JP3554530B2 - ディスクブレーキ用摩擦パッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディスクブレーキの摩擦パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用ディスクブレーキでは、そのキャリパボディに備えた2個のトルク支持部材内に、摩擦材を一体的に保持した支持板からなる摩擦パッドを各々収納し、ディスクロータの両側に摩擦パッドを各々配置するようにして使用している。その際、支持板の両端部が係合部として、トルク支持部材の対応するトルク受け凹所内に各々嵌まるが、トルク支持部材と支持板間には隙間があるため、支持板のがたつきを防止する必要がある。そこで、アンチラトルスプリングとして支持板の端部を受ける板状スプリングをトルク受け凹所内に収納して用いている。しかし、そのような板状スプリングを使用してもがたつき防止は不十分である。
【0003】
そこで、特表平10−512652号公報ではアンチラトルスプリングとして少なくとも1つの螺旋状巻き線で形成されたスプリングを用い、そのスプリングの中間部分を支持板の端部に設けた開口内に収納したものを提示している。そして、そのスプリングの2つの直線状端部分を中間部分に対して対称となるように延長し、その中間部分の巻き線に対して接線をなす平面において互いに略平行にし、その各終端部分を直角に折り返して、支持板の端部外周面の直近に配置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなアンチラトルスプリングではその作用点に当る各終端部分がいずれも一方しか支えられていないため、動作が不安定であって支持板ががたつき易いという問題がある。しかも、支持板の端部に開口として貫通孔を形成し、更にその端部の一面にスプリングの端部分の角変位を制限するための制限停止部を有する溝等を形成しなければならないため、支持板を製作し難い。又、支持板の端部開口等に対するスプリングの組み付けも容易に行えない。
【0005】
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、摩擦材保持用支持板の製作が容易で、その支持板に組み付け易く、優れたがたつき防止効果を発揮するアンチラトルスプリングを備えたディスクブレーキ用摩擦パッドを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるディスクブレーキ用摩擦パッドでは、ディスクブレーキのトルク支持部材内に収納される摩擦材を一体的に保持した支持板の両端部をそのトルク支持部材との係合部として用いる。そして、前記支持板の一端部両面の相対する位置に、プレス加工のパンチによる一工程により一方には支持突起他方には支持凹所を設け、その支持板一端部の外側に、線状体を一巻きしたリングからなり、そのリングの一部に前記支持突起に掛かる掛け部を設け、更にそのリングのけ部と相対する他の一部に前記支持凹所内へ差し込む差し込み部を設けたアンチラトルスプリングを嵌め、そのアンチラトルスプリングの掛け部を支持板一端部の先端に向く支持突起の外面と接触させ、その差し込み部を支持凹所の内面と接触させ、そのアンチラトルスプリングの掛け部と差し込み部とをつなぐ両部分の各中央部を前記トルク支持部材と接触させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図1〜7を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明を適用した一実施形態を示すディスクブレーキ用摩擦パッドの正面図、図2はその底面図である。このディスクブレーキ用摩擦パッド1は摩擦材2を一体的に保持した支持板(裏金)3をパッド本体4にし、そこにアンチラトルスプリング5を備え付けて製作する。そこで、支持板3にはその両端部6(6a、6b)を四角板状に各々突出させ、中央部7を摩擦材2の固着箇所として大略一定幅で拡大し、曲率の大きな弧状にした左右に細長い平板体を用いる。しかも、この支持板3にはその一端部例えば右端部6bにアンチラトルスプリング5を備え付けるため、右端部6bの表面側をほぼ均等にプレス加工又は切削加工により凹まして他の部分より厚みを少し薄くし、その右端部両面の中央部7寄り中央の相対する位置に、一方の面例えば表面には支持凹所8を設け、他方の面である裏面には支持突起9を設けておく。
【0009】
その際、支持板3の右端部6bに対する支持凹所8と支持突起9の形成はプレス加工によって行うが、パンチによる一工程により簡単に表面に支持凹所8を形成でき、同時に裏面に支持突起9を形成できる。それ故、支持板3の製作が容易である。なお、支持板3の右端部6bの表面は上辺を短く下辺を長くした直角台形状に形成し、その表面と中央部7の表面との間には僅かな段差を形成する側壁10を設けておく。
【0010】
このような支持板3を用いて、その中央部7の表面に接着剤を塗布した後、圧縮成形により摩擦材2を固着する。その際、支持板3の中央部7の表面周辺部に僅かに摩擦材2のない箇所を設けると共に、摩擦材2の中央に幅方向に横切る溝11を形成する。又、摩擦材2の左右両端部12(12a、12b)をいずれも端に行く程厚みを薄くした面取り箇所にする。すると、摩擦材2を一体的に保持した支持板3からなる大略左右対称構造のパッド本体4が得られる。
【0011】
そこで、パッド本体4に備え付けるアンチラトルスプリング5として、図3〜5に示す左右対称な一巻きの線状体製リングを用いる。このアンチラトルスプリング5は1本の線状体を一巻きの長方形状リングに形成して両端を接近させ、その線状体の中央を弧状に屈曲させてけ部13を形成し、更に線状体の両端部を各々直角に屈曲させ、リングの内側に向けて平行に配置して差し込み部14(14a、14b)を形成したものである。なお、両端部14は溶接等によって一体に結合させてもよい。
【0012】
そして、水平面を基準にした時、アンチラトルスプリング5のけ部13を垂直方向に山状に突出させ、そのけ部13に続く左右の両端部寄り部分15(15a、15b)をいずれも端部14から矢印Pの方向に負荷が加わる作用部16(16a、16b)に向って僅かに傾斜させV字状に配置する。又、両端部14と両作用部16のいずれをもけ部13の軸線と平行となるように水平に配置する。なお、アンチラトルスプリング5は1本の線状体を屈曲させるだけであるから簡単に製作でき、組み付けも容易に行える。
【0013】
このようなアンチラトルスプリング5をパッド本体に備え付ける際、支持板3の右端部6bの先端からスプリング5を外側に被せて嵌め、所定位置まで押し込む。すると、スプリング5のリング径をそのスプリング力に抗して押し広げ、スプリング5のけ部13の中央を右端部6bの支持突起9に掛けて、その右端部6bの先端に向く支持突起9の外面と接触させ、差し込み部14を支持凹所8内に差し込んで嵌め、その支持凹所8の内面と接触させて簡単に組み付けることができる。なお、組み付け終了と同時にスプリング5の変形状態は解消し、元の状態に復帰する。
【0014】
このようにして、図1に示すディスクブレーキ用摩擦パッド1を完成する。そして、図6に示すように支持板3の両端部6をディスクブレーキのキャリパボディに備えるトルク支持部材17との係合部として用い、そのトルク支持部材17に設けた対応するトルク受け凹所18(18a、18b)に各々嵌める。すると、アンチラトルスプリング5の両作用部16をトルク支持部材17のトルク受け凹所18aを形成する両縁部付近の受け部19(19a、19b)に各々掛けて、スプリング力を摩擦パッド1のパッド本体4に加えて、その本体4をトルク支持部材17に停留且つ摺動可能に収納することができる。
【0015】
そして、アンチラトルスプリング5の両作用部16は支持凹所8と支持突起9を支点としてその両端がけ部13に至る部分と差し込み部14に到る部分によって支えられており、両作用部16がトルク支持部材17の対応する受け部19に各々良好に接触する。それ故、このようなアンチラトルスプリング5をパッド本体4に備えた摩擦パッド1を用いると、パッド本体4のがたつきを良好に防止でき、ディスクブレーキの動作を円滑に行える。なお、支持板3の右端部6bの境界に設けた段差側壁10がアンチラトルスプリング5の移動範囲を形成する。
【0016】
上記実施の形態では、摩擦材保持用支持板3の両端部6を四角板状に各々突出させたが、図7に示すように支持板3の両端部6を各々半円板状に突出させる等して他の形状にしてもよい。
【0017】
なお、上記実施の形態では摩擦材保持用支持板3の右端部6bのみにアンチラトルスプリング5を備え付けたが、更に支持板3の左端部6aも同様に形成してそこにアンチラトルスプリング5を同様に備え付けてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、請求項1記載の発明ではアンチラトルスプリングを備え付けるために、摩擦材保持用支持板の一端部両面の相対する位置に、プレス加工のパンチによる一工程により一方には支持突起他方には支持凹所を設ければよく、支持板の製作が容易である。しかも、アンチラトルスプリングが線状体を一巻きしたリングからなっているので、支持板の一端部の外側に被せて嵌めて所定位置まで押し込み、け部を支持突起に掛けて、その支持板一端部の先端に向く支持突起の外面と接触させ、差し込み部を支持凹所内に差し込んで嵌め、その支持凹所の内面と接触させて簡単に組み付けることができる。
【0019】
又、アンチラトルスプリングの掛け部と差し込み部とをつなぐ両部分の各中央部を作用部にすると、その両作用部は支持板の一端部両面の相対する位置に設けた支持突起と支持凹所を支点として、いずれも両端が支持突起に掛かる掛け部に至る部分と支持凹所に嵌まる差し込み部に至る部分によって支えられているため、その両作用部をトルク支持部材の受け部に各々良好に接触させることができる。それ故、このようなアンチラトルスプリングをパッド本体に備え付けた摩擦パッドを用いると、パッド本体のがたつきを良好に防止でき、ディスクブレーキの動作を円滑に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施形態を示すディスクブレーキ用摩擦パッドの正面図である。
【図2】同ディスクブレーキ用摩擦パッドの底面図である。
【図3】同ディスクブレーキ用摩擦パッドのパッド本体に備えるアンチラトルスプリングの平面図である。
【図4】同アンチラトルスプリングの正面図である。
【図5】同アンチラトルスプリングの右側面図である。
【図6】同ディスクブレーキ用摩擦パッドをキャリパボディに備えるトルク支持部材に装着した状態を示す正面図である。
【図7】本発明を適用した他の一実施形態を示すディスクブレーキ用摩擦パッドの正面図である。
【符号の説明】
1…摩擦パッド 2…摩擦材 3…支持板 4…パッド本体 5…アンチラトルスプリング 6…端部 7…中央部 8…支持凹所 9…支持突起 10…段差側壁 13…け部 14…差し込み部 16…作用部 17…トルク支持部材 18…トルク受け凹所 19…作用部受け部

Claims (1)

  1. ディスクブレーキのトルク支持部材内に収納される摩擦材を一体的に保持した支持板の両端部をそのトルク支持部材との係合部として用いるディスクブレーキ用摩擦パッドにおいて、前記支持板の一端部両面の相対する位置に、プレス加工のパンチによる一工程により一方には支持突起他方には支持凹所を設け、その支持板一端部の外側に、線状体を一巻きしたリングからなり、そのリングの一部に前記支持突起に掛かる掛け部を設け、更にそのリングのけ部と相対する他の一部に前記支持凹所内へ差し込む差し込み部を設けたアンチラトルスプリングを嵌め、そのアンチラトルスプリングの掛け部を支持板一端部の先端に向く支持突起の外面と接触させ、その差し込み部を支持凹所の内面と接触させ、そのアンチラトルスプリングの掛け部と差し込み部とをつなぐ両部分の各中央部を前記トルク支持部材と接触させることを特徴とするディスクブレーキ用摩擦パッド。
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