JP2022096792A - 光ファイバ歪み及び温度測定装置並びに光ファイバ歪み及び温度測定方法 - Google Patents

光ファイバ歪み及び温度測定装置並びに光ファイバ歪み及び温度測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】SDH-BOTDRにおいて、線形性の劣化を防ぎつつ、測定範囲を拡大する手段を提供する。【解決手段】第1測定信号と、余弦波である第1局発信号に基づいて、BFS1と、BFS1を反転させたBFS2を取得し、第2測定信号と、正弦波である第2局発信号に基づいて、BFS3を取得しBFSオフセット量に対し、-BFS3-2×BFSoffset+1/τを、ブリルアン周波数シフト波形として合成する。【選択図】図7

Description

この発明は、ブリルアン散乱光を用いた、光ファイバ歪み及び温度測定装置並びに光ファイバ歪み及び温度測定方法に関する。
光ファイバ通信の発展とともに、光ファイバ自体をセンシング媒体とする分布型光ファイバセンシングが盛んに研究されている。特に、散乱光を利用する光ファイバセンシングは、点ごとに計測する電気センサとは異なり、長距離の分布としての計測が可能であるため、被測定対象全体の物理量を計測することができる。
分布型光ファイバセンシングでは、光ファイバの片端から光パルスを入射し、光ファイバ中で後方散乱された光を時間に対して測定する時間領域リフレクトメトリ(OTDR:Optical Time Domain Reflectometry)が代表的である。光ファイバ中の後方散乱には、レイリー散乱、ブリルアン散乱及びラマン散乱がある。この中で自然ブリルアン散乱を測定するものはBOTDR(Brillouin OTDR)と呼ばれる(例えば、非特許文献1参照)。
ブリルアン散乱は、光ファイバに入射される光パルスの中心周波数に対して、ストークス側及び反ストークス側にGHz程度周波数シフトした位置に観測され、そのスペクトルはブリルアン利得スペクトル(BGS:Brillouin Gain Spectrum)と呼ばれる。BGSの周波数シフト及びスペクトル線幅は、それぞれブリルアン周波数シフト(BFS:Brillouin Frequency Shift)及びブリルアン線幅と呼ばれる。BFS及びブリルアン線幅は、光ファイバの材質および入射光波長によって異なる。例えば、石英系のシングルモード光ファイバの場合、波長1.55μmにおけるBFSの大きさ及びブリルアン線幅は、それぞれ約11GHz及び約30MHzとなることが報告されている。また、非特許文献1からシングルモードファイバ中の歪み、温度の変化に伴うBFSの大きさは波長1.55μmにおいて、それぞれ0.049MHz/με、1.0MHz/℃である。
このように、BFSは歪みと温度に対して依存性を持つ。このため、BOTDRは橋梁やトンネルなどに代表される大型建造物の劣化診断、プラントの温度モニタリング、及び、地滑りが発生する恐れのある箇所の監視などの目的で利用可能であり、注目されている。
BOTDRでは、光ファイバ中で発生する自然ブリルアン散乱光のスペクトル波形を測定するため、別途用意した参照光とのヘテロダイン検波を行うのが一般的である。自然ブリルアン散乱光の強度はレイリー散乱光の強度に比べて2~3桁小さい。このため、ヘテロダイン検波は最小受光感度を向上させる上でも有用となる。
ここで、自然ブリルアン散乱光は非常に微弱なため、ヘテロダイン検波を適用しても十分な信号雑音比(S/N)を確保できない。その結果、S/N改善のための平均化処理が必要となる。BOTDRを行う従来の光ファイバ歪み測定装置では、時間、振幅及び周波数の3次元の情報を取得しているが、平均化処理とこの3次元情報の取得のため、測定時間の短縮が難しい。
これに対し、この出願に係る発明者らにより、自己遅延ヘテロダイン型のBOTDR(SDH-BOTDR:Self-delayed heterodyne BOTDR)
を利用する、光ファイバ歪み測定装置及び光ファイバ歪み測定方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。SDH-BOTDRでは、BFSの変化が、受信されるビート信号と局発信号の位相比較をすることで、ビート信号中の位相変化として観測される。このように、SDH-BOTDRは、周波数掃引を必要とせずに直接BFSを算出できるため、高速かつ安価な測定を実現できる。
特開2016-191659号公報 特開2020-051941号公報
T.Kurashima et al.,"Brillouin Optical-fiber time domain reflectometry",IEICE Trans. Commun., vol.E76-B, no.4, pp.382-390 (1993)
上述の通り、特許文献1に記載されているSDH-BOTDRは、位相変化を観測する。このため、0~2πの位相変化に対し、測定範囲は、0~πに制限されてしまい、π~2πでは測定結果が反転してしまう。
これに対し、位相変化を抽出するための局発信号として、余弦(cos)波だけでなく、正弦(sin)波を用いることで、測定範囲を0~2πに拡大する提案もなされている(例えば、特許文献2参照)。しかし測定結果が反転する領域付近で、BFSの算出結果の線形性が失われてしまう懸念がある。
この発明は、上述の状況に鑑みてなされたものである。この発明の目的は、SDH-BOTDRにおいて、線形性の劣化を防ぎつつ、測定範囲を拡大する、光ファイバ歪み及び温度測定装置並びに光ファイバ歪み及び温度測定方法を提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明の光ファイバ歪み及び温度測定装置は、プローブ光を生成する光源部と、プローブ光により測定対象となる光ファイバで発生する後方ブリルアン散乱光を、第1光路及び第2光路に2分岐する分岐部と、第1光路及び第2光路のいずれか一方に設けられた、ビート周波数の周波数シフトを与える光周波数シフタ部と、第1光路及び第2光路のいずれか一方に設けられ、伝播する光に遅延時間τの遅延を与える遅延部と、第1光路及び第2光路を伝播する光を合波して合波光を生成する合波部と、合波光をヘテロダイン検波して差周波を測定信号として出力するコヒーレント検波部と、測定信号と同じ周波数を持つ局発信号を生成する電気信号生成部と、測定信号と局発信号とをホモダイン検波して、周波数シフト量を取得するブリルアン周波数シフト取得部とを備えて構成される。
ブリルアン周波数シフト取得部は、第1ブリルアン周波数シフト算出部、第2ブリルアン周波数シフト算出部、合成部及び90°位相シフト部を備え、ブリルアン周波数シフト取得部に送られた測定信号は2分岐され、2分岐された一方の第1測定信号は第1ブリルアン周波数シフト算出部に送られ、他方の第2測定信号は第2ブリルアン周波数シフト算出部に送られ、ブリルアン周波数シフト取得部に送られた局発信号は2分岐され、2分岐された一方の第1局発信号は第1ブリルアン周波数シフト算出部に送られる。他方の第2
局発信号は、90°位相シフト部で90°の位相シフトを受けた後、第2ブリルアン周波数シフト算出部に送られる。
第1ブリルアン周波数シフト算出部は、第1測定信号と、余弦波である第1局発信号に基づいて、第1ブリルアン周波数シフトBFS1と、第1ブリルアン周波数シフトを反転させた第2ブリルアン周波数シフトBFS2を取得する。第2ブリルアン周波数シフト算出部は、第2測定信号と、正弦波である第2局発信号に基づいて、第3ブリルアン周波数シフトBFS3を取得する。
合成部は、ブリルアン周波数シフトオフセット量BFSoffsetに対し、BFS1<1/(8×τ)-BFSoffsetであるとき、-BFS3-2×BFSoffsetを、1/(8×τ)-BFSoffset≦BFS1≦3/(8×τ)-BFSoffsetであるとき、BFS1を、3/(8×τ)-BFSoffset<BFS1かつ、BFS2<5/(8×τ)-BFSoffsetであるとき、BFS3+1/(2×τ)を、5/(8×τ)-BFSoffset≦BFS2≦7/(8×τ)-BFSOFFSETであるとき、BFS2を、7/(8×τ)-BFSoffset<BFS2であるとき、-BFS3-2×BFSoffset+1/τを、ブリルアン周波数シフト波形として合成する。
この発明の光ファイバ歪み及び温度測定方法は、以下の過程を備えて構成される。先ず、プローブ光を生成する。次に、プローブ光により測定対象となる光ファイバで発生する後方ブリルアン散乱光を、第1光路及び第2光路に2分岐する。次に、第1光路及び第2光路のいずれか一方を伝播する光に、ビート周波数の周波数シフトを与える。次に、第1光路及び第2光路のいずれか一方を伝搬する光に遅延時間τの遅延を与える。次に、第1光路及び第2光路を伝播する光を合波して合波光を生成する。次に、合波光をヘテロダイン検波して差周波を測定信号として出力する。また、測定信号と同じ周波数を持つ局発信号を生成する。次に、測定信号と局発信号とをホモダイン検波して、周波数シフト量を取得する。周波数シフト量を取得する過程は、さらに、以下の過程を備える。先ず、測定信号を、第1測定信号と第2測定信号に2分岐する。また、局発信号を、第1局発信号と第2局発信号に2分岐する。次に、第1測定信号と、第1局発信号に基づいて、第1ブリルアン周波数シフトBFS1と、第1ブリルアン周波数シフトを反転させた第2ブリルアン周波数シフトBFS2を取得する。次に、第2測定信号と、第2局発信号に基づいて、第3ブリルアン周波数シフトBFS3を取得する。次に、ブリルアン周波数シフトオフセット量BFSoffsetに対し、BFS1<1/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、-BFS3-2×BFSoffsetを、1/(8×τ)-BFSoffset≦BFS1≦3/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、BFS1を、3/(8×τ)-BFSoffset<BFS1かつ、BFS2<5/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、BFS3+1/(2×τ)を、5/(8×τ)-BFSoffset≦BFS2≦7/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、BFS2を、7/(8×τ)-BFSoffset<BFS2を満たすとき、-BFS3-2×BFSoffset+1/τを、ブリルアン周波数シフト波形として合成する。
上述の光ファイバ歪み及び温度測定方法の好適実施形態によれば、ブリルアン周波数シフト波形を合成する過程は、BFS3>-BFSoffsetを満たすか否かを判定する第1判定過程と、第1判定過程における判定の結果、満たすと判定される場合に行われる、5/(8×τ)-BFSoffset≦BFS2≦7/(8×τ)-BFSoffsetを満たすか否かを判定する第2判定過程と、第1判定過程における判定の結果、満たさないと判定される場合に行われる、1/(8×τ)-BFSoffset≦BFS1≦3/(8×τ)-BFSoffsetを満たすか否かを判定する第3判定過程と、第2判定過程における判定の結果、満たさないと判定される場合に行われる、7/(8×τ)-B
FSoffset<BFS2を満たすか否かを判定する第4判定過程と、第3判定過程における判定の結果、満たさないと判定される場合に行われる、3/(8×τ)-BFSoffset<BFS1を満たすか否かを判定する第5判定過程と、第2判定過程における判定の結果、満たすと判定される場合にBFS2を、第4判定過程における判定の結果、満たすと判定される場合に、-BFS3-2×BFSoffset+1/τを、第4判定過程における判定の結果、満たさないと判定される場合に、BFS3+1/(2×τ)を、第3判定過程における判定の結果、満たすと判定される場合にBFS1を、第5判定過程における判定の結果、満たすと判定される場合に、BFS3+1/τを、第5判定過程における判定の結果、満たさないと判定される場合に、BFS3+1/(2×τ)を、ブリルアン周波数シフト波形として合成する過程とを備える。
この発明の光ファイバ歪み及び温度測定装置並びに光ファイバ歪み及び温度測定方法によれば、線形性の劣化を防ぎつつ、従来技術に比べて、測定範囲を拡大することができる。
測定装置の構成例を示す模式的なブロック図である。 測定装置が備えるBFS取得部の模式的なブロック図である。 規格化された強度とBFScosの関係を示す図である。 規格化された強度とBFSsinの関係を示す図である。 BFS真値とBFS測定値の関係を示す図(1)である。 BFS真値とBFS測定値の関係を示す図(2)である。 合成部の処理フローを示す図である。 BFS真値とBFS測定値の関係を示す図(3)である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各図は、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
図1及び図2を参照して、この発明の、光ファイバ歪み及び温度測定装置を説明する。図1は、この発明の、光ファイバ歪み及び温度測定装置(以下、単に測定装置とも称する。)の構成例を示す模式的なブロック図である。また、図2は、測定装置が備えるBFS取得部の模式的なブロック図である。
測定装置は、光源部10、サーキュレータ20、光増幅器30、光バンドパスフィルタ32、自己遅延ヘテロダイン干渉計41及びタイミング制御器90を備えて構成される。
光源部10は、プローブ光を生成する。光源部10は、連続光を生成する光源12と、連続光から光パルスを生成する光パルス発生器14を備えて構成される。
ここで、この測定装置は、周波数変化に応じた位相差を測定する。このため、光源12の周波数揺らぎ及び周波数スペクトル線幅(以下、単に線幅とも称する。)は、ブリルアン周波数シフトよりも十分に小さくなければならない。そこで、光源12として周波数安定化狭線幅光源が用いられる。例えば、測定対象となる光ファイバ(以下、被測定光ファイバとも称する。)100の歪みを0.008%としたとき、ブリルアン周波数シフトは4MHzに相当する。このため、0.008%程度の歪みを測定するには、光源12の周
波数揺らぎ及び線幅は4MHzより十分に小さく、数10kHz以下であることが望ましい。なお、周波数揺らぎ及び線幅が10kHz程度若しくはそれ以下の狭線幅レーザが、既製品として一般に入手可能である。
光パルス発生器14は、任意好適な従来周知の、音響光学(AO:Acoust Optical)変調器又は電気光学(EO:Electric Optical)変調器を用いて構成される。光パルス発生器14は、タイミング制御器90で生成された電気パルスに応じて、連続光から光パルスを生成する。この光パルスの繰り返し周期は、被測定光ファイバ100を光パルスが往復するのに要する時間よりも長く設定される。この光パルスが、プローブ光として、光源部10から出力される。
この光源部10から出力されたプローブ光は、サーキュレータ20を経て、被測定光ファイバ100に入射される。なお、サーキュレータ20に換えて、光カプラを用いても良い。
被測定光ファイバ100からの後方散乱光は、サーキュレータ20を経て、例えば、エルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)などで構成される光増幅器30に送られる。光増幅器30で増幅された後方散乱光は、光バンドパスフィルタ32に送られる。光バンドパスフィルタ32は、10GHz程度の透過帯域を有しており、自然ブリルアン散乱光のみを透過する。この自然ブリルアン散乱光は、自己遅延ヘテロダイン干渉計41に送られる。この光バンドパスフィルタ32から出射される自然ブリルアン散乱光の時刻tにおける信号E(t)は、以下の式(1)で表される。
Figure 2022096792000002
ここで、Aは振幅、η(t)はブリルアン散乱係数、f(t)はブリルアン散乱光の光周波数、φは初期位相を示している。なお、ブリルアン散乱係数η(t)及びブリルアン散乱光の光周波数f(t)は、光ファイバ中での局所的な歪みや温度変化により変化するため、時間tの関数としている。
自己遅延ヘテロダイン干渉計41は、分岐部42、光周波数シフタ部43、遅延部48、合波部50、コヒーレント検波部60、電気信号生成部としての局発電気信号源83及びBFS取得部71を備えて構成される。
局発電気信号源83は、周波数fAOMの電気信号を生成する。
分岐部42は、プローブ光により被測定光ファイバ100で発生する後方ブリルアン散乱光を、光バンドパスフィルタ32を経て受け取り、第1光路及び第2光路に2分岐する。
光周波数シフタ部43は、この構成例では、第1光路に設けられている。光周波数シフタ部43は、局発電気信号源83で生成された周波数fAOMの電気信号を用いて、第1光路を伝播する光に対して、周波数fAOMの周波数シフトを与える。
また、この構成例では、第2光路に遅延部48が設けられている。遅延部48は、第2光路を伝播する光に時間τの遅延を与える。
合波部50は、第1光路及び第2光路を伝播する光を合波して合波光を生成する。合波部50に入射される、第1光路を伝播する光信号E(t)及び第2光路を伝播する光信号E(t-τ)は、それぞれ、以下の式(2)及び(3)で表される。
Figure 2022096792000003
ここで、A及びAは、それぞれE(t)及びE(t-τ)の振幅であり、φ及びφは、それぞれE(t)及びE(t-τ)の初期位相である。
コヒーレント検波部60は、合波光をヘテロダイン検波してビート信号を生成する。コヒーレント検波部60は、例えば、バランス型フォトダイオード(PD)62、FET増幅器64及びアナログ-ディジタル変換器(A/D)66を備えて構成される。ヘテロダイン検波により与えられるビート信号I12は、以下の式(4)で表される。
Figure 2022096792000004
コヒーレント検波部60で生成されたビート信号I12は、測定信号としてBFS取得部71に送られる。また、局発電気信号源83で生成された電気信号は局発信号としてBFS取得部71に送られる。
BFS取得部71は、第1ブリルアン周波数シフト(BFS)算出部170、第2ブリルアン周波数シフト(BFS)算出部270、合成部80及び90°位相シフト部78を備えて構成されている。BFS取得部71は、例えば、以下説明する処理を実行させるソフトウェアが搭載された、市販のパーソナルコンピュータを用いて構成することができる。また、BFS取得部71を、FPGA(Field-Programmable Gate Array)で構成することもできる。
なお、上記式(4)で与えられるビート信号は、非常に微弱である。従って、信号雑音比(S/N)を向上させるために、平均化処理を行う必要がある。この平均化処理は、高速化のために、FPGAで実施することが望ましい。
BFS取得部71に送られた測定信号は2分岐される。2分岐された一方の第1測定信号は第1BFS算出部170に送られる。他方の第2測定信号は第2BFS算出部270に送られる。
また、BFS取得部71に送られた局発信号は2分岐される。2分岐された一方の第1局発信号は第1BFS算出部170に送られる。他方の第2局発信号は、90°位相シフト部78で90°の位相シフトを受けた後、第2BFS算出部270に送られる。局発信号が余弦波(cos波)である場合、第1局発信号はcos波として第1BFS算出部170に送られ、第2局発信号は正弦波(sin波)として第2BFS算出部270に送られる。
第1BFS算出部170は、第1ミキサ172、第1LPF174及び第1BFS算出手段176を備えて構成されている。同様に、第2BFS算出部270は、第2ミキサ272、第2LPF274及び第2BFS算出手段276を備えて構成されている。
先ず、第1BFS算出部170について説明する。第1ミキサ172は、第1測定信号と第1局発信号とをホモダイン検波して、ホモダイン信号を生成する。局発電気信号源83で生成された局発信号Icosを以下の式(5)で表す。
Figure 2022096792000005
第1ミキサ172で生成されたホモダイン信号は、上記式(4)及び式(5)を乗算して得られる、以下の式(6)で表される。
Figure 2022096792000006
ここで、φoffset=φ-φ-φcosであり、ビート信号と局発信号の位相差を表している。上記式(6)中の和周波成分、すなわち、上記式(6)の第1項を第1LPF174で除去すると、以下の式(7)で表される信号が得られる。
Figure 2022096792000007
上記式(7)に示されるように、ブリルアン周波数の変化f(t)とブリルアン散乱係数の変化η(t)が時間の関数になっているため、これらの変化が出力強度の変化として出力される。ここで、観測したい成分はブリルアン周波数の変化f(t)であるため、ブリルアン散乱係数の変化η(t)を除去する。ブリルアン散乱係数の変化η(t)は、上記式(4)を包絡線検波して得られる強度変化の情報から除去できる。従って、上記式(7)は、以下の式(8)で書き直せる。
Figure 2022096792000008
上記式(8)より、ブリルアン周波数の変化f(t)のみが強度変化として出力され
る。第1BFS算出手段176は、上記式(8)の振幅値から第1ブリルアン周波数シフトBFS1を算出する。なお、BFS1は、cos波を用いて得られたBFSであるためBFScosと記載することもある。また、第1BFS算出手段176は、BFScosを反転させたBFScos_inverseを、第2ブリルアン周波数シフトBFS2として算出する。
上記式(8)では、位相シフト2πf(t)τが振幅値に換算されている。このため、以下の式(9)のように規格化を行って、BFS1への換算を容易にする。
Figure 2022096792000009
上記式(9)からBFS1は以下の式(10)で算出される。
Figure 2022096792000010
上記式(9)のように規格化された強度Ia.u.cosとBFS1の関係について説明する。
BFSの周波数範囲は、遅延時間τにより決定され、1/τで与えられる。例えば、遅延時間τを1n秒とすると、位相0~πで、BFSの周波数範囲は0~500MHzと計算される。また、φoffset(=2πBFSoffset)は位相の初期値である。設定したBFSoffsetを0MHzの基準として、-BFSoffset~1/2τ-BFSoffsetを測定範囲に指定する。このBFSoffsetの設定により、基準となる位相から負の方向の位相変化も測定できるようになる。
図3は、上記式(10)で与えられる、規格化された強度とBFScosの関係を示す図である。図3は、横軸にBFS[MHz]を取って示し、縦軸に強度[a.u.]を取って示す。ここでは、遅延時間τを1n秒、BFSoffsetを125MHzとする例を説明する。この場合、周波数測定範囲は、-125MHz~375MHzとなる。BFS1は、周波数測定範囲の375MHzを超えると強度が反転してしまう。この結果、実際のBFS値が400MHzであっても、測定されるBFS1は350MHzと算出される。
次に、第2BFS算出部270について説明する。第2ミキサ272は、第2測定信号と第2局発信号とをホモダイン検波して、ホモダイン信号を生成する。第2局発信号は、局発電気信号源83で生成された、cos波である局発信号Icosを90°の位相シフトさせたsin波であり、以下の式(11)で表される。
Figure 2022096792000011
第2ミキサ272及び第2LPF274は、第1局発信号がcos波である場合に、第2局発信号がsin波であることを除けば、第1ミキサ172及び第1LPF174と同様に動作するので、詳細な説明を省略する。上記式(5)に換えて上記式(11)を用いて、上記式(6)~(10)を書き直せば、以下の式(12)が得られる。
Figure 2022096792000012
第2BFS算出手段276は、第2ブリルアン周波数シフトBFS3を算出する。なお、BFS3は、sin波を用いて得られたBFSであるためBFSsinとも記載する。
図4は、上記式(11)で与えられる、規格化された強度とBFSsinの関係を示す図である。図4は、横軸にBFS[MHz]を取って示し、縦軸に強度[a.u.]を取って示す。上記BFScosと同様に、遅延時間τは1n秒、BFSoffsetは125MHzである。この場合、周波数測定範囲は、-375MHz~125MHzとなる。BFScosは、周波数測定範囲の125MHzを超えると強度が反転してしまう。
上記式(10)及び(12)によって算出される、BFS1(=BFScos)、BFS2(=BFScos_inverse)、BFS3(=BFSsin)を図5に示す。
図5は、横軸に実際のBFS値(BFS真値)[MHz]を取って示し、縦軸に測定されたBFS値(BFS測定値)[MHz]を取って示す。
BFS測定値が反転する値は、BFS1及びBFS2では375MHzであり、BFS3では、125MHz及び625MHzとなる。
合成部80は、第1BFS算出部170及び第2BFS算出部270で算出された、BFS1、BFS2及びBFS3を用いて、ブリルアン周波数シフト波形を合成する。
ここで、BFS測定値がそれぞれ反転する点を基準として、BFS1、BFS2及びBFS3のいずれかを選択すると、このBFS測定値が反転する点付近の領域での線形性が問題になることが懸念される。
ヘテロダイン受信で得られた信号I12にノイズが含まれない場合は、BFSが正しく算出されるが、ノイズが重畳されていると、反転した結果も含めて重畳されるため、BFSは若干小さく算出される。
図6は、ノイズ信号が重畳された場合の、BFS真値とBFS測定値の関係の一例を示す図である。図6は、横軸にBFS真値[MHz]を取って示し、縦軸にBFS測定値[
MHz]を取って示す。ここでは、BFS測定値は、375MHzで反転する例を示している。
図6では、BFS真値を丸で示し、BFS1を四角で示している。図6に示されるように、BFS真値が375MHz付近の場合、BFS1がBFS真値に比べて若干小さく測定され、線形性が劣化している。そこで、この測定装置では、合成部80は、線形な領域にあるBFS測定値を利用して、ブリルアン周波数シフト波形を合成する。
合成部80は、選択されたBFS1、BFS2及びBFS3を、ブリルアン周波数シフト波形として合成する。
図7を参照して合成部80の処理を説明する。図7は、合成部80の処理フローを示す図である。
先ず、第1判定過程S10において、BFS3>-BFSoffsetを満たすか否かを判定する。図5に示されるように、BFS1が反転する領域では、BFS3が-BFSoffset(この例では、-125MHz)より大きいことがわかる。従って、BFS3>-BFSoffsetを満たすか否かにより、BFS1が反転しているか否かを判定する。BFS1が反転していない領域であって、BFS1が線形となる領域では、BFS1を選択する。一方、BFS1が反転している領域であって、BFS2が線形となる領域では、BFS2を選択する。
そこで、第1判定過程S10に引き続いて、BFS1及びBFS2が線形であるか否かを判定する。
第1判定過程S10における判定の結果、満たす(Yes)と判定される場合、すなわち、BFS1が反転している場合、第2判定過程S20において、5/(8×τ)-BFSoffset≦BFS2≦7/(8×τ)-BFSoffsetを満たすか否か、すなわち、BFS2が線形となる領域であるか否かを判定する。ここでは、BFS2が線形となる領域は、500MHz~750MHzである。
一方、第1判定過程S10における判定の結果、満たさない(No)と判定される場合、すなわち、BFS1が反転していない場合、第3判定過程S30において、1/(8×τ)-BFSoffset≦BFS1≦3/(8×τ)-BFSoffsetを満たすか否か、すなわち、BFS1が線形となる領域であるか否かを判定する。ここでは、BFS1が線形となる領域は、0MHz~250MHzである。
第2判定過程S20及び第3判定過程S30における判定の結果、満たさない、すなわち、BFS1及びBFS2が線形ではない、と判定される場合は、BFS3を利用する。BFS3は、1/(4×τ)-BFSoffset、及び、3/(8×τ)-BFSoffset付近、この例では、125MHz及び625MHz付近で反転するので、BFS3<1/(4×τ)-BFSoffset、1/(4×τ)-BFSoffset≦BFS3≦3/(8×τ)-BFSoffset、BFS3<3/(8×τ)-BFSoffsetに場合分けが必要となる。
そこで、第2判定過程S20における判定の結果、満たさない(No)と判定される場合、第4判定過程S40において、7/(8×τ)-BFSoffset<BFS2を満たすか否かを判定する。また、第3判定過程S30における判定の結果、満たさない(No)と判定される場合に、第5判定過程S50において、3/(8×τ)-BFSoffset<BFS1を満たすか否かを判定する。
第2判定過程S20における判定の結果、満たす(Yes)と判定される場合、BFS2が選択される(S61)。
第4判定過程S40における判定の結果、満たす(Yes)と判定される場合、BFSoffsetを中心にBFS3を反転した後、1/τのオフセットを重畳したもの、すなわち、-BFS3-2×BFSoffset+1/τが選択される(S62)。
第4判定過程S40における判定の結果、満たさない(No)と判定される場合、BFS3に1/(2×τ)を重畳したもの、すなわち、BFS3+1/(2×τ)が選択される(S63)。
第3判定過程S30における判定の結果、満たす(Yes)と判定される場合、BFS1が選択される(S64)。
第5判定過程S50における判定の結果、満たす(Yes)と判定される場合、BFS3に1/(2×τ)を重畳したもの、すなわち、BFS3+1/(2×τ)が選択される(S65)。
第5判定過程S50における判定の結果、満たさない(No)と判定される場合、BFSoffsetを中心にBFS3を反転したもの、すなわち、-BFS3-2×offsetが選択される(S66)。
合成過程S70では、合成手段80が、S61~S66で選択されたBFSからBFS波形を合成する。すなわち、合成手段80は、BFS1<1/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、-BFS3-2×BFSoffsetを、1/(8×τ)-BFSoffset≦BFS1≦3/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、BFS1を、3/(8×τ)-BFSoffset<BFS1かつ、BFS2<5/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、BFS3+1/(2×τ)を、5/(8×τ)-BFSoffset≦BFS2≦7/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、BFS2を、7/(8×τ)-BFSoffset<BFS2を満たすとき、-BFS3-2×BFSoffset+1/τを、BFS波形として合成する。
合成されたBFS波形が得られた後、被測定光ファイバ100の温度又は歪みが取得される。BFS波形から、温度又は歪みの取得は、任意好適な従来公知の手段で行うことができるので、ここでは、説明を省略する。
図8は、ノイズ信号が重畳された場合の、BFS真値とBFS測定値の関係の一例を示す図である。図8は、横軸にBFS真値[MHz]を取って示し、縦軸にBFS測定値[MHz]を取って示す。ここでは、BFS測定値は、375MHzで反転する例を示している。図8では、BFS真値を丸で示し、BFS1を四角で示し、合成部80で合成されたBFS(BFS合成)を三角で示している。図8に示されるように、合成部80で合成されたBFSは、BFS真値と近い値となっており、線形性が保たれることを示している。
従来の測定装置の測定範囲は、位相シフト0~πに対応する1~500MHzである。これに対し、この測定装置では、第1及び第2BFS算出部から得られた3つの値からBFSを得ている。この結果、この測定装置の測定範囲は、位相シフト0~2πに対応する1~1000MHzとなり、従来の測定装置の2倍になる。また、BFSの測定結果が反転する領域付近での線形性の劣化が抑制できる。
10 光源部
12 光源
14 光パルス発生器
20 サーキュレータ
30 光増幅器
32 光バンドパスフィルタ
41 自己遅延ヘテロダイン干渉計
42 分岐部
43 光周波数シフタ部
48 遅延部
50 合波部
60 コヒーレント検波部
62 バランス型PD
64 FET増幅器
66 A/D
71 BFS取得部
78 90°位相シフト部
80 合成部
83 局発電気信号源
90 タイミング制御器
100 被測定光ファイバ
170、270 ブリルアン周波数シフト(BFS)算出部
172、272 ミキサ
174、274 ローパスフィルタ(LPF)
176、276 BFS算出手段

Claims (3)

  1. プローブ光を生成する光源部と、
    前記プローブ光により測定対象となる光ファイバで発生する後方ブリルアン散乱光を、第1光路及び第2光路に2分岐する分岐部と、
    前記第1光路及び前記第2光路のいずれか一方に設けられた、ビート周波数の周波数シフトを与える光周波数シフタ部と、
    前記第1光路及び前記第2光路のいずれか一方に設けられ、伝播する光に遅延時間τの遅延を与える遅延部と、
    前記第1光路及び前記第2光路を伝播する光を合波して合波光を生成する合波部と、
    前記合波光をヘテロダイン検波して差周波を測定信号として出力するコヒーレント検波部と、
    前記測定信号と同じ周波数を持つ局発信号を生成する電気信号生成部と、
    前記測定信号と前記局発信号とをホモダイン検波して、周波数シフト量を取得するブリルアン周波数シフト取得部と
    を備え、
    前記ブリルアン周波数シフト取得部は、第1ブリルアン周波数シフト算出部、第2ブリルアン周波数シフト算出部、合成部及び90°位相シフト部を備え、
    前記ブリルアン周波数シフト取得部に送られた測定信号は2分岐され、2分岐された一方の第1測定信号は前記第1ブリルアン周波数シフト算出部に送られ、他方の第2測定信号は前記第2ブリルアン周波数シフト算出部に送られ、
    前記ブリルアン周波数シフト取得部に送られた局発信号は2分岐され、2分岐された一方の第1局発信号は前記第1ブリルアン周波数シフト算出部に送られ、他方の第2局発信号は、前記90°位相シフト部で90°の位相シフトを受けた後、前記第2ブリルアン周波数シフト算出部に送られ、
    前記第1ブリルアン周波数シフト算出部は、前記第1測定信号と、前記第1局発信号に基づいて、第1ブリルアン周波数シフトBFS1と、前記第1ブリルアン周波数シフトを反転させた第2ブリルアン周波数シフトBFS2を取得し、
    前記第2ブリルアン周波数シフト算出部は、前記第2測定信号と、前記第2局発信号に基づいて、第3ブリルアン周波数シフトBFS3を取得し、
    前記合成部は、ブリルアン周波数シフトオフセット量BFSoffsetに対し、
    BFS1<1/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、-BFS3-2×BFSoffsetを、
    1/(8×τ)-BFSoffset≦BFS1≦3/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、BFS1を、
    3/(8×τ)-BFSoffset<BFS1かつ、BFS2<5/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、BFS3+1/(2×τ)を、
    5/(8×τ)-BFSoffset≦BFS2≦7/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、BFS2を、
    7/(8×τ)-BFSoffset<BFS2を満たすとき、-BFS3-2×BFSoffset+1/τを、
    ブリルアン周波数シフト波形として合成する
    ことを特徴とする光ファイバ歪み及び温度測定装置。
  2. プローブ光を生成する過程と、
    前記プローブ光により測定対象となる光ファイバで発生する後方ブリルアン散乱光を、第1光路及び第2光路に2分岐する過程と、
    前記第1光路及び前記第2光路のいずれか一方を伝播する光に、ビート周波数の周波数シフトを与える過程と、
    前記第1光路及び前記第2光路のいずれか一方を伝搬する光に遅延時間τの遅延を与え
    る過程と、
    前記第1光路及び前記第2光路を伝播する光を合波して合波光を生成する過程と、
    前記合波光をヘテロダイン検波して差周波を測定信号として出力する過程と、
    前記測定信号と同じ周波数を持つ局発信号を生成する過程と、
    前記測定信号と前記局発信号とをホモダイン検波して、周波数シフト量を取得する過程と
    を備え、
    前記周波数シフト量を取得する過程は、
    前記測定信号を、第1測定信号と第2測定信号に2分岐する過程と、
    前記局発信号を、第1局発信号と第2局発信号に2分岐する過程と、
    前記第1測定信号と、前記第1局発信号に基づいて、第1ブリルアン周波数シフトBFS1と、前記第1ブリルアン周波数シフトを反転させた第2ブリルアン周波数シフトBFS2を取得する過程と、
    前記第2局発信号に90°の位相シフトを与えた後、前記第2測定信号と、前記第2局発信号に基づいて、第3ブリルアン周波数シフトBFS3を取得する過程と、
    ブリルアン周波数シフトオフセット量BFSoffsetに対し、
    BFS1<1/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、-BFS3-2×BFSoffsetを、
    1/(8×τ)-BFSoffset≦BFS1≦3/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、BFS1を、
    3/(8×τ)-BFSoffset<BFS1かつ、BFS2<5/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、BFS3+1/(2×τ)を、
    5/(8×τ)-BFSoffset≦BFS2≦7/(8×τ)-BFSoffsetを満たすとき、BFS2を、
    7/(8×τ)-BFSoffset<BFS2を満たすとき、-BFS3-2×BFSoffset+1/(8×τ)を、
    ブリルアン周波数シフト波形として合成する過程と
    を備えることを特徴とする光ファイバ歪み及び温度測定方法。
  3. 前記ブリルアン周波数シフト波形を合成する過程は、
    BFS3>-BFSoffsetを満たすか否かを判定する第1判定過程と、
    前記第1判定過程における判定の結果、満たすと判定される場合に行われる、 5/(8×τ)-BFSoffset≦BFS2≦7/(8×τ)-BFSoffsetを満たすか否かを判定する第2判定過程と、
    前記第1判定過程における判定の結果、満たさないと判定される場合に行われる、 1/(8×τ)-BFSoffset≦BFS1≦3/(8×τ)-BFSoffsetを満たすか否かを判定する第3判定過程と、
    前記第2判定過程における判定の結果、満たさないと判定される場合に行われる、 7/(8×τ)-BFSoffset<BFS2を満たすか否かを判定する第4判定過程と、
    前記第3判定過程における判定の結果、満たさないと判定される場合に行われる、 3/(8×τ)-BFSoffset<BFS1を満たすか否かを判定する第5判定過程と、
    前記第2判定過程における判定の結果、満たすと判定される場合にBFS2を、
    前記第4判定過程における判定の結果、満たすと判定される場合に、-BFS3-2×BFSoffset+1/τを、
    前記第4判定過程における判定の結果、満たさないと判定される場合に、BFS3+1/(2×τ)を、
    前記第3判定過程における判定の結果、満たすと判定される場合にBFS1を、
    前記第5判定過程における判定の結果、満たすと判定される場合に、BFS3+1/τ
    を、
    前記第5判定過程における判定の結果、満たさないと判定される場合に、BFS3+1/(2×τ)を、-BFS3-2×BFSoffsetを、
    ブリルアン周波数シフト波形として合成する過程と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ歪み及び温度測定方法。
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