JP5299167B2 - 電子線装置 - Google Patents
電子線装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5299167B2 JP5299167B2 JP2009191978A JP2009191978A JP5299167B2 JP 5299167 B2 JP5299167 B2 JP 5299167B2 JP 2009191978 A JP2009191978 A JP 2009191978A JP 2009191978 A JP2009191978 A JP 2009191978A JP 5299167 B2 JP5299167 B2 JP 5299167B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electron gun
- lid
- rings
- electron beam
- space
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
試料が収容される試料室と、
前記試料室に収容された試料に照射するための電子線を発生する電子銃を内部に含む電子銃部と、
前記電子銃部を排気するための第1の真空ポンプと、
前記試料室を排気するための第2の真空ポンプと、
を備えた電子線装置において、
前記電子銃部が、電子銃を収容する筒状の容器本体と、該容器本体の一端の開口を開閉する蓋部と、前記容器本体と前記蓋部との間に設けられ、前記容器本体の軸方向及び軸方向と直交する径方向の少なくとも一方向に離れて配置された2個のOリングから成る容器シール機構とを有するものであって、
前記蓋部を閉鎖した直後は、前記容器シール機構の2個のOリング間の空間を前記第1の真空ポンプで排気して第1の真空度とし、その後、前記容器シール機構の2個のOリング間の空間を前記第2の真空ポンプで排気して前記第1の真空度より高い第2の真空度とすることを特徴としている。
前記容器シール機構の2個のOリング間の空間と前記第1の真空ポンプを繋ぐ第1の排気経路と、
前記容器シール機構の2個のOリング間の空間と前記試料室を繋ぐ第2の排気経路と、を備え、
前記蓋部を開放する際及び該蓋部の閉鎖直後は、前記第2の排気経路を閉鎖するものとすることが望ましい。
前記蓋部が、筒状の蓋本体と、前記蓋本体の内周部に位置調節可能に取り付けられ、前記蓋本体の内周部を閉塞すると共に前記電子銃を支持する支持板と、前記支持板と前記蓋本体との間に設けられ、前記蓋本体の軸方向及び軸方向と直交する径方向の少なくとも一方向に離れて配置された2個のOリングから成る蓋シール機構とを有するものであって、
前記蓋本体に形成され、前記容器シール機構の2個のOリング間の空間と前記蓋シール機構の2個のOリング間の空間とを繋ぐバイパス通路を備えたものとしてもよい。
前記電子銃部の容器本体の他端の開口と、
前記他端の開口から出射された電子線を前記試料室へ導くための電子線通過部と、
前記電子線通過部と前記電子銃部の容器本体との間に前記他端の開口を囲むように設けられ、前記容器本体の軸方向及び軸方向と直交する径方向の少なくとも一方向に離れて配置された2個のOリングから成る通路シール機構と、
前記通路シール機構の2個のOリング間の空間と前記試料室とを繋ぐ第3の排気経路と、
を備えるものとすることが望ましい。
環状凸部44は環状凹部42内を移動できるように構成されている。コンデンサレンズ部18の上部には外周面から環状凹部42に向かって延びる複数の孔が形成されており、前記孔にビス47を螺挿し、その先端で環状凸部44を押圧することにより環状凸部44、つまり電子銃部16が水平方向に移動されるようになっている。これにより、電子線通路E1の中心軸線と電子線の照射軸線との位置合わせをすることができる。
バルブ室406の下面の中央には開口408が形成されており、該バルブ室406内には前記開口408を開閉する弁部材52が移動可能に収容されている。弁部材52は電子銃部16の外部に設けられたピストン54によって移動される。コンデンサレンズ部18の電子線通路E1の上端は前記開口408内に突出しており、弁部材52によって開口408が閉鎖されていないときはバルブ室406を介して電子線通路E1と導入孔50a(電子銃室405)とが連通する。
図2に示すように、電子銃部16とコンデンサレンズ部18との間のシール機構60(本発明の通路シール機構に相当)は直径寸法が異なる2個のOリング61、62を備えている。これらOリング61、62はいずれもエラストマー製で、電子線通路E1の中心軸線を中心とする同心円から成る。一方のOリング61は、コンデンサレンズ部18の環状凹部42と電子銃部16の環状凸部44の間に配置されており、他方のOリング62は、コンデンサレンズ部18の環状凹部42で囲まれた凸部の上面と電子銃部16の下面との間に配置されている。いずれのOリング61、62も電子銃部16の下面に形成された環状溝部63、64に収容されている。これら大小2個のOリング61、62からなる二重シール構造により電子銃部16とコンデンサレンズ部18との間の間隙が気密に封止される。
図2〜図4に示すように、電子銃部16の容器本体401と蓋部404との間のシール機構70(本発明の容器シール機構に相当)は直径寸法が異なる2個のエストラマー製のOリング71、72を備えている。容器本体401の周壁部の上端面は内周側が外周側よりも低い段違い面73になっており、これに対応して蓋部404(フランジ部409)の下面にも段違い面74が設けられている。2個のOリング71、72は容器本体401の段違い面73と蓋部404の段違い面74の間に配置されている。具体的には、一方のOリング71は、容器本体401の段違い面73の上段に形成された環状溝部75に収容されており、他方のOリング72は段違い面73の下段に形成された環状溝部76に収容されている。段違い面73の上段及び下段に環状溝部75、76を形成したことにより、大小2個のOリング71、72は容器本体401の内外方向及び上下方向に離れて配置される。これら大小2個のOリング71、72からなる二重シール構造により容器本体401と蓋部404との間の間隙が気密に封止される。
図2〜図4に示すように、蓋部404のフランジ部409と支持板411との間のシール機構81(本発明の蓋シール機構に相当)は直径寸法が異なる2個のエストラマー製のOリング82、83を備えている。フランジ部409の内周面には全周にわたって凹溝84が形成されており、この凹溝84よりも下部には内周に向かって突出する突出部85が設けられている。支持板411は、その周縁部が凹溝84に入り込んだ状態で突出部85の上面に支持されている。
また、本実施例における排気経路D7、接続点P2、及び排気経路D4が本発明における第1の排気経路に、排気経路D6が本発明における第2の排気経路に、排気経路D8、接続点P3、及び排気経路D5が本発明における第3の排気経路に相当する。
通常の動作時(例えば、試料の分析時)には、バルブV1、V2、V3、V5が閉鎖され、バルブV4、V6、V7が開放される。これにより、試料室12は拡散ポンプDPによって排気され、10−4Pa程度の真空度に維持される。なお、拡散ポンプDPの背圧側はロータリポンプRP1によって排気される。また、電子銃部16はイオンポンプIPによって排気され、10−6Pa程度の真空度に維持される。更に、上側の二重Oリング空間S1は、排気経路D6及び試料室12を介して拡散ポンプDPによって排気され、下側の二重Oリング空間S2は、排気経路D8、接続点P3、排気経路D5、及び試料室12を介して拡散ポンプDPにより排気される。これにより、各二重Oリング空間S1、S2は、試料室12と同程度の真空度に維持される。
電子銃14のメンテナンス(例えば、カソードの交換等)のために蓋部404を開く際には、まず、上記通常の動作時の状態から、バルブV4、V6を閉鎖することにより、電子銃部16及び上側の二重Oリング空間S1を試料室12から切り離す。続いて、バルブV1、V3及びベントバルブLV1を開放し、ベントバルブLV1から空気を導入することにより、電子銃部16と上側の二重Oリング空間S1の内部を大気圧とする。その後、ユーザが電子銃部16の蓋部404を開けて電子銃14のメンテナンスを行う。なお、電子銃部16及び上側の二重Oリング空間S1が大気開放されている間も、下側の二重Oリング空間S2は、引き続き試料室12経由で拡散ポンプDPにより真空排気される。
電子銃14のメンテナンスが完了すると、ユーザによって電子銃部16の蓋部404が閉鎖される。この時点では、電子銃部16及び上側の二重Oリング空間S1は大気圧となっているため、これらを再び試料室12に接続する前に、まず、バルブV1、V2、V3を開放し、ベントバルブLV1を閉鎖した状態で、粗引き用のロータリポンプRP2により電子銃部16及び上側の二重Oリング空間S1の粗引きを行う。その後、粗引きが終了した時点、即ち電子銃部16及び/又は上側の二重Oリング空間S1が所定の真空度に達した時点(又は粗引きの開始から所定時間が経過した時点)で、バルブV1、V2、V3を閉鎖してロータリポンプRP2を停止する。そして、バルブV4、V5、V6を開放することにより電子銃部16及び上側の二重Oリング空間S1を再び試料室12と接続する。
14…電子銃
16…電子銃部
18…コンデンサレンズ部
DP…拡散ポンプ
RP1、RP2…ロータリポンプ
IP…イオンポンプ
100…制御部
S1、S2…二重Oリング空間
D1〜D8…排気経路
V1〜V7…バルブ
LV1…ベントバルブ
E1…電子線通路
401…容器本体
404…蓋部
60、70、81…シール機構
61、62、71、72、82、83…Oリング
77、90…排気溝
91…バイパス通路
Claims (4)
- 試料が収容される試料室と、
前記試料室に収容された試料に照射するための電子線を発生する電子銃を内部に含む電子銃部と、
前記電子銃部を排気するための第1の真空ポンプと、
前記試料室を排気するための第2の真空ポンプと、
を備えた電子線装置において、
前記電子銃部が、電子銃を収容する筒状の容器本体と、該容器本体の一端の開口を開閉する蓋部と、前記容器本体と前記蓋部との間に設けられ、前記容器本体の軸方向及び軸方向と直交する径方向の少なくとも一方向に離れて配置された2個のOリングから成る容器シール機構とを有するものであって、
前記蓋部を閉鎖した直後は、前記容器シール機構の2個のOリング間の空間を前記第1の真空ポンプで排気して第1の真空度とし、その後、前記容器シール機構の2個のOリング間の空間を前記第2の真空ポンプで排気して前記第1の真空度より高い第2の真空度とすることを特徴とする電子線装置。 - 前記容器シール機構の2個のOリング間の空間と前記第1の真空ポンプを繋ぐ第1の排気経路と、
前記容器シール機構の2個のOリング間の空間と前記試料室を繋ぐ第2の排気経路と、を備え、
前記蓋部を開放する際及び該蓋部の閉鎖直後は、前記第2の排気経路を閉鎖することを特徴とする請求項1に記載の電子線装置。 - 前記蓋部が、筒状の蓋本体と、前記蓋本体の内周部に位置調節可能に取り付けられ、前記蓋本体の内周部を閉塞すると共に前記電子銃を支持する支持板と、前記支持板と前記蓋本体との間に設けられ、前記蓋本体の軸方向及び軸方向と直交する径方向の少なくとも一方向に離れて配置された2個のOリングから成る蓋シール機構とを有するものであって、
前記蓋本体に形成され、前記容器シール機構の2個のOリング間の空間と前記蓋シール機構の2個のOリング間の空間とを繋ぐバイパス通路を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子線装置。 - 前記電子銃部の容器本体の他端の開口と、
前記他端の開口から出射された電子線を前記試料室へ導くための電子線通過部と、
前記電子線通過部と前記電子銃部の容器本体との間に前記他端の開口を囲むように設けられ、前記容器本体の軸方向及び軸方向と直交する径方向の少なくとも一方向に離れて配置された2個のOリングから成る通路シール機構と、
前記通路シール機構の2個のOリング間の空間と前記試料室とを繋ぐ第3の排気経路と、
を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009191978A JP5299167B2 (ja) | 2009-08-21 | 2009-08-21 | 電子線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009191978A JP5299167B2 (ja) | 2009-08-21 | 2009-08-21 | 電子線装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011044343A JP2011044343A (ja) | 2011-03-03 |
JP5299167B2 true JP5299167B2 (ja) | 2013-09-25 |
Family
ID=43831614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009191978A Active JP5299167B2 (ja) | 2009-08-21 | 2009-08-21 | 電子線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5299167B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5935502B2 (ja) * | 1977-09-26 | 1984-08-29 | 日本電子株式会社 | 加速管 |
JPS56166659U (ja) * | 1980-05-14 | 1981-12-10 | ||
JP2006278208A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Jeol Ltd | 真空シール構造及び真空シール構造を備える荷電粒子線装置 |
JP5353555B2 (ja) * | 2009-08-21 | 2013-11-27 | 株式会社島津製作所 | 電子線装置 |
-
2009
- 2009-08-21 JP JP2009191978A patent/JP5299167B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011044343A (ja) | 2011-03-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2013042425A1 (ja) | 荷電粒子線装置、荷電粒子線装置の調整方法、および試料の検査若しくは試料の観察方法 | |
US20100204810A1 (en) | Plasma processing apparatus, and maintenance method and assembling method of the same | |
JP6169327B2 (ja) | プラズマ・イオン源内において異なる処理ガスを迅速に切り替える方法および構造 | |
US20080283745A1 (en) | Emitter chamber, charged partical apparatus and method for operating same | |
CN106783493B (zh) | 一种真空气氛处理装置、样品观测系统及方法 | |
JP6218403B2 (ja) | 電界放射型電子銃を備えたx線管及びそれを用いたx線検査装置 | |
JP2007207758A (ja) | 所定の最終真空圧力を有する粒子光学装置 | |
JP2008262886A (ja) | 走査型電子顕微鏡装置 | |
JP5299167B2 (ja) | 電子線装置 | |
JP4262158B2 (ja) | 低真空走査電子顕微鏡 | |
US8604445B2 (en) | Method of evacuating sample holder, pumping system, and electron microscope | |
KR20180117527A (ko) | 이온 빔 장치 | |
JP5353555B2 (ja) | 電子線装置 | |
JP6286059B2 (ja) | イオンビーム装置および試料観察方法 | |
JP5244730B2 (ja) | 低真空走査電子顕微鏡 | |
KR20110000070A (ko) | 양극에 비확산 게터가 장착된 고정 양극 엑스선관 | |
Hotz et al. | Ultra-high vacuum aberration-corrected STEM for in-situ studies | |
JP2013243098A (ja) | フィラメント交換器及びフィラメント交換構造 | |
CN206332001U (zh) | 一种真空气氛处理装置及样品观测系统 | |
JP2011258451A (ja) | 走査電子顕微鏡 | |
JP2013175376A (ja) | 荷電粒子線装置及び荷電粒子線照射方法 | |
WO2021193369A1 (ja) | 走査型電子顕微鏡用電子銃チャンバー、これを含む電子銃及び走査電子顕微鏡 | |
JP5976147B2 (ja) | 荷電粒子線装置、荷電粒子線装置の調整方法、および試料の検査若しくは試料の観察方法。 | |
JP6879663B2 (ja) | 荷電粒子ビーム装置 | |
JP4079503B2 (ja) | 分析電子顕微鏡 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130305 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130430 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130521 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130603 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5299167 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |