JP6218403B2 - 電界放射型電子銃を備えたx線管及びそれを用いたx線検査装置 - Google Patents

電界放射型電子銃を備えたx線管及びそれを用いたx線検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6218403B2
JP6218403B2 JP2013053576A JP2013053576A JP6218403B2 JP 6218403 B2 JP6218403 B2 JP 6218403B2 JP 2013053576 A JP2013053576 A JP 2013053576A JP 2013053576 A JP2013053576 A JP 2013053576A JP 6218403 B2 JP6218403 B2 JP 6218403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
electron
tube
vacuum
electron gun
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013053576A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014179281A (ja
JP2014179281A5 (ja
Inventor
畊平 代田
畊平 代田
勝利 南
勝利 南
健司 大橋
健司 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARS TOHKEN SOLUTION CO., LTD.
Original Assignee
MARS TOHKEN SOLUTION CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARS TOHKEN SOLUTION CO., LTD. filed Critical MARS TOHKEN SOLUTION CO., LTD.
Priority to JP2013053576A priority Critical patent/JP6218403B2/ja
Priority to US14/197,482 priority patent/US20140270071A1/en
Priority to EP14159162.8A priority patent/EP2779203A3/en
Publication of JP2014179281A publication Critical patent/JP2014179281A/ja
Publication of JP2014179281A5 publication Critical patent/JP2014179281A5/ja
Priority to US15/359,946 priority patent/US9984847B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6218403B2 publication Critical patent/JP6218403B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/16Vessels; Containers; Shields associated therewith
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/02Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material
    • G01N23/04Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material and forming images of the material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/14Arrangements for concentrating, focusing, or directing the cathode ray
    • H01J35/147Spot size control
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/14Arrangements for concentrating, focusing, or directing the cathode ray
    • H01J35/153Spot position control
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/24Tubes wherein the point of impact of the cathode ray on the anode or anticathode is movable relative to the surface thereof
    • H01J35/30Tubes wherein the point of impact of the cathode ray on the anode or anticathode is movable relative to the surface thereof by deflection of the cathode ray
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/02Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material
    • G01N23/04Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material and forming images of the material
    • G01N23/044Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material and forming images of the material using laminography or tomosynthesis
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2235/00X-ray tubes
    • H01J2235/12Cooling
    • H01J2235/1204Cooling of the anode
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/04Electrodes ; Mutual position thereof; Constructional adaptations therefor
    • H01J35/08Anodes; Anti cathodes
    • H01J35/112Non-rotating anodes
    • H01J35/116Transmissive anodes

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Description

本発明は、電界放射型電子銃を備えたX線管及びそれを用いたX線検査装置に関し、特にベーキングの作業性を良くして、性能が安定した高分解能タイプのX線管及びそれを用いたX線検査装置に関する。
生物試料、物性材料、産業用電子部品等の研究、開発、解析調査等の用途において、試料の内部の状態や構造を、非破壊的にかつ高分解能で観察する装置として、投影拡大型のX線検査装置やX線CT装置等の検査装置(以下、本明細書では単に「X線検査装置」という)が知られている。こうした高分解能タイプ(試料を数μm〜数10nmの大きさで識別できる性能)のX線検査装置においては、微小焦点径かつ高輝度のX線源を有するX線管が必須である。
こうした用途で使われるX線管は、開放管型の構成をとっている。即ち、熱電子銃(電子源にLaB6を使用した電子銃)、電界放射電子銃又は熱電界放射型電子銃(一般的に「ショットキー電子銃」と称される)等から放出された電子ビームを電界で加速し、電子レンズにより極微小焦点径の電子ビームに絞り、これをX線ターゲットに照射し、X線ターゲットにおいて微小焦点径かつ高輝度のX線源を発生させるようになっている。そして、真空封止にガラスやセラミック等の材料を使用した密封管型のX線管は広く実用されているものの、密封管型のX線管においては、電界放射電子銃を備えた高分解能タイプ用のものは実用化されていない。X線管の内部を超高真空に維持することが難しいためである。
投影拡大型のX線検査装置では、このX線源から発したX線ビームを試料に照射し、試料を透過したX線像を幾何学的に拡大してX線検出器により検出することにより、試料のX線透視画像を得ている(例えば、非特許文献1参照)。
X線CT装置では、上記の構成に加えて、X線ビームに対して試料を相対的に回転移動させながら、試料に対して異なる複数方向からの透視画像を得て、これら複数の画像を再構成処理することにより、断層画像を生成して試料内部の立体的な構造情報を得ている。分解能150−200nmを有するX線CT装置が知られており、これにはX線源の焦点径が400nm以下のX線管が採用されている(例えば、非特許文献2参照)。
X線検査装置において良質のX線画像を得るためには、X線管の電子源から安定した電子ビームを放出させることにより、安定したX線ビームを発生させる必要がある。そのためには、電子銃の電子源の周囲を安定した超高真空(10−7〜10−8Pa)にし、この超高真空状態を長期間維持することが重要である。電子源の周囲が安定した超高真空でなければ、電界放射電子銃の電子源の先端部にガス分子が吸着したりガス分子によるイオン衝撃を受けて、電子のエミッションが不安定になったり、電子放出特性が低下したり、電子源の寿命が短くなったりするためである。
従来技術では、図1に示すように、ショットキーモジュール100a、電子源100b、アノード100c、磁界重畳レンズ100d、電子線軸合わせコイル100e等で成る電子銃100から、X線ターゲット101に至る電子ビーム103の走行空間を、ガスの発生し易い磁界電子レンズ(対物レンズ)104の磁気回路等から真空的に分離することによって、電子銃100の電子源100bの周囲を超高真空にすることが知られている(例えば、特開2004−138460号公報参照)。なお、図1において、112はX線を示し、X線112は被検査体(試料)110を透過し、その透過画像がX線検出器111で検出される。
開放管型のX線管において、電子ビームの電子通路にライナーチューブ(パイプ)を用いることは周知である。ライナーチューブは、電子銃室とX線ターゲットを含む先端部材との間に、気密封止部材であるOリングを用いて保持される。この構成によって気密性が確保され、電子銃〜ライナーチューブ〜X線ターゲットの空間の真空を維持している(例えば、特開2009−301908号公報参照)。一般の電子顕微鏡も同様の構成であるが、開放管型の電子管のライナーチューブは、装置本体から単体で容易に取り外しできる構成であり、ライナーチューブの内壁等の定期的なクリーニング等の作業ができるようになっている。
開放管型のX線管を有するX線検査装置では、装置の製造組立、ほぼ定期的に行う電子源の交換、その他電子銃室内部のメンテナンス等の作業において、電子銃室内を大気に晒す必要がある。一旦、大気に晒した電子銃室を超高真空に戻すためには、X線管を再度、ベーキングする作業が必要である。ベーキングとは、電子管装置の真空に面する部材の金属表面や金属内部に吸着若しくは吸収されている様々なガス分子を、金属表面から放出させる作業である。装置の使用前に十分にベーキングしておくことにより、使用時に超高真空への排気を容易に行うことができる。ベーキングが不十分であると、徒に排気に時間が掛かるばかりで、所要の超高真空が中々得られない。
ベーキング作業は、通常、真空に面する部材を高温(200〜300℃)に加熱し、超高真空用の真空ポンプ(イオンポンプ、ターボ分子ポンプ等)によって長時間(24〜100時間程度)連続して排気することにより行うことが理想である。加熱の方法としては、例えば、X線管の周囲の装置部分にシーズヒータを巻き付けて、シーズヒータに通電してX線管を高温(200〜300℃)に加熱しながら、超高真空用の真空ポンプで長時間(24〜100時間程度)連続して排気する。このベーキングによって、電子銃室を含む真空管球部を安定した超高真空にすることが可能になる。
電子顕微鏡装置などは、電子銃室とそれ以降の電子レンズ系、試料室などとを容易に真空分離できる構成としている。即ち、電子銃室と電子レンズ系の間に中間室を設け、夫々の部分を独立して排気する差動排気の構成とし、電子銃室部のみをベーキングすることが可能である。これによって、電子銃部のみを超高真空(10−7〜10−8Pa)に保ちながら、レンズ系以降を通常の真空(10−3〜10−4Pa)で使用する方法も多く用いられている。
これに対して、X線検査装置では、このような差動排気による真空分離が困難な構成であるため、電子レンズ系を含めて丸ごとベーキングする方法がとられている。
電子顕微鏡装置のベーキングを容易にする構成として、電界放射型の電子銃室の出口にガンバルブを設け、このガンバルブを閉じて電子銃室をライナーチューブ等から真空的に切り離すことが提案されている。電子銃室の内部を真空に維持したまま、電子顕微鏡装置の本体から取り外して、電子銃室の周辺部だけを単独にベーキングすることが可能である(例えば、特開2006−294481号公報参照)。
特開2004−138460号公報 特開2009−301908号公報 特開2006−294481号公報
マース東研X線検査株式会社、 ナノフォーカスX線検査装置TUX−3200 [平成25年3月12日検索]、インターネット<URL:http://www.mars-tohken.co.jp/en/products/xray/detail/id=204> Bruker MicroCT SkyScan2011 x-ray nanotomograph[平成25年3月12日検索]、インターネット<URL: http://www.skyscan.be/products/2011.htm>
上述のように電界放出型電子銃を用いた電子管では、超高真空(真空度:10−7〜10−8Pa)が必要なため、真空管球部の排気システムには、ターボ分子ポンプ等に加え、電子銃室専用のイオンポンプやゲッターポンプを併用する構成が用いられる。
また、開放管型のX線管を使用する高分解能タイプのX線検査装置等では、作業性の向上とX線画像の取得時間の短縮のために、通常の電子顕微鏡等の電子管装置に比べて、電子ビームの電流量を2桁〜3桁大きくする必要がある。一般の電子顕微鏡では、集束した電子ビームを直接試料に照射し、試料との相互作用による信号を得ている。一方X線検査装置では、集束した電子ビームをX線ターゲットに照射し、そこで発生したX線を試料に照射して、X線と試料との相互作用による画像信号を得ている。X線ターゲットでの、入射電子ビームに対して発生するX線のエネルギー変換効率は1%以下と極めて小さいため、得られる信号量も相応に小さくなるためである。X線検査装置では、作業性向上の要求から、良質のX線画像を短時間に得ることが必要である。そのために、一般の電子顕微鏡装置で通常使用されている電子ビームの電流量(試料面上で、数pAから数100nAの範囲)に対して、高分解能タイプのX線顕微鏡装置では、X線ターゲット面上で、数μA〜数10μAの如く、桁大きくする必要がある。
X線管においては、電子ビームは、ライナーチューブ、電子線絞り、X線ターゲット等の電子光学部品に衝突する。この衝突によって、これら電子光学部品の金属表面ではガス分子の脱離や再吸着が行われる。これらのガス分子の影響は、電子ビームの電流量が大きくなればなるほど大きくなる。本技術分野に属するX線管では、電子ビームの電流量を一般の電子顕微鏡装置等で使用される電流量よりも桁大きくして使用する必要があるので、これら強い電子ビームによる放出ガスの影響を避けることは容易でない。安定したX線を発生させるためには、金属表面、金属内部に含まれるガス分子を、十分に放出させておくことによって、X線管の使用中における真空値の上昇を極力抑えることが強く求められる。これは、特に差動排気の構成が困難なX線検査装置では重要なことである。
従来のX線検査装置のベーキングでは、以下のような問題があった。X線管の中に、Oリングのような使用温度の上限が低い(例えば120〜150℃)部品が含まれているため、ベーキング温度の上限が、これら部品の使用温度に制限されてしまい、200℃を超える高温で長時間加熱することができず、十分なベーキングを行うことができないという問題があった。また、本来ベーキングする必要のない部材(例えば、真空管球部の周囲にある熱容量の大きい磁界電子レンズ、鏡筒、装置の周辺部材等)は、熱的にX線管と結合しているため、一体にして加熱せざるを得なかった。このため、加熱に大きなエネルギーが必要となって、エネルギーの利用効率が悪かった。また同時に、加熱の所要時間も長くなってしまうという問題があった。さらに、X線管が装置に組み込まれた状態でベーキングするため、X線管の真空管球部の一部、例えばライナーチューブの先端部等がその周囲の部品に複雑に組み込まれている部位では、直接的な加熱が容易でなく、部分的に温度ムラを生じやすかった。このため、真空管球部内の部材を均一の温度で加熱することができなかった。その結果、均一で安定したベーキングを行うことができず、長期にわたり安定した良質の超高真空を開放管型のX線管において得ることが困難という問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、開放管型のX線管を使用する高分解能タイプのX線検査装置において、上記のような従来技術の問題を解決することである。具体的には、X線検査装置のX線管の真空管球部を、使用部品の温度制限を受けない高い温度範囲でベーキングできること、エネルギー効率良くベーキングできること、ベーキング作業に掛かる手間を減らすこと、ベーキングの所要時間を短縮することを課題とする。更に、X線管の真空管球部全体を温度ムラなく均一に加熱してベーキングすることを課題とする。即ち、本発明は、ベーキングの作業性を良くして、性能が安定した開放管型のX線管及びそれを用いたX線検査装置等を提供することを目的とする。
本発明はX線ビームを照射するX線管に関し、本発明の上記目的は、電子ビームを発生する電界放射型電子銃を備えた電子銃室と、前記電子ビームを集束する磁界電子レンズ部と、前記電子ビームを絞る電子線絞りと、前記電子ビームの照射によりX線を発生させるX線ターゲットと、前記電子銃室及び前記X線ターゲットを配置したライナーチューブ部と、前記電子銃室を超高真空に排気して維持する真空ポンプとを備え、前記電子銃室、前記電子線絞り、前記X線ターゲット、前記ライナーチューブ部及び前記真空ポンプは一体的に真空封止されて成る真空管球部を構成し、前記真空管球部は前記磁界電子レンズ部から着脱可能な構成であり、前記ライナーチューブ部は、上部ライナーチューブと下部ライナーチューブの上下に2分割できるように構成され、前記上部ライナーチューブと前記下部ライナーチューブの分割部分の真空シールには、温度制限のある部品を有せず、前記真空シールは、メタルOリング又は高温耐熱のOリングとし、前記真空管球部を200℃以上の高温でのベーキングを可能とすることにより達成される。
本発明の上記目的は、前記ライナーチューブ部の外壁に設けた第1の嵌合部と前記磁界電子レンズ部に設けた第2の嵌合部とを嵌合すること、また、電子線絞りに配置された第3の嵌合部とライナーチューブの内壁に配置された第4の嵌合部とを嵌合することにより、前記真空管球部の光学軸と前記磁界電子レンズ部の光学軸と軸合わせを、機械的に精度が高く行うようになっていることにより、或いは前記ライナーチューブ部は、前記ライナーチューブ部の長さ方向に複数に分割可能な構成であることにより、或いは前記磁界電子レンズ部は更に前記電子ビームを前記X線ターゲット上で走査する走査コイルを備え、前記ライナーチューブ部は前記X線ターゲットで反射する反射子を検出する反射電子検出部を備えることにより、前記反射電子検出部は反射電子検出電極を支持するセラミックス製の検出端子支持部材を有することにより、前記X線ターゲットの表面の反射電子像を観察可能としていることにより、或いは前記ライナーチューブ内に、前記電子線絞り部等で発生する散乱電子線と散乱X線をカットするための散乱線絞りを備え、或いは真空外から前記X線ターゲットの冷却をするヒートシンク構造をもつことにより、或いは前記磁界電子レンズ部は前記電界放射型電子銃に最も近い側に、上極ポールピースの内径が下極ポールピースの内径よりも大きい第1の電子レンズを備え、前記電子銃室は前記第1の電子レンズの形状に合わせた凸状の形状を有することにより磁界重畳型電子銃を構成するようになっていることにより、より効果的に達成される。
また、本発明はX線検査装置に関し、本発明の上記目的は、上記いずれかのX線管と、試料ステージと、前記試料ステージを透過した試料のX線透過画像を検出するX線検出器とを設けることにより達成される。
本発明に係るX線管の真空管球部は、Oリング等の温度制限(例えば120〜150℃)のある部品を有しない構成であり、超高真空を維持したまま磁界電子レンズ部から容易に抜き出して取り外しできる構成である。そのため、真空管球部単体を高い温度で、温度むらなく均一に、エネルギー効率良くベーキングできる。また、恒温槽等内での加熱に適した構成であることから、ベーキングの作業性も向上する。加えて、真空管球部以外の部分は加熱しなくて済むから、こうした部分には加熱に弱い部品の使用が可能となり、部品選択の幅が広がる効果がある。
本発明では、真空管球部と磁界電子レンズとを嵌合する構成としているので、両者の光軸合わせを正確、かつ容易に行うことができる。その結果、ベーキング後の組み込みの作業性の向上を図ることができ、製品の性能の再現性及び安定性を容易に確保できる効果がある。
本発明によれば、X線ターゲットの交換は、X線ターゲットが付いている側のライナーチューブのみを交換するだけで済み、電子銃側のライナーチューブは再使用できるから、使用部材に無駄がなく、経済性に優れる効果がある。また、反射電子検出電極の支持部材をセラミックス材料にし、反射電子検出部を堅固かつ小型化しているので、ターゲットや反射電子検出部を収容するライナーチューブの先端部を小さくできる。この結果、ライナーチューブの先端部の入る磁界電子レンズ部のポールピース径が小さくなり、磁界電子レンズも小型化でき、レンズ収差を小さく抑えながらレンズ電流も小さくて済むというエネルギー節約の効果がある。
更に本発明によれば、高性能で小型の磁界重畳型の電子銃を実現できる構成であるから、性能向上の効果がある。また、本発明に係るX線管を備えたX線検査装置は、消耗品である電子源と電子線絞りと散乱線絞りとX線ターゲットを含む真空管球部を一体的にかつ容易に交換できるため、メンテナンス性に優れる効果がある。更に超高真空(10 −7 〜10 −8 Pa)で安定したX線源を有するX線管によって、試料のX線観察において、安定した性能を有するX線検査装置を提供できる。
従来のX線検査装置の構成の一例を示す断面構造図である。 本発明に係るX線検査装置の構成の一例を示す断面構造図である。 本発明に係る真空管球部の構成の一例を示す断面構造図である。 本発明に係る真空管球部の他の構成例を示す断面構造図である。 本発明に係る反射電子検出部の一例を示す断面構造図である。 本発明に係るX線管の他の構成例を示す断面構造図である。 本発明に係るX線検査装置の実施の形態を示す構成図である。 本発明に係るX線CT装置の実施の形態を示す構成図であって、同図(A)は装置の平面図、同図(B)は装置の正面図である。
本発明のX線検査装置では、上述した諸課題を解決するために、以下で説明するような構成としている。X線管を真空管球部とその他の部分に分離できる構成とし、真空管球部をX線検査装置から着脱容易な構成としている。ベーキングの作業性を良くして、性能が安定した高分解能タイプのX線管を提案すると共に、それを用いたX線検査装置を提案する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明は、電界放出型の電子源を用いたX線管及びそれを用いたX線検査装置に関し、X線管の電子銃室で、対象とする真空度は超高真空(10−7〜10−8Pa)である。本明細書では、部品等の相互の位置関係の表記において、特に断りがない限り、重力の向きとは無関係に便宜的に、電子光学系の光軸の電子源側を(上、上部、上端等)、X線ターゲット側を(下、下部、下端等)と表記することにする。
図2及び図3に本発明の第1の実施形態を示して説明する。
本発明に係るX線検査装置1の主要部は、X線管2、試料ステージ5、X線検出器3で構成されている。X線管2のX線源47から発したX線ビーム48は、試料ステージ5に保持された検査対象の試料4を透過し、そのX線透過画像は、X線源47と、試料4と、X線検出器3との相互配置で幾何学的に定まる倍率に拡大され、X線検出器3によって検出される。
X線管2の主要部は、真空管球部11と磁界電子レンズ部28とで構成されている。真空管球部11の主要部は、円筒状の電子銃室12と、円筒状のライナーチューブ部19と、ライナーチューブ部19内の下方に配設されたX線ターゲット23と、真空状態を形成して維持する真空ポンプ27とで構成されている。
電子銃室12は、主に電子銃13、絶縁碍子部14で構成され、電子銃室12の外部には真空ポンプ27が接続されている。電子銃室12の下端部は、ライナーチューブ部19に繋がっている。電子銃13の電子源16から発した電子ビーム17は、その通路であるライナーチューブ部19内を走行しながら、ライナーチューブ部19の周りの真空外に配置した磁界電子レンズ部28から集束作用を受け、さらに電子線絞り40から電子ビーム17の一部の通過を阻止する制限を受け、X線ターゲット23の上に極微小点径の電子プローブとなって照射される。その結果、X線ターゲット23に、微小焦点径で高輝度のX線を発生するX線源47が生じる。このX線源47から電子ビーム17の進行方向と同方向のX線の成分を、真空管球部11の下方外部でX線ビーム48(透過ターゲット型のX線ビーム)として取り出される。
本発明では、電子ビーム17を発生する電子源16として、(Thermal field-emission type, TFE)の熱電界放射型の電子銃13を用いている。この電子源16と図示しない二つの制御電極(サプレッサ電極、引き出し電極)によって電子銃13を構成し、これらは直径200mm程度の略円盤状の絶縁碍子部14(セラミック製フランジ)に取り付けられている。電子銃13の電子源16と制御電極は、絶縁碍子部14を貫通する図示しない導入端子を介して、高圧ケーブル15に接続されている。絶縁碍子部14と導入端子とは、真空封止された気密構造である。絶縁碍子部14は、電子銃室12の内部の真空維持と、電子ビーム17の発生と、加速に必要な高電圧信号の電気絶縁との目的で使用している。高圧ケーブル15は、装置制御部6(図7)に接続され、電子ビーム17の発生に必要な高電圧の電気エネルギーと電気制御信号を、導入端子を介して電子銃13に供給している。なお、本発明は、冷電界放射型(Cold field-emission type, CFE)の電子銃13を用いる場合にも同様に適用できる。
図2及び図3では、電子銃室12と真空ポンプ27を繋ぐ真空ポート26を1箇所しか示していないが、採用する真空の排気システムに応じて、複数箇所に設けても構わない。場所や個数は当業者が適宜選択できる。
本発明に係る装置に使用する真空ポンプ27としては、低真空域で大きな排気能力を有するロータリポンプやドライポンプ、低真空から高真空にわたって排気能力を有するターボ分子ポンプ、超高真空を維持するために適したイオンポンプ等を周知の方法により、適宜組み合わせて使用する。電子銃室12には、真空ポート26を介してイオンポンプを接続するが、更にNEG(Non-evaporable getter)ポンプを配置する構成としても構わない。
電子銃室12の筐体、絶縁碍子部14、真空ポート26、ライナーチューブ部19、電子線絞り40、X線ターゲット23などの各構成部材は、ロー付け、溶接、或いはメタルOリングを用いたメタルシールの方法によって接合し、一体的な真空の密閉空間を形成している。なお、通常の真空シールに用いられるOリング部品は、本発明では使用しない。以降、この真空の密閉空間を形成している部分を、「真空管球部11」と称する。
真空管球部11のライナーチューブ部19(X線ターゲット23を含む)は、磁界電子レンズ部28(走査コイル39、非点補正子51を含む)の磁極穴31に対して着脱自在な構成であり、随時、真空管球部11をX線管2から引き出すことが可能である。そして、必要に応じて、真空管球部内11の真空を保ったまま引き出して、真空管球部11のみを高温でベーキングしたり、交換したりすることを可能にしている。
電子銃室12と絶縁碍子部14の接合は、碍子とフランジを溶接、ロー付け又はメタルOリングを用いたメタルシールにより一体化してある。メタルシールで真空シールすれば、この部分のシールを外すことによって、絶縁碍子部14を真空管球部11から分離して、電子源16の交換やX線ターゲット23の交換が可能になる。電子源16を交換するときは、この部分のメタルシールを外せば、電子源16の交換は容易にできる。この場合、電子銃室12やライナーチューブ部19の部材は再利用できる。X線ターゲット23を交換する時は、この部分のメタルシールを外して、電子銃13を除いた部分である、電子銃室12と、ライナーチューブ部19と、X線ターゲット23とを一体にして交換することになる。
本実施形態では、電子銃室12の円筒部は直径φ205mm、高さ220mm、ライナーチューブ部19の円筒部は直径φ15mm、高さ85mm程度の大きさである。いずれも主な材料は、非磁性体のオーステナイト系ステンレスを使用する。従って、図2及び図3から判るように、真空管球部11の全体の大凡の大きさは、電子銃室12の円筒部にライナーチューブ部19の円筒部を足し合わせた程度の大きさとなる。真空管球部11の質量は、イオンポンプや図示されない真空バルブ等を含めても約20kgと軽量化されている。従って、真空管球部11の取り付けや取り外しを伴うベーキングや、メンテナンス作業は人力で手軽にできるという、従来にない効果がある。
真空管球部11の電子銃室12とライナーチューブ部19は、ロー付や溶接によって接合されている。電子銃室12からライナーチューブ部19を取り外す必要のない構成であるため、真空管球部11の真空シールにおいては、通常の電子管装置のライナーチューブ部19の結合部に使用されるOリング(耐久温度上限:120〜150℃)等の部材を一切使用しない。この結果、真空管球部11は、高い温度でベーキングすることが可能になる。真空管球部11の全領域を容易かつ均一に、200〜300℃以上の高温でベーキングすることが可能となる。また、真空管球部11をX線検査装置1から取り外して、真空管球部11のみをベーキングしたり、交換したりできる構成であるため、真空管球部11の周りの磁界電子レンズ部28等の部材には、熱的に何ら影響を与えることもない。また、真空管球部11以外の部材(例えば電気配線部材、磁界レンズの巻線材料、支持部材等)は、ベーキング温度に耐える特別の耐熱部材を使用する必要はなく、通常の部材を使用できるので経済的である。
図2は磁界電子レンズ部28の構成を示しており、磁界電子レンズ部28の主要部は、第1の電子レンズ(コンデンサレンズ)、第2の電子レンズ(対物レンズ)で構成されており、電子銃室12から発した電子ビーム17をX線ターゲット23上に集束させる働きをする。磁界電子レンズ部28の中央部には磁極穴31があり、この磁極穴31に真空管球部11のライナーチューブ部19が着脱自在に配置されている。磁極穴31は、レンズ特性を決定する電子レンズのポールピースによって形成されるものであり、便宜のため、ここでは、各ポールピースの名称を電子源16の側から順に、第1の電子レンズ32(上極33、下極34)、第2の電子レンズ35(上極36、下極37)と称することとする。磁極穴31の周囲には走査コイル39と非点補正子51が配置されており、前者は、電子ビーム17をX線ターゲット23の上で走査する働きをする。後者は、電子ビームの非点収差を補正する働きをする。
X線ターゲット23は、ライナーチューブ部19内の下端に一体的に、ロー付け等により装着されている。
図2及び図3の構成では、X線ターゲット23を交換する時は、絶縁碍子部14のメタルシールを外して、電子銃13を除いた部分である電子銃室12と、ライナーチューブ部19と、X線ターゲット23とを一体にして交換する必要がある。
この問題を解決するための構成を図4及び図5に示す。図4は真空管球部11の他の構成例を示し、図5は反射電子検出部49の一例を示している。
ライナーチューブ部19の長さ方向に、上部ライナーチューブ20と下部ライナーチューブ21の上下に2分割できる構成としている。分割部分の真空シールには、メタルOリング46やコンフラットフランジ(“CONFLAT”及び“コンフラット”はアジレント テクノロジーズ インコーポレイテッド社の登録商標)等のメタルシールを用いることができる。最近市販されたメタルOリング(例えば三菱電線工業株式会社の“サンリーメスシリーズ”。“SUNLIMES”および“サンリメス”は三菱電線工業社株式会社の登録商標)は、その直径が最小φ8mm程度であり、コンフラットフランジの直径よりも遥かに小さいので、このメタルOリング46を使用すれば、分割部の大きさを小さくすることができる。真空管球部11をX線管2から抜き差しするためには、磁界電子レンズ部28の磁極穴31の穴径を真空管球部11ライナーチューブ19の外径よりも大きくする必要があるが、これを直径φ15mmにすることができる。本構成とすることにより、X線ターゲット23を有する側の下部ライナーチューブ21だけを交換する事が出来るしたがって、電子銃室12と上部ライナーチューブ20の部材は再使用できる。交換部品が減少するので、経済的である。また、両ライナーチューブの結合部は、メタルOリング46によって真空シールしているので、高温のベーキングが可能である。なお、メタルOリング46に代えて、200℃以上の高温で焼き出し可能なシール材、例えばカルレッツOリング(“KALREZ”及び“カルレッツ”は米国デュポン社の登録商標)などを用いることも可能である。しかしながら、大気中の水素やヘリウムがOリングを通して透過する為、メタルOリングを使用する場合と比べて、到達圧力が悪化する。
このようなメタルOリング46を使用することによって、ライナーチューブ部19の分割部が小さくなるので、その分割部を第2の電子レンズ下極37の付近に設けることができる(図4及び図5を参照)。コンフラットフランジを使用する場合に比べると、ライナーチューブ部19の外径を小さくでき、その結果、磁界電子レンズ部28の磁極穴31の径を小さく出来るため、磁界電子レンズ部28自体も小型化できる。また、磁界電子レンズ部28の励磁電流も少なくて済むので、磁界電子レンズ部28の発熱量も少なくて済み、エネルギーの節約ができる。
コンフラットフランジの外径は最小φ34mmであり、締め付けにM4のネジを用いることから、その取り付けに大きなスペースを必要とする。第1の電子レンズ上極33の径を極端に大きくし、コンフラットフランジがこの上極の付近に収まるように配置することとなる。この構成は図示しないが、第1の電子レンズの形状は、後述する図6の第1の電子レンズ32と似た形状となる。
図5は、電子ビーム17の集束に欠かすことのできない電子線絞り40を配置した実施例を示す。電子線絞り40の機能は、電子レンズの収差の影響を抑え、散乱電子など余計な電子線を遮断することである。通常は、直径φ2〜3mmの白金、モリブデンなどの素材のディスクに円形の穴をあけて用いることが多い。電子線絞り40の取り付け位置は、絞りの効果が最も高くなる位置である対物レンズの主面付近とすることが多い。しかし、余計な電子線を遮断でき、電子ビーム17の収束角を正しく制限することができるならば、素材、形状、配置については、さほど拘る必要はない。電子線絞り40の取り付け部分の真空シールはメタルOリング46を用いているので、高温でのベーキングが可能である。
磁界電子レンズ部28の光軸に対して電子線絞り40が偏芯して配置されると、収差に大きく影響するばかりか、フォーカス合わせ時に電子線が動き回るため、性能や操作性に大きな悪影響を生ずる。そのため、電子線絞り40の中心を磁界電子レンズ部28の中心に対して機械的に高精度に位置合わせをすることが不可欠である。そのため、先ず電子線絞り40をライナーチューブ部19の中心軸上(光軸上)に正しく位置決めしておく。次に、真空管球部11のライナーチューブ部19を磁界電子レンズ部28の磁極穴に正しく位置合わせすることによって、偏芯を防ぐことができる。このように電子線絞り40の中心が磁界電子レンズ部28の光軸上に来るように芯出しするために、真空管球部11のライナーチューブ部19の外壁と第2の電子レンズ下極37に各々が嵌合部を設け、これらの嵌合部を嵌合させることによって、両者の光軸の中心位置と光軸の方向と光軸方向の上下の位置を容易に位置合わせすることができる。また電子線絞り40は、磁界電子レンズ部28に対して所定の位置に位置合わせされるので、磁界電子レンズ28の光軸及び対物レンズの主面位置に対しても、正確に位置合わせした組み立てができることになる。
図5に、分割タイプのライナーチューブにおける位置合わせの構造を示す。下部ライナーチューブ21の嵌合部2が、第2の電子レンズ下極37の嵌合部8と嵌合する構成であり、また、電子線絞り40の嵌合部C52が下部ライナーチューブ21の嵌合部D53と嵌合する構造とする。これにより、電子線絞り40の中心が磁界電子レンズ部28の光軸上に来るように芯出しされる。ライナーチューブ部(20、21)を上方に引き上げることによって、磁界電子レンズ部28の磁極穴31から真空管球部11を引き出すことができる。これにより、真空管球部11の取り付けが正確かつ容易にできるので、組み立て作業を効率化でき、また、製品の性能の再現性と安定性を容易に確保できる。なお、図5の構成と効果は、図2及び図3に示す分割しないライナーチューブ19を有するX線管にも適用できることは明白である。
図5は、X線ターゲット23の表面の反射電子像を観察するための検出部の主要な構成の断面を示している。なお、ネジ等の締結部品は表記を省略している。磁界電子レンズ部28の中に配置した走査コイル39により、電子ビーム17をX線ターゲット23の表面上で走査させ、X線ターゲット23の表面からの反射電子50を反射電子検出電極42で検出している。高分解能のX線像を得るためには、電子ビーム17をX線ターゲット23の面に対して正確にフォーカス合わせすると共に、非点補正子51を用いて電子ビーム17の非点収差を補正することが欠かせない。X線像の観察のみによって、これらの作業を行うことは困難である。図5では、反射電子検出電極42は、中央に電子ビーム17を通すための孔を有し、X線ターゲット23に近い位置に対向配置することにより、X線ターゲット23からの反射電子50を効率よく収集し、反射電子50による信号をリード線43によって大気側に取り出す構成である。また、X線ターゲット23を交換する場合は、メタルOリング46以降の下部ライナーチューブ21と、それに組み込まれた反射電子検出電極42を一体に交換することになる。この構成とすることにより、高い温度でベーキングすることができる。
図5の検出支持部材44はセラミックス製であり、円筒状の形状をしている。反射電子検出電極42は、検出端子支持部材44の円筒の側面を貫通すると共に、図5に示すようにロー付けによって真空シールしている。こうすることによって、高温ベーキングと超高真空での使用を満たす構成としている。検出端子支持部材44を金属にロー付けする際には、ロー付け部の表面をメタライズする。メタライズ加工は、必要な部分のみ任意に選択して行うことができるので、必要に応じて絶縁部と導電部を使い分けることができる。反射電子50の検出部に通常用いられるハーメチックシールに比べて、セラミックス製の支持部材とすることによって、反射電子検出部49を大幅に堅固かつ小型化できる。X線ターゲット23や反射電子検出部49を含むライナーチューブの先端部を小さくすることができるので、ライナーチューブの先端部を収容するポールピースの外径も小さくて済む。よって、磁界電子レンズの小型化ができ、レンズ収差を小さく抑えながら、レンズ電流が小さくて済むというエネルギー節約の効果がある。なお、図5における構成と効果は、図2及び図3に示す分割しないライナーチューブ19を有するX線管にも適用できることは明白である。
図5は、散乱電子線、散乱X線によるバックグラウンドを遮断するための散乱線絞り41を配置した構成を示している。X線検査装置に使用されるX線管では、電子銃13、アノード18、ライナーチューブ部19、電子線絞り40などに電子ビーム17が衝突することによって生ずる散乱電子や散乱X線の発生を避けることは困難である。そしてこれらは、本来のX線ビーム48に混入することによって、X線像のバックグラウンドとなって、X線透視画像を劣化させる。散乱線絞り41は、これらの散乱電子や散乱X線のX線ビーム48への混入を遮断して、バックグラウンドを減少させる働きをする。散乱線絞り41は電子線絞り40の後方、すなわち、X線ターゲット23側に配置することにより、X線画像の大幅な改善を実現できる。消耗品である散乱線絞り41の交換は、メタルOリング46以降の下部ライナーチューブ21、電子線絞り40、検出端子支持部材44(メタライズセラミックス)、反射電子検出電極42、X線ターゲット23と一体に行うことになる。
図5は、更にX線ターゲット23を冷却する構成を示している。高分解能タイプのX線検査装置1では、極薄のX線ターゲット23に電子ビーム17を照射し、X線ターゲット23の反対面側から出射するX線ビーム48、いわゆる透過ターゲット型のX線ビーム48を利用する。X線ターゲット23には大きなエネルギーの電子ビーム17が照射され、そのエネルギーの殆どが熱に変換されるため、X線ターゲット23の冷却が極めて重要である。冷却が不十分だとX線ターゲット23が損傷する。X線ターゲット23は、ベリリウムやダイヤモンド等のX線を透過し易く、かつ熱伝導に優れたターゲット支持体24の上に貼られている。X線ターゲット23上で発生した熱は、ターゲット支持体24及びターゲットホルダ25を介して、ターゲットホルダ25に機械的に接触させたヒートシンク54へ放熱される。ヒートシンク54の構成は、強制空冷、水冷、液体窒素冷却、ペルチェ冷却など様々考えられる。図5に示すX線ターゲット23のヒートシンク54は、図6に示す磁界重畳型の電界放出型電子銃のX線管2においても、実施できることは言うまでもない。
次に、ベーキング方法について説明する。この真空管球部11の真空ポート26に、イオンポンプなどの超高真空用の真空ポンプ27を取り付けて一体とし、その真空ポンプ27で排気しながら、これら一体を丸ごと高温状態に一定時間置くことによって、超高真空を得るためのベーキングができる。高温状態にする方法としては、X線検査装置1から取り外した真空管球部11と真空ポンプ27の一体だけを加熱すれば良い。シーズヒータを、真空管球部11と真空ポンプ27の一体に丸ごと巻き付けて加熱する方法がある。装置全体ではなく、真空管球部11と真空ポンプ27だけの限られた部分のみを加熱すれば良いので、加熱用のシーズヒータ等の装着が容易である、真空管球部11を温度ムラなく均一に加熱できる、加熱エネルギーも必要最低限に節約できるというメリットがある。
別の方法として、真空管球部11を適当な大きさの電気炉内に入れ、これら一体を真空引きしながら加熱することもできる。加熱の対象である真空管球部11は大きくないので、大きな電気炉は不要であるし、温度ムラのない均一な加熱ができる、加熱エネルギーに無駄がない、温度コントロールが容易である等のメリットもある。また、どちらの方法でも、加熱作業の手順を簡単かつ容易にでき、ベーキングの作業時間も短縮できるというメリットがある。その他にも、様々な加熱方法が考えられる。電子銃室12にイオンポンプ等の真空ポンプ27を取り付け、一体的に加熱と真空排気を行えるので、この方法はベーキングとして極めて有効な手段となる。
図6はX線管の他の実施形態を示しており、電界放射電子銃13の内部電界に磁界レンズ場を重畳させるための構成を示している。X線源47として電界放出型の電子銃13を用いる場合、電子源16を電子レンズによって拡大して大電流の電子ビーム17をX線ターゲット23に照射させることが強く望まれる。このような時、通常の電界放射電子銃では第1レンズ(コンデンサレンズ)の球面収差係数の影響が大きく作用するため、X線ターゲット23の上に微小径の電子プローブを照射することはできない。これを解決するためには、電子銃13の電子源16の電界に磁界レンズ場を重畳させ、電子源16からの電子ビーム17が広がる前に、電子源16とアノード電極18の間で電界と磁場を重畳させて電子ビーム17を集束させながら加速する磁界重畳型の電子銃13が必要になる。こうすることにより電子源16から放射された大きな電子放射角範囲の電子ビーム17を電子プローブとして有効利用でき、高輝度の微小径の電子プローブを生成できる。本実施形態の構成では、電子銃13の電子源16の位置を第1の電子レンズ32の磁界レンズ場内に配置するために、第1の電子レンズ上極33のポールピースの内径を下極34のポールピースの内径よりも大きくとり、電子銃室12の電子ビーム17を出射する側の底面は下側に凸の形状をとることにより、第1の電子レンズ下側34のポールピースの高さに入るようにしている。こうすることにより、電子銃13の電子源16の電界を第1の電子レンズ32の磁場に重畳的に重ねることができ、磁界重畳型の電子銃13を実現できる。
図7に本発明に係る他の実施形態を示す。本発明に係るX線検査装置1の主要部は、本発明に係るX線管2と、検査対象の試料4を載置する試料ステージ5と、X線検出器3、制御装置部6で構成されている。X線管2のX線源47から発したX線ビーム48は、試料ステージ5に保持された検査対象の試料4を透過してX線透過画像を生じ、このX線透過画像はX線源47と、試料4と、X線検出器3との相互配置で幾何学的に定まる拡大倍率で投影拡大されて、X線検出器3によって検出される。高分解能タイプのX線検査装置1では、試料4の位置を極力X線源47に近づけて高拡大倍率で撮像する。試料ステージ5は試料4をX線透視系の光軸(X線源47〜X線検出器3)に対して相対移動させることにより、観察部位や観察方向を設定できるようになっている。試料ステージ5の機能は周知であるが、通常は試料4を5軸相対移動((X、Y、Z)の3方向と(θ、φ)の2回転方向)が良く使われる。X線検出器3としては、フラットパネル型の半導体検出器や光増倍管方式のX線検出器(Image Intensifier)、または、X線用カメラを使用する(非特許文献1を参照)。装置制御部6は、主に装置全体の動作を制御する主制御部、X線管2を制御するX線制御部、試料ステージ5を制御するステージ制御部、X線検出器3によって検出された画像信号を処理する画像処理部、処理画像を表示する表示部で構成される。
図8に本発明に係る更に別の実施形態例を示す。図8(A)において、本発明に係るX線CT装置8の主要部は、本発明に係るX線管2と、検査対象の試料4を載置する試料ステージ5と、X線検出器3と、CT装置御部7とで構成されている。X線管2のX線源47から発したX線ビーム48は、試料ステージ5に保持された検査対象の試料4を透過してX線透過画像を生じ、このX線透過画像はX線源47と、試料4と、X線検出器3との相互配置で幾何学的に定まる拡大倍率で投影拡大されて、X線検出器3によって検出される。試料ステージ5は、試料4をX線透視系の光軸(X線源47〜X線検出器3)に対して相対移動させることにより、観察部位や観察方向を設定できるようになっていると共に、X線ビーム48に対して試料4を相対回転移動させながら、試料4に対して異なる複数方向からのX線透視画像を得るようになっている。X線検出器3としては、フラットパネル型の半導体検出器や光増倍管方式のX線検出器(Image Intensifier)、または、X線カメラを使用する。CT装置制御部7は、主に装置全体の動作を制御する主制御部、X線管2を制御するX線制御部、試料ステージ5を制御するステージ制御部、X線検出器3によって検出された異なる複数方向からの複数の画像信号を用いて再構成処理する再構成処理部、処理画像を表示する表示部から構成される。この構成によって、試料の画像を生成し、内部の立体的な構造情報を得ることができる(例えば、非特許文献2参照)。また、本発明に係るX線管2を使用したラミノグラフィ方式によるX線検査装置も、高分解能で試料内部の断層画像を得ることができる。
本発明のX線管を備えたX線検査装置では、X線管のベーキング作業が容易にでき、メンテナンス性に優れている。また、安定したX線源を有するX線管を使用することから、試料のX線像観察において安定した性能を有する。
なお、本発明のX線検査装置には、高分解能タイプの投影拡大型のX線検査装置だけでなく、本発明に係るX線管を使用するX線CT装置や汎用のX線装置も含まれる。
1:X線検査装置 X-ray inspection apparatus
2:X線管 X-ray tube
3:X線検出器 X-ray detector
4:試料 sample
5:試料ステージ sample stage
6:装置制御部 apparatus control section
7:CT装置制御部 CT-apparatus control section
8:X線CT装置 X-ray CT apparatus
11:真空管球部 vacuum tube section
12:電子銃室 electron gun chamber
13:電子銃 electron gun
14:絶縁碍子部 insulator section
15:高圧ケーブル high-tension cable
16:電子源 electron source
17:電子ビーム electron beam
18:アノード anode
19:ライナーチューブ部 liner tube section
20:上部ライナーチューブ upper liner tube
21:下部ライナーチューブ lower liner tube
22:嵌合部A fitting section
23:X線ターゲット X-ray target
24:ターゲット支持体 target supporting body
25:ターゲットホルダ target holder
26:真空ポート vacuum port
27:真空ポンプ vacuum pump
28:磁界電子レンズ部 electron magnetic lens section
31:磁極穴 hole of magnetic polepiece
32:第1の電子レンズ first electron lens
33:第1の電子レンズ上極 first upper magnetic polepiece
34:第1の電子レンズ下極 first lower magnetic polepiece
35:第2の電子レンズ second electron lens
36:第2の電子レンズ上極 second upper magnetic polepiece
37:第2の電子レンズ下極 second lower magnetic polepiece
38:嵌合部B fitting section
39:走査コイル scanning coil
40:電子線絞り electron beam aperture
41:散乱線絞り scattered radiation aperture
42:反射電子検出電極 backscattered electron detecting electrode
43:リード線 lead line
44:検出端子支持部材 detecting-terminal supporting member
45:ロー付け brazing
46:メタルOリング metal O-ring
47:X線源 X-ray source
48:X線ビーム X-ray beam
49:反射電子検出部 backscattered electron detecting section
50:反射電子backscattered electron
51:非点補正子 Stigmator
52:嵌合部C fitting section
53:嵌合部D fitting section
54:冷却部ヒートシンク heat sink

Claims (6)

  1. 電子ビームを発生する電界放射型電子銃を備えた電子銃室と、
    前記電子ビームを集束する磁界電子レンズ部と、
    前記電子ビームを絞る電子線絞りと、
    前記電子ビームの照射によりX線を発生させるX線ターゲットと、
    前記電子銃室及び前記X線ターゲットを配置したライナーチューブ部と、
    前記電子銃室を超高真空に排気する真空ポンプとを備え、
    前記電子銃室、前記電子線絞り、前記X線ターゲット、前記ライナーチューブ部及び前記真空ポンプは一体的に真空封止されて成る真空管球部を構成し、前記真空管球部は前記磁界電子レンズ部から着脱可能な構成であり、
    前記ライナーチューブ部は、上部ライナーチューブと下部ライナーチューブの上下に2分割できるように構成され、前記上部ライナーチューブと前記下部ライナーチューブの分割部分の真空シールには、温度制限のある部品を有せず、
    前記真空シールは、メタルOリング又は高温耐熱のOリングとし、
    前記真空管球部を200℃以上の高温でのベーキングを可能とすることを特徴とするX線管。
  2. 前記ライナーチューブ部に設けた第1の嵌合部と
    前記磁界電子レンズ部に設けた第2の嵌合部とを嵌合することにより、
    前記真空管球部の光学軸と前記磁界電子レンズ部の光学軸とを軸合わせする構成である請求項1に記載のX線管。
  3. 前記ライナーチューブ部は、前記ライナーチューブ部の長さ方向に複数に分割可能な構成である請求項1又は2に記載のX線管。
  4. 前記磁界電子レンズ部は更に前記電子ビームを前記X線ターゲット上で走査する走査コイルを備え、
    前記ライナーチューブ部は前記X線ターゲットで反射する電子線を検出する反射電子検出部を備えることにより、
    前記X線ターゲットの表面の反射電子像を観察可能としている請求項1〜3のいずれか1項に記載のX線管。
  5. 前記磁界電子レンズ部は前記電界放射型電子銃に最も近い側に、
    上極ポールピースの内径が下極ポールピースの内径よりも大きい第1の電子レンズを備え、
    磁界重畳型電子銃を構成する請求項1〜4のいずれか1項に記載のX線管。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のX線管と、
    試料ステージと、
    前記試料ステージを透過した試料のX線透過画像を検出するX線検出器とを備えたことを特徴とするX線検査装置。
JP2013053576A 2013-03-15 2013-03-15 電界放射型電子銃を備えたx線管及びそれを用いたx線検査装置 Active JP6218403B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013053576A JP6218403B2 (ja) 2013-03-15 2013-03-15 電界放射型電子銃を備えたx線管及びそれを用いたx線検査装置
US14/197,482 US20140270071A1 (en) 2013-03-15 2014-03-05 X-ray tube comprising field emission type electron gun and x-ray inspection apparatus using the same
EP14159162.8A EP2779203A3 (en) 2013-03-15 2014-03-12 X-ray tube comprising field emission type electron gun and X-ray inspection apparatus using the same
US15/359,946 US9984847B2 (en) 2013-03-15 2016-11-23 Open-type X-ray tube comprising field emission type electron gun and X-ray inspection apparatus using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013053576A JP6218403B2 (ja) 2013-03-15 2013-03-15 電界放射型電子銃を備えたx線管及びそれを用いたx線検査装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014179281A JP2014179281A (ja) 2014-09-25
JP2014179281A5 JP2014179281A5 (ja) 2016-04-28
JP6218403B2 true JP6218403B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=50289396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013053576A Active JP6218403B2 (ja) 2013-03-15 2013-03-15 電界放射型電子銃を備えたx線管及びそれを用いたx線検査装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20140270071A1 (ja)
EP (1) EP2779203A3 (ja)
JP (1) JP6218403B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10663412B2 (en) * 2014-12-03 2020-05-26 Total Sa Device for analyzing a fluid in a sample of porous medium, and corresponding method
CN105140088B (zh) * 2015-07-24 2017-10-17 北京航空航天大学 大束流电子束打靶微束斑x射线源的聚焦装置及其使用方法
US10453643B2 (en) 2016-03-30 2019-10-22 Moxtek, Inc. Shielded, transmission-target, x-ray tube
JP6864888B2 (ja) * 2016-07-15 2021-04-28 株式会社リガク X線検査装置、x線薄膜検査方法およびロッキングカーブ測定方法
CN109791864A (zh) * 2016-09-21 2019-05-21 株式会社岛津制作所 X射线管
DE102016013747B4 (de) * 2016-11-18 2018-05-30 Yxlon International Gmbh Blende für eine Röntgenröhre und Röntgenröhre mit einer solchen Blende
US11315751B2 (en) * 2019-04-25 2022-04-26 The Boeing Company Electromagnetic X-ray control
WO2022223055A1 (en) * 2021-09-03 2022-10-27 Focus E-Beam Technology Pte. Ltd. Target assembly and x-ray microscope
CN113984813B (zh) * 2021-09-27 2024-07-26 上海大学 一种高通量薄膜晶体结构表征装置及方法
CN115616017B (zh) * 2022-09-30 2023-11-10 南方科技大学 一种电子光学测试平台装置

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4622519Y1 (ja) * 1968-07-30 1971-08-04
JPS4811512B1 (ja) * 1970-04-07 1973-04-13
US5044001A (en) * 1987-12-07 1991-08-27 Nanod Ynamics, Inc. Method and apparatus for investigating materials with X-rays
JPH071681B2 (ja) * 1990-04-19 1995-01-11 株式会社日立製作所 荷電粒子線装置
JP3191554B2 (ja) * 1994-03-18 2001-07-23 株式会社日立製作所 X線撮像装置
US5892809A (en) * 1997-09-10 1999-04-06 Wittry; David B. Simplified system for local excitation by monochromatic x-rays
JP3900792B2 (ja) * 2000-04-26 2007-04-04 株式会社日立製作所 電子銃
DE19949978A1 (de) * 1999-10-08 2001-05-10 Univ Dresden Tech Elektronenstoßionenquelle
JP4029209B2 (ja) 2002-10-17 2008-01-09 株式会社東研 高分解能x線顕微検査装置
JP3998556B2 (ja) * 2002-10-17 2007-10-31 株式会社東研 高分解能x線顕微検査装置
US7218703B2 (en) * 2003-11-21 2007-05-15 Tohken Co., Ltd. X-ray microscopic inspection apparatus
JP4868330B2 (ja) * 2004-10-08 2012-02-01 独立行政法人科学技術振興機構 多価イオン発生源およびこの発生源を用いた荷電粒子ビーム装置
US7428298B2 (en) * 2005-03-31 2008-09-23 Moxtek, Inc. Magnetic head for X-ray source
JP4751635B2 (ja) 2005-04-13 2011-08-17 株式会社日立ハイテクノロジーズ 磁界重畳型電子銃
JP5458472B2 (ja) * 2007-03-20 2014-04-02 株式会社島津製作所 X線管
JP2009026600A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Toshiba Corp 電子銃およびx線源
JP5149707B2 (ja) 2008-06-13 2013-02-20 浜松ホトニクス株式会社 X線発生装置
US8036341B2 (en) * 2008-08-14 2011-10-11 Varian Medical Systems, Inc. Stationary x-ray target and methods for manufacturing same
JP5670111B2 (ja) * 2009-09-04 2015-02-18 東京エレクトロン株式会社 X線発生用ターゲット、x線発生装置、及びx線発生用ターゲットの製造方法
JP2011113705A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Toshiba Corp X線管
CN102110566B (zh) * 2009-12-24 2012-08-22 江苏天瑞仪器股份有限公司 X射线管
JP5769242B2 (ja) * 2010-07-30 2015-08-26 株式会社リガク 工業用x線管
US8831179B2 (en) * 2011-04-21 2014-09-09 Carl Zeiss X-ray Microscopy, Inc. X-ray source with selective beam repositioning

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014179281A (ja) 2014-09-25
EP2779203A2 (en) 2014-09-17
EP2779203A3 (en) 2017-09-27
US20140270071A1 (en) 2014-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6218403B2 (ja) 電界放射型電子銃を備えたx線管及びそれを用いたx線検査装置
US9984847B2 (en) Open-type X-ray tube comprising field emission type electron gun and X-ray inspection apparatus using the same
JP3998556B2 (ja) 高分解能x線顕微検査装置
JP6093752B2 (ja) イオンビーム装置
US7582885B2 (en) Charged particle beam apparatus
JP6591681B2 (ja) 荷電粒子線装置及び走査電子顕微鏡
JP2851213B2 (ja) 走査電子顕微鏡
JP5033844B2 (ja) イオン顕微鏡
JP6468821B2 (ja) X線発生管、x線発生装置およびx線撮影システム
JP2009163981A (ja) ガス電界電離イオン源,荷電粒子顕微鏡、及び装置
JP2007280958A (ja) マイクロ集束レベルの電子ビーム発生用炭素ナノチューブ基板分離型の放射線管システム
JP4029209B2 (ja) 高分解能x線顕微検査装置
JP5458472B2 (ja) X線管
JP6095338B2 (ja) 電子銃および荷電粒子線装置
JP2012004060A (ja) X線源、その調整装置および調整方法
JP2000090862A (ja) X線管
JP6696019B2 (ja) イオンビーム装置、及びその作動方法
JP2005228696A (ja) 固定陽極x線管
JP2020129547A (ja) ガリウム集束イオンビームとイオン顕微鏡複合装置
JP6568501B2 (ja) イオンビーム装置
JP2007212468A (ja) 高分解機能x線顕微検査装置
JP5969586B2 (ja) イオンビーム装置
JP7502359B2 (ja) 荷電粒子線源および荷電粒子線装置
JP6377920B2 (ja) 高輝度電子銃、高輝度電子銃を用いるシステム及び高輝度電子銃の動作方法
JP2012169297A (ja) ガス電界電離イオン源,荷電粒子顕微鏡、及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160310

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160310

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6218403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250