JP2542023Y2 - 車両用ディスクブレーキの摩擦パッド摩耗警報装置 - Google Patents

車両用ディスクブレーキの摩擦パッド摩耗警報装置

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JP2542023Y2
JP2542023Y2 JP2420491U JP2420491U JP2542023Y2 JP 2542023 Y2 JP2542023 Y2 JP 2542023Y2 JP 2420491 U JP2420491 U JP 2420491U JP 2420491 U JP2420491 U JP 2420491U JP 2542023 Y2 JP2542023 Y2 JP 2542023Y2
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JP
Japan
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friction pad
back plate
wear
wear indicator
lining
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JP2420491U
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吉人 花里
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用ディスクブレー
キの摩擦パッドの裏板に、板状の摩耗インジケータを取
付けた摩擦パッド摩耗警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用ディスクブレーキの摩擦パ
ッドのライニングの摩耗を警報する警報装置として、例
えば実公昭61−12423号公報に示される警報装置
は、摩擦パッド裏板背面に設けた突起に、板状の摩耗イ
ンジケータの取付孔を挿通してカシメ固定し、この摩耗
インジケータの先端を、裏板とライニングの境界面より
もディスクロータ側へ所定量突出させて、ディスクロー
タの側面に対向し、摩擦パッドのライニングが所定量摩
耗すると、ディスクロータの側面に摩耗インジケータの
先端が摺接して、摩耗警報音を発生するようにしてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、同じキャリパ
に取付ける摩擦パッドでも、要求される性能に応じて、
裏板の厚さを変更する場合があるが、従来は、摩耗イン
ジケータの裏板とライニングの境界面からの突出量を所
定量にするために、それぞれ別々の摩耗インジケータを
取付けていた。また、ライニングについても材質により
摩耗速度が異なるため、摩耗インジケータの突出量を各
々調整しなければならず、それぞれ別々の摩耗インジケ
ータを用いていた。
【0004】また、このように裏板の厚さやライニング
の材質によって別々に取付けられる摩耗インジケータの
形状の違いは、裏板とライニングの境界面から突出させ
る突出量が僅か1〜2mm程度異なるのみのものであるた
め、裏板に組付ける際に誤組が発生しやすかった。
【0005】そこで本考案は、裏板の厚さやライニング
の材質等に拘らず、同一形状の摩耗インジケータを流用
しても、摩耗インジケータの裏板とライニングの境界面
からの突出量を正確に確保することのできる車両用ディ
スクブレーキの摩擦パッド摩耗警報装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本考案は、摩擦パッドの裏板背面に設けた突起に、摩
擦パッドのライニングが所定量摩耗すると、ディスクロ
ータの側面に摺接する板状の摩耗インジケータの取付孔
を挿通してカシメ固定する車両用ディスクブレーキの摩
擦パッド摩耗警報装置において、前記突起を多段に形成
するとともに、前記摩耗インジケータに、前記突起の各
段の径に合わせた複数の取付孔を形成したことを特徴と
している。
【0007】
【作用】このように構成するより、裏板の厚さやライニ
ングの材質等に応じて、裏板に設けた突起の段と摩耗イ
ンジケータの取付孔を選択し、摩耗インジケータの裏板
とライニングの境界面からの突出量を調節する。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0009】ディスクブレーキ1は、キャリパボディ2
を、ディスクロータ3の一側で車体に固設されるキャリ
パブラケット4に、摺動ピン5,5を介してディスク軸
方向へ移動可能に支持している。
【0010】キャリパボディ2に形成されたシリンダ孔
には、コップ状のピストンが内挿されており、ディスク
ロータ3の両側に配設される一対の摩擦パッド6,6
が、ピストンに押動されてディスクロータ3の両側面を
挟圧することによって制動作用を行う。
【0011】摩擦パッド6,6は、それぞれディスクロ
ータ3の側面に摺接するライニング6aと、該ライニン
グ6aを固設した裏板6bとからなり、一方の摩擦パッ
ド6の側部には、ライニング6aが所定量摩耗したとき
にディスクロータ3の一側面に摺接して警報音を発する
摩耗インジケータ7が配設されている
【0012】摩耗インジケータ7は、その取付部7aが
裏板6bの背面6cに取付けられるもので、該裏板6b
の背面6cには、図3に示されるように、大径の突起6
fと小径の突起6gとが2段に突設されている。この突
起6f,6gは、裏板6bにライニング6aの結着穴6
dを形成するハーフピアス加工を利用して背面6c側へ
2段に突出させたものである。
【0013】摩耗インジケータ7は、金属製の板体で、
取付部7aから裏板6bの背面6c方向へ延出して、デ
ィスクロータ3方向へループ状に屈曲させて共鳴部7b
を形成し、裏板6bの側縁6eとキャリパブラケット4
との間から、インジケータ部7cを突出させるように形
成されている。
【0014】取付部7aには、図4に示されるように、
取付孔7fが形成される。この取付孔7fは、大径孔7
dと小径孔7eとをいわゆる達磨孔状に連ねたもので、
裏板6bの突起6fに大径孔7dが、突起6gに小径孔
7eがそれぞれ挿通されるようになっている。
【0015】このように構成することにより、例えば図
1に示されるように、裏板6bが厚い場合には、摩耗イ
ンジケータ7のインジケータ部7cが裏板6bとライニ
ング6aとの境界面から、所定の突出量tだけ突出する
ように、大径の突起6fに、取付孔7fの大径孔7dを
挿通してカシメ固定する。
【0016】また、図2に示されるように、薄い裏板6
hを用いた場合は、裏板6hに形成された小径の突起6
gに、摩耗インジケータ7の取付孔7fの小径孔7eを
挿通して、カシメ固定することにより、インジケータ部
7cが所定の突出量tだけ突出するようにできる。
【0017】上述のように、裏板に設けた突起の段と、
摩耗インジケータに設けた取付孔を適宜組み合わせてカ
シメ固定することにより、裏板の厚さやライニングの材
質が異なるものでも、同一の形状の摩耗インジケータ
で、インジケータ部の所定の突出量を確保することがで
きるようになる。
【0018】尚、上記の実施例では裏板背面に設ける突
起は、2段に形成されているが、特に2段に限らずそれ
以上の段を形成してもよい。
【0019】
【考案の効果】本考案は以上のように、裏板背面に多段
に突起を形成するとともに、摩耗インジケータの取付孔
を複数個形成し、前記突起の段に合わせて前記摩耗イン
ジケータの取付孔を挿通し、カシメ固定するので、裏板
の厚さやライニングの材質毎に別々の摩耗インジケータ
を組み合わせなくても、同一形状の摩耗インジケータを
流用することのできるようになる。このため、摩耗イン
ジケータの製造コストを低減させることができるととも
に、摩耗インジケータを誤組する虞もなくなり組付け精
度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 厚い裏板に摩耗インジケータを取付けた状態
を示す断面図
【図2】 薄い裏板に摩耗インジケータを取付けた状態
を示す断面図
【図3】 裏板の要部断面図
【図4】 摩耗インジケータの斜視図
【図5】 ディスクブレーキの正面図
【符号の説明】
1…ディスクブレーキ、2…キャリパボディ、3…ディ
スクロータ、4…キャリパブラケット、5…摺動ピン、
6…摩擦パッド、6a…ライニング、6b…裏板、6c
…背面、6d…結着穴、7…摩耗インジケータ、7a…
取付部、7b…共鳴部、7c…インジケータ部、7d…
大径孔、7e…小径孔、7f…取付孔、t…突出量

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦パッドの裏板背面に設けた突起に、
    摩擦パッドのライニングが所定量摩耗すると、ディスク
    ロータの側面に摺接する板状の摩耗インジケータの取付
    孔を挿通してカシメ固定する車両用ディスクブレーキの
    摩擦パッド摩耗警報装置において、前記突起を多段に形
    成するとともに、前記摩耗インジケータに、前記突起の
    各段の径に合わせた複数の取付孔を形成したことを特徴
    とする車両用ディスクブレーキの摩擦パッド摩耗警報装
    置。
JP2420491U 1991-04-12 1991-04-12 車両用ディスクブレーキの摩擦パッド摩耗警報装置 Expired - Lifetime JP2542023Y2 (ja)

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JPH04119643U JPH04119643U (ja) 1992-10-26
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DE102011087140A1 (de) * 2010-12-09 2012-06-14 Continental Teves Ag & Co. Ohg Teilbelagscheibenbremse mit Reibbelagverschleißwarnvorrichtung

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JPH04119643U (ja) 1992-10-26

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