JP2020039193A - 電気接続箱及びワイヤハーネス - Google Patents
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Description
図1において、電気接続箱31は、ワイヤハーネス32の所定位置の端末に設けられた状態で自動車やトラック等の車両に搭載される。このような電気接続箱31は、電子部品ブロック33と、この電子部品ブロック33を収容するための筐体34とを備えて構成される。尚、本実施例においては、電気接続箱31がリレーボックスのような外観にて図示されるが、これは一例であるものとする。図中の引用符号35は、ワイヤハーネス32の電線束36と共に筐体34から引き出される排水管を示す。また、引用符号37はテープ巻きを示す。
図1において、電子部品ブロック33は、複数の電子部品が組み付けられる部材として備えられる。また、電子部品ブロック33は、上記電子部品が所定回路に接続される部材として備えられる。具体的には、リレーが樹脂製のリレー組み付け部に組み付けられるとともに、ヒューズが樹脂製のヒューズ組み付け部に組み付けられるような部材として備えられる(一例であるものとする)。
図1において、筐体34は、絶縁性を有する樹脂製の部材の組み合わせであって、具体的には、電子部品ブロック33が着脱自在に組み付けられるフレーム38と、このフレーム38の上部開口部39を覆うアッパーカバー40と、フレーム38の下部開口部41(開口部)を覆うロアカバー42(カバー)とを備えて構成される。このような筐体34には、ワイヤハーネス32の電線束36及び排水管35が共に引き出される(挿通される)通し部43が筒状に突出形成される。尚、本実施例においては、特許請求の範囲に記載されたカバーがロアカバー42に相当するものとしているが、アッパーカバー40の側に本発明の特徴部分を適用することも可能である。従って、ロアカバー42だけに限定されないものとする。
図1ないし図4において、フレーム38は、樹脂成形品であって、フレーム周壁44と、このフレーム周壁44に設けられる図示しない固定脚部とを有する。フレーム38は、上下が開口する矩形枠状の部材に形成される。フレーム38の上側の開口は、上部開口部39として形成される。また、フレーム38の下側の開口は、下部開口部41として形成される。図示しない固定脚部は、電気接続箱31を車両に搭載する際の固定部分として形成される。固定脚部には、ボルトにて車両に締結するための貫通孔が形成される。
図1ないし図4において、フレーム周壁44は、矩形枠状の外壁45と、この外壁45の内側に配設される矩形枠状の内壁46とを有する二重壁構造のものに形成される。また、フレーム周壁44は、外壁45及び内壁46を所定の間隔で連結・配置するための複数の連結部47及び複数の連結部48と、ロアカバー42を係止するための複数のフレーム側ロック部49と、従来例同様の突起係合部50(図1参照。図2以降は図示省略)及びフレーム側ロック部51(図1参照。図2以降は図示省略)とを有して図示形状に形成される。
図3、図4、図6、及び図7において、フレーム側ロック部49は、ロアカバー42の後述するカバー側ロック部60を係止して、これによりフレーム周壁44とロアカバー42とを係止状態(ロック状態)にするような部分に形成される。本発明ではこのような部分、すなわちフレーム側ロック部49が下部開口部41の近傍の外壁45及び内壁46の間に配置形成されることが特徴の一つになる。フレーム側ロック部49は、矢印Qの左右方向に所定の間隔をあけて配置される一対の係止ブロック55として形成される。一対の係止ブロック55は、この部分だけを見れば、直方体となる形状に形成される。一対の係止ブロック55は、後述するカバー側ロック部60を撓ませ且つ乗り越えさせて係止することができるような形状の部分に形成される。一対の係止ブロック55は、複数の連結部47及び複数の連結部48と同様に、外壁45及び内壁46を所定の間隔で連結・配置する部分に形成される。
図1において、アッパーカバー40は、上記の如くフレーム38の上部開口部39を覆う部材として備えられる。アッパーカバー40は、樹脂成形品である。このようなアッパーカバー40には、従来例と同様に、カバー側ロック部56と、突起係合部50に係合して取り付けの際の回転中心になる図示しない突起とが形成される。
図1ないし図3において、ロアカバー42は、上記の如くフレーム38の下部開口部41を覆う部材として備えられる。ロアカバー42は、樹脂成形品である。このようなロアカバー42は、底壁57と、この底壁57の周縁に連続するカバー周壁58と、カバー周壁58の上端位置に配置形成される継ぎ目部59と、複数のカバー側ロック部60と、底壁57に配置形成される上記通し部43とを有して図示形状に形成される。底壁57は、平面視長方形状に形成される。カバー周壁58は、矩形枠状に形成される。尚、カバー周壁58は、フレーム周壁44と異なり二重壁でないものとする。
図3、図5、図6、図7、及び図8において、カバー側ロック部60は、フレーム周壁44のフレーム側ロック部49に係止されて、これによりフレーム周壁44とロアカバー42とを係止状態(ロック状態)にするような部分に形成される。本発明ではこのような部分、すなわちカバー側ロック部60が特徴の一つになる。カバー側ロック部60は、矢印Qの左右方向に所定の間隔をあけて配置される一対の係止アーム66として形成される。一対の係止アーム66は、可撓性を有するアーム本体67と、このアーム本体67の先端側に形成される係止凸部68とを有して図示形状に形成される。
図6及び図7において、組み付けの際に、ロアカバー42のカバー側ロック部60がフレーム周壁44のフレーム側ロック部49に向けて差し込まれると、一対の係止アーム66の一対の係止凸部68が(テーパ69が)一対の係止ブロック55に当接し、これにより一対の係止アーム66が矢印Qの左右方向に撓んで一対の係止ブロック55の間を通過する。そして、一対の係止凸部68が一対の係止ブロック55を乗り越えると、撓んでいた一対の係止アーム66が元の状態に戻り、一対の係止凸部68が一対の係止ブロック55に係止される。この係止により、フレーム側ロック部49及びカバー側ロック部60は、ロック状態になる。
以上、図1ないし図8を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態である電気接続箱31によれば、フレーム側ロック部49がフレーム周壁44の外壁45及び内壁46の間に配置形成され、また、カバー側ロック部60がフレーム周壁44の外壁45及び内壁46の間に差し込まれるような配置に形成されることから、フレーム側ロック部49及びカバー側ロック部60がある部分においては従来例のような外側に膨出する形状にならず、結果、従来例と比べて小型化を図ることができるという効果を奏する。また、電気接続箱31によれば、カバー側ロック部60が、フレーム側ロック部49への差し込み方向(矢印Pの上下方向と同じ)と、外壁45及び内壁46の間隔の方向(矢印Rの前後方向と同じ)とにそれぞれ直交する方向(矢印Qの左右方向と同じ)に撓むような形状に形成されることから、撓み方向が従来例と異なり、結果、従来例のような外側に膨出する形状にはならない。すなわち、上記同様に小型化を図ることができるという効果を奏する。また、電気接続箱31によれば、フレーム側ロック部49が外壁45及び内壁46の間に配置形成され、ここにカバー側ロック部60が差し込まれて係止状態(ロック状態)になることから、従来例と比べて外力からの影響を受け難くすることができるという効果を奏する。すなわち、ロック外れを防止することができるという効果を奏する。
また、ワイヤハーネス32によれば、小型化を図るとともにロック外れを防止することが可能な電気接続箱31を備えることから、より良いものを提供することができるという効果を奏する。
Claims (4)
- 外壁及び内壁を有する二重壁構造のフレーム周壁と、該フレーム周壁に囲まれた開口部を覆うカバーとを備えて構成され、
前記フレーム周壁は、前記開口部近傍の前記外壁及び前記内壁の間にフレーム側ロック部を有する形状に形成され、
前記カバーは、可撓性を有し且つ前記外壁及び前記内壁の前記間に差し込まれるカバー側ロック部を有する形状に形成され、
前記フレーム側ロック部は、前記カバー側ロック部を撓ませ且つ乗り越えさせて係止する形状に形成され、
前記カバー側ロック部は、前記フレーム側ロック部への差し込み方向と、前記外壁及び前記内壁の間隔の方向とにそれぞれ直交する方向に撓む形状に形成される
ことを特徴とする電気接続箱。 - 請求項1に記載の電気接続箱において、
前記カバー側ロック部は、前記内壁の外面に対しロック部内面が離れる位置に、且つ、前記外壁の内面に対しロック部外面が摺接可能な位置に配置形成される
ことを特徴とする電気接続箱。 - 請求項1又は2に記載の電気接続箱において、
前記カバーはロアカバーである
ことを特徴とする電気接続箱。 - 端末に請求項1、2又は3に記載の電気接続箱を備えて自動車に配索される
ことを特徴とするワイヤハーネス。
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JP2013059138A (ja) * | 2011-09-07 | 2013-03-28 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ロック機構を備えた組立部品 |
JP2016025802A (ja) * | 2014-07-23 | 2016-02-08 | 住友電装株式会社 | 電気接続箱 |
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