JPH0622638U - 車両用ディスクブレーキにおける摩擦パッドの摩耗インジケータ - Google Patents
車両用ディスクブレーキにおける摩擦パッドの摩耗インジケータInfo
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- JPH0622638U JPH0622638U JP5926392U JP5926392U JPH0622638U JP H0622638 U JPH0622638 U JP H0622638U JP 5926392 U JP5926392 U JP 5926392U JP 5926392 U JP5926392 U JP 5926392U JP H0622638 U JPH0622638 U JP H0622638U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】摩耗インジケータの汎用性を高める。
【構成】金属板の中央をU字状に折り返した共鳴部8c
と、共鳴部8cの両端を直角方向に突出させた長短2つ
のインジケータ片8a,8bとで、摩耗インジケータ8
を形成する。インジケータ片8a,8bは、相互に摩擦
パッド6への取付け片を兼ねている。一方の長さAのイ
ンジケータ片8aを用いる場合には、他方の長さBのイ
ンジケータ片8bを取付け片として、摩擦パッド6の裏
板6bにカシメ固定する。また、他方のインジケータ片
8bを用いる場合には、一方のインジケータ片8aが取
付け片となる。
と、共鳴部8cの両端を直角方向に突出させた長短2つ
のインジケータ片8a,8bとで、摩耗インジケータ8
を形成する。インジケータ片8a,8bは、相互に摩擦
パッド6への取付け片を兼ねている。一方の長さAのイ
ンジケータ片8aを用いる場合には、他方の長さBのイ
ンジケータ片8bを取付け片として、摩擦パッド6の裏
板6bにカシメ固定する。また、他方のインジケータ片
8bを用いる場合には、一方のインジケータ片8aが取
付け片となる。
Description
【0001】
本考案は、車両用ディスクブレーキに取付けられた摩擦パッドのライニングが 所定量摩耗した際に、これを警報音によって報知する摩耗インジケータであって 、特に摩耗インジケータの汎用性を高めた構造に関する。
【0002】
車両用ディスクブレーキの摩擦パッドのライニングの摩耗を警報する摩耗イン ジケータとして、例えば実公昭61−12423号公報に示されるものがある。
【0003】 この摩耗インジケータは、板材の中央にループ部を形成し、その両片を略直角 に屈曲して、取付け片とインジケータ片とになしたもので、インジケータ片を摩 擦パッドの側面に沿ってディスクロータ方向へ突出させながら、取付け片を摩擦 パッドの裏板背面に設けた突起にカシメ固定され、摩擦パッドのライニングが所 定量摩耗すると、ディスクロータの側面にインジケータ片の先端が摺接して、警 報音を発生するようになっている。
【0004】
しかし、上述の摩耗インジケータでは、車種に対応して摩擦パッドの裏板の厚 さを変えたり、裏板とライニングとの間にインシュレータを介装したものでは、 ライニングの摩耗限界面とインジケータ片の先端との位置がズレるため、同一の 摩耗インジケータを使用することはできず、それぞれの摩擦パッドに合った専用 の摩耗インジケータが必要であった。
【0005】 また、上述の裏板背面とライニングの摩耗限界面との距離の違いばかりでなく 、ライニングの材質によって摩耗する速度が異なることから、摩耗速度の早いも のほど警報音を早く発生させる必要があり、ライニングの材質に応じたそれぞれ の摩耗インジケータを必要としていた。
【0006】 そこで本考案は、裏板の厚さやライニングの材質等の条件の異なる複数の摩擦 パッドに対応できる汎用性の高い摩耗インジケータを提供することを目的として いる。
【0007】
上記の目的を達成するため、本考案は、摩擦パッドの裏板背面に固着される取 付け片と、摩擦パッドのライニングが所定量摩耗した際に、先端をディスクロー タの側面に摺接させて、警報音を発するインジケータ片とを有する車両用ディス クブレーキにおける摩擦パッドの摩耗インジケータにおいて、前記インジケータ 片は、前記取付け片の取付け方により、ディスクロータ方向へ選択的に突出して インジケータ片となる長さの異なる2片で形成されていることを特徴とするもの である。
【0008】
以下、本考案の各実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】 図1乃至図3は本考案の第1実施例を示すもので、ディスクブレーキ1は、キ ャリパボディ2が、ディスクロータ3の一側で車体に固設されるキャリパブラケ ット4に、摺動ピン5,5を介して、ディスク軸方向へ移動可能に支持されてい る。
【0010】 ディスクロータ3の両側に配設される一対の摩擦パッド6(一方は図示せず) 、それぞれディスクロータ3の側面に摺接するライニング6aと、キャリパブラ ケット4に支持される裏板6bと、ライニング6a及び裏板6bとの間に介装さ れるインシュレータ7とからなっている。一方の摩擦パッド6の裏板6bには、 背面6cに突起6dが設けられており、この突起6dに摩耗インジケータ8がカ シメ固定されていて、ライニング6aが所定量摩耗すると、ディスクロータ3の 一側面に、インジケータ片8a,8bのいずれか一方の先端が摺接して、警報音 を発するようになっている。
【0011】 摩耗インジケータ8は、金属板の中央をU字状に折り返して共鳴部8cとし、 該共鳴部8cの両端を略直角に突出させて、長さAのインジケータ片8aと、長 さBのインジケータ片8bとが形成される。また、本実施例のインジケータ片8 a,8bは、裏板6bへの取付け片を兼ねているため、それぞれの中央部には、 透孔8d,8eが穿設される。
【0012】 上述の摩耗インジケータ8は、裏板6bやインシュレータ7の厚さ、ライニン グ6aの材質による摩耗速度に応じて、インジケータ片8a,8bの長さが選択 される。本実施例では、長さBのインジケータ片8bを取付け片として、長さA のインジケータ片8aが使用され、図1に示すように、共鳴部8cが裏板6bの 端部より上方に突出させ、インジケータ片8aを、キャリパブラケット4との間 を、裏板6bの側縁6eに沿ってディスクロータ3方向へ突出させながら、前記 インジケータ片8bの透孔8eを裏板6bの突起6dに挿通して、カシメ固定す る。これにより、インジケータ片8aの先端が、ライニング6aに設定された摩 耗限界面の側部に位置する。
【0013】 また、長さBのインジケータ片8bを使用する場合には、本実施例の摩擦パッ ド6と厚さの異なる裏板やインシュレータの有無、或いはライニングの材質の違 う摩擦パッドに、上述と逆の設定で取付ける。
【0014】 本実施例の摩耗インジケータ8では、長さの異なるインジケータ片8a,8b の一方を正規のインジケータ片とし、他方を取付け片とすることによって、1つ の摩耗インジケータ8を2種類の摩擦パッドに用いることができる。更に、本実 施例のインジケータ片8a,8bは、双方が取付け片を兼ね、専用の取付け片が 不要であるため、コンパクトで占有面積が少なくて済み、しかも低コストで経済 的である。
【0015】 図4及び図5は、本考案の第2実施例を示すもので、摩耗インジケータ20は 、透孔20fを有する取付け片20aから分岐した2枚の突片を、取付け片20 aの両側方へ離反するように突出させながらU字状に折返して、共鳴部20b, 20cとなすと共に、共鳴部20b,20cの直線状の先端を交差方向に突出さ せて、長さC,Dを持った2種類のインジケータ片20d,20eとしている。
【0016】 ライニング6aと裏板6bとで構成される本実施例の摩擦パッド6には、長さ Cを持った一方のインジケータ片20dが用いられ、他方のインジケータ片20 eの共鳴部20cを、裏板6bの側縁6eに当てて取付けをガイドしながら、取 付け片20aの透孔20fを、裏板6bの突起6dに挿通してカシメ固定される 。また、長さDのインジケータ片20eを使用する場合には、所望の摩擦パッド の裏板背面に、取付け片20aを裏返しにして取付ける。
【0017】 図6及び図7は、本考案の第3実施例を示すもので、摩耗インジケータ30は 、裏板6bの側縁6eを覆って配設される矩形のカバー部30aと、該カバー部 30aの両側縁の一方の対角位置から、同側方へ突出する一対の取付け片30b ,30cと、同じくカバー部30aの両側縁の他方の対角位置から、カバー部3 0aと面一に反対方向へ突出する長短一対のインジケータ片30d,30eとか らなっている。
【0018】 取付け片30b,30cには、透孔30f,30gが穿設され、長さEを持つ インジケータ片30dは、一方の取付け片30bと、また長さFを持つインジケ ータ片30eは、他方の取付け片30cとそれぞれ組合わせされる。本実施例の 摩擦パッド6には、長さEのインジケータ片30dと取付け片30bの組合わせ が用いられ、インジケータ片30dを摩擦パッド6の側縁6eに沿ってディスク ロータ方向へ突出させ、取付け片30bの透孔30fに裏板6bの突起6dを挿 通しながら、取付け片30b,30cで裏板6bを挟み込み、突起6dをカシメ て裏板6bに固定される。
【0019】 また、長さFのインジケータ片30eを使用する場合には、摩耗インジケータ 30を逆向きにして、所望の摩擦パッドの裏板背面に、取付け片30cを用いて 取付ける。
【0020】
本考案は以上のように、摩耗インジケータに、突出方向の異なる長短2つのイ ンジケータ片を形成したもので、取付け片の取付け方を変えることによって、双 方のインジケータ片を、裏板の厚さやライニングの材質の違い,インシュレータ の有無等、摩擦パッドの条件に合わせて選択的に使用することができるようにな り、摩耗インジケータの汎用性を向上させることができる。また、2つのインジ ケータ片が異なる方向へ突出するので、一方のインジケータ片を使用する場合に 、他方のインジケータ片が邪魔になることがない。
【図1】 図3のI −I 断面図
【図2】 本考案の第1実施例を示す摩耗インジケータ
の斜視図
の斜視図
【図3】 同じくディスクブレーキの正面図
【図4】 本考案の第2実施例を示す摩耗インジケータ
の取付け状態を示す断面図
の取付け状態を示す断面図
【図5】 同じく摩耗インジケータの斜視図
【図6】 本考案の第3実施例を示す摩耗インジケータ
の取付け状態を示す断面図
の取付け状態を示す断面図
【図7】 同じく摩耗インジケータの斜視図
1…ディスクブレーキ 2…キャリパボディ 3…ディスクロータ 4…キャリパブラケット 6…摩擦パッド 6a…ライニング 6b…裏板 6c…裏板6bの背面 6d…突起 6e…裏板6bの側縁 8,20,30…摩耗インジケータ 8a,8b…インジケータ片 8c…共鳴部 8d,8e…透孔 A…インジケータ片8aの長さ B…インジケータ片8bの長さ
Claims (1)
- 【請求項1】 摩擦パッドの裏板背面に固着される取付
け片と、摩擦パッドのライニングが所定量摩耗した際
に、先端をディスクロータの側面に摺接させて、警報音
を発するインジケータ片とを有する車両用ディスクブレ
ーキにおける摩擦パッドの摩耗インジケータにおいて、
前記インジケータ片は、前記取付け片の取付け方によ
り、ディスクロータ方向へ選択的に突出してインジケー
タ片となる長さの異なる2片で形成されていることを特
徴とする車両用ディスクブレーキにおける摩擦パッドの
摩耗インジケータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5926392U JP2566465Y2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 車両用ディスクブレーキにおける摩擦パッドの摩耗インジケータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5926392U JP2566465Y2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 車両用ディスクブレーキにおける摩擦パッドの摩耗インジケータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622638U true JPH0622638U (ja) | 1994-03-25 |
JP2566465Y2 JP2566465Y2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=13108316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5926392U Expired - Fee Related JP2566465Y2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 車両用ディスクブレーキにおける摩擦パッドの摩耗インジケータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2566465Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-08-24 JP JP5926392U patent/JP2566465Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2566465Y2 (ja) | 1998-03-25 |
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