JP5350161B2 - 防水ボックス - Google Patents

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Description

本発明は、カバーに回動用軸部を設けるとともにこの回動用軸部を支承する軸支承部をボックス本体に設けてなる防水ボックスに関する。
例えば自動車のエンジンルームに設置される電気接続箱は、ワイヤハーネスの接続処理部品や、リレー、ヒューズ等の電気部品、或いは電子制御ユニット等の電装品を有することから、雨天走行時やエンジンルームの高圧洗浄時において水が掛からないようにする必要がある。このことから電気接続箱は、上記電気部品等を収容するボックス本体及びこのボックス本体の上部開口を覆うカバーそれぞれに防水構造を持たせて防水をすることができるように形成されている。電気接続箱は、防水ボックスとしての機能を有している。
防水ボックスに関しては、ボックス本体に設けられる防水構造部、及びカバーに設けられる防水構造部の間にパッキンを挟み込んで防水をするタイプのもの(例えば下記特許文献1参照)と、パッキンを用いずにボックス本体の防水構造部及びカバーの防水構造部を重ね合わせて防水をするタイプのもの(例えば下記特許文献2参照)とが知られている。
パッキンを用いるタイプの防水ボックスは、各防水構造部間に挟み込まれるパッキンが隙間を塞ぐようになることから、防水性能を高めることができる反面、パッキンの分だけ部品点数及びコストが増加してしまうという問題点を有している。また、パッキンを装着するための工数が掛かってしまうという問題点を有している。このようなことから、近年にあっては、パッキンレスタイプの防水ボックスが用いられるようになってきている。
パッキンレスタイプの防水ボックスとして、下記特許文献2に開示されたものは、上部開口を有するボックス本体と、このボックス本体の上部開口を覆うカバーとを備えて構成されている。防水ボックスは、ボックス本体及びカバーの継ぎ目部分に設けられる各防水構造部を重ね合わせて防水を図ることができるように形成されている。具体的に、ボックス本体側の防水構造部は、ボックス本体の本体周壁の先端位置に周設されて環状となる防水凸部を有しており、カバー側の防水構造部は、カバー周壁の先端位置に周設されて環状となる防水凹部を有している。
上記構成及び構造において、ボックス本体の上部開口の上方にカバーを配置して、この後にカバーを真っ直ぐ下に移動させ、そして、各防水構造部同士を重ね合わせると、この時、防水凹部は防水凸部に差し込まれるようになる。また、ボックス本体及びカバーは、ボックス本体の防水構造部に設けられる本体ロックに対し、カバーの防水構造部に設けられるU字状のカバーロックが引っ掛かって係止され、これによりロック状態が形成されるようになる。本体ロック及びカバーロックは、防水ボックスの左右両側位置(又は前後両側位置)となる少なくとも二箇所に配置されている。この二箇所は、離れた配置となっている。
ところで、パッキンレスタイプの防水ボックスにあっては、次のような問題点を有している。すなわち、本体ロック及びカバーロックのロック状態を解除しようとする場合、少なくとも二箇所あるロック状態をそれぞれ解除しなければならず、作業者やユーザーにとっては面倒な作業になってしまうという問題点を有している。また、二箇所あるロック状態をそれぞれ解除するとともに、カバーの取り外しをするためには、両手を使うことができる大きなスペースを防水ボックスの上方に確保しなければならないという問題点を有している。
上記二つの問題点の解決にあっては、下記特許文献3の開示技術が有効であると考えられる。下記特許文献3には、カバーの着脱に際し、カバーをボックス本体に対して回動させることが可能な技術が開示されている。カバーを回動させることにより、本体ロック及びカバーロックは、カバー回動位置の反対側となる一箇所で済むようになっている。
特許文献3に開示された防水ボックスは、カバーに回動用軸部を設けるとともに、ボックス本体に上記回動用軸部に対する軸支承部を設け、これらの係合によりカバーの回動が可能になっている。カバーを回動させる際には、先ず回動用軸部を軸支承部に係合させ、次にこの係合位置を回動の支点としてカバーをボックス本体の上方で回動させるようになっている。カバーを所定位置まで回動させた後は、カバーを真っ直ぐ下に移動させることによりボックス本体の上面開口がカバーにより覆われるようになっている(軸支承部は、回動用軸部を上下方向スライド自在に係合させつつ支承できるようになっている)。この時、本体ロック及びカバーロックによるロック状態が形成されるようになっている。
特開2001−72116号公報 特開平9−216648号公報 特開平5−49138号公報
特許文献3に開示された防水ボックスにあっては、ボックス本体の軸支承部が見えないような位置に設置される場合、軸支承部にカバーの回動用軸部を係合させる作業がし難くなる可能性を有している。また、軸支承部において回動用軸部が上下方向スライド自在に係合することから、回動の支点が位置的に安定せず作業がし難くなる可能性を有している。
この他、特許文献3に開示された防水ボックスにあっては、回動用軸部が上下方向スライド自在に係合することから、この部分はロック状態が形成されるとは言えず、ボックス本体に対するカバーの安定性が懸念されるという問題点を有している。また、防水ボックスにあっては、カバーの上下方向の移動量が大きいことから、ボックス本体の上方に確保するスペースも大きくなり、高密度化が進む近年のエンジンルーム内の状況に適合しないという問題点を有している。また、防水ボックスにあっては、先ず回動用軸部を軸支承部に係合させ、次に位置ズレに気を付けながらこの係合位置を回動の支点としてカバーをボックス本体の上方で回動させ、最後にカバーを真っ直ぐ下に移動させる、と言った幾つかのモーションを一つひとつ確実に行わなければならないことから、スムーズな作業でないという問題点を有している。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、カバーの取り付けに係る作業性の向上を図ることが可能な防水ボックスを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の防水ボックスは、ボックス本体と該ボックス本体の上部開口を覆うカバーとを備え、該カバーのカバー側壁に回動用軸部を設けるとともに、前記カバー側壁に対応する前記ボックス本体の本体側壁に前記回動用軸部を支承する軸支承部を設け、さらに該軸支承部を、前記カバーを前記ボックス本体に対し回動させる部分としての上側支承部と、前記カバーを前記ボックス本体に対し被せる方向にスライドさせる部分としての中間支承部と、前記カバーの閉止位置に対応する部分としての下側支承部と、を有する形状に形成してなる防水ボックスであって、前記ボックス本体の前記本体側壁を含む本体周壁の先端位置に断面凸状の防水凸部を設けるとともに、前記カバーの前記カバー側壁を含むカバー周壁の先端位置に、内壁及び外壁を有し前記防水凸部に差し込まれる断面凹状の防水凹部を設け、且つ、前記上側支承部を前記下側支承部よりも外側となる斜め上方向に配置するとともに、上下方向に対し交差する方向から前記回動用軸部を引掛け可能に前記上側支承部を形成し、さらに前記回動用軸部を前記上側支承部から前記下側支承部に向けてスライドさせる際に前記回動用軸部のサイズに合わせて幅を拡大可能に前記中間支承部を形成することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、カバーの回動用軸部をボックス本体の軸支承部における上側支承部に引っ掛けつつこの上側支承部の位置を支点としてカバーを回動させ、そして、カバーを所定位置まで回動させた後に回動用軸部を下側支承部へとスライド移動させるようにカバーを斜め下方向へ押し込むと、カバーはボックス本体の上部開口を覆って閉止状態となる。また、本発明によれば、上側支承部から下側支承部に向けて回動用軸部をスライド移動させると、この時、中間支承部は回動用軸部のサイズに合わせて幅が拡大することから、カバーを所定位置まで回動させる間は中間支承部の幅が狭く、結果、回動用軸部の位置が安定する。回動用軸部を下側支承部までスライド移動させた後は、中間支承部の幅が元の位置に戻り幅が狭くなることから、回動用軸部は中間支承部によってこの抜けが規制される。つまりロック状態が形成される。本発明によれば、ここまでの作業、すなわち上記の引っ掛け、回動、押し込みの作業が連続的に行えることから(詳細は発明を実施するための形態の欄参照)、スムーズに作業をすることが可能になる。
請求項2記載の本発明の防水ボックスは、請求項1に記載の防水ボックスにおいて、前記外壁の先端に断面略逆L字状のスカート部を設けるとともに、該スカート部と前記外壁との連続位置に合わせて突出するリブを前記本体周壁に設けることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、カバーの閉止状態において、防水凸部に防水凹部が差し込まれ、また、スカート部とリブとが係合する。防水凸部及び防水凹部の合わせ面と、これに連続するスカート部及びリブの合わせ面は、断面で見た場合、複数の段からなる迷路を形成するようになる。
請求項1に記載された本発明によれば、カバーの取り付けに係る作業性の向上を図ることが可能な防水ボックスを提供することができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、請求項1の効果の他に、防水性能の向上を図ることができるという効果を奏する。
本発明の防水ボックスを構成に含む電気接続箱の設置例を示す模式図である。 防水ボックスにおけるカバーの回動途中状態を示す電気接続箱の斜視図である。 防水ボックスにおけるカバーの閉止状態を示す電気接続箱の斜視図である。 回動用軸部及び支承部の拡大斜視図である。 防水ボックスにおけるカバーの回動途中状態を示す図であり、(a)は回動用軸部及び支承部周辺の斜視図、(b)は回動用軸部及び支承部周辺の側面図である。 防水ボックスにおけるカバーの閉止状態を示す図であり、(a)は回動用軸部及び支承部周辺の斜視図、(b)は回動用軸部及び支承部周辺の側面図である。 回動用軸部を上側支承部に引っ掛ける直前の状態を示すボックス本体及びカバーの断面図である。 カバーの回動途中状態を示すボックス本体及びカバーの断面図である。 所定位置までカバーを回動させた状態を示すボックス本体及びカバーの断面図である。 回動用軸部を上側支承部から下側支承部に向けてスライドさせる際の状態を示すボックス本体及びカバーの断面図である。 カバーの閉止状態を示すボックス本体及びカバーの断面図である。
以下、図面を参照しながら一実施形態を説明する。図1は本発明の防水ボックスを構成に含む電気接続箱の設置例を示す模式図である。また、図2〜図11は防水ボックスにおけるカバーの回動に係る斜視図、側面図、断面図である。
図1において、引用符号1は電気接続箱(R/B:リレーボックス、J/B:ジャンクションボックス、ECU等の車両用電気部品内蔵機器)を示している。電気接続箱1は、特に限定するものでないがリレーボックスであって、自動車2のエンジンルーム3に設置されている。エンジンルーム3においては、エンジン4の隣にバッテリー5が設置されている。そして、この隣には電気接続箱1が設置されている。電気接続箱1は、エンジンルーム3に設置されていることから、雨天走行時やエンジンルーム3の高圧洗浄時において、内部の電気部品等(水分を嫌う部品)に水分が掛からないようにする必要性を有している。
以下で説明する電気接続箱1は、本発明に係る防水ボックスを有しており、高圧洗浄噴射水圧が例えば8MPa〜12MPaのような高い水圧であっても、内部の電気部品等に水分が掛からないようなものになっている。本発明に係る防水ボックスは、以下の説明で分かるようになるが、カバーの取り付けに係る作業性が良好になるような構造を有している。
図2及び図3において、電気接続箱1は、合成樹脂製の防水ボックス11と、この防水ボックス11内に収容される機能部品12(図2参照)等とを備えて構成されている。防水ボックス11内には、例えばアルミ電線を含む図示しないワイヤハーネスが引き込まれるようになっている。機能部品12は、リレー等の部品を含んでいる(リレー等の部品の図示は省略するものとする)。
防水ボックス11は、機能部品12等の収容部分となるボックス本体13と、このボックス本体13の上部開口14を覆うアッパーカバー15(特許請求の範囲に記載したカバーに相当)と、ボックス本体13の下部に嵌合するロアーカバー16とを備えて構成されている。
本発明は、ボックス本体13及びアッパーカバー15に特徴を有している。その特徴としては、アッパーカバー15がボックス本体13に対し回動自在であって、片手でも容易に着脱作業をすることができる構造を有している点である。尚、本発明は、パッキンレスであるにもかかわらず、高い防水性能を発揮できる防水構造を有している。以下、上記の特徴を含みながら、ボックス本体13やアッパーカバー15について先ず説明をする。
ボックス本体13は、本体周壁17を有している。本体周壁17は、フレーム状となる形状に形成されている。本体周壁17は、複数の本体側壁17a、17b…を連続させて例えば図示のような形状に形成されている。ここで、矢印Pを上下方向、矢印Qを前後方向、矢印Rを左右方向と定義すると(ここではエンジンルーム3の前後方向及び左右方向に整合させずに定義するものとする)、本体周壁17における後側の本体側壁17aの外面には、アッパーカバー15を回動自在且つ着脱自在にするための軸支承部18(後述する)が設けられている。また、本体周壁17における前側の本体側壁(符号省略)の外面には、アッパーカバー15をロック状態にするための本体ロック19が設けられている。
ボックス本体13は、軸支承部18を回動中心としてアッパーカバー15を回動自在にするとともに、本体ロック19でアッパーカバー15を係止してロック状態にすることができるように形成されている。また、上記のロック状態を解除するとともに、この解除と同時にアッパーカバー15を持ち上げるように回動させれば、容易にアッパーカバー15の取り外しをすることができるようになっている。
本体周壁17の上端部には、防水をするための部分として、断面凸状の防水凸部20が周設されている。防水凸部20は、ボックス本体13側の防水構造部として周設されている。防水凸部20に関し、本体側壁17aの部分には、この内面側にテーパ21(図7参照)が形成されている。テーパ21は、防水をするための機能部分ではなく、アッパーカバー15を回動自在且つ着脱自在にするための機能部分として形成されている。このような防水凸部20には、防水構造部として機能するリブ22が本体周壁17の外面に周設されている。リブ22は、後述するスカート部30及び外壁29bの連続位置に合わせて突出するように配置形成されている。
周壁17の下端部には、ロアーカバー16を嵌合させるための部分として、嵌合部23が複数箇所設けられている。尚、嵌合部23に関しては、公知の構造を採用するものとしてここでの説明を省略するものとする。
アッパーカバー15は、ボックス本体13の形状に合わせて形成される蓋部材であって、防水ボックス11において一番上の部分となる天井壁24と、この天井壁24の周縁部分から下側にのびるカバー周壁25とを有している。カバー周壁25は、複数のカバー側壁25a、25b…を連続させて例えば図示のような形状に形成されている。カバー周壁25における後側のカバー側壁25aには、ボックス本体13の軸支承部18と共にアッパーカバー15の回動中心となる回動用軸部26を有する回動部27(後述する)が設けられている。また、カバー周壁25における前側のカバー側壁の外面には、ボックス本体13の本体ロック19に引っ掛かり係止されるカバーロック28が設けられている。
カバー周壁25の下端部には、防水をするための部分として、断面凹状の防水凹部29が周設されている。防水凹部29は、アッパーカバー15側の防水構造部として周設されている。防水凹部29は、内壁29a及び外壁29b(図7参照)を有してボックス本体13側の防水凸部20に差し込まれるような凹状の形状に形成されている。このような防水凹部29における外壁29bの先端には、防水構造部として機能するスカート部30が連成されている。スカート部30は、断面略逆L字状となる形状に形成されている。スカート部30やリブ22は、上記の防水構造部を複数の段からなる迷路に形成して水分の浸入をし難くするような機能を有している。
カバー側壁25aにおける内壁29aの先端には、防水凸部20のテーパ21(図7参照)に対向するような傾斜のテーパ31が形成されている。
ロアーカバー16は、公知のものを採用するものとして詳細な説明を省略するものとする。
次に、主に図4を参照しながらボックス本体13の軸支承部18、及びアッパーカバー15の回動用軸部26を有する回動部27について説明をする(先に回動部27について説明をする)。図4には、回動用軸部26を有する回動部27及び支承部18の拡大斜視図が示されている。尚、回動部27及び支承部18の図示の形状は一例であるものとする。
図4において、回動部27は、カバー側壁25aの外面から突出して自由端部が下側に向く図示のような一対の支持板32と、上記外面に平行で一対の支持板32の上記自由端部を貫通するようにのびる丸棒形状の回動用軸部26とを有している。一対の支持板32は、所定の間隔をあけて配置形成されている。回動用軸部26は、スカート部30の自由端(先端)位置よりも下方となる位置に配置されている(図7参照)。回動用軸部26は、三つの部分により構成されている。具体的には、一対の支持板32の間に位置する第一回動用軸部26aと、各支持板32の外側に位置する第二、第三回動用軸部26b、26cとにより構成されている(第二、第三回動用軸部26b、26cは同じに形成されている)。
軸支承部18は、本体側壁17aの外面から突出して自由端部が上側に向く図示のような形状であって、回動用軸部26の構成と同様に三つの部分により構成されている。具体的には、第一回動用軸部26aに対応する第一軸支承部18aと、第二、第三回動用軸部26b、26cに対応する第二、第三軸支承部18b、18cとにより構成されている(第二、第三軸支承部18b、18cは同じに形成されている)。
第一軸支承部18aは、第二、第三軸支承部18b、18c間に位置するように配置されている。第一軸支承部18aは、可撓性を有する略アーム形状に形成されている。第一軸支承部18aは、この自由端位置が防水凸部20よりも上方となる位置にまでのびるように形成されている。尚、第一軸支承部18aは、この自由端位置における端面が上方でなく後方を向くように形成されている(第一回動用軸部26aの係合方向を規制するため)。第二、第三軸支承部18b、18cは、基本的に撓みのない略アーム形状に形成されている。第二、第三軸支承部18b、18cの自由端位置における端面は、第一軸支承部18aの端面よりも下方に配置されている。
軸支承部18は、第一軸支承部18a及び第二、第三軸支承部18b、18cの協働により回動用軸部26を挟み込むことができるような形状に形成されている。このような軸支承部18を側面から見たときの空間(図7参照)として、引用符号33は上側支承部、引用符号34は中間支承部、引用符号35は下側支承部、をそれぞれ示している。
図7において、上側支承部33は、アッパーカバー15をボックス本体13に対し回動させる部分として形成されている。また、中間支承部34は、アッパーカバー15をボックス本体13に対し被せる方向にスライドさせる部分として形成されている。さらに、下側支承部35は、アッパーカバー15の閉止位置に対応する部分として形成されている。
この他、上側支承部33は、下側支承部35よりも外側となる斜め上方向に配置されている。また、上側支承部33は、上下方向に対し交差する方向(矢印Sの方向を参照)から回動用軸部26を引掛け可能に開口形成されている。中間支承部34は、回動用軸部26を上側支承部33から下側支承部35に向けてスライドさせる際に、第一軸支承部18aの撓みによって幅が拡大するように、言い換えれば回動用軸部26のサイズに合わせて幅が拡大するように形成されている。尚、中間支承部34は、アッパーカバー15を回動させる際、幅の拡大がないことから、回動用軸部26の位置を安定させることができるようになっている(スライド移動が規制されるため)。中間支承部34は、回動用軸部26を下側支承部35までスライド移動させた後は、この幅が元の位置に戻り狭くなることから、回動用軸部26の抜けを規制することができるようになっている(中間支承部34は、本体ロックとしての機能を有している)。
続いて、上記構成及び構造に基づきながらアッパーカバー15の回動に係る作用について説明をする。
図4及び図7において、アッパーカバー15を片手で持ちながら、また、アッパーカバー15を図示のように傾けながら、このアッパーカバー15を例えば前から後へ移動(図7の矢印Q方向へ移動)させた後、斜め下方向(矢印S方向。S方向は上下方向となる矢印Pに交差する方向となる)へ移動させる。この時、アッパーカバー15の回動用軸部26は、ボックス本体13における上側支承部33の開口に向けて移動する。
図5及び図8において、回動用軸部26を上側支承部33に引っ掛けて係合させると(第一回動用軸部26aを第一軸支承部18aに引っ掛けて係合させると)、アッパーカバー15は回動可能な状態になる。アッパーカバー15は、上記の引っ掛かり及び係合が生じていることから、これを持つ手を下げるようにすると、矢印T方向へ回動する。
アッパーカバー15を図9に示す位置まで回動させた後(本体側壁17aにおける防水凸部20の直上にカバー側壁25aにおける防水凹部29の内壁29aが位置するまでアッパーカバー15を回動させた後)、アッパーカバー15を若干斜めとなる下方へ押し込むと、アッパーカバー15は図10の状態(防水凹部29の内壁29aが防水凸部20に対し逃げるようにすり抜けて行く状態)を経て図6及び図11に示す状態になる。すなわち、アッパーカバー15はボックス本体13を覆って閉止状態となる。以上の作業は、回動用軸部26を上側支承部33に引っ掛けつつアッパーカバー15を回動させながらこのアッパーカバー15を若干斜めとなる下方へ押し込む連続的な作業であることから、片手ワンアクションとなるようなスムーズな作業になる。
尚、図9及び図10には、回動用軸部26が上側支承部33から下側支承部35に向けてスライド移動する際の状態が示されており、中間支承部34の幅が拡大していることが分かる。
以上、図1ないし図11を参照しながら説明してきたように、本発明によれば、アッパーカバー15の取り付けに係る作業性が良好であることが分かる。また、防水性能も良好であることが分かる。
この他、本発明によれば、アッパーカバー15の上下方向の移動量が少なく(図9ないし図11参照)、高密度化が進む近年のエンジンルーム内の状況に適合できることが分かる。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…電気接続箱
2…自動車
3…エンジンルーム
4…エンジン
5…バッテリー
11…防水ボックス
12…機能部品
13…ボックス本体
14…上部開口
15…アッパーカバー(カバー)
16…ロアーカバー
17…本体周壁
17a…本体側壁
18…軸支承部
19…本体ロック
20…防水凸部
22…リブ
25…カバー周壁
25a…カバー側壁
26…回動用軸部
27…回動部
28…カバーロック
29…防水凹部
29a…内壁
29b…外壁
30…スカート部
32…支持板
33…上側支承部
34…中間支承部
35…下側支承部

Claims (2)

  1. ボックス本体と該ボックス本体の上部開口を覆うカバーとを備え、該カバーのカバー側壁に回動用軸部を設けるとともに、前記カバー側壁に対応する前記ボックス本体の本体側壁に前記回動用軸部を支承する軸支承部を設け、さらに該軸支承部を、前記カバーを前記ボックス本体に対し回動させる部分としての上側支承部と、前記カバーを前記ボックス本体に対し被せる方向にスライドさせる部分としての中間支承部と、前記カバーの閉止位置に対応する部分としての下側支承部と、を有する形状に形成してなる防水ボックスであって、
    前記ボックス本体の前記本体側壁を含む本体周壁の先端位置に断面凸状の防水凸部を設けるとともに、前記カバーの前記カバー側壁を含むカバー周壁の先端位置に、内壁及び外壁を有し前記防水凸部に差し込まれる断面凹状の防水凹部を設け、且つ、
    前記上側支承部を前記下側支承部よりも外側となる斜め上方向に配置するとともに、上下方向に対し交差する方向から前記回動用軸部を引掛け可能に前記上側支承部を形成し、さらに前記回動用軸部を前記上側支承部から前記下側支承部に向けてスライドさせる際に前記回動用軸部のサイズに合わせて幅を拡大可能に前記中間支承部を形成する
    ことを特徴とする防水ボックス。
  2. 請求項1に記載の防水ボックスにおいて、
    前記外壁の先端に断面略逆L字状のスカート部を設けるとともに、該スカート部と前記外壁との連続位置に合わせて突出するリブを前記本体周壁に設ける
    ことを特徴とする防水ボックス。
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