JP2010240904A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷媒体上に複数色のインクを順番に塗布する技術において、塗布されたインクの側から視認される印刷物を生成する際にも、印刷媒体の側から視認される印刷物を生成する際にも、印刷結果の品質が高い印刷物を生成する。
【解決手段】印刷装置1は、以下の構成を備える。第1の方向At1と第2の方向At2とに、印刷媒体PMを搬送することができる搬送部600。印刷媒体の搬送方向について異なる位置に設けられている複数の単色ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK。複数の単色ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BKに対して印刷媒体の搬送方向について両側の位置に設けられた二つの発光部702,704。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷媒体上に複数色のインクを順番に印刷する技術に関するものである。
従来より、印刷媒体上に複数色のインクを順番に印刷する技術が存在する。また、そのような印刷の中には、紫外線を照射されて硬化する紫外線硬化インクを使用するものもある。そのような技術においては、インクが印刷媒体上に塗布された後に、印刷媒体上のインクに紫外線を照射して、インクを硬化させる。
特開2007−118450号公報 特開2008−284708号公報
上記のような技術においては、たとえば、印刷物の表面に光沢を持たせるために、透明なクリアインクが使用されることがある。このクリアインクは、各色のインクが印刷媒体上に塗布された後に、印刷媒体上に塗布される必要がある。
また、透明な印刷媒体に印刷する際には、画像中の地の色である白を表現するために白インクが使用されることがある。この白インクは、他の各色のインクが印刷媒体上に塗布される前に、印刷媒体上に塗布されることが好ましい。透明な印刷媒体上において、地の白の部分と対象物の部分との間に隙間をつくることなく印刷を行うため、白インクが塗布された領域の上に一部重ねて、他の各色のインクを塗布されることがあるからである。また、他の各色のインクの塗布に先立って、透明な印刷媒体の全面に白インクを塗布し、その上から他の各色のインクを塗布することで、印刷の隙間の発生を防止できるだけでなく、他の各色のインクの発色をよくすることもできる。なお、以上の説明は、透明な印刷媒体を使用して生成される印刷物が、インクが塗布される側から視認されるものであることを前提にしている。
一方、透明な印刷媒体で生成される印刷物が印刷媒体の側(インクが塗布される側とは逆の側)から視認されるものである場合には、白インクは、他の各色のインクが印刷媒体上に塗布された後に、他の各色のインクの上から印刷媒体上に塗布されることが好ましい。上記と同様に、印刷における隙間の発生を防止し、他の各色のインクの、印刷媒体の側から見たときの発色をよくするためである。
このように、印刷媒体上に複数色のインクを順に印刷する技術においては、他のインクよりも先に印刷媒体上に塗布されることが望ましいインクや、他のインクよりも後に印刷媒体上に塗布されることが望ましいインクが存在する。
ところが、上述のように、印刷物がインクが塗布される側から視認されるものであるか、印刷媒体の側から視認されるものであるか、によって、好ましいインク塗布の順番が変わる。従来は、一つの印刷装置で、それら2種類の印刷物を生成するためには、たとえば、インクタンクからノズルに至るインク流路を切り換えて、各ノズルから吐出されるインクを変えていた。また、各インクを吐出するヘッドユニット自体を交換して、各ヘッドユニットの位置関係を変えて、インク塗布の順番を変える技術も存在する。
しかし、前者の技術においては、インク流路内に残留した微量のインクが、流路が切り換えられた後に新たに供給されるインクと混ざってしまい、望ましいインク色が出せないことがある、という問題点が存在した。また、後者の技術においては、交換可能に設けられたヘッドユニットの取り付け精度を高めることができず、その結果、各ヘッドから吐出するインク滴の印刷媒体上の相互の着弾位置(すなわち、各色のインクドットの相対位置)の精度を高めることができない。そのために、印刷結果の品質を高めることができない、という問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を取り扱うためになされたものであり、印刷媒体上に複数色のインクを順番に塗布する技術において、塗布されたインクの側から視認される印刷物を生成する際にも、印刷媒体の側から視認される印刷物を生成する際にも、印刷結果の品質が高い印刷物を生成できるようにすることを目的とする。
本発明は、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
印刷装置であって、
第1の方向と、前記第1の方向とは逆の第2の方向とに、印刷媒体を搬送することができる搬送部と、
前記搬送部に搬送される前記印刷媒体に対して、それぞれ異なる色の光硬化インクを吐出する複数の単色ヘッドであって、前記搬送の方向について異なる位置に設けられている複数の単色ヘッドと、
前記光硬化インクを硬化させるための光をそれぞれ射出することができる二つの発光部であって、前記複数の単色ヘッドに対して前記搬送の方向について両側の位置に設けられた二つの発光部と、を備える印刷装置である。
このような態様においては、第1と第2のいずれの方向に印刷媒体を搬送した場合にも、複数の単色ヘッドの下流側には二つの発光部のうちのいずれかが位置することになる。このため、印刷媒体上に塗布されたインクを、複数の単色ヘッドの下流側に位置する方の発光部で硬化させることができる。そして、複数の単色ヘッドが搬送の方向について異なる位置に設けられているため、搬送部による搬送の方向を切り換えることで、印刷媒体上へのインクの塗布の順番を変えることができる。よって、上記のような態様とすれば、印刷媒体上に複数色のインクを順番に塗布する技術において、塗布されたインクの側から視認される印刷物を生成する際にも、印刷媒体の側から視認される印刷物を生成する際にも、このましい順番でインクを塗布して、印刷結果の品質の高い印刷物を生成することができる。
なお、本明細書においてインクの「塗布」は、一定値以上の面積の領域にインクを塗る態様のみを意味するものではない。すなわち、微小なインク滴を印刷媒体上に着弾させる場合も、インクの「塗布」に含まれるものとする。すなわち、本明細書において、インクの「塗布」とは、量の多少を問わず、印刷媒体上にインクを配することをいう。
[適用例2]
適用例1の印刷装置であって、さらに、
前記搬送部と、前記複数の単色ヘッドと、前記二つの発光部と、を制御する制御部を備え、
前記複数の単色ヘッドは、白色の光硬化インクを吐出する白色ヘッドを含み、
前記制御部は、
前記搬送部に前記第1の方向に前記印刷媒体を搬送させ、前記複数の単色ヘッドの少なくとも一部であって前記白色ヘッドを含む2以上の単色ヘッドによって前記印刷媒体上に塗布される光硬化インクのうち、前記白色の光硬化インクが最初に前記印刷媒体上に塗布される第1の印刷モードと、
前記搬送部に前記第2の方向に前記印刷媒体を搬送させ、前記複数の単色ヘッドの少なくとも一部であって前記白色ヘッドを含む2以上の単色ヘッドによって前記印刷媒体上に塗布される光硬化インクのうち、前記白色の光硬化インクが最後に前記印刷媒体上に塗布される第2の印刷モードと、を有することが好ましい。
このような態様とすれば、塗布されたインクの側から視認される印刷物を生成する際には、第1の印刷モードによって、他の色インクの下に白色インクを塗布することができる。その結果、たとえば、印刷物において印刷に隙間ができることを防止でき、白色インクの上に塗布された他の色のインクの発色をよくすることができる。
また、透明な印刷媒体の側(インクが塗布される側とは逆の側)から視認される印刷物を生成する際には、第2の印刷モードによって、他の色インクの上から白色インクを塗布することができる。その結果、たとえば、印刷物において印刷に隙間ができることを防止でき、白色インクの下(透明な印刷媒体の側)に記録された他の色のインクの発色をよくすることができる。
なお、以下のような態様とすることも好ましい。
適用例1の印刷装置であって、
前記複数の単色ヘッドは、
白色の光硬化インクを吐出する白色ヘッドと、
白色以外の色の光硬化インクをそれぞれ吐出する複数の有色ヘッドと、を含み、
前記白色ヘッドは、前記複数の有色ヘッドに対して、前記第1の方向の上流側と前記第2の方向の上流側との少なくとも一方に位置する、印刷装置である。
このような態様とすれば、たとえば、白色ヘッドが、複数の有色ヘッドに対して、第1の方向の上流側にある態様においては、以下のような効果が得られる。すなわち、塗布されたインクの側から視認される印刷物を生成する際に、第1の方向に印刷媒体を搬送して印刷を行うことによって、白色のインクの上に白色以外の色のインクを重ねて塗布することができる。そして、印刷媒体の側から視認される印刷物を生成する際に、第2の方向に印刷媒体を搬送して印刷を行うことによって、白色以外の色のインクの背後から白色のインクを重ねて塗布することができる。
また、たとえば、白色ヘッドが、複数の有色ヘッドに対して、第2の方向の上流側にある態様においては、以下のような効果が得られる。すなわち、塗布されたインクの側から視認される印刷物を生成する際に、第2の方向に印刷媒体を搬送して印刷を行うことによって、白色のインクの上に白色以外の色のインクを重ねて塗布することができる。そして、印刷媒体の側から視認される印刷物を生成する際に、第1の方向に印刷媒体を搬送して印刷を行うことによって、白色以外の色のインクの背後から白色のインクを重ねて塗布することができる。
また、以下のような態様とすることも好ましい。
適用例1の印刷装置であって、さらに、
印刷媒体上に塗布された他のインクの上に塗布するための透明な重畳インクを吐出するクリアヘッドを含み、
前記クリアヘッドは、前記複数の単色ヘッドに対して、前記第1の方向の上流側または前記第2の方向の上流側に位置する、印刷装置である。
このような態様とすれば、たとえば、クリアヘッドが、複数の単色ヘッドに対して、第1の方向の上流側にある態様においては、以下のような効果が得られる。すなわち、塗布されたインクの側から視認される印刷物を生成する際に、第2の方向に印刷媒体を搬送して印刷を行うことによって、各色のインクの上に重畳インクを重ねて塗布することができる。
また、クリアヘッドが、複数の単色ヘッドに対して、第2の方向の上流側にある態様においては、以下のような効果が得られる。すなわち、塗布されたインクの側から視認される印刷物を生成する際に、第1の方向に印刷媒体を搬送して印刷を行うことによって、各色のインクの上に重畳インクを重ねて塗布することができる。
なお、重畳インクは、半透明なインクとすることもできる。なお、「半透明なインク」とは、印刷媒体上に塗布された他のインクの上から塗布した場合に、他のインクの色によって、見た目の色が変わるインクをいう。
[適用例3]
適用例1または適用例2の印刷装置であって、さらに、
前記光硬化インクを硬化させるための光を射出することができる補助発光部であって、前記射出する光の波長の分布を変えることができる補助発光部を、前記搬送の方向について、前記複数の単色ヘッドの間に備え、
前記制御部は、
前記搬送部に前記第1の方向に前記印刷媒体を搬送させるときには、第1の波長分布を有する光を前記補助発光部に射出させ、
前記搬送部に前記第2の方向に前記印刷媒体を搬送させるときには、前記第1の波長分布とは異なる第2の波長分布を有する光を前記補助発光部に射出させ、
前記第1の波長分布の光は、前記第2の波長分布の光よりも、前記第1の方向について前記補助発光部より上流側に位置する単色ヘッドの光硬化インクを硬化させるのに適した光であり、
前記第2の波長分布の光は、前記第1の波長分布の光よりも、前記第2の方向について前記補助発光部より上流側に位置する単色ヘッドの光硬化インクを硬化させるのに適した光である、印刷装置である。
このような態様とすれば、補助光源部の上流側にある単色ヘッドによって印刷媒体上に塗布されたインクを、補助光源部の下流側にある単色ヘッドのインクが印刷媒体上に塗布される前に、硬化させることができる。よって、補助光源部の上流側と下流側にある二つの単色ヘッドからのインクが印刷媒体上で混ざる可能性を低減することができる。そして、印刷媒体が第1の方向に搬送される場合と第2の方向に搬送される場合とで、光の波長分布を変えるため、印刷媒体が第1の方向に搬送される場合にも、印刷媒体が第2の方向に搬送される場合にも、上記の効果を効果的に発揮することができる。
なお、本発明は、以下に示すような種々の態様で実現することが可能である。
(1)印刷装置、印刷方法、印刷装置の運転方法。
(2)印刷ヘッドおよび発光部の配置方法。
第1実施例であるプリンタ1の全体構成を示す説明図。 プリンタ1の制御部1200が有する二つの印刷モードにおいて、各発光部が射出する光の波長分布のタイプを示す説明図。
A.実施例:
図1は、実施例であるプリンタ1の全体構成を示す説明図である。このプリンタ1は、インク滴を吐出する印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK,100CLと、紫外線効果インクを貯留するインクタンク200W,200C,200M,200Y,200BK,200CLと、印刷媒体を搬送する印刷媒体搬送部600と、紫外線効果インクを硬化させるための光(紫外線)を射出する主発光部702,704および補助発光部752〜764と、を備える。また、このプリンタ1は、上記各部を制御する制御部1200を備える。なお、図1においては、技術の理解を容易にするために、印刷ヘッドと対応するインクタンクとを結ぶインク供給管、および各部と制御部1200の接続など、上記以外の構成については、図示を省略する。
印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BKは、インクタンクから供給される紫外線硬化インクのインク滴を印刷媒体PMに向けて吐出する。その結果、印刷媒体PM上に各インクによるドットが形成される。印刷ヘッド100Wはホワイトインクを吐出する。印刷ヘッド100Cはシアンインクを吐出する。印刷ヘッド100Mはマゼンタインクを吐出する。印刷ヘッド100Yはイエロインクを吐出する。印刷ヘッド100BKはブラックインクを吐出する。
一方、印刷ヘッド100CLは、透明な表面処理用インクを吐出する。この表面処理用インクは、印刷物の表面に光沢を出すために使用される。このため、表面処理用インクは、印刷媒体上において他の画像を形成するための色を有するインクの上から塗布される。表面処理用インクも紫外線を照射されて硬化する。本明細書においては、以上の印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK、ならびに印刷ヘッド100CLを、まとめて「印刷ヘッド100」と呼ぶことがある。
インクタンク200W,200C,200M,200Y,200BKは、それぞれ、ホワイト、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの紫外線硬化インクを格納している。そして、インクタンク200CLは、表面処理用インクを格納する。これらのインクタンクは、それぞれ図示しないインク供給管を介して、対応する印刷ヘッドにインクを供給する。
なお、本実施例では、表面処理用インクを含む紫外線硬化インクのことを、広義に把握して「光硬化インク」とも表記する。これら光硬化インクは、印刷媒体上に塗布された後、紫外線を照射されることで硬化され、印刷媒体上に定着する。これらの光硬化インクは、インクを吸収する紙などの繊維性の印刷媒体にも定着させることができ、インクをほとんど吸収しない樹脂などの印刷媒体にも定着させることができる。
印刷媒体搬送部600は、ローラ602〜614を備える。ローラ602〜614のうち、ローラ604,606は、図示しないモータに接続されており、それらのモータによって駆動される。他のローラは、自由に回転できるように設けられている。ローラ604,606は、モータによって、時計回りおよび反時計回りのいずれの方向にも回転され得る。その結果、印刷媒体PMは、図1において右に向かう第1の搬送方向At1と、左に向かう第2の搬送方向At2と、のいずれの方向にも搬送され得る。印刷媒体搬送部600は、主たる部分を紙で構成される印刷媒体を搬送することもでき、主たる部分を樹脂で構成される印刷媒体を搬送することもできる。
ローラ602と向かい合う位置には、印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK,100CLが、印刷媒体の第1の搬送方向At1についてその順に、ローラ602に向かって放射状に配されている。ローラ602は、プラテンとして機能する。すなわち、印刷媒体PMは、ローラ602に支持された状態で、各印刷ヘッド100から吐出されたインク滴を受ける。
主発光部702は、第1の搬送方向At1について、印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK,100CLの下流側に配されている。主発光部702は、発光ダイオードを備えており、それらの印刷ヘッドが吐出する光硬化インクを硬化させることができる波長分布P01を有する光(紫外線)を射出することができる。
一方、主発光部704は、第1の搬送方向At1について、印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK,印刷ヘッド100CLの上流側に配されている。主発光部704も、発光ダイオードを備えており、それらの印刷ヘッドが吐出する光硬化インクを硬化させることができる波長分布P02を有する光(紫外線)を射出することができる。なお、これらの主発光部を特に区別して示すときには、それぞれ第1の主発光部702、第2の主発光部704と表記する。
第1の搬送方向At1について、主発光部702、印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK,100CL、主発光部704の間には、それぞれ補助発光部752,754,756,758,760,762,764が設けられている。なお、これらの補助発光部を特に区別して示すときには、それぞれ第1の補助発光部752、第2の補助発光部754、第3の補助発光部756、第4の補助発光部758、第5の補助発光部760、第6の補助発光部762、第7の補助発光部764と表記する。
第1の補助発光部752は、各印刷ヘッドの中で、第1の搬送方向At1について最も上流側にある印刷ヘッド100Wのさらに上流側に位置する。補助発光部752は、印刷ヘッド100Wと隣接しない補助発光部756,758,760,762,764にくらべて、印刷ヘッド100Wが吐出するホワイトインクを硬化させるのにより適した波長分布を有する光(紫外線)を射出することができる。なお、ある方向について補助発光部とある印刷ヘッドが「隣接する」とは、その方向について補助発光部とその印刷ヘッドの間に他の印刷ヘッドが存在しないことを意味する。
第7の補助発光部764は、各印刷ヘッドの中で、第1の搬送方向At1について最も下流側にある印刷ヘッド100CLのさらに下流側に位置する。補助発光部764は、印刷ヘッド100CLと隣接しない補助発光部752,754,756,758,760にくらべて、印刷ヘッド100CLが吐出する表面処理用インクを硬化させるのにより適した波長分布を有する光(紫外線)を射出することができる。
印刷ヘッドの間に設けられている第2〜第6の補助発光部754,756,758,760,762は、それぞれ異なる2組の波長分布を有する光(紫外線)を、切り換えて射出することができる。
第2の補助発光部754は、各印刷ヘッドの中で、互いに隣接する印刷ヘッド100W,100Cの間に位置する。なお、ある方向について二つの印刷ヘッドが「隣接する」とは、その方向についてそれら二つの印刷ヘッドの間に他の印刷ヘッドが存在しないことを意味する。
補助発光部754が吐出することができる第1の波長分布P21を有する光は、補助発光部754が吐出することができる第2の波長分布P22を有する光よりも、印刷ヘッド100Wが吐出するホワイトインクを硬化させるのにより適した光である。印刷ヘッド100Wは、第1の搬送方向At1について、補助発光部754の上流側に隣接する位置に配されている。
そして、補助発光部754が吐出することができる第2の波長分布P22を有する光は、上記の第1の波長分布P21を有する光よりも、印刷ヘッド100Cが吐出するシアンインクを硬化させるのにより適した光である。印刷ヘッド100Cは、第1の搬送方向At1について、補助発光部754の下流側に隣接する位置に配されている。
第3〜第6の補助発光部756,758,760,762についても、第2の補助発光部754と同様に、第1の搬送方向At1について上流側に隣接する印刷ヘッドのインクを硬化させるのに適した波長分布の光(紫外線)と、下流側に隣接する印刷ヘッドのインクを硬化させるのに適した波長分布の光(紫外線)と、を切り換えて射出することができる。
なお、補助発光部752〜764がそれぞれ射出する光は、単独で各インクを印刷媒体上に十分に定着させられるほどの出力を有しない。すなわち、各インクは、印刷媒体上に塗布された後、まず、補助発光部752〜764から射出された光である程度硬化され、その後、主発光部702、または主発光部704から射出された光でさらに硬化されて、印刷媒体上に定着される。なお、「十分に定着」とは、補助発光部752〜764と、主発光部702または主発光部704と、によって硬化されたインクの定着力の90%以上の定着力を有する定着をいう。インクの定着力は、粘着テープによる剥離試験で測定することができる。
図2は、プリンタ1の制御部1200が有する二つの印刷モードにおいて、各発光部が射出する光の波長分布のタイプを示す説明図である。制御部1200は、図1を使用して説明したプリンタ1の各構成を制御することにより、二つの印刷モードを実現する。
制御部1200が有する二つの印刷モードのうち、第1の印刷モードは、印刷媒体に対してインクが塗布されている側から視認される印刷物を生成するためのモードである。この第1の印刷モードにおいては、制御部1200は、印刷媒体搬送部600を制御して、印刷媒体を第1の搬送方向At1(図1参照)に搬送させる。一方、第2の印刷モードは、印刷媒体の側(印刷媒体に対してインクが塗布される側とは逆の側)から視認される印刷物を生成するためのモードである。第2の印刷モードにおいては、制御部1200は、印刷媒体搬送部600を制御して、印刷媒体を第2の搬送方向At2(図1参照)に搬送させる。なお、図2の表において、各印刷モードの表記の下に、搬送方向At1,At2を示す。
第1の印刷モードにおいては、主発光部704および第1の補助発光部752は、各印刷ヘッドよりも、印刷媒体の搬送方向At1について、上流側に位置する(図1参照)。第1の印刷モードにおいては、主発光部704および第1の補助発光部752は、インクを硬化させるための光を印刷媒体に向けて照射しない(図2参照)。
第1の印刷モードにおいては、第2の補助発光部754は、印刷媒体の搬送方向At1について、ホワイトインクを吐出する印刷ヘッド100Wの下流側に位置する(図1参照)。第1の印刷モードにおいては、第2の補助発光部754は、制御部1200に制御されて、ホワイトインクを硬化させるのに適した第1の波長分布P21を有する光を射出する。なお、図2の表において、波長分布P21の光が好適に硬化させることができるホワイトインクを表す符号(W)を、P21の下に示す。なお、第1の波長分布P21が「ホワイトインクを硬化させるのに適している」とは、第2の補助発光部754が射出することができる光の第2の波長分布P22よりも「ホワイトインクを硬化させるのに適している」という意味である。
第3〜第6の補助発光部756〜762も、第1の印刷モードにおいては、印刷媒体の搬送方向At1について上流側に隣接する印刷ヘッドが吐出するインクを硬化させるのに適した第1の波長分布P31,P41,P51,P61をそれぞれ有する光を射出する。図2の表において、各波長分布P31,P41,P51,P61の光が好適に硬化させることができるインクを括弧つきの符号で示す。図2の表において、(C)は、シアンインクを表す。(M)は、マゼンタインクを表す。(Y)は、イエロインクを表す。(BK)は、ブラックインクを表す。なお、第1の波長分布P31,P41,P51,P61がそれぞれ対応するインクを「硬化させるのに適している」とは、各補助発光部が射出することができる光の第2の波長分布P32,P42,P52,P62よりもそれぞれ「適している」という意味である。
第1の印刷モードにおいては、第7の補助発光部764は、印刷ヘッド100CLの下流側に位置する。第1の印刷モードにおいては、第7の補助発光部764は、表面処理用インクを硬化させることができる波長分布P71を有する光を、印刷媒体に向けて射出する(図2参照)。図2の表において、波長分布P71の光が好適に硬化させることができる表面処理用インクを表す符号(CL)を、P71の下に示す。
第1の印刷モードにおいては、主発光部702は、印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK,100CLの下流側に位置する。第1の印刷モードにおいては、主発光部702は、各インクを硬化させることができる波長分布P01を有する光を、印刷媒体に向けて射出する(図2参照)。
このような態様とすることで、第1の印刷モードにおいては、各印刷ヘッドの下流側に隣接する補助発光部752〜764、ならびに全印刷ヘッドの下流側に位置する主発光部702によって、光硬化インクを印刷媒体上に定着させることができる(図1参照)。
また、第1の印刷モードにおいては、印刷ヘッドからそれぞれ光硬化インクが吐出され、印刷媒体に着弾した後で、かつ他のインクが着弾する前に、補助発光部の光によって、各インクがある程度、硬化される(図1参照)。このため、補助発光部を備えず主発光部のみを備える態様にくらべて、印刷媒体上で異なる色のインク同士が混ざりにくい。また、印刷媒体が搬送される間に液体のインクが着弾位置からはみ出す可能性が低い。特に、インクが着弾されるとき、およびその後、印刷媒体が水平に保たれない本実施例のような態様においては、これらの点は特に有効である。
さらに、第1の印刷モードにおいては、印刷ヘッドから吐出された光硬化インクは、各インクに適した波長分布を有する光によって、硬化される(図2参照)。このため、そのように光の周波数分布を特定しない態様に比べて、印刷媒体上でインク同士が混ざりにくいという効果、そして、液体のインクが着弾位置からはみ出す可能性が低いという効果を、効率的に得られる。すなわち、それらの効果を、より出力が低い補助発光部で実現することができる。その結果、装置を小型化することができ、また、消費電力を少なくすることができる。
また、第1の印刷モードにおいては、印刷ヘッド100Wは、画像を形成するための他の各色のインクの印刷ヘッドよりも上流に位置する。このため、色を有する各インクのうち、ホワイトインクが最初に印刷媒体上に塗布される(図1の矢印At1参照)。そして、ホワイトインクが塗布された領域の上に一部重ねて、他の色のインクを塗布することができる。その結果、透明な印刷媒体上で、白の部分と他の色の部分との間に隙間をつくることなく印刷を行うことができる。また、ホワイトインクの上に他の各色のインクを塗布することで、他の各色のインクの発色をよくすることができる。このように、第1の印刷モードは、印刷媒体に対してインクが塗布されている側から視認される印刷物を生成する際に好適である。
また、第1の印刷モードにおいては、印刷ヘッド100CLは、各色の印刷ヘッドよりも下流に位置する。このため、各インクのうち、表面処理用インクが最後に印刷媒体上に塗布される(図1の矢印At1参照)。すなわち、他のインクが塗布された後に、それらのインクの上から透明な表面処理用インクを塗布することができる。よって、印刷媒体に対してインクが塗布されている側から視認される印刷物を生成する際に、印刷物の表面(最上面)に表面処理用インクを塗布することができる。
なお、第1の印刷モードを実現する制御部1200の機能部を、第1モード部1202として、図1に示す。
一方、第2の印刷モードにおいては、印刷媒体は、第2の搬送方向At2へ搬送される(図1参照)。第2の印刷モードにおいては、主発光部702および第7の補助発光部764は、各印刷ヘッドよりも、印刷媒体の搬送方向At2について、上流側に位置する(図1参照)。第2の印刷モードにおいては、主発光部702および第7の補助発光部764は、インクを硬化させるための光を印刷媒体に向けて照射しない(図2参照)。
第2の印刷モードにおいては、第2の補助発光部754は、印刷媒体の搬送方向At2について、シアンインクを吐出する印刷ヘッド100Cの下流側に位置する(図1参照)。第2の印刷モードにおいては、第2の補助発光部754は、制御部1200に制御されて、シアンインクを硬化させるのに適した第2の波長分布P22を有する光を射出する。なお、図2の表中において、波長分布P22の光が好適に硬化させることができるシアンインクを表す符号(C)を、P22の下に示す。なお、第2の波長分布P22が「シアンインクを硬化させるのに適している」とは、第2の補助発光部754が射出することができる光の第1の波長分布P21よりも「シアンインクを硬化させるのに適している」という意味である。
第3〜第6の補助発光部756〜762も、第2の印刷モードにおいては、印刷媒体の搬送方向At2について上流側に隣接する印刷ヘッドが吐出するインクを硬化させるのに適した第1の波長分布P32,P42,P52,P62をそれぞれ有する光を射出する。図2において、各波長分布P32,P42,P52,P62の光が好適に硬化させることができるインクを括弧つきで示す。なお、第2の波長分布P32,P42,P52,P62がそれぞれ対応するインクを「硬化させるのに適している」とは、各補助発光部が射出することができる光の第1の波長分布P31,P41,P51,P61よりもそれぞれ「適している」という意味である。
第2の印刷モードにおいては、第1の補助発光部752は、印刷ヘッド100Wの下流側に位置する。第2の印刷モードにおいては、第1の補助発光部752は、ホワイトインクを硬化させることができる波長分布P12を有する光を、印刷媒体に向けて射出する(図2参照)。図2の表において、波長分布P12の光が好適に硬化させることができるホワイトインクを表す符号(W)を、P12の下に示す。
第2の印刷モードにおいては、主発光部704は、印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK,100CLの下流側に位置する。第2の印刷モードにおいては、主発光部704は、各インクを硬化させることができる波長分布P02を有する光を、印刷媒体に向けて射出する(図2参照)。
このような態様とすることで、第2の印刷モードにおいては、各印刷ヘッドの下流側に隣接する補助発光部752〜764、ならびに全印刷ヘッドの下流側に位置する主発光部704によって、光硬化インクを印刷媒体上に定着させることができる(図1参照)。
また、第2の印刷モードにおいても、印刷ヘッドからそれぞれ光硬化インクが吐出され、印刷媒体に着弾した後で、かつ他のインクが着弾する前に、補助発光部の光によって、各インクがある程度、硬化される(図1参照)。このため、補助発光部を備えず主発光部のみを備える態様にくらべて、印刷媒体上で異なる色のインク同士が混ざりにくい。また、印刷媒体が搬送される間に液体のインクが着弾位置からはみ出す可能性が低い。
さらに、第2の印刷モードにおいても、印刷ヘッドから吐出された光硬化インクは、各インクに適した波長分布を有する光によって、硬化される(図2参照)。このため、そのように光の周波数分布を特定しない態様に比べて、印刷媒体上でインク同士が混ざりにくいという効果、そして、液体のインクが着弾位置からはみ出す可能性が低いという効果を、効率的に得られる。すなわち、それらの効果を、より出力が低い補助発光部で実現することができる。その結果、装置を小型化することができ、また、消費電力を少なくすることができる。
また、第2の印刷モードにおいては、印刷ヘッド100Wは、画像を形成するための他の各色のインクの印刷ヘッドよりも下流に位置する。このため、色を有する各インクのうち、ホワイトインクが最後に印刷媒体上に塗布される(図1の矢印At2参照)。すなわち、他の色のインクが塗布された領域の上に一部重ねて、ホワイトインクを塗布することができる。その結果、印刷媒体上で、白の部分と他の色の部分との間に隙間をつくることなく印刷を行うことができる。また、透明な印刷媒体上に塗布された他の各色のインクの背後から、ホワイトインクを塗布することで、印刷物における他の各色のインクの発色をよくすることができる。このように、第2の印刷モードは、透明な印刷媒体を使用して生成され、印刷媒体の側(印刷媒体にインクが塗布される側とは逆の側)から視認される印刷物を生成する際に好適である。
なお、第2の印刷モードを実現する制御部1200の機能部を、第2モード部1204として、図1に示す。
本実施例のプリンタ1は、第1の搬送方向At1について、互いに異なる位置に印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK,100CLを有する。そして、印刷媒体搬送部600は、双方向に印刷媒体を搬送することができる(図1のAt1,At2参照)。さらに、印刷媒体の搬送方向について、印刷ヘッド群の両側に二つの主発光部702,704を備える。そして、印刷媒体の搬送方向に合わせて使用する主発光部を切り換える。このため、本実施例によれば、光硬化インクを使用しつつ、印刷媒体の搬送方向を切り換えることで、インクの塗布の順番を変えることができる。そして、その際に、インク流路を切り換える態様のように、インク流路中でインクが混ざることがない。また、インクの塗布の順番を変えるために装置を組み替える必要がないため、印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK,100CLを高精度に設計および製造することができる。このため、印刷媒体上の各色のインク滴の相互の着弾位置の精度を高くすることができる。よって、塗布されたインクの側から視認される印刷物を生成する際にも、印刷媒体の側から視認される印刷物を生成する際にも、印刷結果の品質を高くすることができる。
さらに、本実施例のプリンタ1は、印刷媒体の搬送方向に応じて、補助発光部752,764を切り換えて使用し、各補助発光部754〜762が射出する光の波長分布(周波数分布)を切り換える(図2参照)。このため、いずれの印刷モードにおいても、各色のインクを好適に硬化させることができる。
なお、本実施例において、印刷媒体搬送部600が、「課題を解決するための手段」における「搬送部」に相当する。印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BKが、「単色ヘッド」に相当する。印刷ヘッド100Wが、「白色ヘッド」に相当する。印刷ヘッド100CLが、「クリアヘッド」に相当する。「表面処理用インク」が、「重畳インク」に相当する。主発光部702,704が、「発光部」に相当する。第2〜第6の補助発光部754〜762が、「補助発光部」に相当する。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記の態様において主発光部と補助発光部を含む発光部は、それらの光が硬化させるインクを吐出する印刷ヘッドからの距離に応じて、波長分布を定められることが好ましい。たとえば、「印刷ヘッド100Cから補助発光部754までの印刷媒体の搬送方向に沿った距離」が、「印刷ヘッド100Cから補助発光部756までの印刷媒体の搬送方向に沿った距離」とは異なる場合には、補助発光部754が射出するシアンインクを硬化するための光の波長分布および光量は、補助発光部756が射出するシアンインクを硬化するための光の波長分布および光量とは異なるものとすることが好ましい。インクが吐出され印刷媒体に塗布されてから、補助発光部からの光を照射されるまでの時間が異なることによって、印刷媒体上のインク中の溶媒の量が異なったり、印刷媒体上のインクが空気中の酸素等によって変化する程度が異なったりするためである。
よって、補助発光部754,756のシアンインクを硬化するための光の波長分布および光量を、それぞれ印刷ヘッド100Cからの距離に応じて適切なものに設定することで、第1の印刷モードにおけるシアンインクの硬化の程度と第2の印刷モードにおけるシアンインクの硬化の程度とを、同程度にすることができる。一つの印刷ヘッドの上流および下流に設けられている他の組の補助発光部が射出する光についても、それぞれの印刷ヘッドからの距離に応じて、射出する光の波長分布および光量を設定することが好ましい。
同様に、主発光部702,704についても、各印刷ヘッドからの距離および各印刷ヘッドが吐出するインクの性質に応じて、それぞれが射出する光の波長分布および光量を設定することが好ましい。ただし、主発光部702,704が射出する光の波長の分布および光量は、同じものとすることもできる。
B2.変形例2:
上記実施例においては、印刷ヘッドの間にある補助発光部はすべて射出する光の波長の分布を変えることができる。しかし、印刷ヘッドの間にある補助発光部のうち、一部または全部について、射出する光の波長の分布を変えられない態様とすることもできる。
B3.変形例3:
上記実施例では、補助発光部は、印刷媒体の搬送方向について、各印刷ヘッドの間に設けられている。しかし、補助発光部は、その一部または全部を省略することができる。
上記実施例に対して補助発光部の一部を省略した態様においては、印刷ヘッドの間に設けられる補助発光部は、印刷媒体の搬送方向について、上流側に隣接する上流側補助発光部との間に配されている印刷ヘッドのインクを硬化させることができる波長分布の光と、下流側に隣接する下流側補助発光部との間に配されている印刷ヘッドのインクを硬化させることができる波長分布の光と、を切り換えて射出できるように設けられることが好ましい。
なお、前者の光は、後者の光よりも、当該補助発光部と上流側補助発光部との間に配されている印刷ヘッドのインクを硬化させるのに適した光であることが好ましい。また、後者の光は、前者の光よりも、当該補助発光部と下流側補助発光部との間に配されている印刷ヘッドのインクを硬化させるのに適した光であることが好ましい。なお、二つの補助発光部が「隣接する」とは、それら二つの補助発光部の間に他の補助発光部が存在しないことを意味する。
また、上記実施例の態様に対して、全印刷ヘッドに対して上流側または下流側に位置する補助発光部(実施例において補助発光部752,764)を省略した態様とすることもできる。
さらに、上記実施例に対して補助発光部の全部を省略した態様においては、主発光部702,704は、それぞれ単独で各光硬化インクを硬化させることができるだけの波長分布および光量(出力)を備えることが好ましい。
また、印刷媒体に着弾してから光で硬化されるまでの時間に応じて、発色や定着性、ならびにそれらの持続力に違いが生じやすいインクが使用されることがある。補助発光部の全部を省略した態様においてそのようなインクが使用される場合には、そのようなインクを吐出する印刷ヘッドは、各印刷ヘッドが設置される位置のうち(図1参照)、印刷媒体の搬送方向に沿った主発光部702からの距離と、印刷媒体の搬送方向に沿った主発光部704からの距離との差が、最も小さくなる位置に、設置されることが好ましい。そのような位置は、たとえば、各印刷ヘッドをその配置の順に順位付けしたときに中央の順位が付される印刷ヘッドの位置とすることができ、図1の例では、印刷ヘッド100Mや印刷ヘッド100Yが設置されている位置である。
B4.変形例4:
上記実施例においては、ローラ602と向かい合う位置には、印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK,100CLが、印刷媒体の第1の搬送方向At1についてその順に、放射状に配されている。そして、印刷媒体PMは、ローラ602に支持された状態で、各印刷ヘッド100から吐出されたインク滴を受ける。しかし、
印刷媒体PMは、平面上で支持された状態で、各印刷ヘッドから吐出されたインク滴を受ける態様とすることもできる。そして、そのような態様においても、印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK,100CLは、平面に支持された印刷媒体と向かい合う位置に配されることが好ましい。
B5.変形例5:
上記実施例においては、印刷ヘッド100W,100C,100M,100Y,100BK,100CLは、印刷媒体の搬送方向について互いに異なった位置に配されている。しかし、印刷ヘッドの一部は、印刷媒体の搬送方向について同じ位置に設けられることもできる。ただし、異なる色のインクを吐出する2以上の印刷ヘッドが、印刷媒体の搬送方向について互いに異なった位置に配されていることが好ましい。
また、ホワイトインクを吐出する印刷ヘッドは、シアン、マゼンタ、イエロのインクをそれぞれ吐出する3個の印刷ヘッドに対して、印刷媒体の搬送方向の上流側または下流側に設けられていることが好ましい。そして、表面処理用インクを吐出する印刷ヘッドは、シアン、マゼンタ、イエロのインクをそれぞれ吐出する3個の印刷ヘッドに対して、印刷媒体の搬送方向の下流側に設けられていることが好ましい。さらに、表面処理用インクを吐出する印刷ヘッドは、シアン、マゼンタ、イエロ、ホワイトのインクをそれぞれ吐出する4個の印刷ヘッドに対して、印刷媒体の搬送方向の下流側に設けられていることが好ましい。
B6.変形例6:
上記実施例においては、各色のインクを吐出する印刷ヘッドは1個づつ設けられている。しかし、各色のインクを吐出する印刷ヘッドを2以上設けることもできる。そのような態様においては、印刷媒体の搬送方向について、ホワイトインクを吐出する印刷ヘッドの上流側と下流側の両方に同じ色のインクを吐出する印刷ヘッドを設けることが好ましい。
そして、塗布されたインクの側から視認される印刷物を生成する際には、ホワイトインクを吐出する印刷ヘッド、ならびに各色のインクを吐出する印刷ヘッドのうちホワイトインクを吐出する印刷ヘッドの下流側の印刷ヘッドを使用して、印刷を行うことが好ましい。このような態様としても、塗布される各色のインクのうち白色インクが最初に、すなわち最下層に塗布される。
また、印刷媒体の側(インクが塗布される側とは逆の側)から視認される印刷物を生成する際には、ホワイトインクを吐出する印刷ヘッド、ならびに各色のインクを吐出する印刷ヘッドのうちホワイトインクを吐出する印刷ヘッドの上流側の印刷ヘッドを使用して、印刷を行うことが好ましい。このような態様としても、塗布される各色のインクのうち白色インクが最後に、すなわち最上層に塗布される。
また、印刷媒体の搬送方向について、重畳インク(上記実施例においては表面処理用インク)を吐出する印刷ヘッドの上流側と下流側の両方に同じ色のインクを吐出する印刷ヘッドを設けることも好ましい。そして、塗布されたインクの側から視認される印刷物を生成する際に、重畳インクを吐出する印刷ヘッド、ならびに重畳インクを吐出する印刷ヘッドの上流側の印刷ヘッドを使用して、印刷を行うことが好ましい。このような態様としても、塗布される各色のインクよりも後に、すなわち最上層に重畳インクが塗布される。
B7.変形例7:
上記実施例および変形例で説明した各構成は、様々な組み合わせで実現することができ、また、その一部を省略して実現することもできる。
1…プリンタ
100BK…ブラックインクを吐出する印刷ヘッド
100C…シアンインクを吐出する印刷ヘッド
100CL…表面処理用インクを吐出する印刷ヘッド
100M…マゼンタインクを吐出する印刷ヘッド
100W…ホワイトインクを吐出する印刷ヘッド
100Y…イエロインクを吐出する印刷ヘッド
1200…制御部
1202…第1モード部
1204…第2モード部
200BK…ブラックインクを保持するインクタンク
200C…シアンインクを保持するインクタンク
200CL…表面処理用インクを保持するインクタンク
200M…マゼンタインクを保持するインクタンク
200W…ホワイトインクを保持するインクタンク
200Y…イエロインクを保持するインクタンク
600…印刷媒体搬送部
602〜614…ローラ
702…第1の主発光部
704…第2の主発光部
752…第1の補助発光部
754…第2の補助発光部
756…第3の補助発光部
758…第4の補助発光部
760…第5の補助発光部
762…第6の補助発光部
764…第7の補助発光部
At1…第1の搬送方向
At2…第2の搬送方向
P01…第1の主発光部の光の波長分布
P02…第2の主発光部の光の波長分布
P12…光の波長分布
P21,P22…第2の補助発光部の光の波長分布
P31,P32…第3の補助発光部の光の波長分布
P41,P42…第4の補助発光部の光の波長分布
P51,P52…第5の補助発光部の光の波長分布
P61,P62…第6の補助発光部の光の波長分布
P71…光の波長分布
PM…印刷媒体

Claims (3)

  1. 印刷装置であって、
    第1の方向と、前記第1の方向とは逆の第2の方向とに、印刷媒体を搬送することができる搬送部と、
    前記搬送部に搬送される前記印刷媒体に対して、それぞれ異なる色の光硬化インクを吐出する複数の単色ヘッドであって、前記搬送の方向について異なる位置に設けられている複数の単色ヘッドと、
    前記光硬化インクを硬化させるための光をそれぞれ射出可能であり、前記複数の単色ヘッドに対して前記搬送の方向について両側の位置に設けられた二つの発光部と、を備える印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、さらに、
    前記搬送部と、前記複数の単色ヘッドと、前記二つの発光部と、を制御する制御部を備え、
    前記複数の単色ヘッドは、白色の光硬化インクを吐出する白色ヘッドを含み、
    前記制御部は、
    前記搬送部に前記第1の方向に前記印刷媒体を搬送させ、前記複数の単色ヘッドの少なくとも一部であって前記白色ヘッドを含む2以上の単色ヘッドによって前記印刷媒体上に塗布される光硬化インクのうち、前記白色の光硬化インクが最初に前記印刷媒体上に塗布される第1の印刷モードと、
    前記搬送部に前記第2の方向に前記印刷媒体を搬送させ、前記複数の単色ヘッドの少なくとも一部であって前記白色ヘッドを含む2以上の単色ヘッドによって前記印刷媒体上に塗布される光硬化インクのうち、前記白色の光硬化インクが最後に前記印刷媒体上に塗布される第2の印刷モードと、を有する、印刷装置。
  3. 請求項1または2記載の印刷装置であって、さらに、
    前記光硬化インクを硬化させるための光を射出することができる補助発光部であって、前記射出する光の波長の分布を変えることができる補助発光部を、前記搬送の方向について、前記複数の単色ヘッドの間に備え、
    前記制御部は、
    前記搬送部に前記第1の方向に前記印刷媒体を搬送させるときには、第1の波長分布を有する光を前記補助発光部に射出させ、
    前記搬送部に前記第2の方向に前記印刷媒体を搬送させるときには、前記第1の波長分布とは異なる第2の波長分布を有する光を前記補助発光部に射出させ、
    前記第1の波長分布の光は、前記第2の波長分布の光よりも、前記第1の方向について前記補助発光部より上流側に位置する単色ヘッドの光硬化インクを硬化させるのに適した光であり、
    前記第2の波長分布の光は、前記第1の波長分布の光よりも、前記第2の方向について前記補助発光部より上流側に位置する単色ヘッドの光硬化インクを硬化させるのに適した光である、印刷装置。
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