JP5327428B2 - 9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有する新規なアクリレート化合物及びその製造法 - Google Patents
9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有する新規なアクリレート化合物及びその製造法 Download PDFInfo
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Description
すなわち、本発明の目的は、高い屈折率を有し、かつ紫外域の吸収や蛍光の問題が無い、透明性に優れかつ重合可能である新規なアクリレート化合物及びその製造方法を提供することである。
本発明における9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有する新規なアクリレート化合物は、高屈折率を有し、かつ260nm以上の高波長側に吸収の無い透明性に優れた化合物である。そして、当該アクリレート化合物は重合可能であり、その重合物は、高屈折率で透明性が高く光学材料として有用である。
本発明の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有する新規なアクリレート化合物は、高屈折率を有する9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格部分と、アクリロイル基又はメタクリロイル基等のラジカル重合性の官能基を有する重合可能性基により構成されている。この重合可能性基部分を重合することにより、高分子体にエタノアントラセン骨格を組み込むことが可能となる。9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格は屈折率が高いことから、当該エタノアントラセン骨格を有する新規なアクリレート化合物を重合することにより高屈折率を有する重合体を得ることができるというのが本発明である。
(1)屈折率:アタゴ製屈折率計T1を用いて20℃にて測定した。なお、粉体試料については、2−フェノキシエチルアクリレートに溶解して屈折率を測定し、外挿法により当該試料の屈折率を求めた。(2)IRスペクトル:赤外線(IR)分光光度計、日本分光社製、型式:IR−810(3)1H−NMR分析:核磁気共鳴装置(NMR)、日本電子社製、型式:GSX FT NMR Spectorometer、270MHz(4)融点:ゲレンキャンプ社製融点測定装置、型式:MFB−595(JIS K0064準拠)を用いて測定した。
50mlの耐圧ガラス管に9,10−アントラヒドロキノン4.2g(20.0mmol)、1,2−エタンジオールジメタクリレート(化合物No.4−2)5.94g(30.0mmol)、トルエン25g、重合禁止剤としてメトキノン50mgを仕込み、窒素雰囲気に置換した後、105℃のオイルバスに浸漬した。浸漬7時間後、加熱を停止し、反応液を冷却した。反応混合物をメタノール120ml中に投入し、析出したアントラキノンの針状結晶を濾別して除いた。ついで、得られた濾液を濃縮乾燥し淡いピンク色水あめ状物8.50gを得た。このものを40℃に加温したn−へキサン30mlで4回洗浄し、未反応の1,2−エタンジオールジメタクリレートを除き、無色の水あめ状物4.9gを得た。IR、1H−NMRの測定結果より、このものは、2−(9,10−ジヒドロ−9,10−ジヒドロキシ−9,10−エタノアントラセン−11−メチル−11−カルボキシ)エチルメタクリレート(化合物No.6−2)であることが明らかとなった。生成物の、9,10−アントラヒドロキノンに対する収率は60モル%であった。この水飴状物をトルエン/n−ヘキサンから再結晶し、無色の立方結晶を2.3g(5.6mmol)得た。
(2) IR(KBr,cm−1) :3500,2970,1724,1710,1640,1460,1380,1320,1300,1242,1160,1120,1060,946,818,762,650.
(3) 1H−NMR(270MHz、CDCl3): δ=1.12(s,3H),1.69(d,J=12Hz,1H),1.97(s,3H),2.68(s,1H),2.86(d,J=12Hz,1H),4.02−4.12(m,2H),4.12−4.23(m,2H),5.06(s,1H),5.64(s,1H),6.14(s,1H),7.11−7.22(m,2H),7.22−7.32(m,2H),7.38−7.50(m,3H),7.66−7.75(m,1H).
50mlの耐圧ガラス管に9,10−アントラヒドロキノン4.2g(20.0mmol)、1,4−ブタンジオールジアクリレート(化合物No.4−3)4.8g(24.2mmol)、トルエン18g、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体90mg、重合禁止剤としてメトキノン50mgを仕込み、窒素雰囲気に置換した後、103℃のオイルバスに浸漬した。浸漬10分後、9,10−アントラヒドロキノンの結晶は溶解し、均一溶液となった。30分攪拌後、加熱を停止し、反応液を冷却した。反応混合物をメタノール100ml中に投入し、析出したアントラキノンの針状結晶を濾別して除いた。ついで、得られた濾液を濃縮乾燥し淡いピンク色の水あめ状物を8.6g得た。このものを40℃に加温したn−へキサン30mlで2回洗浄し、未反応1,4−ブタンジオールジアクリレートを除き、無色の水あめ状物を6.5g(15.9mmol)を得た。IR、1H−NMRの測定結果より、このものは、4−(9,10−ジヒドロ−9,10−ジヒドロキシ−9,10−エタノアントラセン−11−カルボキシ)ブチルアクリレートであることが明らかとなった。生成物の、9,10−アントラヒドロキノンに対する収率は79モル%であった。この水飴状物をトルエン/n−ヘキサンから再結晶し、無色の立方結晶を3.4g(8.3mmol)得た。
(2) IR(KBr,cm−1) :3500,3380,3050,2975,1706,1640,1621,1460,1420,1306,1290,1220,1204,1062,1040,980,926,920,811.
(3) 1H−NMR(270MHz、CDCl3): δ=1.37−1.56(m,4H),2.22(t,J=9H,1H),2.37(dd,J1=3Hz,J2=9Hz,1H),2.96(dd,J1=3Hz,J2=9Hz、1H),3.10(s,1H),3.90−4.10(m,4H),5.27(s,1H),5.86(d,J=8Hz,1H),6.13(dd,J1=8Hz,J2=17Hz,1H),6.43(d,J=17Hz,1H),7.17−7.30(m,4H),7.44−7.53(m,3H),7.64−7.68(m,1H).
(4) 融点 : 82−83℃
50mlの耐圧ガラス管に9,10−アントラヒドロキノン4.2g(20.0mmol)、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(化合物No.4−5)5.4g(23.9mmol)、トルエン20g、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体100mg、重合禁止剤としてメトキノン50mgを仕込み、窒素雰囲気に置換した後、103℃のオイルバスに浸漬した。浸漬5分後、9,10−アントラヒドロキノンの結晶は溶解し、均一溶液となった。30分攪拌後、加熱を停止し、反応液を冷却した。反応混合物をメタノール100ml中に投入し、析出したアントラキノンの針状結晶を濾別して除いた。ついで、得られた濾液を濃縮乾燥し淡いピンク色の水あめ状物を9.8g得た。このものを40℃に加温したn−へキサン30mlで2回洗浄し、未反応1,6−ヘキサンジオールジアクリレートを除き、無色の水あめ状物を7.3g(16.7mmol)得た。IR、1H−NMRの測定結果より、このものは、6−(9,10−ジヒドロ−9,10−ジヒドロキシ−9,10−エタノアントラセン−11−カルボキシ)ヘキシルアクリレートであることが明らかとなった。生成物の9,10−アントラヒドロキノンに対する収率は84モル%であった。
(2) IR(KBr,cm−1) :3480,3080,3050,2950,2860,1725,1715,1638,1620,1460,1410,1300,1280,1200,1060,982,812,760,704,620,601.
(3) 1H−NMR(270MHz、CDCl3): δ=0.95−1.18(m,2H),1.20−1.33(m,2H),1.33−1.46(m,2H),1.55−1.70(m,2H),2.24(t,J=9Hz,1H),2.33(dd,J1=3Hz,J2=9Hz,1H),2.94(dd,J1=3Hz,J2=9Hz,1H),3.16(s,1H),3.84−4.02(m,2H),4.08−4.20(m,2H),5.34(s,1H),5.84(d,J=8Hz,1H),6.14(dd,J1=8Hz,J2=17Hz,1H),6.43(d、J=17Hz,1H),7.16−7.27(m,4H),7.43−7.54(m,3H),7.63−7.70(m,1H).
50mlの耐圧ガラス管に9,10−アントラヒドロキノン4.2g(20.0mmol)、1,9−ノナンジオールジアクリレート(化合物No.4−7)6.4g(25.2mmol)、トルエン20g、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体90mg、重合禁止剤としてメトキノン50mgを仕込み、窒素雰囲気に置換した後、103℃のオイルバスに浸漬した。浸漬5分後、9,10−アントラヒドロキノンの結晶は溶解し、均一溶液となった。30分攪拌後、加熱を停止し、反応液を冷却した。反応混合物をメタノール100ml中に投入し、析出したアントラキノンの針状結晶を濾別して除いた。ついで、得られた濾液を濃縮乾燥し淡いピンク色の水あめ状物を9.7g得た。このものを40℃に加温したn−へキサン30mlで2回洗浄し、未反応1,9−ノナンジオールジアクリレートを除き、無色の水あめ状物を7.0g(14.6mmol)得た。IR、1H−NMRの測定結果より、このものは、9−(9,10−ジヒドロ−9,10−ジヒドロキシ−9,10−エタノアントラセン−11−カルボキシ)ノニルアクリレート(化合物No.6−7)であることが明らかとなった。生成物の9,10−アントラヒドロキノンに対する収率は73モル%であった。
(2) IR(KBr,cm−1) : 3480,3076,3045,2940,2860,1724,1708,1638,1620,1460,1410,1300,1280,1200,1060,982,970,812,764,700,620,602.
(3) 1H−NMR(270MHz、CDCl3): δ=1.03−1.37(m,10H),1.37−1.52(m,2H),1.58−1.73(m,2H),2.25(t,J=9Hz,1H),2.35(dd,J1=3Hz,J2=9Hz,1H),2.88(s,1H),2.95(dd,J1=3Hz,J2=9Hz,1H),3.90−4.00(m,2H),4.10−4.20(m,2H),5.33(s,1H),5.81(d,J=8Hz、1H),6.13(dd,J1=8Hz,J2=17Hz,1H),6.41(d,J=17Hz,1H),7.16−7.29(m,4H),7.44−7.55(m,3H),7.63−7.70(m,1H).
50mlの耐圧ガラス管に9,10−アントラヒドロキノン4.2g(20.0mmol)、トリメチロールプロパントリアクリレート(化合物No.4−25)6.5g(22.0mmol)、トルエン20g、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体90mg、重合禁止剤としてメトキノン50mgを仕込み、窒素雰囲気に置換した後、103℃のオイルバスに浸漬した。浸漬5分後、9,10−アントラヒドロキノンの結晶は溶解し、均一溶液となった。20分攪拌後、加熱を停止し、反応液を冷却した。反応混合物をメタノール100ml中に投入し、析出したアントラキノンの針状結晶を濾別して除いた。ついで、得られた濾液を濃縮乾燥し淡いピンク色の水あめ状物を10.0g得た。得られた水あめ状物を40℃に加温したn−へキサン30mlで洗浄し、無色の水あめ状物を9.5g(18.8mmol)得た。IR、1H−NMRの測定結果より、このものは、2−アクリロイルオキシメチル−2−(9,10−ジヒドロ−9,10−ジヒドロキシ−9,10−エタノアントラセン−11−カルボキシ)メチル−ブチルアクリレート(化合物No.6−55)であることが明らかとなった。生成物の9,10−アントラヒドロキノンに対する収率は、94モル%であった。
(2) IR(KBr,cm−1) : 3490,2980,1728,1636,1620,1460,1410,1280,1180,1060,980,810,760,623,602.
(3) 1H−NMR(270MHz、CDCl3): δ=0.76(t,J=8Hz,3H),1.27(q,J=8Hz,2H),2.16−2.31(m,2H),2.91−3.02(m,2H),3.50(s,1H),3.84−4.00(m,2H),4.19(s,4H),5.08(s,1H),5.86(d,J=8Hz,2H),6.11(dd、J1=8Hz,J2=17Hz,2H),6.41(d,J=17Hz,2H),7.12−7.27(m、4H),7.43−7.54(m,3H),7.59−7.68(m,1H).
50mlの耐圧ガラス管に9,10−アントラヒドロキノン4.2g(20.0mmol)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(化合物No.4−31)7.7g(22.0mmol)を仕込み、トルエン20g、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体80mg、重合禁止剤としてメトキノン50mgを仕込み、窒素雰囲気に置換した後、103℃のオイルバスに浸漬した。浸漬5分後、9,10−アントラヒドロキノンの結晶は溶解し、均一溶液となった。30分攪拌後、加熱を停止し、反応液を冷却した。反応混合物をメタノール100ml中に投入し、析出したアントラキノンの針状結晶を濾別して除いた。ついで、得られた濾液を濃縮乾燥し淡いピンク色の水あめ状物を10.8g得た。得られた濾液を40℃に加温したn−へキサン30mlで洗浄し、無色の水あめ状物を10.1g(18.0mmol)得た。IR、1H−NMR分析の結果、このものは、2,2−ビス(アクリロイルオキシメチル)−2−(9,10−ジヒドロ−9,10−ジヒドロキシ−9,10−エタノアントラセン−11−カルボキシ)メチル−エチルアクリレート(化合物No.6−61)であることが明らかとなった。生成物の9,10−アントラヒドロキノンに対する収率は、90モル%であった。
(2) IR(KBr,cm−1) : 3480,2960,1730,1636,1620,1460,1410,1280,1160,1060,980,806,760,620,602.
(3) 1H−NMR(270MHz、CDCl3):δ=2.19(s,1H),2.20−2.30(m,1H),2.89−3.04(m,1H),3.50(s、1H),3.96−4.09(m,2H),4.31(s,6H),4.86(s,1H),5.89(d、J=8Hz、3H),6.10(dd,J1=8Hz,J2=17Hz,3H),6.40(d,J=17Hz,3H),7.10−7.29(m,4H),7.44−7.56(m,3H),7.58−7.68(m,1H).
50mlの耐圧ガラス管に9−アントロン3.96g(20.0mmol)、1,9−ノナンジオールジアクリレート(化合物No.4−7)6.43g(24.0mmol)、トルエン20g、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体100mg、重合禁止剤としてメトキノン80mgを仕込み、窒素雰囲気に置換した後、103℃のオイルバスに浸漬した。浸漬2分後、9−アントロンの結晶は溶解し、均一溶液となった。1時間攪拌後、加熱を停止し、反応液を冷却した。反応混合物にメタノールを150ml加え、無色の溶液を得た。次に、このメタノール溶液を濃縮乾燥し無色の水あめ状物を10.1g得た。このものを40℃に加温したn−へキサン40mlで2回洗浄し、未反応1,9−ノナンジオールジアクリレートを除き、無色の水あめ状物を8.2g(18.3mmol)得た。IR、1H−NMRの測定結果より、このものは、9−(9,10−ジヒドロ−9−ヒドロキシ−9,10−エタノアントラセン−11−カルボキシ)ノニルアクリレート(化合物No.7−7)であることが明らかとなった。生成物の9−アントロンに対する収率は91モル%であった。
(2) IR(KBr,cm−1) : 3450,3076,3045,2940,2860,1723,1462,1410,1300,1274,1190,1062,982,810,766,750.
(3) 1H−NMR(270MHz、CDCl3): δ=1.10−1.38(m,10H),1.38−1.50(m,2H),1.60−1.75(m,2H),2.15−2.25(m,1H),2.77−2.91(m,2H),3.86−4.00(m,2H),4.12−4.23(m,2H),4.29(s,1H),5.24(s,1H),5.81(d,J=8Hz,1H),6.13(dd,J1=8Hz,J2=17Hz,1H),6.40(d,J=17Hz,1H),7.07−7.20(m,4H),7.21−7.30(m,2H),7.54(d,J=8Hz,1H),7.66(d,J=8Hz,1H).
50mlの耐圧ガラス管にアントラセン3.56g(20.0mmol)、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(化合物No.4−5)5.42g(24.0mmol)、トルエン15g、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体100mg、重合禁止剤としてメトキノン50mgを仕込み、窒素雰囲気に置換した後、103℃のオイルバスに浸漬した。浸漬2分後、アントラセンの結晶は溶解し、均一溶液となった。2時間30分加熱攪拌後、反応液を冷却し、メタノール100ml中に投入した。ついで、混合物を濃縮乾燥し淡いピンク色の水あめ状物を9.8g得た。このものを40℃に加温したn−へキサン30mlで2回洗浄し、未反応1,6−ヘキサンジオールジアクリレートを除き、無色の水あめ状物を5.1g(12.6mmol)得た。IR、1H−NMRの測定結果より、このものは、6−(9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン−11−カルボキシ)ヘキシルアクリレートであることが明らかとなった。生成物のアントラセンに対する収率は、63モル%であった。
(2) IR(KBr,cm−1) :3080,3030,2950,2870,1722,1620,1638,1460,1410,1300,1274,1192,1060,982,812,760.
(3) 1H−NMR(270MHz、CDCl3): δ=1.20−1.47(m,2H),1.47−1.62(m,2H),1.62−1.75(m,2H),2.00(t,J=9Hz,1H),2.17(dd,J1=3Hz,J2=9Hz,1H),2.88(dd,J1=3Hz,J2=9Hz,1H),3.90−4.04(m,2H),4.10−4.21(m,2H),4.34(s,1H),4.68(s,1H),5.83(d,J=8Hz,1H),6.13(dd,J1=8Hz,J2=17Hz,1H),6.41(d,J=17Hz,1H),7.01−7.15(m,4H),7.18−7.34(m,4H).
50mlの耐圧ガラス管にアントラセン7.12g(40.0mmol)、1,9−ノナンジオールジアクリレート(化合物No.4−7)13.4g(50.0mmol)、トルエン25g、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体100mg、重合禁止剤としてメトキノン80mgを仕込み、窒素雰囲気に置換した後、107℃のオイルバスに浸漬した。浸漬4分後、アントラセンの結晶は溶解し、均一溶液となった。30分加熱攪拌後、反応液を冷却し、メタノール100ml中に投入した。ついで、混合物を減圧濃縮したところ無色のオイルが沈んだので、これを別取りし、加熱濃縮して無色の水あめ状物を17.9g得た。このものを40℃に加温したn−ヘキサン30mlで2回洗浄し、未反応の1,6−ヘキサンジオールジアクリレートを除き、無色の水あめ状物12.4g(28.7mmol)を得た。IR、1H−NMRの測定結果より、このものは9−(9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン−11−カルボキシ)ノニルアクリレートであることが明らかとなった。生成物のアントラセンに対する収率は71モル%であった。
(2) IR(KBr,cm−1) :3080,3030,2940,2860,1728,1638,1621,1467,1410,1300,1276,1192,1108,1060,982,810,760,580,550.
(3) 1H−NMR(270MHz、CDCl3): δ=1.18−1.46(m,10H),1.46−1.60(m,2H),1.60−1.75(m,2H),2.00(t,J=9Hz,1H),2.17(dd,J1=3Hz,J2=9Hz,1H),2.86(dd,J1=3Hz,J2=9Hz,1H),3.88−4.04(m,2H),4.10−4.20(m,2H),4.34(s,1H),4.66(s,1H),5.82(d,J=8Hz,1H),6.12(dd,J1=8Hz,J2=17Hz,1H),6.40(d,J=17Hz,1H),7.02−7.15(m,4H),7.20−7.35(m,4H).
Claims (14)
- 下記の一般式(1)で示される9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物。
(一般式(1)において、R1は水素原子又はメチル基を示し、X及びYは同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は水酸基を示し、Z1及びZ2は同一であっても異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基又はアリールオキシ基を示し、Wは下記一般式(2)で表される2価基を示す。)
(一般式(2)において、R2及びR3はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、水酸基、アルコキシ基、ヒドロキシメチル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アクリロイルオキシメチル基又はメタクリロイルオキシメチル基を示し、i及びj はそれぞれ独立に0〜9の整数を示し、pは1〜9の整数を示す。) - X及びYが水酸基である請求項1に記載の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物。
- X又はYのいずれか一方が水素原子であり他方が水酸基である請求項1に記載の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物。
- X及びYが水素原子である請求項1に記載の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物。
- R2及びR3が水素原子であり、i及びjの合計が0〜13の整数であり、pが1である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物。
- R2が水素原子、アルキル基、水酸基、アルコキシ基、ヒドロキシメチル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アクリロイルオキシメチル基又はメタクリロイルオキシメチル基であり、R3がアクリロイルオキシメチル基又はメタクリロイルオキシメチル基であり、i及びjが1であり、pが1である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物。
- R2及びR3がそれぞれ独立にアクリロイルオキシメチル基又はメタクリロイルオキシメチル基であり、i及びjが1であり、pが1である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物。
- 下記の一般式(3)に示されるアントラセン化合物と下記の一般式(4)に示されるアクリレート化合物をディールス・アルダー反応させることを特徴とする、請求項1に記載の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物の製造方法。
(一般式(3)において、X及びYは同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は水酸基を示し、Z1及びZ2は同一であっても異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基又はアリールオキシ基を示す。)
(一般式(4)において、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2及びR3はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、水酸基、アルコキシ基、ヒドロキシメチル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アクリロイルオキシメチル基又はメタクリロイルオキシメチル基を示し、i及びj はそれぞれ独立に0〜9の整数を示し、pは1〜9の整数を示す。) - X及びYが水酸基である請求項8に記載の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物の製造方法。
- X又はYのいずれか一方が水素原子であり他方が水酸基である請求項8に記載の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物の製造方法。
- X及びYが水素原子である請求項8に記載の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物の製造方法。
- R2及びR3が水素原子であり、i及びjの合計が0〜13の整数であり、pが1である、請求項8〜11のいずれか一項に記載の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物の製造方法。
- R2が水素原子、アルキル基、水酸基、アルコキシ基、ヒドロキシメチル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アクリロイルオキシメチル基又はメタクリロイルオキシメチル基であり、R3がアクリロイルオキシメチル基又はメタクリロイルオキシメチル基であり、i及びjが1であり、pが1である、請求項8〜11のいずれか一項に記載の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物の製造方法。
- R2及びR3がそれぞれ独立にアクリロイルオキシメチル基又はメタクリロイルオキシメチル基であり、i及びjが1であり、pが1である、請求項8〜11のいずれか一項に記載の9,10−ジヒドロ−9,10−エタノアントラセン骨格を有するアクリレート化合物の製造方法。
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