JP5334723B2 - リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置 - Google Patents

リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5334723B2
JP5334723B2 JP2009170830A JP2009170830A JP5334723B2 JP 5334723 B2 JP5334723 B2 JP 5334723B2 JP 2009170830 A JP2009170830 A JP 2009170830A JP 2009170830 A JP2009170830 A JP 2009170830A JP 5334723 B2 JP5334723 B2 JP 5334723B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic fluid
reservoir tank
vehicle
vehicle front
float chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009170830A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011025736A (ja
Inventor
高橋俊幸
酒井孝行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bosch Corp filed Critical Bosch Corp
Priority to JP2009170830A priority Critical patent/JP5334723B2/ja
Publication of JP2011025736A publication Critical patent/JP2011025736A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5334723B2 publication Critical patent/JP5334723B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

本発明は、油圧等の液圧を利用した液圧ブレーキ装置等の液圧作動装置に用いられ、作動液を貯留するリザーバタンクの技術分野およびこれを備えたブレーキ装置の技術分野に関するものである。
従来、自動車等の車両においては、液圧を利用した液圧作動装置として液圧ブレーキ装置を採用した車両がある。この液圧ブレーキ装置には、液圧を発生させるマスタシリンダに供給する作動液を貯留するリザーバタンクが用いられている。
従来のリザーバタンクとして、リザーバタンク内の作動液の液面を検知する液面検知装置が設けられるとともに、この液面検知装置のフロート室を車体後方側に設けたスリットにより貯液室と連通させて、車両の制動時にリザーバタンクが車両前方へ傾動してもフロート室内の作動液の量を所定量に確保して、液面検知装置が誤作動しないようにしたリザーバタンクが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、この特許文献1に記載のリザーバタンクでは、リザーバタンクの車両搭載状態で直線状で長さが長短異なる所定数のリブが車両前後方向およびこの車両前後方向と直交する方向に延設されている。これらのリブにより、リザーバタンク内の作動液の波立ちが防止されているとともに、リザーバタンクが補強されている。
特開2002−67923号公報。
しかしながら、この特許文献1に記載のリザーバタンクでは、車両の制動による減速時に液面検知装置のフロート室内の作動液の量をある程度は確保することができるものの、通常の減速よりはるかに急激な車両の急減速時や通常の加速よりはるかに急激な車両の急加速時におけるフロート室に対する作動液の流入あるいは流出については何ら考慮されていない。
また、例えば車両の急加速後の急減速時や、これとは逆の車両の急減速後の急加速時には、リザーバタンク内の作動液が車両前方あるいは車両後方に大きく移動した後、逆方向の車両後方あるいは車両前方に大きく移動する作動液の揺り戻し現象が発生する場合がある。しかし、この特許文献1に記載のリザーバタンクでは、この作動液の揺り戻し現象については何ら考慮されていない。更に、急勾配の坂道における車両の走行時のリザーバタンク内の作動液の大移動の場合についても何ら考慮されていない。特に、リザーバタンク内の作動液が少なくなり、液面が液面検知装置の警告灯の点灯位置近傍に位置している場合には、警告灯が誤点灯する可能性が考えられる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、リザーバタンク内の作動液が通常時よりはるかに大きく移動する場合が生じても、液量検出装置のフロート室における作動液の流入あるいは流出を低減して、液量検出装置の誤作動を抑制することのできるリザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明のリザーバタンクは、リザーバタンクの車両搭載状態で車両前方側に設けられるとともに作動液供給口から作動液が供給される作動液供給部と、リザーバタンクの車両搭載状態で車両後方側に設けられるとともに前記作動液供給部から流動する作動液を貯留する作動液貯留室と、前記作動液供給部と作動液貯留室との間に配設されるとともに前記作動液貯留室内の作動液の液量を検出する液量検出部とを少なくとも備え、前記液量検出部が、前記作動液貯留室と少なくともスリットを介して連通するフロート室と、前記フロート室内に収容されて、前記フロート室内の作動液の液面に応じて移動するフロートと、前記フロートに支持されたマグネットと、前記マグネットによりオン、オフ制御されるスイッチとを少なくとも有するリザーバタンクにおいて、前記液量検出部の前記フロート室の近傍に、車両前後方向と直交またはほぼ直交する方向に延びる板状の防波壁が設けられているとともに、前記フロート室の近傍を含む車両前後方向またはほぼ車両前後方向の所定の領域に、車両前後方向に延びる通路隔壁が設けられており、前記通路隔壁と前記防波壁の両端との間に所定の間隙が形成されているとともに、前記間隙は車両前後方向またはほぼ車両前後方向に開口して前記作動液が前記作動液供給部から前記間隙を車両後方向に通って前記作動液貯留室へ流動可能な間隙であることを特徴としている。
また、本発明のリザーバタンクは、前記防波壁が、車両前後方向と直交またはほぼ直交する方向の中間部が車両後方側に位置し、前記防波壁の両端が前記中間部より車両前方側に位置するように傾斜していることを特徴としている。
更に、本発明のリザーバタンクは、前記防波壁が、湾曲形状、三角形状、または多角形状に形成されており、車両前後方向と直交またはほぼ直交する方向の中間部から両端にかけて車両前方側に傾斜していることを特徴としている。
更に、本発明のリザーバタンクは、前記防波壁が、前記フロート室より車両前方側および車両後方側の少なくとも一側に所定数配設されていることを特徴としている。
更に、本発明のリザーバタンクは、前記防波壁が、前記フロート室より車両前方側および車両後方側の少なくとも一側に複数配設されているとともに、これらの防波壁が車両前後方向に重なるようにして配設されていることを特徴としている。
更に、本発明のリザーバタンクは、前記通路隔壁が複数設けられるとともに、それらの通路隔壁は車両前後方向と直交またはほぼ直交する方向に配設されていることを特徴としている。
一方、本発明のブレーキ装置は、作動液を貯留するリザーバタンクと、前記リザーバタンク内の作動液が供給されるとともに作動時にブレーキ圧を発生するマスタシリンダと、前記マスタシリンダからの液圧で作動するブレーキシリンダとを少なくとも備え、前記リザーバタンクが前述の本発明のリザーバタンクのいずれか1つであることを特徴としている。
このように構成された本発明のリザーバタンクによれば、液量検出部のフロート室の近傍に、車両前後方向と直交またはほぼ直交する方向に延びる防波壁が設けられる。これにより、車両の急加速時、車両の急減速時、車両の急加速後の急減速時、あるいは車両の急減速後の急加速時に、リザーバタンク内の作動液が急速に大きく移動しても、この作動液がフロート室内に流入するのを防波壁により抑制することができる。したがって、液量警告灯の誤作動(誤点灯、誤消灯)を低減することができ、液量検出部の液量検出性能を向上させることが可能となる。
また、車両前後方向と直交またはほぼ直交する方向の防波壁の中間部を車両後方側に位置させるとともに、防波壁の両端を中間部より車両前方側に位置するように傾斜させている。これにより、リザーバタンク内のエアーが車両前方側の作動液供給通路の方へ流動しやすくなる。その結果、車両前後方向と直交する方向に延びる防波壁を設けても、防波壁によるエアー溜まりを効果的に抑制することができる。
更に、防波壁を、フロート室より車両前方側および車両後方側の少なくとも一側に複数配設し、かつこれらの防波壁が車両前後方向に重なるようにして配設することで、リザーバタンク内の作動液が急速に大きく移動しても、この作動液がフロート室内に流入するのを複数の防波壁により更に効果的に抑制することができる。
更に、車両前後方向に延びる通路隔壁を設けることで、車両が左右側方(車両前後方向と直交する方向)に傾いても、この通路隔壁により、作動液が車両の左右側方側に移動するのが抑制され、フロート室内の作動液の液量はほとんど変化しない。したがって、車両が左右側方に大きく傾いても、通路隔壁により液量警告灯の誤点灯を低減することが可能となる。
更に、通路隔壁と防波壁の両端との間に形成されかつ車両前後方向またはほぼ車両前後方向に開口する所定の間隙により、作動液が作動液供給部からこの間隙を通って作動液貯留室へ流動可能にすることで、作動液が作動液供給口から作動液貯留室へ注入されるときには、作動液は前述の間隙を車両後方向に通って流動する。このとき、作動液の流れが比較的鈍速であることから、通路隔壁と防波壁の両端との間の間隙による絞りの影響が少ない。したがって、防波壁と通路隔壁とが設けられても、リザーバタンク内への作動液の注入時には、作動液供給部から作動液貯留室への作動液の流動が抑制されるのを防止できる。また、車両の急加速時、車両の急減速時、および車両の急加速後の急減速時には、リザーバタンクが車両前後方向のいずれの方向側に比較的大きく傾く場合がある。このときには、作動液はリザーバタンクが大きく傾いた方向側に比較的急速に流動しようとするため、防波壁の両端と通路隔壁との間の間隙により作動液が絞られる。したがって、リザーバタンクが大きく傾いた方向側への作動液の流動を抑制することができる。これにより、リザーバタンクが前後方向に大きく傾いても、比較的短い一定時間の間はフロート室内の作動液の液量がほとんど変化しないようにすることができ、液量警告灯の誤点灯を低減可能となる。
更に、防波壁および通路隔壁によりリザーバタンクが補強される。ところで、作動液に液量が若干変化しても内部の空間容積が変化して内圧が大きく変化するような全高が比較的低く、幅が比較的広い樹脂製のリザーバタンクでは、応力集中が発生し易い。しかしこの種のリザーバタンクであっても、防波壁および通路隔壁によりリザーバタンクが補強されることにより、応力集中を抑制することができる。これにより、リザーバタンク内の内圧の変化により発生するリザーバタンクの白化および膨らみをより効果的に抑制することが可能となる。
一方、本発明のリザーバタンクを備えるブレーキ装置によれば、車両の急加速時、車両の急減速時、車両の急加速後の急減速時、あるいは車両の急減速後の急加速時に、リザーバタンク内の作動液が急速に大きく移動しても、リザーバタンク内の作動液の液量をより確実に検出することができるので、ブレーキ装置によるブレーキ作動を車両の比較的厳しい走行状況においても安定して実行することが可能となる。
本発明に係るリザーバタンクの実施の形態の一例を備えるブレーキ装置を、模式的に示す図である。 本発明に係るリザーバタンクの実施の形態の一例を示し、(a)は正面図、(b)はリザーバタンクの長手方向に沿う縦断面図である。 (a)は図2に示す例のリザーバタンクの上部体を下方から見た図、(b)はこのリザーバタンクの下部体を上方から見た図である。 (a)は図3(b)を用いて作動液注入時の作動液の流れを説明する図、(b)は図3(a)を用いて作動液注入時のエアーの流れを説明する図、(c)は図3(a)を用いて急加速時および急減速時の作動液の流れを説明する図である。 (a)ないし(c)は図2(b)を用いて急加速後の急減速動作時の作動液の流れを説明する図である。 (a)ないし(c)は図2(b)を用いて急減速後の急加速動作時の作動液の流れを説明する図である。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態について説明する。以下の説明において、水平および鉛直は、リザーバタンクが水平または略水平な車両に搭載された状態についていい、作動液の最大限貯留レベル(MAXライン)および最小限貯留レベル(MI
Nライン)はリザーバタンクの同状態での水平ラインである。
図1は本発明に係るリザーバタンクの実施の形態の一例を備えるブレーキ装置を、模式的に示す図である。
図1に示すように、この例の液圧ブレーキ装置1は、基本的には従来公知の一般的な2系統の液圧ブレーキ装置と同じである。すなわち、液圧ブレーキ装置1は、ブレーキペダル2、倍力装置3、タンデムマスタシリンダ4、リザーバタンク5、およびブレーキシリンダ6を備えている。
そして、運転者がブレーキペダル2を踏み込むと、倍力装置3が作動してペダル踏力を所定のサーボ比で倍力して出力する。この倍力装置3の出力でタンデムマスタシリンダ4のプライマリピストン4aが作動してプライマリ液室4bの作動液を一方の系統のブレーキシリンダ6に送給するとともに、セカンダリピストン4cが作動してセカンダリ液室4dの作動液を他方の系統のブレーキシリンダ6に送給する。各ブレーキ系統のロスストロークが消滅すると、タンデムマスタシリンダ4が液圧を発生する。このタンデムマスタシリンダ4の液圧が各ブレーキシリンダ6に伝達され、各ブレーキシリンダ6がブレーキ力を発生して、各車輪7にブレーキがかけられる。
ところで、この例のブレーキ装置1に用いられているリザーバタンク5は、全高が低くかつ車体搭載時に車両前後方向に細長い形状に形成されている。しかし、リザーバタンク5は細長い形状ではあるが、従来に比べると比較的幅広に形成されている。図2(a)および(b)に示すように、このリザーバタンク5は、下部体8と上部体9との二体を有している。そして、上部体9が下部体8の上端開口部に加熱および加圧により水平面または略水平面に沿って液密に溶着されて、比較的細長い容器状に形成されている。なお、リザーバタンク5は二体に限定されることはなく、下部体8、上部体9、およびこれらの間の中間体の三体で構成することもできる。以下の説明では、リザーバタンク5は二体で構成されるものとする。
この例のリザーバタンク5では、リザーバタンク5が取り付けられるタンデムマスタシリンダ4の車体取付状態でかつ車体の水平状態で作動液の最小限貯留レベル(MINライン)が下部体8に設定され、また同様に作動液の最大限貯留レベル(MAXライン)が上部体9に設定されている。その場合、この例のリザーバタンク5の作動液供給口15からMINラインおよびMAXラインまでの鉛直方向(図2(a)において上下方向)の距離は、このリザーバタンク5が搭載される車両に搭載されている従来のリザーバタンクのそれと同じに設定されている。
下部体8の図2(b)および図3(b)において右側部分には、プライマリ作動液貯留室10とセカンダリ作動液貯留室11とが設けられている。これらのプライマリ作動液貯留室10とセカンダリ作動液貯留室11は隔壁12で仕切られている。しかし、プライマリ作動液貯留室10とセカンダリ作動液貯留室11は、それらの作動液貯留室10,11
の上方が開放されていて、下部体8に上部体9が溶着された状態では、隔壁12の上端と上部体9の上壁下面(天井面)9aとの間の間隙を通して互いに常時連通されている。図2(b)に示すようにプライマリ作動液貯留室10の底には、タンデムマスタシリンダ4のプライマリ液室4bへ作動液を供給するプライマリ作動液送給口13が設けられているとともに、セカンダリ作動液貯留室11の底には、タンデムマスタシリンダ4のセカンダリ液室4dへ作動液を供給するセカンダリ作動液送給口14が設けられている。
図2(b)および図3(a)に示すように、リザーバタンク5の上部体9の図2(b)において左側上部には、作動液をリザーバタンク5内に供給するための作動液供給口15が設けられている。この作動液供給口15には、作動液供給口15を開閉するキャップ1
6および従来公知のキャップシール(不図示)が設けられている。また、図2(b)および図3(b)に示すように、この作動液供給口15の下方には作動液供給部17が設けられている。作動液供給部17は下部体8と上部体9とにわたって画成されている。作動液供給口15と作動液供給部17は、円筒状部材18によって形成された作動液供給通路19を通して連通されている。
そして、リザーバタンク5はその長手方向が車両前後方向またはほぼ車両前後方向となるようにして搭載される。ここで、リザーバタンク5の長手方向は、図2(a),(b)
および図3(a),(b)においてリザーバタンク5、下部体8,および上部体9の左右
方向、つまりリザーバタンク5の細長い方向である。具体的にはこの例のリザーバタンク5では、リザーバタンク5の長手方向は、ほぼ、作動液供給口15の中心とプライマリ作動液貯留室10のプライマリ作動液送給口13の中心とを結ぶ直線方向である。
このようにして、リザーバタンク5が車両に搭載された状態では、作動液供給口15および作動液供給部17がプライマリ作動液貯留室10およびセカンダリ作動液貯留室11より車両前方に位置している。また、上部体9の天井面9aはプライマリ作動液貯留室10側から作動液供給通路19側に向かってほぼ直線状に上昇する傾斜面とされている。天井面9aがこのような傾斜面とされることで、リザーバタンク5内のエアーがプライマリ作動液貯留室10側から作動液供給通路19側に向かって流動し易くなり、作動液のリザーバタンク5内へのエアー抜きが容易となる。
作動液供給部17とプライマリ作動液貯留室10およびセカンダリ作動液貯留室11とが流体通路20で常時連通されている。この流体通路20は下部体8および上部体9内でリザーバタンク5のほぼ長手方向(ほぼ車両前後方向)に沿って延設されている。
図2(b)および図3(a),(b)に示すように、リザーバタンク5の長手方向のほ
ぼ中央部には、リザーバタンク5内に作動液量を検出する液量検出部21が設けられている。図2(b)に示すように、液量検出部21は、下部体8の下部に設けられたスイッチ収容部22と、このスイッチ収容部22に収容されるノーマルオープン型のリードスイッチ23と、下部体8の底部から上方に向かって突設され内部にフロート室24aを有する円筒状ガイド壁24と、この円筒状ガイド壁24のフロート室24a内に収容されるとともに円筒状ガイド壁24内の作動液の液面の上下動に応じて円筒状ガイド壁24にガイドされながら上下動するフロート25と、このフロート25の下部に支持されるとともにフロート25と一体的に上下動してリードスイッチ23を開閉制御するマグネット26とを有している。
そして、円筒状ガイド壁24内のフロート室24aと円筒状ガイド壁24の外部の流体通路20とが、円筒状ガイド壁24に設けられたスリット24bで連通されている。このスリット24bは、円筒状ガイド壁24のリザーバタンク長手方向前方(リザーバタンク5の車体搭載状態で車両前方)に開口するとともにMINラインより所定量下方位置から上方に向かって開口している。また、円筒状ガイド壁24の上端と天井面9aとの間には所定の間隙が設けられていて、フロート室24aは常時上方に開放されて流体通路20と連通している。
したがって、リザーバタンク5の通常水平状態では、フロート室24a内の作動液の液面とリザーバタンク5の他の個所(プライマリ作動液貯留室10、セカンダリ作動液貯留室11等)内の作動液の液面とが同一水平面上となる。
そして、リードスイッチ23は、リザーバタンク5内の作動液の液面(具体的には、フロート室24a内の作動液の液面)が警告表示要の液面(MINラインより若干上方)よ
り高いときは、フロート25が作動液の液面に応じた位置となりフロート25のマグネット26の磁力に影響されないのでオフとなって、警告表示は行われない。また、作動液の液面が警告表示要の液面以下になると、マグネット26およびフロート25が液面とともに下降してマグネット26の磁力でリードスイッチ23がオンとなり、警告表示が行われるようになっている。
図2(b)および図3(a)に示すように、上部体9の天井面9aから下方に向かって第1および第2上部体側通路隔壁27,28が突設されている。第1および第2上部体側
通路隔壁27,28は1回だけ若干屈曲されて全体としてリザーバタンク5のほぼ長手方
向(つまり、ほぼ車両前後方向)に延設されている。更に、これらの第1および第2上部体側通路隔壁27,28は、液量検出部21の設置位置近傍を含むリザーバタンク5の長
手方向の所定の領域にわたって配置されている。また、図2(b)および図3(b)に示すように、下部体8の底面から上方に向かって第1および第2下部体側通路隔壁29,3
0が突設されている。第1および第2下部体側通路隔壁29,30も1回だけ若干屈曲さ
れて全体としてリザーバタンク5のほぼ長手方向(つまり、ほぼ車両前後方向)に延設されている。更に、これらの第1および第2下部体側通路隔壁29,30は、液量検出部2
1の設置位置近傍を含むリザーバタンク5の長手方向の所定の領域にわたって配置されている。そして、上部体9と下部体8とが溶着された状態では、第1下部体側通路隔壁29と第1上部体側通路隔壁27とが互いに部分的に突き合わされるとともに、第2下部体側通路隔壁30と第2上部体側通路隔壁28とが互いに部分的に突き合わされる。第1および第2上部体側通路隔壁27,28と第1および第2下部体側通路隔壁29,30とにより、流体通路20がリザーバタンク5の長手方向と直交する方向に3分割されている。
図2(b)および図3(b)に示すように、下部体8の底面から上方に向かって第1ないし第3下部体側防波壁31,32,33が突設されている。第1および第2下部体側防波壁31,32は、いずれも液量検出部21とセカンダリ作動液貯留室11との間に配設さ
れているとともに、円筒状ガイド壁24とほぼ同心円の円弧に形成されている。すなわち、第1および第2下部体側防波壁31,32は、ともにリザーバタンク長手方向前方側(
車両前方側)が凹む円弧の薄板形状にされている。第3下部体側防波壁33は、液量検出部21よりリザーバタンク長手方向前方側(車両前方側)に配設されている。第3下部体側防波壁33は第1下部体側防波壁31とほぼ同径の円の円弧でかつリザーバタンク長手方向前方側(車両前方側)が凹む円弧の薄板形状にされている。その場合、第3下部体側防波壁33はスリット24bにリザーバタンク長手方向前方(車両前方)に対向している。更に、第1ないし第3下部体側防波壁31,32,33の各両端と第1および第2下部体側通路隔壁29,30との間には、所定の間隙が形成されている。したがって、作動液お
よびエアーがこれらの間隙を通しても流動可能となっている。
図2(b)および図3(a)に示すように、上部体9の天井面9aから下方に向かって第1ないし第3上部体側防波壁34,35,36が突設されている。第1および第2上部体側防波壁34,35は、いずれも液量検出部21とセカンダリ作動液貯留室11との間に
配設されているとともに、円筒状ガイド壁24とほぼ同心円の円弧に形成されている。その場合、第1および第2上部体側防波壁34,35は、それぞれ第1および第2下部体側
防波壁31,32と同じ大きさに形成されている。したがって、第1および第2上部体側
防波壁34,35は、ともにリザーバタンク長手方向前方側(車両前方側)が凹む円弧状
の薄板形状にされている。第3上部体側防波壁36は、液量検出部21よりリザーバタンク長手方向前方側(車両前方側)に配設されている。第3上部体側防波壁36は第1上部体側防波壁34とほぼ同径の円の円弧状薄板形状でかつリザーバタンク長手方向前方側(車両前方側)が凹む形状にされている。第1ないし第3上部体側防波壁34,35,36の各両端と第1および第2上部体側通路隔壁27,28との間には、所定の間隙が形成され
ている。したがって、作動液およびエアーがこれらの間隙を通しても流動可能となってい
る。
そして、上部体9と下部体8とが溶着された状態では、第1上部体側防波壁34と第1下部体側防波壁31とがそれらの全体にわたって互いに突き合わされ、また、第2上部体側防波壁35と第2下部体側防波壁32とがそれらの全体にわたって互いに突き合わされ、更に、第3上部体側防波壁36と第2下部体側防波壁33とがそれらの全体にわたって互いに突き合わされる。こうして、液量検出部21の円筒状ガイド壁24の周囲近傍には、リザーバタンク5の長手方向前方側が凹んだ円弧状の薄板からなる第1ないし第3防波壁37,38,39が形成される。つまり、第1ないし第3防波壁37,38,39は、それらの中間部がそれらの両端よりリザーバタンク5の長手方向後方に円弧状に突出して傾斜面と有している。また、第1ないし第3防波壁37,38は、少なくともそれらの一部が
車両前後方向に重なるようにして配設されている。
なお、第1ないし第3防波壁37,38,39は必ずしも円弧状に形成することはなく、長手方向後方に突出する湾曲形状に形成することもできる。つまり、第1ないし第3防波壁37,38,39は、それらの長手方向と直交する方向の中間部が長手方向後方に最も突出し、それらの両端がそれらの中間部より長手方向前方に位置するように傾斜面でありさえすれば、平面視三角形の一部、平面視多角形の一部、あるいは楕円や長円形の湾曲面の一部で形成することもできる。しかし、第1ないし第3防波壁37,38,39は円弧に形成しかつ第1および第2防波壁37,38は円筒状ガイド壁24と同心円の円弧で形成す
ることが望ましい。
このように構成されたこの例のリザーバタンク5においては、作動液が作動液供給口15からリザーバタンク5内に注入されると、図4(a)に矢印αで示すように作動液は作動液供給部17から3分割された流体通路20を通ってセカンダリ作動液貯留室11およびプライマリ作動液貯留室10内に流入してかつ貯留される。その場合、中央の流体通路20を流動する作動液は、主に、第1ないし第3防波壁37,38,39の各両端と第1および第2下部体側通路隔壁29,30との間の間隙を通って流動する。このとき、作動液
の流れは比較的鈍速であるので、第1ないし第3防波壁37,38,39の各両端と第1および第2下部体側通路隔壁29,30との間の間隙による絞りの影響は少ない。
また、作動液のリザーバタンク5内への注入により、図4(b)に矢印βで示すようにリザーバタンク5内の空気は、上部体9の3分割された流体通路20を通って作動液供給口15側の作動液供給通路19の方へ流動する。その場合、天井面9aがプライマリ作動液貯留室10側から作動液供給通路19に向かって上方へ傾斜する傾斜面とされているので、エアーはスムーズにかつ容易に作動液供給通路19の方へ流動する。また、中央の流体通路20を流動する空気は、第1ないし第3上部体側防波壁34,35,36の各両端と第1および第2上部体側通路隔壁27,28との間の間隙を通って流動する。
一方、リザーバタンク5内の作動液が少なくなって、作動液の液面が警告表示要の液面(MINラインより若干上方)の若干高い近傍位置にある状態で、車両が急加速された後急減速される場合がある。この場合には、まず図5(a)に示すように車両の急加速によりリザーバタンク5が車両後方側に比較的大きく傾く。すると、リザーバタンク5内の作動液が車両後方側に移動してプライマリ作動液貯留室10およびセカンダリ作動液貯留室11に流入する、このため、フロート室24a内の作動液が低減する。これにより、リードスイッチ23がオンとなって、図示しない液量警告灯が点灯する。次いで、車両が急減速されると、車両後方に大きく傾いたリザーバタンク5が車両前方側へ回動する。すると、車両後方側に移動した作動液が車両前方側に移動する作動液の揺り戻し現象が発生する。そして、防波壁を有さない従来のリザーバタンクでは、図5(b)に示すようにリザーバタンク5がほぼ水平状態になる頃には、この揺り戻し現象により多くの作動液が矢印γ
で示すように円筒状ガイド壁24の上端を乗り越えてフロート室24a内に流入する。このため、フロート室24a内の作動液の液面が上昇して、リードスイッチ23がオフとなり、液量警告灯が消灯してしまう。更にリザーバタンク5が車両前方側へ大きく回動すると、車両後方側に移動していたリザーバタンク5内の作動液が車両前方側に移動して作動液供給部17および作動液供給通路19に流動する、このため、フロート室24a内の作動液が再び低減する。これにより、リードスイッチ23が再びオンとなって液量警告灯が再点灯する。このように、液量検出部21の近傍に防波壁を有さない従来のリザーバタンクでは、液量警告灯が誤作動(誤点灯、誤消灯)して、液量検出部21の液量検出性能が不安定となる。
これに対して、この例のリザーバタンク5では、液量検出部21のフロート室24aの近傍に、車両前後方向と直交またはほぼ直交する方向に延びる第1ないし第3防波壁37,38,39が配設されている。したがって、図5(a)に示すように車両の急加速によりリザーバタンク5が車両後方側に大きく傾いて作動液が車両後方側に流動しようとしたとき、3分割された流体通路20の中央の流体通路20を流動する作動液は、図4(c)に矢印δで示すように第3防波壁39(主には、第3下部体側防波壁33)でリザーバタンク5の長手方向とほぼ直交する方向(車両前後方向とほぼ直交する方向)にガイドされて流動するようになる。しかも、このようにガイドされた作動液は比較的急速に流動するので、3下部体側防波壁33の両端と第1および第2下部体側通路隔壁29,30との間の
間隙により絞られる。したがって、作動液供給部17および作動液供給通路19側にある作動液が車両後方側に流動するのが抑制される。その結果、作動液が液量検出部21のフロート室24a内に流入するのが抑制される。更に、図4(c)に矢印で示されていないが、第1および第2下部体側防波壁31,32によっても、第1下部体側防波壁31と第
3下部体側防波壁33との間にある作動液が、前述の第3下部体側防波壁33と同様にして第1および第2下部体側防波壁31,32より車両後方側へ流動するのが抑制される。
したがって、フロート室24a内の作動液が液量検出部21のフロート室24aから流出するのが抑制される。特にこの例では、スリット24bが車両前方側に配置されているので、フロート室24a内の作動液がフロート室24aから流出するのがより効果的に抑制される。このように、フロート室24aに対する作動液の流入および流出が抑制されることで、リザーバタンク5が車両後方側に大きく傾いても、比較的短い一定時間の間は、フロート室24a内の作動液の液量はほとんど変化しない。これにより、液量警告灯の誤点灯が低減する。
また、車両の急加速後の急減速により、図5(b)および(c)に示すようにリザーバタンク5が車両前方側へ大きく回動して作動液が車両前方側に流動しようとしたとき、中央の流体通路20を流動する作動液は、図4(c)に矢印ε,ζで示すように第1および
第2防波壁37,38(主には、第1および第2下部体側防波壁31,32)でリザーバタンク5の長手方向とほぼ直交する方向(車両前後方向とほぼ直交する方向)にガイドされて流動するようになる。しかも、このようにガイドされた作動液は第1および第2下部体側防波壁31,32の両端と第1および第2下部体側通路隔壁29,30との間の間隙で絞られる。したがって、第1および第2下部体側通路隔壁29,30より車両後方側にある
作動液が車両前方側に流動するのが抑制される。その結果、作動液が液量検出部21のフロート室24a内に流入するのが抑制される。更に、図4(c)に矢印で示されていないが、第3下部体側防波壁33によっても、第1下部体側防波壁31と第3下部体側防波壁33との間にある作動液が、前述の第1および第2下部体側防波壁31,32と同様にし
て第3下部体側防波壁33より車両前方側へ流動するのが抑制される。したがって、フロート室24a内の作動液が液量検出部21のフロート室24aから流出するのが抑制される。このように、フロート室24aに対する作動液の流入および流出が抑制されることで、リザーバタンク5が車両前方側に大きく傾いても、比較的短い一定時間の間は、フロート室24a内の作動液の液量はほとんど変化しない。これにより、液量警告灯の誤点灯が
低減する。
一方、リザーバタンク5内の作動液が少なくなって、作動液の液面が警告表示要の液面(MINラインより若干上方)の若干高い近傍位置にある状態で、前述とは逆に車両が急減速された後急加速される場合がある。この場合には、図6(a)ないし(c)に示すようにリザーバタンク5の回動姿勢および作動液の流動態様は、前述の図5(a)ないし(c)に示す場合と単純に逆になるだけである。したがって、この場合も、前述の場合と同様にフロート室24aに対する作動液の流入および流出が抑制される。すなわち、リザーバタンク5が車両前後のいずれの側に大きく傾いても、比較的短い一定時間の間は、フロート室24a内の作動液の液量はほとんど変化しない。これにより、液量警告灯の誤点灯が低減する。
以上のようにこの例のリザーバタンク5では、液量検出部21の近傍に第1ないし第3防波壁37,38,39を配設している。これにより、車両の急加速時、車両の急減速時、車両の急加速後の急減速時、あるいは車両の急減速後の急加速時に、リザーバタンク5内の作動液が急速に大きく移動しても、この作動液がフロート室24a内に流入するのを第1ないし第3防波壁37,38,39により抑制することができる。したがって、これらの第1ないし第3防波壁37,38,39により、液量警告灯の誤作動(誤点灯、誤消灯)を低減することができ、液量検出部21の液量検出性能を向上させることが可能となる。
その場合、第1ないし第3防波壁37,38,39を、フロート室24aより車両前方側および車両後方側に車両前後方向に重なるようにして配設している。したがって、リザーバタンク5内の作動液が急速に大きく移動しても、この作動液がフロート室24a内に対して流入あるいは流出するのを、これらの第1ないし第3防波壁37,38,39により更に効果的に抑制することができる。
また、第1ないし第3防波壁37,38,39を、リザーバタンク5の長手方向と直交する方向のそれらの中間部が長手方向後方側に最も突出させるとともに、それらの両端がそれらの中間部より長手方向前方側に位置するように傾斜面にしている。したがって、リザーバタンク5内のエアーが車両前方側の作動液供給通路19の方へ流動しやすくなる。その結果、車両前後方向と直交する方向に延びる第1ないし第3防波壁37,38,39を設けても、これらの第1ないし第3防波壁37,38,39によるエアー溜まりを効果的に抑制することができる。特に、第1ないし第3防波壁37,38,39の両端部がそれらの中間部より長手方向前方側に位置することから、リザーバタンク5の長手方向前方側に上昇するように傾斜している天井面9aと、第1ないし第3防波壁37,38,39の両端部の上端との間の間隙が大きくなっているので、エアーが容易に流動し、エアー溜まりの発生をより効果的に抑制することができる。
更に、ほぼ車両前後方向に延びる第1および第2上部体側通路隔壁27,28を上部体
9に設けるとともに、ほぼ車両前後方向に延びる第1および第2下部体側通路隔壁29,
30下部体8に設けている。そして、これらの第1および第2下部体側通路隔壁29,3
0の間に、液量検出部21を配設している。これにより、車両が左右側方(車両前後方向と直交する方向)に傾いても、作動液が車両の左右側方側に移動するのが抑制され、フロート室24a内の作動液の液量はほとんど変化しない。したがって、車両が左右側方に大きく傾いても、これらの第1および第2上部体側通路隔壁27,28と第1および第2下
部体側通路隔壁29,30により、液量警告灯の誤点灯を低減することが可能となる。
更に、この例のような全高が比較的低く、幅が比較的広い樹脂製のリザーバタンク5では、作動液に液量が若干変化しただけでも、リザーバタンク5内の空間容積が変化してリザーバタンク5内の内圧が大きく変化する。このため、このようなリザーバタンク5では
車両に搭載した状態で、作動液の真空圧送充填作業時にリザーバタンク5に応力集中が発生し易い。この応力集中で、リザーバタンク5の母材である樹脂が白化したり、リザーバタンク5が膨らんだりしてしまう。しかし、この例のリザーバタンク5では、第1および第2上部体側通路隔壁27,28と第1および第2下部体側通路隔壁29,30によって上部体9および下部体8が補強されるので、リザーバタンク5内の内圧が大きく変化しても、前述の応力集中を抑制することができる。これにより、リザーバタンク5内の内圧の変化により発生するリザーバタンク5の白化および膨らみをより効果的に抑制することが可能となる。
更に、本発明のブレーキ装置1によれば、本発明のリザーバタンク5を用いていることから、車両の急加速時、車両の急減速時、車両の急加速後の急減速時、あるいは車両の急減速後の急加速時に、リザーバタンク内の作動液が急速に大きく移動しても、リザーバタンク内の作動液の液量をより確実に検出することができるので、ブレーキ装置によるブレーキ作動を車両の比較的厳しい走行状況においても安定して実行することが可能となる。
なお、例えば、前述の例では車両の急加速時や急減速時におけるリザーバタンク5の作動液の移動の抑制について説明しているが、本発明は、急勾配の坂路における車両の上り走行時や下り走行時におけるリザーバタンク5の作動液の移動の抑制に対しても適用可能である。要は、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で、種々の設計変更が可能である。
本発明に係るリザーバタンクは、油圧等の液圧を利用した液圧ブレーキ装置等の液圧作動装置に用いられて、作動液を貯留するリザーバタンクに好適に利用することができる。
また、本発明に係るブレーキ装置は、リザーバタンクに貯留された作動液を用いて車輪にブレーキをかける液圧ブレーキ装置に好適に利用することができる。
1…液圧ブレーキ装置、2…ブレーキペダル、3…倍力装置、4…タンデムマスタシリンダ、5…リザーバタンク、6…ブレーキシリンダ、8…下部体、9…上部体、9a…天井面、10…プライマリ作動液貯留室、11…セカンダリ作動液貯留室、17…作動液供給部、19…作動液供給通路、20…流体通路、21…液量検出部、23…リードスイッチ、24…円筒状ガイド壁、24a…フロート室、24b…スリット、25…フロート、26…マグネット、
27…第1上部体側通路隔壁、28…第2上部体側通路隔壁、29…第1下部体側通路隔壁、30…第2下部体側通路隔壁、31…第1下部体側防波壁、32…第2下部体側防波壁、33…第3下部体側防波壁、34…第1上部体側防波壁、35…第2上部体側防波壁、36…第3上部体側防波壁、37…第1防波壁、38…第2防波壁、39…第3防波壁

Claims (7)

  1. リザーバタンクの車両搭載状態で車両前方側に設けられるとともに作動液供給口から作動液が供給される作動液供給部と、リザーバタンクの車両搭載状態で車両後方側に設けられるとともに前記作動液供給部から流動する作動液を貯留する作動液貯留室と、前記作動液供給部と作動液貯留室との間に配設されるとともに前記作動液貯留室内の作動液の液量を検出する液量検出部とを少なくとも備え、前記液量検出部が、前記作動液貯留室と少なくともスリットを介して連通するフロート室と、前記フロート室内に収容されて、前記フロート室内の作動液の液面に応じて移動するフロートと、前記フロートに支持されたマグネットと、前記マグネットによりオン、オフ制御されるスイッチとを少なくとも有するリザーバタンクにおいて、
    前記液量検出部の前記フロート室の近傍に、車両前後方向と直交またはほぼ直交する方向に延びる板状の防波壁が設けられているとともに、
    前記フロート室の近傍を含む車両前後方向またはほぼ車両前後方向の所定の領域に、車両前後方向に延びる通路隔壁が設けられており、
    前記通路隔壁と前記防波壁の両端との間に所定の間隙が形成されているとともに、前記間隙は車両前後方向またはほぼ車両前後方向に開口して前記作動液が前記作動液供給部から前記間隙を車両後方向に通って前記作動液貯留室へ流動可能な間隙であることを特徴とするリザーバタンク。
  2. 前記防波壁は、車両前後方向と直交またはほぼ直交する方向の中間部が車両後方側に位置し、前記防波壁の両端が前記中間部より車両前方側に位置するように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のリザーバタンク。
  3. 前記防波壁は、湾曲形状、三角形状、または多角形状に形成されており、車両前後方向と直交またはほぼ直交する方向の中間部から両端にかけて車両前方側に傾斜していることを特徴とする請求項2に記載のリザーバタンク。
  4. 前記防波壁は、前記フロート室より車両前方側および車両後方側の少なくとも一側に所定数配設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載のリザーバタンク。
  5. 前記防波壁は、前記フロート室より車両前方側および車両後方側の少なくとも一側に複数配設されているとともに、これらの防波壁が車両前後方向に重なるようにして配設されていることを特徴とする請求項4に記載のリザーバタンク。
  6. 前記通路隔壁が複数設けられるとともに、それらの通路隔壁は車両前後方向と直交またはほぼ直交する方向に配設されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1に記載のリザーバタンク。
  7. 作動液を貯留するリザーバタンクと、前記リザーバタンク内の作動液が供給されるとともに作動時にブレーキ圧を発生するマスタシリンダと、前記マスタシリンダからの液圧で作動するブレーキシリンダとを少なくとも備え、
    前記リザーバタンクが請求項1ないし6のいずれか1に記載のリザーバタンクであることを特徴とするブレーキ装置
JP2009170830A 2009-07-22 2009-07-22 リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置 Active JP5334723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009170830A JP5334723B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009170830A JP5334723B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011025736A JP2011025736A (ja) 2011-02-10
JP5334723B2 true JP5334723B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=43635024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009170830A Active JP5334723B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5334723B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5786752B2 (ja) * 2012-02-10 2015-09-30 ダイキン工業株式会社 空気調和装置の室内機
JP6601428B2 (ja) * 2017-01-26 2019-11-06 株式会社アドヴィックス リザーバタンク
JP7217086B2 (ja) * 2017-12-19 2023-02-02 日立Astemo上田株式会社 リザーバタンクおよび車両用ブレーキ装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6058474U (ja) * 1983-09-29 1985-04-23 日信工業株式会社 タンデム型マスタシリンダのリザ−バ構造
JPH0467170U (ja) * 1990-10-16 1992-06-15
JP3486010B2 (ja) * 1995-08-02 2004-01-13 日信工業株式会社 マスタシリンダ用リザーバ
JP3905153B2 (ja) * 1996-07-17 2007-04-18 株式会社日立製作所 液体リザーバ装置
JP3253264B2 (ja) * 1997-09-03 2002-02-04 ボッシュ ブレーキ システム株式会社 車両用作動液リザーバ
JP3636591B2 (ja) * 1998-04-15 2005-04-06 株式会社ボッシュオートモーティブシステム 車両用作動液リザーバ
JP2002067923A (ja) * 2000-08-24 2002-03-08 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用液圧マスタシリンダ装置の液面検知装置付きリザーバ
JP2003118560A (ja) * 2001-10-17 2003-04-23 Bosch Automotive Systems Corp 作動液リザーバ
JP2004074837A (ja) * 2002-08-09 2004-03-11 Bosch Automotive Systems Corp 作動液リザ−バ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011025736A (ja) 2011-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5334723B2 (ja) リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置
JP2008150975A (ja) 燃料タンクのサブチャンバ構造
JP5199191B2 (ja) リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置
JP2002029408A (ja) 車両用液圧マスタシリンダのリザーバ
JP5497073B2 (ja) リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置
WO2010035907A1 (ja) リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置
JP2010208548A (ja) リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置
US11535219B2 (en) Reservoir tank
JP6487696B2 (ja) 車両用液圧マスタシリンダのリザーバ
JP5220719B2 (ja) 車両用液圧マスタシリンダのリザーバ
JP2010064680A (ja) リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置
JP2010076724A (ja) リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置
JP2021094976A (ja) リザーバタンク
JP6587868B2 (ja) 車両用液圧装置の作動液のリザーバタンク、車両用液圧ブレーキ装置、および車両用液圧装置の作動液のリザーバタンクの製造方法
KR20230000233A (ko) 차량용 브레이크 오일 리저버
JP5201728B2 (ja) リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置
JP3643131B2 (ja) マスタシリンダ用リザーバ装置
JP4602730B2 (ja) 車両用リザーバ装置
KR20230156505A (ko) 브레이크 시스템용 리저버 탱크
JP5207552B2 (ja) リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置
JP2002067923A (ja) 車両用液圧マスタシリンダ装置の液面検知装置付きリザーバ
JP5207534B2 (ja) リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置
JPH082400A (ja) 液体リザーバ
JP3540135B2 (ja) 車両用作動液リザーバ
KR20050046241A (ko) 유압 브레이크용 마스터실린더의 오일 리저버

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5334723

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250