JP6106472B2 - 防水ケース及びそれを備えた電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、防水ケース及び該防水ケースを備えた自動車用電気接続箱に関するものである。
自動車には多種多様な電子機器が搭載されている。これら多種多様な電子機器に電力供給及び信号伝達を行うために、前記自動車には、適宜箇所に電気接続箱が配置されている。この電気接続箱は、雨天走行時や洗車時において内部に水が浸入するのを防止するため、防水ケースが用いられている。
図10は、従来の電気接続箱の断面図である。同図に示す電気接続箱410は、防水ケース401と、防水ケース401内に収容されたカセットブロック4と、を備えている。
上記防水ケース401は、枠状の周壁21を有する本体ケース402と、該本体ケース402の開口部を覆うカバー3と、を備えている。本体ケース402の周壁21のうち互いに対向した2面の壁には、ロック部405が設けられている。ロック部405は、周壁21の外表面から離れた先端部が尖った形状に形成されている。カバー3は、天井壁30と、天井壁30の外縁部に連なった周壁31と、ロック部405に係合する枠状のロックアーム6と、を有している。周壁31の先端は、内周壁32と外周壁33とでなる二重壁構造になっている。
上記電気接続箱410においては、本体ケース402の周壁21先端がカバー3の内周壁32と外周壁33の間に差し込まれることにより、本体ケース402とカバー3との間から防水ケース401内に水が浸入するのを防止できる。また、全てのロックアーム6がロック部405に係合することにより、カバー3が本体ケース402に取り付けられた状態が維持される。
上記電気接続箱410においては、カバー3を取り外すのに全てのロック部405及びロックアーム6の係合を解除した上で本体ケース402の周壁21先端をカバー3の内周壁32と外周壁33の間から抜かねばならず、片側からの作業でカバー3を取り外すことはできなかった。
仮に、図10中左側のロック部405及びロックアーム6のみの係合を解除してカバー3の左側を矢印H1方向に回動させるとすると、図11に示すように、本体ケース402とカバー3が図中に示す3箇所J,K,Lにて接触し、カバー3をそれ以上矢印H2方向に回動させることはできない。さらに、カバー3を強引に矢印H2方向に回動させた場合、前記3箇所J,K,L近傍が破損してしまう。このように、電気接続箱410においては、片側からの作業でカバー3を取り外すことはできなかった。
また、特許文献1には、上記電気接続箱410と類似したロック構造を有する電気接続箱が開示されている。図12は、特許文献1に開示された電気接続箱の分解図である。同図に示す電気接続箱201は、ロアカバー211と、ロアカバー211の内部に収容される接続台212と、ロアカバー211の開口部を覆うアッパーカバー213と、を備えている。ロアカバー211の周壁には、複数個のフック217が一体形成されている。接続台212の上面には、各種電装品220が装着される接続部218が設けられている。アッパーカバー213の周壁の先端には、スカート部222が形成されている。スカート部222には、ロアカバー211の周壁先端が差し込まれる嵌合溝223が形成されている。また、スカート部222の外壁には、前記フック217と係合する係合部226が一体形成されている。
上記電気接続箱201においては、ロアカバー211の周壁先端がアッパーカバー213の嵌合溝223に差し込まれることにより、ロアカバー211とアッパーカバー213の間からロアカバー211内に水が浸入するのを防止できる。また、フック217と係合部226が係合することにより、ロアカバー211とアッパーカバー213が組み付けられた状態が維持される。これらフック217及び係合部226は、少なくとも、ロアカバー211及びアッパーカバー213の周壁における互いに対向した2面の壁に設けられている。
上記電気接続箱201においては、図10の電気接続箱410と同様に、アッパーカバー213を取り外すのに全てのフック217及び係合部226の係合を解除した上でロアカバー211の周壁先端をアッパーカバー213の嵌合溝223から抜かなければならず、片側からの作業でアッパーカバー213を取り外すことができなかった。
また、特許文献2には、上記電気接続箱410と異なるロック構造を有する電気接続箱が開示されている。図13は、特許文献2に開示された電気接続箱用防水ケースの断面斜視図である。同図に示す防水ケース301は、枠状の周壁307を有するボックス本体304と、ボックス本体304の上部開口302を覆うアッパーカバー305と、ボックス本体304の下部開口303を覆うロアカバー(不図示)と、を備えている。
上記ボックス本体304の周壁307のうち1面の壁307aには、アッパーカバー305を回動自在にするための本体側回動支点部(不図示)が設けられている。また、壁307aに対向する壁307cには、本体ロック(不図示)が設けられている。
上記アッパーカバー305は、天井壁312と、天井壁312の外縁から立設した周壁313と、を有している。周壁313の継ぎ目部316すなわち先端には、ボックス本体304の周壁307先端が差し込まれる防水凹部316aが設けられている。防水凹部316aは、内壁361及び外壁362と、これらを繋ぐ連結壁363と、により構成されている。アッパーカバー305の周壁313のうち1面の壁313aには、ボックス本体304の前記本体側回動支点部に引っ掛かるカバー側回動支点部が設けられている。また、壁313aに対向する壁313cには、ボックス本体304の前記本体ロックに係止してボックス本体304及びアッパーカバー305のロック状態を形成するカバーロック(不図示)が設けられている。
上記アッパーカバー305をボックス本体304に取り付ける際は、前記カバー側回動支点部を前記本体側回動支点部に引っ掛けて、該カバー側回動支点部を回動中心としながらアッパーカバー305を回動させ、前記カバーロックを前記本体ロックに係止させることでボックス本体304に取り付ける。アッパーカバー305がボックス本体304に取り付けられた状態では、ボックス本体304の周壁307先端が防水凹部316aに差し込まれていることにより、ボックス本体304とアッパーカバー305との間から防水ケース301内に水が浸入することが防止される。
また、上記アッパーカバー305を取り外す際は、壁307cに設けられた本体ロックと壁313cに設けられたカバーロックの係止を解除して、前記カバー側回動支点部を回動中心としながらアッパーカバー305を回動させることでアッパーカバー305を取り外す。このように防水ケース301においては、アッパーカバー305を取り外す作業を片側から行うことができる。
なお、上記防水ケース301においては、アッパーカバー305が回動する際に内壁361がボックス本体304の周壁307にぶつかることを避けるため、回動中心側すなわち壁313a側の内壁361が壁313c側の内壁361よりも短く形成されている。
特開平10−41748号公報 特開2010−130705号公報
図10に示した電気接続箱410及び図12に示した電気接続箱201においては、上述したように、カバー3,アッパーカバー213を取り外す作業を片側から行うことができないという問題があった。また、図13に示した防水ケース301においては、アッパーカバー305を取り外す作業を片側から行うことができる半面、壁313a側の内壁361の高さが十分でないがゆえに、当該箇所の防水性能が低いという問題があった。
したがって、本発明は、カバーを本体ケースから取り外す作業を片側から行うことができかつ防水性能に優れた防水ケース、及び、該防水ケースを備えた電気接続箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、本体ケースと、該本体ケースの開口部を覆うように該本体ケースに取り付けられるカバーと、を備え、前記本体ケースが、前記開口部を囲んだ周壁と、前記周壁における互いに対向した2面の壁に設けられたロック部と、を有し、前記カバーが、前記本体ケースの周壁の内側に位置付けられる内周壁と、前記本体ケースの周壁の外側に位置付けられる外周壁と、前記外周壁に設けられ、前記ロック部に係合するロックアームと、を有した防水ケースにおいて、前記2面の壁のうち少なくとも一方の壁に設けられたロック部は、前記一方の壁から前記カバーが取り付けられる側と反対側に板状に延びており、該ロック部と前記一方の壁との間には空間が形成されており、該ロック部と係合する前記ロックアームが、前記外周壁から平行に延びた一対の平行部と、該一対の平行部を繋いだ連結部とにより枠状に形成されており、前記一方の壁と対向する他方の壁に設けられたロック部と前記ロックアームとの係合を解除し、前記カバーの、係合を解除した側を持ち上げるようにして当該カバーを回動させることにより、前記一対の平行部の並び方向から見て前記一対の平行部が前記ロック部と交差しつつ前記連結部が前記空間内を移動し、前記本体ケースの周壁を前記カバーの内周壁と外周壁との間から抜くことができることを特徴とする防水ケースである。
請求項に記載された発明は、請求項に記載の防水ケースを備えていることを特徴とする電気接続箱である。
請求項に記載された発明によれば、前記2面の壁のうち少なくとも一方の壁に設けられたロック部は、前記一方の壁から前記カバーが取り付けられる側と反対側に板状に延びており、該ロック部と前記一方の壁との間には空間が形成されており、該ロック部と係合する前記ロックアームが、前記外周壁から平行に延びた一対の平行部と、該一対の平行部を繋いだ連結部とにより枠状に形成されているので、他方の壁に設けられたロック部とロックアームとの係合を解除し、カバーの係合を解除した側を持ち上げるようにして当該カバーを回動させることにより、回動中心側において、前記一対の平行部の並び方向から見て前記一対の平行部が前記ロック部と交差しつつ前記連結部が前記空間内を移動し、本体ケースの周壁をカバーの内周壁と外周壁との間から抜くことができる。また、このことにより、回動中心側のロックアームと一方の壁に設けられたロック部との係合を解除することができる。すなわち、本発明では、カバーを回動させながら該カバーの回動中心側を若干持ち上げて、本体ケースの周壁をカバーの内周壁と外周壁との間から抜くことができるので、カバーの内周壁の高さ(長さ)を全周にわたって一定の高さ(長さ)にすることができる。よって、カバーを本体ケースから取り外す作業を片側から行うことができかつ防水性能に優れた防水ケースを提供することができる。
請求項に記載された発明によれば、請求項に記載の防水ケースを備えているので、カバーを本体ケースから取り外す作業を片側からしか行えないような狭小スペースや複雑な形状のスペースにも取り付け可能な電気接続箱を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる防水ケースを備えた電気接続箱を示す斜視図である。 図1に示された防水ケースのカバーの片側を持ち上げた状態を示す斜視図である。 図2に示された電気接続箱を他の方向から見た斜視図である。 図1中のA−A線に沿った断面図である。 図4中の左側に位置するロック部とロックアームとの係合を解除し、カバーの左側を持ち上げた状態を示す断面図である。 図5に示されたカバーの左側をさらに持ち上げた状態を示す断面図である。 図6に示されたカバーの左側をさらに持ち上げた状態を示す断面図である。 図7に示されたカバーの左側をさらに持ち上げた状態を示す断面図である。 図8に示されたカバーが本体ケースから外れた状態を示す断面図である。 従来の電気接続箱の断面図である。 図10中の左側に位置するロック部とロックアームとの係合を解除し、カバーの左側を持ち上げた状態を示す断面図である。 特許文献1に開示された電気接続箱の分解図である。 特許文献2に開示された電気接続箱用防水ケースの断面斜視図である。
本発明の一実施形態にかかる「防水ケース」を備えた「電気接続箱」を図1〜9を参照して説明する。本発明の電気接続箱は、自動車に搭載されて、前記自動車に搭載された電子機器に対して電力供給及び信号伝達を行うものである。また、本発明では、ジャンクションブロック(ジャンクションボックスとも言う。)、ヒューズブロック(ヒューズボックスとも言う。)、リレーブロック(リレーボックスとも言う。)を総称して、以下電気接続箱と呼ぶ。
図1〜3に示すように、電気接続箱10は、防水ケース1と、防水ケース1内に収容されたカセットブロック4と、カセットブロック4に装着された複数の電気部品などを備えている。
上記防水ケース1は、合成樹脂製の本体ケース2と、該本体ケース2の開口部20を覆うように該本体ケース2に取り付けられる合成樹脂製のカバー3と、を備えている。
上記本体ケース2は、底壁22と、底壁22の外縁部に連なると共に前記開口部20を囲んだ周壁21と、半円筒状の電線導出口構成部24と、周壁21の外表面から突出したフランジ部25と、複数のロック部5と、複数のガイドリブ7と、を有している。
上記周壁21は、互いに対向した壁21a,21c及び互いに対向した壁21b,21dにより構成されている。また、壁21aには開口部20側の縁から底壁22側に凹に形成された切り欠き23が形成されている。
上記電線導出口構成部24は、切り欠き23の一部分の輪郭に沿うように壁21aから突出している。この電線導出口構成部24は、カセットブロック4の側面から突出した半円筒状の電線導出口構成部44と合わせられて、円筒状の電線導出口8を構成する。電線導出口8は、カセットブロック4に取り付けられた複数の電線が通される。
上記フランジ部25は、周壁21の開口部20近傍から突出している。このフランジ部25は、カバー3の後述する段部34が当接する部分である。
上記複数のロック部5は、周壁21における互いに対向した2面の壁21b,21dに2つずつ設けられていると共に、開口部20近傍かつフランジ部25よりも底壁22側の位置に設けられている。図4に示すように、各ロック部5は、各壁21b,21dからカバー3が取り付けられる側(開口部20側)と反対側(底壁22側)に板状に延びている。また、各ロック部5と各壁21b,21dとの間には空間Sが形成されている。なお、本実施形態の各ロック部5は、各壁21b,21dと略40度の角をなしている。
上記複数のガイドリブ7は、各ロック部5の両側に設けられている。すなわち、ガイドリブ7は、1つのロック部5に対して一対設けられている。このガイドリブ7は、後述するロックアーム6がロック部5に係合する際に、ロックアーム6をロック部5側に案内する。
上記カバー3は、天井壁30と、天井壁30の外縁部に連なった周壁31と、ロック部5に係合する複数のロックアーム6と、を有している。
上記周壁31は、図4に示すように、天井壁30から離れた端部が、全周にわたって、内周壁32と外周壁33とでなる二重壁構造になっている。内周壁32は、本体ケース2の周壁21の内側に位置付けられ、外周壁33は、本体ケース2の周壁21の外側に位置付けられる。すなわち、本体ケース2の周壁21の開口部20近傍部分は、内周壁32と外周壁33の間に差し込まれる。このことにより、本体ケース2とカバー3との間から防水ケース1内に水が浸入することが防止される。また、外周壁33には、本体ケース2のフランジ部25に当接する段部34が形成されている。また、外周壁33は、内周壁32よりも本体ケース2側に延びている。
内周壁32の高さ(長さ)は、周壁31の全周にわたって一定の高さ(長さ)に形成されている。同様に、外周壁33の高さ(長さ)も、周壁31の全周にわたって一定の高さ(長さ)に形成されている。また、本体ケース2の周壁21の高さも周壁21の全周にわたって一定の高さに形成されている。よって、内周壁32と外周壁33の間に差し込まれる周壁21の差込量は、全周にわたって一定となっている。このように、防水ケース1は、本体ケース2とカバー3との間から防水ケース1内に水が浸入するのを防止する防水性能が、防水ケース1の全周にわたって一定となっている。
上記複数のロックアーム6は、図3に示すように、外周壁33から天井壁30と反対側に平行に延びた一対の平行部61と、これら一対の平行部61を繋いだ連結部62とにより枠状に形成されている。ロックアーム6は、図1,4に示すように、ロック部5の先端を一対の平行部61間かつ外周壁33と連結部62の間に位置付けるようにしてロック部5に係合する。そして、全てのロックアーム6がロック部5に係合することにより、カバー3が本体ケース2に取り付けられた状態が維持される。
上述したカバー3を本体ケース2に取り付ける際は、カバー3を本体ケース2の上に重ね、カバー3を本体ケース2側に押圧する。押圧することによりロックアーム6の先端すなわち連結部62がロック部5に当たってロック部5を内側に弾性変形させ、ロックアーム6自身も外側に弾性変形しながらロック部5を乗り越える。そして、ロック部5及びロックアーム6が弾性変形前の状態に復元することによりロック部5とロックアーム6が係合する。このようにしてカバー3を本体ケース2に取り付ける。
また、カバー3が本体ケース2に取り付けられた状態においては、ロックアーム6の先端すなわち連結部62がロック部5の先端に位置しており、このことにより、カバー3のがたつきが防止される。すなわち、カバー3が本体ケース2に取り付けられた状態においては、ロックアーム6の連結部62が空間S内に位置していない。
また、カバー3を本体ケース2から取り外す際は、全てのロック部5とロックアーム6の係合を解除した上でカバー3全体を本体ケース2の上方に持ち上げるようにして取り外しても良いが、以下の方法で容易に取り外すことも可能である。この取り外し方法を図4〜9を参照して説明する。
まず、図4中の左側または右側に位置するロック部5とロックアーム6との係合を解除する。本実施形態では、左右どちら側を解除しても良いが、図5に示すように、左側に位置するロック部5とロックアーム6との係合を解除することにして説明する。また、ロック部5とロックアーム6との係合を解除する際は、ロックアーム6を外側(周壁21から離れる側)に引っ張りながら開口部20側にずらし、ロック部5の先端を一対の平行部61間及び外周壁33と連結部62の間から抜くようにする。
そして、図5〜9に示すように、カバー3の左側を持ち上げるようにして、カバー3の右側を中心に当該カバー3を回動させる。このようにカバー3を回動させると、回動中心側のロックアーム6の先端すなわち連結部62が、ロック部5の裏面に沿って空間S内を斜め上側に移動して行き、図7に示すように、本体ケース2の周壁21の回動中心側の部分がカバー3の内周壁32と外周壁33との間から抜ける。また、回動中心側のロックアーム6の先端が空間S内を斜め上側に移動することで該ロックアーム6とロック部5との係合が解除される。これにより、図9に示すように、カバー3が本体ケース2から外れる。
このように、防水ケース1においては、カバー3を回動させながら該カバー3の回動中心側を若干持ち上げて、本体ケース2の周壁21の回動中心近傍部分をカバー3の内周壁32と外周壁33との間から抜くことができるので、カバー3の内周壁32の高さ(長さ)を全周にわたって一定の高さ(長さ)にすることができる。すなわち、本体ケース2とカバー3との間から防水ケース1内に水が浸入するのを防止する防水性能を、防水ケース1の全周にわたって一定とすることができる。
また、上述したようにカバー3を回動させながら該カバー3の回動中心側を若干持ち上げて、本体ケース2の周壁21の回動中心近傍部分をカバー3の内周壁32と外周壁33との間から抜くことができるのは、防水ケース1が以下の(イ)〜(ホ)の条件を満たしているからである。(イ)本体ケース2の周壁21における互いに対向した2面の壁21b,21dにロック部5が設けられていること。(ロ)ロック部5と壁21bとの間にロックアーム6の先端が移動可能な空間Sが形成されていること。(ハ)回動中心側のロックアーム6が枠状に形成されており、該ロックアーム6の先端すなわち連結部62が空間S内を移動できること。(ニ)カバー3の内周壁32と外周壁33の間隔が、これらの間に差し込まれる本体ケース2の周壁21の厚みよりも若干大きく形成されていること。(ホ)「カバー3の内周壁32と外周壁33の間に差し込まれる本体ケース2の周壁21の差込量」と「空間S内におけるロックアーム6先端の移動可能距離」とが調整されていること。
すなわち、本発明の防水ケース1は、図10に示した従来の防水ケース401において、上記(ロ)、上記(ニ)、上記(ホ)の点が改良されて発明されたものである。
また、上述した防水ケース1を備えた電気接続箱10は、カバー3を本体ケース2から取り外す作業を片側から行うことができるので、車両に搭載するのに際し、カバー3を本体ケース2から取り外す作業を片側からしか行えないような狭小スペースや複雑な形状のスペースにも取り付けることができる。さらに、この電気接続箱10は、壁21b側からでも壁21d側からでもカバー3の取り外し作業を行うことができて、車両搭載時のレイアウト自由度が高い。
なお、上述した防水ケース1においては、本体ケース2の周壁21における互いに対向した2面の壁21b,21dに同形状のロック部5が設けられていたが、本発明においては、前記2面の壁21b,21dのうち少なくとも一方の壁に設けられたロック部5が前記壁との間に空間Sを形成する構成であれば良い。
また、上述した実施形態では、防水ケース1が電気接続箱10に用いられる例を説明したが、本発明の防水ケースは電気接続箱以外に用いることも可能である。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 防水ケース
2 本体ケース
3 カバー
5 ロック部
6 ロックアーム
10 電気接続箱
21 周壁
32 内周壁
33 外周壁
S 空間

Claims (2)

  1. 本体ケースと、該本体ケースの開口部を覆うように該本体ケースに取り付けられるカバーと、を備え、
    前記本体ケースが、前記開口部を囲んだ周壁と、前記周壁における互いに対向した2面の壁に設けられたロック部と、を有し、
    前記カバーが、前記本体ケースの周壁の内側に位置付けられる内周壁と、前記本体ケースの周壁の外側に位置付けられる外周壁と、前記外周壁に設けられ、前記ロック部に係合するロックアームと、を有した防水ケースにおいて、
    前記2面の壁のうち少なくとも一方の壁に設けられたロック部は、前記一方の壁から前記カバーが取り付けられる側と反対側に板状に延びており、該ロック部と前記一方の壁との間には空間が形成されており、該ロック部と係合する前記ロックアームが、前記外周壁から平行に延びた一対の平行部と、該一対の平行部を繋いだ連結部とにより枠状に形成されており、
    前記一方の壁と対向する他方の壁に設けられたロック部と前記ロックアームとの係合を解除し、前記カバーの、係合を解除した側を持ち上げるようにして当該カバーを回動させることにより、前記一対の平行部の並び方向から見て前記一対の平行部が前記ロック部と交差しつつ前記連結部が前記空間内を移動し、前記本体ケースの周壁を前記カバーの内周壁と外周壁との間から抜くことができる
    ことを特徴とする防水ケース。
  2. 請求項に記載の防水ケースを備えている
    ことを特徴とする電気接続箱。
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