記第1支持腕に設けられた前記第1ガイド溝に摺動可能に挿入されると共に少なくとも前記第1ガイド溝の前期対向面および前記底面とにそれぞれ対向する面を備える第1凸部及び前記第2支持腕に設けられた前記第2ガイド溝に摺動可能に挿入されるとともに少なくとも前記第2ガイド溝の前記対向面及び前記底面とにそれぞれ対向する面を備える第2凸部を有し、前記ディスクロータの軸方向に付勢されて前記ディスクロータの前記回転面にその一側面で接触することにより前記ディスクロータの回転を抑制するパッドと、前記第1ガイド溝に配設され、前記第1ガイド溝の前記対向面の内で一方の対向面と前記第1凸部において前記一方の対向面に対向する第1の面との間に位置する支持部と、前記第1ガイド溝の前記対向面の他方の対向面と前記第1凸部において前記他方の対向面に対向する第2の面との間に位置するとともに前記第1凸部を前記一方の対向面に向けて付勢する第1付勢部と、前記第1ガイド溝の前記底面と前記第1凸部の前記底面に対向する第3の面との間に位置すると共に前記支持部と前記付勢部とを接続する接続部とを備えるパッドサポートと、を備えるディスクブレーキにおいて、前記支持部と前記接続部との結合部は、前記パッドが前記両支持腕が並設される方向で且つ前記第1支持腕側に移動された際に、少なくとも前記第1凸部の第1の面と前記第3の面との連結部が前記結合部に当接すると共に前記連結部が前記結合部を摺動することにより、前記パッドが前記第1ガイド溝の前記他方の対向面側に移動可能となるように形成されていることを特徴とするディスクブレーキ
  2. 前記結合部は、前記第1ガイド溝の前記一方の対向面側から前記底面側に向けて延在される平板状を呈していることを特徴とする請求項1のディスクブレーキ
  3. 前記パッドサポートは、前記パッドを前記第2支持腕に向けて付勢可能な第2付勢部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2のディスクブレーキ
  4. 前記第2付勢部は、前記接続部と前記第1付勢部とを繋ぐと共に前記第1ガイド溝の底面側から前記他方の対向面側に向けて延在される平板状を呈することを特徴とする請求項3のディスクブレーキ
  5. 前記第1凸部の第1の面は前記第1ガイド溝の前記底面寄りの部分に前記第1ガイド溝の前記一方の対向面に向けて突出すると共に少なくとも前記支持部に当接する第1突起部を備えたことを特徴とする請求項4のディスクブレーキ。
  6. 前記接続部と第1凸部との間に前記パッドを前記第2支持腕に向けて付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする請求項3〜請求項4の何れか一に記載のディスクブレーキ
  7. 前記第1凸部の前記第3の面は前記第1ガイド溝の前記他方の対向面寄りの部分に前記第1ガイド溝の前記底面に向けて突出すると共に前記第2付勢部に当接可能な第2突起部を有していることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか一に記載のディスクブレーキ
  8. 前記パッドサポートは前記パッドを前記第2支持腕に向けて付勢可能な第2付勢部を備え、前記接続部と第1凸部との間に配設されると共に前記パッドを前記第2支持腕に向けて付勢する付勢部材を備え、前記第2付勢部と前記第1凸部との間には初期状態において所定量のクリアランスが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2のディスクブレーキ。
  9. 前記パッドサポートは、前記支持部と、前記結合部と、前記接続部と、前記第1付勢部とが金属材の平板から一体的に形成されて成ることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか一に記載のディスクブレーキ
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