JP5334310B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、エアフィルタを自動で清掃する機能を備えた空気調和機の室内機に関する。
空気調和機の室内機は、室内機本体内に収容される熱交換器の通風路上流側にエアフィルタを備え、本体内に吸込まれた室内空気を濾過して、清浄空気のみを熱交換器に導く。ホコリはエアフィルタに残り、長期の使用に亘ればエアフィルタに付着したホコリが堆積して、目詰まりが進行する。
そのままの状態で放置すると、付着したホコリにより熱交換器に導入される風量が減少して、熱交換効率が低下する。ユーザーは、適宜期間の間隔でエアフィルタを取外し、エアフィルタからホコリを除去する必要がある。しかしながら、この作業は手間がかかり面倒であるので、エアフィルタは放置され易い。
たとえば[特許文献1]には、ケーシングに形成された吸込み口から吹出し口に至る通風路内に熱交換器とファンを配置し、吸込み口の内面に沿って配置される網目状フィルタの表面を掃除する掃除機構を備え、フィルタに付着したホコリを、フィルタの裏面側から表面側に向けて排出する裏面側クリーナ機構を備えた空気調和機が開示されている。
上記裏面側クリーナ機構にはフィルタ送り機構が一体に構成されていて、フィルタ送り機構がフィルタを移動させながら、裏面側クリーナ機構と掃除機構で、フィルタに付着したホコリを自動的に除去する。ユーザーにとってはフィルタを掃除する手間が不要となり、フィルタの目詰まりが無くなって、熱交換効率の向上を得られる。
特開2008−82639号公報
しかしながら、ある程度の問題を有していることも指摘できる。すなわち、掃除ブラシが掻き落したホコリは、掃除ブラシと一体化されたダストボックスに溜るので、適宜、掃除機構を室内機本体から取外し、ダストボックスから溜ったホコリを排出しなければならない。そのため、掃除機構を室内機本体に対して着脱可能としている。
これに対し、裏面側クリーナ機構と一体化されたフィルタ送り機構は、室内機本体に取付け固定される。そして、フィルタ送り機構と掃除機構は複数の部品に跨って取付けられていて、各構成部品の製造誤差が存在するとともに、各構成部品の組立にあたって取付け誤差が生じることは避けられない。
このような製造誤差と取付け誤差により、フィルタに対するホコリ掻き取り性の重要な寸法である、フィルタ送り機構の回転軸と、掃除機構の回転軸との間隔寸法である、軸間距離が安定しないのが、[特許文献1]の技術とも言える。
たとえば、掃除機構を室内機本体から取外し、ダストボックスに溜ったホコリを排出した後、掃除機構を室内機本体に取付けた状態で、フィルタ送り機構と掃除機構の軸間距離が変ってしまい、ホコリの掻き取り除去が不完全になって、フィルタにホコリが残留する場合もあり得る。
本発明は上記事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、いかなる状態においても、エアフィルタ送り手段の回転軸とホコリ掻き取り手段の回転軸との軸間距離を一定に保持し、フィルタに付着するホコリの掻き取りを確実になして清掃性の向上を得るとともに、ホコリ掻き取り性能の安定化を得られる空気調和機の室内機を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため本発明の空気調和機の室内機は、室内機本体に設けた吸込み口と吹出し口とを連通する通風路中に熱交換器と送風機を配置し、吸込み口が設けられる室内機本体内における面と熱交換器の通風路上流側に吸込み口から吸込まれる室内空気を濾過するエアフィルタと、このエアフィルタに付着したホコリを除去し清掃するエアフィルタ清掃装置とを備え、
上記エアフィルタ清掃装置は、エアフィルタの清掃時に吸込み口が設けられる室内機本体内における熱交換器の通風路上流側でエアフィルタを下端部からUターンさせ上方へ向けて移動付勢するエアフィルタ送り手段と、このエアフィルタ送り手段により移動するエアフィルタに対し、エアフィルタに付着するホコリを除去するホコリ掻き取り手段とを備え、エアフィルタ送り手段の回転軸とホコリ掻き取り手段の回転軸は1つのユニット枠に平行に配置された清掃ユニット体を構成し、この清掃ユニット体は室内機本体に対して着脱自在に取付ける。
清掃ユニット体におけるエアフィルタ送り手段と、ホコリ掻き取り手段の中間部は、単一部品によって同時に保持される。
エアフィルタ送り手段とホコリ掻き取り手段を備えた清掃ユニット体は、長手方向の少なくとも両側端部および中間部の3ヶ所を、ロック機構を介して室内機本体に着脱自在に取付けられ、ロック機構の室内機本体に対する取付け方向と取外し方向は、エアフィルタ送り手段とホコリ掻き取り手段をそれぞれ備えた回転軸の軸方向と一致するよう設けられる。
本発明によれば、いかなる状態においても、フィルタ送り手段の回転軸と、ホコリ掻き取り手段の回転軸との軸間距離を一定に保持して、フィルタに付着するホコリの掻き取りを確実になし、清掃性の向上を得るとともに、ホコリ掻き取り性能の安定化を得られる等の効果を奏する。
本発明における実施の形態に係る、空気調和機の室内機外観を示す斜視図。 同実施の形態に係る、室内機上面部の平面図。 同実施の形態に係る、前面パネルを取外した室内機の斜視図。 同実施の形態に係る、前面パネルを取外した室内機の縦断面図。 同実施の形態に係る、フィルタ支持枠からエアフィルタ清掃装置の一部を取外した状態の斜視図。 同実施の形態に係る、エアフィルタ清掃装置を分解するとともに、各構成部品の縦断面図。 同実施の形態に係る、エアフィルタ清掃装置の中間部の斜視図。 同実施の形態に係る、エアフィルタ清掃装置の中間部の縦断面図。 同実施の形態に係る、エアフィルタ装置におけるロック機構と、その周辺部の斜視図。
以下、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて説明する。
図1は、空気調和機の室内機の外観を示す概略の斜視図である。(なお、説明中に符号を付していない部品は図示していない。図示しても符号を付していない部品もある。以下同じ)
室内機本体1は、前面、上面および左右両側面筐体を構成する前面パネル2と、ここでは図示しない後本体3とからなる。室内機本体1の正面視は、上下方向寸法に対して左右幅方向寸法が極めて大であり、全体的に横長状に形成される。
前面パネル2の上面部に吸込み口5が設けられていて、この吸込み口5を備えた上面部と、板体からなる前面部は一体化されるとともに、上面部後端を枢支部とした開閉パネル2Aとなっている。メンテナンス時など、必要に応じて開閉パネル2Aを開放して室内機本体1内部を露出できる。
前面パネル2の下面部に、後述する吹出しルーバー11a,11bが並んで設けられ、さらにこれら吹出しルーバー11a,11bの側部には、リモコン(リモートコントロール)から発信される信号を受けて表示する表示部Hが設けられる。
図2は、室内機本体1の上面部の平面図である。
室内機本体1である前面パネル2の上面部には、吸込み口5と、エアフィルタ案内口6が並んだ状態で開口されている。吸込み口5は奥側にあり、エアフィルタ案内口6は手前側にあり、これらで前面パネル2上面部のほとんど大部分を占める。
エアフィルタ案内口6の左右幅方向寸法は、吸込み口5の左右幅方向寸法と略同一の寸法に形成されているが、前後方向寸法は極く僅かであり、吸込み口5の前後方向寸法は大に形成される。吸込み口5には複数の空間部に仕切る枠状の桟が嵌め込まれ、エアフィルタ案内口6には桟がなく、互いに常時、開放状態にある。
後述するようにエアフィルタ清掃運転が選択されると、エアフィルタFに付着していたホコリが除去される。エアフィルタFは、清掃された状態でエアフィルタ案内口6を挿通し、図1に二点鎖線で示すように、略半分は室内機本体1の上面部から上方へ突出して、エアフィルタFの乾燥化をなす。
図3は、前面パネル2を取外した状態の室内機の斜視図であり、図4は、同様に前面パネル2を取外した状態の室内機の縦断面図である。
図4に二点鎖線で示す前面パネル2を取外すことにより、後本体3の一部が見える。この後本体3には、エアフィルタFを支持するエアフィルタ支持枠Wと、熱交換器7と、室内送風機8が支持されるとともに、吹出し口9が設けられる。
上記室内送風機8を作動することで、室内機本体1内には前面パネル2の吸込み口5と、後本体3の吹出し口9とを連通する通風路10が形成される。そして、この通風路10において、上記エアフィルタ支持枠Wと、熱交換器7と、室内送風機8が順次配置されることになる。
上記吹出し口9は、前面パネル2の下端部に沿って形成され、上記した2枚の吹出しルーバー11a,11bが設けられる。これら吹出しルーバー11a,11bは、回動姿勢によって吹出し口9を開閉し、かつ運転条件に応じて熱交換空気の吹出し方向を設定する上下ルーバーである。
上記熱交換器7は、前側熱交換器部7Aと後側熱交換器部7Bとで略逆V字状に形成される。前側熱交換器部7Aは、後述するエアフィルタFを介して前面パネル2の前面部と吸込み口5を備えた上面部と対向するよう湾曲状に形成される。後側熱交換器部7Bは、直状で斜めに傾斜し、エアフィルタFを介して吸込み口5一部と対向している。
上記熱交換器7は、図示しない室外機に収容される圧縮機や室外熱交換器などと冷媒管を介して連通されていて、これらで冷凍サイクルが構成される。熱交換器7の前後側熱交換器部7A,7B相互間に、上記室内送風機8が配置される。
室内送風機8は、室内機本体1の一側端のスペースに配置されたファンモータと、このファンモータの回転軸に連結される横流ファンとから構成される。横流ファンの軸方向長さは上記熱交換器7の幅方向長さと略同一に設定され、互いに正しく対向するように配置される。
前側熱交換器部7Aの下端部は前ドレンパン12a上に載り、後側熱交換器部7Bの下端部は後ドレンパン12b上に載る。前、後ドレンパン12a,12bは、それぞれ室内機本体1を構成する後本体3に一体に成形され、各熱交換器部7A,7Bから滴下するドレン水を受けて、図示しない排水ホースを介し屋外へ排水できるようになっている。
前後ドレンパン12a,12bの一部側壁外面は室内送風機8に近接して設けられ、これらで室内送風機8の横流ファンに対するノーズを構成している。ノーズとなる前後ドレンパン12a,12bの側壁部分と吹出し口9の各辺部との間は、隔壁部材13によって連結される。
上記室内送風機8を駆動することにより、隔壁部材13で囲まれる空間が、ノーズと吹出し口9とを連通する、通風路10における吹出し側となる。これに対して、吸込み口5から熱交換器7に至る間が、通風路10における吸込み側になる。
上記エアフィルタ支持枠Wは、前面パネル2の前面部と対向するとともに、前側熱交換器部7Aと間隙を存して曲成される。さらに、前面パネル2の上面部の吸込み口5と対向し、後側熱交換器部7B上面と間隙を存して曲成される。このエアフィルタ支持枠Wに支持されるエアフィルタFも、エアフィルタ支持枠Wと同様の曲成形状をなす。
エアフィルタ支持枠Wの下端部に沿って、エアフィルタ清掃装置Sが一体に設けられる。このエアフィルタ清掃装置Sは、エアフィルタ支持枠Wと吹出し口9に設けられる上部側吹出しルーバー11aとの間に沿って介設される。前面パネル2が取付けられた状態で、エアフィルタ清掃装置Sは前面パネル2によって遮蔽され外部から見えない。
上記エアフィルタ支持枠Wは、複数の縦桟と横桟が所定間隔を存して平行に組立てられる前面枠体14aおよび後面枠体14bを前後に組合せ、これら前面枠体14aと後面枠体14bの縦桟相互間に、仕切りガイド桟14cが設けられてなる。エアフィルタ支持枠Wの中央部の縦桟を境に、左右両側に合計2枚のエアフィルタFが支持される。
エアフィルタ支持枠Wは、下端部が上記エアフィルタ清掃装置Sの前面側上端と後面側上端に載った状態で上方へ向って緩く湾曲成される。そして、吸込み口5と熱交換器7上端との間の空間スペースに沿って延出され、先端部は後本体3の背面側板部に当接する。
このように、前面枠体14aと後面枠体14bとは、互いの下端部において最も広い空間スペースが確保され、上方に延出されるにしたがって徐々に狭まる。前面パネル2の上面部に最も接近した位置から後本体3の背面側板部に当接する位置まで、最も狭まった均一の空間スペースに形成される。
前面枠体14aのみ、室内機本体1上面部に設けられる上記エアフィルタ案内口6と対向する位置に開口部aが設けられていて、この開口部aはエアフィルタ案内口6と略同一の形状寸法に開口される。
後面枠体14bのみ、前面枠体14aの開口部aと対向する部位が欠落し、ここに可動ガイドKが設けられる。可動ガイドKは、エアフィルタ支持枠Wの左右両側部の縦桟と、中央部の縦桟とに亘って設けられる支軸に回動自在に支持される。
上述したように、エアフィルタ支持枠Wに2枚のエアフィルタFが支持されるところから、1枚のエアフィルタFに対して1本の支軸が設けられるとともに、この支軸に複数(2個以上)の可動ガイドKが設けられる。
エアフィルタFが移動したとき、エアフィルタFが接触することで可動ガイドKは支軸を回動支点として回動し、エアフィルタFをガイドするようになっている。1枚のエアフィルタFに対して複数の可動ガイドKを備えることで、エアフィルタFを確実にガイドできる。
上記仕切りガイド桟14cは、この下端部がエアフィルタ清掃装置Sに載り、上方へ向って湾曲成した略三角状に形成される。仕切りガイド桟14cと前面枠体14aとの間隔寸法と、仕切りガイド桟14cと後面枠体14bとの間隔寸法は、下端部から上方へ向って互いに略同一に形成される。
仕切りガイド桟14cの上端部は、上記可動ガイドKの近傍部位まで延出していて、ここから前後面枠体14a,14bの先端部までは仕切りガイド桟14cは介在せず、前面枠体14aと後面枠体14bのみで空間スペースが確保されている。
エアフィルタ支持枠Wにおける、エアフィルタ清掃装置Sとの連結部から開口部aまでの前面枠体14aと仕切りガイド桟14cとの空間スペースと、開口部aから後本体3の背面側板部と当接する先端部までの前面枠体14aと後面枠体14bとの空間スペースとで、第1のガイド路R1が形成される。
通常の状態である空調運転時および運転停止時には、エアフィルタFは第1のガイド路R1に収容されているが、エアフィルタ清掃装置Sが作用することで、エアフィルタFは第1のガイド路R1から抜け出る方向に移動付勢されるようになっている。
エアフィルタ清掃装置Sとの連結部から可動ガイドKまでの後面枠体14bと仕切りガイド桟14cとの空間スペースと、可動ガイドKから上記第1のガイド路R1と交差し、上記開口部aおよび室内機本体1に設けられるエアフィルタ案内口6を介して室内機本体1上面部の上方部位に至る経路として、第2のガイド路R2が形成される。
エアフィルタ清掃装置Sが作用することで、第1のガイド路R1に収容されるエアフィルタFは、エアフィルタ清掃装置Sを通過し、さらに第2のガイド路R2に沿って移動付勢されるようになっている。
上記エアフィルタFは、矩形状の周辺枠に複数本の縦桟部と横桟部が所定間隔を存して掛け渡され、これら周辺枠と縦桟部および横桟部との間には、極薄のシート部が一体に設けられる。シート部には、空気の流通を許容し、空気に含まれるホコリは捕捉する直径のフィルタ孔が縦横整然と並んで設けられ、実質的にフィルタ部となっている。
エアフィルタFを構成する縦桟部の裏面側には、この全長に亘って歯部が連続して設けられ、タイミングベルト状をなす。縦桟部はエアフィルタFの下端部から上端部に亘って設けられるところから、エアフィルタFは上下方向に沿って移動自在に支持されることになる。
つぎに、上記エアフィルタ清掃装置Sについて詳述する。
図5は、エアフィルタ支持枠Wからエアフィルタ清掃装置Sの一部を取外して示す斜視図。図6は、エアフィルタ清掃装置Sを分解した縦断面図である。
上記エアフィルタ清掃装置Sは、エアフィルタ支持枠Wを構成する後面枠体14bの下端部に一体に連設される主枠部15と、この主枠部15に左右幅方向に3ヶ所設けられるロック機構16を介して、主枠部15に着脱自在に取付けられる清掃ユニット体20と、この清掃ユニット体20が取付けられた状態で、主枠部15に着脱自在に取付けられるダストボックス30からなる。
上記主枠部15は、後面枠体14bの左右幅方向と同一の左右幅方向に形成される板体であり、断面形状は連続して折曲げ形成される。この左右両側部は手前側に突出する板体となっていて、図の右側の板体外面に、4個の駆動モータMと、2個の駆動モータMaが取付けられる。
上部および中間部4個の駆動モータMが、図示しないギヤ組立を介して清掃ユニット体20の駆動源として用いられる。下部2個の駆動モータMaが、図示しないギヤ組立を介して上記吹出し口9に設けられる吹出しルーバー11a,11bの駆動源として用いられる。なお、これら駆動モータM,Maについては図3にも示している。
上記清掃ユニット体20は、ユニット枠22に、送りギヤ(エアフィルタ送り手段)23と、ホコリ押上げブラシ24を設けた第1の回転軸25を備えるとともに、ホコリ掻き取りブレード(ホコリ掻き取り手段)27を設けた第2の回転軸28を備えている。
なお説明すると、上記送りギヤ23は、上記第1の回転軸25における左右両側部と、これらの中間部と、さらに両側部と中間部との間部に設けられている。特に、中間部において送りギヤ23は間隔を存して2個設けられているので、1本の回転軸25に合計6個の送りギヤ23が設けられることになる。
中間部2個の送りギヤ23間を除く、それぞれの送りギヤ23相互間に上記ホコリ押上げブラシ24が設けられる。ホコリ押上げブラシ24は、円筒体の周面にブラシ毛が植毛されていて、各ブラシ毛は第1の回転軸25の軸芯に対して略直立し、その直径はエアフィルタFのフィルタ孔寸法よりも細いものが選択されている。
第2の回転軸28に設けられるホコリ掻き取りブレード27は、中間部を境に左右両側に設けられる。このホコリ掻き取りブレード27は、第2の回転軸28の周方向に間隔を存し、かつ第2の回転軸28の軸方向に沿って螺旋状に曲成される複数条のブレード片からなり、これらブレード片は薄肉の弾性部材(たとえばゴム材)が用いられる。
ユニット枠22に、第1の回転軸25と第2の回転軸28は互いに平行に備えられる。したがって、第1の回転軸25の送りギヤ23およびホコリ押上げブラシ24と、第2の回転軸28のホコリ掻き取りブレード27とは互いに平行であり、ホコリ押上げブラシ24先端とホコリ掻き取りブレード27先端は、互いに摺接するよう取付けられる。
清掃ユニット体20が主枠部15に取付けられると、送りギヤ23はエアフィルタFの縦桟裏面に設けられる歯部に掛合し、ホコリ押上げブラシ24のブラシ毛先端はエアフィルタFのシート部(フィルタ部)に挿入するようになっている。
送りギヤ23とホコリ押上げブラシ24を備えた第1の回転軸25は、主枠部15の側面部に取付けられる上部2個の駆動モータMに、図示しないギヤ組立を介して連結される。ホコリ掻き取りブレード27を備えた第2の回転軸28は、主枠部15の側面部に取付けられる中間部2個の駆動モータMに図示しないギヤ組立を介して連結される。
第1、第2の回転軸25,28ともに、2個ずつの駆動モータMに連結されているが、それには理由がある。図3に示すように、エアフィルタ支持枠Wとエアフィルタ清掃装置Sの右側部には熱交換器7に接続される冷媒管が突出しているので、側面部にはスペース的に大型の駆動モータを取付ける余裕が無い。
小型の駆動モータを取付ければスペース的に解決できるが、通常、このような部分に取付けられる汎用の小型駆動モータ1個では充分な駆動トルクを得ることができない。このため、各々の回転軸25,28において2個の小型駆動モータMと連結することで、充分なトルクを確保するように構成させている。なお、スペースに収まり、かつ十分なトルクを有する小形高性能モータを使用した場合は、1個でも対応可能である。
清掃ユニット体20の上記ユニット枠22は、後述する中間部を除いて、図6に示すように第1の梁部22aと、第2の梁部22bおよび、第3の梁部22cを所定の間隔を存して、互いに平行に組合せてなるものである。すなわち、ユニット枠22は、第1、第2、第3の梁部22a、22b、22cが、第1の回転軸25と、第2の回転軸28に対して平行に設けられる。
ここでは、第1の梁部22aがホコリ掻き取りブレード27の側部に設けられ、第2の梁部22bが送りギヤ23の上部に設けられ、第3の梁部22cが送りギヤ23の側部に設けられる。そして、第1、第2、第3の梁部22a、22b、22cは、上記第1の回転軸25を中心にして略均等に配置される。
なお説明すると、第1の梁部22aと第2の梁部22bとの間隔は、送りギヤ23の直径よりも大に形成される。ホコリ掻き取りブレード27は第1の梁部22aと第3の梁部22cとに挟まれる位置にあり、これら第1の梁部22aと第3の梁部22cとの間隔は、ホコリ掻き取りブレード27の直径よりも大に形成される。
清掃ユニット体20が取付けられた主枠部15に対してダストボックス30が単独で着脱自在に取付けられ、これらでエアフィルタ清掃装置Sが構成される。上記ダストボックス30は、上記ホコリ掻き取りブレード27に対向する部位に充分な空間スペースを形成する集塵部Yを備えていて、この集塵部Yは開閉蓋30aによって開閉自在である。
上記清掃ユニット体20は、ユニット枠22を構成する第3の梁部22cの下面側に、主枠部15に左右幅方向に3ヶ所設けられる上記ロック機構16を介して着脱自在に係止保持するため、断面L字形状で前後方向に延出する係合片22dが、上記ロック機構16の配置位置に対向して左右幅方向に複数個形成される。また、この各係合片22dの側辺には、それぞれ凹部22d1が形成されている。
つぎに、第1の回転軸25と第2の回転軸28における中間部の軸受け構造について説明する。
図7は、ここでは図示しない第1の回転軸25と第2の回転軸28における中間部の斜視図。図8は、第1の回転軸25と第2の回転軸28における中間部の縦断面図であり、いずれも組立てられた状態を示している。
上述したように、第1の回転軸25の中間部に2個の送りギヤ23が間隙を存して設けられ、ホコリ押上げブラシ24が連設される。送りギヤ23の他側部にボス部が一体に設けられていて、ユニット枠22に略U字状に形成される軸受け部22Uに支持される。断面四角状の第1の回転軸25は、各送りギヤ23のボス部間に露出する。
ホコリ掻き取りブレード27の中間部には、第2の回転軸28が回転自在に挿通する連結部31が設けられる。この連結部31は、第1の梁部22aと第3の梁部22cの中間部に亘って設けられる略U字状の押え部22Vに、上記軸受け部22Uとは反対側の面から支持される。
これら第1の回転軸25と第2の回転軸28における中間部は、単一部品である固定具33によってユニット枠22に保持される。
上記固定具33は、第1の回転軸25を支持する軸受け部22Uと対向し、軸受け部22Uとともに第1の回転軸25を支持する部位と、この部位から第2の回転軸28側に延出され、上記押え部22Vと対向する側に回りこんで、押え部22Vとともに連結部31を介して第2の回転軸28を支持する部位とが一体形成される。
したがって、固定具33は、一方の片部が長く、他方の片部がこれよりも短い、略U字状に形成され、各片部が斜めに傾いた状態で取付けられることになる。
固定具33を取付けるには、ユニット枠22に、送りギヤ23とホコリ押上げブラシ24を取付けた第1の回転軸25と、ホコリ掻き取りブレード27を取付けた第2の回転軸28を組み込んだ状態で、これらの中間部に固定具33を対向する。
具体的には、第2の回転軸28の中間部に設けられる連結部31と、この連結部31を支持する押え部22V側方に、固定具33の開放端部を対向する。そして、固定具33を開放端部から差し込む。このことで、上述のように固定具33が所定の部位に嵌め込まれる。
固定具33を中間部に差し込んだあと、取付けねじ34を固定具33に設けられる取付け用孔を介して軸受け部22Uと押え部22Vに設けられるねじ孔に螺挿する。固定具33は3本の取付けねじ34によってユニット枠22に取付け固定され、第1の回転軸25と第2の回転軸28を同時にユニット枠22に保持する。
つぎに、上記ロック機構16について詳述する。
先に図5に示したように上記ロック機構16は、少なくとも主枠部15の左右幅方向の両側端部と、中間部との3ヶ所に設けられるが、これ以上の数のロック機構16を備えても何ら支障がない。
図9は、清掃ユニット体20が上面に取付けられる主枠部15のロック機構16部分の構造を示していて、上記ロック機構16は主枠部15の左右幅方向に所定間隔を存して3ヶ所設けられている。
このロック機構16は、主枠部15に前後方向に延出する断面L字形状の溝部16aと、この溝部16aの側部に平面視で略U字状に曲成されるばね体35と、このばね体35の一方の曲成端部に設けられるセットボタン36とからなり、ばね体35の曲成端部の側面には、突起35aが上記溝部16a内に突出するように一体に設けられている。
上記ばね体35の他方の曲成端部は主枠部15に掛合され、他の部分と比較して板厚が薄くより容易に弾性変形できる。セットボタン36が取付けられる曲成端部は杆状をなし、主枠部15に設けられる前方開口部37から外方へ突出する。この曲成端部の突出端にセットボタン36が取付けられ、外面側から操作できる。
この溝部16aには、図6および図8で示す、上記清掃ユニット体20の第3の梁部22c下面側に構成される係合部22dが、前方から着脱自在にスライド挿入される。したがって、上記ばね体35の突起35a先端が、この係合部22dの側片に形成する凹部22d1に弾性的に掛合し、このことで第3の梁部22cの係合状態を保持する。
すなわち、主枠部15および清掃ユニット体20の左右幅方向である長手方向に沿ってばね体35の弾性反発力が作用し、清掃ユニット体20を主枠部15に確実に取付け保持することができる。
セットボタン36に描かれた矢印方向にセットボタン36をスライド付勢すれば、セットボタン36はばね体35の弾性力に抗して主枠部15および清掃ユニット体20の左右幅方向である長手方向に移動する。したがって、ばね体35の突起35aが溝部16a内にスライド挿入されている係合部22dの側片に形成する凹部22d1から離間する。
この状態を保持して、清掃ユニット体20を手前側に引出せば、先に図5に示したように、清掃ユニット体20を主枠部15から取外すことができる。
再び清掃ユニット体20を主枠部15に取付けるには、清掃ユニット体20を主枠部15に対向するとともに、清掃ユニット体20を主枠部15に対して斜めに傾ける。そのまま、清掃ユニット体20を主枠部15に押し当て第3の梁部22cの下面側にある係合部22dを、ロック機構16の溝部16aにスライド挿入する。
したがって、係合部22dの側片に設けた凹部22d1に突起35a先端が係合し、ばね体35の弾性力により自動的にロックされる。
中間部のロック機構16、他端部のロック機構16についても同様に掛合することで、清掃ユニット体20を主枠部15に取付けることができる。このように、清掃ユニット体20の長手方向に沿う両側部および中間部の3ヶ所が、ロック機構16を介して主枠部15に取付け取外しされる。
しかも、ロック機構16の作動方向は清掃ユニット体20の左右幅方向と一致する。清掃ユニット体20の左右幅方向は、ここに設けられる第1の回転軸25と第2の回転軸28の軸方向でもある。したがって、ロック機構16の作動方向が第1の回転軸25と、第2の回転軸28の軸方向と一致することになる。
つぎに、上述のように構成される空気調和機の室内機の作用について説明する。
冷房運転もしくは暖房運転等の空調運転開始の信号が制御部に入ると、室外機に配置される圧縮機に駆動信号が送られて冷凍サイクル運転が開始され、同時に、室内送風機8に駆動信号が送られる。
室内空気は吸込み口5から室内機本体1内に吸込まれ、吸込み側の通風路10に沿って導かれる。はじめにエアフィルタFを流通し、室内空気に含まれるホコリは捕捉される。濾過され清浄化した室内空気は、熱交換器7を構成する前側熱交換器部7Aと後側熱交換器部7Bに導かれる。
熱交換器7と室内空気は熱交換をなし、冷房運転モードが選択されていれば、室内空気は冷気となり、暖房運転モードが選択されていれば暖気に変る。熱交換空気は吹出し側の通風路10に沿って導かれ、吹出し口9から吹出しルーバー11a,11bに案内されて室内へ吹出される。
冷気が室内に吹出されることにより室内温度が低下し、冷房作用をなす。暖気が室内に吹出されることにより室内温度が上昇し、暖房作用をなす。いずれにしても、室内機本体1内に吸込まれた室内空気はエアフィルタFを流通する際に、室内空気に含まれるホコリが捕捉され、常に清浄化した熱交換空気が室内に吹出されて、室内の清浄化をなす。
長期の使用に亘れば、エアフィルタFに捕捉されたホコリが積もり、目詰りが生じる。そのまま放置すれば熱交換効率が低下して、冷房能力と暖房能力に影響が生じる。そこで、ユーザーは空調運転に先立ち、もしくは空調運転の終了後に、リモコン(遠隔操作盤)に設けられる、「エアフィルタお掃除ボタン」を押す。
この信号が制御部に入ると、エアフィルタ清掃装置Sの駆動モータMに駆動信号が送られ、図4に示す、第1の回転軸25が回転駆動されて送りギヤ23とホコリ押上げブラシ24が一体に反時計回り方向に回転するとともに、第2の回転軸28が回転駆動されてホコリ掻き取りブレード27が時計回り方向に回転駆動される。
送りギヤ23に噛合する歯部を有するエアフィルタFは、下端部からホコリ押上げブラシ24に接するよう移動付勢される。ホコリ押上げブラシ24のブラシ毛がエアフィルタFのフィルタ孔に挿入し、ここに詰まっていたホコリを押上げる。すなわち、ブラシ毛によってホコリは熱交換空気導入側である1次側へ押し出される。
さらに、送りギヤ23の回転にともなって、エアフィルタFは下端部からホコリ押上げブラシ24とホコリ掻き取りブレード27との摺接部に導かれて通過する。このとき、ホコリ押上げブラシ24によってエアフィルタFの1次側に押上げられたホコリは、1次側に配置されるホコリ掻き取りブレード27によって効率よく掻き落される。
ホコリ押上げブラシ24は円柱状ブラシであり、ブラシ毛は軸芯に対して略直立しているので、エアフィルタFの1次側の面にホコリを確実に浮き上がらせる。ホコリ掻き取りブレード27は回転体であり、比較的簡素な構造で1次側に浮いたホコリをエアフィルタFから確実に、かつ連続して除去する。
ホコリ掻き取りブレード27によって掻き落されたホコリは、直ちにダストボックス30内の集塵部Yに溜る。このようなエアフィルタFの清掃作業を複数回行えば、ダストボックス30内の集塵部Yにホコリが満杯状態となる。このときセンサーが検知し、あるいは、所定時間運転したことを検知するなどして制御部に信号を送り、制御部はユーザーに対してホコリ排出を督促する必要な報知をなす。
空調運転時および運転停止時は、図4に示すように、エアフィルタFは第1のガイド路R1に収容されている。エアフィルタ清掃運転が選択されると、エアフィルタFは下端部からUターンしてエアフィルタ清掃装置Sを通過し、上述したようにエアフィルタFからホコリが掻き落される。
さらに、エアフィルタFはそれまでの下端部を先端にして第2のガイド路R2を上昇移動し、先端部が可動ガイドKに当接する。この可動ガイドKは、回動支点を中心にして反時計回り方向に回動し、第1のガイド路R1を遮断する一方で、第2のガイド路R2を開放する。
エアフィルタFは、第1のガイド路R1と交差する交差点を通過して開口部a方向に導かれ、開口部aを挿通して室内機本体1のエアフィルタ案内口6から上面部に突出する。エアフィルタFの後端部が、ホコリ押上げブラシ24とホコリ掻き取りブレード27との摺接部を完全通過するまで、この状態が継続する。
エアフィルタFの後端部が、上記部位を通過することで、エアフィルタ清掃装置SのエアフィルタFに対する清掃作業が終了する。このことをセンサーあるいはモータの回転状態の検知などにより検知し、制御部に信号を送って第1の回転軸25と第2の回転軸28の回転を停止させる。
送りギヤ23とホコリ押上げブラシ24およびホコリ掻き取りブレード27は回転が停止する。先に図1および図4に二点鎖線で示したように、エアフィルタFの一部は室内機本体1の上面部に突出した状態で停止する。
エアフィルタFの清掃を選択したユーザーは、エアフィルタFの一部が室内機本体1の上面部から突出しているのを目視でき、エアフィルタFの清掃が実行されていることを確認できる。
冷房運転が終了した直後の熱交換器7は結露が著しく、この近傍範囲は高湿度の雰囲気となっている。しかしながら、エアフィルタFの略半分が室内機本体1の上面部から突出しているので、熱交換器7の高湿度の影響を全く受けることがなく、エアフィルタFの乾燥化が促進される。
開口部aに挿通する部位と、可動ガイドKに乗る部位および、その近傍部位も、外部と連通した状態にあり、熱交換器7の高湿度の影響を受けずにすむ。エアフィルタFの熱交換器7と対向する部位は、ほとんど直立しているので、水滴が付着しても流下し易く、あるいは湿分が付着しても開口部aとエアフィルタ案内口6を介して蒸発し易い。
結局、本実施の形態の構成を採用すれば、エアフィルタFの大部分の面積の乾燥化が促進される。
エアフィルタFに対して、この状態を一定時間継続した後、駆動モータMに逆転の駆動信号が送られエアフィルタFを再び移動付勢し、第2のガイド路R2から元の第1のガイド路R1に収容する位置に戻す。
つぎの空調運転を開始しても、エアフィルタFは完全に乾燥化しているので、ホコリがこびり付くことはなく、長期に亘って濾過効果を確保できる。そして、再度のエアフィルタFの清掃時において、付着しているホコリを容易に除去できる。
エアフィルタ清掃装置Sのダストボックス30に溜ったホコリを排出する場合は、室内機本体1の主枠部15からダストボックス30のみを取外し、集塵部Yに溜ったホコリを排出し、再び、主枠部15に装着すればよい。
その際、清掃ユニット体20に対する清掃を実施する場合は、ダストボックス30を外した後、さらに清掃ユニット体20を取外し、エアフィルタFの送りギヤ23と、ホコリ押上げブラシ24およびホコリ掻き取りブレード27の清掃を行うことができる。
このように本空気調和機の室内機においては、エアフィルタFの送り手段をなす送りギヤ23を備えた第1の回転軸25と、ホコリ掻き取りブレード27を備えた第2の回転軸28を、1つのユニット枠22に平行に配置した清掃ユニット体20を主枠部15である室内機本体1に対し着脱自在に取付けるようにした。
すなわち、エアフィルタFに付着するホコリを掻き取る、掻き取り性能に重大な影響を与えるエアフィルタ送りギヤ23と、ホコリ掻き取りブレード27の位置関係を、いかなる状態でも不変とするために、これらを1つのユニット枠22に取付けた清掃ユニット体20を室内機本体1に対して着脱自在とした。
したがって、溜ったホコリを排出するためにダストボックス30の取外し、あるいはホコリ掻き取りブレード27などの清掃を行うためにユーザーが清掃ユニット体20を着脱しても、エアフィルタ送り構造とホコリ掻き取り構造との位置関係を常に一定に保つことができ、清掃性の向上を得られ、ホコリ掻き取り性能を安定させることの両立を図れる。
また、送りギヤ23を備えた第1の回転軸25と、ホコリ掻き取りブレード27を備えた第2の回転軸28のそれぞれ中間部を、単一部品である固定具33によって同時に保持するようにしたから、それぞれの回転軸を別個に保持する構造と比較して、部品点数の低減と、それにともなう工数の低減を得られる。
また、送りギヤ23とホコリ掻き取りブレード27を備えた清掃ユニット体20は、長手方向の少なくとも両側端部および中間部の3ヶ所を、ロック機構16を介して主枠部15である室内機本体1に着脱自在に取付ける。ロック機構16の室内機本体1に対する取付け方向と取外し方向は、第1の回転軸25と第2の回転軸28の軸方向と一致する。
したがって、エアフィルタ送り構造とホコリ掻き取り構造を備えた清掃ユニット体20のユニット枠22を室内機本体1に対して確実に取付けることができ、信頼性の向上を得られる。
なお、上記ロック機構16は個々に操作するようにしたが、これに限定されるものではなく、1つの駆動源と連結機構を備えて、全てのロック機構16が連動して動作するようにしてもよい。この場合、清掃ユニット体20を室内機本体1から着脱する際の動作が簡単になり、取扱い性が向上する。
また、第1の回転軸25と第2の回転軸28は、それぞれの軸受け構造とともにユニット枠22に回転自在に軸支し、ユニット枠22は、第1、第2、第3の梁部22a、22b、22cを各回転軸25,28と平行で、かつ第1の回転軸25を中心にして略均等に配置した。
第1の梁部22aと第2の梁部22bとの間隔は、送りギヤの23直径よりも大に形成し、ホコリ掻き取りブレード27を第1の梁部22aと第3の梁部22cとで挟む位置に設け、第1の梁部22aと第3の梁部22cとの間隔は、ホコリ掻き取りブレード27の直径よりも大に形成する。
したがって、清掃ユニット体20は第1の回転軸25と第2の回転軸28を備えながら、ユニット枠22自体の剛性を高めるとともに、構成部品の組立性の向上化を図れることとなる。
さらに、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
1…室内機本体、5…吸込み口、9…吹出し口、10…通風路、7…熱交換器、8…室内送風機、F…エアフィルタ、S…エアフィルタ清掃装置、15…主枠部、16…ロック機構、16a…溝部、20…清掃ユニット体、22…ユニット枠、22a…第1の梁部、22b…第2の梁部、22c…第3の梁部、22d…係合片、22d1…凹部、23…送りギヤ(エアフィルタ送り手段)、24…ホコリ押上げブラシ、27…ホコリ掻き取りブレード(ホコリ掻き取り手段)、25…第1の回転軸、28…第2の回転軸、33…固定具(単一部品)、30…ダストボックス、35…ばね体、35a…突起、36…セットボタン。

Claims (2)

  1. 室内機本体に設けられる吸込み口と吹出し口とを連通する通風路中に、熱交換器と送風機が配置されるとともに、上記吸込み口が設けられる室内機本体内における上記熱交換器の通風路上流側に、吸込み口から吸込まれる室内空気を濾過するエアフィルタと、このエアフィルタに付着したホコリを除去し清掃するエアフィルタ清掃装置と、を備えた空気調和機の室内機において、
    上記エアフィルタ清掃装置は、
    上記エアフィルタの清掃時に、吸込み口が設けられる室内機本体内における熱交換器の通風路上流側で、エアフィルタを下端部からUターンさせ、上方へ向けて移動付勢するエアフィルタ送り手段と、
    このエアフィルタ送り手段により移動するエアフィルタに対し、エアフィルタに付着するホコリを除去するホコリ掻き取り手段と、を備え、
    上記エアフィルタ送り手段の回転軸と、上記ホコリ掻き取り手段の回転軸は、1つのユニット枠に平行に配置された清掃ユニット体を構成し、
    上記清掃ユニット体は、室内機本体に対して着脱自在に取付けられ、
    上記清掃ユニット体における、上記エアフィルタ送り手段と、ホコリ掻き取り手段の中間部は、単一部品によって同時に保持され、
    上記エアフィルタ送り手段とホコリ掻き取り手段を備えた上記清掃ユニット体は、長手方向の少なくとも両側端部および中間部の3ヶ所を、ロック機構を介して上記室内機本体に着脱自在に取付けられ、
    上記ロック機構の室内機本体に対する取付け方向と取外し方向は、エアフィルタ送り手段とホコリ掻き取り手段をそれぞれ備えた回転軸の軸方向と一致するよう設けられる
    ことを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 上記清掃ユニット体は、上記エアフィルタ送り手段の回転軸と、ホコリ掻き取り手段の回転軸が、それぞれの軸受け構造とともに上記ユニット枠に回転自在に軸支され、
    上記ユニット枠は、第1の梁部と、第2の梁部と、第3の梁部が、エアフィルタ送り手段およびホコリ掻き取り手段の回転軸と平行で、かつエアフィルタ送り手段の回転軸を中心にして略均等に配置するように構成されるとともに、上記第1、第2、第3の梁部のうちの2本の梁部相互の距離がエアフィルタ送り手段の直径よりも広く設定され、
    上記ホコリ掻き取り手段は、上記第1、第2、第3の梁部のうちの2本の梁部に挟まれる位置に配置され、その2本の梁部相互の距離は、ホコリ掻き取り手段の直径よりも広く設定される
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
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