JP2566458Y2 - ディスクブレーキ用摩擦パッドのウェアインジケータ取付け構造 - Google Patents

ディスクブレーキ用摩擦パッドのウェアインジケータ取付け構造

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JP2566458Y2 JP4804292U JP4804292U JP2566458Y2 JP 2566458 Y2 JP2566458 Y2 JP 2566458Y2 JP 4804292 U JP4804292 U JP 4804292U JP 4804292 U JP4804292 U JP 4804292U JP 2566458 Y2 JP2566458 Y2 JP 2566458Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車や自動二輪車等
の車両用に用いられるディスクブレーキに係り、詳しく
は摩擦パッドの摩耗を報知するウェアインジケータの取
付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪自動車等のディスクブレーキに用い
られる摩擦パッドでは、例えば実開平3−84442号
公報の如く、ライニングの摩耗が所定量に達した際に、
裏板に取付けられた板状のウェアインジケータを、ディ
スクロータの一側面に当接させて警報音を発することに
より、摩擦パッドの交換時期を運転者に報知するように
したものがある。
【0003】上述の技術は、この公報が従来例とするそ
れまでの構造(第5図,第6図)が、ディスクロータと
の摺接によって、ウェアインジケータが設定位置からず
れてしまい、警報音を発生できなくなる虞があることか
ら、裏板の背面の一部を窪ませながら、この窪み底部に
カシメ用ボス部を突設し、少なくとも窪みの一側面にウ
ェアインジケータの取付け基部を当接させて、カシメ用
ボス部をカシメることによりウェアインジケータを取付
けし、ウェアインジケータをずれなく確実に固定できる
ようにしている(第1図及び第3図)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし上述の構成で
は、ウェアインジケータを取付けるための裏板背面の窪
みが、上記公報の第4図に示されるプレス成型機を用い
て、いわゆるハーフピアス加工によって形成されるた
め、窪みに対応する裏板の前面部分にダボが突出する。
このダボは、裏板の前面に貼着されるライニング内に埋
め込まれることから、ライニングの最大使用限界がダボ
の先端面となり、該ダボの先端面から裏板の前面との間
に、使用できないライニングが大きく残されてしまうの
で、経済性が頗る悪い。
【0005】また、上述の裏板材料には圧延鋼板が用い
られるが、裏板としての強度を確保するために、内部の
金属粒子の流れ,いわゆるファイバーフローが、図5の
如くディスクロータの回転方向へ向くように材料取りさ
れる。このファイバーフローは、裏板20のインジケー
タ取付け部21で、ライニング取付け側となる裏板20
の前面20aと、反ライニング側となる背面20bとの
双方に、窪み21aやダボ21b,カシメ用ボス部21
c等の凹凸があるため、この凹凸に挟まれるインジケー
タ取付け部21の内部が、裏板20の他の部分よりも細
かい密度で幾度も波打つ流れの悪いものとなる。このた
め、ウェアインジケータを取付けるカシメ荷重によっ
て、インジケータ取付け部21に応力が集中すると、フ
ァイバーフローが切れて、裏板20の全体強度が低下す
る虞がある。
【0006】本考案は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、ライニングの最大
使用限界を高く設定すると共に、裏板のインジケータ取
付け部におけるファイバーフローを無理のない流れに設
定して、裏板に所定の強度を確保することのできるディ
スクブレーキ用摩擦パッドのウェアインジケータ取付け
構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、ライニングが接合される裏板の前面の一
部を窪ませて、この窪みに対応する裏板の背面にダボを
突設し、該ダボに前記ライニングの摩耗を報知するウェ
アインジケータを取付けるディスクブレーキ用摩擦パッ
ドのウェアインジケータ取付け構造において、前記ダボ
に、カシメ用突起を残してその外周に凹溝を形成し、前
記インジケータの取付け基部には差込み孔を穿設して、
該差込み孔を前記カシメ用突起に差込むと共に、ウェア
インジケータの取付け基部を前記凹溝に嵌合して、該取
付け基部の側面を前記凹溝の内壁に当接させて回り止め
し、前記カシメ用突起をカシメることにより、ウェアイ
ンジケータを前記裏板に固着したことを特徴としてい
る。
【0008】
【作 用】かかる構成では、ライニングの最大使用限界
が裏板の前面まで延長され、使用できないライニング
は、裏板前面の窪みに残る僅量のみとなる。また、裏板
のウェアインジケータ取付け部におけるファイバーフロ
ーは、前面の窪み及び背面のダボとに挟まれる中間部の
全体が、図4に示す如く、他の部分よりも裏板の背面側
へズレるだけで、流れに無理のない指向性のよいものと
なる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図1乃至図4に
基づいて説明する。
【0010】ディスクブレーキ1は、ディスクロータ2
の一側で車体に固設されるキャリパブラケット3に、キ
ャリパボディ4が、2本の摺動ピン5,5を介してディ
スク軸方向へ移動可能に支持されている。キャリパボデ
ィ4の内部には、一対の摩擦パッド6,6が、ディスク
ロータ2を挟んで対向配置されており、制動時にキャリ
パボディ4がディスク軸方向へ移動すると、双方の摩擦
パッド6,6が、キャリパボディ4の押動によってディ
スクロータ2側に接近し、それぞれのライニング7がデ
ィスクロータ2の側面と摺接して、制動作用が行なわれ
る。
【0011】各摩擦パッド6は、上述のライニング7
と、両側部の耳片8c,8cをキャリパブラケット3に
保持される裏板8とからなっている。一方の摩擦パッド
6の裏板8は、ディスク中心寄りの片側の角部が、イン
ジケータ取付け部9となっており、該取付け部9に、板
状のウェアインジケータ10が固着されている。
【0012】インジケータ取付け部9は、ライニング7
が接合される裏板8の前面8aの一部を窪ませて、この
窪み9aに対応する裏板8の背面8bにダボ9bを突設
し、該ダボ9bの表面に、カシメ用突起9cを残してそ
の外周に四角形の凹溝9dを形成したもので、インジケ
ータ取付け部9の全体が、図3に示す成形型11,12
のプレス成形によって一度に形成される。
【0013】またウェアインジケータ10は、インジケ
ータ取付け部9のダボ9bに固定される取付け基部10
aと、該基部10aから反ライニング方向へ突出する立
上がり部10bと、該立上がり部10bから裏板8の端
面近傍に湾曲して戻るスプリング部10cと、このスプ
リング部10cから裏板8とライニング7の端面に沿っ
てディスクロータ方向へ延びるインジケータ片10dと
からなっている。
【0014】上記ウェアインジケータ10の取付け基部
10aには、小径の差込み孔10eが穿設されており、
ウェアインジケータ10は、この差込み孔10eをイン
ジケータ取付け部9のカシメ用突起9cに差込みなが
ら、取付け基部10aを凹溝9dに嵌合して、該基部1
0aの外側の四面を凹溝9dの内壁に当接させて回り止
めし、カシメ用突起9cをカシメることにより、一方の
裏板8に固着される。
【0015】インジケータ片10dの先端は、メーカに
て設定されたライニング7の摩耗限界に位置しており、
繰返しの制動によってライニング7がこの摩耗限界に達
すると、ウェアインジケータ10の先端がディスクロー
タ2の一側面に当接し、立上がり部10bからインジケ
ータ片10dの先端の間が振動して警報音を発すること
により、運転者に摩擦パッド6の交換を惹起する。
【0016】本実施例のウェアインジケータ取付け構造
は、以上のように構成されており、一方の裏板8に形成
されるインジケータ取付け部9は、裏板8の背面8bに
ダボ9bを突出形成するための窪み9aが、裏板8の前
面8aよりもへこむので、ライニング7の最大使用限界
は裏板8の前面8aとなる。これにより、使用できない
ライニング7は、窪み9aに残る僅量のみで、ライニン
グ7を裏板8の前面8aまで使用することができ、運転
者がライニング7に設定された上述の摩耗限界を越えて
使用した場合に、従来よりもブレーキ性能を長く確保す
ることができると共に、使用できない残量が極めて少な
いので、経済性にも優れている。
【0017】また、インジケータ取付け部9におけるフ
ァイバーフローは、図4に示す如く、前面8aの窪み9
aと背面8bのダボ9bとに挟まれる中間部において、
その全体がインジケータ取付け部9以外の部分よりも裏
板8の背面側へズレるだけで済み、流れに無理のない指
向性のよいものとなるので、従来のように、ファイバー
フローが幾度も波打ったり密度が狭まったりしない。こ
れにより、ウェアインジケータ10を取付けるカシメ荷
重によって、インジケータ取付け部9に応力が集中して
も、ファイバーフローが切れて、裏板8の全体強度が低
下してしまうといった不具合がなくなる。
【0018】
【考案の効果】本考案のウェアインジケータ取付け構造
は以上のように、ライニングが接合される裏板の前面の
一部を窪ませて、この窪みに対応する裏板の背面にダボ
を突設し、該ダボに、カシメ用突起を残してその外周に
凹溝を形成し、インジケータの取付け基部には差込み孔
を穿設して、該差込み孔を前記カシメ用突起に差込むと
共に、ウェアインジケータの取付け基部を前記凹溝に嵌
合し、該基部の側面を前記凹溝の内壁に当接させて回り
止めし、前記カシメ用突起をカシメることにより、ウェ
アインジケータを前記裏板に固着するようにしたもの
で、ライニングの取付け面となる裏板の前面が窪みとな
るので、ライニングの最大使用限界は裏板の前面とな
り、使用できないライニングが窪み内に残る僅量のみ
で、ライニングを裏板の前面まで使用することが可能と
なる。従って、運転者がライニングに設定された上述の
摩耗限界を越えて使用した場合に、従来よりもブレーキ
性能を長く確保することができると共に、使用できない
残量が極めて少ないので、経済性にも優れている。
【0019】また、裏板のインジケータ取付け部分で
は、ファイバーフローが、裏板前面の窪みと裏板背面の
ダボとに挟まれる中間部において、その全体が他の部分
よりも裏板の背面側へズレるだけで、流れに無理のない
指向性のよいものとなり、従来のように、幾度も波打っ
たり密度が狭まったりしない。これにより、ウェアイン
ジケータを取付けるカシメ荷重によって、インジケータ
の取付け部分に応力が集中しても、ファイバーフローが
切れて、裏板の全体強度が低下してしまうといった不具
合がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2のI−I断面図
【図2】 本考案の一実施例を示すディスクブレーキの
正面図
【図3】 本考案の裏板の成形状態を示す断面図
【図4】 本考案の裏板のファイバーフローを説明する
要部断面図
【図5】 従来の裏板のファイバーフローを説明する要
部断面図
【符号の説明】
1…ディスクブレーキ 2…ディスクロータ 3…キャリパブラケット 4…キャリパボディ 6…摩擦パッド 7…ライニング 8…裏板 8a…裏板8の前面、 8b…裏板8の背面 9…インジケータ取付け部 9a…窪み 9b…ダボ 9c…カシメ用突起 9d…凹溝 10…ウェアインジケータ 10a…取付け基部 10b…立上がり部 10c…スプリング部 10d…インジケータ片 10e…差込み孔 11,12…成形型

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライニングが接合される裏板の前面の一
    部を窪ませて、この窪みに対応する裏板の背面にダボを
    突設し、該ダボに前記ライニングの摩耗を報知するウェ
    アインジケータを取付けるディスクブレーキ用摩擦パッ
    ドのウェアインジケータ取付け構造において、前記ダボ
    に、カシメ用突起を残してその外周に凹溝を形成し、前
    記インジケータの取付け基部には差込み孔を穿設して、
    該差込み孔を前記カシメ用突起に差込むと共に、ウェア
    インジケータの取付け基部を前記凹溝に嵌合して、該取
    付け基部の側面を前記凹溝の内壁に当接させて回り止め
    し、前記カシメ用突起をカシメることにより、ウェアイ
    ンジケータを前記裏板に固着したことを特徴とするディ
    スクブレーキ用摩擦パッドのウェアインジケータ取付け
    構造。
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