JPH017861Y2 - - Google Patents

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JPH017861Y2
JPH017861Y2 JP5147084U JP5147084U JPH017861Y2 JP H017861 Y2 JPH017861 Y2 JP H017861Y2 JP 5147084 U JP5147084 U JP 5147084U JP 5147084 U JP5147084 U JP 5147084U JP H017861 Y2 JPH017861 Y2 JP H017861Y2
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JP
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shim plate
pad
back metal
convex portion
metal
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JP5147084U
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JPS60164133U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) この考案は自動車等の制動に用いられるデイス
クブレーキに組込んで使用されるパツドの改良に
関し、制動時に於ける騒音防止のためパツドを構
成する裏金の裏面に添着するシム板の取扱いを容
易にするものである。
(背景技術) デイスクブレーキは、例えば、第1〜2図に示
すように、車輪とともに回転するロータ1を挾む
ようにして設けたサポート2に、ロータ1の軸方
向の摺動を自在にしてロータ1を挾む1対のパツ
ド3を支持させ、サポート2の上部に同じくロー
タ1の軸方向の摺動を自在としてキヤリパ4を装
着して構成されている。制動を行なう場合には、
キヤリパ4に設けたピストン5により一方のパツ
ド3をロータ1の1側面に押圧すると、その反作
用としてキヤリパ4がサポート2に対して摺動
し、他方のパツド3をキヤリパ爪4a,4aを介
してロータ1の他側面に押圧し、両パツド3,3
によりロータ1を両面から強く押圧することによ
り制動を行なう。
ところで、このように構成され作用するデイス
クブレーキに於いては、制動時にしばしば鳴きと
呼ばれる騒音が発生する。この騒音が発生する原
因は、制動時にロータ1の側面とパツド3のライ
ニングとが強く摺れ合う結果、このロータ1やパ
ツド3が細かく振動し、更にはこの振動がキヤリ
パ4やサポート2にも伝わつて周囲の空気に伝わ
り、耳障りな程度の騒音となるものである。
このような騒音の発生を防止するため、従来か
らピストン5の端面やキヤリパ爪4a,4aの内
側面と、各パツド3を構成する裏金6の裏面との
間に、シム板と呼ばれる薄板を挾み、制動時に発
生する振動を減衰できるようにしている。
ところで、単なる平板状のシム板をピストン端
面やキヤリパ爪内側面と、裏金の裏面との間に挾
んだだけでは、シム板の装着位置がずれ易く、振
動抑制の効果が得られないだけでなく、シム板全
体が装着部分から脱落し易い。このため、従来は
シム板の外周縁部にL字形の鉤部を形成し、この
鉤部によつて裏金の外周面を抑えてシム板がこの
裏金に対し両方向にずれないようにしていた。と
ころが、各パツド3,3は、制動時と制動解除時
とにロータ1の側面に対して遠近動するため、そ
の度に上記鉤部と裏金の外周面とが擦れ合い、鉤
部が折損し易い。又、鉤部により裏金の外周面を
軽く抑えるだけの構造であつたため、パツドをデ
イスクブレーキに組付ける以前に於いては、パツ
ドとシム板とが分離し易く、部品の管理、取扱い
が面倒であつた。
(考案の目的) 本考案は上述のような不都合を解消するため、
シム板と一体として容易に取扱うことができ、し
かも耐久性の良好なデイスクブレーキ用パツドを
提供することを目的としている。
(考案の構成) 本考案のデイスクブレーキ用パツドは、パツド
を構成する裏金の端部裏面に、この裏金の裏面に
添着するシム板の厚さよりも少し大きい高さを有
する凸部を形成し、この凸部と裏金に穿設した透
孔とをがたつきなく嵌合させている。一方、ばね
板材によりコ字形に形成したクリツプの一辺に
は、上記凸部ががたつきなく内嵌する透孔が穿設
されている。このクリツプは、シム板と裏金とを
重ね合せた状態に於いてこれらシム板と裏金とを
弾性的に挾み付け、一辺に形成した透孔と凸部と
を嵌合させる。
このため、シム板がパツドを構成する裏金の裏
面から不用意に脱落することは完全に防止され、
又構成各部分に無理な力が加わることもなく、ク
リツプが脱落することもない。
(考案の実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ本考案を更に
詳しく説明する。
第3〜7図は本考案の実施例を示しており、第
3図はパツドをライニングを貼着した表面側から
見た正面図、第4図は右側面図、第5図は第3図
のB−B断面図、第6図はシム板の斜視図、第7
図はクリツプの斜視図である。
パツド3は厚鋼板製の裏金6の表面に、焼結金
属等により造られたライニング7を貼着して構成
されている。裏金6に穿設した複数の透孔8,8
には、ライニング7の一部が嵌合しており、制動
時にライニング7の表面とロータ1の側面とが強
く摩擦し合つた場合に、このライニング7と裏金
6とが剥離しないようにしている。一方、ライニ
ング7の貼着部分よりもはみ出した裏金6の左右
両端部には、裏面に向けてそれぞれ凸部9,9が
形成されている。この凸部9の高さhは、次に述
べるシム板10の厚さtよりも少し大きく(h>
t)形成しておく。
一方、このような裏金6の裏面に添着するシム
板10は、第6図に詳示するように、両端部に透
孔11,11を穿設している。この透孔11,1
1の間隔は、裏金裏面の凸部9,9の間隔と等し
くし、両透孔11,11内に両凸部9,9をがた
つきなく嵌合できるようにしている。
又、上記のような裏金6とシム板10とを結合
するクリツプ12は、ばね板材により第7図に詳
示するように構成されている。即ち、ばね板材を
折り曲げることにより、基辺12aの両縁部から
同方向に向けて折れ曲つた抑え辺12b,12c
を形成し、全体をコ字形に形成したクリツプ12
の一方の抑え辺12bには、裏金裏面の凸部9を
がたつきなく内嵌できる透孔13が穿設されてい
る。上記両抑え辺12b,12cの間隔は、両辺
12b,12cを弾性的に拡げた場合は裏金6の
厚さとシム板10の厚さとの合計値よりも大きく
なるが、自由状態に於いてはこの合計値よりも小
さくなり、シム板10の端部を裏金6の端部に弾
性的に押し付けられるようにしている。
以上に述べたようなパツド3とシム板10とク
リツプ12とは、次のようにして組立てられ使用
される。
まず、パツド3を構成する裏金6の裏面に、シ
ム板10を密接させる。この状態に於いて、シム
板両端部に穿設された透孔11,11と嵌合した
裏金裏面の凸部9,9はシム板10の裏面よりも
少し突出する。次いで、クリツプ12の抑え辺1
2b,12cの間隔を弾性的に拡げた状態で、こ
のクリツプ12を裏金6とシム板10との端部に
外嵌し、一方の抑え辺12bに穿設した透孔13
をシム板10の端部裏面から突出した凸部9に外
嵌する。
これにより、シム板10と裏金6とはクリツプ
12の抑え辺12b,12cによつて互いに離れ
ないように結合され、クリツプ12は、透孔13
と凸部9との嵌合によりシム板10と裏金6との
端部から外れなくなる。
本考案のデイスクブレーキ用パツドは、上述の
ように組立てられた状態で、従来から広く知られ
ているパツドの場合と同様にサポート2に組付け
られて使用されるが、制動時及び制動解除時にい
ずれの部分にも無理な応力が加わることがない。
(考案の効果) 本考案のデイスクブレーキ用パツドは以上に述
べた通り構成されるため、取扱いが容易でしかも
耐久性が良好である。
【図面の簡単な説明】
第1図はデイスクブレーキの正面図、第2図は
第1図のA−A断面図、第3〜7図は本考案の実
施例を示しており、第3図はパツドの正面図、第
4図は右側面図、第5図は第3図のB−B断面
図、第6図はシム板の斜視図、第7図はクリツプ
の斜視図である。 1:ロータ、2:サポート、3:パツド、4:
キヤリパ、4a:キヤリパ爪、5:ピストン、
6:裏金、7:ライニング、8:透孔、9:凸
部、10:シム板、11:透孔、12:クリツ
プ、12a:基辺、12b,12c:抑え辺、1
3:透孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 表面にライニングを貼着した裏金の裏面両端部
    にシム板の厚さよりも大きな高さを有する凸部を
    形成し、シム板の両端部に穿設した透孔とこの凸
    部とを嵌合させてこのシム板を裏金の裏面に密接
    させ、ばね板材製で弾性的に間隔の拡がる1対の
    抑え辺を有するコ字形のクリツプを裏金とシム板
    との端部に外嵌し、一方の抑え辺に穿設した透孔
    とシム板端部の透孔を貫通してこのシム板の裏面
    に突出した上記凸部とを嵌合させて成るデイスク
    ブレーキ用パツド。
JP5147084U 1984-04-10 1984-04-10 デイスクブレ−キ用パツド Granted JPS60164133U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5147084U JPS60164133U (ja) 1984-04-10 1984-04-10 デイスクブレ−キ用パツド

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JP5147084U JPS60164133U (ja) 1984-04-10 1984-04-10 デイスクブレ−キ用パツド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60164133U JPS60164133U (ja) 1985-10-31
JPH017861Y2 true JPH017861Y2 (ja) 1989-03-02

Family

ID=30570548

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JP5147084U Granted JPS60164133U (ja) 1984-04-10 1984-04-10 デイスクブレ−キ用パツド

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JPS60164133U (ja) 1985-10-31

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