JP5345150B2 - リフト車を制動するための制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リフト車を制動するための制動装置、リフト設備、及び1個以上の制動モジュールを調するための方法に関する。
リフト設備のリフト車を制動及び係止するために、様々な機構が知られており、適切な制動装置によって実現することができる。
強い圧縮力を例えばブレーキに提供するために、及び、いわゆるフェイル・セーフ・モードにおいて、ひいては、フェイル・セーフ動作ないし障害耐性動作においてこれら力を解除することができるように、一般的には、例えば文献独国特許出願公開DE100 49 168 A1号に、記載されたような電磁石が用いられる。しかしながらそれら電磁石には、ここではコイル配列によって作動される摩擦パッド間に大きな解除間隙は実現することができない、及び、ブレーキの重量が比較的大きいという欠がある。
より大きな解除間隙を実現するためにバネ系を用いることができる。それらバネ系の一例は、文献独国特許公報DE197 19 079 C1号の場合におけるクレーン又は他の工業用設備に用いられるものなど、コイルバネを備えるバネ制動作動装置である。しかしながら、かかるブレーキは比較的重く、及び、騒音が大きく、漏出及び/又は汚染の影響を受けやすい空気圧式ないし油圧式の解除機構を必要とし、その結果、これらブレーキを解除するための安全駆動部の使用の余地がない。
文献独国実用新案DE202 16 046 U1号により知られる制動装置は、リニア・ブレーキとしても同様に用いることが可能なディスク・ブレーキを備えるが、しかしながらこの制動装置では、制動力はレバー・アームによって直接的に印加される。この制動装置において、安全制動の要件を満たすためには、完全な解除システムが、いかなる自己係止式構成部品も有さないと定められている。しかしながら、大きな解除間隙を提供するためには、かかるバネ構成体は高い解除力を必要とし、さらには、停電の場合の作動時間は長い。
大きな解除間隙を実現できる制動装置が、文献独国特許出願公開DE100 15 263 A1号に記載されている。この装置では、駆動装置の直線運動が用いられており、その結果、当該制動装置のブレーキ・パッドが比較的大きな距離を移動できる。ここでは、ブレーキ・パッドのための圧縮力を生成するために、線形ユニットが同時に用いられる。しかしながら、この制動装置はフェイル・セーフ機能を何ら備えない。
現在の最新技術において、対応する解除間隙を有するフェイル・セーフ制動を実現しようとするならば、フェイル・セーフ制動は、緊急ブレーキ機能を実行可能にするため、非常に速く作動しなければならないであろう。しかしながら、この作動は非常に高い騒音レベルの原因となる。通常の動作条件での、すなわち、危険な状況が全く存在しない時の低速、ひいては、静粛な適用はこの場合には可能ではない。
瞬間的な停止をもたらすことが可能ないわゆる係止装置は、現在の最新技術では、いわゆるウェッジ・ブレーキによって実現される。ここでは、文献欧州特許出願EP1 719 730 A1号に記載されたように、例えば、制動ウェッジが対向面を介してリフト設備のレールに印加される。レールで生成された摩擦によって、制動ウェッジの対向面はさらに引き込まれ、ひいては、リフト車を制動するための必要な圧縮力を生成する。バネ又は重りによって蓄積されたエネルギーは、この場合には、制動ウェッジを安全に印加するためにのみ用いられ、その結果、該制動ウェッジはシステム全体の配列及び運動を理由に、制動力を生成する。このような係止装置は通常、制動ウェッジ又はその対向面によりレールにおいて摩擦力を生成することによって、必要とされる制動エネルギーを生成する。リフト車の運動エネルギーを低減させるための別の方法は、制動ウェッジ又は対向面が、リフト設備のレールにおいて変形作用を実行するという事実に基づいている。これによって、大量のエネルギーを比較的簡単に低減させることができる。
当該係止装置の代替例が文献欧州特許出願EP1 283 189 A1号に記載されている。ここでは、従来の制動における制動ウェッジの機能を担う制止レバーが、圧縮力の生成のために用いられている。この制止レバーは、その配列及び配置により締付及び制止機能を備え、このため、リフト車の係止時には高い圧縮力を生成する。
この背景のもとで、独立請求項の特徴を有する制動装置、リフト設備及び方法が提示される。
本発明は、リフト・シャフトに対して相対移動するリフト車を制動するための制動装置において、装置と協働するために提供された1個以上の制動モジュールを備えるとともに、2つの動作位置の間で調可能な係止を備えており、該係止は第1の動作位置において、該係止が解除力を該1個以上の制動モジュールに伝達するよう該1個以上の制動モジュールに接続されており、及び、該係止は第2の動作位置において、該1個以上の制動モジュールから離れており、その結果、該1個以上の制動モジュールが該装置と接触する制動装置に関する。
この制動装置は、該係止の該第2の動作位置での制動動作の一形態として、緊急ブレーキを実現するようにも設計されており、その結果、該制動装置は「係止装置」と呼ぶこともできる。該第1の動作位置において、該1個以上の制動モジュールと該装置との間の解除間隙の幅は、該解除力を調することによって調可能であり、その結果、該制動力が適切な態様で調節可能となると定められている。それゆえに、該第1の動作位置において、該リフト車の非制動移動を許容することも可能である。
一実施形態では、該装置は固定式装置として、例えばリフト設備のレールとして構成されている。該リフト車の移動は該制動装置によって制動及び緩衝されることが可能である。
他の実施形態では、該制動装置は該リフト・シャフトに対して固定的に配置されている。この場合には、該制動モジュールは移動式装置と協働するよう設計されている。該移動式装置はこの文脈において、支持手段として、例えば1本のロープ又は一組のロープとして構成されている。このような輸送手段によって、該リフト車は該リフト・シャフトの内部を移動させられる。該制動モジュールの該駆動手段との当該協働によって、必要な場合には該第1の動作位置において、該駆動手段ひいては該リフト車の移動は制動可能である。該駆動手段ひいては該リフト車の当該移動は、該第2の動作位置において、それぞれ緊急制動及び緩衝される。
該制動装置は、該解除力を提供及び変更するための1個以上の駆動部を備える。
さらに、該制動装置は、電磁石として構成された保持装置を備えることができ、該電磁石は例えば、該係止を該第1の動作位置で保持するよう設計されている。該第1の動作位置において、該電磁石は通電状態で該係止を保持する。該電磁石には、電気エネルギーひいては該リフト設備によって提供される電流を、例えば、停電の場合には該係止が該電磁石から解除されるよう供給することが可能であり、その結果、該リフト車の緊急停止を達成することができる。
加えて、該制動装置は、該制動モジュールと該装置との間の距離を調するよう設計された1個以上のレバーを備えることができる。
一変形例では、該制動装置が、バネとして構成された、1個の力モジュール及び/又はエネルギー蓄積部を備え、該バネは例えば、制動力を該1個以上の制動モジュールに提供するよう設計されていることとすることができる。ここでは、該制動力は該解除力にベクトル的に反作用している。
該1個以上の制動モジュールは、該係止と協働するよう設計された構成部品としての相手部品を備えることができ、該係止は該第1の動作位置において該相手部品と係合する。
他の実施形態では、該制動装置は該係止を該第2の動作位置から該第1の動作位置へと、例えば自律的及び/又は電気機械的に、移送するよう設計された1個以上の係止補助具を備えることができる。
本発明によるリフト設備は、上記に記載した1個以上の制動装置、及び、1個以上のリフト車を備える。
加えて、本発明はリフト・シャフトに対して相対移動するリフト車用の1個以上の制動モジュールを調する方法に関し、該1個以上の制動モジュールは装置と協働するよう設けられている。この方法では、2つの動作位置の間で係止が交互に切り替えられ、該係止は第1の動作位置において、該係止は解除力を該1個以上の制動モジュールに伝達するよう、該1個以上の制動モジュールに接続されており、及び、該第2の動作位置に切り換わると、該1個以上の制動モジュール及び該係止は互いから離れ、その結果、該1個以上の制動モジュールは該装置と接触する。
この方法によって、該係止が該第1の動作位置にある場合には、該解除力を変化させることによって、該装置と該1個以上の制動モジュールとの間の解除間隙の幅を調節することが可能であり、その結果、該リフト車が制動される。該解除力の変化は、ブレーキ・パッドの該装置への印加をもたらす。該制動力をさらに低減させることによって、この場合には、明確な制動力を提供することができる。
該係止が該第2の動作位置にある場合には、該1個以上の制動モジュールが該装置と接触し、その結果、該リフト車が停止させられるか又は緊急制動される。
本発明による方法の少なくとも1つのステップは、本発明による制動装置によって又はこの制動装置の1個以上の構成部品によって、実行することができる。該制動装置の1個以上の構成部品の、又は、該制動装置自体の機能は、記載の方法の1ステップとして実現することができる。
該制動装置は典型的には、1個以上の装置と及び通常は1個以上の係止と協働可能な1個以上の制動モジュールを備える。
この制動装置によって、例えば、安全制動を実現することができ、この場合、該制動の当該作動は、該係止を備えることが可能な係止機構によって誘発することができる。
該制動装置の一変形例では、該係止は、駆動モジュール又は係止機構の構成部品としての駆動部によって移動させられることとされており、該駆動部によって該1個以上の制動モジュールを閉鎖及び開放することができ、かかる駆動部は該制動装置の解除駆動部としても構成することができる。
とりわけ該係止と該電磁石との協働によって、該解除間隙の提供のもとで該制動モジュールが該装置から遠ざかるように提供される該制動装置の解除力は、該係止によって一時的に遮断することができる。それゆえに該係止は、該駆動モジュールと該制動モジュールとの間の相互作用を提供するための移送手段として構成されている。
該1個以上の係止機構は、例えば力を印加するのに適した、エネルギー蓄積部も備えてもよく、この力によって、例えば、該係止を該制動モジュールで閉じ込めることができ、その結果、この閉じ込め後には該係止は、該第2の動作位置から開始して再び該第1の動作位置にあり、その結果、該解除間隙が該制動モジュールと該装置との間に提供される。
該制動装置の該係止機構の別の任意の構成部品としての解除装置において、別の伝達部を配置することができる。加えて、該係止機構は、自律式及び/又は自動式の係止補助具又は係止装置を備えることができる。
該制動装置の動作において、該電磁石のスイッチが切られると、すなわち、該電磁石の電力供給が一時的に遮断されると、該係止が落下し、ひいては、該制動モジュールから分離することとされている。該電磁石が通電されている限り、該係止は該第1の動作位置で保持される。該電磁石がもはや通電されなくなった瞬間には、該電磁石は該係止を磁気的に引き付けることはできず、その結果、該係止は該電磁石から解除され、ひいては同時に、該制動モジュールから離れる。
該係止のそれぞれの動作位置における適切な位置決めのための、とりわけ本発明の枠組みの中で提供される該係止機構は、該制動装置によって従来のやり方で実行されるべき制動動作が影響されないように、設計することができる。
加えて、該制動装置は、該係止機構の考えられうる構成部品として自己係止式の駆動部及び/又は自己係止式の伝達部を備えることができる。
該係止機構は典型的には、制動のための自己係止式要素を何ら備えない。該第1の動作位置において、該係止はとりわけ、自己係止式伝達部及び駆動部によって補助することができる。
該制動装置の及びとりわけ該制動装置の該制動モジュールの解除は、通常は、該係止が該第1の動作位置にある場合にいつも発生するが、この解除は一実施形態において、モータを動力源とする解除動作の場合にも可能な、いわゆる対称性解除としても提供することができる。記載の対称性解除は、1個以上のレバーを該係止機構の構成部品として駆動することによって実現することができ、このようなレバーは1個以上の固定点において印加される。該1個以上の固定点の適切な位置決め、及び、該1個以上のレバーの適切な寸法取りによって、当該解除のために提供された該解除力の伝達が可能である。ここでは、該1個以上のレバーの偏心によって解除経路を実現することができる。記載の係止機構又は対応する解除のための装置はさらに、他の制動モジュールを解除するためにも用いることができる。
該制動装置は、該第1の動作位置から該第2の動作位置への該係止の移行が短時間にひいては瞬時に実行されるよう設計することができる。該制動モジュールに作用するために設計された適切な寸法のエネルギー蓄積部、とりわけ、バネが用いられる場合には、該制動モジュールと該装置との間の該解除間隙は、十分に大きな圧縮力によって即座に閉鎖することができ、その結果、該制動装置によって、とりわけ緊急制動動作を実行することができ、その結果、この点において該制動装置は係止装置とも呼ぶことができる。このような係止装置は、該係止の該動作位置の変化によって、及び、該制動モジュールの該装置に対する相対位置又は相対方向の結果として生じる変化によっても、誘発及びひいては作動される。
緊急制動動作、ひいては、該リフト・シャフトに対して相対移動する該リフト車の係止動作は、様々な駆動方向で実行することができる。それゆえに、固定式の該装置が、とりわけリフト設備のレールとして設計された場合には、該リフト車の上向き及び下向きの両方の移動を、該制動装置によって急速かつ安全に停止させることが可能である。
該装置が支持手段といった移動式装置として設計されている場合は、とりわけ該制動モジュールが該支持手段の下向きに移動するロープと協働する場合には、該リフト車の下向きの移動を効率的に制動又は停止させることができる。該リフト車の上向きの移動は、とりわけ該支持手段の上向きに移動するロープとの、該協働該制動モジュールの協働によって、効率的に制動又は停止させることができる。通常は、該リフト車の移動の制動又は停止は、該支持手段の任意の部分又はロープの該協働の方向とは独立して、該制動モジュールによって実行することができる。
別の変形例では、該制動装置は、とりわけ該リフト車を係止するために設計されている場合には、係止ウェッジとして設計された制動モジュールを備えることができ、かかる係止ウェッジは、該第2の動作位置への移行時に該係止によって誘発される作動装置と協働する。次いで、その結果、該係止ウェッジは緊急制動動作をもたらすことができる。該制動力の生成は該係止ウェッジのウェッジ動作を介して発生することができる。
本発明によって、リフト車を制動及び/又は係止するための大きな解除間隙を有する制動装置をとりわけ実現することができる。該制動モジュールに作用する該圧縮バネがあるので、及び、該係止を保持する該電磁石を使用しているので、この制動装置は停電の場合には完全に自律的に引き込まれる。それゆえに、該制動装置はいかなる動作状況においてもフェイル・セーフである。
該係止機構の構成部品としてのレバー・ドライバによって、該係止機構の駆動部としての解除モータとの間の伝達、及び、バネを係止する該制動モジュールに作用する該解除力は調可能である。とりわけ、該レバー・ドライバは対称性解除を可能にする。これによって、該リフト車、リフト・キャビン又は対応する車両は、該1個以上の制動モジュールのブレーキ・パッドのきしみ音を伴うことなく、該制動用制動装置が完全に解除されることなく、移動を開始することができる。その理由は、該ブレーキ・パッドが同時に該装置から上昇し、それゆえに該装置から離れているからである。
該係止機構又は該係止機構の少なくとも1個の構成部品、例えば該駆動部又は該解除モータによって、該制動用制動装置は運動的に開放及び閉鎖することができる。この文脈において通常は、該駆動部の適切な移動によって生成される該解除力は、該解除力を該制動モジュールへと伝達する手段としての該係止を介して該駆動部から伝達されることとされている。
ブレーキ・シュー又はブレーキ・パッドを備えることが可能な制動モジュールを、レール等、該装置に運動的に印加する可能性に応じて、ブレーキ・パッドのレールにおける衝撃速度を制御することができる。これによって、該係止ひいては該制動モジュールの作動時における作動速度及び騒音レベルをさらに調節することができる。
対応して設計された該係止機構の駆動部、及び、解除装置それぞれによって、フェイル・セーフ機能を介して印加された圧縮力もまた、制御ひいては調節することができる。該解除装置の運動性の印加は制動動作を開始する少し前に発生させることができ、これによって、該制動の及び制動モジュールそれぞれの作動時間を短縮することができる。このことは、運動的に又は係止によって実行することができる。
該係止を作動させるための緊急装置としての該電磁石によって、安全でない駆動装置ですら該制動を解除するために用いることができる。
ねじ駆動など非自己係止式システムと比較して、該係止機構による作動時間ははるかに短い。このことは、停電の場合の該リフト車の自由落下は発生しえないか、又は、非常に短時間のみ発生できることを示唆している。該係止具に対する自動復帰機構のないブレーキの場合、記載の制動装置は、EN81によるリフト用係止装置の基本要件を満たしている。該電磁石によって作動しているので、非常に短い作動時間が可能である。該制動装置の作動は、該係止に作用するモータによってさらにいくつかの速度レベルに調節することができる。
リフト構造物の分野での該制動装置の適用領域はいわゆるレール・ブレーキである。この場合には、リフト車は通常は自己のガイド・レールに対してかなりの量の隙間を有する。しかしながら、昇降装置用のガイドライン及びEN81は、該リフト車又は該リフト・キャビンの落下を非常に高い安全度で避けるために、いわゆるフェイル・セーフ制動システム、すなわち、動作的に安全な制動システムを要求している。それゆえに、大きな解除間隙とフェイル・セーフ側面を組み合わせる制動システムを用いなければならない。
該制動装置は例えばレール・ブレーキとして実現することができる。この場合には、該制動力はエンジン室では生成されないが、該リフト車内で、すなわち、まさに必要とされる場所で生成される。
該係止機構を理由として、該制動装置は昇降機内の係止装置として用いることができる。加えて、該制動装置内における制動装置と係止装置の組み合わせが可能である。これは例えば、両システム、すなわち、該制動装置と該係止装置とが作動している場合には、きわめて高い減速度が該リフト車内の乗員に作用することはないと示唆している。
それゆえに、該制動装置によって、とりわけ、求心力の影響を受けるトリガ装置を備えるリフト係止装置を、該リフト車の速すぎる速度を検知するために実現することができる。これらトリガ装置は求心性の自己の重量によって固定することができ、このため、該係止を該第1の動作位置から該第2の動作位置へと移送することによって該係止装置を作動させる。
該制動の別の可能な適用は鉱業の建設機械の分野、及び、鉄道輸送設備の全分野で可能である。その大きな解除間隙を理由として、該制動は汚染の激しい環境で用いることができる。この領域においても、本発明の枠組みの中で提供される該フェイル・セーフ・システムは、記載の構成体の信頼性及び安全性を向上させる。
それゆえに本発明はとりわけ、例えばリフト車の運動を減速及び/又は停止するための、制動用の制動装置に関する。鉄道輸送設備、とりわけ昇降機の制動は、この場合、固定式装置としての該輸送設備と平行に向けられた固定式レールにおける摩擦によって実行される。該レールの代替として、この適用は、装置としてのブレーキ・ディスクにおける回転運動の制動のために用いることができる。該制動モジュールの摩擦ライニングは該レールに対して略直角方向に、解除位置、ひいては、該第1の動作位置から、制動位置、ひいては、該第2の動作位置へと移動させられる。このようにして、制動動作が開始される。該制動装置の変形例は制動モジュールとしてブレーキ・パッドを備える。
他の実施形態では、該制動力はウェッジによって生成又は増幅される。このウェッジはその対向面上を移動する移送することができ、ひいては、該レールに対して90°未満の角度で、すなわち、該レールの方向とは直角でなく印加されることができる。
圧縮バネ等、1個又は複数のエネルギー蓄積部によって、該装置に抗する摩擦を生成するために必要な該制動モジュールの圧縮力が生成される。このことによって、停電の場合には完全な制動力が提供されることを保証する。
該制動位置から該解除位置への当該移動は、該制動装置又は対応するシステム全体のエネルギー取り込みによって実行される。ここでは、引張力の束が例えばブレーキ・シューとして設計された1個以上の制動モジュールの領域において偏向される。引張力の架橋は該レバー・ドライバによって実行される。
該制動装置の実施形態は固定点を全く備えないレバーの構成体を提供する。この場合、該解除経路ひいては該解除間隙は該レバーの偏心によって生成される。力の印加点はそれゆえに該装置のひいては該レールの面の外側にあってもよい。2個のレバーを用いる場合には、例えばこのことは、中央部の提供の必要性をなくす。
該レバーでの支点の配置をばらつかせることによって、生成及び要求される解除力の所定の伝達率を提供することができる。該制動モジュールを解除するための力は、電気モータによって、油圧的に、空気圧的に又は他のエネルギー変換器によって生成することができる。歯車装置による伝達が可能である。1個の駆動部を用いて、制動及び/又は係合用のいくつかの制動モジュールを解除することができる。この文脈において、該制動装置ひいては該制動モジュールの安全機能に影響を及ぼすことなく、自己係止式構成部品を用いて供給エネルギーを節約することができる。この駆動・伝達装置の端部では、典型的には該係止へと移動させられた直線移動が生成される。
該制動装置の作動を引き起こすために、該解除状態を終了する2つの可能性がある。この終了は該解除力を低減させるひいては該係止を変位させることによって、又は、力の伝達を一時的に遮断する、例えば、該係止を閉鎖又は折り畳むことによって、実行することができる。
これら2つの条件及びこれら2つの動作位置のそれぞれは、対応する情報提供者によって、安全に検知することができ、及び、該制動装置の別の構成部品としての制御装置によって処理することができる。このことは、停止位置にあるスイッチによって、要素を測定することによって、又はステッパ・モータによって実現することができる。
自己固定式でないシステムにおいて、該解除力の低下は該解除力の生成を一時的に遮断することによって実現することができる。第1の変形例は、該駆動部によって生成された該解除力の作動方向を逆転させることであって、これは、自己係止式システムにおいてもまた可能である。第2の変形例は、該係止を折り畳むことによって該係止を通る力の束を遮断することに基づいている。これによって、自己の位置で該係止を保持する該電磁石が無力状態へと切り換えられる。
該係止の重力によって、対応して構成された該係止と該制動モジュールの該相手部品との間の形状マッチングによって、又は、バネ又は他のエネルギー蓄積部又はエネルギー変換器等これまでに張力のかかった要素からのエネルギーによって、該係止は自己の位置から外に出される。これら可能性の組み合わせもまた実行可能である。
リフト車を制動及び/又は係止するための該制動装置は、ロープのないリフト設備内での最大キャビン総重量1330kg用に設計された一構成体の中にある。この場合には、該制動装置及び該制動システムはそれぞれ、直接的に該エンジン室から該リフト車又は該キャビンへと変位する。例えば、下記の基本的な条件を満たすことが可能である:
−最大1330kgでの制動
−完全に積載したリフト車で、及び、制動装置が故障した際の加速度a=−0.3gでの減速
−乗員に対する最大減速度:1g
−制動の解除間隙:4mm
−寿命9000000LW(荷重の変更)
加えて、2つの制動モジュールを用いて、その結果、レール深さ約50mm及びレール厚さ約16mmを有する安全レール・ブレーキを実現することができる。
該制動装置の該解除機構によって、2つの制動モジュールを対称的に解除することができる。このことは両方のブレーキ・シューが該レールから同時に離れることを意味する。これによって、まだ完全に解除されていないブレーキを備えているリフト車であっても、きしみ音なしに移動を開始することができる。これによって、保持位置に到達する少し前の該解除間隙の低減ですら可能である。この手段によって、該レバーの伝達による速度損失を補償することができる。このため、係止機構用の駆動部としてより軽量かつより低速のモータを使用することすら可能である。
より低速の印加速度を実現することができると、該制動の作動時の騒音レベルもまた大幅に低減され、このことは乗員の乗り心地の向上を意味する。
該制動用制動装置は運動的動作及び係合作動を有する構造であることから、この制動用制動装置によって、いくつかの作動速度を実現することができる。該電磁石を使用することによって、従来のロープ式昇降機用の係止装置としての該制動用制動装置は、高すぎる上向きの速度ならびに高すぎる下向きの速度にも適している。
該電磁石は12Vで通電される安全磁石として構成することができる。該制動装置は、制動装置、保持装置及び係止装置として用いることができる。これによって、すべての制動モジュールが同時に作動している場合に乗員に対して作用する最大減速度を、大幅に低減させることができる。加えて、該制動装置は安全でない駆動部に対しても用いることができ、この場合には、作動速度を制御することができ、及び、対称的な解除挙動を調節することができる。該係止機構の駆動部としての該モータの固定は、搭載状況に応じて構築されるものとする。例えば、モータとして構成された該駆動部の後端部にあるボルトを固定的に搭載することができる。該係止具と該モータを接続するボルトは、モータの力を受けることを可能にするために、直線的に誘導することができる。
記載の発明はとりわけ、係止装置及び/又は安全制動として用いることができる。該係止によって、引張力及び/又は圧縮力の伝達が可能である。本発明の枠組みにおいて、制動力は解除力によって調可能である。さらに、ロープ・ブレーキとしての該制動装置の使用が可能であり、この場合には、該制動モジュールが固定的に搭載され、及び、制動動作を引き起こすために、装置としての移動式ロープと接触することとされている。別の構成では、該制動装置は回転装置の回転運動を制動するためにも用いることができる。
本発明の他の利点及び構造は明細書及び添付図面によって理解されるであろう。
上記に記載された特徴及び以下説明される特徴は、示されたそれぞれの組み合わせにおいてだけでなく、他の組み合わせにおいて、又は個別に、本発明の範囲から逸脱することなく用いることができることが理解されるであろう。
本発明は、図面中の実施形態に関して概略的に示され、及び以下の図面を参照にして詳細に記載される。
本発明による制動装置の第1の実施形態の概略図。 本発明による制動装置の第2の実施形態の詳細の概略図。 本発明による制動装置の第3の実施形態の係止の2つの実施例の概略図。 本発明による制動装置の第4の実施形態の概略図。 本発明による制動装置の第5の実施形態の概略図。 本発明による制動装置の第6の実施形態の3つの異なる動作位置における概略図。 本発明による制動装置の第7の実施形態の概略図。 本発明による制動装置の第8の実施形態の概略図。 本発明による制動装置の第9の実施形態2個を有するリフト設備の実施例の概略図。 本発明による制動装置の第10の実施形態の概略図。 本発明による制動装置の第11の実施形態の概略図 本発明による制動装置の第12の実施形態の詳細の概略図。 本発明による制動装置の第13の実施形態の詳細の概略図。
図1に概略的に上面から示される、リフト車を制動するための制動装置2Aの第1の実施形態は、係止4Aと、共通の相手部品8Aに接続されたブレーキ・シューとして構成された2個の制動モジュール6Aとを備え、この相手部品8Aは図1に示される動作位置において該係止4Aと接触する。リフト車が装置としてのレール16Aに沿った移動を実行できることとされている。本発明の文脈において、語「リフト車」は、貨物又は人員の輸送用のリフト・シャフトに対して相対移動する任意の種類の「車両」のことを意味する。
この第1の動作状態では、両方の制動モジュール6Aはレール16Aから距離をおき、バネ10Aと、壁構造14Aにおいて支点28Aによってそれぞれ支持された2個のレバー12Aとによって2つの対称的な解除間隙18Aを形成している。
さらに、この第1の動作位置において、電磁石20Aが係止4Aを上向きに(すなわち重力に逆らって)引き付けることとされている。この方策によって、相手部品8Aによって制動モジュール6Aを係止4Aに接続することを可能にする。矢印によって示される本目的のために必要とされる解除力22Aは、ここでは図示しない係止機構の駆動部によって提供され、該駆動部は係止4Aの往復移動を引き起こす。係止4A及び相手部品8Aによって、制動モジュール6Aはある所定の位置に維持され、及び、必要に応じてレール16Aに相対して移動させられる。
図1の実施形態では、摩擦ライニングを備えた制動モジュール6Aはレール16Aから上昇している。図1に示される第1の動作位置から開始すると、電磁石20の電力供給の障害時には、係止4Aが電磁石20Aから、ひいては、該係止4Aが係合する相手部品8Aからも解除されること、及び、該係止4Aが第2の動作位置へと移動することとされていることに留意するべきである。このことは、同時に、両制動モジュール6Aが図1に示す自己の位置を離れ、バネ10Aによってレール16Aに対して押圧され、その結果、該両制動モジュール6Aは、ここではこれ以上は図示しないリフト車のレール16Aに対する制動をもたらすことを意味している。
この場合には、係止4Aの位置が変化したので、解除力22Aをもはや伝達することはできず、及び、制動モジュール6Aは、制動装置2Aのフェイル・セーフ機能があるので、崩壊するであろう。電磁石20を使用しているので、このことは供給電圧の停止の場合にも有効である。この場合の代替例は係止機構の機能モデルに解除牽引力を提供することである。
制動装置2Bの第2の実施形態の詳細が図2に概略的に示される。ここでは、該制動装置2Bの制動モジュール6Bと、及び、壁構造14Bにおいて支点28Bによってヒンジ結合されたレバー12とBが図示されている。レバー12Bは電力貯蔵設備13Bと協働し、その結果、制動モジュール6Bはここで示される位置にとどまる。加えて、制動モジュール6Bはレール16Bから離れており、解除間隙18Bを形成している。この第2の実施形態では、レバー12Bは固定された支点を備えない。
図3の上部は、傾斜した端部26Cを有するアーム24Cを備えた係止4Cの第1の実施例の概略図を示す。係止4Cのこの第1の実施例は、ここでは図示されない1個以上の制動モジュールに接続された相手部品8Cと協働するよう設計されている。
係止40Cの第2の実施例は、曲線的な端部260Cを有するアーム240Cを備える(図3の下側図を参照)。係止40Cのこの第2の実施例は、図3には示されない1個以上の制動モジュールに接続された相手部品80Cと協働するよう設計されている。図3はさらに、通電されひいては係止4C、40Cを引き付ける電磁石20Cを示しており、その結果、両方の係止4C、40Cに対して第1の動作位置が実現される。
図3に示されるように、係止4C、40C、及びとりわけ係止4C、40Cのアーム24C、240Cは、様々な形態及び配置の組み合わせを持つことができるが、これらはここでは図示しない。
両方の実施例の場合において、係止4C、40Cは各支点28Cによって壁構造14Cに対して回転可能に支持されている。解除力によって、制動モジュールと図3に示されないレールとの間の解除間隙は維持されており、当該解除力は係止4C、40Cによって伝達される。2個の電磁石20Cはそれぞれの位置において係止4C、40Cを保持する。
図4は、支点28Dによって壁構造14Dに対して回転可能な係止4Dを備える制動装置2Dの第4の実施形態の概略図を示す。加えて、図4は同じく壁構造14Dに固定された電磁石20Dを示す。図4に示す本発明による制動装置2Dの第4の実施形態は、ここでは図示されない1個以上の他の制動モジュールに接続された1個以上の相手部品8Dもまた備える。さらに、係止4Dはバネ又は別のエネルギー蓄積部10Dによって、壁構造14Dに接続されている。
図4に示される動作位置において、係止4Dは電磁石20Dによって上向きに引き付けられ、その結果、係止4Dは、相手部品8Dに接続され、ひいては、相手部品8Dに接続された1個以上の制動モジュールは、この場合には固定的な装置によって解除され、解除間隙を形成する。電磁石20Dが電源から切断された直後、及び、停電の場合にはそれぞれ、係止4Dは下向きに音を立てて折れ、その結果、係止4Dの相手部品8Dとの接続は一時的に遮断され、及び、該1個以上の制動モジュールのための制動動作は、固定式装置と接触している1個以上の制動モジュールによって摩擦の生成により開始される。
バネ10Dを提供することによって、解除力が係止具4Dに対し右側及び左側から作用するので係止4Dの引っかかりは防止される。係止4Dの重力は摩擦力によって反作用を受ける。制動装置2Dの作動を保証するために、この文脈において、係止4Dと壁構造14Dとの間でバネ10Dが圧縮され、その結果、バネ10Dの弾性力が下向きに作用することとされている。電流が電磁石20Dに流れなくなるとただちに、係止4Dは解除され、及びバネと係合している間は下降する。
図5は、引張力のために設計された係止機構を備える制動装置2Eの第5の実施形態の概略図を示す。
制動装置2Eのこの第5の実施形態は、アーム24Eを有する係止4Eを備えており、該アーム24Eの端部には、一方の端部に球32Eを備えるアーク30Eが配置されている。係止4Eのアーム24Eは、支点28Eによって壁構造14Eに対して変位可能かつ回転可能に搭載されている。壁構造14Eにおいて、電磁石20Eも搭載されており、該電磁石20Eを通って図5に示される動作位置において電流が流れており、その結果、該電磁石20Eは係止4Eを上向きに引き付ける。この場合にはブレーキ・パッド34Eを備える制動モジュール6Eの相手部品8Eは、別の支点29Eによって、壁構造14Eに対して回転可能に搭載されている。壁構造14Eと制動モジュール6Eとの間でバネ10Eは圧縮されている。係止4Eが該制動モジュールの相手部品8Eに接続されており、その結果として、バネ10Eに反作用する解除力を提供するという事実によって、バネ10Eが制動モジュール6Eを右に押圧することは防止される。
図5の実施形態では前述の実施形態と同じ作動原理が提供されている。唯一の違いは、ここでは、バネ10Eによって制動モジュール6Eに対して、該制動モジュールを解除するために、引張力が印加できることである。係止4Eに対して作用し、ひいては、制動モジュール6Eに対しても間接的に作用する係止機構は原則的に前述の実施例と同じ様に機能する。
図6は、制動装置2Fの第6の実施形態を3つの異なる動作位置において、すなわち、図6の上部には第1の動作位置36Fの第1の変更態様を、図6の中央部には第1の動作位置360Fの第2の変更態様を、及び、図6の下部には第2の動作位置38Fの実施形態を示す。
図6は、係止4Fの3つの動作位置36F、360F、38Fにおける制動装置、及び、制動モジュール6Fの結果として生じる動作位置の第6の実施形態を示す。詳細には制動装置2Fは、アーム24F、アーク30F、球32Fを備える係止4Fと、壁構造14Fと、及び加えて、相手部品8F及びブレーキ・パッド34Fを有する制動モジュール6Fとを含む。この文脈において、制動モジュール6Fと壁構造14Fのうち一つとの間でバネ10Fが引っ張られる。さらに図6は、レール16Fとして設計された固定式装置と、及び電磁石20Fとを示す。図6は傾斜面を有する経路として構成された係止補助具40Fも示す。
第1の動作位置36Fの第1の変更態様では、係止4Fひいては制動モジュール6Fは第1の動作状態にあり、その結果、ブレーキ・パッド34Fとレール16Fとの間には解除間隙18Fがある。このことは、電磁石20Fを通電し、その結果、該電磁石20Fが係止4Fを上向きに引き付けることによって達成される。さらに、係止4Fのアーク30Fは、該制動モジュール6Fの相手部品8Fを包み込み、係止4Fの球32Fは、制動モジュール6Fの相手部品8Fと当接し、ひいては、解除力を提供することによって、制動モジュール6Fをバネ10Fの力に抗して左に向かって引き付ける。
図6の中央部に示される第1の動作位置360Fの第2の変更態様では、係止機構の図示しない駆動部を作動することによって、係止4Fは右に向かって移動させられ、付随して、係止4Fから制動モジュール6Fへと伝達される解除力も変化し、これによって、球32Fとひいては係止4Fもまた該制動モジュール6Fの相手部品8Fから解除され、この解除によって、バネ10Fの作用によって駆動される制動モジュール6Fの右への移動を可能にすることが示されている。このことは、制動モジュール6Fのブレーキ・パッド34Fがレール16Fに当接する結果、ここで示される制動装置2Fの第6の実施形態による、リフト車のレール16Fに対するリフト設備の相対移動を絶ち切る状況をもたらす。
第2の動作位置38Fが図6の下部に示される。ここでは、電磁石14Fの電力供給が、緊急時等に、一時的に遮断され、その結果、この電磁石14Fは第1の動作位置36F、360Fの実現のための図6の上部及び中央部に示される位置において、それぞれ、係止4Fをもはや保持できないこととされている。
このことは、重力の影響のもとで係止4Fが支点28Fを介して下降することをもたらす。それゆえに、係止4Fと制動モジュール6Fの相手部品8Fとの間の接続が解除され、及び、制動モジュール6Fがレール16Fの方向に、壁構造14Fと制動モジュール6Fとの間で伸びるバネ10Fによって突然押され、その結果、ブレーキ・パッド34Fとレール16Fとの間の相互作用によって緊急停止が引き起こされ、その結果、ここで示される制動装置6Fの第6の実施形態を備えたリフト車の移動は停止される。
それゆえに、図6は、制動装置2F及びとりわけ制動モジュール6Fを、第1の動作位置36Fの第1の変更態様の文脈での解除状態で示す。第1の動作位置360Fの第2の変更態様を得るために、係止4Fのレール4Fの方向への移動による制動モジュール6Fの前進が、ここでは解除力の変化によってもたらされることとされている。
下側の図において、制動モジュール6Fは、第2の動作位置38Fを提供するための係止4Fの下向きの回転によって閉鎖される。
第2の動作位置38Fから、第1の動作位置36Fの第1の変更態様への及びひいては原位置への、係止4Fのリセットは、電磁石20Fを再通電し及び係止4Fを上向きに手動で上昇させることによる電磁石20Fの固定によって実行される。
制動装置2Fは、任意の追加機能による自動復帰機構を備えることが可能である。
かかる復帰機構によって、沈下している係止4Fは、所定の距離を移動した後の解除力を調節するために構成された、バネ、又は、係止機構の解除モータ等モータによって後ろに引かれた際に、第1の動作位置36Fの第1の変更態様における相手部品としての係止補助具40Fによって、水平位置へと戻される。この場合には、係止4Fが係止補助具40Fの経路に沿って押され、係止4Fの球32F及びアーク30Fは相手部品8Fの下方を移動することとされている。電磁石20Fがそれでも通電されない場合には、係止4Fは再び下向きに折り畳まれ、制動モジュール6Fを解除しよう試みるであろう。電磁石20Fが再び係止4Fをバランスを保って保持する場合には、しかしながら、制動モジュール6Fはモータを牽引することによって解除されるであろう。
図7の概略図に図示される制動装置2Gの第7の実施形態は、係止4Gと、ここではこれ以上図示しない制動モジュールの相手部品8Gと、電磁石20Gと、該係止の支点28Gと、壁構造14Gと、及び、経路として構成された係止補助具40Gとを備える。
図7では、係止4Gが相手部品8Gに接続され、その結果、制動装置2G及びとりわけ制動モジュールが解除状態に、ひいては、第1の動作位置にあるとされている。電磁石20Gへの電気的接続を一時的に遮断することによって制動装置2Gとひいては制動モジュールを解除した後に、係止4Gは支点28Gの回りを下向きに回転し、これによって、相手部品8Gからひいては制動モジュールからも離れている。
係止4Gを解除された動作位置から図7に示される元の第1の動作位置へと移送するために、ここでは係止補助具40Gが提供され、該係止補助具40Gによって、係止4Gのための復帰機構が圧力を用いて実現されることとなり、係止補助具40Gは係止4Gのアーム24Gに搭載された延長部42Gと協働し、それゆえ、係止4Gを固定するために提供された運動の順序を調節する。
制動装置8Hの第8の実施形態が図8に概略的に示される。制動装置8Hのこの第8の実施形態もまた、係止4Hと、相手部品8Hを有する制動モジュール6Hと、及び、引張力を提供している時は壁構造14Hと制動モジュール6Hとの間に固定されたバネ10Hとを含む。さらに図8は、電磁石20Hと、ブレーキ・パッド34Hと、及び係止補助具40Hとを示す。
係止4Hを介して伝達された引張力を有する制動装置2のための復帰機構が図8の実施形態において示される。この場合には、係止4Hは作動時には係止補助具40H上へと落ち、該係止補助具40Hは、支持体又は、係止機構のバネ又はモータによる前進移動において係止4Hが移動する係止具4Hの経路として構成されている。結果として係止4Hがその上を移動する係止補助具40Hは、係止4Hを相手部品8Hの周囲へと誘導し、ひいては、係止4Hと電磁石20Hとの間の接触を再確立する。電磁石20Hが通電されていない場合には、モータ移動によって制動モジュール6Hのいかなる解除も開始することはできない。その理由は、係止4Hがその上を動く係止補助具40Hの形状を理由として、係止4Hは相手部品8Hとは係合しないからである。電磁石20Hが通電している場合には、係止4Hは係止補助具40Hから上昇することができ、その結果、制動モジュール6Hの解除が可能である。制動用制動装置2Hの接続は、ここでは図示しないリフト車上のダンパーを介して達成することができる。
電磁石20Hは固定的に支持することが可能である。電磁石20Hが相手部品8Hと相対して移動させられ、付随して解除力の変化を伴う場合には、電磁石20Hと係止4Hとの間の摩擦を避けるために、電磁石20Hを係止4Hと同期的に移動させることも可能である。係止4Hと電磁石20Hとの間で隙間のない接触を得るために、電磁石20Hはさらに、バネ及び対応する支持体によって移動可能に支持することができる。
図9はリフト設備44Iの実施形態の概略図であり、該リフト設備44Iは、その固定式設備としての2本のレール16Iと、リフト車46Iと、及び、それぞれが2個の制動モジュール6Iを有する該リフト車46Iの制動用の制動装置2Iの第9の実施形態の構成体2個を備える。ここでは、レール16Iのうち1本の厚さ48Iが16mmであること、及び、レール16Iのうち1本の深さ50Iが約50mmであることとされている。
図9に示される該制動装置2Iは、図9に図示された本実施形態において解除状態にある。該解除状態では、制動モジュール6Iは第1の動作位置にあり、4mmの幅52Iを有する解除間隙18Iが、制動モジュール6Iとレール16Iとの間にそれぞれ提供され、該間隙は、ここでは図示しない係止を制動モジュール6Iに接続することによってここでは達成される。
リフト車46Iのレール16Iに対する相対移動を制動するために、係止から制動モジュール6Iへと伝達された解除力は、それぞれの解除間隙18Iの幅52Iを変化させることによって変化する。リフト車46Iの落下を阻止するために、制動モジュール6Iが各係止から解除され、及び、第2の動作位置に到達し、その結果、制動モジュール18Iがレール16Iと接触し、これによって摩擦を生成することとされている。
図10は、制動装置2Jの第10の実施形態の概略図を示し、該制動装置2Jは、すでに開示された他の実施形態と同様に、係止4Jと、電磁石20Jと、ブレーキ・パッド34Jを有する制動モジュール6Jと、相手部品8Jと、壁構造14Jにおいて支持される電磁石20Jと、及び係止補助具40Jとを備える。
制動装置2Jのこの実施形態はリフト車として構成された車両の構成部品として提供される。図10では、係止4J及び制動モジュール6Jは第1の動作位置36Jの第1の変更態様にあり、制動モジュール6Jのブレーキ・パッド34Jとリフト車が移動可能なレール16Jとの間に解除間隙18Jが存在している。第1の動作状態360Jの第2の変更態様を指示するために、係止4Jのアーク30J及び球32Jは、第1の動作位置360Jの左に向かって移動させられた第2の位置に破線で示されている。このため、解除力が変化する場合は、係止4Jひいては制動モジュール6Jはレール16Jへと移動し、ひいては、リフト車の制動をもたらすことが達成される。
さらに図10は、壁構造14Jにおいて支持されているリニア・モータ56Jと、及びレバー12Jならびにレバー・アーム58Jとを備える、解除装置として構成された係止機構54Jを示す。この場合レバー12Jは、第1の端部でリニア・モータに、及び、第2の端部で支点28Jを介してレバー・アーム58Jに接続されている。レバー・アーム58Jは、壁構造14Jで第2の支点を介して支持されており、及び、第3の支点28Jを介して係止4Jに回転可能に接続されている。
解除装置及び係止機構34Jをそれぞれ備える制動装置2Jのこの実施形態は、図10に概略的に示される。リニア・モータ56Jの並進運動は、解除力さらには制動モジュール6Jの位置を変化させるために、レバー12J、レバー・アーム58J及び係止4Jによって提供されたレバー伝達部によって、係止4Jを介して制動モジュール6Jへと伝達される。
係止4Jは制動モジュール6Jの前に介装され、該係止4Jは水平な第1の動作位置36Jにおいて電磁石20Jによって保持されている。これによって、係止4Jは制動モジュール6Jに接続された相手部品8Jと係合し、及び、リニア・モータ56Jの移動の際には制動モジュールを並進させることができ、これによって解除力が調節される。
リニア・モータ56Jを安全構成部品として扱う必要がないので、リニア・モータ56Jの解放は電磁石20Jによって実行することができる。この目的のために、電磁石20Jは電流が全く流れないように切り換えられ、結果として係止4Jは係止補助具40Jの面上に落下し、その結果、リニア・モータ56Jは制動モジュール6Jとはもはや係合しない。この構成によって、モータによる駆動によって制動モジュール6Jを開放及び閉鎖することができる。大きな解除間隙18Jでさえも、解除力とレバー58Jの配置を対応して設定することによって実現することができる。しかしながら、係止4Jによる制動モジュール6Jの係合もまた可能である。
係止4Jが作動し、第2の動作位置を取る場合、これ以上の解除は暫くの間は可能でない。係止4Jを再係合するためにリニア・モータ56Jが前進する。これによって、係止4Jはその前部が係止補助具40Jの傾斜面に対して押し付けられ、これによって該係止4Jが電磁石20Jに再び接触するまで上げられる。それでも電流が電磁石20Jを通って流れない場合は、係止4Jが相手部品8Jと係合ことは可能でない。電磁石20Jへの電力が回復すると、しかしながら、電磁石20Jは係止4Jを水平位置で再び保持するであろう。ここで、リニア・モータ56Jは解除を再び可能にする。
図11は、係止4Kと、及び、ブレーキ・パッド34K、相手部品8K、制動レバー60K及び固定点62Kを有する制動モジュール6Kとを備える制動装置2Kの概略的に示された実施形態の解除機構を示す。図11の概略図は、通電状態で係止4Kを引き付ける電磁石20Kと、及び、ここではこれ以上は図示しないモータの力を係止4Kへと伝達するレバー・アーム58K部とをさらに示す。
この解除機構によって、解除力ここではモータの圧縮力が、制動モジュール6Kを解除するために用いられる。モータ又はリニア・モータが上穴58Kにおいて係止4Kに接続されている。第1の動作位置において、モータは係止4Kを相手部品8K、次いで、制動モジュール6Kのレバー60Kに対して押圧する。レバー60Kはそれぞれの固定点62Kで固定的に支持されている。このことは、これら固定点62K周りの回転をもたらす。したがってモータによる圧縮は、ブレーキ・シュー34Kを互いに引き離すという結論を導いた。それゆえに、架橋を解除するモータは、ブレーキ・シュー34K上のレール領域に作用する図示しないバネによって作用される圧縮力を補償する。係止4K自体は相手部品8Kを押圧する。
該係止4K及び相手部品8K双方の当接面は、係止4Kの軸に対して2、3度傾斜している 。解除状態では、このことは係止4Kにおける下向き方向の作動力をもたらす。この力は、係止4K上に配置された電磁石20Kによって補償される。係止4Kの作動はそれゆえに、電磁石20Kにおいて電圧のスイッチを切ることによって可能である。解除動作による圧縮力ならびに係止4K自体の重力は、電磁石20Kが通電されていない場合における係止4Kの落下をもたらす。制動装置2Kのフェイル・セーフ機能によって、停電の場合、制動モジュール6Kのブレーキ・パッド34は常にバネによって押圧される。
図12は、壁構造14Lにおいて支持される係止4Lと、電磁石20Lと、及びここではこれ以上図示されない制動モジュールの相手部品8Lとを備える、第12の制動装置2Lの例の概略図を示す。
図12に示される制動装置2Lが第1の動作位置にある場合は、電流が電磁石20Lに供給され、その結果、電磁石20Lが係止4Lを上向きに引き付けることとされている。さらに、係止4Lのここでは図示されない機構を駆動した結果、可変の解除力22Lが印加され、これによって、係止4Lと制動モジュールの相手部品8Lとの間の接続が提供される。解除力22Lは、係止4Lと相手部品8Cとの間における解除力22Lの作動線に直角でない接触面において、作動力64Lを引き起こす。この作動力64Lは、電磁石20Lが通電している場合にもたらされる。電磁石20Lに対する電力供給が一時的に遮断される場合には、係止4Lは、自己の質量のため電磁石20Lから解除され、及び落下し、これによって、係止4Lから相手部品8Lへのひいてはまた制動モジュールへの接続が一時的に遮断される。係止4Lの重力の力はさらに、典型的には小さな程度であるが作動力64Lにも寄与する。このことによって、係止4L及び制動モジュールは第2の動作位置を取り、このため、ここでは図示しないレールと第1の動作位置に存在する際の制動モジュールとの間の解除間隙は除去される。これによって、ここで図示された制動装置2Lの第12の実施形態を有するリフト車の制動又は緩衝をもたらす。
制動装置2Mの第13の実施形態の保持装置が図13に概略的に示される。この保持装置は、係止補助具40Mと、磁石ホルダ66Mと、接続プレート68Mと、スペーサ70Mと、及び2個のZ形状体72Mを備える。図13のこの保持装置は、解除機構のためのフレームとして提供され、該電磁石と、及び図示しない係止と、及び、制動モジュールの図示しないが前述の図において記載してきた相手部品とを備える。
右側部分において、2個のZ形状部72Mは、その下方に位置しているブレーキ・シューの制動力を吸収する。Z形状部72Mは2個のスペーサ70Mにネジ止めされている。Z形状部72Mは制動力を吸収し、及び該制動力を印加時には水平に変位可能接続プレート68Mへと下向きに伝達する。
それゆえに、スペーサ70Mもまた制動力を吸収し、及び、制動モジュールが閉鎖されている場合には該制動力を伝達する。ボルトはスペーサ70Mの穴74Mと係合し、及び、解除機構のレバー作用のために固定点を提供する。それゆえに、解除状態においても、スペーサ70Mはガイド・レールの領域内にあるバネ力を吸収する。図13の中央部において、係止を平衡状態で保持する電磁石のためのホルダ66Mがスペーサ70Mにおいて示される。左側の部分は、係止を、係止機構のモータの移動によって、原位置ひいては第1の動作位置へと自律的に復帰させる係止補助具40Mを示す。
制動装置2M全体において、すべてのボルト接続は、該ボルトが荷重条件、すなわち制動しているか又は解除しているかとは独立して伝達させないように設計されている。ここでヒンジ機能を達成するボルトはせん断作用のみの影響を受け、その結果、レバー及びブレーキ・シューの対称的配置が実現する。

Claims (15)

  1. リフト・シャフトに対して相対移動するリフト車(46)を制動する制動装置であって、該制動装置は、
    1個以上の制動モジュール(6)であって該制動モジュール(6)に対して相対移動する装置と協働するために提供された制動モジュール(6)
    第1の動作位置の第1の変化態様(36F)及び第2の変化態様(360F)と、第2の動作位置(38F)の間で調可能であり、該第1の動作位置の第1の変化態様(36F)及び第2の変化態様(360F)において、解除力(22)を該1個以上の制動モジュール(6)に伝達するよう該1個以上の制動モジュール(6)に接続されており、該第2の動作位置(38F)において、該1個以上の制動モジュール(6)から離れており、その結果、該1個以上の制動モジュール(6)が該相対移動する装置と接触するよう構成された係止具(4)と、
    該係止具(4)が該第2の動作位置(38F)にあるとき、該1個以上の制動モジュール(6)が制動動作を行うよう、該制動モジュール(6)を付勢する1個の力モジュール及び/又はエネルギー蓄積部(10F)と、
    電力の供給を受け、該係止具(4)を該第1の動作位置の第1の変化態様(36F)又は該第2の変化態様(360F)に保持し、該電力が遮断されると、該係止具(4)を該第1の動作位置の第1の変化態様(36F)又は第2の変化態様(360F)から、該第2の動作位置(38F)に移動させ、該1個以上の制動モジュール(6)が該1個の力モジュール及び/又はエネルギー蓄積部(10F)から受ける付勢力により制動動作を行うようにする係止具保持手段(20F)と、
    該係止具(4)を該第2の動作位置(38F)から該第1の動作位置の第1の変化態様(36F)又は第2の変化態様(360F)へと移送するよう設計された1個以上の係止具補助具(40)とを有する
    制動装置。
  2. 該1個以上の制動モジュール(6)が固定式装置と協働するよう設計された、請求項1に記載の制動装置。
  3. 該1個以上の制動モジュール(6)が、リフト設備(44)のレール(16)として設計された固定式装置と協働するよう設計された、請求項に記載の制動装置。
  4. 該リフト・シャフトに相対して固定的に配置された制動装置であって、該制動モジュール(6)が移動式装置と協働するよう設計された、請求項1に記載の制動装置。
  5. 該解除力(22)を提供するための1個以上の駆動部を備える、請求項1から4のいずれか1つに記載の制動装置。
  6. 該係止具保持手段(14F)が電磁石(20)を有し、この電磁石(20)が該係止(4)を該第1の動作位置の第1の変化態様(36F)又は第2の変化態様(360F)において通電状態で保持する、請求項1から5のいずれか1つに記載の制動装置。
  7. 該制動モジュール(6)と該装置との間の距離を調するよう設計された1個以上のレバー(12)を備える、請求項1から6のいずれか1つに記載の制動装置。
  8. 該係止具保持手段(14F)が1個以上の力モジュール及び/又はエネルギー蓄積部を備える、請求項1から7のいずれか1つに記載の制動装置。
  9. 該1個以上の力モジュールがバネ(10)として設計された、請求項に記載の制動装置。
  10. 該解除力(22)が該制動力に反対に作用する、請求項又はに記載の制動装置。
  11. 該1個以上の制動モジュール(6)が、該係止(4)と協働するよう設計された相手部品(8)を備える、請求項1から10のいずれか1つに記載の制動装置。
  12. 1個以上のリフト車(46)と、請求項1から11のいずれか1つに記載の1個以上の制動装置(2)を備えるリフト設備であって、該1個以上の制動装置(2)が該1個以上のリフト車(46)の移動を制動するよう設計された、リフト設備。
  13. 請求項1に記載の制動装置を用いてリフト・シャフトに対して相対移動するリフト車用の1個以上の制動モジュール(6)を調するための方法であって、該方法において、係止が該第1の動作位置の第1の変化態様(36F)又は第2の変化態様(360F)と該第2の動作位置(38F)で交互に切り替えられ、該係(4)は、該第1の動作位置の第1の変化態様(36)において、該1個以上の制動モジュール(6)に接続されており、その結果、該係止(4)が解除力(22)を該1個以上の制動モジュール(6)に伝達し、及び、該1個以上の制動モジュール(6)と、該第1の動作位置の第2の変化態様(360F)又は該第2の動作位置(38)に切り換わる際の該係止(4)とは、離れており、その結果、該1個以上の制動モジュール(6)が該相対移動する装置と接触するように調節するための方法。
  14. 該係止(4)が該第1の動作位置の第1の変化態様(36F)又は第2の変化態様(360F)にある場合には、該相対移動する装置と該1個以上の制動モジュール(6)との間の解除間隙(18)の幅(52)は、該解除力(22)を変化させることによって調節され、その結果、該リフト車(46)が制動される、請求項1に記載の方法。
  15. 該係止(4)が該第2の動作位置(38)にある場合には、該1個以上の制動モジュール(6)が該相対移動する装置と接触し、その結果、該リフト車(46)が停止させられる、請求項1又は1に記載の方法。
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