JP2002039239A - ディスクブレーキ用パッド保持部材 - Google Patents
ディスクブレーキ用パッド保持部材Info
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Abstract
での回動に起因するブレーキ鳴きを防止できるととも
に、制動操作終了後の摩擦パッドとディスクロータとの
摺接に起因するブレーキの引きずりを防止できるディス
クブレーキ用パッド保持部材を提供すること。 【解決手段】 凸部32の上面32aおよび先端面32
bと凹部12との間に介在するように凹部12に装着さ
れた基部41aと、基部41aから延在して凸部32を
ディスクロータ5の周方向へ付勢する第1付勢部41b
と、第1付勢部41bから延在して凸部32をディスク
ロータ5の半径方向外方向へ付勢する第2付勢部41c
と、基部41aから延在するとともに凸部32の上方の
位置にて31パッドをディスクロータ周方向とディスク
ロータ軸線と平行な方向とへ付勢する第3付勢部41d
とを備えたディスクブレーキ用パッド保持部材41とし
た。
Description
用パッド保持部材に関するものである。
このディスクロータの一側にて車両の非回転部材に固定
され前記ディスクロータを跨いで位置するマウンティン
グ部材と、ディスクロータ周方向に離間した両端の各々
から突出する凸部を有しこれら凸部を前記マウンティン
グ部材に形成された対応する凹部に装着されディスクロ
ータ軸線と平行な方向に移動可能な摩擦パッドと、この
摩擦パッドを前記ディスクロータに押圧するための押圧
手段とを備えたディスクブレーキが既に知られており、
例えば特開平8−320037号公報に記載されてい
る。
おいては、車両走行中の車輪振動による凸部と凹部との
衝突によって発生する衝突音や、車両制動開始時にディ
スクロータの周方向における摩擦パッドとマウンティン
グ部材との衝突によって発生する衝突音を防止する目的
で、マウンティング部材と摩擦パッドとの間にディスク
ブレーキ用パッド保持部材が設けられている。
は、一片の板状素材を屈曲成形してなるものであり、凸
部のディスクロータ半径方向外方向の上面および先端面
と凹部との間に介在するように凹部に装着された基部
と、この基部から延在して凸部をディスクロータ周方向
へ付勢する第1付勢部と、この第1付勢部から延在し凸
部をディスクロータ半径方向外方向へ付勢する第2付勢
部と、第1付勢部から延在しディスクブレーキ用パッド
保持部材をディスクロータ半径方向外方向へ付勢する第
3付勢部とを備えており、第3付勢部は、その先端部が
屈曲されていて、この屈曲箇所の凸側面でマウンティン
グ部材の凹部の下面に当接しているものである。
保持部材は、摩擦パッドをディスクロータ半径方向外方
向およびディスクロータ周方向へ付勢する機能を備え、
しかも材料取りの歩留まりが良く、ディスクブレーキの
組立時の作業性がよいものである。
来のディスクブレーキ用パッド保持部材は、車両後進時
の制動において、摩擦パッドの凸部が第1付勢部を押圧
することによってディスクブレーキ用パッド保持部材に
回転モーメントが発生し、ディスクブレーキ用パッド保
持部材が凹部内で回動して姿勢が不安定になるととも
に、ディスクブレーキ用パッド保持部材による凸部の拘
束力が低下して摩擦パッドが動きやすくなり、いわゆる
「ブレーキ鳴き」が発生しやすくなるという問題があっ
た。
ド保持部材は、制動操作終了時においても、摩擦パッド
とディスクロータとが摺接したままになりやすく、いわ
ゆる「ブレーキの引きずり」が発生しやすくなるという
問題があった。
のであり、ディスクブレーキ用パッド保持部材の凹部内
での回動に起因するブレーキ鳴きを防止できるととも
に、制動操作終了後の摩擦パッドとディスクロータとの
摺接に起因するブレーキの引きずりを防止できるディス
クブレーキ用パッド保持部材を提供することを、その技
術的課題とするものである。
に、請求項1に記載のように、車輪と一体に回転するデ
ィスクロータと、前記ディスクロータの両側に配設され
るとともに前記ディスクロータの周方向に離間した両端
の各々から突出する凸部を有する一対のパッドと、前記
パッドの前記凸部を収容する凹部を有して前記パッドを
前記ディスクロータの軸線と平行な方向に移動可能なよ
うに支持するとともに車両の非回転部分に固定されたマ
ウンティング部材と、前記パッドを前記ディスクロータ
に押圧する押圧手段とを備えたディスクブレーキにおい
て、一片の板状素材を屈曲成形してなるディスクブレー
キ用パッド保持部材であって、前記凸部の上面および先
端面と前記凹部との間に介在するように前記凹部に装着
された基部と、前記基部から延在して前記凸部を前記デ
ィスクロータの周方向へ付勢する第1付勢部と、前記第
1付勢部から延在して前記凸部を前記ディスクロータの
半径方向外方向へ付勢する第2付勢部と、前記基部から
延在するとともに前記凸部の上方にて前記パッドを前記
ディスクロータの周方向と前記ディスクロータの軸線と
平行な方向とへ付勢する第3付勢部とを備えたディスク
ブレーキ用パッド保持部材を構成した。
クブレーキ用パッド保持部材は、凸部の上面および先端
面と凹部との間に介在するように凹部に装着された基部
と、基部から延在して凸部をディスクロータの周方向へ
付勢する第1付勢部と、第1付勢部から延在して凸部を
ディスクロータの半径方向外方向へ付勢する第2付勢部
と、基部から延在するとともに凸部の上方にてパッドを
ディスクロータの周方向とディスクロータの軸線と平行
な方向とへ付勢する第3付勢部とからなる構成としたた
め、第3付勢部がパッドをディスクロータの周方向に付
勢する付勢力の反力によって、ディスクブレーキ用パッ
ド保持部材の凹部内での回動に起因するブレーキ鳴きが
防止されてるとともに、パッドとディスクロータとを引
離す方向に第3付勢部がパッドを押圧するため、ブレー
キの引きずりが防止される。
いて説明する。
スクブレーキ1の正面図を示す。
と一体に回転するディスクロータ5と、ディスクロータ
5の摩擦面に対面するとともにディスクロータ5の周方
向に離間した両端に突出する凸部32を有するパッド3
1とを備えている。また、パッド31は、ディスクロー
タ5を跨ぐようにマウンティング部材11に支持された
キャリパ21のキャリパ爪部23と、キャリパ21内に
液密的且つ摺動可能に収容されたピストン23とによっ
て、ディスクロータ5の摩擦面に押圧されるようになっ
ている。
部分(図示せず)に固定されており、パッド31の凸部
32を収容する凹部12が形成されている。また、マウ
ンティング部材11の凹部12内には、ディスクブレー
キ用パッド保持部材41が配設されている。
41について、図2乃至図5に基いて説明する。
用パッド保持部材41の中心線から半分が省略された正
面図を示し、図3は、ディスクブレーキ用パッド保持部
材41の側面図を示す。図5は、ディスクブレーキ用パ
ッド保持部材41が凹部12内に装着された状態におけ
る図1のA方向からの一部平面図を示し、図4は、凸部
32とディスクブレーキ用パッド保持部材41との装着
状態を示す拡大図である。
は、一片の板状素材を屈曲成形してなるものであり、凸
部32の上面32aおよび先端面32bと凹部12との
間に介在するようにマウンティング部材11に装着され
た基部41aを備えている。この基部41aのディスク
ロータ半径方向内方向端から斜め下方に且つ凸部32に
向けて第1付勢部41bが延在しており、第1付勢部4
1bのディスクロータ半径方向内方向端から第2付勢部
41cがディスクロータ周方向に延在している。また、
基部41aのの上方(図3中上方)には、接続部41e
を介して第3付勢部41dが設けられ、第3付勢部41
dは、ディスクロータ軸線と平行な方向へ延在してい
る。なお、図3において、2点鎖線で示した形状は、デ
ィスクブレーキ用パッド保持部材41の自由状態での形
状であり、実線で示した形状は、ディスクブレーキ用パ
ッド保持部材41が凹部12に装着されてパッド31と
当接した状態の形状を示す。
は、基部41aに形成された一対の係止片部41fによ
ってマウンティング部材11をディスクロータ軸線と平
行な方向に弾性的に挟み付けることでマウンティング部
材11に装着されている。
凸部32と当接して凸部32をディスクロータ周方向に
付勢する。通常、ディスクブレーキ用パッド保持部材4
1は、図1に示すように、車両後方側(図1中右側)の
凹部12内のみに装着される。したがって、非制動時に
おいては、パッド31の車両前方側(図1中左側)の凸
部(図示せず)は、車両前方側(図1中左側)の凹部
(図示せず)に前後方向の隙間なしに収容されるととも
に、車両後方側の凹部12収容された車両後方側の凸部
32は、ディスクブレーキ用パッド保持部材41の第1
付勢部41bによって前方(図1中左側)に付勢される
ことになる。
1がマウンティング部材11に対してディスクロータ周
方向にセンタリングされることになる。
パッド31が車両前方側の凹部に前後方向の隙間なしに
収容されるため、車両前進時の制動に際してパッド31
にF方向の制動力が印加されても、パッド31の車両前
方側の凸部の先端面(車両後方側の凸部32の先端面3
2bに対応する部位)が、車両前方側の凹部の壁面(車
両後方側の凹部12の壁面12bに対応する部位)に衝
突することがなく、凸部と凹部の衝突音が発生しない。
また、車両後進時の制動に際しては、凸部32の先端面
32bが第1付勢部41bの付勢力に抗しつつ第1付勢
部41bを弾性変形させ、R方向の制動力が第1付勢部
41bの弾性変形エネルギに変換されるため、衝撃的な
衝突音が防止される。
の接続部位にて凹部12の下面12cに当接し、またそ
の先端部位にて凸部32の下面32cに当接することに
より、凸部32を上方(図1中上側)へ付勢し、凸部3
2の上面32aをディスクブレーキ用パッド保持部材4
1を介して凹部12の上面12aに押圧する。これによ
り、車両走行中の車輪振動によってパッド31がマウン
ティング部材11に対して上下方向(図1中上下方向)
にガタ付ことで発生する衝突音が防止される。
(図2、図3中上方)に延在する上方部41hに連結さ
れて下方に屈曲した連結部41eから、左右方向(図2
中左右方向)に延在する。
ッド保持部材41が凹部12に収容され且つディスクブ
レーキ用パッド保持部材41の開口部41iがディスク
ロータ5を跨ぐような状態でマウンティング部材11に
装着されると、第3付勢部41dがパッド31の凸部3
2の上方に位置する端面33をディスクロータ周方向に
付勢する。パッド31は、凸部32の先端面32bが第
1付勢部によって付勢されると同時に、端面33が第3
付勢部41dによって付勢されることになる。したがっ
て、制動時に先端面32bから第1付勢部41aに伝達
される制動力が、ディスクブレーキ用パッド保持部材4
1を凹部12内で反時計方向(図1中反時計方向)に回
動させる回動力として作用しても、第3付勢部41dに
その回動力を打消すように時計方向(図1中時計方向)
の付勢反力が印加されるため、ディスクブレーキ用パッ
ド保持部材41が凹部12内で回動することがない。こ
れにより、回動に起因するディスクブレーキ用パッド保
持部材41の姿勢不安定がなくなり、さらに姿勢不安定
に起因するディスクブレーキ用パッド保持部材41によ
る凸部31の拘束力低下が防止され、拘束力低下に起因
するブレーキ鳴きが防止されることになる。
dは、その先端部41d1のディスクロータ周方向の撓
み量が中央部41d2の撓み量よりも大きい。これによ
り、パッド31は、ディスクロータ軸線と平行な方向に
付勢されることになり、常にディスクロータ5の摩擦面
から引離されるような力を受けることになる。したがっ
て、制動操作が終了してピストン22およびキャリパ爪
部23によるパッド31に対する押圧力が消滅すれば、
パッド31は、速やかにディスクロータ5の摩擦面から
離されることになり、ブレーキの引きずりが防止され
る。
ッド保持部材の凹部内での回動に起因するブレーキ鳴き
を防止できるとともに、制動操作終了後の摩擦パッドと
ディスクロータとの摺接に起因するブレーキの引きずり
を防止できるディスクブレーキ用パッド保持部材を提供
することが可能となる。
面図である。
ッド保持部材の正面図である。
ッド保持部材の側面図である。
ッド保持部材とパッド凸部の装着状態での拡大側面図で
ある。
ド保持部材とパッドとを示す平面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 車輪と一体に回転するディスクロータ
と、前記ディスクロータの両側に配設されるとともに前
記ディスクロータの周方向に離間した両端の各々から突
出する凸部を有する一対のパッドと、前記パッドの前記
凸部を収容する凹部を有して前記パッドを前記ディスク
ロータの軸線と平行な方向に移動可能なように支持する
とともに車両の非回転部分に固定されたマウンティング
部材と、前記パッドを前記ディスクロータに押圧する押
圧手段とを備えたディスクブレーキにおいて、一片の板
状素材を屈曲成形してなるディスクブレーキ用パッド保
持部材であって、前記凸部の上面および先端面と前記凹
部との間に介在するように前記凹部に装着された基部
と、前記基部から延在して前記凸部を前記ディスクロー
タの周方向へ付勢する第1付勢部と、前記第1付勢部か
ら延在して前記凸部を前記ディスクロータの半径方向外
方向へ付勢する第2付勢部と、前記基部から延在すると
ともに前記凸部の上方にて前記パッドを前記ディスクロ
ータの周方向と前記ディスクロータの軸線と平行な方向
とへ付勢する第3付勢部とを備えたディスクブレーキ用
パッド保持部材。
Priority Applications (1)
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