JP5332103B2 - 光波レーダ装置 - Google Patents
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Description
これにより、光波レーダ装置が例えば飛行機に搭載されれば、飛行機の飛行速度のドップラ周波数をキャンセルして、風速のドップラ周波数を求めることができる。
また、パルス光は時間的に強度が変化するため、その位相が時間的に変化する。時間変化する位相の変化率は周波数変化に対応するので、送信するパルス光の周波数が偏移する。
例えば、波長1.5μmのパルス光を送信する場合において、1.3MHzの周波数偏移が発生すると、その周波数偏移は、ドップラ速度1m/sのオフセット誤差に対応する。
加えて、上記周波数偏移検出手段は、発光手段により発光された光信号の一部と、光導波手段と光送受信手段間の内部反射点であって、反射率が一定かつ反射位置が時間的に移動しない点に反射された光信号とを合成し、その合成光から当該光信号に対する周波数偏移を検出し、上記周波数偏移検出手段は、上記発光手段の光信号の発光直後に、上記発光手段により発光された光信号の一部と、光導波手段と光送受信手段間の内部反射点であって、反射率が一定かつ反射位置が時間的に移動しない点に反射された光信号とを合成し、上記風速算出手段は、上記発光手段の光信号の発光から、上記散乱光を生じさせたエアロゾルとの距離をZ[m]とする、2×(Z[m]/光速)秒後に、上記発光手段により発光された光信号の一部と上記光送受信手段により収集された散乱光とを合成することで、上記周波数偏移検出手段及び上記風速算出手段による光信号の合成を時分割で行うようにしたもの、
又は、上記風速補正手段は、上記周波数偏移検出手段が、予め、パルス光のパルス出射条件毎にパルス光の周波数偏移を、光導波手段と光送受信手段間の内部反射点であって、反射率が一定かつ反射位置が時間的に移動しない点に反射された光信号から、測定してテーブルに格納しておき、そのテーブルから光導波手段により伝搬された光信号に係るパルス光に対応する周波数偏移を読み出し、読み出された周波数偏移に応じて上記風速算出手段により算出された風速を補正するようにしたものである。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による光波レーダ装置を示す構成図であり、図において、基準光源1は周波数νの光信号を発振し、その光信号を光ファイバ2に出力する。なお、基準光源1は発光手段を構成している。
光ファイバ2は各構成部の間に挿入され、各構成部の出力光を伝搬する光導波手段を構成している。
パルス変調器4は光路分岐部3により分岐された光信号を強度変調してパルス光を出力する。
光ファイバ増幅器5はパルス変調器4から出力されたパルス光を増幅する。
光路分岐部7は光方向性結合部6から出力されたパルス光を分岐し、そのパルス光の大部分を送受信望遠鏡8に出力する一方、そのパルス光の一部を周波数偏移検出部12に出力する。
送受信望遠鏡8は光方向性結合部6により分岐されたパルス光のビーム径を拡大してから、そのパルス光を空間に放出する一方、その空間で散乱されたパルス光の散乱光を収集する。なお、送受信望遠鏡8は光送受信手段を構成している。
ヘテロダイン受信器10は光路分岐部9から出力された局部発振光と散乱光の合成光をヘテロダイン検波して、局部発振光と散乱光の差周波数成分を示す信号を出力する。
ドップラ信号処理部11はヘテロダイン受信器10の出力信号が示す差周波数成分から視線方向の風速を算出する。
なお、光路分岐部3、光方向性結合部6、光路分岐部9、ヘテロダイン受信器10及びドップラ信号処理部11から風速算出手段が構成されている。
荷重平均処理部13は周波数偏移検出部12の検出結果の荷重平均を求め、荷重平均後の周波数偏移から系統誤差を求める。
なお、光路分岐部7、周波数偏移検出部12及び荷重平均処理部13から周波数偏移検出手段が構成されている。
減算器14はドップラ信号処理部11により算出された風速から、荷重平均処理部13により求められた系統誤差を減算して、その風速から系統誤差を除去する。なお、減算器14は風速補正手段を構成している。
基準光源1は、周波数νの光信号を発振し、その光信号を光ファイバ2に出力する。
光路分岐部3は、光ファイバ2を介して、基準光源1により発振された光信号を受けると、その光信号の一部をパルス変調器4に出力する一方、その光信号の一部を局部発振光として光路分岐部9に出力する。
光ファイバ増幅器5は、光ファイバ2を介して、パルス変調器4から出力されたパルス光を受けると、そのパルス光を増幅する。
光方向性結合部6は、光ファイバ2を介して、光ファイバ増幅器5により増幅されたパルス光を受けると、そのパルス光を光路分岐部7に出力する。
光路分岐部7は、光ファイバ2を介して、光方向性結合部6から出力されたパルス光を受けると、そのパルス光を分岐し、そのパルス光の大部分を送受信望遠鏡8に出力する。また、そのパルス光の一部を周波数偏移検出部12に出力する。
送受信望遠鏡8から空間に放出されたパルス光は、空間中の微小塵(エアロゾル)により散乱される。エアロゾルは風速と同速度で移動する性質を有するので、そのパルス光の散乱光は、エアロゾルの移動によりドップラシフトΔfDを受けて、その周波数がν+ΔfDとなる。
送受信望遠鏡8は、空間で散乱されたパルス光の散乱光を収集する。
光路分岐部9は、光路分岐部3から周波数νの局部発振光を受け、光方向性結合部6から周波数(ν+ΔfD)の散乱光を受けると、その局部発振光と散乱光を合成し、その合成光をヘテロダイン受信器10に出力する。
ヘテロダイン受信器10は、光路分岐部9から合成光を受けると、その合成光をヘテロダイン検波して、その合成光の強度の交流成分を検出する。合成光の強度信号には両者の和の周波数成分(2ν+ΔfD)と差の周波数成分ΔfDが含まれているので、ヘテロダイン受信器10は、差の周波数成分ΔfDのみを電気信号に変換する。
そして、ドップラ信号処理部11は、そのドップラ周波数ΔfDを下記の式(1)に代入して、視線方向の風速VWを算出する。
VW=λ・ΔfD/2 (1)
ただし、λはパルス光の波長である。
荷重平均処理部13は、周波数偏移fchirpの検出精度を高めるため、周波数偏移検出部12の検出結果の荷重平均を求める。
なお、周波数偏移fchirpによって、ドップラ信号処理部11により算出される風速VWには、ΔVoffsetだけ系統誤差が含まれるので、荷重平均後の周波数偏移fchirpから系統誤差ΔVoffsetを求める。
ΔVoffset=λ・fchirp/2 (2)
減算器14は、荷重平均処理部13が系統誤差ΔVoffsetを求めると、ドップラ信号処理部11により算出された風速VWから系統誤差ΔVoffsetを減算する。
図2は波長λ=1.5μmのパルス光を例にして、各送信パルス幅(0.25μsec,0.5μsec,1.0μsec)に対する周波数偏移fchirpと、式(2)に基づいて計算された速度オフセットであるΔVoffsetの一例を示している。
ただし、滑らかでない地表付近で生じる風速場の空間的乱れを避けるため、風杯式風向風速計102を地上30mのタワー上に設置し、そのタワーから184m離れた高さ10mの建物屋上に光波レーダ101を設置して、送信レーザを風杯式風向風速計102の設置点とほぼ同一の観測空間103に照射して風速を測定している。光波レーダ101の測定距離分解能は37.5m、このときのパルス幅は0.25μs、オフセット補正量は0.77m/sである。
図4は風速オフセット補正の検証実験結果を示している。
図4(a)は両測器の測定風速の時系列データ111,112(5秒平均、398点)を示し、図4(a)から風速の時間的変動の傾向がよく一致している事がわかる。
図4(b)は両測器の測定値の差分を示し、両測器の差分の平均値と標準偏差は各々0.035m/s,0.332m/sであり、差分の平均値0.035m/sはオフセット補正値0.77m/sに比べて一桁小さい。
このことから、速度オフセット補正が正しく行われていることが分かる。
この状況下で、特定の送信パルス条件に固定して風速測定を行う場合、予め図2のようにパルス光のパルス出射条件(パルス波形、パルスパワー)毎にパルス光の周波数偏移を測定してテーブルに格納し、そのテーブルから送信対象のパルス光に対応する周波数偏移を読み出し、その周波数偏移に対応する系統誤差を風速から減算するようにしてもよい。
この場合、光波レーダの送信光路上にパルス光の周波数偏移を推定する手段(例えば、周波数偏移検出部12、荷重平均処理部13)が不要となるため、送信光路の損失を低減することができるとともに、部品点数削減による低コスト化や、製作性と信頼性を高めることができる効果を奏する。
図5はこの発明の実施の形態2による光波レーダ装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
光路分岐部21は光路分岐部3から出力された周波数νの局部発振光と光路分岐部7から出力された周波数(ν+fchirp)のパルス光とを合成し、その合成光をヘテロダイン受信器22に出力する。
ヘテロダイン受信器22は光路分岐部21から出力された合成光の強度の交流成分を検出する。また、ヘテロダイン受信器22は、その合成光の強度信号には両者の和周波数成分(2ν+fchirp)と差周波数成分fchirpとが含まれているので、差周波数成分のみを電気信号に変換し、その電気信号から周波数偏移fchirpを検出する。
なお、光路分岐部7,21、ヘテロダイン受信器22及び荷重平均処理部13から周波数偏移検出手段が構成されている。
図6は全光ファイバ形光波レーダ装置における送信光の周波数偏移評価系を示すブロック図である。
光路分岐部202が、基準光源であるDFB(Distributed Feed Back)−ファイバレーザ201から出力されたスペクトル幅24.8kHzの連続光を分岐し、その連続光の大部分をパルス変調器であるAOMs(Acousto−Optic Modulator)203に出力する。
AOMs203は、スペクトル幅24.8kHzの連続光を受けると、その連続光からパルス幅が1μs、ピークパワーが1mWのパルス光を切り出すと同時に、そのパルス光の周波数に+100MHzの周波数シフトを与える。
この実験例では、送信光であるパルス光の周波数偏移を、送受信望遠鏡207の直前の光ファイバ端208に反射される内部反射光を光ヘテロダイン検出することにより評価している。
DSO211は、ヘテロダイン受信器210からヘテロダイン検出信号を受けると、サンプリングレート1GS/sで内部反射光ビート信号付近の1280点の時系列データを取得する。
次に、256点ずつオフラインでFFT処理を実施してスペクトルを抽出する。
そして、DSO211は、各スペクトルのピーク周囲で重心演算を実施して、それぞれのFFT期間毎に中心周波数を算出する。
特に(a)は送信光をEDFAを用いてパルス光を出力した場合の結果であり、時系列期間A,B,Cに対応する中心周波数を見ると、時系列期間B付近の周波数が時系列期間A,Cの周波数よりも1.5MHz程度低いことがわかる。
これに対して、(b)は送信光をCW(Continuous Wave)出力させた場合の結果であり、評価期間内で有意な周波数偏移がないことが確認できる。
その結果、(a)で周波数偏移が生じていた時系列期間Bにおいても有意な周波数偏移がないことがわかる。
以上のことから,EDFAにより増幅されたパルス光に限り、系統的に発生する周波数偏移を検出できていることがわかる。
例えば、サーキュレータ206の内面反射、送受信望遠鏡207の内面反射など、反射率が一定でかつ、反射位置が時間的に移動しない場合であれば、適用可能である。
この場合、光路分岐部7を取り去ることができるため、送信光路の損失を低減できるとともに、部品点数削減による低コスト化や、製作性と信頼性を高めることができる効果を奏する。
また、内部反射点からの反射光と、測定対象である距離Z[m]のエアロゾルによる散乱光とはヘテロダイン検出信号の時系列データ内で異なる時刻に現れるので、解析する時系列期間をパルス出力直後とパルス出力から2Z/c秒後の各信号を時分割で解析してもよい。但し、cは光速を表す。この場合、内部反射光とエアロゾル散乱光の周波数解析を同一のヘテロダイン受信器で行うことができる。
従って、ヘテロダイン受信器10,22を共用することができるため、部品点数削減による低コスト化や製作性と信頼性を高める効果を奏する。
図8はこの発明の実施の形態3による光波レーダ装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
強度検出部23は光路分岐部7から出力された光信号の強度を検出する。
ゼロドップラ周波数補正値算出部24は強度検出部23により検出された強度の時間変化から周波数偏移fchirpを検出し、その周波数偏移fchirpから系統誤差ΔVoffsetを求める。
具体的には、下記の通りである。
自己位相変調の一般式は、光の電場Aが光ファイバの伝搬方向に対してゆっくりと変化する場合(Slowly varying 近似)、次の伝搬方程式から導き出せる。
ただし、αは光ファイバでの減衰、λは波長、β2は屈折率分散によるパルス幅増加因子を示している。
ただし、cは光速、Aeffは光ファイバ有効コア面積、P0はパルス光のピークパワー、ω0は光の周波数、n2は3次非線形分極に関する非線形屈折率を示している。
ここで、U(0,T)は伝搬距離z=0おける規格化振幅を示し、φNLは次の式(7)で表される非線形位相偏移を示している。
これにより、送信パルス光の立ち上がり部分(|U(0,T)|2の微係数が正の期間)では光の周波数は減少方向に偏移し、パルス立下り部分では増加方向に変移する。
波長1.5μmで考えると、通常のシングルモード光ファイバの損失αは−0.2dB/km程度であり、数10m程度のファイバ長に対しては無視でき、Leffは光ファイバ長Lに近似できる。
このため、周波数偏移は、パルス光のピークパワーP0、ファイバ長L、非線形屈折率n2のパルスの時間変化率d|U|2/dtに比例し、光ファイバの有効コア面積Aeffに反比例する特性を有することが分かる。
まず、ゼロドップラ周波数補正値算出部24は、対象とする光の波長λを設定し、光周波数ω0を算出する(ステップST1)。
ω0=c/λ (11)
また、ゼロドップラ周波数補正値算出部24は、使用する光ファイバ2のパラメータである実効的コア面積Aeff、ファイバ長L、非線形屈折率n2を設定する(ステップST2)。
そして、ゼロドップラ周波数補正値算出部24は、ステップST1で算出した光周波数ω0、ステップST2で設定したパラメータ、ステップST3で取得したピークパワーP0と規格化強度時間波形|U(0,T)|2を式(4)、(8)〜(10)に代入することにより、周波数偏移fchirpを算出する(ステップST4)。
ゼロドップラ周波数補正値算出部24は、周波数偏移fchirpを算出すると、図1の荷重平均処理部13と同様に、その周波数偏移fchirpの荷重平均を求め、荷重平均後の周波数偏移fchirpから系統誤差ΔVoffsetを求める。
非線形屈折率は標準的なシングルモード光ファイバの値(n2〜2.6×10−20m2/W)を仮定して用いている。
ピークパワーP0は14Wである。強度時間微分を数値的に行って|U(0,T)|2を算出し、上記のパラメータP0、Aeff、L、n2を式(4)、(8)〜(10)に代入して算出した結果を図11の実線で示している。図11の点線で表した光ヘテロダイン検出による周波数偏移の実測値(実施の形態2における図7(a)右で説明した実測結果)とよく一致していることが分かる。
以上の評価結果から、この実施の形態3により周波数偏移が正しく推定できていることが分かる。
また、この実施の形態3では、光強度信号を検出する際、送信光路に光路分岐部7を用いることを想定しているが、送信用光ファイバの出射端面の近傍にある光学部品による反射光、例えば、出射ファイバ端面や光方向性結合部6での内面反射など、反射率が一定となる場所からの内部反射光を用いてもよい。この内部反射光のレベルを予め校正しておくことで送信光強度信号をモニタすることができる。
このように、内部反射光を利用する場合、送信光路内の光路分岐部7が不要となり、装置構成が簡便になるだけではなく、送信光路の挿入損失を低減することができる効果を奏する。
上記実施の形態3では、送信パルス光の周波数偏移の原因が伝送路内での自己位相変調によることを先験情報として用いて、周波数偏移を推定するものについて示したが、送信光自己位相変調に伴う周波数偏移を低減する方法について述べる。
即ち、上記実施の形態3で説明した送信光の自己位相変調に伴う周波数偏移fchirpは、式(4)、(8)〜(10)を見ると、周波数偏移fchirpがパルス光のピークパワーP0、ファイバ長L、パルスの時間変化率d|U|2/dtに比例し、光ファイバの実効的コア面積Aeffに反比例する特性を有している。
そこで、この実施の形態4では、光ファイバ長Lを短くすることで周波数偏移自体を小さくするようにしている。
上記実施の形態4では、送信パルス光の周波数偏移の原因が伝送路内での自己位相変調によることを先験情報として用いて、送信光ファイバ長を短縮することにより周波数偏移を小さくするものについて示したが、実効的コア面積を増大することにより周波数偏移を小さくするようにしてもよい。
即ち、上記実施の形態3で説明した送信光の自己位相変調に伴う周波数偏移fchirpは、式(4)、(8)〜(10)を見ると、周波数偏移fchirpがパルス光のピークパワーP0、ファイバ長L、パルスの時間変化率d|U|2/dtに比例し、光ファイバの実効的コア面積Aeffに反比例する特性を有している。
そこで、この実施の形態5では、光ファイバの実効的コア面積Aeffを大きくすることで周波数偏移自体を小さくするようにしている。
あるいは、式(13)を変形して、光ファイバの非線形定数n2/Aeffを次の式(14)の範囲となるように光ファイバの特性を選定、あるいは、設計すればよい。
Claims (2)
- 光信号を発光する発光手段と、上記発光手段により発光された光信号を伝搬する光導波手段と、上記光導波手段により伝搬された光信号を空間に放出する一方、その空間で散乱された当該光信号の散乱光を収集する光送受信手段と、上記発光手段により発光された光信号の一部と上記光送受信手段により収集された散乱光を合成し、その合成光から視線方向の風速を算出する風速算出手段と、上記発光手段により発光された光信号に対する周波数偏移を検出する周波数偏移検出手段とを備えた光波レーダ装置において、
上記光導波手段における伝送路の伝搬長は、光信号に対する周波数偏移の許容誤差と、上記伝送路の有効コア面積及び非線形屈折率と、その光信号の振動数及び強度とから特定される基準値より小さい、あるいは、上記光導波手段における伝送路の有効コア面積が、上記伝送路の非線形屈折率と、光信号の振動数及び強度と、その光信号に対する周波数偏移の許容誤差とから特定される基準値より大きいものであって、
上記周波数偏移検出手段により検出された周波数偏移に応じて上記風速算出手段により算出された風速を補正する風速補正手段を設け、
上記周波数偏移検出手段は、発光手段により発光された光信号の一部と、光導波手段と光送受信手段間の内部反射点であって、反射率が一定かつ反射位置が時間的に移動しない点に反射された光信号とを合成し、その合成光から当該光信号に対する周波数偏移を検出し、
上記周波数偏移検出手段は、上記発光手段の光信号の発光直後に、上記発光手段により発光された光信号の一部と、光導波手段と光送受信手段間の内部反射点であって、反射率が一定かつ反射位置が時間的に移動しない点に反射された光信号とを合成し、
上記風速算出手段は、上記発光手段の光信号の発光から、上記散乱光を生じさせたエアロゾルとの距離をZ[m]とする、2×(Z[m]/光速)秒後に、上記発光手段により発光された光信号の一部と上記光送受信手段により収集された散乱光とを合成することで、上記周波数偏移検出手段及び上記風速算出手段による光信号の合成を時分割で行うことを特徴とする光波レーダ装置。 - 光信号を発光する発光手段と、上記発光手段により発光された光信号を伝搬する光導波手段と、上記光導波手段により伝搬された光信号を空間に放出する一方、その空間で散乱された当該光信号の散乱光を収集する光送受信手段と、上記発光手段により発光された光信号の一部と上記光送受信手段により収集された散乱光を合成し、その合成光から視線方向の風速を算出する風速算出手段と、上記発光手段により発光された光信号に対する周波数偏移を検出する周波数偏移検出手段とを備えた光波レーダ装置において、
上記光導波手段における伝送路の伝搬長は、光信号に対する周波数偏移の許容誤差と、上記伝送路の有効コア面積及び非線形屈折率と、その光信号の振動数及び強度とから特定される基準値より小さい、あるいは、上記光導波手段における伝送路の有効コア面積が、上記伝送路の非線形屈折率と、光信号の振動数及び強度と、その光信号に対する周波数偏移の許容誤差とから特定される基準値より大きいものであって、
上記周波数偏移検出手段が、予め、パルス光のパルス出射条件毎にパルス光の周波数偏移を、光導波手段と光送受信手段間の内部反射点であって、反射率が一定かつ反射位置が時間的に移動しない点に反射された光信号から、測定してテーブルに格納しておき、そのテーブルから光導波手段により伝搬された光信号に係るパルス光に対応する周波数偏移を読み出し、読み出された周波数偏移に応じて上記風速算出手段により算出された風速を補正する風速補正手段を設けたことを特徴とする光波レーダ装置。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2004/013451 WO2006030502A1 (ja) | 2004-09-15 | 2004-09-15 | 光波レーダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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