JP5340525B2 - 通話再開システム、通話再開プログラム、通話再開方法、携帯端末および中継装置 - Google Patents

通話再開システム、通話再開プログラム、通話再開方法、携帯端末および中継装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線携帯端末間での通話が切断された場合に、通話を再開させる通話再開システム、通話再開プログラム、通話再開方法、ならびに通話の再開に用いられる携帯端末および中継装置に関する。
近年、携帯電話や、無線LANによるIP電話等の無線で通話を行う携帯端末が普及している。そのため、携帯型の電話機を用いて、移動しながら通話を行うというシーンはよく目にされる。このような携帯型の電話機は、中継装置(例えば、携帯電話基地局や無線LANのアクセスポイント等)と無線通信を行うことで、通話を可能にしている。そのため、通話中に携帯型の電話機が移動することにより、中継装置のカバーエリアから外れてしまい、通話が切断されてしまうという現象が発生している。
このように通話が切断されてしまった場合に、通話の再開を試みる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、通信状態の悪化により通話が切断された端末が、通信状態の回復を契機として自動的にリダイアルして通話の再開を試みる。
特開平10−327465号公報
しかしながら、通話における双方の電話機のうち、一方の電話機が中継装置のカバーエリアから外れて通話が切断された場合、他方の電話機の通話者は、なぜ不意に通話が終了してしまったのか分からない。そのため、他方の電話機の通話者は、待っているべきなのか、かけなおすべきなのか判断できない。また、他方の電話機の通話者は、かけなおそうとしても、相手の電話機の状況が分からないため、かけなおすタイミングがつかめない。さらに、他方の電話機の通話者がかけなおしても相手の電話機が中継装置のカバーエリア外のままであると、再度かけなおす動作が必要となる。
また、中継装置のカバーエリアから外れた電話機の通話者が、再びカバーエリアに入り通話が可能になった段階でリダイアルしようとした場合、相手方の電話番号が不明な場合は、リダイアルできない。このように、双方の通話者が互いの状況を把握することができず、容易に通話を再開することができないという課題があった。
そこで、本発明の目的は、通話中の通話端末のうち一方の通信端末が通信不可能になった場合にも、他方の通信端末の通話者が状況を把握することができ、かつ容易に通話を再開することができる通話再開システム、通話再開プログラム、通話再開方法、ならびに通話の再開に用いられる携帯端末および中継装置を提供することを目的とする。
本発明に係る通話再開システムは、携帯端末と無線で通信を行う中継装置と、携帯端末を含む複数の端末による通話を開始または終了させるための呼を制御し、通話中の端末を特定する情報を記録する呼制御装置とを含む通信網において、通話中に中継装置との通信が不可能になった携帯端末による通話を再開させるための通話再開システムであって、通話中の携帯端末である通話携帯端末と中継装置との通信状態の悪化により、通話携帯端末と中継装置と通信が不可能になったこと、および、通話携帯端末と中継装置との通信状態が回復したことを検知する判定部と、前記判定部により通話携帯端末と中継装置と通信が
不可能になったことが検知された場合に、通信が不可能になった前記通話携帯端末とその通話の相手の端末である相手方端末とを特定する端末識別データを、前記呼制御装置、前記中継装置または前記通話携帯端末から取得して、通話再開システムが備える記録部へ記録する予約部と、前記端末識別データで示される前記相手方端末との間の呼の生成を前記呼制御装置に要求し、前記呼の生成後、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間の通話における通信状態または前記相手方端末の通話者への動作指示を表す情報を含むメッセージを、前記相手方端末へ送信する継続処理部と、前記判定部で、前記通話携帯端末と前記中継装置との間の通信状態の回復が検知された場合に、前記端末識別データを用いて、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間で通話を再開するための呼の生成を前記呼制御装置へ要求する再開部とを備える。
通話中の携帯端末のうちある1つの携帯端末(通話携帯端末)と中継装置との間の通信状態の悪化により、中継装置と通話携帯端末との通信が不可能になった場合、判定部により、通信不可能になったことが検知される。判定部が通信不可能を検知すると、予約部は、通信が不可能になった通話携帯端末とその相手方端末とを特定する端末識別データを記録部に記録する。継続処理部は、記録部に記録された端末識別データに基づいて、相手方端末と継続処理部との間の呼の生成要求を呼制御装置へ送信する。生成要求を受信した呼制御装置によって呼が生成されると、継続処理部は、相手方端末にメッセージを送信することができる。このメッセージには、通話携帯端末と相手方端末との間の通話における通信状態または相手方端末の通話者への動作指示を表す情報が含まれている。このメッセージにより、相手方端末の通話者に、通話携帯端末との通話における通信状態や動作指示等を伝えることができる。また、通話携帯端末と中継装置との通信状態が回復した場合、再開部は、その回復したことを示すデータを受け取って、端末識別データが示す通話携帯端末と相手方端末との呼を生成する要求を呼制御装置へ送信する。これにより、通話携帯端末と相手方端末との間の通話が再開される。このように、判定部、予約部、継続処理部、再開部の働きにより、通話携帯端末と中継装置間の通信状態の悪化により通話が不可能になった場合にも、相手方端末の通話者が状況を把握することができ、かつ容易に通話を再開することができる。
本発明に係る通話再開システムにおいて、前記判定部は、通話携帯端末から前記中継装置を介して送信される信号を受信して、前記信号に基づいて、前記通話携帯端末と中継装置との通信状態の悪化により通信が不可能になったこと、および前記通話携帯端末と前記中継装置との通信状態が回復したことを検知することが好ましい。
判定部は、通話携帯端末から前記中継装置を介して送信される信号を受信し、その信号に基づいて通信が不可能のなったことおよび通信状態が回復したことを検知する。そのため、携帯端末および中継装置に判定部を設けなくてもよい構成になる。すなわち、通話再開システムを構築するにあたって、携帯端末および中継装置に判定部を新たに追加する必要がない。そのため、既存の携帯端末および中継装置を用いて通話再開システムを構築することができる。その結果、通話再開システムを導入するためのコストが低くなる。
本発明に係る通話再開システムにおいて、前記判定部は、前記中継装置に設けられ、通話携帯端末から前記中継装置へ送信される信号に基づいて、前記通話携帯端末と前記中継装置との通信状態の悪化により通信が不可能になったこと、および前記通話携帯端末と前記中継装置との通信状態が回復したことを検知することが好ましい。
判定部を中継装置に設けることで、中継装置が、通話携帯端末から送信される信号に基づいて、通信状態を直接監視することができる。そのため、通話携帯端末と中継装置との通信の不可能および通信状態の回復をすばやく検知することが可能になる。
本発明に係る通話再開システムにおいて、前記判定部は、前記携帯端末に設けられ、前記携帯端末は前記中継装置を用いた無線通信を介した通信網とは通信方式の異なる別の通信網にアクセス可能であり、前記予約部、再開部は、前記別の通信網にアクセス可能であり、前記判定部は、前記携帯端末と前記中継装置との通信が不可能になったことを示すデータを前記別の通信網を介して前記予約部へ渡し、前記中継装置との通信状態が回復したことを示すデータを前記別の通信網を介して前記再開部へ渡すことが好ましい。
判定部を携帯端末に設けることで、携帯端末が、中継装置との通信状態を直接監視することができる。そのため、通話携帯端末と中継装置との通信の不可能および通信状態の回復をすばやく検知することが可能になる。
本発明に係る中継装置は,携帯端末を含む複数の端末による通話を開始または終了させるための呼を制御し、通話中の端末を特定する情報を記録する呼制御装置と、通話再開システムとを含む通信網に接続され、携帯端末と無線で通信を行うことによって、携帯端末と前記通信網との通信を中継する中継装置であって、通話中の携帯端末である通話携帯端末と中継装置との通信状態の悪化により、通話携帯端末と中継装置と通信が不可能になったこと、および、通話携帯端末と中継装置との通信状態が回復したことを検知する判定部を備え、前記中継装置が接続される通信網に含まれる前記通話再開システムは、前記判定部により通話携帯端末と中継装置と通信が不可能になったことが検知された場合に、通信が不可能になった前記通話携帯端末とその通話の相手の端末である相手方端末とを特定する端末識別データを、前記呼制御装置、前記中継装置または前記通話携帯端末から取得して、通話再開システムが備える記録部へ記録する予約部と、前記端末識別データで示される前記相手方端末との間の呼の生成要求を前記呼制御装置に送信し、前記呼の生成後、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間の通話における通信状態または前記相手方端末の通話者への動作指示を表す情報を含むメッセージを、前記相手方端末へ送信する継続処理部と、前記判定部で、前記通話携帯端末と前記中継装置との間の通信状態の回復が検知された場合に、前記端末識別データを用いて、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間で通話を再開するための呼の生成要求を前記呼制御装置へ送信する再開部とを備える。
本発明に係る通話再開システムは、携帯端末と無線で通信を行う中継装置と、携帯端末を含む複数の端末による通話を開始または終了させるための呼を制御し、通話中の端末を特定する情報を記録する呼制御装置とを含む第1の通信網において、通話中に中継装置との通信が不可能になった携帯端末による通話を再開させるための通話再開システムであって、前記携帯端末は、前記第1の通信網と、前記第1の通信網とは通信方式の異なる通信網であって、前記通話再開システムに接続されている第2の通信網とにアクセスすることができる携帯端末であって、前記第1の通信網を介した通話中に、中継装置との通信状態の悪化により、中継装置との通信が不可能になったことを検知し、前記通信が不可能になったことを示すデータを前記第2の通信網を介して前記通話再開システムへ渡す処理と、前記中継装置との通信状態が回復したことを検知して、前記通信状態が回復したことを示すデータを前記第1の通信網または前記第2の通信網を介して前記通話再開システムへ送信する処理とを行う判定部を備え、前記携帯端末と中継装置と通信が不可能になったこと示すデータを第2の通信網を介して前記携帯端末から受信した場合に、前記携帯端末とその通話の相手の端末である相手方端末とを特定する端末識別データを、前記第1の通信網の前記呼制御装置、前記中継装置または前記携帯端末から取得して、通話再開システムが備える記録部へ記録する予約部と、前記端末識別データで示される前記相手方端末との間の呼の生成を前記呼制御装置に要求し、前記呼の生成後、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間の通話における通信状態または前記相手方端末の通話者への動作指示を表す情報を含むメッセージを、前記相手方端末へ送信する継続処理部と、前記携帯端末と前記中継装置との間の通信状態が回復したことを示すデータを第2の通信網を介して前記携帯端末から受信した場合に、前記端末識別データを用いて、前記携帯端末と前記相手方端末と
の間で通話を再開するための呼の生成を前記呼制御装置へ要求する再開部とを備える。
端末側で複数の異なる通信方式が利用可能な場合に、片側の通信方式での通信状態が悪化した場合に、通信可能な他方の通信方式にて通信状態の悪化や回復を通知することにより、通話再開を一層容易にする。
本発明に係る携帯端末は、携帯端末と無線で通信を行う中継装置と、携帯端末を含む複数の端末による通話を開始または終了させるための呼を制御し、通話中の端末を特定する情報を記録する呼制御装置と、通話再開システムとを含む第1の通信網と、前記通信網とは通信方式の異なる通信網であって、前記通話再開システムに接続されている第2の通信網とにアクセスすることができる携帯端末であって、前記第1の通信網を介した通話中に、中継装置との通信状態の悪化により、中継装置との通信が不可能になったことを検知し、前記通信が不可能になったことを示すデータを前記第2の通信網を介して前記通話再開システムへ渡す処理と、前記中継装置との通信状態が回復したことを検知して、前記通信状態が回復したことを示すデータを前記第1の通信網または前記第2の通信網を介して前記通話再開システムへ送信する処理とを行う判定部を備える構成である。
本発明に係る通話再開プログラムは、携帯端末と無線で通信を行う中継装置と、携帯端末を含む複数の端末による通話を開始または終了させるための呼を制御し、通話中の端末を特定する情報を記録する呼制御装置とを含む通信網において、通話中に中継装置との通信が不可能になった携帯端末による通話を再開させる処理をコンピュータに実行させる通話再開プログラムであって、通話中の携帯端末である通話携帯端末と中継装置との通信状態の悪化により、通話携帯端末と中継装置と通信が不可能になったこと、および、通話携帯端末と中継装置との通信状態が回復したことを検知する判定処理と、前記判定処理により通話携帯端末と中継装置と通信が不可能になったことが検知された場合に、通信が不可能になった前記通話携帯端末とその通話の相手の端末である相手方端末とを特定する端末識別データを、前記呼制御装置、前記中継装置または前記通話携帯端末から取得して、前記コンピュータが備える記録部へ記録する予約処理と、前記端末識別データで示される前記相手方端末との間の呼の生成を前記呼制御装置に要求し、前記呼の生成後、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間の通話における通信状態または前記相手方端末の通話者への動作指示を表す情報を含むメッセージを、前記相手方端末へ送信する継続処理と、前記判定処理で、前記通話携帯端末と前記中継装置との間の通信状態の回復が検知された場合に、前記端末識別データを用いて、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間で通話を再開するための呼の生成を前記呼制御装置へ要求する再開処理とコンピュータに実行させる。
本発明に係る通話再開プログラムは、前述の通話再開システム及び中継装置と同様の効果を得る。
本発明に係る通話再開方法は、携帯端末と無線で通信を行う中継装置と、携帯端末を含む複数の端末による通話を開始または終了させるための呼を制御し、通話中の端末を特定する情報を記録する呼制御装置とを含む通信網において、通話中に中継装置との通信が不可能になった携帯端末による通話を、コンピュータを用いて再開させる通話再開方法であって、前記コンピュータが備える判定部が、通話中の携帯端末である通話携帯端末と中継装置との通信状態の悪化により、通話携帯端末と中継装置と通信が不可能になったこと、および、通話携帯端末と中継装置との通信状態が回復したことを検知する判定工程と、前記判定工程で、通話携帯端末と中継装置と通信が不可能になったことが検知された場合に、前記コンピュータが備える予約部が、通信が不可能になった前記通話携帯端末とその通話の相手の端末である相手方端末とを特定する端末識別データを、前記呼制御装置、前記中継装置または前記通話携帯端末から取得して、前記コンピュータが備える記録部へ記録
する予約工程と、前記コンピュータが備える継続処理部が、前記端末識別データで示される前記相手方端末との間の呼の生成を前記呼制御装置に要求し、前記呼の生成後、前記端末識別データで示される前記通話携帯端末と前記相手方端末との間の通話に関する情報を含むメッセージを、前記相手方端末へ送信する継続工程と、前記判定工程で、前記通話携帯端末と前記中継装置との間の通信状態の回復が検知された場合に、前記端末識別データを用いて、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間で通話を再開するための呼の生成を前記呼制御装置へ要求する再開工程とを含む。
本発明に係る通話再開方法は、前述の通話再開システム、中継装置及び通話再開プログラムと同様の効果を得る。
本発明によれば、通話中の通話端末のうち一方の通信端末が通信不可能になった場合にも、他方の通信端末の通話者が状況を把握することができ、かつ容易に通話を再開することができる通話再開システム、通話再開プログラム、通話再開方法、ならびに通話の再開に用いられる携帯端末および中継装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の一形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1)通信システム全体の構成
図1は、本実施形態における通話再開システムを含む通信システム全体の構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、通話再開システム1は、予約部61、再開部62、継続処理部7および判定部8を含む。予約部61、再開部62、継続処理部7および判定部8は、それぞれSIPサーバ2および無線LANアクセスポイント(以下、無線LANAPと称する)3a、3bと接続されている。
SIPサーバ2は、IP電話における呼制御装置であり、IP電話用の通話端末間の呼の生成および終了を制御する。SIPサーバ2の制御対象となる通話端末には、無線LANを介して通信を行う携帯端末5aと、有線ネットワークを介して通信を行う固定端末5bとが含まれる。SIPサーバ2は、複数の無線LANAP 3a、3bおよび固定端末5bに接続されている。固定端末5bは例えば、固定型のIP電話機である。無線LANAP 3a、3bは、その無線通信エリア内にある携帯端末5aと通信を行うことにより、携帯端末5aと、SIPサーバ2または他の通話端末との間の通信を中継する。これにより携帯端末5aは、無線LANAP 3aまたは3bを介して、SIPサーバ2および固定端末5bと通信する。
なお、図1には、通話端末の例として携帯端末5aと固定端末5bを1台ずつ示しているが、実際の通信システムにおいては、複数の携帯端末と複数の固定端末がSIPサーバ2による呼制御の対象となる。
SIPサーバ2および通話再開システム1は、サーバマシン、パーソナルコンピュータ、ワークステーションなどのコンピュータ上に構築される。SIPサーバ2、通話再開システム1の予約部61、再開部62、継続処理部7、判定部8のそれぞれは、1台のコンピュータ上に構成されてもよいし、複数のコンピュータに分散して構成されてもよい。
SIPサーバ2、通話再開システム1の予約部61、再開部62、継続処理部7、判定部8の各機能は、コンピュータのCPUが所定のプログラムを実行することによって実現される。したがって、予約部61、再開部62、継続処理部7、判定部8の各機能を実行
するためのプログラムおよびプログラムを記録した記録媒体も本発明の実施形態である。予約部61、再開部62、継続処理部7、判定部8の各機能を実現するためのプログラムのうち少なくとも1つは、SIPサーバの機能を実行するためのプログラムに含まれるモジュールとしてもよい。
例えば、携帯端末5aと固定端末5bとの間で通話を行う場合、携帯端末5aまたは固定端末5bがSIPサーバ2に対して通話を開始するための呼の生成を要求する。要求を受けたSIPサーバ2は、携帯端末5aと固定端末5bとの間の呼を生成する。
呼が生成された後の通話においては、携帯端末5aと固定端末5bとの間で、SIPサーバ2を介さずに直接音声データが送受信される。通話の終了の際に、携帯端末5aまたは固定端末5bは、呼の終了をSIPサーバ2に要求する。要求を受けたSIPサーバ2は、携帯端末5aと固定端末5bとの間の呼を終了させる。これにより通話が正常に終了する。本実施形態においては、SIPサーバと通信端末で行われる、呼の生成および終了に関するデータのやりとりは、SIPプロトコルに従って行われる。
SIPサーバ2には、シグナリング処理部21および通話状態記録部22が含まれる。通話状態記録部22には、通話中の通話端末およびその通話に関するデータが記録される。例えば、通話を識別する通話識別子、通話における双方の通話端末を識別する端末識別子、通話の状態を示すデータ等が通話ごとに対応付けられて通話状態記録部22に記録される。
シグナリング処理部21は、通話中の携帯端末から定期的に送信される死活監視メッセージを受信する。死活監視メッセージは、携帯端末の通信状態を定期的に確認するためのメッセージであり、携帯端末から無線LANAP 3aを経由してシグナリング処理部21に送信される。
また、無線LANAP 3aと通信不可能な状態であった携帯端末5aが、無線LANAP 3aの通信エリア内で通信可能な状態になった場合、携帯端末5aは、端末登録メッセージをシグナリング処理部21に送信する。端末登録メッセージは、携帯端末5aが、無線LANAP 3aの通信エリア内で通信可能な状態にあることをSIPサーバ2に伝えるためのメッセージである。
なお、SIPサーバ2は、シグナリング処理部21および通話状態記録部22で提供される機能以外の機能も有するが、本実施形態では説明を省略する。
(2)通話再開システムの構成
通話再開システム1において、判定部8は、要求部81と監視部82を備える。また、継続処理部7は、呼制御部71とメッセージ送信部72を備える。
判定部8において、監視部82は、通話中の携帯端末からシグナリング処理部21へ送信される死活監視メッセージを監視する。これにより、監視部82は、通話中の携帯端末と無線LANAPとの通信状態が悪化して、通信が不可能になったことを検知する。以下、一例として、携帯端末5aと固定端末5b間で通話が行われている最中に、携帯端末5aと無線LANAP 3aとの通信状態が悪化して通信が不可能になった場合について説明する。
監視部82が、通話中の携帯端末5aと無線LANAP 3aとの通信が不可能になったことを検知すると、要求部81は、携帯端末5aによる通話再開の予約処理を予約部61に要求する。その際、要求部81は、携帯端末5aの端末識別子、携帯端末5aと固定
端末5bとの通話を示す通話識別子を通話状態記録部22から読み出して予約部61へ渡す。
携帯端末5aによる通話再開の予約処理を要求された予約部61は、固定端末5bの端末識別子を通話状態記録部22から読み出す。予約部61は、携帯端末5aの端末識別子、固定端末5bの端末識別子、携帯端末5aと固定端末5bとの通話を示す通話識別子を、再開を予約する通話を示すデータとして、予約済み通話記録部63へ記録する。
予約部61は、これと同時に、継続処理部7の呼制御部71に通話の引継ぎを要求する。予約部61は、通信が不可能になった携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話を引き継ぐことを呼制御71に要求する。その際、予約部61は、要求部8から受け取った携帯端末5aの端末識別子、固定端末5bの端末識別子、携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話を示す通話識別子とを呼制御部71へ渡す。
呼制御部71は、予約部61から通話の引継ぎ要求を受けると、継続処理部7と固定端末5bとの間の呼の生成をSIPサーバ2へ要求する。SIPサーバ2は、継続処理部7と固定端末5bとの間の呼を生成する。これにより、携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話が、固定端末5bと継続処理部7との間の通話として引き継がれる。
継続処理部7と固定端末5bとの間の呼が生成されると、メッセージ送信部72は、固定端末5bへ通信状態および動作指示を表す音声メッセージを送信する。これにより、固定端末5bの通話者は、通信状態および次にするべき動作を知ることができる。
携帯端末5aと無線LANAP 3aとの間の通信状態が回復すると、携帯端末5aは、SIPサーバ2のシグナリング処理部21へ端末登録メッセージを送信する。シグナリング処理部21は端末登録メッセージを監視部82に渡す。これにより、監視部82は、無線LANAP 3aと携帯端末5aとの通信状態が回復したことを検知する。
監視部82が携帯端末5aと無線LANAP3aとの通信状態の回復を検知すると、要求部81は、その通信状態の回復を示すデータを再開部62へ渡す。通信状態の回復を示すデータを受け取った再開部62は、携帯端末5aと固定端末5bとの間で通話を再開するための呼の生成をSIPサーバ2に要求する。その際、再開部62は、携帯端末5aの端末識別子と固定端末5bの端末識別子をSIPサーバ2へ送信する。SIPサーバ2は、携帯端末5aと固定端末5bとの間の呼を生成する。これにより、携帯端末5aと固定端末5bとの間で音声メッセージの送受信が可能になり、通話が再開される。
なお、通話再開システム1の構成は、図1に示す例に限られない。例えば、判定部8、予約部61、再開部62、継続処理部7の機能のうち少なくとも1つはSIPサーバ2が備える機能ブロックとして構成されてもよい。図2は、一例として判定部8がSIPサーバ2に設けられた場合の構成を示す機能ブロック図である。
(3)通話再開システムの動作例
(3−1)通話継続処理
図3は、通話再開システム1が、携帯端末が通信不可能になったことを検知してから、通話の再開を予約する処理の流れを示すシーケンス図である。図3は、一例として、携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話において、携帯端末5aと無線LANAP 3aとの間の通信が不可能になった場合の処理を示している。
携帯端末5aと固定端末5bとの通話は、RTP(Realtime transport protocol)に基づいて音声データを送受信することにより行われる(R1
)。例えば、無線LANAP 3aの通信エリア内で通話していた携帯端末5aが、その通信エリアの外に出た場合、無線LANAP 3aと携帯端末5aとの通信状態が悪化して、無線LANAP 3aとの通信が不可能になる。このような場合、判定部8は、携帯端末5aが通信不可能になったことを検知する(Op0)。なお、通信不可能を検知する処理の詳細は後述する。
判定部8が携帯端末5aの通信状態悪化による通信不可能を検知すると、判定部8は、携帯端末5aと固定端末5bとの間における通話再開予約を、予約部61に要求する(Op1)。その際、判定部8は、携帯端末5aの端末識別子、固定端末5bの端末識別子、携帯端末5aと固定端末5bとの通話を示す通話識別子を、SIPサーバ2の通話状態記録部22から取得して、予約部61に送信する。以下、具体例として、携帯端末5aの端末識別子が「A」、固定端末5bの端末識別子が「B」、通話識別子が“foo@example.com”である場合について説明する。
なお、判定部8が予約部61に渡すデータは、上記例に限られない。例えば、判定部8は、携帯端末5aと固定端末5bとの通話を示す通話識別子のみを予約部61に渡してもよい。
予約部61は、通話再開予約の要求を判定部8から受け取ると、予約部61は、携帯端末5aの端末識別子「A」、固定端末5bの端末識別子「B」、携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話の通信識別子“foo@example.com”を予約済み通話記録部63へ記録する(Op2a)。
図5(a)および(b)は、予約済み通話記録部63に記録されるデータの具体例を示す図である。図5(a)および(b)に示す例では、予約テーブル64に、再開を予約する通話を示すデータが記録される。予約テーブル64には、再開を予約する通話の予約ID、予約端末、予約端末の相手の通話端末である相手端末、継続している通話を示す通話識別子が対応付けられて記録される。予約IDは、各予約を識別するための情報であり、予約部61が、再開を予約するデータを予約テーブルへ新規登録する際に生成して記録する。
図5(a)は、Op2baで予約部61が記録したデータの例を示す。Op2aでは、例えば、予約IDには「1」、予約端末には携帯端末5aの端末識別子「A」、相手端末には固定端末5bの端末識別子「B」が記録される。通話識別子には、「foo@example.com」が記録される。
また、予約部61は、SIPサーバ2へ通話引継ぎを要求する(Op2b)。その際、予約部61は、携帯端末5aの端末識別子「A」、固定端末5bの端末識別子「B」、携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話の通信識別子“foo@example.com”をSIPサーバ2へ送信する。
予約部61から通話引継ぎの要求を受け取ったSIPサーバ2は、継続処理部7へ通話の引継ぎを要求する(Op3a)。この要求は、SIPサーバ2が引継ぎ要求メッセージを継続処理部7へ送信することにより行われる。この引継ぎ要求メッセージは、SIPプロトコルに従うメッセージである。なお、以降のOp3b、Op4a〜4d、Op6a、Op6b、Op7aおよびOp7bで送信されるメッセージもSIPプロトコルに従うメッセージである。
Op3aでSIPサーバ2から継続処理部7へ送信される引継ぎ要求メッセージは、引き継がれる通話を示す通話識別子「foo@example.com」および、引き継ぎ
先の相手端末を示す端末識別子「B」を含む。
図3中のOp3aで“Req:REFER(B、foo@example.com)”の表記は送信されるメッセージを表す。“Req”は要求メッセージであることを示し、“REFER”はメッセージに含まれるメソッドがREFERメソッドであることを示す。()内の表記は、そのメッセージに含まれるデータが“B”、“foo@example.com”であることを示している。REFERメソッドは、端末識別子「B」で示される固定端末5bが行っている通信識別子「foo@example.com」で示される通話を、継続処理部7が引き継ぐことを指示するメソッドである。
SIPサーバ2から引継ぎのための呼の生成を要求された継続処理部7は、要求が受け入れられたことを示す応答メッセージ(“Res:202 Accepted”で表記される)をSIPサーバ2へ送信する(Op3b)。この応答メッセージの表記において、Resは応答メッセージであること、“202”は応答コード、“Accepted”は要求が受け入れられたことを示す。
さらに、継続処理部7は、SIPサーバ2からの引継ぎ要求メッセージに含まれる端末識別子「B」を参照する。継続処理部7は、端末識別子「B」が示す固定端末5bとの間で呼を生成するための呼生成要求メッセージを、SIPサーバ2を介して(Op4a)、固定端末5bへ送信する(Op4b)。この呼生成要求メッセージには、引き継がれる通話の通話識別子“foo@example.com”および引継ぎ先の通話を示す通話識別子(以下、継続通話識別子と称する)“park@example.com”が含まれる。継続通話識別子は、呼生成要求メッセージを送信するときに、継続処理部7が生成する。この呼生成要求メッセージは、図3において“Req:INVITE(Replace A(foo@example.com)、park@example.com)”で表記される。このINVITEメッセージは、端末識別子「A」が示す携帯端末5aと行っている通話(通話識別子「foo@example.com」)を、メッセージの発信元(この場合は継続処理部7)との通話(通話識別子「park@example.com」)に置き換えることを、固定端末5bに要求する、という意味のメッセージである。
固定端末5bは、呼生成要求を受け入れる旨の応答メッセージ“Res:200 OK”を、SIPサーバ2を介して(Op4c)、継続処理部7へ送信する(Op4d)。
これにより、これにより、固定端末5bと継続処理部7との間の通話開始のための呼が生成される。その結果、携帯端末5aと固定端末5bとの通話は、固定端末5bと継続処理部7で引き継がれる。
固定端末5bと継続処理部7との間の通話開始のための呼が生成されると、継続処理部7は固定端末5bへ音声メッセージを送信する(Op5)。この音声メッセージは、継続処理部7に予め記録されていたものを用いることができる。音声メッセージ送信はRTPに基づいて行われる。音声メッセージには、例えば、携帯端末5aとの通信状態が悪化していることや、固定端末5bの通話者に対する動作指示等を示す情報が含まれる。これにより、固定端末5bの通話者に通信状態や動作指示を伝えることができる。
固定端末5bの通話者に対する動作指示の例として、例えば、通話を切らずに待機することの指示、または通話を切って待機することの指示が挙げられる。また、継続処理部7は、携帯端末5aが通信不可能になったことが検知された直後においては、通話を切らずに待機することを指示する音声メッセージを固定端末5bに送信し、通信不可能が検知されてから一定時間経過後に、通話を切って待機することを指示する音声メッセージを送信してもよい。なお、固定端末5bへ送信されるメッセージは、音声メッセージに限られず
、例えば、文字、静止画像、動画などで表されるメッセージでもよい。
固定端末5bと継続処理部7との間の通話開始のための呼が正常に生成されると、SIPサーバ2は、携帯端末5aと固定端末5bと間の通話を終了させるための呼終了メッセージを固定端末5bに送信する(Op6a)。固定端末5bから通話の終了を受け入れる応答メッセージがSIPサーバ2へ送信される(Op6b)。これにより、携帯端末5aと固定端末5bとの通話は終了する。なお、この時点で、固定端末5bと継続処理部7との通話は継続している。
携帯端末5aと固定端末5bとの通話が終了すると、SIPサーバ2は、通話状態記録部22に記録されたデータを更新する(Op6c)。
図6(a)(b)および(c)は、通話状態記録部22に記録されたデータの具体例を示す図である。図6(a)(b)および(c)に示す例では、通話状態テーブル65に通信状態が記録されている。通話状態テーブル65には、発信元、着信先および通話を識別する通話識別子が通話ごとに記録される。
なお、通話状態テーブル65に記録されるデータは、図6(a)(b)および(c)に示す例に限られない。例えば、通話の状態を示すデータ、通話時間を示すデータ等がさらに記録されてもよい。
図6(a)は、Op6cの更新前の通話状態テーブル65に記録されたデータを示す。発信元として固定端末5bの端末識別子「B」、着信先として携帯端末5aの端末識別子「A」、通話識別子として“foo@example.com”が通話状態テーブル65に記録されている。図6(b)は、Op6cでSIPサーバ2によって更新された後の通話状態テーブル65のデータを示す。Op6cでは、固定端末5bと携帯端末5aとの通話が終了しており、その代わりに固定端末5bと継続処理部7との通話が開始されている。そのため、通話状態テーブル65には、発信元として固定端末5bの端末識別子「B」、着信先として継続処理部7の端末識別子「PS」、通話識別子として固定端末5bと継続処理部7との通話を示す継続通話識別子“park@example.com”が記録されている。
SIPサーバ2は、Op4a〜4dに示す処理で開始された固定端末5bと継続処理部7との間の通話を示す継続通話識別子を継続処理部7へ通知する(Op7a)。継続処理部7は、通知に対する応答メッセージをサーバ2へ送信する(Op7b)。
SIPサーバ2は、予約部61へ、通話の引継ぎが完了した旨を通知する(Op8)。この通知には、引き継がれる前の本来の通話における発信元である携帯端末5aの端末識別子「A」および着信先である固定端末5bの端末識別子「B」と引き継いだ通話を示す継続通話識別子 “park@example.com”とが含まれる。
Op8で通知を受けた予約部61は、通知内容に基づいて、予約済み通話記録部63の予約テーブル64を更新する(Op9a)。図5(b)は、Op9aで更新されたデータ予約テーブル64の例を示す図である。図5(b)の予約テーブル64において、端末識別子「A」の携帯端末5aと端末識別子「B」の固定端末5bとの間の通話の通話識別子が、“foo@example.com”から、固定端末5bと継続処理部7との間の通話を示す継続通話識別子“park@example.com”へ更新される。これにより、端末識別子「A」と「B」で特定される通話が、継続通話識別子“park@example.com”が示す通話によって継続されていることが記録される。
予約部61は、通話再開予約が完了したことを示す応答メッセージを判定部8へ送信する(Op9b)。この応答メッセージは、判定部8からの通話再開予約を要求(Op1)に対する応答メッセージである。この応答メッセージには、予約テーブル64に記録した予約ID「1」が含まれる。判定部8は、受信した予約ID「1」を、判定部8がアクセス可能な記録媒体に記録する。
以上、図3に示したシーケンスにより、携帯端末5aと無線LANAP 3aとの間の通信が不可能になった場合であっても、携帯端末5aと固定端末5bとの通話が継続処理部7と固定端末5bとの通話に引き継がれる。そして、継続処理部7から固定端末5bへ音声メッセージが送信される。さらに、携帯端末5aと固定端末5bとの通話を再開するためのデータが予約済み通話記録部63に記録される。
(3−1−A)携帯端末が通信不可能になったことを検知する処理
図4は、携帯端末が通信不可能になったことを検知する処理(図3のOp0)の例を示すシーケンス図である。図4は、一例として、携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話において、携帯端末5aと無線LANAP 3aとの間の通信が不可能になった場合の処理を示している。
携帯端末5aと固定端末5bとの通話は、RTPに基づいて音声データを送受信することにより行われる(R1)。
音声データの送受信と並行して、携帯端末5aは、一定の時間間隔で常に死活監視メッセージをSIPサーバ2のシグナリング処理部21へ送信している(Op0−1)。死活監視メッセージは、無線LANAP 3a経由でシグナリング処理部21へ送信される。シグナリング処理部21は、死活監視メッセージを受信する度に受信した死活監視メッセージを監視部82に送信する。
例えば、無線LANAP 3aの通信エリア内で通話していた携帯端末5aが、その通信エリアの外に出た場合、無線LANAP 3aと携帯端末5aとの通信状態が悪化して、無線LANAP 3aとの通信が不可能になる。このような場合、死活監視メッセージは無線LANAP 3aに到達しないので、シグナリング処理部21は死活監視メッセージを受信しなくなる。
監視部82は、死活監視メッセージを受信しない時間が所定の時間を超えることを検知した場合(Op0−2)、SIPサーバ2の通話状態記録部22のデータを参照する(Op0−3)。監視部82は、通話状態記録部22に、携帯端末5aが通話中であることを示すデータが記録されているか否かを判断する。通話状態記録部22に携帯端末5aが通話中であることを示すデータが記録されている場合、監視部82は、携帯端末5aと無線LANAP 3aとの間の通信は不可能になったと判定する(Op0−4)。すなわち、死活監視メッセージが携帯端末5aから送られてこない時間が所定時間を超え、かつ携帯端末5aが通話中である場合は、携帯端末5aと無線LANAP 3aとの間の通信状態の悪化により通信が不可能になったと判定される。
監視部82は、携帯端末5aが通信不可能になったことを示すデータを要求部81に渡す(Op0−5)。要求部81は、通話継続を要求するメッセージを予約部61に送信する(Op1)。Op1の処理は、図3に示すOp1の処理と同様である。
(3−2)通話再開処理
図7は、通話再開システム1が、携帯端末の通信状態の回復を検知してから、通話を再開する処理の流れを示すシーケンス図である。図7は、一例として、図3に示した処理が
行われた後に、携帯端末5aと無線LANAP 3aとの間の通信状態が回復して、携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話が再開される場合の処理を示している。
携帯端末5aと無線LANAP 3aとの間の通信状態が回復すると、判定部8において監視部82がそれを検知する(Op10)。通信状態の回復を検知する処理の詳細は後述する。携帯端末5aの通信状態回復が検知されると、判定部8は、通話再開を再開部62に要求する(Op11)。この通話再開の要求には、予約ID「1」が含まれる。予約ID「1」は、図3のOp9bで予約部61から判定部8へ送信されたメッセージに含まれていたデータである。
通話再開を要求するメッセージを受信した再開部62は、SIPサーバ2へ携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話の再開を要求する(Op12)。その際、再開部62は、携帯端末5aの端末識別子「A」、固定端末5bの端末識別子「B」、固定端末5bと継続処理部7との通話を示す継続通話識別子“park@example.com”をSIPサーバ2へ送信する。
SIPサーバ2は、固定端末5bに対して、継続処理部7との間の通話を携帯端末5aとの間の通話に切り替えることを要求する(Op13a)。この要求は、呼切替要求メッセージを送信することにより行われる。呼切替要求メッセージには、固定端末5bと継続処理部7との間の通話を示す継続通話識別子“park@example.com”および再開する通話を示す再開通話識別子“new@example.com”が含まれる。この再開通話識別子は、SIPサーバ2が生成する。呼切替要求メッセージは、いわゆる3rd Party Callにより携帯端末5aと固定端末5bとの間で呼を生成するためのメッセージである。3rd Party Callとは、通話を行う双方の通信端末以外の第3者が、双方の通信端末に対して発呼することで、通話を開始するための呼を生成する方式である。この要求メッセージは、図7において“Req:INVITE(ReplaceA(park@example.com)、new@example.com)”で表記される。
なお、図7において、Op13a、Op13b、Op16a、Op16b、Op17a、Op17b、Op18a〜Op18dで送信されるメッセージはSIPプロトコルに従うメッセージである。
固定端末5bは、要求受け入れ可能であることを示す応答メッセージを送信する(Op13b)。SIPサーバ2は、再開部62からの要求(Op12)に対する応答メッセージを再開部62へ送信する(Op14)。応答メッセージには、携帯端末5aの端末識別子「A」、固定端末5bの端末識別子「B」、携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話すなわち再開される通話の再開通話識別子“new@example.com”が含まれる。
再開部62は、判定部8からの通話再開要求(Op11)に対する応答メッセージを判定部8に送信する(Op15)。応答メッセージには、Op14の応答メッセージと同様に「A」、「B」、“new@example.com”が含まれる。
また、SIPサーバ2は、携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話を再開するための呼生成要求メッセージを携帯端末5aへ送信する(Op16a)。この要求メッセージには、INVITEメソッドと、再開される通話を示す再開通話識別子“new@example.com”が含まれる。携帯端末5aは、要求受け入れ可能であることを示す応答メッセージをSIPサーバ2に送信する(Op16b)。これにより、携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話を再開するための呼が生成される。
SIPサーバ2は、通信状態記録部22のデータを更新する。図6(b)は、通信状態テーブル65の更新前のデータの例を示し、図6(c)は、Op16bの後に更新されたデータの例を示す。図6(c)に示すように、Op16bの後の更新後には、発信元として固定端末5bの端末識別子「B」、着信先として携帯端末5aの端末識別子「A」、通話識別子として再開通話識別子“new@example.com”が通話状態テーブル65に記録される。
SIPサーバ2が携帯端末5aおよび固定端末5bへACKメッセージを送信すると(Op17a、17b)、携帯端末5aおよび固定端末5bとの間で、RTPに基づいて音声データの送受信が行われる(R2)。すなわち、携帯端末5aおよび固定端末5bとの間で通話が再開される。
固定端末5bは、継続処理部7との呼を終了させるための要求メッセージをSIPサーバ2へ送信する(Op18a)。この終了要求メッセージには、BYEメソッドと、固定端末5bと継続処理部7との通話を示す継続通話識別子“park@example.com”とが含まれる。SIPサーバ2は、この終了要求メッセージを継続処理部7へ転送し(Op18b)、継続処理部7から呼を終了させることを受け入れる応答メッセージを受け取り(Op18c)、その応答メッセージを固定端末5bに転送する(Op18d)。これにより、固定端末5bと継続処理部7との呼が終了する。
(3−2−A)携帯端末の通信状態が回復したことを検知する処理
図8は、携帯端末と無線LANAPとの通信状態が回復したことを検知する処理(図7のOp10)の例を示すシーケンス図である。図8は、図3に示す処理の後に行われる処理の例である。すなわち、図8は、一例として、携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話において、携帯端末5aと無線LANAP 3aとの間の通信が不可能になった後に、携帯端末5aと無線LANAP 3bとの間で通信が可能になったことを検知する処理を示している。
例えば、携帯端末5aが移動することにより、携帯端末5aと無線LANAP 3bとの間で通信が可能になる。すると、携帯端末5aは、端末登録メッセージを無線LANAP 3b経由でSIPサーバ2のシグナリング処理部21へ送信する(Op10−1)。端末登録メッセージには、その端末登録メッセージを発信した携帯端末5aの端末識別子が含まれている。シグナリング処理部21は、端末登録メッセージを受信すると、その端末登録メッセージを監視部82に送信する(Op10−2)。
監視部82は、携帯端末5aからの端末登録メッセージを受信すると、端末登録メッセージに含まれる携帯端末5aの端末識別子を取得する。判定部8は、予約済み通話記録部63を参照し、携帯端末5aの端末識別子が再開予約済みの通話の通話端末として記録されているか否かを確認する。携帯端末5aの端末識別子が再開予約済みの通話の通話端末である場合は、通信不可能になっていた携帯端末5aの通信状態が回復したと判定される。すなわち、判定部8は、端末登録メッセージを携帯端末5aから受信した場合であって、かつ携帯端末5aが予約済み通話記録部63に記録されている場合は、携帯端末5aと無線LANAPとの間の通信状態が回復し、通信可能になったと判定する。
監視部82は、予約済み通話記録部63から携帯端末5aに対応する予約IDを取得する。監視部82は、取得した予約IDとともに、携帯端末5aが通信可能になったことを示すデータを要求部81に渡す(Op10−3)。要求部81は、再開部62に通話再開を要求する(Op11)。Op11の処理は、図7に示すOp11の処理と同様である。
通話再開システムの動作例は以上である。上記図3、4、7、8に示した動作により、携帯端末が通話中に通信不能になった場合でも、相手方端末に状況を知らせることができる。また、携帯端末が通信状態の回復した場合に、相手方端末との通話を再開することができる。なお、本発明に係る通話再開システム1の動作は、上記の動作例に限られない。
また、本実施形態においては、SIPプロトコルに従って、IP電話における通話の呼制御が行われる例について説明したが、IP電話の呼制御に用いられるプロトコルはSIPプロトコルに限られない。これは、以下の実施形態についても同様である。
[第2の実施形態]
図9は、本実施形態に係る通話再開システムを含む通信システム全体の構成を示す機能ブロック図である。図9において、図1と同じ機能ブロックには同じ番号を付し、説明を省略する。本実施形態では、判定部8aが無線LANAP30a、30bに設けられる構成となっている。図9では、無線LANAP 30aにのみ判定部8aの構成を示し、無線LANAP 30bの詳細な構成は省略する。
判定部8aは、携帯端末5aから無線LANAP 30aへ送信される信号を受信する。判定部8aは、この信号に基づいて、携帯端末5aと無線LANAP 30aとの通信状態を監視する。判定部8aは、通信状態の悪化により、携帯端末5aと無線LANAP
30aとの通信が不可能になったことを検知した場合、その旨を示すメッセージを予約部61へ送信する。また、判定部8aは、携帯端末5aと無線LANAP 30aとの通信状態が回復したことを検知し、その旨を示すメッセージを再開部62へ送信する。
判定部8aは、要求部81a、監視部82a、通話状態記録部85を備える。監視部82aは、電波状態監視部83および通話状態監視部84を含む。電波状態監視部83は、携帯端末5aとの無線通信電波の状況を監視する。
通話状態監視部84は、無線LANAP 30aを介して行われる通話の状態を監視する。通話状態監視部84によって監視された通話の状態は、通話状態記録部85に記録される。通話状態記録部85には、例えば、無線LANAP 30aを介して通話中の携帯端末を示すデータ、その通話の相手端末を示すデータ、通話の通話識別子、予約ID等が記録される。
要求部81aは、電波状態監視部83および通話状態監視部84で監視された結果に基づいて、予約部61に通話再開予約または通話再開を要求する。
図10は、判定部8aが、携帯端末5aが通信不可能になったことを検知する処理の例を示すシーケンス図である。図10は、一例として、携帯端末5aと固定端末5bとの間の通話において、携帯端末5aと無線LANAP 30aとの間の通信が不可能になった場合の処理を示している。
携帯端末5aと固定端末5bとの通話は、RTPに基づいて音声データを送受信することにより行われる(R1a)。
音声データの送受信と並行して、携帯端末5aは、ビーコンを一定の時間間隔で常に無線LANAP 30aへ送信している(Op201a、Op201b)。また、携帯端末5aは、一定の時間間隔で常に死活監視メッセージをSIPサーバ2へ送信している(Op202a、Op202b)。ビーコンは無線LANのレイヤで定義された信号であり、死活監視メッセージはSIPのレイヤで定義された信号である。通常、ビーコンが送信される時間間隔の方が、死活監視メッセージの送信される時間間隔より短くなっている。い
ずれも携帯端末5aと無線LANAP 3aとの通信状態の監視に用いることができる。図10に示す例では、電波状態監視部83がビーコンを用いて電波の状態を監視する例について説明する。
例えば、無線LANAP 30aの通信エリア内で通話していた携帯端末5aが、その通信エリアの外に出た場合、無線LANAP 30aと携帯端末5aとの通信状態が悪化する(Ev2)。このような場合、ビーコンおよび死活監視メッセージは無線LANAP
30aに到達しなくなるか、または到達時の電波強度が弱くなる。
電波状態監視部83は、携帯端末5aから到達するビーコンの電波強度が閾値を下回るかもしくは、ビーコンが到達しない時間が一定時間を超えた場合、通話状態監視部84にその携帯端末5aの通話状態を確認するように指示する(Op203)。通話状態監視部84は、通話状態記録部85を参照して、その携帯端末5aの通話状態が通話中になっているか否か確認する。その携帯端末5aが通話中であれば、携帯端末5aは通話中に通信状態が悪化して通信不可能になったと判定される。通話状態監視部84は、携帯端末5aが通話中に通信不可能になったことを要求部81aに伝える(Op204)。
要求部81aは、通話の再開を予約部61に要求する(Op1)。Op1の処理は、上記第1の実施形態において図3に示したOp1の処理と同様である。また、通話継続する処理の流れも図3に示した処理と同様である。
本実施形態においては、ビーコンの電波強度が閾値を下回った時点で、携帯端末5aの通信状態悪化の可能性が検知されるので、SIPサーバ2で判定を行う場合に比べて早い段階で通信状態の悪化を検知することが可能になる。
なお、本実施形態において通話状態監視部84は、無線LANAP 30aが備える通話状態記録部85を参照して携帯端末5aの通話状態を取得しているが、通話状態記録部85は、必ずしも無線LANAP 30aに設けられている必要はない。通話状態監視部84は、例えば、SIPサーバ2、無線LANスイッチ等のように無線LANAP 30aの外部に設けられた機器が備える通話状態記録部を参照してもよい。
図11は、判定部8aが、携帯端末5aの通信状態の回復を検知してから、通話を再開する要求を送信する処理の流れを示すシーケンス図である。図11は、一例として、図10に示す処理で携帯端末5aの通信不可能を検知して、図3に示した通話再開の予約処理を行った後に、携帯端末5aと無線LANAP 30aとの間の通信状態の回復を検知して、通話の再開を要求する処理を示している。
携帯端末5aと無線LANAP 30aとの間の通信状態が回復すると、携帯端末5aから無線LANAP 30aへビーコンが送信される(Op201c)。また、携帯端末5aからSIPサーバ2へ端末登録メッセージが送信される(Op211)。電波状態監視部83は、ビーコンの電波強度が閾値を超えるようになると、携帯端末5aが無線LANAP 30aと通信可能になったことを通話状態監視部84に伝える(Op212)。通話状態監視部84は、予約済み通話記録部63を参照して、携帯端末5aを含む通話が予約されているか否かを確認する。携帯端末5aの通話が予約されている場合、通話状態監視部84は、要求部81aに携帯端末5aの通話再開の要求を指示する(Op213)。要求部81aは、通話再開を再開部62に要求する(Op11)。Op11の処理は、上記第1の実施形態のおいて図7に示したOp11の処理と同様である。以上のようにして、無線LANAP 30aにおいて、携帯端末5aの通信状態の回復が検知され、通話を再開する要求が再開部62へ送信される。
[第3の実施形態]
図12は、第3の実施形態に係る通話再開システム100を含む通信システム全体の構成を示す機能ブロック図である。図12において、図1と同じ機能ブロックには同じ番号を付し、説明を省略する。本実施形態では、携帯端末50aに判定部8bが設けられる。
本実施形態において、通話再開システム100の予約部61および再開部6は、パケット通信ゲートウェイ15(以下、パケット通信GW15と称する)を介してパケット網13に接続されている。パケット通信GW15は、例えば、リバースProxy、SSL−VPN等を利用することにより、パケット網13と予約部61および再開部6との間にファイアウォールなどのセキュリティ装置がある場合でもデータ通信が可能になる。
パケット網13は、無線基地局11を備える。携帯端末50aは、無線基地局と通信を行うためのインタフェースとして無線通信部92を備える。これにより、携帯端末50aは、パケット網13を介して予約部61および再開部62へアクセスすることができる。
携帯端末50aは、無線通信部92に加えて、無線LAN通信部91、判定部8bを備える。無線LAN通信部91は、無線LANAP 3a、3bと通信を行うためのインタフェースである。
判定部8bは、要求部81b、監視部82b、通話状態記録部85bを備える。監視部82bは、電波状態監視部83bおよび通話状態監視部84bを含む。電波状態監視部83bは、携帯端末50aと無線LANAP 3aまたは3bとの無線通信電波の状況を監視する。電波状態監視部83bは、無線LANAP 3aまたは3bとの通信状態の悪化により、無線LANAP 3aまたは3bとの通信が不可能になったことを検知する。また、電波状態監視部83bは、無線LANAP 3aまたは3bとの通信状態が回復したことを検知する。
通話状態監視部84bは、携帯端末50aが行う通話の状態を監視し、通話状態記録部85bに記録する。通話状態記録部85bには、例えば、通話中であることを示すデータ、通話の相手端末を示すデータ、通話中の通話の通話識別子、予約ID等が記録される。これにより、通話状態監視部84bは、通話状態記録部85bのデータを参照して、携帯端末50aが通話中であるか否か、携帯端末50aの通話の再開が予約されているか否かを判断することができる。
要求部81bは、電波状態監視部83および通話状態監視部84で監視された結果に基づいて、予約部61に対して通話の再開予約を要求する要求メッセージを送信する。また、要求部81bは、前記結果に基づいて、再開部62に対して通話の再開を要求する要求メッセージを送信する。
要求部81bが送信する要求メッセージは、無線通信部92、無線基地局11、パケット網13およびパケット通信GW15を経由して予約部61または再開部62へ到達する。また、予約部61または再開部62からの応答メッセージもこれらを経由して判定部8bへ到達する。
図13は、判定部8bが、携帯端末50aが通話中に通信不可能になったことを検知して、通話の再開を予約する要求メッセージを予約部61へ送信する処理の例を示すシーケンス図である。図13は、一例として、携帯端末50aと固定端末5bとの間の通話において、携帯端末50aと無線LANAP 3aとの間の通信が不可能になった場合の処理を示している。
携帯端末50aと固定端末5bとの通話は、RTPに基づいて音声データを送受信することにより行われる(R1b)。
電波状態監視部83bは、携帯端末50aと無線LANAP 3aとの間の電波状態を定期的に確認する(Op302a、Op302b)。例えば、無線LANAP 3aの通信エリア内で通話していた携帯端末50aが、その通信エリアの外に出た場合、無線LANAP 3aと携帯端末50aとの通信状態が悪化する(Ev3)。このような場合、電波状態監視部83bは、通信状態の悪化を検知する。
電波状態監視部83bは、通信状態の悪化を検知すると、通話状態監視部84bにその携帯端末50aの通話状況を確認するように指示する(Op303)。通信状態監視部84bは、携帯端末50aが通話中か否かを通信状態記録部85bを参照することにより確認する。通話中であった場合、通話状態監視部84bは、携帯端末50aの通話中に通信状態が悪化して通信不可能になったと判定する。通話状態監視部84bは、携帯端末50aが通話中に通信不可能になったことを要求部81bに伝える(Op304)。要求部81bは、予約部61に対して通話の再開予約を要求する要求メッセージを無線通信部92へ渡す(Op305)。無線通信部92は、通話の再開予約を要求する要求メッセージを、パケット網13を介して予約部61へ送信する(Op306)。
図13に示す処理においては、携帯端末50aに設けられた判定部8bが自身の携帯端末50aの通信状態を直接監視するので、SIPサーバ2で通信状態を監視して判定を行う場合に比べて早い段階で通信状態の悪化を検知することが可能になる。
図14は、携帯端末50aの判定部8bが通信不可能になったことを検知してから、通話再開システム100が通話の再開を予約する処理の流れを示すシーケンス図である。図14には、一例として、図13に示した処理で、判定部8bが、携帯端末50aが通話中に通信不可能になったことを検知して、予約部61へ通話の再開予約する要求メッセージを送信した後の処理を示す。図14に示す処理において、図3と同様の処理については、同じ番号を付し説明を省略する。
判定部8bにおいて携帯端末50aの通信状態悪化による通信不可能が検知されると(Op0−1)、判定部8bは、携帯端末50aと固定端末5bとの間における通話再開予約を、予約部61に要求する(Op1−1)。その際、判定部8bは、携帯端末50aと固定端末5bとの通話を示す通話識別子を、携帯端末50aの通話状態記録部85bから取得して、予約部61に送信する。Op1−1に予約部61へ要求は、パケット通信網13を介して行われる。以下、具体例として、通話識別子が“foo@example.com”であり、携帯端末50aの端末識別子が「A」、固定端末5bの端末識別子が「B」、である場合について説明する。
予約部61は、通話再開予約の要求を判定部8bから受け取ると、SIPサーバ2の通話状態記録部22を参照して、通話識別子“foo@example.com”で示される通話における通話端末の端末識別子、すなわち、携帯端末50aの端末識別子「A」、固定端末5bの端末識別子「B」を取得する(Op20a、Op20b)。
予約部61は、携帯端末50aの端末識別子「A」、固定端末5bの端末識別子「B」、携帯端末50aと固定端末5bとの間の通話の通信識別子“foo@example.com”を予約済み通話記録部63へ記録する(Op2a)。以下、Op2b〜Op9aの処理は、図3と同様である。
Op9b−1において、予約部61は、通話再開予約が完了したことを示す応答メッセ
ージを判定部8bへ送信する。この応答メッセージは、パケット通信網13を介して判定部8bへ送信される。この応答メッセージには、予約ID「1」が含まれる。判定部8bは、受信した予約ID「1」を、通話状態記録部85bに記録する。
図14に示す処理では、判定部8bから予約部61へ送信されるデータは、通信識別子だけでよい。予約部61は、判定部8bから送信される通信識別子を基に、SIPサーバの通話状態記録部22から、双方の通話端末の端末識別子を取得することができる。そのため、携帯端末50aで、相手方の通話端末(固定端末5b)の端末識別子を記録していない場合であっても、通話再開の予約が可能である。
図15は、判定部8bが、携帯端末50aの通信状態の回復を検知してから、通話の再開を要求する処理の例を示すシーケンス図である。図15は、一例として、図13に示す処理で携帯端末50aの通信不可能が検知され、図14に示した通話再開の予約処理が行われた後に、携帯端末50aと無線LANAP 3aとの間の通信状態が回復したことを検知して、通話の再開を要求する場合の処理を示している。
携帯端末50aの無線LAN通信部91と無線LANAP 3aとの間の通信状態が回復すると、電波状態監視部83bは、電波状態の回復を検知する(Op311)。電波状態監視部83bは、無線LAN通信部91に端末登録メッセージを送信するように指示する(Op312)。
無線LAN通信部91からSIPサーバ2へ端末登録メッセージが送信されると(Op313)、SIPサーバ2から端末登録が完了した旨の端末登録レスポンスが返信される(Op314)。無線LAN通信部91は、受信した端末登録レスポンスを電波状態監視部83bに通知する(Op315)。
電波状態監視部83bは、端末登録が完了したことを通話状態監視部84bに伝える(Op316)。通話状態監視部84bは、予約済みの通話があるか否かを確認する。通話の予約がなされた場合は、例えば、図14のOp9b−1に示す処理で、判定部8bが予約部61から予約IDを受信する。受信した予約IDは、通話状態記録部85bに記録されているので、通話状態監視部84bは、通話状態記録部85bを参照することにより、予約済みの通話があるか否かを確認する。
予約済みの通話がある場合、通話状態監視部84bは、要求部81bに予約IDを渡して携帯端末50aの通話再開を指示する(Op317)。要求部81aは、通話再開を要求するメッセージを予約IDとともに再開部62に送信する(Op11)。通話再開を要求するメッセージと予約IDは、無線LAN通信部91を経由して送信される。Op11の処理は、上記第1の実施形態のおいて図7に示したOp11の処理と同様である。以上のようにして、携帯端末50aで通信状態の回復が検知され、通話を再開する要求が再開部62へ送信される。
なお、本実施形態において判定部8bと予約部61との通信および判定部8bと再開部62との通信は、パケット網13を介して行われているが、これはパケット網13を介した通信に限られない。無線LANAPを介した通信以外の通信方法であれば、その他の通信方法で判定部8bと予約部61との通信および判定部8bと再開部62との通信が行われてもよい。例えば、移動体通信の回線交換網を用いて判定部8bと予約部61との通信および判定部8bと再開部62との通信を行ってもよい。
[第4の実施形態]
図16は、本実施形態における通話再開システムを含む通信システム全体の構成を示す
機能ブロック図である。図16において、図12と同じ機能ブロックには同じ番号を付し、説明を省略する。本実施形態では、通話再開システム101、SIPサーバ2、無線LANAP 3a、3b、固定端末5bは、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)23に、公衆交換電話網ゲートウェイ25(以下、PSTNGW 25と称する)を介して接続されている。公衆交換電話網23は、無線基地局11に接続されている。
携帯端末50aは、無線基地局11と通信を行うためのインタフェースである無線通信部92と、無線LAN通信部91とを備える。そのため、携帯端末50aは、無線通信部92を用いて、公衆交換通信網23を介して他の通話端末(例えば、固定端末5b)と通話することができるし、無線LAN通信部91を用いて、他の通信端末と通話することができる。
携帯端末50aのように、無線LAN通信部と無線通信部といった複数の通信部を備える通信端末はデュアルベアラ端末またはデュアル端末と呼ばれる。携帯端末50aは、自身の端末を識別するデータとして、無線LAN通信用の識別子(例えば、IP電話の端末識別子)と、公衆交換通信網における識別子(例えば、回線交換番号)とを内部に記録する。
判定部8bが、携帯端末50aが通話中に通信不可能になったことを検知して、通話の再開を予約する要求メッセージを予約部61へ送信する処理は、例えば、図13に示した処理と同様に行われる。また、携帯端末50aの判定部8bが通信不可能になったことを検知してから、通話再開システム101が通話の再開を予約する処理の例も図14に示した処理と同様に行われる。
本実施形態において、要求部81bは、予約部61へ、通話再開要求を送る際に、携帯端末50aの識別子として、IP電話の端末識別子「A」に加えて、回線交換番号「090−XXXXXXXX」を要求に含めることができる。これにより、通話を再開する際に、回線交換番号「090−XXXXXXXX」を用いて、公衆交換通信網23を介して通話を再開することが可能になる。以下、携帯端末50aが、公衆交換通信網23を介して通話を再開する処理の例を説明する。
図17は、携帯端末50aが、公衆交換通信網23を介した通話の再開を要求する処理の例を示すシーケンス図である。図17は、一例として、図13に示す処理と同様な処理で携帯端末50aの通信不可能が検知され、図14に示した処理と同様な通話再開の予約処理が行われた後に、携帯端末50aが通話の再開を要求する処理を示している。
図17に示す例では、無線LANAP3aと携帯端末50aとの電波状態が回復しない状態で一定時間が経過したことを、電波状態監視部83bが検出する(Op411)。電波状態監視部83bは、電波状態が回復しない状態で一定時間が経過したことを通話状態監視部84bに伝える(Op412)。通話状態監視部84bは、予約済みの通話があるか否かを確認する。通話の予約がなされた場合は、予約IDが通話状態記録部85bに記録されているので、通話状態監視部84bは、通話状態記録部85bを参照することにより、予約済みの通話があるか否かを確認することができる。
予約済みの通話がある場合、通話状態監視部84bは、要求部81bに予約IDを渡して携帯端末50aの公衆交換通信網23を介した通話再開を指示する(Op413)。要求部81aは、通話再開要求を再開部62に送信することを無線通信部92に指示する(Op414)。要求部81bは、通話再開要求に、予約ID、携帯端末50aの端末識別子「A」、携帯端末50aの回線交換番号「090−XXXXXXXX」を含めて再開部
62に送信することを無線通信部92に指示する。これにより、無線通信部92は、予約ID、携帯端末50aの端末識別子「A」、および、携帯端末50aの回線交換番号「090−XXXXXXXX」を通信開始要求として再開部62へ送信する(Op415)。通話再開要求は、パケット網13を介して再開部62へ送信される。
本実施形態において、判定部8bは、携帯端末50aと無線LANAP3aとの通信が一定時間経っても復旧しないことと、携帯端末50aによる通話再開が予約済みであることの2つの条件が満たされた場合に、公衆交換通信網23を介した通話再開を要求する例について説明した。公衆交換通信網23を介した通話再開を要求する条件はこれに限られない。例えば、公衆交換通信網23を介した通話再開の要求をユーザの携帯端末操作により受けたことと、通話再開の予約済みであることの2つの条件が満たされた場合に公衆交換通信網23を介した通話再開を要求する形態であってもよい。
図18は、公衆交換通信網23を介した通話再開要求が携帯端末50aから再開部62へ送信された後の、通話再開処理の例を示すシーケンス図である。図18には、一例として、図17のOp415で通話再開要求が再開部62へ送信された後の処理が示される。なお、図18に示す処理のうち、図7に示す処理と同様の処理には同じ番号を付し、説明を省略する。
図18において、携帯端末50aの判定部8bは、通話再開要求として、携帯端末50aの端末識別子「A」、予約ID「1」、携帯端末50aの回線交換番号「090−XXXXXXXX」を再開部62へ送信する(Op415)。
再開部62は、予約済み通話記録部63を参照して、受け取った通話再開要求の正当性を判断する(Op110)。例えば、再開部62は、通話再開要求に含まれる予約ID「1」および端末識別子「A」の組み合わせが、例えば、図5(b)に示すような予約テーブル64に記録されているか否かにより正当性を判断する。図5(b)に示すように予約ID「1」および端末識別子「A」の組み合わせが予約テーブル64に存在する場合は、通話開始要求は正当であると判断される。また、再開部62は、予約テーブル64より、携帯端末50aと固定端末5bとの通話を引き継いでいる通話を示す継続通話識別子“park@example.com”を取得する。
再開部62は、通話開始要求が正当であると判断すると、SIPサーバ2へ携帯端末50aと固定端末5bとの間の通話の再開を要求する(Op120)。その際、再開部62は、携帯端末50aの回線交換番号「090−XXXXXXXX」、固定端末5bの端末識別子「B」、固定端末5bと継続処理部7との通話を示す継続通話識別子“park@example.com”をSIPサーバ2へ送信する。
SIPサーバ2は、固定端末5bに対して、継続処理部7との間の通話を携帯端末50aとの間の通話に切り替えることを要求する(Op13a)。固定端末5bは、要求受け入れ可能であることを示す応答メッセージを送信する(Op13b)。SIPサーバ2は、再開部62からの要求(Op120)に対する応答メッセージを再開部62へ送信する(Op140)。応答メッセージには、携帯端末50aの回線交換番号「090−XXXXXXXX」、固定端末5bの端末識別子「B」、携帯端末50aと固定端末5bとの間の通話すなわち再開される通話の再開通話識別子“new@example.com”が含まれる。
再開部62は、応答メッセージを判定部8bに送信する(Op150)。応答メッセージには、Op14の応答メッセージと同様に「090−XXXXXXXX」、「B」、“new@example.com”が含まれる。
また、SIPサーバ2は、携帯端末50aと固定端末5bとの間の通話を再開するための呼生成要求メッセージを、PSTNGW25を介して、携帯端末50aへ送信する(Op16a、Op160a)。この要求メッセージには、INVITEメソッドと、再開される通話を示す再開通話識別子“new@example.com”が含まれる。また、要求メッセージは、PSTNGW25で公衆交換通信網23のプロトコルに従うメッセージに変換され、公衆交換通信網23を経て携帯端末50aへ届けられる。
携帯端末50aは、要求受け入れ可能であることを示す応答メッセージを、PSTNGW25を介して、SIPサーバ2に送信する(Op160b、Op16b)。この応答メッセージは、PSTNGW25でSIPプロトコルに従うメッセージに変換され、SIPサーバ2へ届けられる。これにより、携帯端末50aと固定端末5bとの間の通話を再開するための呼が生成される。
SIPサーバ2がPSTNGW25および固定端末5bへACKメッセージを送信する(Op17a、17b)。PSTNGW25で、ARKメッセージは公衆交換通信網23のプロトコルに従うメッセージに変換され、携帯端末50aへ届けられる。これにより、携帯端末50aおよび固定端末5bとの間で、音声データの送受信が行われる。すなわち、携帯端末5aおよび固定端末5bとの間で通話が再開される。
以上、図18に示した処理により、公衆交換通信網23を介して通話を再開することができる。本実施形態によれば、例えば、携帯端末50aと無線LANAP 3aまたは3bとの通信状態が回復しない時間が一定の時間を超えた場合や、携帯端末50aのユーザが公衆交換通信網25を介した通話再開を指示する操作を行った場合等に、公衆交換通信網23を用いて通話を再開することができる。なお、本実施形態においては、公衆交換通信網25を用いて通話を再開する例を説明した。しかし、本発明は、公衆交換通信網25に限らず、その他の別の通信網を用いて通話を再開する場合にも適用できる。
[第5の実施形態]
図19は、本実施形態に係る通話再開システムを含む通信システム全体の構成を示す機能ブロック図である。図19において、図9と同じ機能ブロックには同じ番号を付し、説明を省略する。本実施形態における通話再開システム102を含む通信システムは、IP電話の通信システムではなく、携帯電話の公衆交換通信網を用いた通信システムである。通話再開システム102は、呼制御装置としての交換局31と、中継装置としての無線基地局11a、11bに接続されている。
交換局31は、公衆交換通信網における交換機であり、通話端末間の呼の生成および終了を制御する。交換局31の制御対象となる通話端末には、無線基地局11a、11bを介して通信を行う携帯端末51aと、有線回線を介して通信を行う固定端末51bとが含まれる。交換局31は、複数の無線基地局3a、3bおよび固定端末51bに接続されている。固定端末51bは例えば、固定型の電話機である。無線基地局11a、11bは、その無線通信エリア内にある携帯端末51aと通信を行うことにより、携帯端末51aと、交換局31または他の通話端末との間の通信を中継する。これにより携帯端末51aは、無線基地局11aまたは11bを介して、交換局31および固定端末5bと通信することができる。
なお、図19には、通話端末の例として携帯端末51aと固定端末51bを1台ずつ示しているが、実際の通信システムにおいては、複数の携帯端末と複数の固定端末が交換局31による呼制御の対象となる。
判定部8aは、無線基地局11a、11bに設けられている。なお、図19では、無線基地局11aにのみ判定部8aの構成を示し、無線基地局11bの詳細な構成は省略する。判定部8a、予約部61、再開部62、継続処理部7の機能および動作は、上記第2の実施形態と同様である。
判定部8a、予約部61、再開部62、継続処理部7の機能により、例えば、固定端末51bと通話する携帯端末51aが、通信状態悪化により、無線基地局11aと通信不可能になった場合でも、固定端末51bに、通信状況と動作指示を告げる音声メッセージが送信される。また、携帯端末51aと固定端末51bの端末識別子は、予約部61によって予約済み通話記録部63に記録されるので、判定部8aが通信状態の回復を検知した場合、通話を容易に再開することが可能となる。
このように、本発明が適用されうる通信システムは、IP電話の通信システムに限られない。通信端末が無線通信を行うような通信システムであれば、様々な形態の通信システムに本発明を適用することができる。本実施形態のような公衆交換通信網による通信システムはその一例である。
また、図19に示した例では、判定部8aが無線基地局11aに設けられる場合の例であるが、判定部8aが交換局31に設けられてもよいし、携帯端末51aに設けられてもよい。また、交換局31、無線基地局11a、11bに接続されたコンピュータ上に設けられてもよい。
本発明は、通話中に通信状態の悪化等により利用者の意図に反して切断された通話の再開を容易にする通話再開システム、携帯端末、中継装置、呼制御装置として利用可能である。
第1の実施形態における通話再開システムを含む通信システム全体の構成を示す機能ブロック図 判定部がSIPサーバに設けられた場合の構成を示す機能ブロック図 通話の再開予約をする処理の流れを示すシーケンス図 携帯端末が通信不可能になったことを検知する処理の例を示すシーケンス図 (a)は、予約テーブル64にデータが記録されていない状態を示す図であり、図5(b)は、予約テーブル64にデータが記録されている状態を示す図である。 (a)(b)および(c)は、通話状態記録部22の通話状態テーブル65に記録されたデータの具体例を示す図である。 通話再開システム1が通話を再開する処理の流れを示すシーケンス図 携帯端末と無線LANAPとの通信状態が回復したことを検知する処理の例を示すシーケンス図 第2の実施形態に係る通話再開システムを含む通信システム全体の構成を示す機能ブロック図 判定部が、携帯端末が通信不可能になったことを検知する処理の例を示すシーケンス図 判定部が、携帯端末の通信状態の回復を検知してから、通話を再開する要求を送信する処理の流れを示すシーケンス図 第3の実施形態に係る通話再開システムを含む通信システム全体の構成を示す機能ブロック図 判定部が、携帯端末の通信不可能を検知して、通話再開の予約の要求を送信する処理の例を示すシーケンス図 通話の再開を予約する処理の流れを示すシーケンス図 判定部が、携帯端末の通信状態の回復を検知してから、通話を再開する要求を送信する処理の例を示すシーケンス図 第4の実施形態における通話再開システムを含む通信システム全体の構成を示す機能ブロック図 公衆交換通信網を介した通話の再開を要求する処理を示すシーケンス図 公衆交換通信網を介した通話再開要求が再開部へ送信された後の、通話再開処理の例を示すシーケンス図 第5の実施形態に係る通話再開システムを含む通信システム全体の構成を示す機能ブロック図
符号の説明
1、10、100、101 通話再開システム
2 IP電話サーバ(呼制御装置)
3a、3b 無線LANAP(中継装置)
5a 携帯端末
5b 固定端末
7 継続処理部
8 判定部
11 無線基地局
13 パケット網
15 パケット網GW
21 シグナリング処理部
22 通話状態記録部
23 公衆交換回線網
25 PSTN GW
31 交換局
61 予約部
62 再開部
81 要求部
82 監視部
83 電波状態監視部
84 通話状態監視部
91 無線LAN通信部
92 無線通信部

Claims (8)

  1. 携帯端末と無線で通信を行う中継装置と、携帯端末を含む複数の端末による通話を開始または終了させるための呼を制御する呼制御装置とを含む通信網において、通話中に中継装置との通信が不可能になった携帯端末による通話を再開させるための通話再開システムであって、
    通話中の携帯端末である通話携帯端末と中継装置との通信状態の悪化により、通話携帯端末と中継装置との通信が不可能になったことを検知する判定部と、
    通信が不可能になった前記通話携帯端末とその通話の相手の端末である相手方端末との間の通話を引き継ぐ処理部であって、当該通話携帯端末と当該相手方端末との通信を、当該処理部と当該相手方端末との間の通信として引き継ぐ呼の生成を前記呼制御装置に要求し、前記呼の生成後、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間の通話における通信状態または前記相手方端末の通話者への動作指示を表す情報を含むメッセージを、前記相手方端末へ送信する処理部と、を備え
    前記中継装置は、無線LANアクセスポイントであって、
    前記判定部は、前記中継装置に設けられ、携帯端末から前記中継装置へ送信される信号の電波強度が閾値を下回るかもしくは、前記信号が到達しない時間が一定時間を超えた場合に、前記携帯端末が通話中か否かを確認し、通話中であれば、当該携帯端末の通話を引き継ぐ処理を前記処理部に要求する、通話再開システム。
  2. 前記判定部は、前記通話携帯端末から前記中継装置へ送信される信号に基づいて、前記通話携帯端末と前記中継装置との通信状態が回復したことをさらに検知し、
    前記判定部で、前記通話携帯端末と前記中継装置との間の通信状態の回復が検知された場合に、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間で通話を再開するための呼の生成を前記呼制御装置へ要求する再開部をさらに備える、請求項1に記載の通話再開システム。
  3. 携帯端末を含む複数の端末による通話を開始または終了させるための呼を制御する呼制御装置と、通話再開システムとを含む通信網に接続され、携帯端末と無線で通信を行うことによって、携帯端末と前記通信網との通信を中継する中継装置であって、
    通話中の携帯端末である通話携帯端末と中継装置との通信状態の悪化により、通話携帯端末と中継装置と通信が不可能になったことを検知する判定部を備え、
    前記中継装置が接続される通信網に含まれる前記通話再開システムは、
    通信が不可能になった前記通話携帯端末とその通話の相手の端末である相手方端末との間の通話を引き継ぐ処理部であって、当該通話携帯端末と当該相手方端末との間の通信を、当該処理部と当該相手方端末との間の通信として引き継ぐ呼の生成要求を前記呼制御装置に送信し、前記呼の生成後、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間の通話に関する情報を含むメッセージを、前記相手方端末へ送信する処理部を備え、
    前記中継装置は、無線LANアクセスポイントであって、
    前記判定部は、携帯端末から前記中継装置へ送信される信号の電波強度が閾値を下回るかもしくは、前記信号が到達しない時間が一定時間を超えた場合に、前記携帯端末が通話中か否かを確認し、通話中であれば、当該携帯端末の通話を引き継ぐ処理を前記処理部に要求する、中継装置。
  4. 前記判定部は、前記通話携帯端末から前記中継装置へ送信される信号に基づいて、前記通話携帯端末と中継装置との通信状態が回復したことを更に検知し、
    前記通話再開システムは、前記判定部で、前記通話携帯端末と前記中継装置との間の通信状態の回復が検知された場合に、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間で通話を再開するための呼の生成要求を前記呼制御装置へ送信する再開部をさらに備える、請求項に記載の中継装置。
  5. 携帯端末と無線で通信を行う中継装置と、携帯端末を含む複数の端末による通話を開始または終了させるための呼を制御する呼制御装置とを含む通信網において、通話中に中継装置との通信が不可能になった携帯端末による通話を再開させる処理を前記中継装置のコンピュータに実行させる通話再開プログラムであって、
    通話中の携帯端末である通話携帯端末と中継装置との通信状態の悪化により、通話携帯端末と中継装置と通信が不可能になったことを検知する判定処理と、
    通信が不可能になった前記通話携帯端末とその通話の相手の端末である相手方端末との間の通信を引き継ぐ処理であって前記中継装置のコンピュータまたは他のコンピュータの処理部と当該相手方端末との間の通信として引き継ぐための呼の生成を前記呼制御装置に要求し、前記呼の生成後、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間の通話における通信状態または前記相手方端末の通話者への動作指示を表す情報を含むメッセージを、前記相手方端末へ送信する処理、もしくは当該処理を前記他のコンピュータへ要求する処理とを前記中継装置のコンピュータに実行させ、
    前記中継装置は、無線LANアクセスポイントであって、
    前記判定処理は、携帯端末から前記中継装置へ送信される信号の電波強度が閾値を下回るかもしくは、前記信号が到達しない時間が一定時間を超えた場合に、前記携帯端末が通話中か否かを確認し、通話中であれば、当該携帯端末の通話を引き継ぐ処理を要求する処理である、通話再開プログラム。
  6. 前記判定処理において、前記通話携帯端末から前記中継装置へ送信される信号に基づいて、前記通話携帯端末と前記中継装置との通信状態が回復したことをさらに検知し、
    前記判定処理で、前記通話携帯端末と前記中継装置との間の通信状態の回復が検知された場合に、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間で通話を再開するための呼の生成を前記呼制御装置へ要求する再開処理とを、コンピュータに実行させる、請求項に記載の通話再開プログラム。
  7. 携帯端末と無線で通信を行う中継装置と、携帯端末を含む複数の端末による通話を開始または終了させるための呼を制御する呼制御装置とを含む通信網において、通話中に中継装置との通信が不可能になった携帯端末による通話を、コンピュータを用いて再開させる通話再開方法であって、
    前記中継装置のコンピュータが備える判定部が、通話中の携帯端末である通話携帯端末と中継装置との通信状態の悪化により、通話携帯端末と中継装置と通信が不可能になったことを検知する判定工程と、
    前記中継装置または外部のコンピュータが備える処理部が、通信が不可能になった前記通話携帯端末とその通話の相手の端末である相手方端末との間の通信を、当該処理部と当該相手方端末との間の通信として引き継ぐための呼の生成を前記呼制御装置に要求し、前記呼の生成後、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間の通話における通信状態または前記相手方端末の通話者への動作指示を表す情報を含むメッセージを、前記相手方端末へ送信する継続工程と、を含み、
    前記中継装置は、無線LANアクセスポイントであって、
    前記判定工程では、携帯端末から前記中継装置へ送信される信号の電波強度が閾値を下回るかもしくは、前記信号が到達しない時間が一定時間を超えた場合に、前記携帯端末が通話中か否かを確認し、通話中であれば、当該携帯端末の通話を引き継ぐ処理を要求する、通話再開方法。
  8. 前記判定工程で、前記通話携帯端末から前記中継装置へ送信される信号に基づいて、前記通話携帯端末と前記中継装置との通信状態が回復したことをさらに検知し、
    前記判定工程で、前記通話携帯端末と前記中継装置との間の通信状態の回復が検知された場合に、前記通話携帯端末と前記相手方端末との間で通話を再開するための呼の生成を前記呼制御装置へ要求する再開工程をさらに含む、請求項に記載の通話再開方法。
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