JP2000090862A - X線管 - Google Patents

X線管

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JP2000090862A JP10263670A JP26367098A JP2000090862A JP 2000090862 A JP2000090862 A JP 2000090862A JP 10263670 A JP10263670 A JP 10263670A JP 26367098 A JP26367098 A JP 26367098A JP 2000090862 A JP2000090862 A JP 2000090862A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】X線吸収が大きい試料やX線吸収が少ない試料
を一つのX線管で検査してもコントラストのあるX線画
像を得ることができるX線管を提供する。 【解決手段】開放透過型X線管のターゲット基台33上
に厚さの異なるターゲット14aと14bを、所定のピ
ッチで取り付け、そのターゲット基台33をX線管のポ
ールピース10上にO−リングを介して載せ、上方から
ターゲットホルダ13をかぶせ、4個のスライドレバー
15で締め付け、真空気密にする。ターゲットホルダ1
3にはスライド溝35が設けられており、ターゲット基
台33が嵌め込まれているターゲットホルダ13を、ス
ライド溝35の方向に移動させることができる。一方、
下方からの電子ビームは収束コイル8によって電子ビー
ム径が収束されターゲット14b上に衝突する。その時
X線が外方に放射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線管に関し、特
に開放透過型X線管の陽極形状に関する。
【0002】
【従来の技術】微細な内部構造を非破壊検査法で観察す
る手法が各分野で要求されている。例えば半導体パッケ
ージングの開発や実装検査・品質保証のために、微小焦
点を有するX線管を使って内部の欠陥などが調べられて
いる。このX線管は開放型構造で、ターゲットに厚さが
薄いタングステンプレートを使用し、収束された電子ビ
ームをこのターゲットに打ち込み、そこで発生するX線
を透過した裏側から放射するものである。検査部品の微
細な構造を観察するため、焦点寸法は微小なものが使わ
れている。図7に開放透過型X線管の断面構造を示す。
このX線管はカソード部50(下部)とアノード部51
(中部)とターゲット部52(上部)、から構成されて
おり、各部はO−リングで互いに真空気密に連結されて
おり、ターボポンプとロータリーポンプ(図示せず)に
よる2段引きがされた真空チャンバ5を形成している。
カソード部50は高圧ケーブル挿込み口34に高圧ケー
ブルが挿し込まれ、ウエネルト2の電極とフィラメント
1に負の高電圧が印加される。アノード部51、ターゲ
ット部52及び真空チャンバ5の外装は接地電位に保た
れている。高圧ケーブル(図示されていない)からフィ
ラメント1に電圧が印加され電流が流れ加熱されると、
熱電子が放出されアノード4に向かって加速され、電子
ビームEを形成する。アノード部51はレンズホルダ7
にアノード4とパイプ6を組み込んだものである。電子
ビームEはパイプ6の中空部を通り、ターゲット部52
の収束コイル8によって、微小な径の電子ビームEに収
束されターゲット12に突入する。ターゲット部52は
ポールピース9の円筒内に収束コイル8を組み込み、ポ
ールピース10(TOP)の上部と、ターゲットホルダ
11の間にターゲット基台11Kがサンドイッチされた
状態で組込まれており、ターゲット基台12a上の内側
にターゲット12がマウントされている。ターゲット1
2は例えば厚さが0.05mm程度のタングステンが使
われている。このターゲット12に電子ビームEが突入
すると、そこでX線を放射する。その放射方向は指向性
を持っており、透過した方向のX線ビームXを利用して
いる。X線管のX線条件は管電圧は5〜160kV、管
電流は〜0.3mA程度で、焦点寸法は1〜200μm
程度のものが使われている。ターゲット12に衝突した
電子の運動エネルギーの一部はX線に変換され、その強
度はI=k・i・Z・Vにより与えられる。ここでI
はX線強度、kは定数、iは管電流、Zはターゲット元
素の原子番号、Vは加速電圧である。ターゲット12は
固定式で、ターゲット基台11Kに厚み一定の箔または
薄膜が取り付けられており、発生するX線の強度は波長
分布を持ち、その分布は加速電圧Vとターゲットの材質
とターゲットの厚みなどにより決定される。図8はタン
グステンターゲットの厚みによるX線スペクトルの違い
を示す。横軸に光子エネルギー、縦軸に相対X線強度を
示す。厚みが厚いターゲットAは厚みが薄いターゲット
Uに比べて、光子エネルギーの低い領域におけるX線強
度が大きく異なる。これは光子エネルギーの低い領域の
X線、つまり波長が長いX線(軟X線)は、短い波長の
X線(硬X線)に比べてターゲット12の内部吸収によ
り大きく減衰するためである。したがって透過型X線管
において発生するX線のスペクトルは、加速電圧V、タ
ーゲット12の材質、そしてターゲット12の厚みによ
り決定される。ターゲット基台11KもそのためX線透
過率の良い材料が使われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のX線管は以上の
ように構成されているが、厚みがある金属材料の試料の
透過検査を行なう場合には、加速電圧Vを上げて波長の
短いエネルギーの高いX線(硬X線)を発生させて、試
料の透過能力を上げている。このような試料では軟X線
成分は試料内部で吸収されるため画像には反映されない
が、試料内部にX線吸収が少ない部分が混在する場合に
はハレーションの原因になる。一方、試料の厚みが薄い
場合や樹脂材料などのX線吸収が少ない試料について
は、波長の短いX線(硬X線)を照射しても試料透過能
力が高すぎて十分な内部構造のコントラストを得ること
は難しいという問題点がある。従って、この場合には波
長の長いX線(軟X線)のほうがよりX線の吸収差を得
やすいことになる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、厚さの厚い試料やX線吸収が大きい試
料、又は厚さの薄い試料やX線吸収が少ない試料を一つ
のX線管で検査してもコントラストのあるX線画像を得
ることができるX線管を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のX線管は、陰極フィラメントから放出され
た電子を加速収束してターゲット陽極に衝突させ透過方
向にX線を発生させる開放型構造の透過形X線管におい
て、ターゲット基台の同一平面上に厚さの異なる複数の
ターゲットを配置したことを特徴とする。
【0006】さらに、請求項2の本発明のX線管は陰極
フィラメントから放出された電子を加速収束してターゲ
ット陽極に衝突させ透過方向にX線を発生させる開放型
構造の透過形X線管において、ターゲット基台の同一平
面上に厚さの異なる複数のターゲットを配置し、電子ビ
ーム光軸に対して直角な平面でターゲット基台を平行も
しくは回転移動させることにより厚さの異なるターゲッ
ト位置に電子を入射させる機構を備えることを特徴とす
る。
【0007】さらに、請求項3の本発明のX線管は陰極
フィラメントから放出された電子を加速収束してターゲ
ット陽極に衝突させ透過方向にX線を発生させる開放型
構造の透過形X線管において、ターゲット基台の同一平
面上に厚さの異なる複数のターゲットを配置し、真空封
じ下で電子ビーム光軸を厚さの異なるターゲット位置ま
で機械的に移動させる機構を備えることを特徴とする。
【0008】さらに、請求項4の本発明のX線管は陰極
フィラメントから放出された電子を加速収束してターゲ
ット陽極に衝突させ透過方向にX線を発生させる開放型
構造の透過形X線管において、ターゲット基台の同一平
面上に厚さの異なる複数のターゲットを配置し、真空封
じ下で偏向コイルにより電子ビーム光軸を厚さの異なる
ターゲット位置まで偏向させる機構を備えることを特徴
とする。
【0009】本発明のX線管は上記のように構成されて
おり、同一平面上に厚みの異なるターゲットを配置し、
検査対象に応じて電子ビーム光軸とターゲットの相対位
置関係を簡便に切りかえられる様にする。つまり、厚み
の異なるターゲット位置まで電子ビーム光軸を移動させ
るか、もしくは厚みの異なるターゲットを電子ビーム光
軸まで移動させるための機構を設けることで、発生する
X線の線質を選択することができ、コントラストのある
X線画像を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のX線管の一実施例を図1
を参照しながら説明する。図1は本発明のX線管のター
ゲット部の上面(a)と断面(b)を示す。図2はその
外観を示す。ターゲット基台33の内側に厚さの異なる
ターゲット14a、14bが取り付けられ、ターゲット
基台33はポールピース(TOP)10の上面にO−リ
ングを介してセットされ、上方からターゲットホルダ1
3により4個のスライドレバー15で締め付け固定され
る。ターゲットホルダ13にはスライド溝35が設けら
れ、スライドレバー15を緩めるとスライド溝35の方
向にターゲットホルダ13を移動することができる。タ
ーゲット基台33がターゲットホルダ13の凹面に嵌め
られているので、同時にスライド溝35の方向に移動す
る構造である。ターゲット基台33はX線透過率の良い
材料(例えばベリリュウムなど)が使われ、その内側に
厚みの異なるターゲット14a(例えばタングステン
箔:厚み30μm)、14b(例えばタングステン薄
膜:厚み3μm)をスライド溝35の長さに対応したピ
ッチで取り付けられている。ターゲット部の収束コイル
8によって収束された電子ビームEは中央に位置したタ
ーゲット14bに突入する。検査対象がかわり別の厚み
のターゲット14aに切り換えたい時は、まず4個のス
ライドレバー15を少し緩めて、ターゲットホルダ13
をスライド溝35の方向に移動し、その後再度スライド
レバー15を締め込む。ターゲット基台33はO−リン
グにて真空封じされているが、移動させる場合にも加圧
したまま移動させるので真空の漏れは最小限に押えるこ
とができる。このようにしてターゲット14aが電子ビ
ームEの光軸に位置してこのターゲット14aでX線放
射をすることができる。ここではX線管のターゲット部
のみを図示したが、アノード部、カソード部については
図7に示す従来と同じ構造をしている。このX線管はカ
ソード側に負の高圧が印加され、アノード側が接地電位
に設定されており、外部の真空チャンバ5は接地電位で
ある。
【0011】次に操作手順を説明する。まず図7に示す
真空チャンバ5の内部をリークバルブ(図示せず)を介
して大気圧にする。次にターゲット部のスライドレバー
15を緩め、ターゲットホルダ13を取り外し、ターゲ
ット基台33を取り出す。ターゲット基台33に検査試
料に応じた厚みの異なるターゲット14a、14bを所
定の位置(スライド溝35の長さに対応したピッチ)に
取り付ける。ターゲット基台33をターゲットホルダ1
3に嵌め込み、O−リングの状態を確かめてターゲット
基台33を装着したターゲットホルダ13をポールピー
ス(TOP)10の上部にのせ、4個のスライドレバー
15でスライド溝35の端で、必要とするターゲット1
4bが中央にくるように位置して締め付け固定する。こ
の状態でロータリポンプ(図示していない)を働かせて
真空粗引きし、ターボポンプ(図示していない)で真空
度を上げる。真空度が所定値に安定したところでX線管
に高電圧を印加し、フィラメント1に電流を流す。フィ
ラメント1から放出した電子ビームEはアノード4に向
かって加速され、アノード部のパイプ6の中を通過し
て、ターゲット部の収束コイル8によって細い径に収束
されてターゲット14bに突入する。ターゲット14b
で発生するエネルギースペクトルでX線が放射される。
次に、検査対象がかわり別の厚みのターゲット14aに
切り換えたい時は、真空ポンプの真空排気回路を一次的
に閉じて、次の操作にうつる。まず4個のスライドレバ
ー15を少し緩めて、ターゲットホルダ13をスライド
溝35の方向に移動し、その後再度スライドレバー15
を締め込む。ターゲット基台33はO−リングにて真空
封じされているが、移動させる場合にも加圧したまま移
動させるので真空の漏れは最小限に押えることができる
が、ターボポンプ(図示されていない)の動作に影響し
ないように真空排気回路を一時的に閉じておく。再度ス
ライドレバー15を締め込み、その後に真空排気回路を
開けて真空チャンバ5の内部を真空ポンプ(図示されて
いない)で真空引きする。真空度が所定値に安定したと
ころで再びX線管に高電圧を印加し、フィラメント1に
電流を流し、電子ビームEを収束コイル8により収束さ
せ、ターゲット14aに突入させて、ターゲット14a
で発生するX線質でX線が放射される。検査終了後はX
線管の高電圧とフィラメント電流を遮断し、真空ポンプ
の真空引き回路を閉じて、電源を切りX線管の内部は真
空状態にしておく。このように一つのX線管で、厚さの
異なるターゲット14a、14bを使い分けることで、
線質の異なるX線を放射することができる。
【0012】本発明の他の実施例を図3を参照しながら
説明する。図3は本発明のX線管のターゲット部52の
上面(a)と断面(b)を示す。図4はその外観を示
す。ターゲット基台33がシャフト17を中心にしたX
線透過率の良い材料からなる円形状のプレートで作ら
れ、そのターゲット基台33の内側に電子ビームEの突
入する位置に、厚さの異なるターゲット16a、16b
が取り付けられている。ターゲットホルダ18Aはポー
ルピース(TOP)10に固定されており、ターゲット
基台33はポールピース(TOP)10の上面に、O−
リングとターゲットホルダ18Aを介してセットされ、
上方からターゲットホルダ18Bにより回転レバー20
で締め付け固定される。ターゲットホルダ18Bには回
転溝36が設けられ、回転レバー20を緩めると回転溝
36の円弧方向にターゲットホルダ18Bをシャフト1
7を中心に回転することができる。ターゲット基台33
がターゲットホルダ18Bの内面に全円周部が接触して
いるので、回転レバー20を緩めると、ターゲット基台
33は手動でシャフト17を中心にして回転することが
できる構造である。ここではX線管のターゲット部のみ
を図示したが、アノード部、カソード部に付いては図7
に示す従来と同じ構造をしている。また、このX線管の
動作及び操作の方法は前記の実施例に準ずる。いずれも
厚みの異なるターゲットを電子ビーム光軸まで移動させ
るため、直線に移動させるか、回転により移動させるか
の違いで、この機構を設けることで、発生するX線の線
質を選択することができ、コントラストのあるX線画像
を得ることができる。
【0013】本発明の他の実施例を図5を参照しながら
説明する。図5は本発明のX線管のターゲット部がX線
管球本体24と真空ベローズ23で連結されている構造
の断面を示す。ターゲット基台33の内側に電子ビーム
Eの突入する位置に、厚さの異なる2個のターゲット2
1が取り付けられている。そのターゲット基台33はタ
ーゲットホルダ22に真空気密状態で取り付けられ、そ
のターゲットホルダ22は筐体25に同じく真空気密状
態に固定されている。下部の筐体25にはX線管球本体
24が固定されており、上部の筐体25と下部の筐体2
5が真空ベローズ23でO−リングを介して結合し、内
部は真空ポンプ(図示していない)で真空引きがされ
る。真空ベローズ23により、ターゲット21とX線管
球本体24とは自由に相対位置を移動することができ
る。そのためX線管球本体24の電子ビーム光軸を必要
とするターゲット21に移動して合わせ、ターゲット2
1の一つを選択することができる。この場合はターゲッ
ト選択時に前記の実施例のような真空度の変化は発生し
ない。ここではX線管のターゲット部のみを図示した
が、X線管球本体24のアノード部、カソード部に付い
ては図7に示す従来と同じ構造をしている。
【0014】本発明の他の実施例を図6を参照しながら
説明する。図6は本発明のX線管のターゲット部に、電
子ビームを偏向コイル用いて電気的にシフトさせる方法
を示す。図6(a)は偏向コイルが一段のものであり、
図6(b)は偏向コイルが2段の例である。ターゲット
基台33上に厚さの異なるターゲット27が2個セット
されており、フィラメント32からの放出電子はウエネ
ルト31の電極で絞られその電子ビームは、(a)では
偏向コイル29でターゲット27の方向に偏向され、収
束レンズ28でそのビーム径が収束されてターゲット基
台33上のターゲット27に衝突し、X線を発生する。
一方、(b)では電子ビームは偏向コイル30と偏向コ
イル29により電子ビームが平行にシフトされ、収束レ
ンズ28でそのビーム径が収束されて、ターゲット基台
33上のターゲット27に直角に衝突し、X線を発生す
る。
【0015】前記の機械的に電子ビーム光軸とターゲッ
ト位置をシフトさせた実施例では、操作を手動でできる
もので説明したが、手動に限定すること無く、自動化し
たシフト方法においても適用できる。また図5の実施例
では下部の筐体25(X線管球本体24が固定されてい
る側)は固定し、上部の筐体25を動かす方法において
も同様に適用できる。以上の実施例の図1、図3、図5
に示したように機械的に電子ビーム光軸とターゲット位
置をシフトさせた方法や、図6に示すように偏向コイル
29、30を用いて電気的にシフトさせた方法を用いて
簡便に使用するターゲットの厚みを変更することが可能
であり、検査対象に応じて最適なX線スペクトルを発生
させることが可能となり、良好なコントラストの画像を
得ることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明のX線管は上記のように構成され
ており、検査対象に応じた、コントラストの高いX線画
像を得ることができる。具体的には同一試料内にX線吸
収量が高い部分と非常に低い部分が混在する試料を見る
場合には、厚みの厚いターゲットを選択することにより
軟X線成分を除去してハレーションの少ないX線画像を
取得し、樹脂材料など試料全体のX線吸収量が少ない試
料の吸収差を見る場合には、厚みの薄いターゲットを選
択することにより、軟X線成分の多い、微小な吸収差が
より強調された、コントラストの高いX線画像を取得す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のX線管の一実施例を示す図である。
【図2】 本発明のX線管の外観を示す図である。
【図3】 本発明のX線管の他の実施例を示す図であ
る。
【図4】 本発明のX線管の外観を示す図である。
【図5】 本発明のX線管の他の実施例を示す図であ
る。
【図6】 本発明のX線管の他の実施例を示す図であ
る。
【図7】 従来のX線管を示す図である。
【図8】 ターッゲット厚さが異なる場合のX線スペク
トルを示す図である。
【符号の説明】
1…フィラメント 2…ウエネルト 3…高電圧レセプタクル 4…アノード 5…真空チャンバ 6…パイプ 7…レンズホルダ 8…収束コイル 9…ポールピース 10…ポールピー
ス(TOP) 11…ターゲットホルダ 12…ターゲッ
ト 13…ターゲットホルダ 14a、14b
…ターゲット 15…スライドレバー 16a、16b
…ターゲット 17…シャフト 18A、18B
…ターゲットホルダ 20…回転レバー 21…ターゲッ
ト 22…ターゲットホルダ 23…真空ベロ
ーズ 24…X線管球本体 25…筐体 27…ターゲット 28…収束レン
ズ 29…偏向コイル 30…偏向コイ
ル 31…ウエネルト 32…フィラメ
ント 33…ターゲット基台 34…高圧ケー
ブル挿込み口 35…スライド溝 36…回転溝 11K…ターゲット基台 50…カソード
部 51…アノード部 52…ターゲッ
ト部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極フィラメントから放出された電子を加
    速収束してターゲット陽極に衝突させ透過方向にX線を
    発生させる開放型構造の透過形X線管において、ターゲ
    ット基台の同一平面上に厚さの異なる複数のターゲット
    を配置したことを特徴とするX線管。
  2. 【請求項2】陰極フィラメントから放出された電子を加
    速収束してターゲット陽極に衝突させ透過方向にX線を
    発生させる開放型構造の透過形X線管において、ターゲ
    ット基台の同一平面上に厚さの異なる複数のターゲット
    を配置し、電子ビーム光軸に対して直角な平面でターゲ
    ット基台を平行もしくは回転移動させることにより厚さ
    の異なるターゲット位置に電子を入射させる機構を備え
    ることを特徴とするX線管。
  3. 【請求項3】陰極フィラメントから放出された電子を加
    速収束してターゲット陽極に衝突させ透過方向にX線を
    発生させる開放型構造の透過形X線管において、ターゲ
    ット基台の同一平面上に厚さの異なる複数のターゲット
    を配置し、真空封じ下で電子ビーム光軸を厚さの異なる
    ターゲット位置まで機械的に移動させる機構を備えるこ
    とを特徴とするX線管。
  4. 【請求項4】陰極フィラメントから放出された電子を加
    速収束してターゲット陽極に衝突させ透過方向にX線を
    発生させる開放型構造の透過形X線管において、ターゲ
    ット基台の同一平面上に厚さの異なる複数のターゲット
    を配置し、真空封じ下で偏向コイルにより電子ビーム光
    軸を厚さの異なるターゲット位置まで偏向させる機構を
    備えることを特徴とするX線管。
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