JP2012245702A - ラインプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト高を招来することなく、簡単な構成により、印刷面から視認するような印刷物や印刷面の裏面から視認するような印刷物を取得することができるラインプリンタを提供する。
【解決手段】白色インク、プロセスカラーインク、透明インクを吐出可能なインクヘッド14と、インクヘッド14の搬送方向の上流側および下流側に設けられた3つの光照射手段と、メディア50を搬送方向で移動させる制御手段とを有し、印刷面から視認するような印刷物と印刷面の裏面から視認するような印刷物とを選択的に取得することができるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、メディアに対して印刷またはインクジェット方式により印刷を行うラインプリンタに関する。
なお、本発明において、「メディア」とは、普通紙などの紙類よりなる各種の記録媒体は勿論のこと、PVC、ポリエステルなどの樹脂材料やアルミ、鉄、木材のような材料などの各種材料よりなるメディアが含まれるものとする。
また、本明細書において「インクジェット方式」とは、二値偏向方式あるいは連続偏向方式などの各種の連続方式や、サーマル方式あるいは圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む、従来より公知の各種の手法によるインクジェット技術による印刷方式を意味するものとする。
従来より、マイクロコンピューターによって全体の動作を制御され、メディアとして、例えば、給紙装置によって供給された記録紙を用い、所定の方向に搬送される記録紙に対して、固定的に配設されたインクヘッドを利用して、インクジェット方式により所定の印刷を行うラインプリンタが知られている。
また、こうしたインクヘッド方式のラインプリンタの中で、メディアに対して印刷を行うためのインクとして、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化インクを使用するものも知られている。

ここで、図1(a)には、上記したような紫外線硬化インクを使用した従来の技術によるラインプリンタの要部を表す概略構成説明図が示されており、また、図1(b)には、図1(a)のIII矢視図が示されている。
この図1に示すラインプリンタ400は、メディア350を搬送する搬送装置102と、搬送装置102により搬送されるメディア350に対して紫外線硬化インクによるプロセスカラーインクを吐出するインクヘッド104と、メディア350に吐出されたプロセスカラーインクに対して紫外線を照射する紫外線照射ランプ106とを備えている。
また、インクヘッド104の搬送方向の上流側においては、メディア350に対して紫外線硬化インクによるホワイトインクを吐出するインクヘッド304と、メディア350に吐出されたホワイトインクに対して紫外線を照射する紫外線照射ランプ306とが配設されている。
さらに、紫外線照射ランプ106の搬送方向の下流側において、メディア350に対して紫外線硬化インクによるクリアインクを吐出するインクヘッド404と、メディア350に吐出されたクリアインクに対して紫外線を照射する紫外線照射ランプ406とが配設されている。

より詳細には、搬送装置102は、駆動モーター108の回転軸に固定されたプーリー110とプーリー112とを備えており、プーリー110とプーリー112との間には、無端状にベルト114が張設されている。
従って、駆動モーター108が駆動されて、その回転軸とともにプーリー110が回転すると、プーリー110の回転に伴いベルト114の上面114aが搬送方向に移動することとなる。
具体的には、駆動モーター108によりプーリー110が矢印A方向に回転すると、プーリー112は矢印B方向に回転して、ベルト114が反時計回り方向に回転し上面114aが搬送方向に移動する。
そして、搬送装置102は、プーリー112が設けられている一方の端部102aにおいて、給紙装置(図示せず。)からメディア350がベルト114の上面114a上に供給される。
こうして供給されたメディア350は、ベルト114により搬送方向で移動され、プーリー110が設けられている他方の端部102bまで移動されると、他方の端部102bの近傍に設けられた排出部(図示せず。)にメディア350を搬送し、当該排出部によりラインプリンタ100の外部に排出される。
また、インクヘッド104は、インクジェット方式により紫外線硬化インクを吐出するものであって、搬送装置102の上方側において固定的に配設されており、搬送方向の上流側から一列にインクヘッド104−1、インクヘッド104−2、インクヘッド104−3、インクヘッド104−4の順で並んで配設されている。
このインクヘッド104−1、104−2、104−3、104−4は、それぞれ異なる色彩の紫外線硬化インクを貯留したインクタンク(図示せず。)から紫外線硬化インクを供給するためのインクチューブ(図示せず。)が接続され、当該インクチューブを介して各インクタンクからそれぞれ異なる色彩の紫外線硬化インクが供給される。
具体的には、インクヘッド104−1は、黒色(ブラック)の紫外線硬化インクを貯留するインクタンク(図示せず。)とインクチューブ(図示せず。)により接続されて、当該インクチューブにより、黒色(ブラック)の紫外線硬化インクが供給される。
また、インクヘッド104−2は、黄色(イエロー)の紫外線硬化インクを貯留するインクタンク(図示せず。)とインクチューブ(図示せず。)により接続されて、当該インクチューブにより、黄色(イエロー)の紫外線硬化インクが供給される。
さらに、インクヘッド104−3は、赤色(マゼンタ)の紫外線硬化インクを貯留するインクタンク(図示せず。)とインクチューブ(図示せず。)により接続されて、当該インクチューブにより、赤色(マゼンタ)の紫外線硬化インクが供給される。
さらにまた、インクヘッド104−4は、青色(シアン)の紫外線硬化インクを貯留するインクタンク(図示せず。)とインクチューブ(図示せず。)により接続されて、当該インクチューブにより、青色(シアン)の紫外線硬化インクが供給される。
また、インクヘッド104−1、104−2、104−3、104−4は、それぞれ下面が搬送装置102におけるベルト114の上面114aと対向するようにして配設されており、当該下面にはそれぞれインクタンク(図示せず。)から供給された紫外線硬化インクを吐出するためのインクジェットノズルが形成されている。
即ち、ベルト114の上面114aと対向するインクヘッド104−1の下面104−1aには、搬送方向と直交する方向に一列に配列された複数のインクジェットノズル104−1bが形成されている。そして、このインクジェットノズル104−1bは、搬送装置102により搬送されるメディア350の幅方向の長さL1より長く配列されている。
また、ベルト114の上面114aと対向するインクヘッド104−2の下面104−2aには、搬送方向と直交する方向に一列に配列された複数のインクジェットノズル104−2bが形成されている。そして、このインクジェットノズル104−2bは、搬送装置102により搬送されるメディア350の幅方向の長さL1より長く配列されている。
さらに、ベルト114の上面114aと対向するインクヘッド104−3の下面104−3aには、搬送方向と直交する方向に一列に配列された複数のインクジェットノズル104−3bが形成されている。そして、このインクジェットノズル104−3bは、搬送装置102により搬送されるメディア350の幅方向の長さL1より長く配列されている。
さらにまた、ベルト114の上面114aと対向するインクヘッド104−4の下面104−4aには、搬送方向と直交する方向に一列に配列された複数のインクジェットノズル104−4bが形成されている。そして、このインクジェットノズル104−4bは、搬送装置102により搬送されるメディア350の幅方向の長さL1より長く配列されている。
こうして、インクヘッド104は、搬送装置102により搬送方向に移動するメディア350に対して4種類の異なる色彩のインクを吐出して所望の画像を形成する。
また、紫外線照射ランプ106は、インクヘッド104の搬送方向における下流側において、インクヘッド104−4と所定の間隔g1を開けて固定的に配設されるとともに、下面106aがベルト114の上面114aと対向するようにして配設される。
そして、紫外線照射ランプ106による紫外線の照射領域は、搬送方向と直交する方向に延長して設けられており、その長さはメディア350の幅方向の長さL2より長く設計されている。
こうして、ラインプリンタ400においては、紫外線照射ランプ106は、所望の画像が形成された状態で搬送装置102により搬送方向に移動するメディア350に紫外線を照射し、黒色(ブラック)インク、黄色(イエロー)インク、赤色(マゼンタ)インクおよび青色(シアン)インクたるプロセスカラーインクによる印刷を行う。

また、インクヘッド304は、インクジェット方式により紫外線硬化インクを吐出するものであって、搬送装置102の上方側において固定的に配設されており、紫外線硬化インクによるホワイトインクを貯留したインクタンク(図示せず。)からホワイトインクを供給するためのインクチューブ(図示せず。)が接続され、当該インクチューブを介して当該インクタンクからホワイトインクが供給される。
また、インクヘッド304は、ベルト114の上面114aと対向する下面304aに、ホワイトインクを吐出するためのインクジェットノズル304bが形成されている。そして、インクジェットノズル304bは、インクジェットノズル104−1b、104−2b、104−3b、104−4bと略一致した長さで配列されており、搬送装置102により搬送されるメディア350の幅方向の長さL2より長く配列されている。
さらに、紫外線照射ランプ306は、インクヘッド304の搬送方向における下流側であり、かつ、インクヘッド104の搬送方向における上流側において、インクヘッド304と所定の間隔g2を開けて固定的に配設されるとともに、下面306aがベルト114の上面114aと対向するようにして配設される。
なお、所定の間隔g2は、所定の間隔g1と略一致するものであり、紫外線照射ランプ306とインクヘッド104との間隔G1に比べて小さく設計されている。
そして、紫外線照射ランプ306による紫外線の照射領域は、紫外線照射ランプ106による紫外線の照射領域と略一致する長さに設計されており、搬送方向と直交する方向に延長して設けられ、その長さはメディア350の幅方向の長さL2より長く設計されている。
こうして、ラインプリンタ400においては、インクヘッド304において搬送装置102により搬送方向に移動するメディア350に対してホワイトインクを吐出するとともに、紫外線照射ランプ306においてメディア350に吐出されたホワイトインクに対して紫外線を照射し、ホワイトインクによる印刷を行う。

また、インクヘッド404は、インクジェット方式により紫外線硬化インクを吐出するものであって、搬送装置102の上方側において固定的に配設されており、紫外線硬化インクによるクリアインクを貯留したインクタンク(図示せず。)からクリアインクを供給するためのインクチューブ(図示せず。)が接続され、当該インクチューブを介して当該インクタンクからクリアインクが供給される。
また、インクヘッド404は、ベルト114の上面114aと対向する下面404aに、クリアインクを吐出するためのインクジェットノズル404bが形成されている。そして、このインクジェットノズル404bは、インクジェットノズル104−1b、104−2b、104−3b、104−4b、304bと略一致した長さで配設されており、搬送装置102により搬送されるメディア350の幅方向の長さL2より長く配列されている。
さらに、紫外線照射ランプ406は、インクヘッド404の搬送方向における下流側において、インクヘッド404と所定の間隔g3を開けて固定的に配設されるとともに、下面406aがベルト114の上面114aと対向するようにして配設される。
なお、所定の間隔g3は、所定の間隔g1、g2と略一致するものであり、紫外線照射ランプ306とインクヘッド104との間隔G1は、紫外線照射ランプ106とインクヘッド404との間隔G2と略一致するものである。従って、所定の間隔g3は間隔G2に比べ小さく設計されている。
そして、紫外線照射ランプ406による紫外線の照射領域は、紫外線照射ランプ106、306による紫外線の照射領域と略一致する長さに設計されており、搬送方向と直交する方向に延長して設けられ、その長さはメディア350の幅方向の長さL2より長く設計されている。
こうして、ラインプリンタ400においては、インクヘッド404において搬送装置102により搬送方向に移動するメディア350に対してクリアインクを吐出するとともに、紫外線照射ランプ406においてメディア350に吐出されたクリアインクに対して紫外線を照射し、クリアインクの印刷を行う。

以上の構成において、ラインプリンタ400を用いてメディア350上に印刷を行うには、搬送装置102に供給されたメディア350を搬送装置102により搬送方向で移動させ、予め入力された所定の領域(あるいは、予め入力された画像情報から算出された所定の領域)に基づいてメディア350上にインクヘッド304によりホワイトインクを塗布する。そして、インクヘッド304の搬送方向の下流側に設けられた紫外線照射ランプ306により、メディア350上に塗布されたホワイトインクに紫外線が照射され、所定の領域へのホワイトインクの下地の印刷が行われる。
次に、紫外線照射ランプ306の搬送方向の下流側に設けられたインクヘッド104により、予め入力された画像情報に基づいて、ホワイトインクによる下地印刷のなされた領域にプロセスカラーインクを塗布して所定の画像を形成する。そして、インクヘッド104の搬送方向の下流側に設けられた紫外線照射ランプ106により、所定の画像を形成するようにして塗布されたプロセスカラーインクに紫外線が照射され、所定の画像の印刷が行われる。
その後、紫外線照射ランプ106の搬送方向の下流側に設けられたインクヘッド404により、予め入力された画像情報に基づいて印刷された所定の画像上にクリアインクを塗布する。そして、インクヘッド404の搬送方向の下流側に設けられた紫外線照射ランプ406により、所定の画像上に塗布されたクリアインクに紫外線が照射され、クリアインクの印刷が行われる。
これにより、ラインプリンタ400においては、メディア上に印刷した所定の画像上にクリアインクを印刷することで保護層が形成され、これにより印刷画像の摩耗や退色を生じ難い印刷結果を得ることができる。

ここで、透明なメディアに対してインクが塗布された印刷面の裏側から視認するような印刷物を取得する場合がある。
印刷面から視認するような印刷物を取得する場合では、ホワイトインクによる下地印刷を行った後に(図6(a)を参照する。)、プロセスカラーインクによる画像印刷を行う(図6(b)を参照する。)ものであるのに対し、印刷面の裏面から視認するような印刷物を取得する場合では、プロセスカラーインクにより画像の左右が反転した印刷(鏡像印刷)を行い(図6(c)を参照する。)、その後、印刷された画像上にホワイトインクにより裏打ち印刷を行う(図6(d)を参照する。)ものである。
つまり、印刷面の裏側から視認するような印刷物を取得する場合には、印刷面から視認するような印刷物を取得する場合と比較すると、プロセスカラーインクとホワイトインクとを印刷する順番が逆になる。
このため、ラインプリンタ400においては、例えば、インクヘッド104とインクヘッド304との設置位置を交換できる構成として、プロセスカラーインクとホワイトインクとを印刷する順番が変更される場合には、インクヘッド104および紫外線照射ランプ106とインクヘッド304および紫外線照射ランプ306との配置位置を交換するようにしていた(図2(a)を参照する。)。
しかしながら、こうした場合には、作業者による作業工程が増えることとなり、作業が繁雑になってしまうという問題点が指摘されていた。

また、ラインプリンタ400において、印刷面の裏側から視認するような印刷物を取得する場合には、上記した構成に加えて、さらに、紫外線照射ランプ106の搬送方向の下流側であり、かつ、インクヘッド404の搬送方向の上流側において、インクヘッド304’および紫外線照射ランプ306’を設けるようにしていた(図2(b)を参照する。)。
これにより、印刷面から視認するような印刷物を取得する場合には、インクヘッド304’および紫外線照射ランプ306’を駆動することなく印刷し、印刷面の裏面から視認するような印刷物を取得する場合には、インクヘッド304および紫外線照射ランプ306を駆動することなく印刷するようにしていた。
即ち、印刷面から視認するような印刷物を取得する場合には、搬送装置102により搬送方向で移動するメディア350に対して、インクヘッド304および紫外線照射ランプ306によりホワイトインクによる下地印刷を行い、当該下地印刷の上にインクヘッド104および紫外線照射ランプ106によりプロセスカラーインクによる画像印刷を行う。その後、インクヘッド404および紫外線照射ランプ406によりクリアインクによる保護層の印刷を行う。
一方、印刷面の裏面から視認するような印刷物を取得する場合には、インクヘッド304および紫外線照射ランプ306によるホワイトインクによる印刷を行わずに、インクヘッド104および紫外線照射ランプ106により鏡像印刷により左右が反転した画像印刷を行った後に、当該画像印刷の上にインクヘッド304’および紫外線照射ランプ306’によりホワイトインクによる裏打ち印刷により下地印刷を行う。その後、インクヘッド404および紫外線照射ランプ406によりクリアインクによる保護層の印刷を行う。
しかしながら、紫外線照射ランプ106の搬送方向の下流側であり、かつ、インクヘッド404の搬送方向の上流側において、インクヘッド304’および紫外線照射ランプ306’を設けるようにした場合には、構成要素が多くなり、その結果、ラインプリンタ自体が大型化してしまうとともに、コスト高を招来してしまう問題点が指摘されていた。

さらに、ラインプリンタ400においては、インクヘッド404の近傍に紫外線照射ランプ406が設けられており、クリアインクが塗布された直後に紫外線が照射される。
このため、印刷面から視認するような印刷物を取得する際には、塗布されたクリアインクは、表面状態が平滑になる前に硬化されることとなり、印刷されたクリアインクには光沢感がなくなり、その結果、メディアに印刷された印刷結果に光沢感がなくなってしまうという問題点が指摘されていた。

なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コスト高を招来することなく、簡単な構成により、印刷面から視認するような印刷物や印刷面の裏面から視認するような印刷物を取得することができるラインプリンタを提供しようとするものである。
また、本発明の目的とするところは、印刷面から視認するような印刷物を取得する場合に、光沢感のある印刷(以下、「グロス印刷」と適宜に称する。)や光沢感のない印刷(以下、「マット印刷」と適宜に称する。)を選択的に実行することができるラインプリンタを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、搬送装置によって搬送方向で移動するメディアに対して、該搬送方向と直交する方向に一列に配列されたインクジェットノズルによりインクヘッド方式で所定の光により硬化するインクを上記メディア上に吐出するインクヘッドと、上記インクヘッドから上記メディア上に吐出されたインクに対して所定の光を照射する光照射手段とにより所定の印刷を行うラインプリンタにおいて、ホワイトインクを吐出する第1のインクヘッドと、プロセスカラーインクを吐出する第2のインクヘッドと、クリアインクを吐出する第3のインクヘッドとが上記メディアの搬送方向に対して直交する方向に沿って一列に配設されたインクヘッド部と、上記インクヘッド部の搬送方向の下流側に配設される第1の光照射手段と、上記インクヘッド部の搬送方向の下流側であり、かつ、上記第1の光照射手段の搬送方向の下流側に配設される第2の光照射手段と、上記インクヘッド部の搬送方向の上流側に配設される第3の光照射手段と、上記メディアを搬送方向の順方向または逆方向で移動するよう上記搬送装置を制御する制御手段とを有し、印刷面から視認するような印刷物を取得する場合には、上記制御手段による上記搬送装置の制御によって搬送方向における順方向で移動する上記メディアに対して、上記第1のインクヘッドからホワイトインクを吐出するとともに、上記メディア上に吐出されたホワイトインクに上記第1の光照射手段により所定の光を照射して、ホワイトインクを印刷し、上記制御手段による上記搬送装置の制御によって搬送方向における逆方向で移動する上記メディアに対して、上記第2のインクヘッドからプロセスカラーインクを吐出するとともに、上記メディア上に吐出されたプロセスカラーインクに上記第3の光照射手段により所定の光を照射して、プロセスカラーインクを印刷し、上記制御手段による上記搬送装置の制御によって搬送方向における順方向で移動する上記メディアに対して、上記第3のインクヘッドからクリアインクを吐出するとともに、上記メディア上に吐出されたクリアインクに上記第1の光照射手段または上記第2の光照射手段により所定の光を照射して、クリアインクを印刷するようにしたものである。
また、本発明は、メディアの幅方向に一列に配列されたインクジェットノズルによりインクヘッド方式で所定の光により硬化するインクを上記メディア上に吐出するインクヘッドと、上記インクヘッドから上記メディア上に吐出されたインクに対して所定の光を照射する光照射手段とを上記メディアの幅方向と直交する方向たる走査方向の行き方向および帰り方向で移動させて、上記メディアに対して所定の印刷を行うラインプリンタにおいて、ホワイトインクを吐出する第1のインクヘッドと、プロセスカラーインクを吐出する第2のインクヘッドと、クリアインクを吐出する第3のインクヘッドとが走査方向に沿って一列に配設されたインクヘッド部と、上記インクヘッド部の走査方向の行き方向における前段に配設される第1の光照射手段と、上記インクヘッド部の走査方向の行き方向における前段であり、かつ、上記第1の光照射手段の走査方向の行き方向における前段に配設される第2の光照射手段と、上記インクヘッド部、上記第1の光照射手段および上記第2の光照射手段を走査方向に沿って移動自在に支持する移動手段と、上記移動手段を走査方向の行き方向および帰り方向で移動するよう制御する制御手段とを有し、印刷面から視認するような印刷物を取得する場合には、上記制御手段による制御により上記移動手段を走査方向の帰り方向で移動しながら、上記メディアに対して上記第1のインクヘッドからホワイトインクを吐出するとともに、上記メディア上に吐出されたホワイトインクに上記第1の光照射手段により所定の光を照射して、ホワイトインクを印刷し、上記制御手段による制御により上記移動手段を走査方向の行き方向で移動しながら、上記メディアに対して上記第2のインクヘッドからプロセスカラーインクを吐出した後、上記制御手段による制御により上記移動手段を走査方向の帰り方向で移動させながら、上記メディア上に吐出されたプロセスカラーインクに上記第1の光照射手段により所定の光を照射して、プロセスカラーインクを印刷し、上記制御手段による制御により上記移動手段を走査方向の行き方向で移動させて、上記メディアが上記インクヘッド部の走査方向の行き方向における後段側に位置するまで移動し、その後、上記制御手段による制御により上記移動手段を走査方向の帰り方向で移動しながら、上記メディアに対して上記第3のインクヘッドからクリアインクを吐出するとともに、上記メディア上に吐出されたクリアインクに上記第1の光照射手段または上記第2の光照射手段により所定の光を照射してクリアインクを印刷するようにしたものである。
また、本発明は、上記第1の光照射手段と上記第2の光照射手段との照射を切り替えることによってグロス印刷とマット印刷とを行うようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、コスト高を招来することなく、簡単な構成により、印刷面から視認するような印刷物や印刷面の裏面から視認するような印刷物を取得することができるという優れた効果を奏するものである。
また、本発明は、以上説明したように構成されているので、印刷面から視認するような印刷物を取得する場合に、光沢感のある印刷(グロス印刷)や光沢感のない印刷(マット印刷)を選択的に実行することができるという優れた効果を奏するものである。
図1(a)は、従来の技術によるラインプリンタの要部を示す概略構成説明図であり、また、図1(b)は、図1(a)のIII矢視図である。 図2(a)(b)は、透明なメディアに対してインクが塗布された印刷面の裏側から視認するような印刷物を取得する場合における、図2(a)に示すラインプリンタの変形例を示す概略構成説明図である。 図3(a)は、本発明によるラインプリンタの要部を示す概略構成説明図であり、また、図3(b)は、図3(a)のIV矢視図である。 図4(a)(b)は、所定の印刷後のメディアの位置を示す説明図である。 図5(a)は、本発明によるラインプリンタの変形例を示す概略構成説明図であり、また、図5(b)は、図5(a)のV矢視図である。 図6(a)は、メディアに対して下地印刷を行った状態を示す説明図であり、また、図6(b)は、メディアに対して画像印刷を行った状態を示す説明図であり、また、図6(c)は、メディアに対して鏡像印刷を行った状態を示す説明図であり、また、図6(d)は、メディアに対して裏打ち印刷を行った状態を示す説明図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明よるラインプリンタの実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。

ここで、図3(a)には、本発明によるラインプリンタの要部が表された概略構成説明図が示されており、また、図3(b)には、図3(a)のIV矢視図が示されている。
この図3に示すラインプリンタ10は、メディア50を搬送する搬送装置12と、搬送装置12により搬送されるメディア50に対して紫外線照射インクを吐出する複数のインクヘッドより構成されるインクヘッド部14と、メディア50に吐出された紫外線硬化インクに対して紫外線を照射する紫外線照射ランプ16、36、46とを有して構成されている。

より詳細には、搬送装置12は、駆動モーター18の回転軸に固定されたプーリー20とプーリー22とを備えており、プーリー20とプーリー22との間には、無端状にベルト24が張設されている。
従って、駆動モーター18が駆動されて、その回転軸とともにプーリー20が回転すると、プーリー20の回転に伴いベルト24の上面24aが搬送方向における順方向と逆方向とに移動することとなる。
具体的には、駆動モーター18によりプーリー20が矢印C方向に回転すると、プーリー22は矢印E方向に回転して、ベルト24が反時計回り方向に回転し、上面24aが搬送方向における順方向に移動する。一方、駆動モーター18によりプーリー20が矢印D方向に回転すると、プーリー22は矢印F方向に回転して、ベルト24が時計回り方向に回転し、上面24aが搬送方向における逆方向に移動することとなる。
そして、搬送装置12は、プーリー22が設けられている一方の端部22aにおいて、メディア供給装置(図示せず。)からメディア50がベルト24の上面24a上に供給される。
こうして供給されたメディア50は、ベルト24により搬送方向における順方向あるいは逆方向で移動されて印刷が行われる。そして、印刷が終了すると、搬送方向における順方向で移動されてプーリー20が設けられている他方の端部12bまで移動される。その後、他方の端部12bの近傍に設けられた排出部(図示せず。)にメディア50を搬送し、当該排出部によりラインプリンタ10の外部に排出される。

インクヘッド部14は、6つのインクヘッドにより構成されており、搬送方向の上流側から一列にインクヘッド14−1、14−2、14−3、14−4、14−5、14−6の順で並んで配設されるとともに、搬送装置12の上方側において固定的に配設されている。
また、このインクヘッド14−1、14−2、14−3、14−4、14−5、14−6はそれぞれインクジェット方式により紫外線硬化インクを吐出するものである。
このインクヘッド14−1、14−2、14−3、14−4、14−5、14−6は、それぞれ異なる色彩の紫外線硬化インクを貯留したインクタンク(図示せず。)から紫外線硬化インクを供給するためのインクチューブ(図示せず。)が接続され、当該インクチューブを介して各インクタンクからそれぞれ異なる色彩の紫外線硬化インクが供給される。
具体的には、インクヘッド14−1は、白色(ホワイト)の紫外線硬化インクを貯留するインクタンク(図示せず。)とインクチューブ(図示せず。)により接続されて、当該インクチューブにより白色(ホワイト)の紫外線硬化インクが供給される。
また、インクヘッド14−2は、黒色(ブラック)の紫外線硬化インクを貯留するインクタンク(図示せず。)とインクチューブ(図示せず。)により接続されて、当該インクチューブにより、黒色(ブラック)の紫外線硬化インクが供給される。
さらに、インクヘッド14−3は、黄色(イエロー)の紫外線硬化インクを貯留するインクタンク(図示せず。)とインクチューブ(図示せず。)により接続されて、当該インクチューブにより、黄色(イエロー)の紫外線硬化インクが供給される。
さらにまた、インクヘッド14−4は、赤色(マゼンタ)の紫外線硬化インクを貯留するインクタンク(図示せず。)とインクチューブ(図示せず。)により接続されて、当該インクチューブにより赤色(マゼンタ)の紫外線硬化インクが供給される。
また、インクヘッド14−5は、青色(シアン)の紫外線硬化インクを貯留するインクタンク(図示せず。)とインクチューブ(図示せず。)により接続されて、当該インクチューブにより、青色(シアン)の紫外線硬化インクが供給される。
さらに、インクヘッド14−6は、透明(クリア)の紫外線硬化インクを貯留するインクタンク(図示せず。)とインクチューブ(図示せず。)により接続されて、当該インクチューブにより、透明(クリア)の紫外線硬化インクが供給される。
また、インクヘッド14−1、14−2、14−3、14−4、14−5、14−6はそれぞれ、下面が搬送装置12におけるベルト24の上面24aと対向するようにして配設されており、当該下面にはそれぞれインクタンク(図示せず。)から供給された紫外線硬化インクを吐出するためのインクジェットノズルが形成されている。
即ち、ベルト24の上面24aと対向するインクヘッド14−1の下面14−1aには、搬送方向と直交する方向に一列に配列された複数のインクジェットノズル14−1bが形成されている。そして、このインクジェットノズル14−1bは、搬送装置12により搬送されるメディア50の幅方向の長さL3より長く配列されている。
また、ベルト24の上面24aと対向するインクヘッド14−2の下面14−2aには、搬送方向と直交する方向に一列に配列された複数のインクジェットノズル14−2bが形成されている。そして、このインクジェットノズル14−2bは、搬送装置12により搬送されるメディア50の幅方向の長さL3より長く配列されている。
さらに、ベルト24の上面24aと対向するインクヘッド14−3の下面14−3aには、搬送方向と直交する方向に一列に配列された複数のインクジェットノズル14−3bが形成されている。そして、このインクジェットノズル14−3bは、搬送装置12により搬送されるメディア50の幅方向の長さL3より長く配列されている。
さらにまた、ベルト24の上面24aと対向するインクヘッド14−4の下面14−4aには、搬送方向と直交する方向に一列に配列された複数のインクジェットノズル14−4bが形成されている。そして、このインクジェットノズル14−4bは、搬送装置12により搬送されるメディア50の幅方向の長さL3より長く配列されている。
また、ベルト24の上面24aと対向するインクヘッド14−5の下面14−4aには、搬送方向と直交する方向に一列に配列された複数のインクジェットノズル14−5bが形成されている。そして、このインクジェットノズル14−5bは、搬送装置12により搬送されるメディア50の幅方向の長さL3より長く配列されている。
さらに、ベルト24の上面24aと対向するインクヘッド14−6の下面14−6aには、搬送方向に直交する方向に一列に配列された複数のインクジェットノズル14−6bが形成されている。そして、このインクジェットノズル14−6bは、搬送装置12により搬送されるメディア50の幅方向の長さL3より長く配列されている。

また、紫外線照射ランプ16は、インクヘッド部14の搬送方向における下流側において、インクヘッド14−6と所定の間隔g4を開けて固定的に配設されるとともに、下面16aがベルト24の上面24aと対向するようにして配設される。
さらに、紫外線照射ランプ36は、インクヘッド部14の搬送方向における上流側において、インクヘッド14−1と所定の間隔g4を開けて固定的に配設されるとともに、下面36aがベルト24の上面24aと対向するようにして配設される。
さらにまた、紫外線照射ランプ46は、インクヘッド部14の搬送方向における下流側であり、かつ、紫外線照射ランプ16の搬送方向における下流側において、インクヘッド14−6と所定の間隔g5を開けて固定的に配設されるとともに、下面46aがベルト24の上面24aと対向するようにして配設される。
なお、インクヘッド部14と紫外線照射ランプ16との間隔(つまり、所定の間隔g4のことである。)は、搬送方向における順方向で移動するメディア50上にインクヘッド14−6から吐出されたクリアインクが、その表面状態が平滑になる前に紫外線照射ランプ16により紫外線が照射されて硬化されるような間隔に設定されている。
また、インクヘッド部14と紫外線照射ラップ46との間隔(つまり、所定の間隔g5のことである。)は、搬送方向における順方向で移動するメディア50上にインクヘッド14−6から吐出されたクリアインクが、その表面状態が平滑になった後に紫外線照射ランプ46により紫外線が照射されて硬化されるような間隔に設定されている。
なお、紫外線照射ランプ16、36、46による紫外線の照射領域は、搬送方向と直交する方向に延設されており、その長さはメディア50の幅方向の長さL3より長く設計されている。

こうしたラインプリンタ10においては、インクヘッド14−1、14−2、14−3、14−4、14−5、14−6による紫外線硬化インクの吐出、紫外線照射ランプ16、36、46の点灯・消灯、駆動モーター18の駆動といった動作などを含む全体の動作については、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
これにより、インクヘッド14−1、14−2、14−3、14−4、14−5、14−6および紫外線照射ランプ16、36、46によって、搬送装置12により搬送方向を順方向あるいは逆方向に移動するメディア50に対して、ホワイトインクによる下地印刷、黒色(ブラック)インク、黄色(イエロー)、赤色(マゼンタ)および青色(シアン)といったプロセスカラーインクによる画像印刷ならびにクリアインクによる保護層の印刷を行うものである。

以上の構成において、ラインプリンタ10を用いてメディア50上に印刷を行う場合について説明する。
まず、印刷面から視認するような印刷物を取得する場合では、搬送装置12に供給されたメディア50を搬送装置12により搬送方向における順方向で移動させ、予め入力された所定の領域(あるいは、予め入力された画像情報から算出された所定の領域)に基づいて、メディア50上にインクヘッド14−1によりホワイトインクを塗布する。そして、インクヘッド部14の搬送方向の下流側に設けられた紫外線照射ランプ16により、メディア50上に塗布されたホワイトインクに紫外線が照射される。
これにより、当該ホワイトインクが硬化され、所定の領域へのホワイトインクによる下地印刷が行われる。
次に、ホワイトインクによる下地印刷時にベルト24の上面24a上において紫外線照射ランプ16の搬送方向の下流側に搬送されたメディア50(図4(a)を参照する。)を、搬送装置12により搬送方向における逆方向で移動させる。
このとき、紫外線照射ランプ16の搬送方向の上流側に設けられたインクヘッド14−2、14−3、14−4、14−5により、予め入力された画像情報に基づいて、ホワイトインクによる下地印刷のなされた領域上にプロセスカラーインクを塗布して所定の画像を形成する。そして、インクヘッド部14の搬送方向の上流側に設けられた紫外線照射ランプ36により、所定の画像を形成するようにして塗布されたプロセスカラーインクに紫外線が照射される。
これにより、当該プロセスカラーインクが硬化され、ホワイトインクによる下地印刷がなされた領域上に所定の画像の印刷が行われる。
その後、プロセスカラーインクによる画像印刷時にベルト24の上面24aにおいて紫外線照射ランプ36の搬送方向の上流側に搬送されたメディア50(図4(b)を参照する。)を、搬送装置12により再度搬送方向における順方向で移動させる。
このとき、紫外線照射ランプ36の搬送方向の下流側に設けられたインクヘッド14−6により、予め入力された画像情報に基づいて、プロセスカラーインクにより印刷された所定の画像上にクリアインクを塗布する。そして、インクヘッド部14の搬送方向の下流側に設けられた紫外線照射ランプ16または紫外線照射ランプ46により、所定の画像上に塗布されたクリアインクに紫外線が照射される。
これにより、当該クリアインクが硬化され、所定の画像上にクリアインクによる保護層の印刷が行われる。
ここで、インクヘッド14−6により塗布されたクリアインクに対して、紫外線照射ランプ16あるいは紫外線照射ランプ46により紫外線を照射するようにしているが、どちらの紫外線照射ランプにより紫外線を照射してクリアインクを硬化させるかにより、取得できる印刷結果に光沢感の有無を生じさせることができる。
即ち、紫外線照射ランプ16によりクリアインクに紫外線が照射された場合には、クリアインクの表面状態が平滑になる前に紫外線が照射されて硬化されることとなるため、光沢感のない印刷結果、即ち、マット印刷を取得することができる。
また、紫外線照射ランプ46によりクリアインクに紫外線が照射された場合には、クリアインクの表面状態が平滑になった後に紫外線が照射されて硬化されることとなるため、光沢感のある印刷結果、即ち、グロス印刷を取得することができる。
つまり、光沢感のある印刷結果を取得しようとする場合には、まず、紫外線照射ランプ16および紫外線照射ランプ36を点灯するとともに紫外線照射ランプ46を消灯した状態でホワイトインクによる下地印刷およびプロセスカラーインクによる画像印刷を行う。その後、紫外線照射ランプ16および紫外線照射ランプ36を消灯するとともに紫外線照射ランプ46を点灯するようにし、紫外線照射ランプ46によりインクヘッド14−6から吐出されたクリアインクに対して紫外線を照射し、当該クリアインクを硬化して、クリアインクの印刷を行うようにする。
一方、光沢感のない印刷結果を取得しようとする場合には、まず、紫外線照射ランプ16および紫外線照射ランプ36を点灯するとともに紫外線照射ランプ46を消灯した状態でホワイトインクによる下地印刷およびプロセスカラーインクによる画像印刷を行う。その後、紫外線照射ランプ16を点灯するとともに紫外線照射ランプ36および紫外線照射ランプ46を消灯した状態とし、紫外線照射ランプ16によりインクヘッド14−6から吐出されたクリアインクに対して紫外線を照射し、当該クリアインクを硬化して、クリアインクの印刷を行うようにする。

また、印刷面の裏面から視認するような印刷物を取得する場合では、まず、搬送装置12に供給されたメディア50を搬送装置12により搬送方向における順方向で移動させ、予め入力された画像情報に基づいて、メディア50上にインクヘッド14−2、14−3、14−4、14−5により、プロセスカラーインクを塗布して左右が反転した所定の画像を形成する。そして、インクヘッド部14の搬送方向の下流側に設けられた紫外線照射ランプ16により、左右が反転した所定の画像を形成するようにして塗布されたプロセスカラーインクに紫外線が照射される。
これにより、当該プロセスカラーインクが硬化され、左右が反転した所定の画像の印刷(鏡像印刷)が行われる。
次に、プロセスカラーインクによる鏡像印刷時にベルト24の上面24a上において紫外線照射ランプ16の搬送方向の下流側に搬送されたメディア50(図4(a)を参照する。)を、搬送装置12により搬送方向における逆方向で移動させる。
このとき、紫外線照射ランプ16の搬送方向の上流側に設けられたインクヘッド14−1により、予め入力された所定の領域(あるいは、予め入力された画像情報から算出された所定の領域)に基づいて、鏡像印刷がなされた領域上にホワイトインクを塗布する。そして、インクヘッド部14の搬送方向の上流側に設けられた紫外線照射ランプ36により、鏡像印刷された領域上に塗布されたホワイトインクに紫外線が照射される。
これにより、当該ホワイトインクが硬化され、鏡像印刷がなされた領域上に裏打ち印刷が行われる。
その後、ホワイトインクによる裏打ち印刷時にベルト24の上面24aにおいて紫外線照射ランプ36の搬送方向の上流側に搬送されたメディア50(図4(b)を参照する。)を、搬送装置12により搬送方向における順方向で移動させる。
このとき、紫外線照射ランプ36の搬送方向の下流側に設けられたインクヘッド14−6により、予め入力された画像情報に基づいて、裏打ち印刷された領域上にクリアインクを塗布する。そして、インクヘッド部14の搬送方向の下流側に設けられた紫外線照射ランプ16または紫外線照射ランプ46により、クリアインクに紫外線が照射される。
これにより、当該クリアインクが硬化され、ホワイトインクによる裏打ち印刷された領域上にクリアインクによる保護層の印刷が行われる。
なお、印刷面の裏面から視認する印刷物を取得する場合では、印刷結果がメディアを介して視認されるため、クリアインクの印刷により印刷結果に光沢感の有無が生じるものではないので、塗布されたクリアインクに対しては、紫外線照射ランプ16または紫外線照射ランプ46のどちらかにより紫外線を照射して硬化するようにすればよい。
つまり、印刷面の裏面から視認する印刷物を取得する場合においては、印刷中は、すべての紫外線照射ランプを点灯するようにしてもよいし、紫外線照射ランプ16および紫外線照射ランプ36のみを照射するようにしてもよい。さらに、鏡像印刷および裏打ち印刷を行う際には紫外線照射ランプ16および紫外線照射ランプ36を点灯し、クリアインクの印刷を行う際には紫外線照射ランプ16および紫外線照射ランプ36を消灯して紫外線照射ランプ46を点灯するようにしてもよい。

以上において説明したように、本発明によるラインプリンタ10は、ホワイトインク、プロセスカラーインクおよびクリアインクを吐出可能なインクヘッド部14の搬送方向の上流側と下流側とにそれぞれ紫外線照射ランプ36と紫外線照射ランプ16とを設けるとともに、紫外線照射ランプ16の搬送方向の下流側に紫外線照射ランプ46を設けるようにした。
さらに、搬送装置12を、上面12aに供給されたメディア50を搬送方向の順方向および逆方向に移動することができる構成とした。
これにより、本発明によるラインプリンタ10においては、メディア50が搬送方向における逆方向で移動する際にも印刷することができる。
このため、本発明によるラインプリンタ10においては、ホワイトインク、プロセスカラーインクおよびクリアインクを重ねて印刷する場合に、各インクを重ねる順番が異なったとしても、最低限の数のインクヘッドおよび紫外線照射ランプにより対応することができることとなる。
また、本発明によるラインプリンタ10においては、印刷面から視認するような印刷物を取得する場合に、光沢感のある印刷(グロス印刷)と光沢感のない印刷(マット印刷)とを選択的に実行することができるようになる。

なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(6)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、インクヘッド部14および紫外線照射ランプ16、36、46を固定的に配設し、メディア50を搬送装置12により搬送方向における順方向および逆方向で移動するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、インクヘッド部14および紫外線照射ランプ16、36、46がメディア50上を走査するようにしてもよい。
具体的には、所定のテーブル上に載置されたメディア50上をメディア50の幅方向と直交する長手方向に走査するホルダーにインクヘッド部14および紫外線照射ランプ16、36、46を搭載するような構成とする(図5(a)(b)を参照する。)。
なお、こうしたホルダーは、マイクロコンピューター(図示せず。)の制御による駆動手段(図示せず。)により走査方向を行き方向あるいは帰り方向で移動するものである。
そして、メディア50に対して印刷を行い、印刷面から視認するような印刷物を取得する場合には、ホルダーを走査方向の帰り方向で移動させ、予め入力された所定の領域(あるいは、予め入力された画像情報から算出された所定の領域)に基づいて、メディア50上にインクヘッド14−1によりホワイトインクを塗布する。そして、インクヘッド部14の走査方向における帰り方向の後段(つまり、インクヘッド部14の走査方向における行き方向の前段である。)に設けられた紫外線照射ランプ16により、メディア50上に塗布されたホワイトインクに紫外線が照射されて下地印刷が行われる。
次に、ホルダーを走査方向の行き方向で移動させ、インクヘッド14−2、14−3、14−4、14−5により、予め入力された画像情報に基づいて、下地印刷された領域上にプロセスカラーインクを塗布して所定の画像を形成する。そして、インクヘッド部14の走査方向における行き方向の後段(つまり、インクヘッド部14の走査方向における帰り方向の前段である。)に設けられた紫外線照射ランプ36により、所定の画像を形成するようにして塗布されたプロセスカラーインクに紫外線が照射されて画像印刷が行われる。
その後、ホルダーを再度走査方向の帰り方向で移動させ、インクヘッド14−6により、予め入力された画像情報に基づいて、印刷された所定の画像上にクリアインクを塗布する。そして、紫外線照射ランプ16または紫外線照射ランプ46により、所定の画像上に塗布されたクリアインクに紫外線が照射されて保護層の印刷が行われる。
このとき、光沢感のある印刷結果を取得する場合には、紫外線照射ランプ16の走査方向における帰り方向の後段(つまり、紫外線照射ランプ16の走査方向における行き方向の前段であり、より詳細には、インクヘッド部14の走査方向における行き方向の前段であり、かつ、紫外線照射ランプ16の走査方向における行き方向の前段である。)に設けられた紫外線照射ランプ46により紫外線の照射が行われ、光沢感のない印刷結果を取得する場合には、紫外線照射ランプ16により紫外線の照射が行われる。

また、メディア50に対して印刷を行い、印刷面の裏面から視認するような印刷物を取得する場合には、ホルダーを走査方向の帰り方向で移動させ、予め入力された画像情報に基づいて、メディア50上にインクヘッド14−2、14−3、14−4、14−5により、プロセスカラーインクを塗布して左右が反転した所定の画像を形成する。そして、インクヘッド部14の走査方向における帰り方向の後段に設けられた紫外線照射ランプ16により、左右が反転した所定の画像を形成するようにして塗布されたプロセスカラーインクに紫外線が照射されて鏡像印刷が行われる。
次に、ホルダーを走査方向の行き方向で移動させ、予め入力された所定の領域(あるいは、予め入力された画像情報から算出された所定の領域)に基づいて、インクヘッド14−1により鏡像印刷された領域上にホワイトインクを塗布する。そして、インクヘッド部14の走査方向における行き方向の後段に設けられた紫外線照射ランプ36により、距面印刷された領域上に塗布されたホワイトインクに紫外線が照射されて裏打ち印刷が行われる。
その後、ホルダーを再度走査方向の帰り方向で移動させ、予め入力された情報に基づいて、インクヘッド14−6により裏打ち印刷された領域上にクリアインクを塗布する。そして、インクヘッド部14の走査方向における帰り方向の後段に設けられた紫外線照射ランプ16または紫外線照射ランプ46によりクリアインクに紫外線が照射されて保護層の印刷が行われる。
(2)上記した実施の形態においては、インクヘッド部14の搬送方向の上流側に紫外線照射ランプ36を設けるようにし、印刷面から視認するようにした印刷物を取得する際には、紫外線照射ランプ36によって所定の画像を形成するように塗布されたプロセスカラーインクに紫外線を照射するようにした。さらに、印刷面の裏面から視認するようにした印刷物を取得する際には、紫外線照射ランプ36によって鏡像印刷された領域上に塗布されたホワイトインクに紫外線を照射するようにした。
本発明におけるラインプリンタの構成としては、上記した構成に限られるものではないことは勿論であり、紫外線照射ランプ36を設けないようにしてもよい。
こうした場合には、印刷面から視認するような印刷物を取得する際には、搬送方向における順方向でメディア50を移動させてホワイトインクによる下地印刷を行った後、搬送方向における逆方向でメディア50を移動させてプロセスカラーインクを塗布して所定の画像を形成し、その後、搬送方向における順方向でメディア50を移動させて紫外線照射ランプ16により当該所望の画像に紫外線を照射して画像印刷を行う。
そして、再度搬送方向における逆方向でメディア50を移動させて、メディア50を所定の位置まで移動した後に、搬送方向における順方向でメディア50を移動させてクリアインクによる保護膜の印刷を行うようにする。
また、印刷面の裏面から視認するようにした印刷物を取得する際には、搬送方向における順方向でメディア50を移動させてプロセスカラーインクによる鏡像印刷を行った後、搬送方向における逆方向でメディア50を移動させて鏡像印刷された領域上にホワイトインクを塗布し、その後、搬送方向における順方向でメディア50を移動させて紫外線照射ランプ16により当該ホワイトインクに紫外線を照射して裏打ち印刷を行う。
そして、再度搬送方向における逆方向でメディア50を移動させて、メディア50を所定の位置まで移動した後に、搬送方向における順方向でメディア50を移動させてクリアインクによる保護膜の印刷を行うようにする。
なお、上記した所定の位置とは、例えば、ベルト24の上面24a上のメディア50がインクヘッド部14の搬送方向の上流側に位置するものである。

あるいは、ホワイトインクによる印刷(下地印刷、裏打ち印刷)、プロセスカラーインクによる印刷(画像印刷、鏡像印刷)およびクリアインクによる保護層の印刷の際には、搬送装置12により上記した所定の位置までメディア50を移動させてから、搬送方向における順方向で移動させながら印刷するようにしてもよい。
つまり、印刷面から視認するような印刷物を取得する際には、ホワイトインクによる下地印刷を行った後、搬送装置12によりメディア50を所定の位置までを移動させ、その後、搬送装置12によりメディア50を搬送方向の順方向で移動させてプロセスカラーインクを塗布するとともに、紫外線照射ランプ16により当該プロセスカラーインクに紫外線を照射する。
次に、搬送装置12によりメディア50を所定の位置まで移動させ、その後、搬送装置12によりメディア50を搬送方向の順方向で移動させてメディア50上にクリアインクを塗布するとともに、紫外線照射ランプ16あるいは紫外線照射ランプ46により当該クリアインクに紫外線を照射する。
また、印刷面の裏面から視認するような印刷物を取得する際には、プロセスカラーインクによる鏡像印刷を行った後、搬送装置12によりメディア50を所定の位置まで移動させ、その後、搬送装置12によりメディア50を搬送方向の順方向で移動させてホワイトインクを塗布するとともに、紫外線照射ランプ16により当該ホワイトインクに紫外線を照射する。
次に、搬送装置12によりメディア50を所定の位置まで移動させ、その後、搬送装置12によりメディア50を搬送方向の順方向で移動させてメディア50上にクリアインクを塗布するとともに、紫外線照射ランプ16あるいは紫外線照射ランプ46により当該クリアインクに紫外線を照射する。
(3)上記した実施の形態においては、紫外線硬化インクと当該紫外線硬化インクに対して紫外線を照射する紫外線照射ランプ16、36、46を用いるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、紫外線とは異なる放射線の可視光や電子線あるいは、その他の光を照射する光照射手段を用い、当該光照射手段により照射された光によって固化あるいは増粘する性質を有する各種インクを用いるようにしてもよい。
(4)上記した実施の形態においては、インクヘッド部14を搬送方向の上流側からインクヘッド14−1、14−2、14−3、14−4、14−5、14−6の順番で配列するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
つまり、インクヘッド部14においては、ホワイトインクを吐出するインクヘッド14−1と、プロセスカラーインクを吐出するインクヘッド14−2、14−3、14−4、14−5と、クリアインクを吐出するインクヘッド14−6とを上記した順番以外の順番で配列するようにしてもよい。
なお、クリアインクを吐出するインクヘッド14−6については、光沢感のない印刷結果を取得する際に、吐出されたクリアインクの表面状態が平滑になる前に紫外線を照射しなければならないため、搬送方向の下流側に位置することが望ましい。
(5)上記した実施の形態においては、紫外線照射ランプ46をインクヘッド部14と所定の間隔g5を開けて配設するようにしたが、こうした紫外線照射ランプ46とインクヘッド部14との間隔g5を調整可能な構成を設けて、間隔g5を調整することができるようにしてもよいことは勿論である。
これにより、使用する紫外線硬化インクの特性や作業環境温度などに応じて間隔g5を決定することが可能となり、効率的に光沢感のある印刷結果を取得することができるようになる。
また、同様にして、紫外線照射ランプ16および紫外線照射ランプ36とインクヘッド部14との間隔g4についても、調整可能な構成を設けて調整するようにしてもよい。
(6)上記した実施の形態ならびに上記した(1)および(5)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、インクによりメディアに対して印刷を行う際に用いて好適である。
10、400 ラインプリンタ、12、102 搬送装置、14、104、304、404 インクヘッド、16、36、46、106、306、406 紫外線照射ランプ、50、350 メディア

Claims (4)

  1. 搬送装置によって搬送方向で移動するメディアに対して、該搬送方向と直交する方向に一列に配列されたインクジェットノズルによりインクヘッド方式で所定の光により硬化するインクを前記メディア上に吐出するインクヘッドと、前記インクヘッドから前記メディア上に吐出されたインクに対して所定の光を照射する光照射手段とにより所定の印刷を行うラインプリンタにおいて、
    ホワイトインクを吐出する第1のインクヘッドと、プロセスカラーインクを吐出する第2のインクヘッドと、クリアインクを吐出する第3のインクヘッドとが前記メディアの搬送方向に対して直交する方向に沿って一列に配設されたインクヘッド部と、
    前記インクヘッド部の搬送方向の下流側に配設される第1の光照射手段と、
    前記インクヘッド部の搬送方向の下流側であり、かつ、前記第1の光照射手段の搬送方向の下流側に配設される第2の光照射手段と、
    前記インクヘッド部の搬送方向の上流側に配設される第3の光照射手段と、
    前記メディアを搬送方向の順方向または逆方向で移動するよう前記搬送装置を制御する制御手段と
    を有し、
    印刷面から視認するような印刷物を取得する場合には、
    前記制御手段による前記搬送装置の制御によって搬送方向における順方向で移動する前記メディアに対して、前記第1のインクヘッドからホワイトインクを吐出するとともに、前記メディア上に吐出されたホワイトインクに前記第1の光照射手段により所定の光を照射して、ホワイトインクを印刷し、
    前記制御手段による前記搬送装置の制御によって搬送方向における逆方向で移動する前記メディアに対して、前記第2のインクヘッドからプロセスカラーインクを吐出するとともに、前記メディア上に吐出されたプロセスカラーインクに前記第3の光照射手段により所定の光を照射して、プロセスカラーインクを印刷し、
    前記制御手段による前記搬送装置の制御によって搬送方向における順方向で移動する前記メディアに対して、前記第3のインクヘッドからクリアインクを吐出するとともに、前記メディア上に吐出されたクリアインクに前記第1の光照射手段または前記第2の光照射手段により所定の光を照射して、クリアインクを印刷する
    ことを特徴とするラインプリンタ。
  2. 請求項1に記載のラインプリンタにおいて、
    前記第1の光照射手段と前記第2の光照射手段との照射を切り替えることによってグロス印刷とマット印刷とを行う
    ことを特徴とするラインプリンタ。
  3. メディアの幅方向に一列に配列されたインクジェットノズルによりインクヘッド方式で所定の光により硬化するインクを前記メディア上に吐出するインクヘッドと、前記インクヘッドから前記メディア上に吐出されたインクに対して所定の光を照射する光照射手段とを前記メディアの幅方向と直交する方向たる走査方向の行き方向および帰り方向で移動させて、前記メディアに対して所定の印刷を行うラインプリンタにおいて、
    ホワイトインクを吐出する第1のインクヘッドと、プロセスカラーインクを吐出する第2のインクヘッドと、クリアインクを吐出する第3のインクヘッドとが走査方向に沿って一列に配設されたインクヘッド部と、
    前記インクヘッド部の走査方向の行き方向における前段に配設される第1の光照射手段と、
    前記インクヘッド部の走査方向の行き方向における前段であり、かつ、前記第1の光照射手段の走査方向の行き方向における前段に配設される第2の光照射手段と、
    前記インクヘッド部、前記第1の光照射手段および前記第2の光照射手段を走査方向に沿って移動自在に支持する移動手段と、
    前記移動手段を走査方向の行き方向および帰り方向で移動するよう制御する制御手段と
    を有し、
    印刷面から視認するような印刷物を取得する場合には、
    前記制御手段による制御により前記移動手段を走査方向の帰り方向で移動しながら、前記メディアに対して前記第1のインクヘッドからホワイトインクを吐出するとともに、前記メディア上に吐出されたホワイトインクに前記第1の光照射手段により所定の光を照射して、ホワイトインクを印刷し、
    前記制御手段による制御により前記移動手段を走査方向の行き方向で移動しながら、前記メディアに対して前記第2のインクヘッドからプロセスカラーインクを吐出した後、前記制御手段による制御により前記移動手段を走査方向の帰り方向で移動させながら、前記メディア上に吐出されたプロセスカラーインクに前記第1の光照射手段により所定の光を照射して、プロセスカラーインクを印刷し、
    前記制御手段による制御により前記移動手段を走査方向の行き方向で移動させて、前記メディアが前記インクヘッド部の走査方向の行き方向における後段側に位置するまで移動し、その後、前記制御手段による制御により前記移動手段を走査方向の帰り方向で移動しながら、前記メディアに対して前記第3のインクヘッドからクリアインクを吐出するとともに、前記メディア上に吐出されたクリアインクに前記第1の光照射手段または前記第2の光照射手段により所定の光を照射してクリアインクを印刷する
    ことを特徴とするラインプリンタ。
  4. 請求項3に記載のラインプリンタにおいて、
    前記第1の光照射手段と前記第2の光照射手段との照射を切り替えることによってグロス印刷とマット印刷とを行う
    ことを特徴とするラインプリンタ。
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