JP2003028217A - ディスクブレーキ用摩擦パッドの摩耗センサー取付機構 - Google Patents

ディスクブレーキ用摩擦パッドの摩耗センサー取付機構

Info

Publication number
JP2003028217A
JP2003028217A JP2001216234A JP2001216234A JP2003028217A JP 2003028217 A JP2003028217 A JP 2003028217A JP 2001216234 A JP2001216234 A JP 2001216234A JP 2001216234 A JP2001216234 A JP 2001216234A JP 2003028217 A JP2003028217 A JP 2003028217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wear sensor
friction material
back metal
holding surface
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001216234A
Other languages
English (en)
Inventor
Harumi Usui
春美 碓氷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MK KASHIYAMA KK
Original Assignee
MK KASHIYAMA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MK KASHIYAMA KK filed Critical MK KASHIYAMA KK
Priority to JP2001216234A priority Critical patent/JP2003028217A/ja
Publication of JP2003028217A publication Critical patent/JP2003028217A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】摩擦パッドを構成する裏金の摩耗センサー取付
部の加工が容易で、金型の寿命が長く、摩耗センサー取
付箇所選択の自由度を大きくし、摩耗センサーの製作と
その取り付けを容易にして強固にすることを目的とす
る。 【解決手段】摩擦材39を片面に保持した板状裏金38
からなる摩擦パッド37の裏金38の周辺コーナ部に、
屈曲ばね板からなるクリップ式摩耗センサー41を取り
付ける。その際、その裏金38の摩耗センサー取付部4
0にある摩擦材保持面42又はその面と相対する摩擦材
非保持面43に、摩耗センサー41の嵌め込み側に傾斜
面46を有する係合用突起44を設け、その取付用コ字
状部48に係合用突起44が嵌まる受け穴52を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はディスクブレーキの
摩擦パッドに備える摩耗センサーの取付機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、自動車用ディスクブレーキでは、
そのキャリパボディに備えた2個のトルク支持部材内に
摩擦パッドを各々収容し、ディスクロータの両側に摩擦
パッドを各々配置するようにして使用している。このよ
うな摩擦パッドには通常両端部を突出した長方形板状の
裏金を支持板にし、その片面に摩擦材を板状に接着して
一体的に保持して用いている。しかし、摩擦材はブレー
キの使用を繰り返していると、ディスクローターとの接
触により徐々に摩耗して減って行く。それ故、摩耗によ
り摩擦材の厚みが一定値以下になると、ブレーキの利き
が極端に悪くなって、自動車事故が発生し易くなる。そ
こで、摩擦材の摩耗状態を検出するため、摩擦パッドの
裏金の一端部等にクリップ式摩耗センサーを取り付け
て、摩擦材の厚みが一定値以下になった時、警告音を発
生させている。なお、裏金の両端部が係合部となり、ト
ルク支持部材の対応するトルク受け凹所内に夫々嵌ま
る。 【0003】このようなクリップ式摩耗センサーには通
常一端部付近をコ字状に屈曲した取付用コ字状部にし、
他端部をその先端をディスクローターとの接触箇所にし
た振動部にし、中央部をその振動音を増幅する音増幅部
にして、その一端部と他端部の先端とを接近させて配置
した屈曲ばね板等を用いている。そして、摩擦パッドを
キャリパボディに取り付ける際、先に摩耗センサーの取
付用コ字状部を裏金の一端部に外側から巻き付けるよう
にして嵌め込んでおき、トルク支持部材のトルク受け凹
所内に嵌める。すると、摩耗センサーを摩擦パッドに取
り付けてトルク支持部材で良く固定することができる。
しかし、摩耗センサーを裏金の一端部にしか取り付けら
れないため、摩耗センサー取り付け箇所選択の自由度が
ない。 【0004】そこで、摩擦パッドに対する摩耗センサー
取り付け箇所選択の自由度を大きくするため、例えば実
開平3−102627号にはその実施形態が種々示され
ている。そして、その一実施形態として図8に示すよう
に摩擦パッド1を構成する裏金2の周辺コーナ部に摩擦
材3のない部分4を適宜設けて、そこを摩耗センサー5
の取付部にし、その裏金2の摩擦材保持面(下面)6と
相対する摩擦材非保持面(上面)に楔形の深さを有する
凹所8を設け、摩耗センサー5の取付用コ字状部9にそ
の凹所8に嵌まる係合用突起10を設けている。する
と、係合用突起10を楔形凹所8に嵌めることにより、
摩擦パッド1の裏金2に取り付けた摩耗センサー5をト
ルク支持部材によらずに良く固定でき、その取付用コ字
状部9を形成する一端部11と他端部に当る振動部12
の先端とを接近させ、その裏金2の摩擦材保持面6に設
置した一端部11より振動部12の先端を摩擦材3の厚
み方向(下方)に突出することができる。なお、13は
摩耗センサー4の中央部にある音増幅部である。 【0005】又、図9に示すように裏金2の周辺コーナ
部に設けた摩擦材3のない部分4の付近を摩耗センサー
14の取付部にし、その裏金2の摩擦材非保持面7に抜
け止め凹所15を設け、摩耗センサー14の取付用コ字
状部16の形状をその凹所15に一部17が嵌まると抜
け難くなるように形成している。すると、取付用コ字状
部16の一部17を凹所15に嵌めることにより、裏金
2に取り付けた摩耗センサー14をトルク支持部材によ
らずに良く固定でき、やはりその一端部18より振動部
19の先端を摩擦材3の厚み方向に突出することができ
る。 【0006】又、図10に示すように裏金2の周辺コー
ナ部に設けた摩擦材3のない部分4を摩耗センサー20
の取付部にし、その摩耗センサー取付部4の摩擦材非保
持面7にかしめ用突起21を設け、摩耗センサー20の
取付用一端部22の付近にそのかしめ用突起21が嵌ま
る受け貫通穴23を設けている。すると、かしめ用突起
21を受け貫通穴23に嵌めた後、かしめにより摩擦パ
ッド1の裏金2に取り付けた摩耗センサー20をトルク
支持部材によらずに良く固定でき、やはり摩擦材保持面
6より振動部24の先端を摩擦材3の厚み方向に突出す
ることができる。なお、この摩耗センサー20では裏金
2に対する取付部をコ字状にせず直線状にして摩擦材非
保持面7のみに設置する。又、裏金2にはその摩擦材非
保持面7にかしめ用突起21を簡単にパンチにより形成
するため摩擦材保持面6にパンチ穴25ができる。 【0007】又、実開平3−81430号では図11に
示すように裏金2の周辺コーナ部に設けた摩擦材3のな
い部分4を摩耗センサー26の取付部にし、その摩擦材
保持面6に係合用突起27を設け、摩耗センサー26の
取付用コ字状部28にその係合用突起27が嵌まる受け
貫通穴29を設けている。すると、係合用突起27を受
け貫通穴29に嵌めることにより、摩擦パッド1の裏金
2に取り付けた摩耗センサー26をトルク支持部材によ
らずに良く固定でき、その取付用コ字状部28を形成す
る一端部30と他端部に当る振動部31の先端を接近さ
せ、その一端部30より振動部31の先端を摩擦材3の
厚み方向に突出することができる。しかし、摩耗センサ
ー26には取り付けの際に係合用突起27を円滑に乗り
越えられるようにするため、その取付用コ字状部28を
形成する一端部30の先端付近を摩擦材3の厚み方向に
屈曲させ、その屈曲部32に丸みを持たせて突出させて
いる。なお、取付用コ字状部28の一端部30と相対す
る部分の中央付近を一部33屈曲させ、係合用突起27
形成時に摩擦材非保持面7にできるパンチ穴34に嵌め
る。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな摩擦パッド1の摩耗センサー取り付け箇所選択の自
由度を大きくするため、その裏金2の摩耗センサー取付
部4の摩擦材非保持面7に楔形の空間形状を有する凹所
8を設け、摩耗センサー5の取付用コ字状部9にその楔
形凹所8に嵌まる係合用突起10を設ける場合には、金
型に備える楔形凹所形成用パンチの先端部形状も当然楔
形にしなければならない。それ故、パンチの先端を細く
して突出させる必要があり、パンチが欠け易く摩耗セン
サー取付部4の加工が困難であり、金型の寿命が短くな
る。又、摩耗センサー5の取付用コ字状部9にその楔形
凹所8に嵌まる対応した形状の係合用突起10を形成し
なければならないため、摩耗センサー5の加工が困難に
なる。 【0009】又、裏金2の摩耗センサー取付部4の摩擦
材非保持面7に抜け止め凹所15を設け、摩耗センサー
14の取付用コ字状部16の形状をその凹所15に一部
17が嵌まると抜け難くなるように形成する場合には、
その抜け止め凹所15を図12に示すように形成する
と、金型構造が複雑となる。しかも、摩耗センサー取付
部4の摩擦材非保持面7をパンチで突いて潰す際に肉の
歪みを逃がす必要があり、側面等に突出させた脹らみを
除かなければならない。それ故、切削工程が増えて摩耗
センサー取付部4の加工が困難になる。しかも、摩耗セ
ンサー14を裏金2の取付部4に設けた抜け止め凹所1
5に組み付け難いため、実際にはその抜け止め凹所15
の近傍に当る側面35と摩擦材保持面6とのコーナ部に
切り欠き箇所36を設ける等の必要があり、更に摩耗セ
ンサー取付部4の加工工程が増える。 【0010】又、裏金2の摩耗センサー取付部4の摩擦
材非保持面7にかしめ用突起21を設け、摩耗センサー
20の取付用一端部22の付近にそのかしめ用突起21
が嵌まる受け貫通穴23を設ける場合には、摩耗センサ
ー20の取り付け時にかしめ用突起21をその受け貫通
穴23に単に嵌めるだけでなく、更にかしめ作業の工程
を必要とする。 【0011】又、裏金2の摩耗センサー取付部4の摩擦
材保持面6に係合用突起27を設け、摩耗センサー26
の取付用コ字状部28にその係合用突起27が嵌まる受
け貫通穴29を設ける場合には、摩耗センサー26の取
付用コ字状部28を形成する一端部30の先端付近を屈
曲部32にして、その先端を摩擦材3の厚み方向に突出
させると、その先端が摩耗センサー26の一端部30の
厚みより摩擦材3の厚み方向に突出する長さを考慮し
て、摩耗センサー26の振動部31の先端をそれ以上の
長さ、摩擦材3の厚み方向に突出しなければならない。
しかも、摩擦材3の摩耗検出による厚み限界値は摩耗セ
ンサー26の振動部31の先端位置により決定するた
め、摩擦材3の厚み限界値が大きくなる。それ故、摩擦
材3の厚み限界値を小さくしようとすれば、摩耗センサ
ー26の製作時に取付用コ字状部28を形成する一端部
30の先端と振動部31の先端との位置関係を厳格に設
定しなければならず、加工精度を高める必要があって摩
耗センサー26の加工が困難になる。なお、摩擦材3の
厚み限界値は1.5〜2.0mmであり、係合用突起2
7の突出長はそれ以下にする。 【0012】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであり、摩擦パッドを構成する裏金の摩
耗センサー取付部の加工が容易で、金型の寿命が長く、
摩耗センサー取付箇所選択の自由が大きく、摩耗センサ
ーの製作とその取り付けが容易で強固なディスクブレー
キ用摩擦パッドの摩耗センサー取付機構を提供すること
を目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるディスクブレーキ用摩擦パッドの摩耗
センサー取付機構では摩擦材を片面に保持した板状裏金
からなる摩擦パッドの裏金の周辺コーナ部に、一端部付
近をコ字状に屈曲した取付用コ字状部にし、他端部をそ
の先端をディスクロータとの接触箇所にした振動部に
し、中央部をその振動音を増幅する音増幅部にして、そ
の一端部と他端部の先端とを接近させて配置した屈曲ば
ね板からなるクリップ式摩耗センサーを取り付ける。 【0014】そして、上記裏金の摩耗センサー取付部に
ある摩擦材保持面又はその面と相対する摩擦材非保持面
に、摩耗センサーの嵌め込み側に傾斜面を有する係合用
突起を設け、その取付用コ字状部に係合用突起が嵌まる
受け穴を設ける。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、添付の図1〜7を参照して
本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明を適用し
たディスクブレーキ用摩擦パッドの摩耗センサー取付機
構を示す要部断面による正面図、図2はその摩擦パッド
を構成する裏金の摩耗センサー取付部の摩擦材非保持面
に係合用突起を設けた状態を示す正面図である。この摩
擦パッド37にも支持板として両端部を突出した長方形
板状の裏金38を用い、その裏金38の片面(図では下
面)に摩擦材39を板状に接着して一体的に保持させ
る。しかも、裏金38にはその周辺コーナ部に摩擦材3
9のない部分40を設け、そこを摩耗センサー41の取
付部にする。その際、摩耗センサー取付部40を裏金3
8の突出した両端部に限定せず、他の箇所にも設けられ
るようにして摩耗センサー取り付け箇所選択の自由度を
大きくする。 【0016】そこで、裏金38に設定した摩耗センサー
取付部40の加工時に、丸形、角形等の柱状のパンチを
備えた上下型からなる金型を用い、その摩耗センサー取
付部40にある摩擦材保持面42の側からパンチで突い
て相対する摩擦材非保持面43の側に係合用突起44を
突出させる。その際、裏金38を金型に対し、例えばそ
の摩擦材保持面42の側を上にし、摩擦材非保持面43
の側を下にして設置した後にパンチで上方から摩擦材保
持面42を突くが、その下型に形成すべき係合用突起4
4の形状に対応する空間形状を有する穴を設けておく
と、摩擦材保持面42に均一の深さのパンチ穴45を形
成すると同時に、摩擦材非保持面43に所定形状の係合
用突起44を形成できる。なお、係合用突起44の高さ
は1.5mm程にする。 【0017】このようにして、裏金38の摩耗センサー
取付部40に従来一般的に行われている突起加工と同様
な加工方法により所定形状の係合用突起44を形成する
と、突起形成を簡単に行える。それ故、摩耗センサー取
付部40の加工が容易であって、金型に無理な力が作用
せず金型の寿命が長くなる。そこで、図3に示すように
係合用突起44を摩耗センサー取付部40にある摩擦材
非保持面43の中央付近に設け、その突起形状を例えば
円板状にし、その摩耗センサー41の嵌め込み側に傾斜
面46を形成する。すると、このような突起形状は単純
であるため、裏金38の周辺コーナ部において摩耗セン
サー取付部40を設定し易くなる。それ故、摩耗センサ
ー取り付け箇所選択の自由度が大きくなる。 【0018】このような摩耗センサー取付部40に取り
付けるクリップ式摩耗センサー41は、図4に示すよう
な厚さ一定例えば1mm程の細長い屈曲したばね板に
し、その一端部47の付近をコ字状に屈曲した取付用コ
字状部48にし、他端部49をその先端をディスクロー
ターとの接触箇所にした直線状の振動部にし、中央部5
0をその振動音を増幅するコ字状に屈曲した音増幅部に
して、その一端部47と他端部49の先端とを接近させ
て配置し、更に一端部47を他端部49に対しほぼ直角
方向に突出させる。そして、図5に示すように取付用コ
字状部48の一端部47とほぼ平行な固定部51の中央
付近に係合用突起44が嵌まる円形の受け貫通穴52を
設ける。なお、取付用コ字状部48の一端部47と固定
部51はその嵌め込み口53を少し狭くし、奥側が徐々
に広がるように配置する。 【0019】摩耗センサー41の取り付け時、図6に示
すようにその取付用コ字状部48の嵌め込み口53をば
ね力に抗して少し広げ、先ず裏金38の摩耗センサー取
付部40の縁部に外側から嵌める。そして、取付用コ字
状部48の一端部47を摩擦材保持面42に接触させ、
その固定部51を摩擦材非保持面43と接触させなが
ら、矢印方向に移動して嵌め込んで行く。その際、摩耗
センサー取付部40の摩擦材非保持面43に係合用突起
44が突出しているが、その係合用突起44の摩耗セン
サー嵌め込み側に傾斜面46が設けられているので、固
定部51の音増幅部50と接続する接続端部54の丸み
を小さくし、或いはほとんど丸みをなくしてもその接続
端部54を摩擦材非保持面43から係合用突起44に設
けた傾斜面46の端に乗せることができる。そこで、嵌
め込み力を取付用コ字状部48の広がる嵌め込み口53
を狭めようとするばね力に抗して少し増す。すると、そ
の固定部51を傾斜面46上を摺動させて係合用突起4
4の先端平面55まで案内させて簡単に移動できる。 【0020】そこで、更に摩耗センサー41の取付用コ
字状部48を移動し、裏金38の摩耗センサー取付部4
0に嵌め込むと、図1に示すように固定部51の中央付
近に形成した受け貫通穴52に、摩耗センサー取付部4
0の摩擦材非保持面43の中央付近に形成した係合用突
起44が簡単に嵌まる。それ故、摩耗センサー41を裏
金38の取付部40へ容易に取り付けることができる。
しかも、一度嵌まった係合用突起44はその傾斜面46
のない反対外周面が受け貫通穴52の内面と当接しばね
力が作用するため簡単に抜けなくなる。それ故、摩耗セ
ンサー41の裏金38への取り付けが強固となる。又、
このようにして、摩耗センサー41を裏金38の取付部
40に取り付けると、その取付用コ字状部48の摩擦材
保持面42に接触する一端部47の先端付近に摩擦材3
9の厚み方向に突出する屈曲部を設ける必要がなく、設
けてもその突出量を最小化できる。それ故、摩耗センサ
ー26の製作時にその取付用コ字状部48を形成する一
端部47の先端と振動部49の先端との位置関係を摩擦
材39の厚み方向において厳格に設定する必要がなく、
加工が容易である。 【0021】上記実施の形態では摩擦パッド37を構成
する裏金38の摩耗センサー取付部40にある摩擦材非
保持面43の中央付近に、摩耗センサー41の取り付け
時にその取付用コ字状部48を形成する固定部51の移
動を案内する傾斜面46を摩耗センサー嵌め込み側に有
する係合用突起44を設け、その固定部51の中央付近
に係合用突起44が嵌まる受け貫通穴52を設ける場合
について説明したが、図7に示すように摩擦パッド37
の摩耗センサー取付部40にある摩擦材保持面42の中
央付近に、摩耗センサー41の取り付け時にその取付用
コ字状部48を形成する一端部47の移動を案内する傾
斜面46を摩耗センサー嵌め込み側に有する係合用突起
44を設け、その一端部47の中央付近に係合用突起4
4が嵌まる受け貫通穴52を設けることもできる。その
際、摩耗センサー取付部40の摩擦材保持面42に係合
用突起44が突出しているが、その係合用突部44の摩
耗センサー嵌め込み側に傾斜面46が設けられているの
で、その一端部47の先端付近に摩擦材39の厚み方向
に突出する屈曲部を設ける必要がなく、設けてもその突
出量を最小化できる。 【0022】又、上記実施の形態では上下型からなる金
型を用いて摩擦パッド37を構成する裏金38の摩耗セ
ンサー取付部40にある摩擦材非保持面43又は摩擦材
保持面42に係合用突起44を形成する際、下型に形成
すべき傾斜面46を有する係合用突起44の形状に対応
する空間形状を有する穴を設けておき、パンチで上方か
ら摩擦材保持面42又は摩擦材非保持面43を突いて、
下方の摩擦材非保持面43又は摩擦材保持面42に所定
形状の係合用突起44を形成する場合について説明した
が、パンチにて全体が同一高さの円板状又は角板状の係
合用突起を形成した後に、その係合用突起の摩耗センサ
ー嵌め込み側に切削加工を施して傾斜面を形成すること
もできる。 【0023】 【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項1
記載の発明では摩擦パッドを構成する裏金の摩耗センサ
ー取付部にある摩擦材保持面又はその面と相対する摩擦
材非保持面に、摩耗センサーの嵌め込み側に傾斜面を有
する係合用突起を設け、その取付用コ字状部に係合用突
起が嵌まる受け穴を設けることにより、裏金の摩耗セン
サー取付部に一般的な突起加工と同様の加工方法により
係合用突起を簡単に形成できる。それ故、裏金の摩耗セ
ンサー取付部の加工を容易に行える。そして、金型の寿
命が長くなる。又、裏金の摩耗センサー取付部に対する
摩耗センサーの嵌め込み側に単に傾斜面を有するだけの
係合用突起を形成すると、裏金の周辺コーナ部において
摩耗センサー取付部を設定し易くなる。それ故、摩耗セ
ンサー取付箇所選択の自由度が大きくなる。 【0024】又、摩耗センサーの取り付け時にその取付
用コ字状部を裏金の摩耗センサー取付部にある摩擦材保
持面又はその面と相対する摩擦材非保持面に設けた係合
用突起の摩耗センサー嵌め込み側にある傾斜面上を摺動
させ先端まで案内させて簡単に移動できる。それ故、摩
耗センサーの取付用コ字状部を形成する一端部の先端付
近に摩擦材の厚み方向に突出する屈曲部を設ける必要が
なく、設けてもその突出量を最小化できる。その結果、
摩耗センサーの製作時にその取付用コ字状部を形成する
一端部の先端と他端部に当る振動部の先端との位置関係
を摩擦材の厚み方向において厳格に設定する必要がなく
て加工が容易になり、摩耗センサーを製作し易くなる。
又、裏金の摩耗センサー取付部に設けた係合用突起が摩
耗センサーの取付用コ字状部に設けた受け穴に一度嵌ま
ると、その係合用突起の傾斜面のない反対外周面が受け
穴の内面と当接しばね力が作用するため簡単に抜けなく
なり、摩耗センサーをその取付部に強固に固定できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を適用したディスクブレーキ用摩擦パッ
ドの摩耗センサー取付機構を示す要部断面による正面図
である。 【図2】同摩擦パッドを構成する裏金の摩耗センサー取
付部の摩擦材非保持面に係合用突起を設けた状態を示す
正面図である。 【図3】同裏金の摩耗センサー取付部付近の斜視図であ
る。 【図4】同摩耗センサーの取り付け前の状態を示す正面
図である。 【図5】同摩耗センサーのコ字状音増幅部を一部取り除
いた状態を示す平面図である。 【図6】同摩耗センサー取付部に対する摩耗センサー取
付用コ字状部の嵌め込み開始状態を示す正面図である。 【図7】同裏金の摩擦材保持面に係合用突起を設けた摩
耗センサー取付部に対する摩耗センサーの取付用コ字状
部の嵌め込み開始状態を示す正面図である。 【図8】従来のディスクブレーキ用摩擦パッドの摩耗セ
ンサー取付機構を示す断面図である。 【図9】同摩擦パッドの他の摩耗センサー取付機構を示
す断面図である。 【図10】同摩擦パッドの他の摩耗センサー取付機構を
示す断面図である。 【図11】同摩擦パッドの他の摩耗センサー取付機構を
示す断面図である。 【図12】図9に示す摩擦パッドを構成する裏金の摩耗
センサー取付部の改良を示す斜視図である。 【符号の説明】 37…摩擦パッド 38…裏金 39…摩擦材 40…
摩耗センサー取付部 41…摩耗センサー 42…摩擦材保持面 43…摩擦
材非保持面 44…係合用突起 45…パンチ穴 46
…傾斜面 47…一端部 48…取付用コ字状部 49…振動部(他端部) 50…音増幅部(中央部)
51…固定部 52…受け貫通穴 53…嵌め込み口
54…接続端部 55…先端平面

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 摩擦材を片面に保持した板状裏金からな
    る摩擦パッドの裏金の周辺コーナ部に、一端部付近をコ
    字状に屈曲した取付用コ字状部にし、他端部をその先端
    をディスクロータとの接触箇所にした振動部にし、中央
    部をその振動音を増幅する音増幅部にして、その一端部
    と他端部の先端とを接近させて配置した屈曲ばね板から
    なるクリップ式摩耗センサーを取り付けてなるディスク
    ブレーキ用摩擦パッドの摩耗センサー取付機構におい
    て、上記裏金の摩耗センサー取付部にある摩擦材保持面
    又はその面と相対する摩擦材非保持面に、摩耗センサー
    の嵌め込み側に傾斜面を有する係合用突起を設け、その
    取付用コ字状部に係合用突起が嵌まる受け穴を設けるこ
    とを特徴とするディスクブレーキ用摩擦パッドの摩耗セ
    ンサー取付機構。
JP2001216234A 2001-07-17 2001-07-17 ディスクブレーキ用摩擦パッドの摩耗センサー取付機構 Pending JP2003028217A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001216234A JP2003028217A (ja) 2001-07-17 2001-07-17 ディスクブレーキ用摩擦パッドの摩耗センサー取付機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001216234A JP2003028217A (ja) 2001-07-17 2001-07-17 ディスクブレーキ用摩擦パッドの摩耗センサー取付機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003028217A true JP2003028217A (ja) 2003-01-29

Family

ID=19050737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001216234A Pending JP2003028217A (ja) 2001-07-17 2001-07-17 ディスクブレーキ用摩擦パッドの摩耗センサー取付機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003028217A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100659593B1 (ko) 2005-04-11 2006-12-19 조선남 차량용 디스크 브레이크
EP2407682A1 (en) * 2010-07-14 2012-01-18 Friction Materials Wear indicator
DE102015200329A1 (de) * 2014-07-17 2016-01-21 Continental Teves Ag & Co. Ohg Hammerkopfförmiger Scheibenbremsbelag
US9297431B2 (en) 2013-05-22 2016-03-29 Advics Co., Ltd Brake pad pressing spring and disc brake having brake pad pressing spring
DE112010004459B4 (de) * 2009-11-17 2018-07-26 Advics Co., Ltd. Scheibenbremsenvorrichtung

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60159242U (ja) * 1984-03-31 1985-10-23 スズキ株式会社 ライニング摩耗警報装置
JPH0381430U (ja) * 1989-12-12 1991-08-20
JPH0754889A (ja) * 1993-08-18 1995-02-28 Tokico Ltd ディスクブレーキ用摩耗警報装置
JPH08145019A (ja) * 1994-11-17 1996-06-04 Sumitomo Wiring Syst Ltd 板状物品のケース内固定構造
JPH1113718A (ja) * 1997-06-27 1999-01-22 Nippon Seiki Co Ltd 組み付け部品のロック構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60159242U (ja) * 1984-03-31 1985-10-23 スズキ株式会社 ライニング摩耗警報装置
JPH0381430U (ja) * 1989-12-12 1991-08-20
JPH0754889A (ja) * 1993-08-18 1995-02-28 Tokico Ltd ディスクブレーキ用摩耗警報装置
JPH08145019A (ja) * 1994-11-17 1996-06-04 Sumitomo Wiring Syst Ltd 板状物品のケース内固定構造
JPH1113718A (ja) * 1997-06-27 1999-01-22 Nippon Seiki Co Ltd 組み付け部品のロック構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100659593B1 (ko) 2005-04-11 2006-12-19 조선남 차량용 디스크 브레이크
DE112010004459B4 (de) * 2009-11-17 2018-07-26 Advics Co., Ltd. Scheibenbremsenvorrichtung
EP2407682A1 (en) * 2010-07-14 2012-01-18 Friction Materials Wear indicator
US9297431B2 (en) 2013-05-22 2016-03-29 Advics Co., Ltd Brake pad pressing spring and disc brake having brake pad pressing spring
DE102015200329A1 (de) * 2014-07-17 2016-01-21 Continental Teves Ag & Co. Ohg Hammerkopfförmiger Scheibenbremsbelag

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6269915B1 (en) Pad clip for a disc brake
US6378666B1 (en) Disc brake
US5033590A (en) Brake friction pad
US7748505B2 (en) Brake pad with a type plate
US4124105A (en) Audible alarm sounding type pad clip device for disc brake
JP2003028217A (ja) ディスクブレーキ用摩擦パッドの摩耗センサー取付機構
EP3875798B1 (en) Shim, shim mounting method, and pad assembly for disc brake
JP4074180B2 (ja) スペーサ
JPH07151171A (ja) ディスクブレーキ
JP2008014338A (ja) ウェアインジケータを備えたディスクブレーキ
JP2873773B2 (ja) ディスクブレーキ用摩耗警報装置
JP2000213570A (ja) ピンスライド型車両用ディスクブレ―キのスライドピン取り付け構造と該スライドピンの取り付けに用いるカシメ治具
JP2595259Y2 (ja) ディスクブレーキ
JPS6015956Y2 (ja) デイスクブレキの摩擦パツド摩耗限度警報装置
JP2523519Y2 (ja) ディスクブレーキの摩擦パッドの摩耗センサ取付機構
JPH11325133A (ja) 車両用ディスクブレーキ装置
JP3554530B2 (ja) ディスクブレーキ用摩擦パッド
JP2542023Y2 (ja) 車両用ディスクブレーキの摩擦パッド摩耗警報装置
JPH017861Y2 (ja)
JP2566458Y2 (ja) ディスクブレーキ用摩擦パッドのウェアインジケータ取付け構造
JPS62435Y2 (ja)
JP2579905Y2 (ja) パッド摩耗警報装置
JPH072652U (ja) ディスクブレーキ
US20050173203A1 (en) Brake element having integrated wear sensor
JPH0529545Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100727