JP5327126B2 - 炭化珪素単結晶の製造方法および製造装置 - Google Patents

炭化珪素単結晶の製造方法および製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、炭化珪素(以下、SiCという)単結晶の製造方法および製造装置に関するものである。
従来より、炭素原子を含む黒鉛製の坩堝内に種結晶を接合すると共に、坩堝底部に配したSiC粉末原料を加熱することで、SiC粉末原料を昇華させ、その昇華させた原料ガスを原料加熱温度よりも低い温度に設定された種結晶上に結晶化させる方法が、特許文献1で提案されている。
しかし、特許文献1に記載の昇華法成長ではその成長過程において、炭素で構成された坩堝の内壁が粉状になり、塊となって成長結晶表面に混入することにより、種結晶と異なる多型を持つSiC単結晶が成長する原因となる。その結果、得られるSiC単結晶は結晶欠陥、多型混入の多い品質の低いものとなるといった問題がある。
このような問題に対して、特許文献2では、原料を配置した坩堝の内壁を炭化タンタルで覆うことにより、炭素の粉(以下、炭素粉という)の発生をなくす対策を施している。
特開2005−225710号公報 特開2008−169111号公報
しかしながら、特許文献2では、坩堝内壁の表面を炭化タンタルで完全に覆ってしまうと、例えばSiC単結晶のドーパントとして使用する窒素ガスを坩堝内部に取り込む場合に、窒素ガスが坩堝外部から内部に取り込まれなくなるといった問題点がある。
このため、特許文献2では、坩堝内部に設けた筒で坩堝内部にドーパントを取り込んでいるが、この場合は筒から原料ガスが炉体内に漏れるといった問題点がある。さらに、筒からのドーパントの出口が一箇所であるため、SiC単結晶の一部から窒素ガスが取り込まれるといった問題点があり、SiC単結晶においてドーパントの濃度ムラが発生する可能性がある。
一方、坩堝から放出される炭素粉を構成する炭素原子はSiC単結晶の原料として利用できるため、適量の炭素原子をSiC単結晶に供給することが望まれる。
本発明は上記点に鑑み、坩堝から放出される炭素粉のインクルージョン(大きな塊)のSiC単結晶への混入を抑制しつつ、SiC単結晶に対して適量の炭素原子の供給を可能とするSiC単結晶の製造装置を提供することを第1の目的とする。また、そのSiC単結晶の製造方法を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、坩堝(4)の中空部に位置し、容器本体(2)の内径よりも径が小さく、当該容器本体(2)の内壁(2a)に離間していると共に当該内壁(2a)に沿って配置される少なくとも表面が金属炭化物の筒部材(10)を備えている。
また、蓋体(3)は、当該蓋体(3)の内壁(3a)のうち種結晶(7)から容器本体(2)側に形成された金属炭化物のコーティング膜(3b)を備えていることを特徴とする。
これによると、蓋体(3)側のコーティング膜(3b)により、蓋体(3)から炭素粉が直接放出されないので、炭化珪素単結晶(9)への炭素粉の大きな塊の混入を抑制することができる。また、容器本体(2)側に、容器本体(2)の内壁(2a)に離間して筒部材(10)が配置されているので、容器本体(2)の一部を炭素原子の部分的な供給源とすることができ、容器本体(2)の内壁(2a)から放出された適量の炭素原子を成長中の炭化珪素単結晶(9)に供給することができ、容器本体(2)と炭化珪素原料(8)を通して、窒素ガスをムラなく取り込むことができる。
請求項2に記載の発明では、筒部材(10)は、炭化珪素原料(8)の上に配置されることを特徴とする。また、請求項3に記載の発明では、筒部材(10)は、当該筒部材(10)の一部が炭化珪素原料(8)に埋まることを特徴とする。
請求項2、3によると、容器本体(2)の内壁(2a)のうち炭化珪素原料(8)に覆われない領域から適量の炭素原子を供給することができる。
請求項4に記載の発明では、筒部材(10)は、坩堝(4)の中心軸に直角の方向でコーティング膜(3b)とオーバーラップしていることを特徴とする。
これによると、容器本体(2)の内壁(2a)から放出される炭素粉や炭素粉の塊が炭化珪素単結晶(9)に直接向かわないようにすることができる。したがって、炭素粉の塊の炭化珪素単結晶(9)への混入を抑制することができる。
請求項5に記載の発明では、筒部材(10)は、容器本体(2)の内壁(2a)に対向する外周面(10a)に一体化されると共に筒部材(10)の外径方向の部分が筒部材(10)の内径側の部分よりも蓋体(3)側に位置するように外周面(10a)に対して傾けられた羽部材(10b)と、容器本体(2)の底部側から蓋体(3)側に通じる通路(10c)とを備えていることを特徴とする。
これによると、容器本体(2)の内壁(2a)から放出される炭素粉の放出方向に対してほぼ垂直に羽部材(10b)が配置されるので、炭化珪素単結晶(9)に向かって放出される炭素粉の塊を阻止でき、炭化珪素単結晶(9)への炭素粉の大きな塊の混入を抑制することができる。また、通路(10c)を介して炭化珪素単結晶(9)に対して適量の炭素原子を供給することができる。
請求項6に記載の発明では、羽部材(10b)は筒部材(10)の中心軸を中心にした周方向に複数に分割され、分割された羽部材(10b)が筒部材(10)の中心軸に沿って複数段に配置されていることを特徴とする。これにより、筒部材(10)の中心軸の軸方向において炭素粉の移動を抑制することができる。
また、請求項7に記載の発明のように、羽部材(10b)は、周方向に均等に分割されていても良い。温度分布や昇華ガスの供給に偏りを生じさせないで炭化珪素単結晶(9)への炭素粉の大きな塊の混入を抑制することができる。
請求項8に記載の発明のように、羽部材(10b)を、容器本体(2)の内壁(2a)に接しさせることにより、発生する炭素粉は羽部材(10b)に遮られ、より種結晶(7)に向かって直接炭素粉が放出されないようにできる。
さらに、請求項9に記載の発明のように、分割された羽部材(10b)それぞれが、筒部材(10)の中心軸の軸方向を見たとき、各階層に位置するいずれかの羽部材(10b)とオーバーラップしていることが好ましい。
これにより、容器本体(2)から放出された炭素粉の塊の移動を阻止できると共に、適量の炭素原子を炭化珪素単結晶(9)の成長に寄与させることができる。
請求項10に記載の発明では、筒部材(10)は、当該筒部材(10)と容器本体(2)との間の隙間(11)と当該筒部材(10)の中空部とを繋ぐ複数の貫通孔(10d)を備えていることを特徴とする。
これにより、複数の貫通孔(10d)を介して炭化珪素単結晶(9)に対して適量の炭素原子を供給することができる。
また、請求項11に記載の発明のように、複数の貫通孔(10d)は、筒部材(10)の中心軸に対称になるように等間隔でかつ同じ大きさで設けられていることが望ましい。これにより種結晶(7)の表面に炭素供給を面内で均一にすることが可能である。
この場合、請求項12に記載の発明のように、複数の貫通孔(10d)の径は、0.5mm以下であることが好ましい。
このように、貫通孔(10d)の径を規定することで、炭素粉の塊が坩堝(4)の中空部に放出されてしまうことを阻止することができる。
請求項13に記載の発明では、筒部材(10)は、当該筒部材(10)のうち蓋体(3)側の開口端(10e)とコーティング膜(3b)とを接続するリング状の板部材(10f)を備えており、板部材(10f)は、筒部材(10)と容器本体(2)との間の隙間(11)と坩堝(4)の中空部とを繋ぐ複数の貫通孔(10g)を備えていることを特徴とする。
これにより、複数の貫通孔(10g)を介して炭化珪素単結晶(9)に対して適量の炭素原子を供給することができる。
請求項14に記載の発明では、坩堝(4)の中空部には、容器本体(2)の内壁(2a)に接する少なくとも表面が金属炭化物の筒部材(10)を備えている。また、蓋体(3)は、当該蓋体(3)の内壁(3a)のうち、種結晶(7)から容器本体(2)側に形成された金属炭化物のコーティング膜(3b)を備え、筒部材(10)は、当該筒部材(10)の中空部に容器本体(2)の内壁(2a)が露出する複数の貫通孔(10d)を備えていることを特徴とする。
これによると、蓋体(3)側のコーティング膜(3b)により、蓋体(3)から炭素原子が直接放出されないので、炭化珪素単結晶(9)への炭素の大きな塊の混入を抑制することができる。また、複数の貫通孔(10d)を備えた筒部材(10)が容器本体(2)の内壁(2a)に接するので、貫通孔(10d)からのみ炭素粉を放出することができる。すなわち、複数の貫通孔(10d)を炭素原子の部分的な供給源とすることができ、適量の炭素原子を成長中の炭化珪素単結晶(9)に供給することができる。
請求項15に記載の発明では、筒部材(10)は、炭化珪素原料(8)の上に配置されることを特徴とする。また、請求項16に記載の発明では、筒部材(10)は、当該筒部材(10)の一部が炭化珪素原料(8)に埋まることを特徴とする。
請求項15、16によると、容器本体(2)の内壁(2a)のうち炭化珪素原料(8)に覆われない領域から適量の炭素原子を供給することができる。
また、請求項17に記載の発明のように、複数の貫通孔(10d)は、筒部材(10)の中心軸に対称になるように等間隔でかつ同じ大きさで設けられていることが望ましい。これにより種結晶(7)の表面に炭素供給を面内で均一にすることが可能である。
そして、請求項18に記載の発明のように、複数の貫通孔(10d)の径は、0.5mm以下であることが好ましい。これにより、貫通孔(10d)を介して炭素粉の塊が坩堝(4)の中空部に放出されてしまうことを阻止することができる。
請求項19に記載の発明のように、筒部材(10)は、炭化可能な金属とその表面に形成された炭化金属膜との2重構造としても良い。これにより、過剰の炭素が供給され炭素粉が発生した場合、残った金属が炭素と反応し、吸収するため、適量に炭素が供給されやすい。また、強度も保たれるため、繰返し使用できる。
請求項20に記載の発明のように、筒部材(10)は、炭素部材を炭化金属膜でコーティングして形成したものでも良い。炭素部材に対する加工が容易である。
請求項21に記載の発明では、蓋体(3)は、種結晶(7)の周囲に、種結晶(7)側から容器本体(2)側に向かって径が大きくなるテーパ状のガイド部材(3c)を備えていることを特徴とする。
このように、蓋体(3)にガイド部材(3c)が設けられた坩堝(4)においても、炭化珪素単結晶(9)への炭素粉の塊の混入を抑制することができる。
上記では、炭化珪素単結晶の製造装置について述べたが、製造方法についても同様のことが言える。すなわち、請求項22に記載の発明では、蓋体(3)として、当該蓋体(3)の内壁(3a)のうち種結晶(7)から容器本体(2)側に金属炭化物のコーティング膜(3b)が形成されたものを用意し、容器本体(2)の内径よりも径が小さく、当該容器本体(2)の内壁(2a)に離間していると共に当該内壁(2a)に沿って配置される少なくとも表面が金属炭化物の筒部材(10)を坩堝(4)の中空部に配置した状態で坩堝(4)を加熱することを特徴とする。
これにより、蓋体(3)側のコーティング膜(3b)によって蓋体(3)から炭素粉が直接放出されないので、炭化珪素単結晶(9)への炭素粉の大きな塊の混入を抑制することができる。また、容器本体(2)側に、容器本体(2)の内壁(2a)に離間して筒部材(10)を配置しているので、容器本体(2)の一部を炭素原子の部分的な供給源とすることができ、容器本体(2)の内壁(2a)から放出された適量の炭素原子を成長中の炭化珪素単結晶(9)に供給することができる。
請求項23に記載の発明では、筒部材(10)を炭化珪素原料(8)の上に配置した状態で坩堝(4)を加熱することを特徴とする。また、請求項24に記載の発明では、筒部材(10)の一部を炭化珪素原料(8)の中に埋めた状態で坩堝(4)を加熱することを特徴とする。
請求項23、24により、容器本体(2)の内壁(2a)のうち炭化珪素原料(8)に覆われない領域から適量の炭素原子を供給することができる。
請求項25に記載の発明では、坩堝(4)の中心軸に直角の方向で筒部材(10)をコーティング膜(3b)とオーバーラップさせて坩堝(4)を加熱することを特徴とする。
これによると、容器本体(2)の内壁(2a)から放出される炭素粉や炭素粉の塊を筒部材(10)により阻止することができる。したがって、炭素粉の塊の炭化珪素単結晶(9)への混入を抑制することができる。
請求項26に記載の発明では、筒部材(10)として、容器本体(2)の内壁(2a)に対向する外周面(10a)に一体化されると共に筒部材(10)の外径方向の部分が筒部材(10)の内径側の部分よりも蓋体(3)側に位置するように外周面(10a)に対して傾けられた羽部材(10b)と、容器本体(2)の底部側から蓋体(3)側に通じる通路(10c)とを備えているものを用いることを特徴とする。
このように、容器本体(2)の内壁(2a)から放出される炭素粉の放出方向に対してほぼ垂直に羽部材(10b)を配置しているので、炭化珪素単結晶(9)に向かって放出される炭素粉の塊を阻止でき、炭化珪素単結晶(9)への炭素粉の大きな塊の混入を抑制することができる。また、通路(10c)を介して炭化珪素単結晶(9)に対して適量の炭素原子を供給することができる。
請求項27に記載の発明では、筒部材(10)として、羽部材(10b)を筒部材(10)の中心軸を中心にした周方向に複数に分割し、分割した羽部材(10b)を筒部材(10)の中心軸に沿って複数段に配置したものを用いることを特徴とする。これにより、筒部材(10)の中心軸の軸方向において炭素粉の移動を抑制することができる。
この場合、請求項28に記載の発明のように、筒部材(10)として、羽部材(10b)を周方向に均等に分割したものを用いても良い。
また、請求項29に記載の発明のように、筒部材(10)として、筒部材(10)の中心軸の軸方向を見たとき、分割した羽部材(10b)それぞれが各階層に位置するいずれかの羽部材(10b)とオーバーラップしたものを用いることが好ましい。
これにより、容器本体(2)から放出された炭素粉の塊の移動を阻止でき、適量の炭素原子を炭化珪素単結晶(9)の成長に寄与させることができる。
請求項30に記載の発明では、筒部材(10)として、筒部材(10)と容器本体(2)との間の隙間(11)と筒部材(10)の中空部とを繋ぐ複数の貫通孔(10d)を備えているものを用いることを特徴とする。
これにより、複数の貫通孔(10d)を介して炭化珪素単結晶(9)に対して適量の炭素原子を供給することができる。
また、請求項31に記載の発明のように、複数の貫通孔(10d)は、筒部材(10)の中心軸に対称になるように等間隔でかつ同じ大きさで設けられていることが望ましい。これにより種結晶(7)の表面に炭素供給を面内で均一にすることが可能である。
そして、請求項32に記載の発明のように、筒部材(10)として、複数の貫通孔(10d)の径が0.5mm以下のものを用いることが好ましい。これにより、炭素粉の塊が坩堝(4)の中空部に放出されてしまうことを阻止することができる。
請求項33に記載の発明では、筒部材(10)として、筒部材(10)のうち蓋体(3)側の開口端(10e)とコーティング膜(3b)とを接続するリング状の板部材(10f)を備えたものを用意し、板部材(10f)に、筒部材(10)と容器本体(2)との間の隙間(11)と坩堝(4)の中空部とを繋ぐ複数の貫通孔(10g)を設けたものを用いることを特徴とする。
これにより、複数の貫通孔(10g)を介して炭化珪素単結晶(9)に対して適量の炭素原子を供給することができる。
請求項34に記載の発明では、蓋体(3)として、当該蓋体(3)の内壁(3a)のうち、種結晶(7)から容器本体(2)側に少なくとも表面が金属炭化物のコーティング膜(3b)が形成されたものを用意し、中空部に容器本体(2)の内壁(2a)が露出する複数の貫通孔(10d)を備えた金属炭化物の筒部材(10)を容器本体(2)の内壁(2a)に接した状態で坩堝(4)を加熱することを特徴とする。
これにより、蓋体(3)側のコーティング膜(3b)によって蓋体(3)から炭素原子が直接放出されないので、炭化珪素単結晶(9)への炭素の大きな塊の混入を抑制することができる。また、複数の貫通孔(10d)を備えた筒部材(10)を容器本体(2)の内壁(2a)に接した状態で加熱しているので、貫通孔(10d)からのみ炭素粉を放出することができ、適量の炭素原子を成長中の炭化珪素単結晶(9)に供給することができる。
請求項35に記載の発明では、筒部材(10)を炭化珪素原料(8)の上に配置した状態で坩堝(4)を加熱することを特徴とする。また、請求項36に記載の発明では、筒部材(10)の一部を炭化珪素原料(8)の中に埋めた状態で坩堝(4)を加熱することを特徴とする。
請求項35、36によると、容器本体(2)の内壁(2a)のうち炭化珪素原料(8)に覆われない領域から適量の炭素原子を供給することができる。
そして、請求項37に記載の発明のように、複数の貫通孔(10d)は、筒部材(10)の中心軸に対称になるように等間隔でかつ同じ大きさで設けられていることが望ましい。これにより種結晶(7)の表面に炭素供給を面内で均一にすることが可能である。
また、請求項38に記載の発明のように、筒部材(10)として、複数の貫通孔(10d)の径が0.5mm以下のものを用いることを特徴とする。これにより、炭素粉の塊が貫通孔(10d)を通過してしまうことを阻止することができる。
請求項39に記載の発明のように、筒部材(10)として、炭化可能な金属とその表面に形成された炭化金属膜との2重構造のものを用いることができる。これにより、請求項19と同様の効果が得られる。
また、請求項40に記載の発明のように、筒部材(10)として、炭素部材を炭化金属膜でコーティングした構造のものを用いることもできる。これにより、請求項20と同様の効果が得られる。
請求項41に記載の発明では、蓋体(3)として、種結晶(7)の周囲に、種結晶(7)側から容器本体(2)側に向かって径が大きくなるテーパ状のガイド部材(3c)が設けられたものを用いることを特徴とする。
このように、蓋体(3)にガイド部材(3c)を設けた坩堝(4)で炭化珪素単結晶(9)を成長させた場合でも、炭化珪素単結晶(9)への炭素粉の塊の混入を抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係るSiC単結晶製造装置の断面構成図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の第2実施形態に係るSiC単結晶製造装置の断面構成図である。 図3のB−B矢視断面図である。 (a)は図3のC−C断面図、(b)は図3のD−D断面図、(c)は図3のE−E断面図である。 本発明の第3実施形態に係るSiC単結晶製造装置の断面構成図である。 本発明の第4実施形態に係るSiC単結晶製造装置の断面構成図である。 本発明の第5実施形態に係るSiC単結晶製造装置の断面構成図である。 本発明の第6実施形態に係るSiC単結晶製造装置の断面構成図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るSiC単結晶製造装置の断面構成図である。また、図2は、図1のA−A断面図である。
図1に示されるように、SiC単結晶製造装置1は、有底円筒状の容器本体2とこの容器本体2を蓋閉めするための蓋体3とによって構成された中空状の円柱形状をなす黒鉛製の坩堝4を備えている。上記容器本体2の開口端部には容器本体2の外壁面側が凹んだ凹部5が設けられている。
蓋体3は有底円筒状の容器をなしており、蓋体3の開口部にドーナツ状の板部材が筒状の部材で挟まれて構成されている。これによると、筒状の部材の内壁面とこの内壁面に接続されるドーナツ状の板部材の一面とで蓋体の内壁3aが構成される。そして、容器本体2の凹部5に蓋体3の開口端部の内壁が接するように差し込まれると、図1に示される形態となる。
蓋体3の内側には台座6が配置されている。台座6は、ドーナツ状の板部材の窓部分に配置されており、この台座6を介して例えば円形状のSiC基板(炭化珪素基板)からなる種結晶7が配置されている。
また、容器本体2内に昇華ガスの供給源となるSiCの粉末原料8が配置されている。そして、粉末原料8から図1中の矢印で示される昇華ガスが種結晶7の表面上に供給されて再結晶化して、種結晶7の表面にSiC単結晶9が成長させられる構成となっている。
このような坩堝4の構成において、本実施形態では、蓋体3は、当該蓋体3の内壁3aのうち種結晶7から容器本体2側に形成されたコーティング膜3bを備えている。
さらに、坩堝4の中空部には、当該容器本体2の内径よりも径が小さい筒部材10が配置される。この筒部材10は、図1に示されるように容器本体2に粉末原料8が配置された状態で、この粉末原料8の上に配置される。
また、筒部材10は、図2に示されるように、容器本体2の内壁2aに離間している。つまり、筒部材10は容器本体2の内壁2aに接していない。さらに、筒部材10は容器本体2の内壁2aに沿って平行に配置されている。これにより、筒部材10のうち容器本体2の内壁2aと対向する外周面10aと容器本体2の内壁2aとの間に隙間11が形成される。この隙間11は例えば0.1mm〜1.0mmである。
そして、筒部材10は、図1に示されるように、坩堝4の中心軸に直角の方向でコーティング膜3bとオーバーラップしている。これにより、この坩堝4の中心軸に直角の方向では当該中心軸から容器本体2の内壁2a側を見ると当該内壁2aは筒部材10により完全に隠される。
上記のコーティング膜3bおよび筒部材10は、金属炭化物により形成されている。本実施形態では、コーティング膜3bはTaCの膜であり、筒部材10はTaで形成された筒の表面を炭化することにより作製されたTaCの筒である。このため、筒部材10は少なくとも表面が金属炭化物のものと言える。このとき、Taを完全に炭化するのではなく、内部にTaを残した方が良い。これにより過剰の炭素が供給され炭素粉が発生した場合、残ったTaが炭素と反応し、吸収するため、適量に炭素が供給されやすい。また、強度も保たれるため、繰返し使用できる。筒部材10は加工が容易な炭素部材にTaCをコーティングして形成しても良い。
すなわち、筒部材10は、炭化可能な金属(Ta)とその表面に形成された炭化金属膜(TaC)との2重構造であると言える。なお、筒部材10は、炭素部材を炭化金属膜でコーティングした構造でも良い。
なお、金属炭化物はTaCに限らず、ZrC、NbC、TaC、TiC、NbC、MoC、WC、MoCなどを採用することもできる。以上が、本実施形態に係るSiC単結晶製造装置1の坩堝4の全体構成である
次に、上記SiC単結晶製造装置1を用いてSiC単結晶9を製造する方法について説明する。まず、蓋体3として、当該蓋体3の内壁3aにコーティング膜3bが形成されたものを用意し、蓋体3の内側に台座6を介して種結晶7を配置する。
一方、容器本体2内に粉末原料8を配置し、当該粉末原料8の上に筒部材10を配置する。これにより、筒部材10は容器本体2の中空部に位置し、筒部材10の外周面10aと容器本体2の内壁2aとの間に隙間11が形成される。
そして、蓋体3を容器本体2の凹部5に嵌め込むことで容器本体2と蓋体3とを一体化させる。このように、蓋体3で容器本体2の中空部を閉じたとき、坩堝4の中心軸に直角の方向で筒部材10をコーティング膜3bとオーバーラップさせる。
このような状態で坩堝4を加熱する。具体的には、坩堝4を図示しない加熱チャンバに設置し、図示しない排気機構を用いてガス排出を行うことで、坩堝4内を含めた外部チャンバ内を真空にし、位置が固定されたヒータの輻射熱により坩堝4を加熱することで坩堝4内を所定温度にする。このとき、ヒータで種結晶7と粉末原料8に温度差が発生させられる加熱を行えるようにしている。また、種結晶7よりも粉末原料8の温度を高くするためにヒータは例えば粉末原料8に対向する位置に固定されている。
加熱チャンバ内には例えば不活性ガス(Arガス等)や水素、結晶へのドーパントとなる窒素などの混合ガスを流入させる。この混合ガスは加熱チャンバに設けられた排気配管を介して排出される。種結晶7の成長面の温度およびSiC粉末原料8の温度を目標温度まで上昇させるまでは、加熱チャンバ内を大気圧に近い雰囲気圧力にして粉末原料8からの昇華を抑制し、目標温度になったところで、真空雰囲気とする。例えば、成長結晶を4H−SiCとする場合、粉末原料8の温度を2100〜2300℃とし、成長結晶表面の温度をそれよりも10〜200℃程度低くする。
このようにして、粉末原料8を加熱することで粉末原料8が昇華し、粉末原料8の表面から昇華ガスが発生する。この昇華ガスは、坩堝4内を通過して種結晶7に供給される。これにより、SiC単結晶9が成長していく。
上記のように坩堝4を加熱すると、粉末原料8だけでなく、坩堝4本体も加熱される。このため、黒鉛製の坩堝4から炭素粉が放出される。しかしながら、蓋体3については、内壁3aにコーティング膜3bが形成されているので、蓋体3から坩堝4の内部に炭素粉は放出されない。
一方、容器本体2の内壁2aのうち粉末原料8に覆われていない領域には、コーティング膜3bのようなものは形成されていないので、当該領域から坩堝4の内部に炭素粉が放出される。すなわち、筒部材10は容器本体2の内壁2aに接触していないので、容器本体2からの炭素粉の供給は可能になっている。
この場合、炭素粉は、筒部材10の外周面10aと容器本体2の内壁2aとの間の隙間11に放出され、さらに、コーティング膜3bと筒部材10との間の開口部を介してSiC単結晶9側に供給される。また、坩堝4の中心軸に直角の方向で筒部材10がコーティング膜3bとオーバーラップしているので、炭素粉が容器本体2の内壁2aからSiC単結晶9側に直接放出されることはない。
このように、容器本体2の中空部にSiC単結晶9の原料となる炭素粉の供給源を部分的に設けると共に、炭素粉の経路を筒部材10によって制限することで、炭素粉が大きな塊となってSiC単結晶9に到達しないようにしている。
以上説明したように、本実施形態では、蓋体3の内壁3aをコーティング膜3bで覆うと共に容器本体2の内壁2aの一部を炭素原子の供給源としている。これによると、蓋体3から炭素粉が直接放出されないが、容器本体2から適量の炭素粉を放出し、この炭素粉を構成する炭素原子をSiC単結晶9の成長に寄与させることができる。
また、容器本体2の内壁2aから放出された炭素粉を筒部材10の外周面10aと容器本体2の内壁2aとの間の隙間11を通過させている。これにより、炭素粉の大きな塊がSiC単結晶9に混入することを抑制することができる。この場合、坩堝4の中心軸に直角の方向で筒部材10をコーティング膜3bとオーバーラップさせている。このため、炭素粉が容器本体2の内壁2aからSiC単結晶9側に直接放出されることを防止でき、炭素粉が大きな塊となってSiC単結晶9に混入することを抑制し、かつ、SiC単結晶9に対して適量の炭素原子の供給を可能とすることができる。
そして、筒部材10は1回のSiC単結晶9の製造に限らず、何度も使用することができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、粉末原料8が特許請求の範囲の「炭化珪素原料」に対応し、SiC単結晶9が特許請求の範囲の「炭化珪素単結晶」に対応する。
(第2実施形態)
本実施形態では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。図3は、本実施形態に係るSiC単結晶製造装置1の断面構成図であり、図4は図3のB−B矢視断面図である。また、図5(a)は図3のC−C断面図、図5(b)は図3のD−D断面図、図5(c)は図3のE−E断面図である。
図3に示されるように、本実施形態に係る筒部材10は当該筒部材10の外周面10aに一体化された羽部材10bを備えている。羽部材10bは、筒部材10と同様に、例えばTaで形成された羽部分の表面が炭化されることで形成される。
また、羽部材10bは、図5に示されるように、筒部材10の中心軸を中心にした周方向に複数に均等に6分割された扇状をなしている。6分割された羽部材10bは、2枚の羽部材10bを一組として筒部材10の中心軸に沿って複数段に配置されている。本実施形態では、6枚の羽部材が2枚一組とされるので、図3に示されるように、分割された羽部材10bは3段に配置される。
2枚一組の羽部材10bは、図5(a)〜図5(c)に示されるように、筒部材10の中心軸を中心に2つの羽部材10bが対角に位置している。そして、2枚一組の羽部材10bが60°ずつ位置がずれている。これにより、羽部材10bが筒部材10の中心軸を中心にした周方向に連続して配置されることになるので、図4に示されるように、筒部材10の外周面10aと容器本体2の内壁2aとの間の隙間11においては、粉末原料8側から蓋体3側を見てみると、羽部材10bが筒部材10の中心軸を中心に周方向に一周しているように見える。このとき、羽部の外周は容器本体2の内壁2aに接しても良い。こうすると、発生する炭素粉は羽が邪魔になるため、種結晶7に向かって直接炭素粉が放出されないようにできる。
また、羽部材10bは、図5(a)〜図5(c)に示されるように、容器本体2の底部側から蓋体3側に通じる通路10cを備えている。この通路10cは、分割された羽部材10bが配置された各階層において、筒部材10の中心軸を中心とした周方向のうち分割された羽部材10bが配置されていない部分に相当する。この通路10cを介して、容器本体2の内壁2aから放出された炭素粉が移動し、炭素粉を構成する炭素原子がSiC単結晶9に供給される。すなわち、筒部材10の中心軸の軸方向において、各階層に分割された羽部材10bが配置されているが、分割された羽部材10bにより通路10cが確保されているので、当該通路10cを介してSiC単結晶9に対して適量の炭素原子を供給することができる。
さらに、羽部材10bは、図3に示されるように、筒部材10の外周面10aに対して傾けられている。具体的には、羽部材10bのうちの容器本体2側(つまり筒部材10の外径方向の部分)が筒部材10側(つまり筒部材10の内径側の部分)よりも蓋体3側に位置するように外周面10aに対して傾けられている。これにより、容器本体2の内壁2aから放出される炭素粉の放出方向に対してほぼ垂直に羽部材10bが配置されるので、SiC単結晶9に向かって炭素粉の塊が直接放出されることを防止することができる。したがって、SiC単結晶9への炭素粉の大きな塊の混入を抑制することができる。
以上のように、羽部材10bを備えた筒部材10を用いてSiC単結晶9を製造することにより、羽部材10bによって炭素粉の塊をブロックしつつ、炭素原子を成長中のSiC単結晶9に供給することができる。また、羽部材10bを筒部材10の中心軸の軸方向に複数段設けることで、筒部材10の中心軸の軸方向において炭素粉の移動を抑制することができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。図6は、本実施形態に係るSiC単結晶製造装置1の断面構成図である。この図に示されるように、筒部材10は、当該筒部材10の側壁に複数の貫通孔10dを備えている。この貫通孔10dは、筒部材10と容器本体2との間の隙間11と当該筒部材10の中空部とを繋ぐ孔である。
貫通孔10dの径が大きいと、貫通孔10dを介して隙間11から筒部材10の中空部に炭素粉の塊が放出される可能性がある。そこで、本実施形態では、複数の貫通孔10dの径は0.5mm以下である。これは、炭素粉が隙間11から貫通孔10dを介して筒部材10の中空部に放出されないようにするための上限値である。この貫通孔10dは筒部材10の中心軸に対称になるように等間隔かつ同じ大きさで設けられている方が望ましい。これにより種結晶7の面内で炭素供給を均一にすることが可能である。
以上のように、筒部材10に複数の貫通孔10dを設けたものを用いることで、複数の貫通孔10dを介して成長中のSiC単結晶9に対して適量の炭素原子を供給することができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、主に第1、第3実施形態と異なる部分について説明する。図7は、本実施形態に係るSiC単結晶製造装置1の断面構成図である。この図に示されるように、筒部材10は、粉末原料8の上に配置されると共に容器本体2の内壁2aに接している。
また、筒部材10は、第3実施形態と同様に、複数の貫通孔10dを備えている。上述のように、筒部材10は容器本体2の内壁2aに接しているので、各貫通孔10dから筒部材10の中空部に容器本体2の内壁2aが露出している。各貫通孔10dは、炭素粉つまり炭素原子の供給源を確保するための孔である。炭素粉の大きな塊が放出されないようにするべく、各貫通孔10dの径は0.5mm以下であることが好ましい。この貫通孔10dは筒部材10の中心軸に対称になるように等間隔かつ同じ大きさで設けられている方が望ましい。これにより種結晶7の面内で炭素供給を均一にすることが可能である。また、このとき筒部材10とコーティング膜3bとの間隔はない方が良いが少なくとも0.5mm以下にするのが望ましい。
以上のように、筒部材10を容器本体2の内壁2aに接触させても、筒部材10に複数の貫通孔10dが設けられているので、各貫通孔10dを介して容器本体2から炭素粉を坩堝4の中空部に放出させることができる。このため、適量の炭素原子をSiC単結晶9に供給することができる。この場合、貫通孔10dの径は0.5mm以下と規定されているので、炭素粉の大きな塊が成長中のSiC単結晶9に混入されないようにすることができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。図8は、本実施形態に係るSiC単結晶製造装置1の断面構成図である。この図に示されるように、筒部材10は、当該筒部材10のうち蓋体3側の開口端10eとコーティング膜3bとを接続するリング状の板部材10fを備えている。つまり、板部材10fの外周端はコーティング膜3bに接触しており、内周端は筒部材10に接触している。
この板部材10fの外径は容器本体2の内径と同じである。一方、板部材10fで隙間11が閉じられるようにするため、板部材10fの内径は少なくとも筒部材10の外径よりも小さくされている。本実施形態では、板部材10fの内径は筒部材10の内径と同じである。板部材10fは例えば筒部材10と同じ金属炭化物で形成されたものである。
さらに、板部材10fには、筒部材10と容器本体2との間の隙間11と坩堝4の中空部とを繋ぐ複数の貫通孔10gが設けられている。各貫通孔10gは、隙間11から坩堝4の中空部に適量の炭素粉を通すための孔である。各貫通孔10gの径は0.5mm以下であることが好ましい。この貫通孔10dは筒部材10の中心軸に対称になるように等間隔でかつ同じ大きさで設けられている方が望ましい。これにより種結晶7の面内で炭素供給を均一にすることが可能である。
以上のように、隙間11を閉じるリング状の板部材10fを用いることもできる。これにより、複数の貫通孔10gを介してSiC単結晶9に対して適量の炭素原子を供給することが可能となる。
(第6実施形態)
本実施形態では、主に第1〜第5実施形態と異なる部分について説明する。図9は、本実施形態に係るSiC単結晶製造装置1の断面構成図である。この図に示されるように、蓋体3は、テーパ状のガイド部材3cを備えている。このガイド部材3cは、種結晶7の周囲に位置するドーナツ状の板部材の窓側に一体化されており、種結晶7側から容器本体2側に向かって径が大きくなっている。このガイド部材3cに沿って、SiC単結晶9が成長していく。
このように、蓋体3にテーパ状のガイド部材3cが設けられているので、ガイド部材3cの表面が蓋体3の内壁3aとなる。したがって、コーティング膜3bはガイド部材3cの表面に形成されている。そして、蓋体3にガイド部材3cが設けられた構造においても、筒部材10は坩堝4の中心軸に直角の方向でコーティング膜3bとオーバーラップしている。
以上のように、蓋体3にテーパ状のガイド部材3cを設けて、SiC単結晶9をガイド部材3cに沿わせて成長させるようにすることも可能である。
(他の実施形態)
上記各実施形態に示された製造装置1の具体的な構造は、単なる一例であり、形状や材質などについて適宜変更することができる。例えば、上記各実施形態では、筒部材10は粉末原料8の上に配置されて用いられていたが、筒部材10の一部が粉末原料8に埋まり、粉末原料8に埋まらない部分が坩堝4の中空部に露出するようにしても良い。この場合、筒部材10のうち粉末原料8に埋まる部分は、容器本体2の内壁2aに離間すると共に当該内壁2aに沿って配置されていても良いし、容器本体2の内壁2aに接していても良い。
第2実施形態では、羽部材10bを筒部材10の中心軸を中心にした周方向に6分割したが、分割する数は6分割に限らず、4分割や8分割でも良い。また、分割された羽部材10bそれぞれは、筒部材10の中心軸の軸方向を見たとき、各階層に位置するいずれかの羽部材10bとオーバーラップしていても良い。この場合、筒部材10の中心軸を中心にした周方向に均等に分割した羽部材10bを用いて、筒部材10の中心軸の軸方向にオーバーラップするように各階層に羽部材10bを配置しても良い。
また、羽部材10bは複数段ではなく、一段でも良い。この場合、羽部材10bの一部に貫通孔を設けたり羽部材10bと容器本体2との間に隙間を設けたりすることで、通路10cを形成することができる。
2 容器本体
2a 容器本体の内壁
3 蓋体
3a 蓋体の内壁
3b コーティング膜
4 坩堝
7 種結晶
8 粉末原料
9 SiC単結晶
10 筒部材
10a 筒部材の外周面
10b 羽部材
10c 通路
11 隙間

Claims (41)

  1. 有底円筒状の容器本体(2)と当該容器本体(2)を蓋閉めするための蓋体(3)を有した中空状の円柱形状をなす黒鉛製の坩堝(4)を有し、前記蓋体(3)に炭化珪素基板からなる種結晶(7)を配置すると共に前記容器本体(2)に炭化珪素原料(8)を配置し、前記炭化珪素原料(8)の昇華ガスを供給することにより、前記種結晶(7)上に炭化珪素単結晶(9)を成長させる炭化珪素単結晶の製造装置であって、
    前記坩堝(4)の中空部に位置し、前記容器本体(2)の内径よりも径が小さく、当該容器本体(2)の内壁(2a)に離間していると共に当該内壁(2a)に沿って配置される少なくとも表面が金属炭化物の筒部材(10)を備えており、
    前記蓋体(3)は、当該蓋体(3)の内壁(3a)のうち前記種結晶(7)から前記容器本体(2)側に形成された金属炭化物のコーティング膜(3b)を備えていることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造装置。
  2. 前記筒部材(10)は、前記炭化珪素原料(8)の上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  3. 前記筒部材(10)は、当該筒部材(10)の一部が前記炭化珪素原料(8)に埋まることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  4. 前記筒部材(10)は、前記坩堝(4)の中心軸に直角の方向で前記コーティング膜(3b)とオーバーラップしていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  5. 前記筒部材(10)は、前記容器本体(2)の内壁(2a)に対向する外周面(10a)に一体化されると共に前記筒部材(10)の外径方向の部分が前記筒部材(10)の内径側の部分よりも前記蓋体(3)側に位置するように前記外周面(10a)に対して傾けられた羽部材(10b)と、前記容器本体(2)の底部側から前記蓋体(3)側に通じる通路(10c)とを備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  6. 前記羽部材(10b)は前記筒部材(10)の中心軸を中心にした周方向に複数に分割され、分割された羽部材(10b)が前記筒部材(10)の中心軸に沿って複数段に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  7. 前記羽部材(10b)は、前記周方向に均等に分割されていることを特徴とする請求項6に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  8. 前記羽部材(10b)は、前記容器本体(2)の内壁(2a)に接していることを特徴とする請求項6または7に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  9. 前記分割された羽部材(10b)それぞれは、前記筒部材(10)の中心軸の軸方向を見たとき、各階層に位置するいずれかの羽部材(10b)とオーバーラップしていることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  10. 前記筒部材(10)は、当該筒部材(10)と前記容器本体(2)との間の隙間(11)と当該筒部材(10)の中空部とを繋ぐ複数の貫通孔(10d)を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  11. 前記複数の貫通孔(10d)は、前記筒部材(10)の中心軸に対称になるように等間隔でかつ同じ大きさで設けられていることを特徴とする請求項10に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  12. 前記複数の貫通孔(10d)の径は、0.5mm以下であることを特徴とする請求項10または11に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  13. 前記筒部材(10)は、当該筒部材(10)のうち前記蓋体(3)側の開口端(10e)と前記コーティング膜(3b)とを接続するリング状の板部材(10f)を備えており、
    前記板部材(10f)は、前記筒部材(10)と前記容器本体(2)との間の隙間(11)と前記坩堝(4)の中空部とを繋ぐ複数の貫通孔(10g)を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  14. 有底円筒状の容器本体(2)と当該容器本体(2)を蓋閉めするための蓋体(3)を有した中空状の円柱形状をなす黒鉛製の坩堝(4)を有し、前記蓋体(3)に炭化珪素基板からなる種結晶(7)を配置すると共に前記容器本体(2)に炭化珪素原料(8)を配置し、前記炭化珪素原料(8)の昇華ガスを供給することにより、前記種結晶(7)上に炭化珪素単結晶(9)を成長させる炭化珪素単結晶の製造装置であって、
    前記坩堝(4)の中空部には、前記容器本体(2)の内壁(2a)に接する少なくとも表面が金属炭化物の筒部材(10)を備えており、
    前記蓋体(3)は、当該蓋体(3)の内壁(3a)のうち、前記種結晶(7)から前記容器本体(2)側に形成された金属炭化物のコーティング膜(3b)を備え、
    前記筒部材(10)は、当該筒部材(10)の中空部に前記容器本体(2)の内壁(2a)が露出する複数の貫通孔(10d)を備えていることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造装置。
  15. 前記筒部材(10)は、前記炭化珪素原料(8)の上に配置されることを特徴とする請求項14に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  16. 前記筒部材(10)は、当該筒部材(10)の一部が前記炭化珪素原料(8)に埋まることを特徴とする請求項14に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  17. 前記複数の貫通孔(10d)は、前記筒部材(10)の中心軸に対称になるように等間隔でかつ同じ大きさで設けられていることを特徴とする請求項14ないし16のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  18. 前記複数の貫通孔(10d)の径は、0.5mm以下であることを特徴とする請求項14ないし17のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  19. 前記筒部材(10)は、炭化可能な金属とその表面に形成された炭化金属膜との2重構造であることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  20. 前記筒部材(10)は、炭素部材を炭化金属膜でコーティングした構造であることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  21. 前記蓋体(3)は、前記種結晶(7)の周囲に、前記種結晶(7)側から前記容器本体(2)側に向かって径が大きくなるテーパ状のガイド部材(3c)を備えていることを特徴とする請求項1ないし20のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  22. 有底円筒状の容器本体(2)と当該容器本体(2)を蓋閉めするための蓋体(3)を有した中空状の円柱形状をなす黒鉛製の坩堝(4)を有し、前記蓋体(3)に炭化珪素基板からなる種結晶(7)を配置すると共に前記容器本体(2)に炭化珪素原料(8)を配置し、前記炭化珪素原料(8)の昇華ガスを供給することにより、前記種結晶(7)上に炭化珪素単結晶(9)を成長させる炭化珪素単結晶の製造方法であって、
    前記蓋体(3)として、当該蓋体(3)の内壁(3a)のうち前記種結晶(7)から前記容器本体(2)側に金属炭化物のコーティング膜(3b)が形成されたものを用意し、
    前記容器本体(2)の内径よりも径が小さく、当該容器本体(2)の内壁(2a)に離間していると共に当該内壁(2a)に沿って配置される少なくとも表面が金属炭化物の筒部材(10)を前記坩堝(4)の中空部に配置した状態で前記坩堝(4)を加熱することを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
  23. 前記筒部材(10)を前記炭化珪素原料(8)の上に配置した状態で前記坩堝(4)を加熱することを特徴とする請求項22に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  24. 前記筒部材(10)の一部を前記炭化珪素原料(8)の中に埋めた状態で前記坩堝(4)を加熱することを特徴とする請求項22に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  25. 前記坩堝(4)の中心軸に直角の方向で前記筒部材(10)を前記コーティング膜(3b)とオーバーラップさせて前記坩堝(4)を加熱することを特徴とする請求項22ないし24のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  26. 前記筒部材(10)として、前記容器本体(2)の内壁(2a)に対向する外周面(10a)に一体化されると共に前記筒部材(10)の外径方向の部分が前記筒部材(10)の内径側の部分よりも前記蓋体(3)側に位置するように前記外周面(10a)に対して傾けられた羽部材(10b)と、前記容器本体(2)の底部側から前記蓋体(3)側に通じる通路(10c)とを備えているものを用いることを特徴とする請求項22ないし25のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  27. 前記筒部材(10)として、前記羽部材(10b)を前記筒部材(10)の中心軸を中心にした周方向に複数に分割し、分割した羽部材(10b)を前記筒部材(10)の中心軸に沿って複数段に配置したものを用いることを特徴とする請求項26に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  28. 前記筒部材(10)として、前記羽部材(10b)を前記周方向に均等に分割したものを用いることを特徴とする請求項27に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  29. 前記筒部材(10)として、前記筒部材(10)の中心軸の軸方向を見たとき、前記分割した羽部材(10b)それぞれが各階層に位置するいずれかの羽部材(10b)とオーバーラップしたものを用いることを特徴とする請求項27または28に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  30. 前記筒部材(10)として、前記筒部材(10)と前記容器本体(2)との間の隙間(11)と前記筒部材(10)の中空部とを繋ぐ複数の貫通孔(10d)を備えているものを用いることを特徴とする請求項22ないし25のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  31. 前記複数の貫通孔(10d)は、前記筒部材(10)の中心軸に対称になるように等間隔でかつ同じ大きさで設けられていることを特徴とする請求項30に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  32. 前記筒部材(10)として、前記複数の貫通孔(10d)の径が0.5mm以下のものを用いることを特徴とする請求項30または31に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  33. 前記筒部材(10)として、前記筒部材(10)のうち前記蓋体(3)側の開口端(10e)と前記コーティング膜(3b)とを接続するリング状の板部材(10f)を備えたものを用意し、
    前記板部材(10f)に、前記筒部材(10)と前記容器本体(2)との間の隙間(11)と前記坩堝(4)の中空部とを繋ぐ複数の貫通孔(10g)を設けたものを用いることを特徴とする請求項22ないし25のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  34. 有底円筒状の容器本体(2)と当該容器本体(2)を蓋閉めするための蓋体(3)を有した中空状の円柱形状をなす黒鉛製の坩堝(4)を有し、前記蓋体(3)に炭化珪素基板からなる種結晶(7)を配置すると共に前記容器本体(2)に炭化珪素原料(8)を配置し、前記炭化珪素原料(8)の昇華ガスを供給することにより、前記種結晶(7)上に炭化珪素単結晶(9)を成長させる炭化珪素単結晶の製造方法であって、
    前記蓋体(3)として、当該蓋体(3)の内壁(3a)のうち、前記種結晶(7)から前記容器本体(2)側に少なくとも表面が金属炭化物のコーティング膜(3b)が形成されたものを用意し、
    中空部に前記容器本体(2)の内壁(2a)が露出する複数の貫通孔(10d)を備えた金属炭化物の筒部材(10)を前記容器本体(2)の内壁(2a)に接した状態で前記坩堝(4)を加熱することを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
  35. 前記筒部材(10)を前記炭化珪素原料(8)の上に配置した状態で前記坩堝(4)を加熱することを特徴とする請求項34に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  36. 前記筒部材(10)の一部を前記炭化珪素原料(8)の中に埋めた状態で前記坩堝(4)を加熱することを特徴とする請求項34に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  37. 前記複数の貫通孔(10d)は、前記筒部材(10)の中心軸に対称になるように等間隔でかつ同じ大きさで設けられていることを特徴とする請求項34ないし36のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  38. 前記筒部材(10)として、前記複数の貫通孔(10d)の径が0.5mm以下のものを用いることを特徴とする請求項34ないし37のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  39. 前記筒部材(10)として、炭化可能な金属とその表面に形成された炭化金属膜との2重構造のものを用いることを特徴とする請求項22ないし38のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  40. 前記筒部材(10)として、炭素部材を炭化金属膜でコーティングした構造のものを用いることを特徴とする請求項22ないし38のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  41. 前記蓋体(3)として、前記種結晶(7)の周囲に、前記種結晶(7)側から前記容器本体(2)側に向かって径が大きくなるテーパ状のガイド部材(3c)が設けられたものを用いることを特徴とする請求項22ないし40のいずれか1つに記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
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