JP5353555B2 - 電子線装置 - Google Patents

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本発明は、試料を配置するための試料室と該試料に対して電子線を照射するための電子銃部とを備えた電子線装置に関し、特には、高真空下で電子銃を用いる電子線プローブ微小分析装置や電子顕微鏡等の電子線装置に関する。
電子線プローブ微小分析装置(Electron Probe MicroAnalyser:EPMA)では、高エネルギーを有する微小径の電子線を励起線として試料に照射し、それによって試料の含有成分の内殻電子が励起された際に外部に放出される固有X線を検出、測定することにより、元素の同定や定量を行ったり、元素の分布を調べたりする(例えば、特許文献1を参照)。
前記EMPAは、試料を収容する試料室、該試料に対して電子線を照射するための電子銃を備えた電子銃部を含んでおり、電子線の照射時は試料室及び電子銃部の内部が真空ポンプによってそれぞれ所定の真空度に維持される。
電子銃は、電子発生部材を含むカソード端子部を有している。カソード端子部から発生する電子線の照射軸線の位置合わせのため、電子銃は、電子銃部に位置調節可能に設けられた支持部材に支持されている。
また、消耗品であるカソード端子部は、交換が可能であり、例えば特許文献2には、ヒンジで連結された上部容器及び下部容器からなる真空容器を備えた電子銃部が記載されている。特許文献2の電子銃部では、ヒンジを支点として上部容器を回動させて真空容器を開放することにより、上部容器に収容されている電子銃のカソード端子部を交換することができる。
EPMAでは、電子銃部の上部容器と下部容器との間、支持部材の取付部位といった可動部における気密性を確保するため、該可動部にシール機構を設けて電子銃内部の真空度を維持するようにしている。
特開2007-127511号公報 特開2009-68973号公報
従来、前記電子銃部においては、電子源としてタングステン製のフィラメントを用いるのが一般的であったが、近年では、CeBカソードをはじめとする結晶タイプのカソードも広く用いられるようになっている。結晶タイプのカソードは、タングステンフィラメントに比べて長寿命であり、高い分解能が得られるという特徴があるが、その反面、安定して作動させるためには高い真空度が要求される。具体的には、タングステン製フィラメントを用いる場合、電子銃部内を1×10−3Pa程度以下の真空度でよいのに対し、結晶タイプのカソードを用いる場合には1×10−6Pa程度以下の真空度とする必要がある。
従来のタングステン製フィラメントを用いるEPMAでは、電子銃部周辺の可動部や開閉部における気密性確保のためのシール機構として、エラストマーから成るOリングが用いられていた。しかし、こうしたエラストマー製のOリングは、より高真空が求められる結晶タイプのカソードを備えたEPMAにおいてはシール性が不十分な場合があった。一方、前記シール機構として金属製のOリング(メタルシール)や金属ベローズを用いれば高真空化に対応できるが、その場合、該開閉部や可動部の構造が複雑になる。特に、前記開閉部にメタルシールを用いる場合には、前記開閉部をボルト等によって固定する必要が生じるため、開閉や位置調整等を行う際にスパナ等の工具が必要となり、ユーザの作業負担が増大するという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、高真空下においても良好なシール性能を達成することができる電子線装置を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係る電子線装置は、
試料が収容される試料室と、前記試料室に収容された試料に照射するための電子線を発生する電子銃を内部に含む電子銃部と、前記電子銃部の内部を排気するための真空排気機構とを備えた電子線装置であって、
前記電子銃部は、筒状の容器本体、該容器本体の上部開口を開閉する蓋部、前記容器本体と前記蓋部との間に設けられた容器シール機構を有し、
前記容器シール機構は、容器本体の軸方向及び軸方向と直交する径方向の少なくとも一方向に離れて設けられた2個のOリングから成り、
前記容器シール機構の2個のOリング間の空間を排気する容器シール用真空ポンプを備えることを特徴とする。
なお、容器本体は円筒状に限らないが、本発明では便宜上、軸方向と直交する方向を径方向と称する。
また、本発明の電子線装置は、
前記蓋部が、筒状の蓋本体、前記蓋本体の内周部に位置調節可能に取り付けられ、前記蓋本体の内周部を閉塞すると共に前記電子銃を支持する支持板と、前記支持板と前記蓋本体との間に設けられた蓋シール機構を有し、
前記蓋シール機構が、前記蓋本体の軸方向及び軸方向と直交する径方向の少なくとも一方向に離れて設けられた2個のOリングから成り、
前記蓋シール機構の2個のOリング間の空間を排気する蓋シール用真空ポンプを備えることを特徴とする。
なお、蓋本体は円筒状に限らないが、本発明では便宜上、軸方向と直交する方向を径方向と称する。
上記電子線装置においては、前記容器シール機構の2個のOリング間の空間と前記蓋シール機構の2個のOリング間の空間とを繋ぐバイパス通路を前記蓋本体に形成し、前記容器シール用真空ポンプと前記蓋シール用真空ポンプを兼用する1個の共通ポンプで各シール機構のOリング間の空間を排気すると、真空ポンプの数を少なくすることができる。
この場合、前記容器シール機構の2個のOリング間の空間と容器本体の外部とを連通させる排気通路を前記容器本体に形成し、
前記排気通路を介して前記共通ポンプと前記容器シール機構の2個のOリング間の空間とを接続すると良い。
上記構成によれば、前記排気通路と共通ポンプを接続するための配管を容器本体に設けることができる。電子銃のカソード端子部を交換するために開閉される蓋部と異なり容器本体は固定部材(非可動部材)であるため、蓋部の開閉時に容器本体における配管接続部に無理な力が加わることがなく、当該配管接続部の信頼性の向上を図ることができる。
本発明の電子線装置によれば、電子銃部の可動部や開閉部におけるシール機構を容器本体の軸方向及び径方向に離れて設けられた2個のOリングで構成したため、可動部や開閉部の構成を簡単に、確実にシールすることができる。しかも、2個のOリング間の空間を真空ポンプで真空排気するようにしたので、電子銃部内を高真空に維持することができる。また、可動部や開閉部におけるシール機構を2個のOリングから構成したため、開閉部の開閉や位置調整等の作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施例に係るEPMAの電子銃部周辺の構造を示す縦断面図。 蓋を開放した状態で示す図1相当図。 電子銃部の2個のシール機構を拡大して示す縦断面図。 本実施例に係るEPMAの全体構成を示す模式図。
以下、本発明をEPMAに適用した一実施例について図面を参照しながら説明する。図4は、本実施例に係るEPMAの概略構成図である。図4に示すEPMA10は、試料を収容する試料室12、試料室12内の試料に対して電子線を照射するための電子銃14(図1等参照)を備えた電子銃部16、電子銃14から放射される電子線を制御するコンデンサレンズ18を備えている。
試料室12内には、試料を支持する試料台121、試料から放射されるX線を波長別に分光する分光素子122と分光された特性X線を検出するX線検出器123等が収容されている。試料台121はXYステージを備えており、電子線の照射軸線と直交する平面内で試料を移動させることができる。
電子銃14は電子発生部材を有するカソード端子部20を備えている。本実施例のEPMA10では、電子発生部材として結晶タイプのカソードのひとつであるCeBカソードが用いられている。
コンデンサレンズ18は、電磁偏向レンズとして機能する筒状のコイル部181、コイル部181の中心を通る筒状の電子通路182を有している。電子銃14から放射された電子線Eは電子通路182を通って試料室12内の試料に照射される。コンデンサレンズ18と電子銃部16とは小さなオリフィスで連結されている。
電子銃部16の内部は主真空用ポンプ(例えばイオンポンプ)22によって排気されるようになっている。また、電子銃部16はバルブ24が介在する配管26によって補助真空ポンプ(例えばロータリーポンプ)28に接続され、前記配管26と試料室12とはバイパスバルブ30を介して接続されている。さらに、試料室12には、バルブ32を介して主真空用ポンプ(例えばディフュージョンポンプ)34が接続され、さらに主真空用ポンプ34は、配管36を介して補助真空用ポンプ(例えばロータリーポンプ)38に接続されている。
電子銃部16及び試料室12は、バルブの切り換えにより真空排気、大気導入が行われる。
次に、電子銃部16の構成について図1〜図3を参照して説明する。図1は電子銃部16の内部構成を示す縦断面図である。電子銃部16はコンデンサレンズ18の上端部に取り付けられており、円筒型の容器40と、容器40内に収容された電子銃14とを有する。
コンデンサレンズ18の上端面には環状凹部42が形成されており、電子銃部16の下面には前記環状凹部42内に配置される環状凸部44が形成されている。コンデンサレンズ18の電子通路182は前記環状凹部42の内周の突出部の中心から軸方向(上下方向)に延びている。
環状凸部44は環状凹部42内を移動できるように構成されている。コンデンサレンズ18の上部には外周面から環状凹部42に向かって延びる複数の孔が形成されており、前記孔にビス47を螺挿し、その先端で環状凸部44を押圧することにより環状凸部44,つまり電子銃部16が水平方向に移動されるようになっている。これにより、電子通路182の中心軸線と電子線の照射軸線との位置合わせをすることができる。
容器40は、容器本体401と、この容器本体401にヒンジ402を介して連結された、該容器本体401の上部開口を開閉する蓋部404とから構成されている。容器本体401内の下部には該容器本体401の内部を電子銃室405とその下のバルブ室406とに仕切る仕切板407が設けられている。仕切板407の中央には導入孔50aを有する電子導入部材50が取り付けられている。電子銃14から放射された電子線は導入孔50aを通ってバルブ室406内に導入される。
バルブ室406の下面の中央には開口408が形成されており、該バルブ室406内には前記開口408を開閉する弁部材52が移動可能に収容されている。弁部材52は電子銃部16の外部に設けられたピストン54によって移動される。コンデンサレンズ18の電子通路182の上端は前記開口408内に突出しており、弁部材52によって開口408が閉鎖されていないときはバルブ室406を介して電子通路182と導入孔50a(電子銃室405)とが連通する。
蓋部404は、中央に開口409aを有するフランジ部409(本発明の蓋本体に相当)と、前記開口409aを塞ぐようにフランジ部409の上部に取り付けられたカバー410とから成る。また、フランジ部409の開口409a内には電子銃14を支持する支持板411が取り付けられている。電子銃14はコネクタ部141を介して高圧ケーブル(一点鎖線で図示)と接続されており、その下端部にカソード20が交換可能に取り付けられている。なお、図示しないが、フランジ部409には外周面から開口409aに向かって延びる複数の孔が形成されている。これらの孔にビスを螺挿して支持板411を押圧することにより該支持板411が水平方向に移動され、もって電子銃14のカソード端子部20の位置合わせが成される。
蓋部404を開いた様子を図2に示す。蓋部404はヒンジ402を支点として回動する。蓋部404を上方に回動させることにより蓋部404に固定された電子銃14も上方に移動し、電子銃14の先端のカソード端子部20を交換することができる。
上記構成のEPMA10は、可動部である電子銃部16とコンデンサレンズ18との間、電子銃部16の開閉部である蓋部404と容器本体401との間、可動部である支持板411とフランジ部409との間に、それぞれ特徴的なシール機構を備えている。以下、これらシール機構について順に説明する。
〔電子銃部とコンデンサレンズとの間のシール機構〕
図1に示すように、電子銃部16とコンデンサレンズ18との間のシール機構60は直径寸法が異なる2個のOリング61,62を備えている。これらOリング61,62はいずれもエラストマー製で、電子通路182の中心軸線を中心とする同心円から成る。一方のOリング61は、コンデンサレンズ18の環状凹部42と電子銃部16の環状凸部44の間に配置されており、他方のOリング62は、コンデンサレンズ18の環状凹部42で囲まれた凸部の上面と電子銃部16の下面との間に配置されている。いずれのOリング61,62も電子銃部16の下面に形成された環状溝部63,64に収容されている。これら大小2個のOリング61,62からなる二重シール構造により電子銃部16とコンデンサレンズ18との間の間隙が気密に封止される。
また、コンデンサレンズ18には、環状凹部42のうち環状凸部44が位置しない領域の下面からコンデンサレンズ18の外周部に向かって延びる排気通路65が形成されている。この排気通路65は排気管66を介して真空ポンプ67に接続されている。
〔電子銃部の容器本体と蓋部との間のシール機構〕
図1〜図3に示すように、電子銃部16の容器本体401と蓋部404との間のシール機構70(本発明の容器シール機構に相当)は直径寸法が異なる2個のエストラマー製のOリング71,72を備えている。容器本体401の周壁部の上端面は内周側が外周側よりも低い段違い面73になっており、これに対応して蓋部404(フランジ部409)の下面にも段違い面74が設けられている。2個のOリング71,72は容器本体401の段違い面73と蓋部404の段違い面74の間に配置されている。具体的には、一方のOリング71は,容器本体401の段違い面73の上段に形成された環状溝部75に収容されており、他方のOリング72は段違い面73の下段に形成された環状溝部76に収容されている。段違い面73の上段及び下段に環状溝部75,76を形成したことにより、大小2個のOリング71,72は容器本体401の内外方向(径方向)及び上下方向(軸方向)に離れて配置される。これら大小2個のOリング71,72からなる二重シール構造により容器本体401と蓋部404との間の間隙が気密に封止される。
また、容器本体401の段違い面73の下段と上段との間には環状の排気溝77が形成されている。容器本体401の周壁部には前記排気溝77と外部とを連通する排気通路78が形成されており、該排気通路78は排気管79を介して真空ポンプ80に接続されている。
〔蓋部のフランジ部と支持板との間のシール機構〕
図1〜図3に示すように、蓋部404のフランジ部409と支持板411との間のシール機構81(本発明の蓋シール機構に相当)は直径寸法が異なる2個のエストラマー製のOリング82,83を備えている。フランジ部409の内周面には全周にわたって凹溝84が形成されており、この凹溝84よりも下部には内周に向かって突出する突出部85が設けられている。支持板411は、その周縁部が凹溝84に入り込んだ状態で突出部85の上面に支持されている。
突出部85の上面は、内周部が低い段違い面86になっており、これに対応して、支持板411の外周部の下面にも段違い面87が形成されている。2個のOリング82,83は突出部85の段違い面86と支持板411の段違い面87の間に配置されている。具体的には、一方のOリング82は、突出部85の段違い面86の上段に形成された環状溝部88に収容されており、他方のOリング83は段違い面86の下段に形成された環状溝部89に収容されている。段違い面86の上段及び下段に環状溝部88,89を形成したことにより、大小2個のOリング82,83は蓋部404の内外方向及び上下方向に離れて配置される。これら大小2個のOリング82,83からなる二重シール構造により蓋部404のフランジ部409と支持板411との間の間隙が気密に封止される。
また、フランジ部409の段違い面86の下段と上段との間には環状の排気溝90が形成されている。さらに、フランジ部409には、前記排気溝90と容器本体401の排気溝77とを繋ぐバイパス通路91が形成されている。前記バイパス通路91により、排気溝90は真空ポンプ80に接続される。
上記EPMA10では、試料室12に搬入された試料に対して電子線が照射されるとき、試料室12及び電子銃部16は補助真空ポンプ28,38及び主真空ポンプ22,34によって排気され、高真空にされる。
このとき、電子銃部16の3箇所の可動部にそれぞれ設けられたシール機構60,70,81を大小2個のOリングからなる二重シール構造としたため、電子銃部16内の真空度をより高く保つことができる。
しかも、各シール機構60,70,81のOリング間の空間を真空ポンプで排気するようにしたため、エラストマー製のOリングを用いても十分なシール性を確保することができる。また、シール機構70,81のOリング間の排気溝77,90をバイパス通路91で繋いだ。このため、1個の真空ポンプ80で両方の排気溝77,90を排気することができる。つまり、本実施例では、真空ポンプ80が本発明の共通ポンプに相当する。
また、本実施例では、各シール機構60,70,81を構成する2個Oリングを容器本体401や蓋部404の内外方向及び上下方向に離れて配置した。特に、外周側のOリングを内周側のOリングよりも高い位置に設けたため、Oリング間の空間を排気するための排気通路を、該空間から容器本体401の外周部に向かって直接延ばすことができる。従って、容器本体401に排気通路を容易に加工することができる。
尚、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、例えば各シール機構のOリング間の空間をそれぞれ別の真空ポンプで排気する等、適宜の変更が可能である。
10…EPMA
12…試料室
14…電子銃
16…電子銃部
18…コンデンサレンズ
20…カソード
40…容器
401…容器本体
404…蓋部
405…電子銃室
411…支持板
60…シール機構
61,62,71,72,82,83・・・Oリング
67…真空ポンプ
70…シール機構(容器シール機構)
75,76,88,89・・・環状溝部(保持溝)
80・・・真空ポンプ(共通ポンプ)
81…シール機構(蓋シール機構)
91・・・バイパス通路

Claims (6)

  1. 試料が収容される試料室と、
    前記試料室に収容された試料に照射するための電子線を発生する電子銃を内部に含む電子銃部と、
    前記電子銃部の内部を排気するための真空排気機構と
    を備えた電子線装置において、
    前記電子銃部は、筒状の容器本体、該容器本体の上部開口を開閉する蓋部、前記容器本体と前記蓋部との間に設けられた容器シール機構を有し、
    前記容器シール機構は、容器本体の軸方向及び軸方向と直交する径方向の少なくとも一方向に離れて設けられた2個のOリングから成り、
    前記容器シール機構の2個のOリング間の空間を排気する容器シール用真空ポンプを備えることを特徴とする電子線装置。
  2. 前記容器シール機構の2個のOリングは、軸方向及び径方向に離れて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子線装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電子線装置において、
    前記蓋部は、筒状の蓋本体、前記蓋本体の内周部に位置調節可能に取り付けられ、前記蓋本体の内周部を閉塞すると共に前記電子銃を支持する支持板と、前記支持板と前記蓋本体との間に設けられた蓋シール機構を有し、
    前記蓋シール機構は、前記蓋本体の軸方向及び軸方向と直交する径方向の少なくとも一方向に離れて設けられた2個のOリングから成り、
    前記蓋シール機構の2個のOリング間の空間を排気する蓋シール用真空ポンプを備えることを特徴とする電子線装置。
  4. 前記蓋シール機構の2個のOリングは、軸方向及び径方向に離れて設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電子線装置。
  5. 前記蓋本体に形成され、前記容器シール機構の2個のOリング間の空間と前記蓋シール機構の2個のOリング間の空間とを繋ぐバイパス通路と、
    前記容器シール用真空ポンプと前記蓋シール用真空ポンプを兼用する1個の共通ポンプとを備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の電子線装置。
  6. 前記容器本体に形成され前記容器シール機構の2個のOリング間の空間と容器本体の外部とを連通させる排気通路を備え、
    前記共通ポンプは、前記排気通路を介して前記容器シール機構の2個のOリング間の空間に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の電子線装置。
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