JP5371933B2 - レーザ光測定方法及びその測定装置 - Google Patents
レーザ光測定方法及びその測定装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5371933B2 JP5371933B2 JP2010259156A JP2010259156A JP5371933B2 JP 5371933 B2 JP5371933 B2 JP 5371933B2 JP 2010259156 A JP2010259156 A JP 2010259156A JP 2010259156 A JP2010259156 A JP 2010259156A JP 5371933 B2 JP5371933 B2 JP 5371933B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laser beam
- coherence
- delay
- function
- measured
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
Description
このレーザ光のコヒーレンス関数の測定に関わる方法としては、非特許文献1に記載のレーザ光のスペクトル測定方法が知られている。この測定方法は、被測定レーザ光を2分岐し、一方を十分な長さの光ファイバに入射し、もう一方を音響光学素子などによりその光周波数を一定量だけシフトする。その後、両者を合波し、受光素子によりビートスペクトルを測定する。
(1)遅延時間τの関数である被測定レーザ光のコヒーレンス関数γ(τ)を測定する方法であって、前記被測定レーザ光の光周波数を線形に掃引し、前記光周波数が掃引されたレーザ光を分岐し、前記分岐された一方のレーザ光を光ファイバに入射してレイリー散乱光を生じさせ、前記光ファイバで生じたレイリー散乱光と前記分岐されたもう一方のレーザ光とを合波し、前記合波された光を受光して光電流を検出し、前記検出された光電流を数値化してフーリエ変換し、フーリエ変換された光電流値より、遅延0における振幅の標準偏差と遅延τにおける振幅の標準偏差とを算出し、両者の比により遅延τにおけるコヒーレンス関数の絶対値を求める態様とする。
本発明に係るレーザ光測定装置は以下のような態様の構成とする。
(3)遅延時間τの関数であるレーザ光のコヒーレンス関数γ(τ)を測定する装置であって、被測定レーザ光の光周波数を線形に掃引する光周波数掃引手段と、前記光周波数掃引がされたレーザ光を分岐する分岐手段と、前記分岐された一方のレーザ光を入射してレイリー散乱光を生じさせる光ファイバと、前記光ファイバで生じたレイリー散乱光と前記分岐されたもう一方のレーザ光とを合波する合波手段と、前記合波された光を受光して光電流を検出する検出手段と、前記検出された光電流を数値化してフーリエ変換し、フーリエ変換された光電流値より、遅延0における振幅の標準偏差と遅延τにおける振幅の標準偏差とを算出し、両者の比により遅延τにおけるコヒーレンス関数の絶対値を求める演算手段とを具備する態様とする。
図1は本発明に係るレーザ光測定装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。図1において、11は被測定レーザ光源、12は被測定レーザ光源11で発生されるレーザ光を入射して光周波数を掃引する機能を有する光周波数掃引装置である。この光周波数掃引装置12で光周波数が掃引されたレーザ光は、光伝送路に送出され、光分岐器131により2分岐される。
このデータ取得部17は、例えばA/Dコンバータ等による数値化処理部と数値化されたデータを格納するメモリによって構成され、バランス型受光素子16に生じた光電流を数値化し、メモリに記録しておく。
上記構成において、以下に処理動作を説明する。
まず、被測定レーザ光源11が発するレーザ光の電界振幅E(t)を(1)式のように表すこととする。
被測定レーザ光源11が発した被測定レーザ光は、光周波数掃引装置12によって、図2に示すようにその光周波数が時間に対してT秒間線形に掃引される。光周波数掃引装置12としては、例えば非特許文献2に記載の単一側波帯変調器を用いることにより実現できる。
周波数掃引されたレーザ光は、光分岐器131により2分岐され、一方は光サーキュレータ14を介して光ファイバ15に入射される。光ファイバ15内ではレイリー散乱と呼ばれる光散乱が生じ、その散乱光は光ファイバ15を逆方向に伝搬して光サーキュレータ14に戻り、このサーキュレータ14の機能によって光合波器15に送り出される。分岐されたもう一方のレーザ光は、そのまま光合波器132に向かって進行する。光合波器132ではこれらのレーザ光が合波される。
以上の知見にもとづき、図1の構成において次の手順でコヒーレンス関数を求める。
データ取得部17は、例えばA/Dコンバータによる数値化装置と数値化された値を格納するメモリによって構成され、バランス型受光素子16に生じた光電流i(t)を数値化し、メモリに記録する。フーリエ変換部18は、パーソナルコンピュータ等の数値演算処理装置で構成され、上記光電流i(t)をフーリエ変換し、
この作業は、使用する光ファイバ15の全長の光の往復時間よりも小さいτの場合であっても可能であり、その範囲でのコヒーレンス関数の絶対値を求めることができる。その値が1/eに減ずるτを求めれば、光源のコヒーレンス時間を求めることもできる。
上記実施形態によるコヒーレンス関数の測定方法並びにコヒーレンス時間の測定方法は、従来技術に対して以下の優位性を持つ。
以上、実施形態に記載の構成によれば、スペクトル線幅が狭い(コヒーレンス時間が長い)レーザ光のコヒーレンス時間を正確に測定することのできるレーザ光測定方法及びその測定装置が実現する。
Claims (4)
- 遅延時間τの関数である被測定レーザ光のコヒーレンス関数γ(τ)を測定する方法であって、
前記被測定レーザ光の光周波数を線形に掃引し、
前記光周波数が掃引されたレーザ光を分岐し、
前記分岐された一方のレーザ光を光ファイバに入射してレイリー散乱光を生じさせ、
前記光ファイバで生じたレイリー散乱光と前記分岐されたもう一方のレーザ光とを合波し、
前記合波された光を受光して光電流を検出し、
前記検出された光電流を数値化してフーリエ変換し、フーリエ変換された光電流値より、遅延0における振幅の標準偏差と遅延τにおける振幅の標準偏差とを算出し、両者の比により遅延τにおけるコヒーレンス関数の絶対値を求める
ことを特徴とするレーザ光測定方法。 - さらに、前記コヒーレンス関数の絶対値が1/eになるτをもってコヒーレンス時間を求めることを特徴とする請求項1に記載のレーザ光測定方法。
- 遅延時間τの関数であるレーザ光のコヒーレンス関数γ(τ)を測定する装置であって、
被測定レーザ光の光周波数を線形に掃引する光周波数掃引手段と、
前記光周波数掃引がされたレーザ光を分岐する分岐手段と、
前記分岐された一方のレーザ光を入射してレイリー散乱光を生じさせる光ファイバと、
前記光ファイバで生じたレイリー散乱光と前記分岐されたもう一方のレーザ光とを合波する合波手段と、
前記合波された光を受光して光電流を検出する検出手段と、
前記検出された光電流を数値化してフーリエ変換し、フーリエ変換された光電流値より、遅延0における振幅の標準偏差と遅延τにおける振幅の標準偏差とを算出し、両者の比により遅延τにおけるコヒーレンス関数の絶対値を求める演算手段と
を具備することを特徴とするレーザ光測定装置。 - 前記演算手段は、さらに前記コヒーレンス関数の絶対値が1/eになるτをもってコヒーレンス時間を求めることを特徴とする請求項3に記載のレーザ光測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010259156A JP5371933B2 (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | レーザ光測定方法及びその測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010259156A JP5371933B2 (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | レーザ光測定方法及びその測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012112657A JP2012112657A (ja) | 2012-06-14 |
JP5371933B2 true JP5371933B2 (ja) | 2013-12-18 |
Family
ID=46497056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010259156A Active JP5371933B2 (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | レーザ光測定方法及びその測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5371933B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5613627B2 (ja) * | 2011-06-22 | 2014-10-29 | 日本電信電話株式会社 | レーザ光コヒーレンス関数測定方法及び測定装置 |
JP5827140B2 (ja) * | 2012-01-24 | 2015-12-02 | 日本電信電話株式会社 | レーザ光特性測定方法及び測定装置 |
JP5927079B2 (ja) * | 2012-08-13 | 2016-05-25 | 日本電信電話株式会社 | レーザ光特性測定方法及び測定装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04242104A (ja) * | 1991-01-14 | 1992-08-28 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光遅延素子 |
-
2010
- 2010-11-19 JP JP2010259156A patent/JP5371933B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012112657A (ja) | 2012-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6308160B2 (ja) | 光ファイバ歪み測定装置及び光ファイバ歪み測定方法 | |
JP6552983B2 (ja) | ブリルアン散乱測定方法およびブリルアン散乱測定装置 | |
EP2128588B1 (en) | Optical refractometry measuring method and device | |
JP6893137B2 (ja) | 光ファイバ振動検知センサおよびその方法 | |
JP6358277B2 (ja) | 光ファイバ歪み及び温度測定装置並びに光ファイバ歪み及び温度測定方法 | |
JP2017026503A (ja) | 振動分布測定方法及び振動分布測定装置 | |
WO2020008886A1 (ja) | 分布光ファイバ振動計測装置および分布光ファイバ振動計測方法 | |
JP7286994B2 (ja) | 光ファイバ歪み及び温度測定装置並びに光ファイバ歪み及び温度測定方法 | |
JP6751379B2 (ja) | 光時間領域反射測定方法および光時間領域反射測定装置 | |
US11522606B2 (en) | Phase measurement method, signal processing device, and program | |
JP4769668B2 (ja) | 光リフレクトメトリ測定方法および装置 | |
JP7040386B2 (ja) | 光ファイバ歪み及び温度測定装置並びに光ファイバ歪み及び温度測定方法 | |
JP5371933B2 (ja) | レーザ光測定方法及びその測定装置 | |
JP5613627B2 (ja) | レーザ光コヒーレンス関数測定方法及び測定装置 | |
JP5827140B2 (ja) | レーザ光特性測定方法及び測定装置 | |
JP6539931B2 (ja) | ブリルアン周波数シフト分布測定システム、ブリルアン周波数シフト分布測定装置、ブリルアン周波数シフト分布測定方法及びブリルアン周波数シフト分布測定プログラム | |
JP5207252B2 (ja) | 光周波数領域反射測定方法及び光周波数領域反射測定装置 | |
JP5470320B2 (ja) | レーザ光コヒーレンス長測定方法及び測定装置 | |
JP5927079B2 (ja) | レーザ光特性測定方法及び測定装置 | |
JP7543988B2 (ja) | 光ファイバ歪み及び温度測定装置並びに光ファイバ歪み及び温度測定方法 | |
JP2019052895A (ja) | 光時間領域反射測定方法および光時間領域反射測定装置 | |
JP7424360B2 (ja) | 光ファイバ特性測定装置及び光ファイバ特性測定方法 | |
JP2024075049A (ja) | 光ファイバ特性測定装置及び光ファイバ特性測定方法 | |
US20210018372A1 (en) | Optical Spectral Line Width Calculation Method, Device, and Program | |
JP2022096792A (ja) | 光ファイバ歪み及び温度測定装置並びに光ファイバ歪み及び温度測定方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20120627 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121227 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20130515 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130826 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130910 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130917 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5371933 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |