JP5349443B2 - 塗布装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は塗布装置の制御方法に関し、より詳しくは基板上に複数のパターンを形成するための工程時間を短縮することができる塗布装置の制御方法に関するものである。
従来は、表示装置としてCRT(Cathode Ray Tube)を使っていた。CRTは大きくて重いという短所があった。ここで最近は液晶表示パネル(Liquid Crystal Display Device: LCD)、プラズマ表示パネル(Plasma Display Panel: PDP)及び有機EL(Organic Light Emitting Device: OLED)のような平板表示パネルの使用が増えている。これは、軽量で薄く、消費電力が少ないという特性がある。
このような平板表示パネルの場合、一対の平板型基板を接合させて製作する。例えば、液晶表示パネルの製作では、先ず、複数の薄膜トランジスター及び画素電極が形成された下部基板と、カラーフィルター及び共通電極が形成された上部基板とを製作する。以後、上部基板及び下部基板の通電のために前記上部基板及び下部基板の少なくとも一つの周縁部に金属ペーストからなる複数のパターンを形成する。複数のパターンは互いに離隔され、周縁部に沿って形成されることが望ましい。
上部基板及び下部基板の少なくとも一つに金属ペーストを塗布して複数のパターンを形成する塗布装置は、基板が配置されるステージと、ステージ上の基板に原料物質、例えば、金属ペーストを吐出するノズルを備えるディスペンサと、基板とノズルとの間のギャップ(gap)を測定するセンサーと、ディスペンサを上昇・下降させる駆動部と、ディスペンサを水平移動させる移送部と、ディスペンサの動作を制御する制御部とを含む。
従来の塗布装置を利用して基板上に複数のパターンを形成するためには、先ず、センサーを利用して基板とノズルとの間のギャップを測定する。そして、ディスペンサを上昇又は下降させて、前記基板とノズルとの間のギャップを調節する。即ち、ノズルから基板上に原料物質を吐出できるように基板とノズルとの間のギャップを調節する。以後、ノズルから原料物質を吐出しながらディスペンサを移動させて所望の長さのパターンを形成する。所望の長さのパターンを形成して、ノズルから原料物質が吐出されることを中止してディスペンサを2ないし5cm上昇させる。そして次のパターンが形成される位置にディスペンサを移動させる。次のパターンが形成される位置にディスペンサが到着すると、センサーを利用して基板とノズルとの間のギャップを測定し、ディスペンサを下降させて基板とノズルとの間のギャップを調節する。以後、ノズルから原料物質を吐出しながらディスペンサを移動させて所望の長さのパターンを形成する。そして前記のような過程を複数回にわたって繰り返して基板上に複数のパターンを形成する。
このように、従来は前記基板上に複数のパターンを形成するために各パターンを形成する度にディスペンサを上昇又は下降させて基板とノズルとの間のギャップを調節していた。従って、基板上に複数のパターンを形成する間に複数回のギャップ調節工程が繰り返されるので、工程時間が長くなり、これにより製品生産の効率が下がるという問題があった。
本発明の目的は、前述のような問題を解決するために、ディスペンサを水平移動させて原料物質を基板上に吐出することで、複数のパターンを形成するための工程時間を短縮できる塗布装置の制御方法を提供することにある。
[1]原料物質を貯留するシリンジと、基板上に前記原料物質を吐出するノズルと、前記シリンジとノズルとの間の連通を制御するバルブとを有し、前記基板上に複数のパターンを離隔させて形成するディスペンサを備える塗布装置の制御方法であって、
前記ディスペンサを水平移動させて原料物質を基板上に吐出して複数のパターンを形成し、
前記基板上に原料物質を吐出する時の基板とノズルとの間のギャップと、前記基板上に原料物質を吐出しない時の基板とノズルとの間のギャップとが同一になるようにし、
前記基板の上にパターンが形成され始めるパターン形成スタート地点から前記パターン形成が終了するパターン形成終了地点までの領域を前記パターン形成スタート地点から前記パターン形成終了地点の方向に第1領域、第2領域、及び第3領域の順に分割し、
前記第1領域にパターンを形成するための前記シリンジ内部の圧力が前記第2領域にパターンを形成するための前記シリンジ内部の圧力の30〜80%になるように調節する塗布装置の制御方法。
[2]前記基板上に複数のパターンを互いに離隔させて形成する工程中で、前記ディスペンサを複数回にわたって上昇・下降させて前記基板とノズルとの間のギャップを調節する過程を繰り返さずに、前記基板上に原料物質を吐出する時の基板とノズルとの間のギャップを維持して前記ディスペンサを水平移動させる、[1]に記載の塗布装置の制御方法。
[3]前記基板上に原料物質を吐出してパターンを形成する前に前記ディスペンサに原料物質の吐出スタート信号を印加する、[1]に記載の塗布装置の制御方法。
[4]前記基板上へのパターン形成を終了する前に前記ディスペンサに原料物質の吐出終了信号を印加する、[1]に記載の塗布装置の制御方法。
[5]記ディスペンサが前記パターン形成スタート地点より前に位置した時に、前記ディスペンサに原料物質の吐出スタート信号を印加する、[1]に記載の塗布装置の制御方法。
[6]前記吐出スタート信号を印加する地点がディスペンサの移動速度、シリンジ内に圧力を加える時間及びバルブの動作時間によって調節される、[5]に記載の塗布装置の制御方法。
]前記吐出スタート信号印加地点が「ディスペンサの移動速度×(シリンジ内に圧力を加える時間+バルブの動作時間)」の式により算出された距離の分だけ前記パターン形成スタート地点より前に位置する、[]に記載の塗布装置の制御方法。
]前記パターンの第1領域がパターン形成スタート地点から0.5mm以内の範囲である、[]に記載の塗布装置の制御方法。
]前記ディスペンサが前記パターン形成終了地点より前に位置した時に、前記ディスペンサに原料物質の吐出終了信号を印加する、[1]に記載の塗布装置の制御方法。
10]前記吐出終了信号印加地点が「シリンジ内の圧力×圧力当たりの長さの変化」の式により算出された距離に見合う分だけ前記パターン形成終了地点より前に位置する、[]に記載の塗布装置の制御方法。

上述したように、本発明ではディスペンサを水平移動させて原料物質を基板上に吐出して基板上に複数のパターンを形成する。即ち、基板上に原料物質を吐出する時の基板とノズルとの間のギャップと、前記基板上に原料物質を吐出しない時の基板とノズルとの間のギャップとが同一である。これにより、基板上に複数のパターンを形成する工程中に、前記ディスペンサを上昇・下降させて基板とノズルとの間のギャップを調節する過程を複数回にわたって繰り返さずに、全体の工程時間を短縮することができる。
また、ディスペンサがパターン形成スタート地点より前に位置した時、前記ディスペンサに原料物質の吐出スタート信号を印加する。これにより、所望の位置にパターンを形成できる。そして、パターンに第1領域を形成するためのシリンジ内部の圧力は、前記パターンの第2領域を形成するためのシリンジ内部の圧力の30〜80%になるように調節する。これにより、第1領域に原料物質が集中することを防止できる。
また、ディスペンサがパターン形成終了地点より前に位置した時、前記ディスペンサに原料物質の吐出終了信号を印加する。これにより、パターン形成終了地点の以後、基板上に原料物質が塗布されることを防止できる。
図1は、本発明の実施形態による塗布装置の概念図である。 図2は、本発明の実施形態によるディスペンサの断面図である。 図3は、本発明の実施形態による方法でディスペンサを水平移動させる時、ディスペンサ200から原料物質を吐出する吐出スタート信号を印加する吐出スタート信号印加地点を説明するための断面図である。 図4は、本発明の実施形態による方法でディスペンサを水平移動させる時、ディスペンサ200から原料物質の吐出を終了する吐出終了信号を印加する吐出終了信号印加地点を説明するための断面図である。 図5は、本発明の実施形態によるディスペンサが水平移動することを説明するための断面図である。
以下、添付された図面を参照して、本発明による実施形態を詳しく説明する。本発明は後述する実施形態に限定されるものではなく、相違する形態に実現され、単にこれらの実施形態は本発明の開示を完全たるものとし、通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。図中、同一の符号は同一の構成要素を示す。
図1は、本発明の実施形態による塗布装置の概念図である。図2は本発明の実施形態によるディスペンサの断面図である。図3は本発明の実施形態による方法でディスペンサを水平移動させる時、ディスペンサから原料物質を吐出する吐出スタート信号印加地点を説明するための断面図である。図4は本発明の実施形態による方法でディスペンサを水平移動させる時、ディスペンサから原料物質の吐出を終了する吐出終了信号印加地点を説明するための断面図である。図5は本発明の実施形態によるディスペンサの水平移動を説明するための断面図である。
図1及び図2を参照すると、実施形態による塗布装置は基板10が配置されるステージ100、ステージ100上の基板10に原料物質を吐出するノズル210を備えるディスペンサ200、基板10とノズル210との間のギャップを測定するセンサー240、ディスペンサ200を上昇・下降させる駆動部250、ディスペンサ200を水平移動させる移送部300及びディスペンサ200の動作を制御する制御部400を含む。
本発明の実施形態による基板10は、液晶表示パネルに使われる上部基板及び下部基板のいずれか一つである。この時、上部基板には、例えば、カラーフィルターと共通電極とが形成され、下部基板には、例えば、複数の薄膜トランジストと画素電極とが形成されている。そして、上部基板と下部基板とを接合させて液晶表示パネルを製作する時、前記上部基板と下部基板との間の通電のために、上部基板及び下部基板のいずれか一つに金属ペーストからなる複数のパターン11を形成することが望ましい。本発明の実施形態ではシリンジ220内に貯留され、基板10上に塗布される原料物質として銀ペーストを使う。
ディスペンサ200は移送部300によってX軸及びY軸方向に移動して基板10の周縁部に沿って原料物質を塗布して複数のパターン11を形成する。この時、移送部300はモーターとレールなどを利用してステージ100及びディスペンサ200を移動させる。もちろん、それ以外の多様な手段を利用できる。また、上記説明ではディスペンサ200がX軸及びY軸方向に移動するとしたが、これに限定されることなく、ステージ100がX軸及びY軸方向に移動して基板10に原料物質を塗布することもできる。また、ステージ100及びディスペンサ200のすべてがX軸及びY軸方向に移動して原料物質を塗布することも、ステージ100が一軸方向に移動してディスペンサ200は他軸方向に移動して塗布物質を塗布することもできる。
このようなディスペンサ200は原料物質、例えば、銀ペーストが貯留されたシリンジ220、内部にシリンジ220が装着されて固定された本体部230、本体部230下部に設置されてシリンジ220内に貯留された原料物質を基板10上に吐出するノズル210及びディスペンサ200のノズル210と基板10との間のギャップを測定するセンサー240を含む。この時、図示していないが、シリンジ220とノズル210との間には前記シリンジ220とノズル210との間の連通を制御するバルブ、例えば、ソレノイドバルブが配置されている。ここで、原料物質が貯留されたシリンジ220内部に圧力を加えてバルブを利用してシリンジ220とノズル210との間を連通させると、前記シリンジ220内部に原料物質がノズル210に供給される。そして、ノズル210から原料物質が吐出される。
本発明の実施形態では、従来のように複数のパターン11を形成する工程中に、基板10とノズル210との間のギャップを調節するために、ディスペンサ200が複数回にわたって上昇・下降しない。即ち、図5に示すように、基板10上に複数のパターン11を形成する間、ディスペンサ200が複数回にわたって上昇・下降することなく、基板10と一定のギャップを維持しながら水平移動する。即ち、原料物質を吐出する時の基板10とノズル210との間のギャップと、前記基板10上に原料物質を吐出しない時の基板10とノズル210との間のギャップとが同じになるようにディスペンサ200を水平移動させる。ディスペンサ200の水平移動についての詳細な説明は下記の通りである。
センサー240は基板10とノズル210との間のギャップを測定する働きをする。このようなセンサー240は、図示しない距離測定用光を基板10に向けて照射する発光部(図示せず)及び前記発光部から出射された光が受信される受光部(図示せず)から構成される。この時、発光部及び受光部は一体型で構成され、所定距離が離隔されて配置されることが望ましい。そして駆動部250は、センサー240から測定された測定値を利用してディスペンサ200を上昇・下降させて基板10とノズル210との間のギャップが、例えば、40μmになるように調節する。
この時、本発明の実施形態では上記のように基板10とノズル210との間のギャップを調節するためにディスペンサ200を上昇・下降させる工程を1回だけ行うことが望ましい。望ましくは基板10上に最初のパターン11を形成する段階の前に、基板10とノズル210との間のギャップを調節する。以後、ディスペンサ200は上昇・下降することなく、連続的に水平移動しながら基板10上に複数のパターン11を形成する。また、基板10上に複数のパターン11を形成するためにディスペンサ200が水平移動する間に、センサー240は連続的に基板10とノズル210との間のギャップを測定することが望ましい。
制御部400はディスペンサ200の動作を制御してパターン11の不良が発生することを防止する。このために制御部400では基板10上にそれぞれのパターン11が実際に形成される位置(パターン形成スタート地点P1)及びパターン11形成が終わる地点(パターン形成終了地点P2)が保存されている。また、制御部400では吐出スタート信号印加地点S1及び吐出終了信号印加地点S2を算出する。そして水平移動中のディスペンサ200が吐出スタート信号印加地点S1に位置した時、前記ディスペンサ200に原料物質の吐出スタート信号を印加する。また、水平移動中のディスペンサ200が吐出終了信号印加地点S2に位置した時、前記ディスペンサ200に原料物質の吐出終了信号を印加する。パターン形成スタート地点P1、パターン形成終了地点P2、吐出スタート信号印加地点S1及び吐出終了信号印加地点S2についての詳細な説明は下記の通りである。
下記では図1ないし図5を参照して連続的にディスペンサ200を水平移動させながら、基板10上に複数のパターン11を形成する方法を説明する。
先ず、塗布装置のステージ100に基板10を位置させて、センサー240を利用して基板10とノズル210との間のギャップを測定する。ここで、基板10は液晶表示パネルの上部基板及び下部基板のいずれか一つを使う。また、センサー240は基板10とノズル210との間のギャップを測定して、前記測定値に基づいて駆動部250を利用してディスペンサを上昇又は下降させて、基板10とノズル210との間のギャップが、例えば、40μmになるように調節する。このように基板10とノズル210との間のギャップを調節するためにディスペンサ200を上昇・下降させる工程は1回だけ行うことが望ましい。望ましくは基板10上に最初のパターン11を形成する段階の前に基板10とノズル210との間のギャップを調節する。
そして移送部300を利用してディスペンサ200を水平移動させる。この時、ディスペンサ200は基板10上にパターン11を実際に形成する位置、即ち、パターン形成スタート地点P1に向けて水平移動することが望ましい。ディスペンサ200がパターン形成スタート地点P1に向けて水平移動する間に、制御部400では吐出スタート信号印加地点S1を計算する。以後、図3に示すようにディスペンサ200が吐出スタート印加地点S1の上部に位置した時、制御部400を通じて前記ディスペンサ200に原料物質の吐出スタート信号を印加する。これは、連続的にディスペンサ200を水平移動させながら基板10上に複数のパターン11を形成する時、所望の位置にパターン11を形成させるためである。ここで、吐出スタート信号印加地点S1は、図3に示すようにパターン形成スタート地点P1より所定距離の前に位置することが望ましい。そして、このような吐出スタート信号印加地点S1はディスペンサ200の移動速度、シリンジ220内に圧力を加える時間及びバルブの動作時間によって変わる。即ち、制御部400からディスペンサ200に原料物質の吐出スタート信号を送ってから前記ディスペンサ200のノズル210から原料物質が吐出されるまでには所定時間が必要となる。これは、ノズル210に原料物質を供給するために前記原料物質が貯留されたシリンジ220内部に圧力を加えるのに所定時間が必要となるからである。また、シリンジ220とノズル210との間の連通のためにバルブが動作するのに所定時間が必要となる。これにより、制御部400からディスペンサ200に原料物質を吐出させる命令信号を送っても、前記ディスペンサ200からすぐ原料物質が吐出されない。また、ディスペンサ200を水平移動させながら基板10上にパターン11を形成するので、前記ディスペンサ200の移動速度によって吐出スタート信号印加地点S1が変わる。これを式として表現すると、「吐出スタート信号印加地点S1=ディスペンサ200の移動速度×(バルブの動作時間+シリンジ220内に圧力を加える時間)」である。よって、本発明の実施形態では前記式(吐出スタート信号印加地点S1=ディスペンサの移動速度×(バルブの動作時間+シリンジ内に圧力を加える時間))を利用して吐出スタート信号印加地点S1を算出する。ここで、吐出スタート信号印加地点S1は距離として算出される。そして、算出された距離から、パターン形成スタート地点P1より前に吐出スタート信号印加地点S1が設定される。例えば、算出された距離が1mmなら、パターン形成スタート地点P2より1mmの前の地点が吐出スタート信号印加地点S1になる。これに、水平移動中のディスペンサ200が吐出スタート信号印加地点S1に位置した時、図3に示すように制御部400を通じて前記ディスペンサ200に原料物質の吐出スタート信号を印加する。
ディスペンサ200に原料物質を吐出させる吐出スタート信号を印加して、シリンジ220内部に圧力が加わる。そしてシリンジ220とノズル210との間に位置するバルブが動作して、前記シリンジ220とノズル210との間を連通させる。前記のような過程が進行される間にディスペンサ200はパターン形成スタート地点P1に到逹するようになる。次に、ディスペンサ200がパターン形成スタート地点P1の上部に位置した時、シリンジ220内の原料物質がノズル210から吐出される。つまり、形成しようとする位置、即ち、パターン形成スタート地点P1から原料物質が塗布されてパターン11が形成される。そしてディスペンサ200は工程進行方向に連続して水平移動しているので、ノズル210から吐出された原料物質は基板10上に塗布されてパターン11を形成する。
一方、基板10上に一つ目のパターン11、即ち、最初のパターン11を形成する場合には、ディスペンサ200をパターン形成スタート地点P1に位置させた後、前記ディスペンサ200に吐出スタート信号を印加してもいい。即ち、基板10上に最初のパターン11を形成するためにノズル210から原料物質を吐出する時、ディスペンサ200は、まだ移動中の状態ではない。これにより、ディスペンサ200をパターン形成スタート地点P1に位置させた後、前記ディスペンサ200に吐出スタート信号を印加して、ノズル210から原料物質が吐出し始めると、前記ディスペンサ200を水平移動させることもできる。よって、基板10上に最初のパターン11を形成した後、ディスペンサ200が次のパターン11を形成するために水平移動する間、次のパターン11を形成するために吐出スタート信号印加地点S1に到逹した時に吐出スタート信号を印加することが望ましい。
また、基板10上に形成されるパターン11を図3及び図4に示すように第1領域、第2領域及び第3領域に分ける場合、前記パターン11の第1領域を形成するためのシリンジ220内の圧力が第2領域を形成するためのシリンジ220内の圧力の30〜80%になるように調節する。これは、パターン11の第1領域に原料物質が集中し、前記第1領域の厚さが第2領域及び第3領域に比べて厚く形成されることを防止するためである。例えば、第1領域を形成するためのシリンジ220内の圧力が第2領域を形成するためのシリンジ220内の圧力と同じである場合、第1領域に原料物質が集中する現象が発生する。これは、ノズル210内に残留する原料物質とシリンジ220から新しくノズル210に供給される原料物質とが一緒に吐出されて塗布されるからである。よって、本発明の実施形態のようにパターン11の第1領域を形成するためのシリンジ220内の圧力が第2領域を形成するためのシリンジ220内の圧力の30〜80%になるようにする。これにより、パターン11の第1領域に原料物質が集中して、第1領域の厚さが第2領域に比べて厚く形成されることを防止できる。この時、実施形態による第1領域はパターン形成スタート地点P1から0.5mm以内の範囲にすることができる。
次いで、ディスペンサ200をパターン形成終了地点P2が位置した方向に連続して水平移動させながら、パターン11の第2領域及び第3領域を形成する。そして制御部400では吐出終了信号印加地点S2を計算する。以後、図4に示すようにディスペンサ200が吐出終了印加地点S2の上部に位置した時、制御部400を通じて前記ディスペンサ200に原料物質の吐出終了信号を印加する。これは、本発明の実施形態のように連続してディスペンサ200を水平移動させながら基板100上に複数のパターン11を形成する時、パターン形成終了地点P2以後、原料物質が塗布されることを防止するためである。ディスペンサ200に吐出終了信号を印加しても、シリンジ220からノズル210で原料物質が供給されることを中止するには所定時間が必要となる。また、ディスペンサ200に吐出終了信号を印加しても、ノズル210からの原料物質の吐出がすぐ終わるのではなく、前記ノズル210内部に残留する原料物質が所定時間吐出される。よって、吐出終了信号印加地点S2はディスペンサ200に吐出終了信号を印加した後、ノズル210から原料物質が吐出されて基板10上に塗布される長さによって変わる。また、ディスペンサ200に吐出終了信号を印加する前の前記ディスペンサ200のシリンジ220内の圧力によって変わる。これを式として表現すると、「吐出終了信号印加地点S2=シリンジ内の圧力×圧力当たりの長さの変化」である。ここで、圧力当たりの長さの変化はディスペンサ200に原料物質の吐出終了信号を印加した後、ノズル210から原料物質が基板10上に塗布される長さを意味する。また、圧力当たりの長さの変化はディスペンサ200の移動速度及び原料物質の粘度によって異なる。これにより、本発明の実施形態では実際の工程で適用されるディスペンサ200の速度及び実際に使おうとする原料物質を使って圧力当たりの長さの変化を算出する。そして算出されたデータを前記式(「吐出終了信号印加地点S2=シリンジ内の圧力×圧力当たりの長さの変化」)に適用して吐出終了信号印加地点S2を算出する。
表1は、本発明の実施形態によるディスペンサに吐出終了信号を印加した後、ノズルから原料物質が基板上に塗布される長さを圧力変化によって示したものである。
表1を参照すると、シリンジ220内の圧力が増加するほど、吐出終了信号印加後に基板10上に原料物質が塗布される長さが増加する。例えば、シリンジ220内に100Kpaの圧力を加えた状態で基板10上に原料物質を塗布した後、前記シリンジ220内に圧力を加えるのを中止する。この時、シリンジ220内に圧力を加えるのを中止した後にも、ノズル210から原料物質が吐出されて基板10上に塗布される長さが1mmである。そしてシリンジ220内の圧力が増加するほど、圧力を加えるのを終了した後に基板10上に原料物質が塗布される長さが増加する。
このような方法でデータを「吐出終了信号印加地点S2=シリンジ内の圧力×圧力当たりの長さの変化」に代入すると、吐出終了信号印加地点S2を算出することができる。この時、吐出終了信号印加地点S2は距離として算出される。例えば、シリンジ210内の圧力が100Kpaの場合、前記表1によって圧力当たりの長さの変化は100Kpaである。よって、これを式に適用すると、吐出終了信号印加地点S2=100Kpa×(1mm/100Kpa)であり、算出された長さは1mmになる。これにより、水平移動中のディスペンサ200がパターン形成終了地点P2より1mm前地点に位置した時、図3に示すようにディスペンサ200に原料物質の吐出終了信号を印加する。
ディスペンサ200に原料物質の吐出終了信号が印加されると、シリンジ220内部に圧力を加えるのが中止される。またシリンジ220とノズル210との間に位置するバルブが動作して、前記シリンジ220とノズル210との間の連通を解除する。これにより、吐出終了信号印加時点S2以後はノズル210内部に残留する原料物質が基板10上に塗布される。そして前記のような過程が進行する間にディスペンサ200はパターン形成終了地点P2に到逹するようになる。この時、本発明の実施形態では前述のようにディスペンサ200がパターン形成終了地点P2に到逹する前に吐出終了信号を印加したので、パターン形成終了地点P2以後はノズル210から原料物質が吐出されない。これにより、パターン形成終了地点P2以後、基板10上に原料物質が塗布されることを防止できる。
そして、ディスペンサ200は停止しないで次のパターン11を形成するために連続して水平移動する。以後、前記のような過程を繰り返しながら基板10上に複数のパターン11を形成する。
本発明の実施形態では液晶表示パネルの上部基板と下部基板との間の通電のために複数のパターン11を形成することを例にとって説明した。しかし、これに限定されることなく、基板上に複数のパターンを形成する多様な分野に適用できる。また、本発明の実施形態では液晶表示パネルの上部基板と下部基板との間の通電のために原料物質として金属ペーストを使っているが、これに限定されることなく、多様な物質を使うことができる。
200:ディスペンサ
210:ノズル
220:シリンジ

Claims (10)

  1. 原料物質を貯留するシリンジと、基板上に前記原料物質を吐出するノズルと、前記シリンジとノズルとの間の連通を制御するバルブとを有し、前記基板上に複数のパターンを離隔させて形成するディスペンサを備える塗布装置の制御方法であって、
    前記ディスペンサを水平移動させて原料物質を基板上に吐出して複数のパターンを形成し、
    前記基板上に原料物質を吐出する時の基板とノズルとの間のギャップと、前記基板上に原料物質を吐出しない時の基板とノズルとの間のギャップとが同一になるようにし、
    前記基板の上にパターンが形成され始めるパターン形成スタート地点から前記パターン形成が終了するパターン形成終了地点までの領域を前記パターン形成スタート地点から前記パターン形成終了地点の方向に第1領域、第2領域、及び第3領域の順に分割し、
    前記第1領域にパターンを形成するための前記シリンジ内部の圧力が前記第2領域にパターンを形成するための前記シリンジ内部の圧力の30〜80%になるように調節する塗布装置の制御方法。
  2. 前記基板上に複数のパターンを互いに離隔させて形成する工程中で、前記ディスペンサを複数回にわたって上昇・下降させて、前記基板とノズルとの間のギャップを調節する過程を繰り返さずに、前記基板上に原料物質を吐出する時の基板とノズルとの間のギャップを維持して前記ディスペンサを水平移動させる請求項1記載の塗布装置の制御方法。
  3. 前記基板上に原料物質を吐出してパターンを形成する前に、前記ディスペンサに原料物質の吐出スタート信号を印加する請求項1記載の塗布装置の制御方法。
  4. 前記基板上へのパターン形成を終了する前に、前記ディスペンサに原料物質の吐出終了信号を印加する請求項1記載の塗布装置の制御方法。
  5. 前記ディスペンサが前記パターン形成スタート地点より前に位置した時に、前記ディスペンサに原料物質の吐出スタート信号を印加する請求項1記載の塗布装置の制御方法。
  6. 前記吐出スタート信号を印加する地点が、ディスペンサの移動速度、シリンジ内に圧力を加える時間及びバルブの動作時間によって調節される請求項5記載の塗布装置の制御方法。
  7. 前記吐出スタート信号印加地点が「ディスペンサの移動速度×(シリンジ内に圧力を加える時間+バルブの動作時間)」の式により算出された距離の分だけ前記パターン形成スタート地点より前に位置する請求項記載の塗布装置の制御方法。
  8. 前記パターンの第1領域がパターン形成スタート地点から0.5mm以内の範囲である請求項記載の塗布装置の制御方法。
  9. 前記ディスペンサが前記パターン形成終了地点より前に位置した時に、前記ディスペンサに原料物質の吐出終了信号を印加する請求項1記載の塗布装置の制御方法。
  10. 前記吐出終了信号印加地点が「シリンジ内の圧力×圧力当たりの長さの変化」の式により算出された距離に見合う分だけ前記パターン形成終了地点より前に位置する請求項記載の塗布装置の制御方法。
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