JP3812165B2 - X線管 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線管に関し、特に開放透過型X線管の陽極形状に関する。
【0002】
【従来の技術】
微細な内部構造を非破壊検査法で観察する手法が各分野で要求されている。例えば半導体パッケージングの開発や実装検査・品質保証のために、微小焦点を有するX線管を使って内部の欠陥などが調べられている。このX線管は開放型構造で、ターゲットに厚さが薄いタングステンプレートを使用し、収束された電子ビームをこのターゲットに打ち込み、そこで発生するX線を透過した裏側から放射するものである。検査部品の微細な構造を観察するため、焦点寸法は微小なものが使われている。
図7に開放透過型X線管の断面構造を示す。このX線管はカソード部50(下部)とアノード部51(中部)とターゲット部52(上部)、から構成されており、各部はO−リングで互いに真空気密に連結されており、ターボポンプとロータリーポンプ(図示せず)による2段引きがされた真空チャンバ5を形成している。カソード部50は高圧ケーブル挿込み口34に高圧ケーブルが挿し込まれ、ウエネルト2の電極とフィラメント1に負の高電圧が印加される。アノード部51、ターゲット部52及び真空チャンバ5の外装は接地電位に保たれている。高圧ケーブル(図示されていない)からフィラメント1に電圧が印加され電流が流れ加熱されると、熱電子が放出されアノード4に向かって加速され、電子ビームEを形成する。アノード部51はレンズホルダ7にアノード4とパイプ6を組み込んだものである。電子ビームEはパイプ6の中空部を通り、ターゲット部52の収束コイル8によって、微小な径の電子ビームEに収束されターゲット12に突入する。ターゲット部52はポールピース9の円筒内に収束コイル8を組み込み、ポールピース10(TOP)の上部と、ターゲットホルダ11の間にターゲット基台11Kがサンドイッチされた状態で組込まれており、ターゲット基台12a上の内側にターゲット12がマウントされている。ターゲット12は例えば厚さが0.05mm程度のタングステンが使われている。このターゲット12に電子ビームEが突入すると、そこでX線を放射する。その放射方向は指向性を持っており、透過した方向のX線ビームXを利用している。X線管のX線条件は管電圧は5〜160kV、管電流は〜0.3mA程度で、焦点寸法は1〜200μm程度のものが使われている。
ターゲット12に衝突した電子の運動エネルギーの一部はX線に変換され、その強度はI=k・i・Z・Vにより与えられる。ここでIはX線強度、kは定数、iは管電流、Zはターゲット元素の原子番号、Vは加速電圧である。ターゲット12は固定式で、ターゲット基台11Kに厚み一定の箔または薄膜が取り付けられており、発生するX線の強度は波長分布を持ち、その分布は加速電圧Vとターゲットの材質とターゲットの厚みなどにより決定される。図8はタングステンターゲットの厚みによるX線スペクトルの違いを示す。横軸に光子エネルギー、縦軸に相対X線強度を示す。厚みが厚いターゲットAは厚みが薄いターゲットUに比べて、光子エネルギーの低い領域におけるX線強度が大きく異なる。これは光子エネルギーの低い領域のX線、つまり波長が長いX線(軟X線)は、短い波長のX線(硬X線)に比べてターゲット12の内部吸収により大きく減衰するためである。したがって透過型X線管において発生するX線のスペクトルは、加速電圧V、ターゲット12の材質、そしてターゲット12の厚みにより決定される。ターゲット基台11KもそのためX線透過率の良い材料が使われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のX線管は以上のように構成されているが、厚みがある金属材料の試料の透過検査を行なう場合には、加速電圧Vを上げて波長の短いエネルギーの高いX線(硬X線)を発生させて、試料の透過能力を上げている。このような試料では軟X線成分は試料内部で吸収されるため画像には反映されないが、試料内部にX線吸収が少ない部分が混在する場合にはハレーションの原因になる。一方、試料の厚みが薄い場合や樹脂材料などのX線吸収が少ない試料については、波長の短いX線(硬X線)を照射しても試料透過能力が高すぎて十分な内部構造のコントラストを得ることは難しいという問題点がある。従って、この場合には波長の長いX線(軟X線)のほうがよりX線の吸収差を得やすいことになる。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、厚さの厚い試料やX線吸収が大きい試料、又は厚さの薄い試料やX線吸収が少ない試料を一つのX線管で検査してもコントラストのあるX線画像を得ることができるX線管を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明のX線管は、陰極フィラメントから放出された電子を加速収束してターゲット陽極に衝突させ透過方向にX線を発生させる開放型構造の透過形X線管において、ターゲット基台の同一平面上に同じ物質からなり厚さの異なる複数のターゲットを配置したことを特徴とする。またさらには、電子ビーム光軸に対して直角な平面でターゲット基台を平行もしくは回転移動させることにより厚さの異なるターゲット位置に電子を入射させる機構を備えることを特徴とする。
【0007】
また請求項2記載の本発明のX線管は、陰極フィラメントから放出された電子を加速収束してターゲット陽極に衝突させ透過方向にX線を発生させる開放型構造の透過形X線管において、ターゲット基台の同一平面上に同じ物質からなり厚さの異なる複数のターゲットを配置し、真空封じ下で電子ビーム光軸を異なるターゲット位置まで機械的に移動させる機構を備えることを特徴とする。
【0008】
また請求項3記載の本発明のX線管は、陰極フィラメントから放出された電子を加速収束してターゲット陽極に衝突させ透過方向にX線を発生させる開放型構造の透過形X線管において、ターゲット基台の同一平面上に同じ物質からなり厚さの異なる複数のターゲットを配置し、真空封じ下で偏向コイルにより電子ビーム光軸を異なるターゲット位置まで偏向させる機構を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明のX線管は上記のように構成されており、同一平面上に厚みの異なるターゲットを配置し、検査対象に応じて電子ビーム光軸とターゲットの相対位置関係を簡便に切りかえられる様にする。つまり、厚みの異なるターゲット位置まで電子ビーム光軸を移動させるか、もしくは厚みの異なるターゲットを電子ビーム光軸まで移動させるための機構を設けることで、発生するX線の線質を選択することができ、コントラストのあるX線画像を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のX線管の一実施例を図1を参照しながら説明する。図1は本発明のX線管のターゲット部の上面(a)と断面(b)を示す。図2はその外観を示す。ターゲット基台33の内側に厚さの異なるターゲット14a、14bが取り付けられ、ターゲット基台33はポールピース(TOP)10の上面にO−リングを介してセットされ、上方からターゲットホルダ13により4個のスライドレバー15で締め付け固定される。ターゲットホルダ13にはスライド溝35が設けられ、スライドレバー15を緩めるとスライド溝35の方向にターゲットホルダ13を移動することができる。ターゲット基台33がターゲットホルダ13の凹面に嵌められているので、同時にスライド溝35の方向に移動する構造である。
ターゲット基台33はX線透過率の良い材料(例えばベリリュウムなど)が使われ、その内側に厚みの異なるターゲット14a(例えばタングステン箔:厚み30μm)、14b(例えばタングステン薄膜:厚み3μm)をスライド溝35の長さに対応したピッチで取り付けられている。
ターゲット部の収束コイル8によって収束された電子ビームEは中央に位置したターゲット14bに突入する。検査対象がかわり別の厚みのターゲット14aに切り換えたい時は、まず4個のスライドレバー15を少し緩めて、ターゲットホルダ13をスライド溝35の方向に移動し、その後再度スライドレバー15を締め込む。ターゲット基台33はO−リングにて真空封じされているが、移動させる場合にも加圧したまま移動させるので真空の漏れは最小限に押えることができる。このようにしてターゲット14aが電子ビームEの光軸に位置してこのターゲット14aでX線放射をすることができる。
ここではX線管のターゲット部のみを図示したが、アノード部、カソード部については図7に示す従来と同じ構造をしている。このX線管はカソード側に負の高圧が印加され、アノード側が接地電位に設定されており、外部の真空チャンバ5は接地電位である。
【0011】
次に操作手順を説明する。まず図7に示す真空チャンバ5の内部をリークバルブ(図示せず)を介して大気圧にする。次にターゲット部のスライドレバー15を緩め、ターゲットホルダ13を取り外し、ターゲット基台33を取り出す。ターゲット基台33に検査試料に応じた厚みの異なるターゲット14a、14bを所定の位置(スライド溝35の長さに対応したピッチ)に取り付ける。ターゲット基台33をターゲットホルダ13に嵌め込み、O−リングの状態を確かめてターゲット基台33を装着したターゲットホルダ13をポールピース(TOP)10の上部にのせ、4個のスライドレバー15でスライド溝35の端で、必要とするターゲット14bが中央にくるように位置して締め付け固定する。この状態でロータリポンプ(図示していない)を働かせて真空粗引きし、ターボポンプ(図示していない)で真空度を上げる。真空度が所定値に安定したところでX線管に高電圧を印加し、フィラメント1に電流を流す。フィラメント1から放出した電子ビームEはアノード4に向かって加速され、アノード部のパイプ6の中を通過して、ターゲット部の収束コイル8によって細い径に収束されてターゲット14bに突入する。ターゲット14bで発生するエネルギースペクトルでX線が放射される。
次に、検査対象がかわり別の厚みのターゲット14aに切り換えたい時は、真空ポンプの真空排気回路を一次的に閉じて、次の操作にうつる。まず4個のスライドレバー15を少し緩めて、ターゲットホルダ13をスライド溝35の方向に移動し、その後再度スライドレバー15を締め込む。ターゲット基台33はO−リングにて真空封じされているが、移動させる場合にも加圧したまま移動させるので真空の漏れは最小限に押えることができるが、ターボポンプ(図示されていない)の動作に影響しないように真空排気回路を一時的に閉じておく。再度スライドレバー15を締め込み、その後に真空排気回路を開けて真空チャンバ5の内部を真空ポンプ(図示されていない)で真空引きする。真空度が所定値に安定したところで再びX線管に高電圧を印加し、フィラメント1に電流を流し、電子ビームEを収束コイル8により収束させ、ターゲット14aに突入させて、ターゲット14aで発生するX線質でX線が放射される。検査終了後はX線管の高電圧とフィラメント電流を遮断し、真空ポンプの真空引き回路を閉じて、電源を切りX線管の内部は真空状態にしておく。
このように一つのX線管で、厚さの異なるターゲット14a、14bを使い分けることで、線質の異なるX線を放射することができる。
【0012】
本発明の他の実施例を図3を参照しながら説明する。図3は本発明のX線管のターゲット部52の上面(a)と断面(b)を示す。図4はその外観を示す。ターゲット基台33がシャフト17を中心にしたX線透過率の良い材料からなる円形状のプレートで作られ、そのターゲット基台33の内側に電子ビームEの突入する位置に、厚さの異なるターゲット16a、16bが取り付けられている。ターゲットホルダ18Aはポールピース(TOP)10に固定されており、ターゲット基台33はポールピース(TOP)10の上面に、O−リングとターゲットホルダ18Aを介してセットされ、上方からターゲットホルダ18Bにより回転レバー20で締め付け固定される。ターゲットホルダ18Bには回転溝36が設けられ、回転レバー20を緩めると回転溝36の円弧方向にターゲットホルダ18Bをシャフト17を中心に回転することができる。ターゲット基台33がターゲットホルダ18Bの内面に全円周部が接触しているので、回転レバー20を緩めると、ターゲット基台33は手動でシャフト17を中心にして回転することができる構造である。
ここではX線管のターゲット部のみを図示したが、アノード部、カソード部に付いては図7に示す従来と同じ構造をしている。また、このX線管の動作及び操作の方法は前記の実施例に準ずる。
いずれも厚みの異なるターゲットを電子ビーム光軸まで移動させるため、直線に移動させるか、回転により移動させるかの違いで、この機構を設けることで、発生するX線の線質を選択することができ、コントラストのあるX線画像を得ることができる。
【0013】
本発明の他の実施例を図5を参照しながら説明する。図5は本発明のX線管のターゲット部がX線管球本体24と真空ベローズ23で連結されている構造の断面を示す。ターゲット基台33の内側に電子ビームEの突入する位置に、厚さの異なる2個のターゲット21が取り付けられている。そのターゲット基台33はターゲットホルダ22に真空気密状態で取り付けられ、そのターゲットホルダ22は筐体25に同じく真空気密状態に固定されている。下部の筐体25にはX線管球本体24が固定されており、上部の筐体25と下部の筐体25が真空ベローズ23でO−リングを介して結合し、内部は真空ポンプ(図示していない)で真空引きがされる。真空ベローズ23により、ターゲット21とX線管球本体24とは自由に相対位置を移動することができる。そのためX線管球本体24の電子ビーム光軸を必要とするターゲット21に移動して合わせ、ターゲット21の一つを選択することができる。この場合はターゲット選択時に前記の実施例のような真空度の変化は発生しない。
ここではX線管のターゲット部のみを図示したが、X線管球本体24のアノード部、カソード部に付いては図7に示す従来と同じ構造をしている。
【0014】
本発明の他の実施例を図6を参照しながら説明する。図6は本発明のX線管のターゲット部に、電子ビームを偏向コイル用いて電気的にシフトさせる方法を示す。図6(a)は偏向コイルが一段のものであり、図6(b)は偏向コイルが2段の例である。ターゲット基台33上に厚さの異なるターゲット27が2個セットされており、フィラメント32からの放出電子はウエネルト31の電極で絞られその電子ビームは、(a)では偏向コイル29でターゲット27の方向に偏向され、収束レンズ28でそのビーム径が収束されてターゲット基台33上のターゲット27に衝突し、X線を発生する。一方、(b)では電子ビームは偏向コイル30と偏向コイル29により電子ビームが平行にシフトされ、収束レンズ28でそのビーム径が収束されて、ターゲット基台33上のターゲット27に直角に衝突し、X線を発生する。
【0015】
前記の機械的に電子ビーム光軸とターゲット位置をシフトさせた実施例では、操作を手動でできるもので説明したが、手動に限定すること無く、自動化したシフト方法においても適用できる。
また図5の実施例では下部の筐体25(X線管球本体24が固定されている側)は固定し、上部の筐体25を動かす方法においても同様に適用できる。
以上の実施例の図1、図3、図5に示したように機械的に電子ビーム光軸とターゲット位置をシフトさせた方法や、図6に示すように偏向コイル29、30を用いて電気的にシフトさせた方法を用いて簡便に使用するターゲットの厚みを変更することが可能であり、検査対象に応じて最適なX線スペクトルを発生させることが可能となり、良好なコントラストの画像を得ることができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明のX線管は上記のように構成されており、検査対象に応じた、コントラストの高いX線画像を得ることができる。具体的には同一試料内にX線吸収量が高い部分と非常に低い部分が混在する試料を見る場合には、厚みの厚いターゲットを選択することにより軟X線成分を除去してハレーションの少ないX線画像を取得し、樹脂材料など試料全体のX線吸収量が少ない試料の吸収差を見る場合には、厚みの薄いターゲットを選択することにより、軟X線成分の多い、微小な吸収差がより強調された、コントラストの高いX線画像を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のX線管の一実施例を示す図である。
【図2】 本発明のX線管の外観を示す図である。
【図3】 本発明のX線管の他の実施例を示す図である。
【図4】 本発明のX線管の外観を示す図である。
【図5】 本発明のX線管の他の実施例を示す図である。
【図6】 本発明のX線管の他の実施例を示す図である。
【図7】 従来のX線管を示す図である。
【図8】 ターッゲット厚さが異なる場合のX線スペクトルを示す図である。
【符号の説明】
1…フィラメント 2…ウエネルト
3…高電圧レセプタクル 4…アノード
5…真空チャンバ 6…パイプ
7…レンズホルダ 8…収束コイル
9…ポールピース 10…ポールピース(TOP)
11…ターゲットホルダ 12…ターゲット
13…ターゲットホルダ 14a、14b…ターゲット
15…スライドレバー 16a、16b…ターゲット
17…シャフト 18A、18B…ターゲットホルダ
20…回転レバー 21…ターゲット
22…ターゲットホルダ 23…真空ベローズ
24…X線管球本体 25…筐体
27…ターゲット 28…収束レンズ
29…偏向コイル 30…偏向コイル
31…ウエネルト 32…フィラメント
33…ターゲット基台 34…高圧ケーブル挿込み口
35…スライド溝 36…回転溝
11K…ターゲット基台 50…カソード部
51…アノード部 52…ターゲット部

Claims (3)

  1. 陰極フィラメントから放出された電子を加速収束してターゲット陽極に衝突させ透過方向にX線を発生させる開放型構造の透過形X線管において、ターゲット基台の同一平面上に同じ物質からなり厚さの異なる複数のターゲットを配置し、電子ビーム光軸に対して直角な平面でターゲット基台を平行もしくは回転移動させることにより厚さの異なるターゲット位置に電子を入射させる機構を備えることを特徴とするX線管。
  2. 陰極フィラメントから放出された電子を加速収束してターゲット陽極に衝突させ透過方向にX線を発生させる開放型構造の透過形X線管において、ターゲット基台の同一平面上に同じ物質からなり厚さの異なる複数のターゲットを配置し、真空封じ下で電子ビーム光軸を異なるターゲット位置まで機械的に移動させる機構を備えることを特徴とするX線管。
  3. 陰極フィラメントから放出された電子を加速収束してターゲット陽極に衝突させ透過方向にX線を発生させる開放型構造の透過形X線管において、ターゲット基台の同一平面上に同じ物質からなり厚さの異なる複数のターゲットを配置し、真空封じ下で偏向コイルにより電子ビーム光軸を異なるターゲット位置まで偏向させる機構を備えることを特徴とするX線管。
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