JP5325018B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、印刷媒体にインクを吐出して印刷を施すインクジェットプリンタに関する。
従来、印刷媒体に対してプリンタヘッドを左右へ往復移動させながら、吐出ノズルからインクを吐出させて印刷を施すインクジェットプリンタが知られている。このようなインクジェットプリンタには、紫外線が照射されて硬化する性質を有した紫外線硬化型インクを用いて印刷を行うものがある。紫外線硬化型インクは、耐候性および耐水性に優れているため、印刷物を例えば屋外広告宣伝ビラ等に用いることが可能となり、水溶性インクを用いた場合と比較して印刷物の使用用途が格段に広がるという利点がある。
紫外線硬化型インクを吐出させて印刷を行うインクジェットプリンタは、一般的に、印刷媒体に付着したインクを硬化させるための紫外線照射装置が搭載されて構成される。なお、近年、この紫外線照射装置における紫外線を発光する光源として、従来から一般的に用いられていた紫外線ランプに代えて紫外線発光ダイオード(以下、紫外線LEDとも称する)を用いたインクジェットプリンタが開発されている。例えば特許文献1には、インクジェットヘッドの両脇に紫外線LEDが配置された構成が開示されている。
図9(a)に、インクジェットプリンタに搭載された従来の印刷ユニット500の一例を示す。印刷ユニット500は、下方に向けて紫外線硬化型インクを吐出するプリンタヘッド510、このプリンタヘッド510の左右に位置した右紫外線照射装置520、左紫外線照射装置530、およびこれらを搭載して固定し左右に移動可能なキャリッジ540を備えて構成される。図9(b)に示すように、右紫外線照射装置520の内部には紫外線LED522が備えられており、この紫外線LED522から照射された紫外線が、紫外線反射板523に沿って下方に向けて所定照射角度で拡がって照射され、下方に位置した印刷媒体501上の所定照射領域521に照射される。同様に、左紫外線照射装置530からの紫外線は、下方に位置した印刷媒体501上の所定照射領域531に照射される。
上記構成の印刷ユニット500を用いて印刷媒体501に印刷を施すときには、例えば図9(a)に示すように、キャリッジ540を右方に移動させながらプリンタヘッド510からのインクを印刷媒体501に付着させるとともに、右および左紫外線照射装置520,530からの紫外線を印刷媒体501に照射させて、印刷媒体501に付着したインクを硬化させる。そして、キャリッジ540が印刷媒体501の右端まで移動されると、印刷媒体501に対してキャリッジ540を所定距離Lだけ後方に相対移動させた後、キャリッジ540を左方へ移動させながらインクを付着させるとともに紫外線の照射を行うようにして印刷が施される。上記所定距離Lは、インクを何回に分けて付着させるかによって決定される距離で、図9(a)には、4回に分けて付着させる場合(この所定距離Lの移動を1パスと称し、ここでは4パスの場合)を例示している。
特開2005−144679号公報
上述したように、右紫外線照射装置520からの紫外線は、紫外線反射板523に沿って所定照射角度で拡がって印刷媒体501上に照射されるため、右紫外線照射装置520と印刷媒体501との間隔設定や紫外線反射板523の取り付け角度等によって、所定照射領域521の前後幅が変化する。例えば図9(a)に示すように、吐出ノズルの前端列に対して所定照射領域521の前端部分が、L/2程度前方に突出した状態で印刷が行われることがあった。この状態でキャリッジ540を右方に移動させながら印刷を行うと、同一タイミングでインクが付着された印刷領域501cの後方半分に対しては紫外線が照射される一方、印刷領域501cの前方半分に対しては紫外線が照射されず、印刷領域501cの中で紫外線の照射タイミングが異なってしまう。
このように、同一タイミングでインクが付着された印刷領域内において紫外線の照射タイミングが異なると、例えば使用するインクの種類等によっては、印刷領域501aと比較して印刷領域501bに施された印刷の光沢が少なく見えることがある。そのため、光沢が比較的ある印刷領域と光沢が少ない印刷領域とが前後に交互に並んだ縞模様(光沢縞)に見えて、印刷品質を低下させる虞があった。なお、LED光源522を用いた構成に限らず、一般的に紫外線を照射する紫外線照射装置を搭載して紫外線によりインクを硬化させるタイプのインクジェットプリンタにおいては、上記の光沢縞が発生する虞があった。
以上のような課題に鑑みて本発明は、比較的簡易な構成でありながら、印刷媒体の表面に光沢縞を発生させることなく印刷品質を向上させたインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェットプリンタは、シート状の印刷媒体(例えば、実施形態における印刷媒体8、テスト用印刷媒体9)を支持する媒体支持手段(例えば、実施形態におけるテーブル12)と、前記媒体支持手段に支持された印刷媒体と対向して前記印刷媒体の表面に沿った第1の方向に相対移動可能に設けられ、前記印刷媒体の表面に沿って前記第1の方向と直交する第2の方向に延びて設けられたガイドレールと、前記ガイドレールに前記第2の方向に往復移動自在に設けられたキャリッジ、前記キャリッジに搭載されて印刷媒体に向けてインクを吐出するプリンタヘッド、および前記キャリッジに搭載されて印刷媒体に向けて紫外線を照射する紫外線照射手段(例えば、実施形態における右外紫外線照射装置61、右内紫外線照射装置62、左外紫外線照射装置71、左内紫外線照射装置72)を備えて構成されたヘッドユニット(例えば、実施形態における印刷ユニット50)とを有し、前記媒体支持手段により印刷媒体を支持した状態で、前記ガイドレールを前記第1の方向へ相対移動させる制御および前記キャリッジを前記ガイドレール上で前記第2の方向に往復移動させる制御を組み合わせて行いながら、前記プリンタヘッドから前記支持した印刷媒体にインクを吐出する制御および前記紫外線照射手段から紫外線を照射して前記支持した印刷媒体に吐出されて付着したインクを硬化させる制御を行って、前記支持した印刷媒体に印刷を施すように構成され、前記紫外線照射手段による紫外線が照射される紫外線照射領域を前記第1の方向において調整可能な照射領域調整手段(例えば、実施形態における上下用取付部材80、揺動用取付部材90、前後用取付部材100)を備える。
なお、前記照射領域調整手段は、前記キャリッジに対して前記紫外線照射手段を、前記支持した印刷媒体の表面に垂直で前記第1の方向を向く面内において揺動自在に支持する揺動調整機構(例えば、実施形態における揺動用取付部材90)を備えた構成が好ましい。
また、前記照射領域調整手段は、前記キャリッジに対して前記紫外線照射手段を、前記支持した印刷媒体の対向面に垂直な方向に移動自在に支持する垂直調整機構(例えば、実施形態における上下用取付部材80)を備えた構成が好ましい。
さらに、前記照射領域調整手段は、前記キャリッジに対して前記紫外線照射手段を、前記第1の方向にスライド移動自在に支持するスライド調整機構(例えば、実施形態における前後用取付部材100)を備えた構成が好ましい。
前記照射領域調整手段は、紫外線を遮る遮光部材であり、前記紫外線照射手段は、紫外線を照射可能な紫外光源(例えば、実施形態におけるLED光源74)を備えて構成されるとともに、前記光源から前記紫外線照射領域に至る空間内に前記遮光部材を備え、前記紫外線照射領域が前記第1の方向において調整されることが好ましい。
また、前記紫外光減は、前記第1の方向に並んだ複数の紫外光源から構成され、前記照射領域調整手段は、前記複数の紫外光源のうち実際に紫外線を照射する前記紫外光源を切り換える制御を行い、前記紫外線照射領域を前記第1の方向において調整する構成も好ましい。
上述のインクジェットプリンタにおいて、前記プリンタヘッドにおける前記第2の方向の両側に位置して複数の紫外線照射手段が設けられ、これら複数の紫外線照射手段の内の少なくとも一つが前記照射領域調整手段により前記紫外線照射領域を前記第1の方向において調整可能となって前記キャリッジに搭載され、残りの紫外線照射手段が前記キャリッジに固定されて搭載されたことが好ましい。
本発明に係るインクジェットプリンタは、紫外線照射領域を第1の方向において調整可能な照射領域調整手段を備えて構成される。そのため、照射領域調整手段を用いて、第1の方向に紫外線照射領域を調整することにより、印刷媒体における同一タイミングでインクが付着された領域の全体に対して同一タイミングで紫外線を照射することが可能となる。よって、紫外線の照射タイミングが異なることによる光沢縞の発生を抑えて、印刷品質を向上させることができる。
なお、照射領域調整手段は、印刷媒体の表面に垂直で第1の方向を向く面内において、紫外線照射手段を揺動自在に支持する揺動調整機構を備えた構成が好ましい。このように構成すると、キャリッジに対する照射領域調整手段の揺動角度(傾き)を調整するという簡単な方法で紫外線照射領域を第1の方向において調整して、印刷媒体における同一タイミングでインクが付着された領域の全体に対して同一タイミングで紫外線を照射することが可能となる。
また、照射領域調整手段は、印刷媒体の対向面に垂直な方向に紫外線照射手段を移動自在に支持する垂直調整機構を備えた構成が好ましい。例えば紫外線照射手段の紫外線照射領域が、照射方向に向けて一定傾斜角度で広がるような構成となっている場合においては、上記の垂直調整機構を利用して紫外線照射手段を単に上下動させることによって紫外線照射領域を第1の方向において調整して、印刷媒体における同一タイミングでインクが付着された領域の全体に対して同一タイミングで紫外線を照射することが可能となる。
さらに、照射領域調整手段は、第1の方向に紫外線照射手段をスライド移動自在に支持するスライド調整機構を備えた構成が好ましい。このように構成すると、スライド調整機構を利用して第1の方向に紫外線照射手段を単にスライド移動させることで、印刷媒体における同一タイミングでインクが付着された領域の全体に対して同一タイミングで紫外線を照射することが可能となる。
紫外線照射手段において、紫外線を照射可能な紫外光源から紫外線照射領域に至る空間内に、紫外線を遮る遮光部材を備えた構成が好ましい。この構成の場合、単に遮光部材の着脱するという簡易な方法でありながら、紫外線照射領域を第1の方向において調整することが可能となる。
また、紫外線照射手段が第1の方向に並んだ複数の紫外光源を備え、複数の紫外光源のうち、実際に紫外線を照射する紫外光源を切り換える制御が行われる構成も好ましい。このように構成すると、電気的制御により複数の紫外光源の各々の点灯および消灯を切り換えることができ、よって、第1の方向における紫外線照射領域の調整を即座に行うことが可能である。
上述のインクジェットプリンタにおいて、複数の紫外線照射手段の内の少なくとも一つが照射領域調整手段により紫外線照射領域を第1の方向において調整可能であり、残りの紫外線照射手段がキャリッジに固定された構成が好ましい。このように構成した場合、複数の紫外線照射手段によりインクの硬化に必要な積算光量の紫外線を照射させることができる。さらに、複数の紫外線照射手段のうちの照射領域調整手段を備えた紫外線照射手段の紫外線照射領域を調整することにより、印刷媒体における同一タイミングでインクが付着された領域の全体に対して同一タイミングで紫外線を照射することが可能となる。この構成は、例えばキャリッジがガイドレールに沿って高速で移動される大型のインクジェットプリンタに有効である。
本発明を適用したインクジェットプリンタを示した斜視図である。 上記インクジェットプリンタの印刷ユニットを示した斜視図である。 左内紫外線照射装置を示した斜視図である。 左内紫外線照射装置(上下動および揺動前の状態)を示した側面図である。 印刷ユニットの平面図であって、(a)は位置調整前の状態を、(b)は位置調整後の状態をそれぞれ示す。 左内紫外線照射装置(上下動および揺動後の状態)を示した側面図である。 左内紫外線照射装置を示した側面図である。 上下動およびスライド移動可能に取り付けられた左内紫外線照射装置を示した側面図である。 (a)は従来の印刷ユニットの平面図を、(b)は従来の印刷ユニットの側面図をそれぞれ示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。まず、図1〜4を参照しながら、本発明を適用した紫外線硬化型インクを用いたインクジェットプリンタ10の構成について説明する。これら図において、説明の便宜上、各図面において矢印方向でプリンタ10の前後、左右および上下方向を示し、以下この方向を用いて説明を行う。なお、以下に説明するインクジェットプリンタ10は、シート状の印刷媒体8に対して印刷可能に構成されたフラットベッドタイプと称されるインクジェットプリンタであるが、後述するように本発明はこのタイプに限られるものではない。
インクジェットプリンタ10は、図1に示すように、下部に設けられたベースとしての機能を有する支持部2と、この支持部2の上に前後に移動自在に取り付けられた本体部3を備える。支持部2は、複数の支持脚11、この支持脚11により水平に支持された上面に平面状の支持面を有するテーブル12、およびテーブル12の左右端部に前後に延びて設けられた前後移動機構20,30から構成される。なお、テーブル12の下側(裏側)には、減圧室(図示せず)が形成されており、テーブル12の上面に形成された支持面と減圧室とが、上下に貫通した複数の給排孔(図示せず)により連通されており、図示しない給排ブロワーにより、上記減圧室の空気を吸引したり、減圧室に空気を送り込むことができるようになっている。これにより、例えば減圧室の空気を吸引して給排孔から減圧室へ空気を吸引し、テーブル12の表面に載置された印刷媒体Bをテーブル12に吸着固定できる。
本体部3は、上記テーブル12の上方を跨いで左右に延びて形成されており、左右端部において前後移動機構20,30により前後移動可能に支持されている。前後移動機構20,30はそれぞれ本体部3の左右端部を支持するとともに前後移動させる機構であるが、両者が同期して作動され、テーブル12に対して本体部3を真っ直ぐ前後に移動させることができるようになっている。これら前後移動機構20,30として、例えば無端リング状のベルトを用いた構成などの種々の周知技術を用いることが可能であるが、その詳しい説明を省略する。なお、このように本体部3が前後移動機構20,30により支持されて移動する前後方向が請求の範囲に規定する第1の方向に対応し、以下においては説明の便宜上、これを搬送方向と称する。すなわち、本体部3は前後移動機構20,30により前後に搬送移動される。
本体部3の内部には、左右に延びたガイドレール42が形成されており、このガイドレール42上に印刷ユニット50が左右へ移動自在に取り付けられている。印刷ユニット50は、図示しない左右移動機構により駆動されてガイドレール42上を左右に移動される。この左右移動機構として、例えば無端リング状のベルトを用いた構成などの種々の周知技術を用いることが可能であるが、その詳しい説明は省略する。このように印刷ユニット50がガイドレール42上を移動する方向(ガイドレール42が延びる方向)が請求の範囲に規定する第2の方向に対応し、上記搬送方向と直交する方向であり、以下においては説明の便宜上、これを走査方向と称する。すなわち、印刷ユニット50はガイドレール42の上を左右に走査移動される。
本体部3の左部前面側には、操作スイッチ類や表示装置類等からなる操作部41が設けられている。本体部3の左端側内部にはコントローラ43が搭載されており、このコントローラ43は、操作部41および後述する各構成部材に対して信号やデータの送受信が可能に接続されている。これにより、コントローラ43は、操作部41から操作信号に基づいて各構成部材に作動信号を出力して、作動制御を行う。
印刷ユニット50は、図2に示すように、キャリッジ53、複数(4つ)のプリンタヘッド55、右外紫外線照射装置61、右内紫外線照射装置62、左外紫外線照射装置71、および左内紫外線照射装置72から構成される。キャリッジ53は、上記左右移動機構により駆動されてガイドレール42上を左右に走査移動される中央キャリッジ部51と、この中央キャリッジ部51の右端部に一体に繋がって右方に延びた右キャリッジ部52Rと、中央キャリッジ部51の左端部に一体に繋がって左方に延びた左キャリッジ部52Lとから構成される。プリンタヘッド55は、例えばマゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)およびブラック(K)の紫外線硬化型インクを吐出する色毎のプリンタヘッド55から構成され、中央キャリッジ部51に取りつけられる。これら各プリンタヘッド55にはインクを吐出する多数の吐出ノズル(図示せず)が形成されているが、これらプリンタヘッド55が中央キャリッジ部51に取りつけられた状態で、吐出ノズルがそれらの下面に開口してインクを下方に向けて(下方に位置するシート上の印刷媒体8に向けて)吐出するように構成されている。
右内紫外線照射装置62および右外紫外線照射装置61は右キャリッジ部52Rに取り付けられており、プリンタヘッド55の右側に隣接して右内紫外線照射装置62、さらにその右側に隣接して右外紫外線照射装置61が位置する。一方、左内紫外線照射装置72および左外紫外線照射装置71は左キャリッジ部52Lに取り付けられており、プリンタヘッド55の左側に隣接して左内紫外線照射装置72、さらにその左側に隣接して左外紫外線照射装置71が位置する。
上記の4つの紫外線照射装置61,62,71,72は、キャリッジ53に対する取り付け構成を除いて同一構成のものである。そこで、左内紫外線照射装置72を例にして説明すると、この構成は次のとおりである。
すなわち、左内紫外線照射装置72は、図3および4に示すように、略直方体に形成された装置本体部73、この装置本体73の下面の凹部73aに配設された複数のLED光源74、この複数のLED光源74を囲むように凹部73aに配設された紫外線反射板75から構成される。LED光源74は装置本体部73を介して外部から供給される電力を受けて紫外線を発光し、この紫外線を下方に向けて照射するように構成されている。紫外線反射板75は、LED光源74から発光された紫外線を効率良く反射可能な例えばアルミニウム板を用いて形成され、下方に向けて所定傾斜角度で拡がった状態で凹部73aに配設されている。この構成より、複数のLED光源74から下方に向けて照射された紫外線は、紫外線反射板75に沿って下方に向けて所定照射角度で拡がって下方へ照射され、下方に位置する印刷媒体8の表面の所定照射領域に照射される。
ここで、右外紫外線照射装置61および左外紫外線照射装置71はそれぞれ右キャリッジ部52Rおよび左キャリッジ部52Lに固定され、LED光源からの紫外線は常に下方の一定方向に向かって照射される構成である。一方、右内紫外線照射装置62および左内紫外線照射装置72はそれぞれ右キャリッジ部52Rおよび左キャリッジ部52Lに位置調整可能に取り付けられており、この位置調整を行うことによりLED光源からの紫外線が照射する方向もしくは範囲を可変調整可能となっている。そこで、この位置調整可能な取り付け構成を左内紫外線照射装置72を例にして以下に説明する。
左内紫外線照射装置72は、図3および4に示すように、上下用取付部材80および揺動用取付部材90を用いて、左キャリッジ部52Lに取り付けられている。上下用取付部材80は、例えば厚み約1mmの鋼板を折曲等することにより形成され、底面部81の左右端部が前方に折曲されている。このように前方に折曲された部分には、左右一対の上折曲部82,82、および左右一対の下折曲部83,83が折り曲げ形成されている。また、底面部81の上端近傍には、上下に延びた2つの長穴からなるスライド調整用長穴81aが形成されている。
揺動用取付部材90は、例えば厚み約1mmの鋼板を折曲等することにより形成され、底面部91の左右端部が後方に折曲されている。このように後方に折曲された部分には、左右一対の上折曲部92,92、および左右一対の下折曲部93,93が折り曲げ形成されている。また、下折曲部93の各々には、前後に延びた長穴からなる揺動調整用長穴93aが形成されている。
ここで、左キャリッジ部52Lに対する左内紫外線照射装置72の取付構成について説明する。まず、ねじを用いて板状の受け部材84を左キャリッジ部52Lに固定する。この受け部材84と左キャリッジ部52Lとの隙間に上下用取付部材80の下端部を上下に差し込み、スライド調整用長穴81aに固定ねじ85を挿入して左キャリッジ部52Lに上下用取付部材80を固定する。一方、揺動用取付部材90は、底面部91が左内紫外線照射装置72の後面に取り付けられて左内紫外線照射装置72に固定される。この左内紫外線照射装置72が固定された揺動用取付部材90の上折曲部92と、上下用取付部材80の上折曲部82とを左右に重ねた状態で揺動ねじ94を左右に挿入し、上下用取付部材80と揺動用取付部材90とが揺動可能に連結される。また、揺動用取付部材90の下折曲部93と、上下用取付部材80の下折曲部83とを左右に重ねた状態で固定ねじ95を揺動調整用長穴93aに挿入し、上下用取付部材80と揺動用取付部材90とが固定される。
この取付構成より、固定ねじ85を緩めると左キャリッジ部52Lに対する左内紫外線照射装置72の上下高さ位置を、スライド調整用長穴81aの長さ分だけ調整できる。また、固定ねじ95を緩めると、上下用取付部材80に対して左内紫外線照射装置72を、揺動調整用長穴93aの長さ分だけ揺動ねじ94を中心として前後に揺動させることができる。なお、図4に示すように、左内紫外線照射装置72が、装置本体73の下面と印刷媒体8とが所定間隔(例えば2mm程度)を有して対向して左キャリッジ部52Lに取り付けられた状態を初期取付状態と称することにする。
以上、インクジェットプリンタ10の構成について説明した。以下において、インクジェットプリンタ10を用いて、印刷媒体8に印刷を施す場合の印刷手順について説明する。なお、以下には、印刷ユニット50が左または右に走査移動される毎に、プリンタヘッド55から例えば印刷に必要な量の25%のインクが吐出され、合計4回走査されて100%のインクが付着される印刷方法(すなわち、4パスの印刷方法)を例示して説明を行う。
まず、右内紫外線照射装置62および左内紫外線照射装置72の、右キャリッジ部52Rおよび左キャリッジ部52Lに対する位置調整のため、所望の印刷物用の印刷媒体8に印刷を施す前に、試し印刷のためテスト用印刷媒体9をテーブル12に載置し、これに対してテスト印刷を行う。このテスト印刷方法とあわせて、テスト印刷の結果に基づく右内紫外線照射装置62および左内紫外線照射装置72の位置調整方法について、図5〜7を参照しながら以下に説明する。
図5(a)には、プリンタヘッド55のインク吐出領域を55aで示し、また、4つの紫外線照射装置61,62,71,72の紫外線の照射領域をそれぞれ61a,62a,71a,72aで示している。また、照射領域62a,72aは、初期取付状態に位置した紫外線照射装置62,72の照射領域を示す。図5(a)には、本体部3の1回の後方への送り量をKとしたとき、インク吐出領域55aの前後幅が約4K、照射領域62a,72aの前後幅が約4.5K、照射領域61a,71aの前後幅が約4.5Kであって、インク吐出領域55aの前端部分に対して照射領域61a,62a,71a,72aがK/2だけ前方に突出した配置を例示している。
テスト印刷時には、例えば図5(a)に示すように、上記構成の印刷ユニット50をテスト用印刷媒体9の左端部に位置させておき、この位置から右方に向けて移動させながらプリンタヘッド55からインクを吐出させるとともに、4つの紫外線照射装置61,62,71,72から紫外線を照射させる。こうすることにより、プリンタヘッド55が上方を通過する印刷領域9aには、25%のインクが付着されるとともに、4つの紫外線照射装置61,62,71,72からの紫外線が照射されて硬化される。
本発明を適用したインクジェットプリンタ10は、プリンタヘッド55の両側に各々2台の紫外線照射装置を備えた構成となっている。この構成により、例えば印刷ユニット50が比較的高速で走査移動する場合においても、印刷媒体8に付着したインクを硬化開始させるために必要な紫外線を確実に照射可能となっている。
印刷ユニット50がテスト用印刷媒体9の右端部まで移動したとき、一旦4つの紫外線照射装置61,62,71,72のLED光源を消灯させ、その状態で本体部3を送り量Kだけ後方へ移動させる。そして、再び4つの紫外線照射装置61,62,71,72のLED光源を点灯させた後、印刷ユニット50をテスト用印刷媒体9の左端部まで移動させながら、上述と同様にUVインクの吐出および紫外線照射を行い印刷を施す。上述の作動を繰り返して行うことにより、テスト用印刷媒体9の前方から後方に向けてテスト印刷を施す。
テスト用印刷媒体9にある程度印刷を施した時点で、オペレータはテスト用印刷媒体9の印刷が施された面を観察する。この場合、インク吐出領域を55aに対して、照射領域61a,62a,71a,72aが前方にK/2だけ突出しているため、図5(a)のように印刷ユニット50を走査移動させるときに、同一タイミングでインクが付着された印刷領域9dの後方領域9bに対しては紫外線が照射される一方、前方領域9cに対しては紫外線が照射されず、印刷領域9dの中で紫外線の照射タイミングの異なる領域が存在することになる。このことにより、印刷領域9bと印刷領域9cとの光沢が異なって見えて、結果としてこれらが前後に交互に並んだ光沢縞として見える。この光沢縞が確認されると、オペレータは、右内紫外線照射装置62および左内紫外線照射装置72の位置調整が必要であると判断し、この位置調整作業を行う。
例えば照射領域62a,72aに対して前方へ照射領域を広げて、図5(b)に示すように、インク吐出領域55aの前端部分に対してKだけ前方に突出させて照射領域62b,72bを位置させる方法の一例を、図3に示す左内紫外線照射装置72を例に説明する。
固定ねじ85を緩めて、左キャリッジ部52Lに対して上下用取付部材80(左内紫外線照射装置72)を上方へスライド移動させて上下位置を調整した後、固定ねじ85を締めて上下用取付部材80を左キャリッジ部52Lに固定する。次に、固定ねじ95を緩めて、上下用取付部材80に対して揺動用取付部材90(左内紫外線照射装置72)を前方に揺動させて、調整前の初期取付状態よりも前方に照射領域を広げるように揺動位置を調整した後、固定ねじ95を緩めて上下用取付部材80と揺動用取付部材90とを固定する。このようにして位置調整を行うことにより、調整前と比較して前方側にK/2だけ照射領域を広げた照射領域72bに設定できる(図5(b)参照)。図6からも分かるように、左内紫外線照射装置72が上動され且つ揺動されることにより、照射領域72bの前後幅を5Kに拡大させることができる。
なお、本実施形態では、上動且つ揺動させることにより、照射領域72bの前後幅を5K(送り量の5倍)となるように設定したが、この設定方法に限定されることなく、例えば送り量の6倍や7倍というように、送り量のn倍以上(nは5以上の整数)に設定可能である。上記の整数nは、印刷のパス数に応じて設定条件が異なっており、例えば8パスの場合には、送り量のn倍以上(nは9以上の整数)に設定可能である。
ここで、図4に示す初期取付位置と、図6に示す上動させ且つ揺動させた状態とを比較すると、上動させ且つ揺動させることで左内紫外線照射装置72の下面とテスト用印刷媒体9との上下間隔が広がり、テスト用印刷媒体9に照射される紫外線の照射強度(照射密度)が低下する。しかし、上下間隔の差は僅か数mmであって上記の照射強度の低下も僅かなので、印刷品質に影響を及ぼすことはない。また、右外紫外線照射装置61、左外紫外線照射装置71からの紫外線も照射されるので、上記の照射強度の低下が直接印刷品質に影響を及ぼすことはない。
また、図7に示すように、上動されることにより照射領域の左右幅がHからH+αへと広がる。このように照射領域の左右幅が広がった場合でも、テスト用印刷媒体9の各領域に照射される紫外線の合計量(積算光量)は上動の前後で変化なく、インクの硬化には影響を与えない。また、このように広がって照射される場合には、テスト用印刷媒体9に付着したインクに対して付着直後に紫外線を照射可能となり、例えば、付着したインク同士が混ざり合って滲むことを防止できる。
このように、右内紫外線照射装置62、左内紫外線照射装置72の照射領域を62b,72bに設定して、再度テスト用印刷媒体9に対して印刷を施す。このとき、図5(b)に示すように、インク吐出領域を55aに対して、照射領域62b,72bが前方にKだけ突出しているため、図5(b)のように印刷ユニット50を走査移動させるときに、同一タイミングでインクが付着された印刷領域9dの全体に対して、照射領域を62b,72bの紫外線が照射されるので、印刷領域9dは一様に光沢のある印刷面が形成される。そのため、オペレータはテスト用印刷媒体9の印刷が施された面を観察して光沢縞がないことを確認し、この位置設定で印刷媒体8に対して印刷を行う。印刷媒体8への印刷方法は、上述と同様であり、前述のようにテスト印刷を行って光沢縞のない印刷ができるように、右内紫外線照射装置62および左内紫外線照射装置72の位置調整を行った上で、印刷物8に対して印刷を施すことにより、光沢縞のない(光沢ムラのない)一様な光沢を有した印刷物8を得ることが可能である。
ところで、上述した揺動用取付部材90に代えて、図8に示す前後用取付部材100を用いた構成も可能である。前後用取付部材100は、例えば厚み約1mmの鋼板を折曲等することにより形成され、左内紫外線照射装置72の後面に固定された底面部(図示せず)の左右端部が後方に折曲されている。このように前方に折曲された部分には、左右一対の上折曲部102,102および左右一対の下折曲部103,103が折り曲げ形成され、上折曲部102には前後に延びた長穴からなるスライド用長穴102aが、下折曲部103には前後に延びた長穴からなるスライド用長穴103aがそれぞれ形成されている。
左内紫外線照射装置72が固定された前後用取付部材100の上折曲部102と、上下用取付部材80の上折曲部82とを左右に重ねた状態で、スライド用長穴102aに固定ねじ104が左右に挿入されている。また、前後用取付部材100の下折曲部103と、上下用取付部材80の下折曲部83とを左右に重ねた状態で、スライド用長穴103aに固定ねじ105が左右に挿入されている。固定ねじ104,105を締めて、上下用取付部材80に前後用取付部材100(左内紫外線照射装置72)が固定される。一方、固定ねじ104,105を緩めると、上下用取付部材80に対して前後用取付部材100(左内紫外線照射装置72)を真っ直ぐ前後に移動させることができる。
上下用取付部材80と前後用取付部材100とを組み合わせて用いた構成において、左内紫外線照射装置72の位置調整方法の一例について説明する。位置調整を行う前において、左内紫外線照射装置72の照射領域の前後幅が4.5Kであったとする。この状態から、前方にK/2だけ照射領域を延ばして、全体として5Kの照射幅に設定するときには、まず、固定ねじ85を緩めて上下用取付部材80(左内紫外線照射装置72)を上動させる。そして、の照射領域の前後幅が5Kとなる上下位置で固定ねじ85を締める。上記の上動させたとき、照射領域の前端部分および後端部分がそれぞれK/4だけ前後に広がる。そこで、固定ねじ104,105を緩め、照射領域の後端部分がプリンタヘッド55のインク吐出領域の後端部分と一致するように、左内紫外線照射装置72(前後用取付部材100)の前後位置を調整する。そうすることにより、上下および前後方向に直緯線的にスライド移動させて調整が可能なので、位置調整が容易に行える。
上述の図4に示す構成において、上下用取付部材80および揺動用取付部材90を用いて、上下動および揺動を組み合わせて行い左内紫外線照射装置72の位置調整を行う構成を例示したが、上下動および揺動のどちらか一方のみにより位置調整を行う構成も可能である。例えば吐出ノズルの後端列と、左内紫外線照射装置72の照射領域の後端部分とが一致しなくても良い構成であれば、上下動による位置調整のみで、プリンタヘッドの前端から送り量の整数倍の照射領域を前方に突出させて光沢縞を防止することができる。また、比較的印刷媒体8と左内紫外線照射装置72の下面とが離れた設定の場合(例えば、布地の印刷媒体に印刷する場合)、左内紫外線照射装置72を揺動させても印刷媒体8と干渉しないときには、揺動による位置調整のみで、プリンタヘッドの前端から送り量の整数倍の照射領域を前方に突出させて光沢縞を防止することができる。
上述の実施形態において、テスト用印刷媒体9に対して実際に印刷を行い、光沢縞の発生しないような右内紫外線照射装置62および左内紫外線照射装置72の位置を試行錯誤で決定する方法について説明したが、この構成に限定されない。例えば、図4に示す構成において、左キャリッジ部52Lに対して上下用取付部材80を上下動させる上下アクチュエータ(図示せず)、および揺動用取付部材90を揺動させる揺動アクチュエータ(図示せず)を搭載しておく。さらに、例えばパス数、インクの種類毎に、光沢縞の発生しない左内紫外線照射装置72の上下位置および揺動角度位置をデータベースとしてコントローラ43のメモリ(図示せず)に記憶させておく。オペレータにより操作部41に必要な情報が入力され、その情報に該当するデータをメモリから読み出し、読み出したデータに基づいて上下アクチュエータおよび揺動アクチュエータに作動信号を出力して位置調整を行う構成も可能である。また、図8に示す上下用取付部材80および前後用取付部材100を用いた構成についても、同様して位置調整を行うことができる。
上述の図8に示す上下用取付部材80および前後用取付部材100を用いた構成において、前後用取付部材100の上折曲部102にスライド用長穴102aを形成する代わりに、複数のねじ孔を前後に並べて形成しておく。そして、上折曲部102と上折曲部82とを左右に重ねた状態で、ねじ孔のいずれかに揺動ねじを左右に挿入して、上折曲部102と上折曲部82とを揺動可能に連結しておく。そうすることにより、上下動、揺動および前後へのスライド移動を自在に組み合わせて、左内紫外線照射装置72の位置調整を行うことが可能となり、例えば上下動と揺動との組み合わせでは困難であった細かな位置調整を行うことができる。また、上記構成において、上下用取付部材80を除いて揺動と前後へのスライド移動とを組み合わせた構成も可能である。
上述の図4に示す実施形態および図8に示す実施形態に付加させて、左内紫外線照射装置72の照射領域72aの前後幅を変える(短くする)構成として、例えば、コントローラ43により複数のLED光源74のうちの少なくとも1つを点灯させない制御を行う構成や、複数のLED光源74のうちの少なくとも1つを予め装置本体部73から外しておく構成がある。これらの構成によれば、消費電力を低減させることが可能である。さらに、例えば装置本体73の凹部73aを覆うように遮光板を取り付けて、照射領域72aの前後幅を短くする構成もある。この構成の場合、紫外線を照射させたくない部分に、単に遮光板を取り付けるだけなので、取り付けおよび取り外し、さらには取り付けの位置調整を簡単に行うことができる。上記のような照射領域72aの前後幅を短くする構成は、照射領域72aの前後幅を増やして送り幅Kと一致させることが難しく、照射領域72aの前後幅を減らすことで送り幅Kと一致させることができる場合に、特に有効である。上記とは反対に、消灯制御を行っていたLED光源74に対して点灯制御を行ったり、外しておいたLED光源74を装置本体部73に取り付けたり、取り付けられていた遮光板を外すことにより、照射領域72aの前後幅を長くすることが可能である。
実際の印刷現場においては、吐出ノズルが詰まり吐出不良になると、その周囲の吐出ノズルをまとめてインクを吐出させないように(不使用に)設定する場合がある。例えば、プリンタヘッド55のうち後端部の吐出ノズル列が不使用に設定された場合、上記のいずれかの方法を用いて、不使用の吐出ノズル列の走査側から紫外線を照射させないように設定することが可能である。また反対に、少なくとも1つのLED光源74を新たに装置本体部73に搭載して、照射領域72aの前後幅を長くする方法も可能である。簡単な方法でありながら、確実に照射領域72aの前後幅を確実に長くすることが可能である。
上述の実施形態において、テスト印刷の際に、印刷媒体8とは別のテスト用印刷媒体9に印刷する方法を示したが、この方法に限定されない。例えば、テスト用印刷媒体9を用いることなく、印刷媒体8に対してテスト印刷する構成でも良い。この場合には、テスト印刷が終了した時点で、テスト用印刷媒体9をテーブル12から外して新たに印刷媒体8を吸着保持させる手間を省くことができる。
上述の実施形態において、例えば図7に2点鎖線で示す紫外線反射板75aのように、垂直に位置させた状態で凹部73aに取り付けられた構成でも良い。この構成の場合には、照射された紫外線が左右に広がらないので、印刷媒体8の表面で反射された紫外線が吐出ノズルに照射されることを低減できる。よって、吐出ノズルのノズル詰まりを防止可能である。
上述の実施形態において、4つの紫外線照射装置61,62,71,72のうち、プリンタヘッドに隣接した2つの右内紫外線照射装置62,左内紫外線照射装置72を、上下用取付部材80および揺動用取付部材90を用いて位置調整可能にした構成を例示したが、この構成に限定されない。例えば、4つの紫外線照射装置61,62,71,72のすべてに対して、上下用取付部材80および揺動用取付部材90を用いた構成でも良く、または、いずれか1つの紫外線照射装置に対して上下用取付部材80および揺動用取付部材90を用いた構成でも良い。
上述の実施形態においては、紫外線を照射する光源としてLED光源74を用いた構成例を説明したが、この構成に限定されない。このLED光源74に代えて、紫外線を照射する例えばメタルハライドランプや水銀ランプ等を用いることも可能である。
上述の実施形態では、2軸プリンタヘッド移動タイプのインクジェットプリンタに本発明を適用した構成例について説明したが、本発明はこのような構成のインクジェットプリンタに限定して適用されるものではない。例えば1軸印刷媒体移動、1軸プリンタヘッド移動タイプのインクジェットプリンタや、2軸印刷媒体移動タイプのインクジェットプリンタにも適用することが可能である。
8 印刷媒体
9 テスト用印刷媒体(印刷媒体)
10 インクジェットプリンタ
12 テーブル(媒体支持手段)
42 ガイドレール
50 印刷ユニット(ヘッドユニット)
53 キャリッジ
55 プリンタヘッド
61 右外紫外線照射装置(紫外線照射手段)
62 右内紫外線照射装置(紫外線照射手段)
71 左外紫外線照射装置(紫外線照射手段)
72 左内紫外線照射装置(紫外線照射手段)
74 LED光源(紫外光源)
80 上下用取付部材(照射領域調整手段、垂直調整機構)
90 揺動用取付部材(照射領域調整手段、揺動調整機構)
100 前後用取付部材(照射領域調整手段、スライド調整機構)

Claims (6)

  1. シート状の印刷媒体を支持する媒体支持手段と、
    前記媒体支持手段に支持された印刷媒体と対向して前記印刷媒体の表面に沿った第1の方向に相対移動可能に設けられ、前記印刷媒体の表面に沿って前記第1の方向と直交する第2の方向に延びて設けられたガイドレールと、
    前記ガイドレールに前記第2の方向に往復移動自在に設けられたキャリッジ、前記キャリッジに搭載されて印刷媒体に向けてインクを吐出するプリンタヘッド、および前記キャリッジに搭載されて印刷媒体に向けて紫外線を照射する紫外線照射手段を備えて構成されたヘッドユニットとを有し、
    前記媒体支持手段により印刷媒体を支持した状態で、前記ガイドレールを前記第1の方向へ相対移動させる制御および前記キャリッジを前記ガイドレール上で前記第2の方向に往復移動させる制御を組み合わせて行いながら、前記プリンタヘッドから前記支持した印刷媒体にインクを吐出する制御および前記紫外線照射手段から紫外線を照射して前記支持した印刷媒体に吐出されて付着したインクを硬化させる制御を行って、前記支持した印刷媒体に印刷を施すインクジェットプリンタにおいて、
    前記紫外線照射手段による紫外線が照射される紫外線照射領域を前記第1の方向において調整可能な照射領域調整手段を備え
    前記照射領域調整手段は、
    前記キャリッジに対して前記紫外線照射手段を、前記支持した印刷媒体の表面に垂直で前記第1の方向を向く面内において揺動自在に支持する揺動調整機構と、
    前記キャリッジに対して前記紫外線照射手段を、前記支持した印刷媒体の対向面に垂直な方向に移動自在に支持する垂直調整機構とを備え、
    前記ヘッドユニットは、前記プリンタヘッドにおける前記第2の方向の少なくとも片側に複数の前記紫外線照射手段を備え、これら複数の紫外線照射手段の内の少なくとも一つが前記照射領域調整手段により前記紫外線照射領域を前記第1の方向において調整可能となって前記キャリッジに搭載され、
    前記複数の紫外線照射手段は、
    前記媒体支持手段に支持された前記印刷媒体上の前記紫外線照射領域の前記第1の方向における一方側の端が、前記プリンタヘッドによるこの印刷媒体上のインク吐出領域の前記第1の方向における一方側の端より、前記第1の方向における他方側への前記ガイドレールの1回の送り量未満の距離だけ、前記第1の方向における一方側に位置している第1の紫外線照射手段と、
    この印刷媒体上の前記紫外線照射領域の前記第1の方向における一方側の端が、前記インク吐出領域の前記第1の方向における一方側の端より、前記送り量以上の距離だけ、前記第1の方向における一方側に位置している第2の紫外線照射手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記第2の紫外線照射手段は、前記媒体支持手段に支持された前記印刷媒体上の前記紫外線照射領域の前記第1の方向における一方側の端が、前記インク吐出領域の前記第1の方向における一方側の端より、前記送り量の正の整数倍の距離だけ、前記第1の方向における一方側に位置していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記照射領域調整手段は、
    前記キャリッジに対して前記紫外線照射手段を、前記第1の方向にスライド移動自在に支持するスライド調整機構を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記照射領域調整手段は、紫外線を遮る遮光部材であり、
    前記紫外線照射手段は、紫外線を照射可能な紫外光源を備えて構成されるとともに、前記光源から前記紫外線照射領域に至る空間内に前記遮光部材を備え、前記紫外線照射領域が前記第1の方向において調整されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記紫外光源は、前記第1の方向に並んだ複数の紫外光源から構成され、
    前記照射領域調整手段は、前記複数の紫外光源のうち実際に紫外線を照射する前記紫外光源を切り換える制御を行い、前記紫外線照射領域を前記第1の方向において調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記プリンタヘッドにおける前記第2の方向の両側に位置して複数の紫外線照射手段が設けられ、これら複数の紫外線照射手段の内の少なくとも一つが前記照射領域調整手段により前記紫外線照射領域を前記第1の方向において調整可能となって前記キャリッジに搭載され、残りの紫外線照射手段が前記キャリッジに固定されて搭載されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
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